ラノベの感想) アサシンズプライド 第9巻 暗殺教師と真陽戴冠 (ファンタジア文庫)

概略:
セルジュのフランドール破壊計画が動き出します。彼は本気でフランドールを破壊したいようですが何らかの裏事情がありそうです。クーファはセルジュを止める為に彼を暗殺する事にしますが躊躇いを感じています。アルメディアの策略でメリダとフリージアがエロ下着を試着する事になっています。ロゼとエリーゼがセルジュの放った刺客を撃退する事になります。二人は互いをよく理解した良い師弟に成長しています。クーファの大胆な行動がメリダを喜ばせ、事態を終息する事になります。

レーベル:ファンタジア文庫
発行日:2019/1/20
著者:天城ケイ
イラスト:ニノモトニノ
ISBN:978-4-04-073003-5
雰囲気:義賊、方針転換、シクザール家の秘密、セルジュの覚悟、永遠の愛?
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聖王区に入り込んだクーファ、アルメディア、メリダは抵抗運動を始めます。
クーファとメリダが仮面を付けて街で抵抗活動を行います。
アルメディアは海賊放送のDJをしています。
アルメディアの喋りは面白く聞いている人々に希望を与えています。
メリダは救世主として祭り上げられ人気を博す事になっています。
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活動は順調だったのですがアンテナ設置に行った先でクーファとメリダがワーウルフに捕まる事になります。
クーファは急遽作戦を変更してワーウルフ族のボス、マッド・ゴールドを味方に引き入れる事にしました。
アルメディアがゴールドの本名を調べ上げていた事が事態を好転させます。
クーファはヴァンパイアの姿になりゴールドが招待状を贈ったヴァンパイアに成りすます事にします。
ゴールドもヴァンパイア族が自分の招待に応じてくれるとは思っていなかったので大喜びでクーファを迎えます。
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そしてクーファの策略に嵌る事になりました。
ゴールドの本名を知っている事を告げ彼を脅して味方に引き入れました。
クーファはセルジュを暗殺するのに協力して欲しいと持ちかけます。
これに対してゴールは思いの外乗り気です。
セルジュとは革命を推進する同志だと思われたのですがゴールドは最初からセルジュを裏切る気でした。
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ゴールドはネクタルと対になるネメシスを使い永久機関を作ろうとしていました。
それを使い夜界のエネルギー問題を解決しようと考えています。
夜界でも乏しいエネルギーを巡り種族間で争いが続いているそうです。
ゴールドは各種族がワーウルフ族からネメシスが発生させるエネルギーを買う事でこの問題を解決しようと考えていました。
莫大な売り上げが期待されワーウルフ族は夜界に君臨できたら良いなと思っている様子です。
クーファとゴールドの利害が一致しセルジュを暗殺する事が決ります。
メリダは花嫁であるフリージアのブライズメイドをする事になりました。
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メリダはフリージアを連れて独身最後の一日を楽しむ事になります。
二人は仲良くなりフリージアが夜界の出身だって事が判明しました。
彼女はゴールドが行っていた実験の被験者で唯一の成功例でした。
街ではセルジュの結婚を祝うお祭りが行われていました。
そこでメリダとクーファを探していたアルメディアと遭遇する事になります。
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二人が戻ってこないので心配していた彼女からキツイお仕置きをされています。
アルメディアはシクザール家を家探しする事に決めます。
シクザール家でフリージアの独身最後の思い出作りをすると言って大量のプレゼントを買い込みます。
シクザール家に到着したメリダとフリージアはアルメディアが買ってくれたプレゼントを開けてみる事にします。
中身はセクシーランジェリーでした。
紐パンとか裸同然の下着しかないのでできれば着たくないと考えていますが時間を稼ぐ必要がありました。
メリダは恥ずかしさに堪え、フリージアの足止めをする為、二人で恥ずかしい下着を試着しています。
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アルメディアは家探ししていたようですが本当の目的は別にありました。
セルジュの結婚式をぶち壊す為には花嫁を殺す事も有効です。
フリージアに向けて放たれる刺客が来るのを待っていました。
フリージアを殺そうとして刺客がやって来ます。
禍々しいマナを纏った手練れでしたがアルメディアの攻撃により正体が露見します。
中身は脱獄したクシャナでした。
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クシャナが纏っていた黒い靄はルー・ガルーで元になっていたのはセルジュの母親でした。
失踪していたディリータ=シクザールです。
アルメディアは彼女と友人だったらしく動揺しています。
クシャナがディリータを倒しました。
クシャナがセルジュの暴走を止めようとしていると知ったアルメディアは自分と共闘する事を提案しますが断られます。
クシャナは自分がセルジュを止めると言って去っていきます。
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セルジュの元に向かったクシャナは彼の計画を知り味方に付く事になったようです。
