ラノベの感想) 英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~ 11 (HJ文庫)


概略:
襲ってきたシャルロッテ、ティファニエ、マクウェルがヴィルキンに頭を垂れています?
三人をイルミナスに手引きしたのはヴィルキンでした!!
ヴィルキンは技公を裏切り教主連に移籍しようとしています。
理由はイルミナスの浮遊魔法陣の寿命が尽きようとしているからです。
浮遊魔法陣が停止すると天上領は地上に落ちます。
浮遊魔法陣は教主連の教主様にしか作れません。
教主様は新たな浮遊魔法陣を大公派に与える気はないそうです。
大公派と教主連は拮抗しているようで実は大きな差があったのね。
自由に研究を続けたいだけのヴィルキンはジリ貧の大公派から教主連に移籍を決めました。
娘のヴィルマを一緒に連れて行こうとしています。
ヴィルマが拒否したのでイングリス達は戦う事になります。

レーベル:HJ文庫
発行日:2024/1/1
著者:ハヤケン
イラスト:Nagu(なぐ)
ISBN:978-4-7986-3381-7
雰囲気:黒幕、勧誘、巨人、罠、修行、劣勢、強敵登場、新技、移動、大食漢追加、過去

襲撃者であるシャルロッテ、ティファニエ、マクウェルがヴィルキン第一技師に頭を垂れています?
技公の本拠島イルミナスを攻めている彼らがヴィルキンに頭を垂れるとは不思議な光景です???
ヴィルキンから彼らをイルミナスに招き入れたのが彼だったと明かされました。
ヴィルキンは堂々と裏切り行為を行っていたと認めています。
彼が技公を裏切る事にしたのには理由がありました。
決行切実な理由がありましたよ・・・

元々大公派の天上領(ハイランド)は地上人との戦争で戦果をあげた大将軍(アークロード)に下賜されたものでした。
天上領が空中に浮き続けるには浮遊魔法陣というものが必要です。
浮遊魔法陣には寿命があり大公派の天上領は寿命が迫っているそうです。
浮遊魔法陣は教主連の教主様にしか作れないそうです。
教主様には一代限りの褒美として与えたモノなので新たな浮遊魔法陣を与えるつもりはないそうです・・・
成程ね元々大公派は教主連合の配下だったのね。
それが力をつけ過ぎてしまい対等な関係になろうとしていたようです。

教主様が新たな天上領をくれないとなると大公派は地上に落ちる事になります。
だから機甲鳥(フライギア)や魔印武具(アーティファクト)下賜して積極的に仲良くしようとしていたようです。
恨みを買っている自覚はあるようだね。
イングリスはカーラリア王国がこのまま大公派と仲良くする事に疑問を持ち始めています。
ドライに考えて教主連と仲良くする方が得なのでは?と考え始めています。

大公派には有効な打開策がありませんでした。
このままでは研究活動に支障がでてくるのでヴィルキンは技公を裏切り教主連に付く事にしました。
娘であるヴィルマに一緒に来るように命じてきましたよ。
親として娘の事を心配しています。
イングリスは意外と良い人かも?と感じています。
ラフィニアは同じ上級魔導体(ハイマナコート)を使っているのでイーベルと同じ容姿なので嫌いと言っています。
ヴィルマはイルミナスを守護する騎士なのでイルミナスを離れる気はないと突っぱねています。
ヴィルマはイルミナスに残っている天上人を逃がそうとしています。
ラフィニアは彼女に味方すると決めました。
レオーネとリーゼロッテも賛成しています。
イングリスはラフィニアの味方なのでマクウェル達と戦う事になります。

