ラノベの感想) 魔法使い黎明期 第6巻 深潭の魔術師と杖の魔女 (講談社ラノベ文庫)
概略:
ウツワの命を巡り禁足地と新世界は対立を深めます。ゼロはエクシノフの支配から逃れたいヌラベヌの為に海上に氷の町を作ります。解放区と呼ばれる事になります。新世界の各地で独立を目指すヌラベヌが解放区を作り始めます。鍵の権威が失墜しかけているのでダナは禁足地への攻撃を決めました。守護者を全て投入する大作戦です。ゼロは新世界からの攻撃を予見していたのでアルバスに頼んで新世界からもたらされた物資を北部に集めさせます。魔法兵隊を配置して万全の迎撃準備を整えていました。守護者の攻撃が始まります。
レーベル:講談社ラノベ文庫
発行日:2022/6/29
著者:虎走かける
イラスト:いわさきたかし
ISBN:978-4-06-528852-8
雰囲気:勧誘活動、密告、捕食失敗、対立激化、襲撃、撃退、守護者、決着、新秩序、旅立ち
ゼロが魔女の手紙を使いアルバスに状況を伝えます。
手紙には新世界と戦争状態に入ったと書かれていたのでアルバスは仰天していますよ。
誰かが死んだのか?と心配になっています。
手紙の最後に新世界由来のモノを全て北部に集めて欲しいと書いてありました?
ゼロは何かに気が付き準備を頼んだようです。
ゼロが海の上に魔法で氷の町を作り出しました。
そこを解放区と呼ぶ事にします。
エクシノフの支配から逃れたいと考えているヌラベヌを助け出し集める事にします。
どうやってヌラベヌを集めるか悩んでいるとリーリがネズミ達から噂を入手しました。
エクシノフが解放区に連れて行くと言ってヌラベヌを騙して収穫施設に誘導しようと企んでいました。
ヌラベヌは収穫施設で魔力に変換される運命です。
隠匿がこれを逆利用する作戦を思いつき実行に移す事になります。
隠匿がエクシノフの命でヌラベヌを集めようとしているイグナスに自分を売り込みます。
馬鹿なヌラベヌを騙して収穫施設に連れて来ると持ち掛けました。
イグナスは隠匿の手腕を試してみる事にしました。
騙されているとは気付いていません・・・
隠匿は各地から解放区に行きたいと勇気を振り絞ったヌラベヌを集めました。
ヌラベヌを運ぶのに魔導車を使います。
魔導車にはなぜかセ―ビルも乗っていましたよ?
隠匿は森の中に存在する四角い建物にヌラベヌを収容しました。
建物に閉じ込められたヌラベヌ達にイグナスから嘲笑の声が届きます。
彼らは隠匿に騙されたと知らされます。
激しい憤りを感じていますね・・・扉を押して脱出を試みるのですが空きませんでした。
セ―ビルが動きだします。
セ―ビルは収穫施設の床に手を突き魔力を流し込みました。
彼は無限の魔力を持っているので放出された魔力量は簡単に収穫施設の貯蔵量を越えます。
許容量を超える魔力を流し込まれて収穫施設は破壊されてしまいます。
収穫施設を破壊されて混乱しているイグナスを相手に隠匿が商売を始めました。
収穫施設でヌラベヌから奪える魔力は魔法薬と比べて余りにも少なかったよ。
隠匿はヌラベヌを対等な人間とみなすなら魔法薬を売ってやらないこともないと持ち掛けます。
上から目線ですねー
しかし魔法薬が魔力を供給できると知ってイグナスは取引に応じました。
集められたヌラベヌを本物の解放区に連れて行く前に隠匿は彼らの怒りを収める事にします。
ジジという体格の良い青年が激しい憤りを示し隠匿を殴りつけます。
隠匿は黙って殴られ彼らの怒りを覚ます事にしています。
魔女の道を通ってゼロが作った海上に浮かぶ氷の町に彼らを連れて行きました。
氷の町は綺麗で清潔です。
ヌラベヌ達は氷なのに冷たくない事に驚いています。
無事に帰還したセ―ビルをホルトとクドーが出迎えてくれます。
感激したホルトがセ―ビルを抱きしめてくれます。
彼女の巨乳ちゃんに挟まれてセ―ビルは窒息死しかけています・・・羨ましいなー。
クドーはセ―ビルと隠匿に怪我が無いと判断して足早に立ち去りました・・・何やら忙しいようですね。
殴られた隠匿が唇を切っている事に気付いたようですが無視しています。
ホルトが匂うと言うのでセ―ビルは風呂に入る事にします。
入浴後お腹が空いたセ―ビルは傭兵が営む食堂に向かいます。
衝動ではロスと傭兵が難しい顔で話し合っていました。
氷の町で壊血病が発生したそうです。
野菜不足が原因でした・・・氷の町には土が無いので野菜や果物を作れないんだよね。
クドーが忙しくしていたのは魔法で壊血病の治療をする為でした。
魔法で治療しても根本的な解決にはなりません。
新陳代謝の話になり、ロスが魔女は新陳代謝をやめて魔法で体を治癒していると教えます。
傭兵がロスは死体のか?と質問してきました。
ロスは生きていることを証明する為に傭兵の手を取りおっぱいを触らせました!!