不死性を持っているランカンスロープとの戦いでサラシャを除くシクザール家の人間は呪いを受ける事になりました。
死ねない呪いを受けてしまったようです。
呪いの影響でいずれルー・ガルー化するそうです。
失踪したと思われていたセルジュとサラシャの両親はルー・ガルー化していました。
セルジュが焦っていたのはルー・ガルー化が迫っていたからです。
サラシャしか生き残れないのでシクザール家の力が大幅に落ちる事になります。
セルジュは三公爵家の一角が無力化してしまうとフランドールを守れないと考えています。
自分たちが悪役となりシクザール家に代わる人々の希望を作ろうと考えました。
それが無能才女と言われていたメリダです。
メリダが予言の御子と記された予言書はセルジュがでっち上げた物でした。
セルジュはフランドールを守る為に死のうと考えています。
クシャナはそんなセルジュを一人にしたく無かったようですね。
彼女はセルジュの事を愛しているようだね。
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メリダはクーファがセルジュを暗殺する事を躊躇っていると勘づきます。
流石によくクーファの事を見てますね。
クーファは自分では認め難いようですがセルジュの事を友と思っているようです。
セルジュを殺さずに止める方法はないのでしょうか?と問われて一つのプランを思い付きました。
クーファはメリダにサラシャを救出させ彼女にセルジュを説得して貰う事にしました。
メリダは単身でサラシャが幽閉されている飛空艇に忍び込む事になります。
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飛空艇の中には警備が居ませんでした。
しかしそこにはもっと厄介な人物が潜んでいました。
ゴールドが招待したインプ族が飛空艇を強奪しようとしていました。
メリダは狡猾な罠に嵌ってしまいピンチに陥りますが同じく飛空艇に来ていたミュールに助けられる事になります。
ミュールはセルジュからお願いされてサラシャを連れて飛空艇でフランドールを脱出するつもりでした。
ミュールと協力してインプ族を撃退する事になります。
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サラシャは飛空艇に誰も居なくなった事を知り単身で脱出しようとして窓の外で立ち往生していました。
ミュールとメリダが助けようとしましが飛空艇から落下してしまいます。
サラシャの窮地を救ったのはフリージアでした。
フリージアとミュールからセルジュの計画を聞かされたサラシャは自分がセルジュを止める事を決意します。
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結婚式に出ていた花嫁はフリージアでは無くクシャでした。
誓いのキスをする段階でセルジュがゴールドを攻撃します。
ゴールドはセルジュの狙いが分からず混乱しています。
セルジュは狂気に囚われた演技をしながらネメシスで出来ている永久機関を破壊し暴走させます。
会場は大混乱に陥ります。
セルジュに騙されていたと知った夜界からの招待客が暴れ始め混乱に拍車がかかります。
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クレストレギオンが王城を奪還する為に聖王区に向けて出発します。
ロゼッティはそれに参加しますがエリーゼは留守番させる事になりました。
置いていかれたエリーゼはじっとしていられず街を彷徨う事になります。
そこでセルジュの配下の裏切り者と遭遇する事になりました。
セルジュがクレストレギオンに潜ませていた仲間とはギャレオでした。
ギャレオはフランドール内にネクタルを充満させてガス爆発のような大爆発を起こそうとしていました。
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エリーゼはギャレオと戦う事になってしまいます。
冷静なエリーゼは実力差を考え撤退して助けを呼ぶ事にします。
この辺は流石なのですが実力差が思いのほか大きかったです。
戦い慣れているギャレオは自分のクラスを偽っていました。
エリーゼは追い詰められてしまいます。
そこにロゼッティが助けに来ました。
彼女は義父のブロサム=プリケットが発した海賊放送を聞いて駆けつけてきました。
ブロサムもセルジュの協力者だったのですが自分の所為で大勢の人間が死ぬのに耐えられずセルジュを裏切りました。
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ギャレオは魔導書の中に自分とロゼとエリーゼを閉じ込めて戦いを挑んできます。
先輩のギャレオ相手にロゼッティがビビっています。
そんな彼女をエリーゼが鼓舞しました。
「ロゼ先生はちょっとだめなところがある先生だから、そんな時はわたしがサポートしてあげる」
エリーゼの生意気発言にロゼは調子を取り戻しました。
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ロゼとエリーゼは互いの技の特性を熟知した見事な連携攻撃を披露してくれます。
ギャレオを倒す事はできましたが魔導書の外に出られません。
困っている二人を助けたのは学園区から逃げ出す時に行方不明になったグレナでした。
グレナが魔導書を破壊したのでロゼ、エリーゼ、ギャレオは魔導書から外に出られました。
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玉座の間でセルジュが死を前にして震えています。
それをクシャナが慰めています。
クシャナは愛するセルジュと一緒に死ねる状況に満足しているようですね。