イングリスが三人を抑え込んでいる間にヴィルマ達は機竜を使ってイルミナスからの脱出を試みようとします。
イングリスに煮え湯を飲まされているマクウェルは魔素流体(マナエキス)で作られた巨人に乗って攻撃してきました。
幼女化しているイングリスは短い腕でパンチを繰り出し対抗していました。
強敵であるイングリスを確実に屠る為にシャルロッテに武器化して貰っています。
天恵武姫(ハイラルメナス)の武器化を使って己の攻撃力を向上させてきました。
シャルロッテは巨大な槍に変形して巨人に振るわれています。
シャルロッテを装備した巨人は手強くティファニエを自由にさせてしまいます。
ティファニエはヴィルマ確保に向かいます。

ヴィルマは先行して天上人を機竜に搭乗させようとしていました。
リーゼロッテがティファニエ襲来を伝えに向かいます。
ラフィニアとレオーネの二人でティファニエと対峙する事になりました。
ティファニエは二人の事を明らかに格下扱いしていました。
しかしレオーネが特級印を得ているのを見て警戒しています。
ラフィニアは意外に冷静でティファニエを挑発して時間を稼ごうとしていました。
ティファニエは口喧嘩は弱いようですね頭に血が上っています。
天恵武姫なのでティファニエは強いですね、劣勢な戦いを強いられる事になります。
有効な攻撃を与える事はできませんが時間を稼ぐ事はできていました。
一瞬ヴィルマ達を逃がす時間を稼ぎ出せるかと希望を抱きますがティファニエに読まれていました。
ティファニエは攻撃力を上げて圧倒し始めます。
劣勢なレオーネとラフィニアは竜魔術が使えないか?と考えます。
レオーネの魔印武具は竜の肉切に使っていたので竜の力を宿す事になりました。
それを使う事にします。
レオーネの伸びる大剣とラフィニアの放った光の矢を融合させて竜魔術を発動させました。
竜魔術がティファニエに襲い掛かりました。
鎧の上からティファニエを齧っているようですね・・・
攻撃が終わるとティファニエが倒れていました・・・結構ボロボロになっています。
ラフィニアは殺してしまったかも?と心配になっています。
近付いて生死の確認を行っていました。
レオーネも近寄ってきて一緒に確認していました。
ティファニエの目がパチッと開いてレオーネの足を掴みます!!
ティファニエはレオーネが特級印を得ている事を利用しようと考えました。
無理矢理レオーネに武器化した自分を装着させる事にしました・・・騙し討ちだよ!!
ティファニエは武器化すると鎧に変身します。
レオーネの体は鎧になったティファニエに覆われてしまいます。
搭乗が終わった事を伝える為にリーゼロッテが戻ってきました。
急変している状況に驚いています。

二人でレオーネからティファニエを脱がそうと試みますが抵抗されます。
ティファニエはレオーネの身体を操って脱がされるのを回避します。
ティファニエはラフィニアとリーゼロッテを放置してヴィルマ確保に向かいます。
武器化した天恵武姫なので物凄く足が速いですよ。
リーゼロッテがラフィニアを抱えて高速飛行して後を追いかけます。
移動中にラフィニアに光の矢を準備してもらっています。
リーゼロッテも意外に戦術家なんだよな、冷静に次の手を考えています。

ヴィルマ達のもとに到着したレオーネが機竜に斬撃を加えようとしていました。
ヴィルマの静止の声は届きません。
レオーネは必死に抵抗しているようですが身体の制御権を奪われているみたいでした。
攻撃が成功してしまうとレオーネに大きな心の傷を負わせることになります。
そんな事は絶対にさせられないと考えたラフィニアが光の矢を放ちました。
絶対にレオーネの心を救うというラフィニアの願いが予想外の能力を覚醒させたみたいです。
ラフィニアの放った光の矢はイングリスが使っている霊素(エーテル)のように青白く輝いていました。
ラフィニア本人も普段とは違う力の存在を感じ取っていました。
放たれたのは霊素に包まれた矢だったようですよ。
ティファニエを纏っているレオーネを撃墜する事ができました。
撃墜されたレオーネは地下に向かって落下していきました。