セ―ビルが恨めしそうにしていますね・・・そこに怖い怖いゼロが現れました。
傭兵がロスのおっぱいを触っている場面をバッチリ見ちゃったようですよ。
ゼロの怒りは傭兵に向いています・・・
傭兵に自分のおっぱいを揉めと要求しました。
傭兵が可愛いですよ・・・人目があるので触れないと答えています。
それを聞いたゼロが人前で出来ない卑猥な行為を甥(セ―ビル)の前でしたんだなと怒っています。
傭兵が可哀想ですね。
セ―ビルが自分もロスの心臓をさわってみたいと言って手を伸ばすと叩き落とされました!!
セ―ビルチャレンジャーだな・・・「許す」と言ってくれると思っていたようです。
ロスがゼロに壊血病の対処方法を提案しました。
診療所に居る間は自動的に魔法で回復させる仕掛を作る事になりました。
問題は解決していないのですが、ロスは優れた商人が解放区を見つけてやって来るまで待つと言っています。
優れた商人が自力で解放区を見つけてやって来ました。
やってきたのはクドーに魔導二輪車を売った商人セス・イルです。
彼の商った魔道具は故障に備えて場所を特定できるようになっていました。
魔導二輪車の位置情報を頼りに解放区までやってきました。
セスは水耕栽培の設備も持ってきていました。
野菜不足に陥っていると見越していたのかな?
取引を持ち掛けてきて条件を提示します。
セスが提示した条件はウツワの救出でした!!
ダナ・リルとザザ・リルが解放区をどうするのか話し合っていました。
ダナはウツワに話を聞かれている可能性を考慮しません。
ダナはウツワを自分の器としてとらえているのでウツワに独自の考えがあるとは思っていません。
ザザはダナを崇拝しているのでウツワを監視するなんて考えもしませんでした。
迂闊といえば迂闊なのですが仕方ないのかもな・・・長い事支配者をやり過ぎていたので裏切られるとは考えてません。
クドーを気に入っているウツワは彼の故郷が蹂躙されると知り悲しい気持ちになっています。
二人の側から離れたくて町に行ってみる事にしました。
クドーと遊びに行ったセスの魔道具店に行ってみる事にします。
店は魔力不足で閉店されていました。
セスは解放区に向かう為の準備中でした。
買い物中のセスを見つけたウツワは買い物が終わるのを待つ事にします。
セスに話しかけると驚かれる事になりました。
ダナは強いと思っているウツワはセスが解放区に向かうと知るとダナとザザが攻撃を計画している事を教えました。
クドー達に伝えて欲しいと言われたセスは困ってしまいます。
ウツワにこの事は秘密にして欲しい、そうでないと自分達はダナに殺されてしまうと伝えます。
ウツワは、ダナはそんな事しない、話せば分かってくれる、と答えセスを見送りました。
ウツワはダナにこの事を正直に伝えてしまいます。
純真な彼女は疑う事を知らないからな・・・
ダナが激しくウツワを叱りつける事になりました。
はじめてダナに怒鳴られたウツワは泣き出してしまいます。
ダナはウツワに幸せな記憶だけを与えて融合しようと考えていました。
怒鳴ってしまった事を悔いていますがウツワを怖がらせた事を悔いているのではなく怖い記憶を与えてしまった事を悔いています。
ザザがダナを励ましています・・・
ウツワは部屋に閉じ込められます。
が、ダナとザザはまだ認識が甘いですね・・・窓は開閉可能でしたよ。
自分のせいでセスたちが殺されてしまうと分かったウツワは彼らを助ける為に後を追いかける事にします。
セスの商隊はダナが放った警官隊に終われていました。
魔獣に乗って空から追いかけてきましたよ。
しかしセス達には余裕がありました。
警官隊が使っている魔導銃は無抵抗なヌラベヌをいたぶる装備です。
セスたちは魔物を相手に戦える魔導銃を運んでいました。
戦力的には有利でしたよ。
警官隊は魔獣から火薬式の爆弾を投下してきました・・・
セスたちは一瞬慌てますが魔獣を撃ち落して各個撃破する事にします。
そこにウツワが追いついてきました。
ウツワの存在を確認した警官隊は攻撃ができなくなります。
チャンス到来ですセスは躊躇無く警官隊への攻撃を命じました。
武器の差が大きく警官隊は全滅させられました。
ウツワは自分が来たことで警官隊を無駄に殺してしまった事に気が付きました。
セスはウツワに一緒に来ないか?と誘います。
純真なウツワは未だにダナを信じているのね。
自分はダナの器なので離れる事はできないと言って解放区に向かうのを拒否しました。
セスはウツワがいずれダナに殺されると分かっていました。
危険を知らせに来てくれたお礼といって守護者(巨大魚)のヌイグルミをプレゼントしました。
