ラノベの感想) 掟上今日子の乗車券

概略:
守は今日子さんと一緒に小旅行に出掛ける事になりました。今日子さんは置手紙探偵事務所の営業活動だと言っています。目的地を定めず各地を回り飛び込みで営業を掛けようと言っています。名探偵は行く先々で事件に巻き込まれる法則を使った行為でした。当初の守は事件に巻き込まれるのは稀な事だと考えていましたが甘かったようです。最初の寝台特急の中で事件に遭遇する事になってしまいます。その後も二人は行く先々で事件に首を突っ込む事になってしまいます。二人旅なのですが全く甘い雰囲気がありません。ひたすら仕事の日々でした。

レーベル:講談社BOX
発行日:2018/10/3
著者:西尾維新
イラスト:VOFAN
ISBN:978-4-06-513204-3
雰囲気:旅行、寝台特急、裁判官、高速艇、水上飛行機、夜行バス、邂逅
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序文
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今日子さんからいきなり旅に出ようと言われて守は驚いています。
今日子さんのボディーガードとして同行する事になります。
要塞のような置手紙探偵事務所を出るので守は気合を入れています。
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第一枚 今日子さんin寝台特急『ひらめき』
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今日子さんは置手紙探偵事務所の営業活動として旅に出ると言っています。
名探偵は事件に遭遇する法則に乗っ取り行く先々で事件に首を突っ込むつもりでした。
守は事務所の外に出て眠る事になるので今日子さんを守らなければと決意を固めていました。
目的地を特に定めた訳ではありませんでした。
旅の途中で今日子さんは寝る事になるので帰る日を守が決める事になりました。
今日子さんの思い付きで寝台特急に乗る事になりました。
寝台車の中で眠った翌朝、事件が発生してしまいました。
警察関係者から今日子さんが乗っている事が伝えられていたようです。
乗務員から今日子さんに事件解決の依頼がありました。
守は今日子さんが寝ている間に襲われる可能性があった事を痛感させられて青くなっています。
今日子さんが本当に事件に出くわした事に戦慄していました。
事件は寝台車の中でのトラブルでした。
4人部屋に3人が寝ていた部屋で殺人事件が発生しました。
事件が解決しないと寝台車が引き返す事になり今日子さんが事件解決に乗り出す事になりました。
密室殺人だったのですが今日子さんが見事な推理で犯人を特定しました。
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第二枚 山麓オーベルジュ『ゆきどけ』
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泊まった宿で裁判官と出会う事になりました。
そこで裁判官と今日子さんが事件の動機について語り合う事になります。
裁判官から探偵は犯人を特定するだけで犯行動機を蔑ろにしていると言われます。
判決を言い渡す裁判官には事件の動機こそが重要なんだと言っています。
裁判官はある解決した事件の動機をどう考えるか今日子さんに聞いてきました。
ここでも今日子さんが見事な推理を見せてくれました。
今日子さんは予想外の犯行動機を言い当てて見せました。
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第三枚 高速艇『スピードウェーヴ』
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処刑島と呼ばれる離島に向かう事になり高速艇に乗る事になりました。
観光船とは言えない船で乗客は離島に住んでいる人ばかりでした。
美人の今日子さんと巨人の守は目立っていました。
処刑島が近づいてきた段階で今日子さんが操舵室に走り出しました。
操舵室の扉に鍵が掛かっていたので守に蹴破る事を命じます。
雇用主の無茶な命令に守は驚嘆していました。
旅程が長くなっているので今日子さんの態度が適当になってきています。
我儘雇用主に逆らえない守は扉を引き千切る事になりました。
扉は錆びていたようですが凄い腕力ですね。
操舵室では船長と副船長が倒れていました。
今日子さんが救命救急を施したので二人は命を取り留める事になります。
守は今日子さんがいつどこで救命救急の技能を得たのか不思議に思っています。
ここからの今日子さんのハチャメチャぶりが凄いです。
今日子さんは船を操艦して見事に激突を回避しました。
今日子さんが副船長が船長を殺して自殺を図ったと推理します。
副船長には乗客の中に殺したい人物が居た可能性を示唆しています。
乗客は殆ど地元民なので今日子さんが標的だった可能性が出てきています。
今日子さんは忘れていますが副船長と過去に関係があったのかも知れません。
守は今日子さんを警護する難しさを痛感していました。
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第四枚 水上飛行機『ウォータージェット』
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今日子さんが水上飛行機に乗りたいと言い出し向かう事になりました。
彼女は「紅の豚」のファンでした。
行ってみると休業中でしたね。
乗れないと分かり守の事をブタと罵っています。
不機嫌な今日子さんから従業員である守の事をどう思っているのかが流れ出しています。