頭上から巨大な岩が降ってきました。
地上で戦っていたイングリスと巨人との戦闘でイルミナスの地盤が割れたようです。
イングリスと巨人が地下に降ってきました。
激闘を再開してイングリスが吹き飛ばされます。
イングリスは壁を蹴りつけて反動で突撃しようと考えています。
イングリスが蹴ろうとしていたのは天恵武姫を作り出すグレイフリールの石棺でした。
いつの間にかヴィルキンが巨人の肩に乗っていて石棺を開きました。
イングリスの足元に入口が開いて彼女はグレイフリールの石棺の中に入って行きます。
イングリスは内部の壁を蹴って脱出を試みますがそれよりも早く石棺を閉じられてしまいます。
見事な作戦でマクウェル達はイングリスを戦場から追い出す事に成功してしまいます。
さらに念には念を入れる為にグレイフリールの石棺を海中に落としました。
ラフィニアは泣きながら後を追いかけようとしますがリーゼロッテが抑え込みます。
イングリスが退場した事で戦局はマクウェル側に傾きました。
シャルロッテが降伏勧告をしてきました。
ヴィルマは降伏する事にします。
条件を提示して希望者は一緒に教主連に向かう事を認めさせます。
シャルロッテはリーゼロッテにも一緒に来るか聞いてきました。
ラフィニアやレオーネが心配な彼女はイルミナスに留まる選択をしました。
シャルロッテは少し残念そうにしていました。

グレイフリールの石棺に囚われてしまったイングリスが場所の記憶を見る事になります。
新しい記憶から再生されています。
ヴェネフィックのメルティナ皇女、エリスの姿が再生されました。
次に天恵武姫化の処理が行われている映像が再生されました。
何らかの溶液に満たされた透明な円筒状のタンクに候補者が入って天恵武姫化は行われています。
タンクに入っているシスティアとユアが再生されました。
システィアは天恵武姫なのでここで処置を受けていたとしても納得できます。
ユアが天恵武姫化の処置を受けていたのは驚きです。
続いてグレイフリールの石棺の天井を破壊して一人の人間が入ってきました。
グレイフリールの石棺を外から破壊できたので神騎士(ディバインナイト)である可能性が高そうです。
イングリスは入ってきた人物を血鉄鎖旅団の黒仮面かも知れないと仮定します。
このときは仮面をつけていませんでした。
黒仮面の侵入行為はグレイフリールの石棺を傷つけました。
床に穴が開いてしまいユアが入っているタンクが地上に落ちてしまいました。
落ちた先には虹の王が居るようでした・・・
ユアの記憶が曖昧なのは天恵武姫化の処理が中途半端で終わってしまったからかも知れません。
システィアが黒仮面に心酔しているのはグレイフリールの石棺から救い出されたからなのかもね。
イングリスはタンクに入っているエリスとメルティナを発見しました。
タンクから出しても問題ないのか不明な為そのままにしておきます。
イングリスはグレイフリールの石棺から脱出する為の修行を始める事にします。
イングリスには内側からは絶対に開けられないグレイフリールの石棺から脱出する手立てがあるようです。

イルミナスの天上人の七割はヴィルマと共に教主連に向かう事にしました。
残った三割はイルミナスに残ると決めました。
友達になったマルスもイルミナスに残る事になりました。
ラフィニア、レオーネ、リーゼロッテはその護衛としてイルミナスに留まっています。
救援を待つ事になりました。
通信手段の修理などは天上人が行っているので彼女達はもっぱら食料の確保に勤めています。
周囲は海なので魚釣りに勤しんでいます。
イングリスが海に沈んで五日が経過しています。
これだけ時間が経過すると生きている可能性が薄いのでは?との不安に駆られています。
ラフィニアの前でそんな事は言えないのでレオーネとリーゼロッテは今できる事に集中する事にしています。
ラフィニアの元気がありません。
普段大食漢の彼女が一人分の魚しか食べないよ。
魚は食べ飽きてしまった一人で散歩に行ってくると言って出て行きます。
レオーネとリーゼロッテは自分たちがしっかりしなければと考え食事を再開します。
二人も魚には飽きているようです。
遠征に出ると食生活が偏ってしまうと嘆いています。
レオーネが魚ばかりで太っていないか心配になりますね。
リーゼロッテも不安になり二人で服を脱いで余計な肉が付いていないか目視確認する事にしました。
具体的には下着がキツクなっていないか確認しています。
そこにラフィニアが戻ってきて声を掛けます。
驚いたレオーネとリーゼロッテは上半身下着姿で抱き合ってしまいます。
それを見たラフィニアが大いなる勘違いをしてしまいます。
ラフィニアはレオーネとリーゼロッテが愛を確かめ合っていたと勘違いしています。
レオーネとリーゼロッテは声を揃えて違うと弁明しています。