ウツワはダナの元に戻りセス達と警官隊の戦いを報告しました。
ダナに禁足地の人々と和解して欲しいとお願いしました。
ダナはウツワが勝手な行動を取った事に危機感を募らせます。
これ以上ウツワを自由にさせていると魂が濁ると思ったようです。
ウツワと身体を入れ替えてから彼女の魂を喰らう事を決めます。
儀式の準備が整うまでウツワは部屋に監禁されてしまいます。
今度は窓も開かないようになっていました。
魔法薬の存在を知ったウツワは自分の未来を夢見てしまっています。
何もできないうちにダナに食べられる、死んでしまう事を嫌だと感じだします。
死にたくない助けて欲しいとの独り言をヌイグルミに呟きました。
これをセスが聞いていたぞ・・・ヌイグルミには盗聴器が仕掛けられていました・・・
セスはウツワの救出をゼロ達にお願いしたようです。
ゼロ達はハル、ゴーダ、クドーをヒースに乗せてダナの居る町クラヴァヌルオクスに向かわせました。
セスはたった三人で救えると思うのかとの憤りを感じます。
ロスが一騎当千の猛者を送り込んだので実質3000の兵を送りだしたのと同じと教えてあげました。
儀式の前にウツワは薬を飲まされて頭がフワフワした状態になっています。
ザザは動けないようにするべきだと伝えますがダナはウツワが自発的に身体を差し出す事で民が感動するんだと言って拒みました。
ダナはまだウツワが一個の人格であると気付いていません。
儀式が始まりウツワがダナに身体を交換されそうになります。
ウツワが激しい拒絶姿勢を取ります。
儀式なので見物客が大勢来ていました。
ウツワは誰でも良いので助けて欲しいと泣き叫びます。
聴衆は混乱するばかりで誰も動きませんでした。
ウツワは取り押さえられてしまいます。
そこにヒースに乗ったハル達がやって来ました。
ハルは身体に縄を結びつけヒースから飛び降り地上のウツワを強奪しました。
ヒースを撃ち落そうと魔法銃での砲撃が浴びせられます。
緋弾したヒースをクドーが魔法で癒していますね・・・
ヒースの回復が間に合い離脱する事ができました。
解放区に到着したウツワをセスが出迎えます。
ウツワは助かった事と初めて見る解放区に感激して泣きながら笑っていました。
ウツワを無事に救出できたのですがクドーはセスに不満を募らせています。
彼には安全にウツワを連れ出せるチャンスがありました。
ウツワに支配者として民を思う心を持たせたいとの考えからわざと危険に晒す事を選択しました。
クドーはそれが許せないようです。
不満が爆発しそうなクドーはセ―ビルとホルトの元に向かい不満をぶちまけました。
セ―ビルとホルトからセスが解放区に大きな貢献をしていると言われてしまいます。
クドーもセスの考えが正しい事は分かっているのですが認められないようです。
ホルトが今のクドーはメンドクサイと呟きます。
セ―ビルはクドーはいつもメンドクサイヨと返しています。
二人もクドーの憤りは理解できているのですが安易な慰めは言わないんだな。
ダナは解放区への攻撃を決めます。
守護者を三匹向かわせて上空から海水を吐き出させて全てを流し去ろうとしました。
ゼロが魔法で迎撃する事になります。
解放区に落下した海水が凍り付いて行きます。
最終的に守護者まで氷の彫像となりました。
三匹も守護者を送り込んだのに簡単にあしらわれてしまいダナは消沈しています。
ザザはダナを元気づける為に打開策を提示しました。
ザザは禁足地の戦力が解放区に集中している、彼らは防衛を考えていないと判断しました。
最大戦力が禁足地を離れている隙に魔力が溢れる禁足地を占領しようと考えました。
形勢逆転して優位に立てば問題は解決すると言われてダナは禁足地への総攻撃を命じました。
禁足地の中枢はハルが持ち込んだ魔獣の位置で特定できると考えていました。
浅はかなんだよなー、これまで強敵が存在しない時間を過ごしていたので敵も考えるって事が分かってないよ。
ゼロはとっくに攻撃を予見していて新世界の物品を北部に集めました。
さらに北部には魔法兵隊が集結して迎撃態勢を取っていました。
アルバスも魔女の道を使って北部にやってきています。
守護者が上空に現れました。
ゼロから海水を吐き出すと聞いていました。
何をしてくるんだと待ち構えていると突如接近してきてアムニル達が陣取る高台を丸のみにしました。
あら?魔法兵隊負けちゃったと思ったのですがアムニルは守護者の体内に魔法薬を投げ込んだようです。
守護者の頭部が爆発して中から平然と出てきました。