少し年上のクシャはセルジュの姉のように見えますね。
クシャナに慰められてセルジュは死ぬ覚悟ができました。
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クシャナを倒したクーファがセルジュの前に現れます。
セルジュはクーファに殺されるのならば本望だと思っているようです。
セルジュには父親が変化したルー・ガルーが守護者として付いていたのですがクーファに倒されてしまいます。
クーファとセルジュの戦いはクーファが勝利しました。
クーファがセルジュに止めを刺そうとしています。
ここでクーファはセルジュを殺すのを躊躇っています。
そこにメリダとミュールが現れてクーファを止めました。
ミュールが凄い迫力でセルジュに逃げろと迫ります。
彼女の気迫に気圧されたセルジュは王城内に逃げ込みました。
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メリダとミュールからセルジュの事はサラシャに任せろと言われたクーファは暴走する永久機関を止める事にします。
結婚式の会場でメリダに熱烈なキスをして永遠を誓った指輪を作る事になります。
クーファは教師として永遠にメリダに仕える気分だったようですがメリダは盛大に誤解します。
メリダはクーファにプロポーズされたと思っちゃったようです。
永遠を誓った指輪の効果で暴走していたネメシスの永久機関は安定しました。
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王城でサラシャがセルジュに挑む事になります。
セルジュはサラシャの成長を感じ、彼女に希望を託す事にしたようです。
サラシャはセルジュの左腕を斬り落としました。
サラシャがセルジュからシクザール家の当主の座を引き継ぐ事になります。
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フェルグス(メリダのパパ)とアルメディアに率いられたクレストレギオンが王城に雪崩れ込みます。
激戦が予想されたのですが、既に王城での戦いは決着していました。
セルジュを連れたサラシャがフェルグスとアルメディアの前にやって来ます。
彼女は、自分がシクザール家の反逆者を捉えたと主張します。
フェルグスとアルメディアはサラシャの悲壮な覚悟を目にして悲しそうにしています。
二人がサラシャがシクザール家の当主となる事を認めた事でセルジュの反乱は終わりました。
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王城に詰め掛けた兵士と民衆に向けて反乱が終わった事を宣言します。
ここでサラシャが巡王爵の地位をフェルグスに譲ると宣言します。
若輩な自分では戦力が低下したフランドールを立て直せないって事のようです。
アルメディアがそれを認めたのでフェルグスが巡王爵を引き継ぐ事になりました。
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死にかけのゴールドはビブリアゴートを抜けフリーデスウィーデにやってきました。
彼は何かに導かれるように学園長が眠る医務室に向かいます。
そこで学園長と再会する事になりました。
二人は一緒の部隊でランカンスロープと戦った戦友でした。
学園長はワーウルフになっているゴールドを見て彼の正体に気が付いたようです。
ゴールドに名前を呼んでと乞われてルンペルシュテルツキンと彼の名を呼びました。
名前を呼ばれた事でゴールドは自壊する事になりました。
彼は学園長に再会できて満足して死んだようです。
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アルメディアが事後処理に追われています。
生き残ったセルジュはフランドールの為に死ぬまで戦う事になります。
アルメディアは夜界でのランカンスロープの動きが活発化しないか危惧しています。
彼女は夜界でも行動可能なセルジュを調査員として送り込む事にしました。
同じく生き残ったクシャナはセルジュが裏切らない為の人質となります。
アルメディアはクーファが娘のミュールやメリダに良からぬ事をしていないか疑い始めています。
クーファ意外なところから攻められる事になるのか?
アルメディアの追及はきつそうだぞ言い逃れできるか?
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フリーデスウィーデに戻ったクーファは学園長の元を訪れフリージアの身元引受人になって欲しいとお願いしています。
フリージアからルンペルシュテルツキンの娘だと自己紹介された学園長は彼女を家族として迎える事にしました。
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メリダは結婚式の会場でクーファと誓いのキスをした事で浮かれています。
彼の恋人になった気分の様です。
鬼畜なクーファはメリダを愛している事を素直に認めたくないようです。
クーファはメリダの全てを独占したいと思っています。
クーファはメリダを敬愛していると思い込みたいみたいだね。
いずれ殺し合う事になり、どちらかが死ぬ事になる。
「死してこそ、愛は永遠になる」ってゴールドの言葉を信じている節があるぞ。
駆け引きではクーファの方が一枚も二枚も上手なのでメリダがクーファを篭絡する日は遠そうです。
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成分美少女レッスンラッキースケベ
評価AAACAAAAAA
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