ふざけ合った事でラフィニアが笑顔になっています。
レオーネとリーゼロッテは恥ずかしい姿を見られたが彼女を元気づけられて良かったと感じています。
ラフィニアから一人で潜水の練習をしていたと明かされました。
ラフィニアは素潜りでグレイフリールの石棺を探しに行こうとしているようです。
慌てた様子でマルスがやってきました。
レオーネとリーゼロッテが下着姿なので驚いています。
いいもの見たなマルスめ羨ましい。
マルスは何かがイルミナスに接近してきていると教えてくれました。
ラフィニア達は星のお姫様号(スター・プリンセス)で確認に向かいます。
そこにはイルカが集まってきていました。
内地出身のラフィニアとレオーネと天上領出身のマルスはイルカをはじめて見ました。
海辺出身のリーゼロッテがイルカの生態を解説してくれます。
ラフィニアは瞬時にイルカと仲良くなり背中に乗せて貰っています。
仲良くなる極意は目と目で通じ合う事だと言っています。
ラフィニアはイルカの背に乗って海底に沈んだグレイフリールの石棺を探しに行く事にします。
レオーネとリーゼロッテは息が続かないのでは?との不安に駆られます。
ラフィニアが人で海面に浮かび上がってきました・・・息が続かないと嘆いています。
残念がっているラフィニアをイルカが励ましているね。

イルカと戯れる楽しい時間を過ごしていたんですが事態が急変しました。
マクウェルが飛空戦艦に乗って追撃してきましたよ。
ラフィニア達を倒してカーラリアの戦力を削ごうとしていると考え自分たちだけでイルミナスから離れようと考えます。
マクウェルからそれだけが目的ではない、イルミナスに残っている天上人を巨人に喰わせると言ってきます。
マクウェルは天上人に対して悪感情しか持っていませんね。
何も知らないマルスに魔素流体の原材料が人間であると教えてきます。
ヴィルキン達を教主連に運び終えシャルロッテは役目を終えました。
彼女は教主連の天上領に残ったようです。
監視者の目が無くなったのでマクウェルは己の欲求を満たす事にしたようです。
ティファニエもマクウェルに同行していますよ。
ラフィニア達はマルスの耳を塞いで聞かせないようにするんですがマルスが知りたがりました。
マクウェルからイルミナスが慈愛に満ちた集団ではないと語られました。
地上から召し上げた人間をドロドロに溶かしてエネルギー源にしているんだ、この悪魔めと罵られています。
事実を知ってしまったマルスは心苦しい顔をしています。
ラフィニアはマルス達を守る為に戦う決意を固めます。
イングリス抜きで不利な戦いを始める事になりますが劣勢です。