アルバスは肉片から身を守る為にホルデムを盾にしています。
血まみれになったホルデムは恨めしそうな目をしていましたよ。
守護者は一斉に魔法兵隊を喰らったので同時に爆発しました。
無事だった守護者が吠えると地上に落下した守護者の死体が動きだしました。
分裂して足が生えてきましたよ。
それを見たアムニルが生理的に無理と弱音を吐きます・・・相当にキモイ姿だったようです。
ラウルに励まされて魔法兵隊に掃討を命じました。
魔法兵隊にはウルラがセ―ビルの研究を発展させ作り出した魔蒼液瓶(まそうえきびん)が持たされていました。
これは魔法薬を作るのがめんどくさくなったウルラが開発したモノです。
ウルラは星型の装飾品に魔力を込める事にしました、こちらの方が製造が簡単なようですよ。
一個の瓶に魔力回復薬百個分の魔力が入っています。
魔法兵隊は魔力切れを気にする事なく強力な魔法を使う事ができました。
戦闘とは呼べない駆除が行われる事になりました。
大勝利です。
新世界の全てをかけた大逆転計画は瓦解しました。
守護者が魔法兵隊に簡単に倒されていく様を制御室からエクシノフは見る事になりました。
ダナには禁足地に対抗する手段が無いと判断した彼らは彼女を信奉するのをやめました。
自分の威厳回復を狙っていたダナは作戦失敗にヒステリックになっています。
作戦の失敗をザザのせいだと詰りました。
ザザは何も言わずにダナの非難を受け止めています。
慰めの言葉をかけたかったようですが何も言えませんでした。
ザザが悲壮な覚悟を決めました・・・守護者が通用しないなら新たに強力な守護者を作ろうと考えました。
消沈したダナは引き籠ってしまいました。
エクシノフが劣勢だという噂は新世界に広まります。
自分達でも解放区を作れるかもしれないと考えるヌラベヌが増えました。
ヌラベヌ達は独自で解放区を作り始めました。
ロスとセ―ビルが世界を廻り新たに作られた解放区と魔女の道を繋いでいきます。
セ―ビルはロスとの二人旅を楽しいと感じていました。
傘下の解放区を増やす時にエクシノフに警告を発しました。
解放区を攻撃すれば攻撃者の管轄区域から魔力を根こそぎ奪い取ると通告しておきます。
これで攻撃される事はないだろうと思っていたようです。
ヌラベヌから獲得できる魔力量よりも魔法薬が提供する魔力量の方が大きいのでバカでなければ攻撃してこないと考えていました。
甘かったねーバカは居たんだよ。
ヌラベヌの勝手な行動を快く思わないエクシノフは多かったのですが攻撃するだけの魔力がありませんでした。
不満を抱えるエクシノフの中に魔力を蓄えていた人物が居ました。
早くからザザの提唱するヌラベヌの養殖場(強制妊娠施設ね)を作ったトト・リルです。
トトはゼロ達の庇護下に入れていない解放区を攻撃して全滅させました。
激怒状態のセ―ビルが報復に向かいます。
セ―ビルは一人でヒースに乗ってトトの管轄する塔に現れました。
セ―ビルはヌラベヌに見えるからねートトはセ―ビルの能力を知らないから脅威と感じませんでした。
セ―ビルを揶揄ってやろうと思ったようですよ、塔に招いて話を聞く事にします。
セ―ビルは感情の浮いてない顔で報復を実行しました。
トトの管轄地区から魔力を奪い取りました。
魔道具を一切使えなくなったトトに向かって管轄地域を解放区にすると宣言しろと脅します。
セ―ビルの背後には仕様状態の魔道具を手にしたヌラベヌが大勢控えていました。
魔力を失ったトトに抵抗する手段はないんだよと教えてあげます。
トトは交渉に応じるとこたえました。
セ―ビルは交渉役がヌラベヌだと伝えました。
トトはこれまで支配していたヌラベヌは自分と同等の立場にあると教えられて唖然としています。
武力を失ってしまった彼には時代の変化を受け入れるしかありませんでした。
トトが解放区側に付いたとの知らせがザザに届きます。
ザザはダナを裏切る者が増えていく現状を嘆きます。
彼に仕える隷獣からダナを説得して欲しいとお願いされました。
隷獣はダナが折れるべきと言っています。
ザザはダナに禁足地の人間の靴を舐めさせるような真似はできないと答えます。
激昂していたので隷獣を殺しそうになりますがダナから贈られた物なので思いとどまります。
隷獣はダナとザザに恩義を感じているらしく劣勢な状態でもザザの元に留まっていました。
この辺の心境がイマイチピンとこないんだよなー逃げ出すチャンスだと思うんだけど・・・
ダナへの進言をお願いするくらいだから自分でモノを考えないってことではないと思うんだけど。
受けた厚意に対して恩義を尽くすいい人って事なのかな?