彼女は従業員の事を自分の奴隷だと思っている節があります。
守は転職しようかちょっと考えていますね。
諦めの悪い今日子さんは会社が問題を抱えているので営業していない事に気が付きました。
新婚夫婦を装い運営会社に苦情を言いに行きます。
そこで社長が不可解な死を遂げたので営業していない事を突き止めます。
どうしても水上飛行機に乗りたい今日子さんは、乗れなければ離婚の危機だ、と脅して捜査に乗り出しました。
水上飛行機に乗り込み密室殺人の真相を究明する事になります。
無茶苦茶な今日子さんは水上飛行機を操縦する許可を取り付けて飛び立ってしまいます。
応対してくれていた副社長は賢明な判断を下して同乗する事を拒みました。
守はボディーガードとして同乗する事になります。
今日子さんは最初から真相が分かっていたそうです。
水上飛行機を操縦してみたかっただけのようです。
湖の上を旋回させる事はできたようですが着水の仕方が分からなかったようです。
守に「この白豚を守っていただけますか?」と可愛く聞いてきましたよ。
二人は無事な様なので無事に降りられたようです。
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第五枚 観光バス『ハイスピードロード』
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帰りは夜行バスで戻る事になりました。
これが豪華なバスで椅子が水平近くまで倒せる仕様でした。
男女で階が分かれていて男性は1階、女性は2階に乗る事になっていました。
ここでも寝ている間に事件が起こってしまいました。
守の隣の席の乗客が絞殺されかけてしまいます。
今日子さんが被害者の心肺蘇生に成功したので事件は殺人未遂事件となりました。
守は寝起きの今日子さんから第一容疑者として疑われる事になりました。
寛いでいた今日子さんはピンクのパジャマを着ていました。
まあ隣の席で寝ていたので妥当な判断ですけどね。
守は今日子さんに自分が彼女のボディーガードである事を説明しています。
証拠はあるのか?と言われた彼は今日子さんの腹部に備忘録が残されている事を教えます。
「巨人の名は親切守。ボディーガード。従業員は私の奴隷。好きにしていい」と書かれていると予想します。
お腹には「巨人の名は親切守。ボディーガード」「従業員は私の宝。値千金」と書かれていました!!
今日子さんは備忘録を守るに見せてくれています。
これは役得だったね。
今日子さんは守を守る為に推理を始める事になりました。
今日子さんは日によって守への感情が変化するのね。
これは高評価ですね、隠館厄介が守に嫉妬しているのも分かりますね。
当初、今日子さんは守が犯人である可能性を考えていました。
全力で逃がすので警察が来るまでに正直に話してくださいと言っています。
守がやっていないと否定すると信じてくれたようです。
今日子さんは守が思いつかなかった真相に辿り着き犯人を特定しました。
守を脇に立たせて犯人に自供を促したようです。
巨人の守は傍に立っているだけで今日子さんの助けになっているようですね。
威圧感を垂れ流す結果になっているようです。
守としては他人を威圧するつもりは無いようですから可哀想な扱いとも言えるね。
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掟上今日子の五線譜(序曲)
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帰宅した今日子さんは旅の始末を守に丸投げして眠りに就く事にします。
彼女は家庭的な職場は最高ですと言っていますが守の扱いが酷いですね。
守は今日子さんに頼られて嬉しいようですね。
留守中の郵便物を点検していた守は隠館厄介からの手紙を発見しました。
厄介の事を危険人物だと考えている守は今日子さんに報告する前に彼に会いに行く事にします。
厄介は冤罪を掛けられて留置所に入れられていました。
今回は象牙の密輸に関わったと疑われたそうです。
解決には日数を要するので今日子さんとは違う探偵に依頼を出したそうです。
今日子さんの元にも手紙を送ったのは彼女に渡したい手紙があるからだそうです。
何度か電話を通じて会話をした事がある二人はこれが初対面でした。
守は牢屋の中から見上げるようにして話す厄介を大犯罪者の様だと感じています。
厄介が、守が今日子さんの傍に居るのに足る人物か試験をしたい、と言ってきます。
守は今日子さんのボディーガードを自認していますが世間から見れば守は探偵の助手に見えるそうです。
厄介は今日子さんと守が小旅行をしていた事を知っていました。
旅の間に各地で活躍した今日子さんの噂は警察関係者を介して厄介の元にまで伝わっていたそうです。
守は厄介の提示した問題を解く事になりました。
提示された問題は、且つて今日子さんが解決した事件の真相を究明する事です。
見事に問題を解いた守に厄介は武者修行の効果が出ていると言っています。
今日子さんは小旅行を営業活動だと言っていましたが守の為の武者修行だったようですね。
厄介はそのように予想していました。
試験に合格した守は厄介を逮捕した葉田警部から瓶に入れられた今日子さん宛ての手紙を受け取ります。
北陸地方の沿岸に流れ着いた瓶だそうです。
それが厄介の元に辿り着き今日子さんに渡る事になりました。
厄介は瓶を守る為にあえて冤罪を被り捕まったようです。
厄介は仲介者の様な立場になっていますね。
瓶には五線譜の暗号が入っていました。
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成分美女事件推理恋愛
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