天上人が避難している研究所跡地まで迫られてします。
巨人を使って攻撃してきているので激しい振動が伝わり中に居た天上人が出てきました。
その中に天上人を纏めてくれているマルスの母親で第二博士が居ました。
彼女はマルスだけでも連れて逃げてと懇願してきました。
決断を迫られたラフィニアはマルスを連れて逃げ出すと決めます。
スター・プリンセス号で逃げようとしてたんですが巨人の巨大な手で殴られて墜落しました。
逃げる手段が無くなってしまい絶体絶命です。
ラフィニア達は使える能力を総動員して抵抗していました。
ラフィニアが放つ霊素の矢が巨人にも効果的だと判明しました。
巨人は武器化したティファニエを纏っています。
魔素の消耗が激しいらしく巨人から湯気が立ち上っています。
ラフィニアが我慢比べだと主張するとマクウェルは敵は自分たちだけではないと言ってきます。
マクウェルの示した先に虹の王が出現していました。
リーゼロッテの故郷に伝わっている言い伝えに出てくる海の悪魔と呼ばれている存在のようです。
虹の王が出現した事で虹の雨(プリズムフロウ)が降り出します。
天上人は虹の雨に対する耐性が低いので浴びると魔石獣になってしまいます。
この場に留まる事ができなくなります。
打開策がない状況だったのですが海中から助っ人が登場しました。
グレイフリールの石棺が海中から飛び出してきて虹の王を殴りつけました。
虹の王は海の彼方に吹き飛んで行きます。
成長した姿のイングリスが現れます。
続けてティファニエを装備している巨人を吹き飛ばしました。
ラフィニアが後ろからイングリスに抱き着き泣きながら喜んでいます。

虹の王に跨った巨人が戻ってきました。
強敵の登場にイングリスは戦いたくてウズウズしていますが虹の雨が降っているので逃げるしかなくなります。
移動手段がないように思われるんですがイングリスには新たに手に入れた新技がありました。
グレイフリールの石棺と外の世界では時間の流れる速さが違います。
イングリスは幼女の姿から16歳の姿になるまでの時間修行をしていたようです。
世界の理を書き換えて自分の一歩を無限大に速く強い事にしてしまう神行法(ディバインフィート)が使えるようになりました。
イングリスが思い描いた場所に移動可能な技のようです。
マクウェルはイングリスを殺す気満々だったのですが逃げられてしまいました。

神行法によってイルミナスは王都のボルト湖に瞬間移動しました。
ラフィニアにとっては数日ぶりの再会ですがイングリスにとっては数年ぶりの再会です。
ラフィニアの顔を良く見せて貰っています。
レオーネとリーゼロットとも抱擁を交わしています。
ラフィニアの事は孫娘と考えているので抱き着かれて嬉しいのですがレオーネとリーゼロッテに抱き着かれるのは心苦しいそうです。
イングリスは自分の感覚が男性のままだと確認できて安堵しています。

リップルが騎士団を連れてやってきました。
突然王都の湖に島が出現したので様子を見に来たようです。
リップを握れば即時に神行法を使えます。
イングリスは直ぐの戻ってマスクウェルの巨人と虹の王に挑もうと考えます。
ニコニコ笑顔のイングリスに呼ばれてリップルは警戒していますよ。
酷い目に遭わされると思っているようですね。
イングリスの企みはラフィニアに止められました。
王都に連れてきたマルス達を放置する事はできないと言われてイングリスは諦めます。
ラフィニアはマルス達天上人を騎士アカデミーの食堂に連れて行きます。
ラフィニアが奢ると言ったので大喜びされていますよ。
奢ると言ってもミリエラが支払う事になったようです。