ザザは自分を新しい守護者の核とする為、熱々の魔力窯に飛び込みました。
自殺にも等しい行為なのですが導師なので自我を残す算段はあったようです。
ザザの肉体は溶けてしまうのですが意識は残り魔力窯に溜っていた魔力と融合しました。
巨大な竜もどきに変態しましたよ。
氷の町に帰還したセ―ビルは自分が行った報復行為について反省しています。
抵抗できないと分かっている相手に自分の正しさを押し付けて良い気分になっていた事を悔いています。
ホルトがやってきてセ―ビルが落ち込んでいる理由を聞いてくれます。
弱い立場の相手をいたぶって良い気分になっていた自分を許せないと打ち明けられホルトは驚いています。
セ―ビルが昔のままであると分かって嬉しかったようですね。
ホルトは法を破って悪事を働いていた人物が捕まったら法に従い正当な裁きを望むのは我儘だ。
自分の感情に従い報復行為を行うのは正しいと主張しました。
クドーがやってきて私刑を推奨するホルトを窘めます。
クドーはホルトの気持ちは理解できるが感情に従い私刑を行ってはいけないと正論を説きました。
ホルトがセ―ビルの立場だったら相手を裸に剥いて逆さづりで三日放置するそうです。
交渉に応じると泣きついてきたら交渉を始め、相手が有利な条件で交渉がまとまる寸前で交渉をなかった事にするそうです。
さらに相手を追放して新たな代表者を選挙によって選び、本当の交渉をその人と行うと言っています。
余りにの卑劣さにセ―ビルが引いていました。
それだけ酷い場面を目撃してきたった事なのかもな・・・
正しさについて悩む三人をロスが褒めてくれいました。
ロスから人間の本性について語られます。
人間は自分が優位に相手が自分に絶対に逆らえないって確認したくなるそうです。
相手をいたぶる行為は自分の方が立場が上と確認して安心を得る為の行為だそうですよ。
セ―ビルは正しい手順で報復を行ったので自分の行動に誇りを持って良いそうです。
ロス、ホルト、クドーに認められてセ―ビルは安心したようです。
友達っていいなと感激したセ―ビルはクドーに抱き着こうとしていますね・・・
そこはホルトに抱き着くのが正しい行動ではないかな?