数日後グレイフリールの石棺に向かいます。
セオドア特使に天恵武姫化の処置中のエリスとメルティナ皇女を診てもらう為です。
ユアにも過去の映像を見せたいので彼女も呼び出しました。
イングリス、ラフィニア、ユア、リップル、ミリエラ、セオドアの面子で石棺に入りました。
ユアに過去の映像を見せても彼女の反応は薄かったです。
記憶はないみたいでそっくりさんと言っています。
システィアがユアの舎弟に成りたがっていたと教えられます。
システィアがユアに対して遜った態度を示していたそうです。
気位の高い彼女が意味なくそんな態度を取るとは思えません。
ユアはシスティアにとって仕えるべき相手なのかも知れませんね。
ユアは血鉄鎖旅団の黒仮面と思しき人物の素顔に魅了されています。
ラフィニアまで一緒になって喜んでいます。
凄イケメンなので目の保養になるのが見るべきと勧められます。
渋々イングリスは黒仮面の素顔を見てみる事にしました。
驚きです!!黒仮面の素顔は若かりし頃のイングリス王にそっくりでした。
イングリスは過去の自分だと理解します。
何で別の自分がこの時代に居て血鉄鎖旅団を率いているのかは謎です。
男性を見て強い反応を示したのでラフィニアが驚いています。
少し冷静さを失っているイングリスは好みだからと調子を合わせてしまいラフィニアを焦らせます。
ラフィニアは兄ラファエルとイングリスを結婚させたいと考えているので強力なライバルと感じたようです。
イングリスはエリスとメルティナ皇女の状態をセオドアに診てもらう事にしました。
エリスはそのまま処置を続けて問題ないがメルティナ皇女は直ぐに処置を中止する事になりました。

天恵武姫化を中止されたメルティナ皇女はカーラリアで匿われる事になりました。
強く成りたいと希望した彼女は騎士アカデミーに転入する事になります。
イングリスはカーリアス国王とウェイン王子の考えを予想しています。
二人はメルティナは関係が悪化しているヴェネフィックへの切り札になると考えたんだ。
将来カーラリアがヴェネフィックに侵攻する際に彼女を総大将にしよう。
そうする事で侵略ではなくメルティナ皇女によるヴェネフィック現体制の打倒、解放を謳える事ができる。
ヴェネフィック国民の反発を抑える事ができる、と考えているのでは?と予想しています。
元国王だけに読みが深いですね。

ミリエラはメルティナ皇女の素性を明かしたくないようですね。
イングリスは敵対国の皇女と知られると彼女に害意を向ける輩が現れるからだと予想します。
メルティナの素性を知っているラフィニア、イングリス、レオーネ、リーゼロッテが彼女の面倒を見る事になります。
メルティナは謙虚な性格をしていますね。
イングリス達に助けてくれたお礼を伝えてきました。
強く成りたいと主張する彼女をサポートしていく事になります。
レオーネとリゼロッテは直ぐにイングリスとラフィニアに驚かされる事になると教えます。
昼休みになり食堂で昼食をとる事になります。
イングリスとラフィニアはいつも通りに大量の食事を摂取しています。
レオーネとリーゼロッテはそれを見たメルティナが驚くと予想していたんですが意外です。
メルティナはイングリスとラフィニアと同じペースで同じ量を食べています!!
増えてる増えてる類友と驚かされる事になりました。

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番外編 剣姫の記憶
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イングリスが一人黙々とグレイフリールの石棺で修行しているときに起こった出来事です。
修行の合間にエリスが入っているカプセルを確認すると彼女の目から涙が零れています。
カプセルに触れると彼女の過去が流れ込んできました。
エリスはどこかの王国の王女だったようです。
ティファニエはエリスの遠縁の親戚でした!!
その時代にも天上領が存在して地上の国に対して厳しい要求をしていました。
魔石獣が出現しているのも同じで天上領に恭順して守ってもらうか自分たちで自衛するかに二分されています。
エリスの国は天上領に恭順しないで自衛していました。
魔術師が存在していて魔石獣を倒せたようです。
周辺国が天上領の横暴に困っていたので天上領に対して宣戦を布告しました。
エリスの父王と兄王子が出征しました。
エリスは魔法の才がなかったので留守番を言い渡されています。
ティファニエと共に不安を抱えながら待っていたようですが国は敗北しました。
敗残兵が戻ってきたんですが虹の雨が降り出して魔石獣が出現しました。
エリスは敗残兵を街に入れるか見殺しにするかの決断を迫られます。
父王から留守を任されていた大臣は街の門を閉じて魔石獣の侵入を防ぐべきと主張します。
エリスは敗残兵を見捨てる事はできませんでした。
街の門を開けて敗残兵を迎え入れるのですが魔石獣も招き入れてしまい多くの住民が犠牲になりました。
これでエリスは国民の反感を買う事になります。
エリスの即位式が行われるのですが反対意見が溢れていました。
国民を煽って反対意見を扇動しているのは大臣でしたよ。
エリス人望無さ過ぎないか?
大臣の行いに騎士団長が激怒しています。
彼はエリスが助け出した敗残兵の一人です。
エリスに忠誠を誓っているので彼女を悪く言われて納得できないようです。
騎士団まで出涸らしと揶揄されてキレました。
守るべき民衆に剣を向けると言って配下を連れて飛び出します。
エリスは国民同士で殺し合う事を憂いていますが天上領からの使者がやって来た事により暴動は回避されます。
やって来たのはエリスの父王と兄王子を殺したと言われているグレイフリールという大将軍でした。
ティファニエはものすごい剣幕で怒りを露わにします殴りかかりそうになったようだ。
エリスは冷静に戦力差を考えてティファニエを止めます。
エリスは天上領に恭順する事を誓いますがヌルイと言われます。
グレイフリールは交渉に来たのではなく降伏勧告に来たんだと言っています。
エリスの国は敵対したので経済的な取引をするわけにはいかないと言っています。
エリスは厳しい条件を呑むしかありませんでした。
事実上の属国になります。
グレイフリールの要求は苛烈で魔術師を処刑しろと求めてきました。
魔法教育も廃止されて魔術に関する知識を放棄する事を要求されます。
国民を守る為にエリスは自分にできる事を最大限する事にします。
グレイフリールに自分の身体を差し出す事にします。
エリスは不本意ながらもグレイフリールに抱かれる事になりました。
グレイフリールがエリスの身体に興味を持っているようなので交渉は成功しました。
魔術師を国外追放にする事でまとまります。
エリスは自分を犠牲にして国民を守っていたんですが配下の者は彼女に理解を示しません。
宮女達まで結託してエリスの暗殺計画が実行に移されました。
エリスは早朝の庭を散歩するのが好きでした。
その日も一人で散歩していたんですが人の気配がありませんでした。
不審に思っていると柱の影から武器を持った騎士団が出てきました。
暗殺の首謀者は騎士団長でしたよ。
エリスに忠誠を誓っていた筈なんですが華麗に裏切ります。
彼はエリスがグレイフリールに抱かれているのが許せないようです。
天上領と寝た娼婦と罵りながら斬り殺そうとしてきました。
エリスはそうしなければもっと苛烈な要求をされていたと抗弁しますが聞き入れてくれません。
エリスはどうでもよくなったようです、殺されて重責からの解放を望みました。
刺殺されようとしているエリスをティファニエが庇いました。
彼女は腹を刺されて血だらけです。
泣き崩れるエリスにこれまで守ってくれていた感謝を伝えてきました。
グレイフリールはティファニエも手籠めにしようとしてたんですがエリスが押しとどめていました。
ティファニエは自分もエリスを守ろうとして行動したので謝らないでと言っています。
エリスは手当てをしようとしますが騎士団長は許しません。
エリスを殺そうとしてきました。
ティファニエの献身を見せられたエリスは簡単に死ぬ気はなくなっています。
騎士団長の斬撃を交わして抵抗してますが囲まれているので背後から殴られ倒れます。
組み伏せられてしまいました。
騎士団長が下種な本性を露わにします。
エリスを殺す前に楽しもうと言っています。
部下たちも下卑た笑いを浮かべてヤル気になっています。
エリスは何とか生き残る手段を探そうと考えていました。
グレイフリールが助けに入りました。
エリスに手を出されるのは許せなかったようです。
騎士団長の首を斬り落としました。
鮮血でエリスの目が塞がります。
エリスが視界を失っている間に残りの騎士も全員殺されました。
エリスが視力を回復した時にはティファニエを抱えていました。
助けて欲しいと懇願するエリスに天上領に連れて行き治療すると言ってくれます。
ティファニエは天上領に連れていかれました。
助けられた事でエリスはグレイフリールに裸身を隠さなくなりました。
ちょっと好感度があがったのかも?
その後もグレイフリールとの関係は続いていたようですが突然終わりになります。
エリスの国に虹の王が出現してしまいます。
グレイフリールは配下を連れて天上領に逃げようとしています。
エリスは自分たちを置き去りにする事を非難しています。
グレイフリールは魔石獣から守ってやるとは約束したが虹の王は別だと主張します。
エリスは逃げるなら魔印武具を置いていけと要求します。
グレイフリールはエリスの事が大切なようですね。
魔印武具では虹の王には勝てない死ぬだけだと諭しています。
エリスは既に死んだも同然なので挑むと言って引き下がりません。
死ぬ覚悟があると分かったのでグレイフリールは別な手段があると提示します。
現在存在する魔印武具では虹の王に勝てないが勝てるかも知れない新たな魔印武具を作り出せる可能性を示唆します。
まだ未完成の技術で成功確率は低いが可能性はある。
人間を素材とした魔印武具、天恵武姫の存在を教えます。
エリスは即答で素体となると伝えました。
グレイフリールはエリスを連れて天上領に帰還して彼女に天恵武姫になる処置を施したようです。
エリスは天恵武姫になって国に戻り虹の王と戦う覚悟だったようですが果たせませんでした。
グレイフリールは天恵武姫化に時間が掛かる事を伝えていなかったようです。
天恵武姫となって地上に戻った時にはエリスの国は消えていました。
イングリスはエリスの過酷な過去を知ってしまい戦闘を強要してきた自分を反省しています。
エリスを庇って重傷を負ったティファニエを見たので次に会ったら彼女に優しく接しようと考えています。
ティファニエの性格は過去と変わり過ぎていますね。
途中で何らかの悲劇があったのかも知れません。
天恵武姫は装着者の命を吸い取る特性を持っているのでそれが影響したのかもな。
イングリスは修行の完成を急ぐ事にします。