クドーは気持ち悪いと言ってセ―ビルの抱擁から逃げまどっています。
セ―ビルが戦争の終わり方を質問するとロスは尻すぼみになると答えました。
明確な決着が付く事なく解放区と塔で住み分けが行われると予想しています。
戦後ロスはどうするのかセ―ビルが質問するとホルトとクドーが慌てています。
無神経な野郎だな!ロス先生が死ぬぞ!と言われてしまいました。
二人は勝ってもいないのに戦後に何をしたいか語って戦死する事を恐れていました。
ロスは物語のお約束じゃよと笑っていました。
氷の町の上空にヒースよりもでかい漆黒の竜が現れました。
ザザですね。
ザザは氷の町に向かって炎を吹きかけてきました。
ゼロの張った結界が炎を堰き止めてくれました熱は伝わります。
ロスがルーデンスちゃんに頼んで防御幕になって貰いました。
ザザの攻撃は氷の町に通用しませんでした。
ヒースがゴーダを乗せないでザザに向かっていきます。
ザザの翼に噛みつきますがヒースに牙は固い鱗に阻まれてしまいます。
ヒースはザザに殴り飛ばされてしまいます。
地上に向かって付近飛んでくるヒースをルーデンスちゃんが網状に変形して助けました。
ヒースがぶちのめされたのは不味かったぞ。
ザザが新世界中に向けて警告を発しました。
氷の町以外の解放区を攻撃する。
死にたくないならダナに謝りクラヴァヌルオクスに戻ってこい。
三日間の猶予を与えると宣告しました。
ザザの言葉は人々の脳に直接届きました。
世界が混乱に呑み込まれます。
ダナの支配を嫌った人々の中に不平分子が現れました。
彼らの多くはイグナスです。
彼らはダナが不利と判断して解放区に付いた面々でした。
元々独立する覚悟が足りてなかったようです。
セスや隠匿は彼らを守る必要は無い好きにさせようと言っています。
ゼロは自己判断に任せる事にしました。
まあ彼女らしいちゃらしいよね。
魔女の道を繋いである解放区から氷の町に逃げ込んでくる人々が増えます。
収容人数に余裕はあるのですが振り分け業務が間に合いませんでした。
ゼロとセ―ビルは新たな土地を作る事にしました。
速攻で新しい区画を作り出してしまいます。
ロスが悲鳴をあげていますよ。
氷で町をつくるという驚愕すべき魔法を観衆に見せないとは何事か―と怒っています。
ロスの発案で解放区に逃げ込んできた人々を安心させる目的でゼロの町作りを見せる事になります。
集まった群衆はゼロの魔法の凄さを目の当たりにして解放区に居れば問題無い、助かると安堵しました。
暴動の火種は消せたようです。
ザザはクラヴァヌルオクスに戻りダナに迎えられます。
ダナは漆黒の竜がザザだと気が付きました。
ザザはダナの為に新たな守護者になったと伝えます。
ダナはクラヴァヌルオクスだけを残して後の塔は間引く事を決めました。
ザザが宣告した三日間の猶予を使い先制攻撃を仕掛ける事にします。
ザザの居場所が分からないのでダナの居るクラヴァヌルオクスを攻撃する事が決まりました。
参加者はロス、セ―ビル、ホルト、クドー、ゴーダ、ヒースです。
リーリにヒースがザザに飛びかかった理由を聞き出して貰います。
ヒースは下等生物が竜の姿を取っている事が許せなかったそうですよ。
エクシノフ、イグナス、ヌラベヌはヒースにとって等しく人間であり下等生物だそうです。
角があろうが獣の部位があろうが些末な事らしいね。
ゼロは笑っていました。
ゴーダがヒースを宥めて無茶な突撃をしないで欲しいとお願いしています。
ヒースの牙が通用しなかったので自分達に頼って欲しいとお願いしています。
ヒースは自分が感情的になっていたと反省してくれました。
ルーデンスちゃんを竜に変形させてクラヴァヌルオクスに侵入してもらいました。
さらに小さな黒い人型に分離してもらい家々の窓を叩きます。
人々は何者かが攻めて来たと騒ぎになりました。
ザザが現れてルーデンスちゃんを捕らえようとしてきます。
ルーデンスちゃんは器用に攻撃をかわして上昇しました。
ルーデンスちゃんが離脱するとザザは三体に分裂しました。
小さい二体がルーデンスちゃんを追いかけてきます。
合流地点ではホルトとセ―ビルが待っていました。
ザザを誘導してホルトの魔法で拘束しようって作戦でした。
逃げる途中でヒースとすれ違う事になります。
予定と違うとロスは焦っていますよ。
二体のザザが合体して巨大化します。
齧られそうになったロスがルーデンスちゃんを口腔にねじ込みました。
ルーデンスちゃんが折れてしまったぞ・・・
杖が折れると閉じ込められていたルーデンスちゃんは自由になります。
同時にロスは死ぬ運命だったのですが生き残っています。
ロスは咄嗟に折れた杖を両手に持ちルーデンスと叫びます。
ルーデンスちゃんが両方の杖から発生し竜の首に縄をかける事に成功しました。
ホルトとセ―ビルの元に誘導してホルトの魔法で竜を拘束しました。
ルーデンスの魔杖が折れている事に気が付いたセ―ビルが卒倒してしまいます。
ルーデンスちゃんが竜に変形して三人を乗せてクラヴァヌルオクスに向かいます。
ゴーダはヒースの行動に従う事にしました。
クラヴァヌルオクスに到着したヒースはザザよりも低空に位置取ります。
これで炎による攻撃はできなくなりました。
人々を人質に取ったのね・・・汚い手口ですがゴーダは当然と考えています。
炎による攻撃を防げたのでゴーダは次の行動に移りました。
クドーに信頼していると伝えてザザに飛び移りました!!