>>
電子書籍版特典ショートストーリー「贔屓」
>>
特級印を持っているロシュフォールはミリエラの魔印武具を借りて重力負荷訓練を行っています。
彼のお陰で重力負荷訓練の回数が増してイングリスだけが喜んでいます。
ラフィニア、レオーネ、リーゼロッテはヘバッテいますが立ち上がる事はできています。
訓練の成果が出ているみたいです。
転入してきたばかりのメルティナは起き上がる事ができません。
イングリスが彼女を寮まで運ぶのが習慣化しています。
その日はロシュフォールが甲斐甲斐しくメルティナのお世話をしていました。
冷たくて甘い飲み物を差し出し彼女の汗を拭ってあげています。
タオルにはメルティナが好みそうな香りが付けられていました。
さらにお菓子を取り出しいつでも食べさせられるように構えています。
ラフィニアは贔屓だと訴えます。
レオーネとリーゼロッテも同感なようですね。
ロシュフォールは仕えていた皇家の姫君だからなと言っています。
メルティナ本人は、今は国を出た身ですからと恐縮しています。
ロシュフォールはそう言われても納得できないのが生まれです、諦めて頂けると嬉しいですな、と伝えてきます。
贔屓を止めないと察したラフィニアはアルルを召喚する事にします。
ロシュフォールが女の子とベタベタしていると告げ口しました。
説明を求めてアルルがロシュフォールに詰め寄っています。
ロシュフォールがメルティナから離れたのでラフィニアはお菓子を貰ってしまう事にしました。
ラフィニアはお菓子を食べたかったようです。
放り出されて倒れてしまったメルティナをイングリスが運ぶ事になりました。

成分表
成分含有率(5:多い、1:少ない)
美少女5
戦闘5
恋愛2
ユリユリ4


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