振り落とされるのを避ける為ゴーダはザザの口に己の足を突っ込みます!!
即座に噛まれてしまいました・・・激痛がゴーダを襲いますがこれで振り落とされないぞと安心しています。
ゴーダはザザの口内に魔法薬を投げ込みました・・・体内から爆発させるつもりだね。
爆発に巻き込まれるのを防ぐ為に自分の足を斬ってザザから離れました!!
ヒースがゴーダを受け止めます。
ゴーダはクドーに向かって止血だけしろ、足の再生は後回しと伝えます。
クドーは自損前提の作戦は隊則で禁止にしろと叫びながら回復を行いました。
ゴーダは冷静に考えておくと答えます。
体内で魔法薬が爆発してもザザは生きていました。
弱ていますが心臓を潰すまでは生きているようです。
ヒースがザザに飛びかかり下方に向かて吹き飛ばしました。
クドーは町に被害が出ると慌てますがゴーダは冷静でした。
ヒースがザザを吹き飛ばした方向には塔がありました。
ザザは塔に串刺しとなり心臓を潰され灰になりました。
唯一の味方ザザの死をしったダナは敗北を受け入れました。
禁足地の面々に殺される覚悟を決めています。
玉座で待っていると最初に入ってきたのはウツワでした。
ウツワはダナに駆け寄り抱き着いてきました。
ウツワからダナの説得にやってきたと伝えられます。
ウツワが未だに自分を信じていると分かったのでダナは生き延びる方策を思いつきます。
身体の入れ替えは角同士を触れさせれば可能でした。
大仰な儀式はあくまでも観衆を惹きつけるだけの意味しかなかったのね。
ダナは自分を事がまだ好きならば黙っていてねと告げて角を接触させ身体を入れ替えました。
きたねーダナきたねー醜悪だ、流石の生き汚さだな。
身体が入れ替わると即座にダナを突き飛ばして自分がウツワだと主張します。
食べられそうになったので即刻ダナを殺してくださいとお願いしてきましたよ・・・
でもねー誰もウツワの言い分を聞いてはくれませんでした。
ハルは茫然としているダナに駆け寄り大丈夫ですかウツワ様と問いかけています。
ロスからこの場に居る者は誰もウツワとダナの魂の違いを見誤らないと告げられました。
ウツワ(ダナ)は癇癪を起してワンワン泣き出します。
不利を悟って逃げ出そうとしてホルトに腕を掴まれます。
ホルトは怒っているね、相当強く握られたようですよ。
ウツワが痛いと文句を言ってきますが容赦しないね。
ダナ(ウツワ)が逃がしてあげて欲しいとお願いしてきました。
ダナは長い事支配者を続けていたので疲れてしまったんだ。
これからは自分がダナの代わりを頑張るので行かせてあげて欲しいとお願いしてきます。
一同の顔を見回し異論が無さそうだったのでホルトはウツワの腕を放しました。
呆気なく戦争は終結しました。
ウツワ(ダナのボディ)が新世界の代表者となります。
ハルとセスが補佐役に決まりました。
ウツワが代表者として認められたのは彼女がダナに喰われそうになった場面を多くの人が目撃したからでした。
まあそれだけの理由では説得力が足りないのでロスが手を打ちます。
フィアノスを呼び寄せて彼に意識操作を行わせました。
氷の町にグラキタシスとの名称が付きます。
新世界と禁足地の交易の中継地となる事が決まります。
最初ゼロが町長に使命されたのですがメンドクサイと嫌がりました。
鳥肌が立ったぞと言っています。
結局セスが町長をする事になりました。
ハルも候補に上がったのですが彼女はダナ(中身はウツワ)の補佐に徹する事に決めました。
最初の交易船が到着しました。
ウルラがその船に乗って来るのでセ―ビル、ホルト、クドーが出迎えに行きます。
久々にウルラと再会したセ―ビルは彼女を撫でまわしています。
モフモフのフクロウボディなので撫でがいがあるのね。
ウルラから新しい身体をまだ探していると教えられます。
フィアノスとククルも新世界に来ていると教えられました。
ロスに呼ばれて先に新世界に来ていると教えられてセ―ビルは焦ります。
フィアノスはロスと結婚したいと考えているので実質的なライバルなんだよね。
ライバルにロスから直接お願いが届いたと知り焦ったようです。
セ―ビルはロスの元に駆け出しました。
クドーがロスがフィアノスを呼び出した理由に気が付いています。
ウツワ(ダナのボディ)を指導者として認めさせる為に精神操作させたんだろと推察しています。
宴が開かれる事になりました。
セ―ビルは今度どうするかをホルトとクドーに相談しています。
セ―ビルは新世界に残りたいと考えていました。
ホルトとクドーにも残って欲しいと伝えます。
二人は即答できませんでした。
そこにロスがやって来て新大陸の影写機を試したいと言ってきます。
ようはカメラのような機械らしいです。
ロスは四人で撮りたいと言っています。
撮影場所に行くと中からゼロと傭兵が出た来ました。
二人も影写機を試したそうです。
ゼロから撮影した写真のような紙をもらいます。
そこにはゼロが傭兵の頬にキスしている姿が写されていました。
ロス、セ―ビル、ホルト、クドーの四人で撮影する事になりました。
ロスが屋根の上で四人の写真を見ていました。
感慨に耽っているとセ―ビルが現れました。
ロスは飛び上がって驚いています。
セ―ビルから今夜ここを去るんでしょと言われます。
ゼロと傭兵も新世界に残り冒険をするそうです。
ゼロは各地に魔女の道を作ろうと考えています。
セ―ビルがそれの手伝いをしたいと申し出たみたいです。
入口となる石板を大量に持ってきています。
セ―ビルはロスに同行したいと伝えます。
それがロスへの恋心からではなくロスとの冒険が楽しいからだと伝えられました。
ロスはそんなセ―ビルを好ましいと感じて焦っています。
それはどういう意味からだ?かわいい小鳥として?それとも。
あっれーロス先生ひょっとしてセ―ビルに惚れてしまったのか?
ロスはセービルに同行を許す事にしました。
隠匿は新世界で布教活動を行う積もりのようです。
リーリも彼に付いて行く事になるね。
ホルトとクドーは禁足地に戻る船に乗っています。
セ―ビルに一緒に行こうと問われた時に即答できなかったので道が分かたれたと理解しています。
二人は自分は凡人だなーと感じています。
黄昏ている二人に凡人が世界を作っていくんだとゴーダが声をかけました。
自分も凡人だって口ぶりのゴーダにクドーが吠えます。
竜に自分の足を齧らせ平気で自分で自分の足を切断する奴を凡人とは認めないと喚きます。
クドーの気持ちは良く分かるよね、ゴーダを凡人枠に入れるのは無理があるよ。
朗らかに笑いながらゴーダがクドーに語りかけます。
ゴーダはクドーが隊律に文句を言ったのを覚えていました。
それは隊の運営に関わる気があるってことだよな・・・
ユードライト騎士隊長とアムニル魔法兵隊長に申告して会議にかけるので楽しみにしていろと告げられました。
クドーは隊の運営に関わる役職に就く事になりそうだぞ。
逃げ出したウツワ(中身はダナ)はどこに行けばいいのか分かりませんでした。
「誰でも乗っていい」と言われて船に乗り込みます。
ウツワ(中身はダナ)は腹ペコでした。
大人ボディの頃は魔力を使ってエネルギーを補充していたので食事を採るって習慣を忘れかけています。
ウツワのボディには大した魔力が蓄積されていないので直ぐに腹ペコ状態になってしまいます。
プライドが邪魔をして物乞いもできません。
働いた経験も忘れ去っているので困り果てていました。
腹ペコで倒れてしまったウツワが誰か助けてと呟きます。
その呟きウルラが答えました。
ウルラはウツワの身体を検分して頷いています・・・気に入ったみたいですよ。
たすけてあげるかわりに身体をちょうだい。
代わりにあなたに相応しい身体をあげるので心配しないで。
自分で何も考えられない頭しかないあなたのことは使い魔として飼ってあげると伝えます。
けっこう酷い事いってるよ。
ダナ・リルにはウルラの提案を拒絶する気力は残っていませんでした。
ダナ・リルはウルラと身体を入れ替えらフクロウボディになりました。
鳥籠に入れられてウルラに飼われています。
ウルラに餌を与えられて躊躇無くついばみます。
ダナ・リルは圧倒的な支配者に庇護される感覚に穏やかさを感じています。
もう誰も支配しなくてもいいんだと分かり穏やかな気持ちになっています。
ダナ・リルは支配者には向いてなかったって事だね。
ウルラはやっとお気に入りのボディを手に入れました。
セ―ビル、ホルト、クドーに再会したらさぞ驚かれる事でしょう。
セ―ビルとウルラのやり取りにも変化が現れるのだろうか?
ウルラってセ―ビルに好意を抱いているよね。
ウツワボディを駆使して誘惑してくるのだろうか?
成分 | 美少女 | ラッキースケベ | 魔法 | 友情 | 恋愛 |
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