ラノベの感想) 暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが 1 (オーバーラップ文庫)
概略
クラス内でも影の薄い織田昌が放課後教室に残っていたクラスメートと共に異世界に召喚されました。
異世界召喚作品を嗜んでいる人は召喚された事を喜んでいますね、昌のその一人でした。
昌がステータスを表示すると他の人とは違い異様に高い事が分かりました。
昌たちが召喚されたのはモリガンと呼ばれる世界で、人族最大のレイティス王国という国でした。
ステータスを開示するように頼まれるんですが昌は異様に高いステータスを知られるのは不味いと考えます。
気配を消してステータス開示を回避しました。
昌の危機管理意識の高さに注目した人が居ました。
騎士団長のサランが昌の慎重さに興味を持ちます。
昌を有望と判断して特別に指導する事にします。
| レーベル | オーバーラップ文庫 |
| 発行日 | 2017/11/25 |
| 著者 | 赤井まつり |
| イラスト | 東西 |
| ISBN | |
| 雰囲気 | 異世界召喚、歓迎、不審、友人、暗殺疑惑、修行、出会い、仲間、転移、家族、対決、真実、和解 |
放課後に教室に残っていた生徒28名が異世界に召喚されました。
異世界転生モノの作品を楽しんでいる生徒も多いようで召喚された事を喜んでいる者もいました。
織田昌も喜んでいる者の一人でしたね。
モリガンと呼ばれている世界で魔法が存在すると教えられました。
モリガンには大陸が4つあり人族、魔族、エルフ族、獣人族、が別々の大陸で暮らしています。
召喚したのは人族の中でも一番大きな国、レイティスという国の国王でした。
生徒達を異世界の勇者と呼んできます。
魔王を倒して欲しいとお願いされてしまいます。
戦う事になるみたいですが呑気に召喚された事を喜んでいますね。
ステータスと唱えると自分の能力が見えると言われ試してみました。
昌は自分のステータスが異常に高いのでは?と心配になります。
ステータスには職業も記されていて昌は暗殺者でした。
普段から影が薄く存在を忘れられているので暗殺者だった事に妙に納得していました。
水晶に触れて己のステータスを開示して欲しいと頼まれます。
呑気な生徒達は危機感を抱いていないので嬉々としてステータスを開示していきます。
昌だけは見知らぬ世界で何の情報も無いのに国王たちを信じられない、異常な数値を示す自分のスタータスを明かすのは不味いと考えます。
気配隠蔽というスキルがレベルMAXだったので気配を消してステータス開示を逃れました。
存在を消した昌を視認している人物が居ました。
見知らぬ土地で警戒感を失わない昌を有望と判断しています。
サラン・ミスレイという騎士団長でレイティス王国の騎士団長をしている人です。
とても強いらしく最後の砦と呼ばれていました。
サランは昌を鍛える事にしようと決めます。
情報が欲しい昌は気配を消して国王の部屋に潜入しました。
国王と王女が召喚した勇者候補を悪事に利用しようとしている事を聴いてしまいます。
勇者候補は監視されている事も分かりました。
知識を得られると不味いので蔵書庫への立ち入りを禁じろと命じていますね。
昌は蔵書庫に忍び込んでこの世界の知識を得ようと考えました。
勇者の職を得たのは佐藤司というイケメン生徒会長でした。
昌はイケメンが嫌いなので彼の事を記憶に留めていませんでした。
小学生から高校生の現在まで同じ学校なんですが覚えていませんね。
同じクラスだった事もあるんですが学校が変わるたびに初対面だと昌は勘違いしています。
司はそんな昌の態度が気にくわなくてライバル視しています。
昌は司の事を女子の人気取りにしか興味のないイケメンと考えていました。
実際の司もそんな性格をしているのが笑えます。
周囲の人から賞賛を浴びるのが大好きなようでクラスメートを扇動して魔王を倒す事を決心させています。
自分が魔王を倒して勇者として凱旋する事を夢見ているようです。
勇者の訓練が始まりました。
サランが指導役を行う予定だったんですが昌が参加しないので副官のジールに指導を任せて昌を追ってきました。
昌は自分を見つけ出したサランに驚いています。
サランが昌を発見できたのは魔眼を持っていたからでした。
魔王から傷を負わされると魔眼が発現する事があると教えてくれました。
サランは魔王と戦った事があるようです。
サランは昌の事を有望に感じている事を打ち明け個人レッスンを課すと言い出しました。
タダで教えてくれる筈もないと考えた昌は対価は何か質問します。
昌の対価が存在して然るべきって考え方はサランの抱いている昌への好印象を増大させました。
サランが求めたのは昌の世界の知識でした。
彼は知識欲が強くて未知のものを知りたがりました。
スマホとか飛行機の存在を教えてあげると大喜びしているね。
サランは昌たちを帰還させる方法を知らないそうですよ。
知っているのは国王だけのようです。
まずは魔王を倒して交渉する事になります。
昌はサランからモリガンの歴史を教えられました。
モリガンは一神教です。
創造神アイテルが管理しているそうですよ。
他にも神はいるみたいですが名前は分からないみたいね。
神様も争いをしていてアイテルはそれが嫌になり自分の劣化コピーである人間を作りました。
人間とは人族、エルフ族、魔族、獣人族で感情を持たせたそうです。
仲良く暮らせればよかったんですが争いが耐えず各種族に分かれて暮らし始めました。
嫌気がさしたアイテルによって大陸は四つに分断されました。
魔族は火山の大陸ヴォルケーノに追いやられました。
自然を愛するエルフは不思議な力を宿す神聖樹のあるフォレストに。
残った人族と獣人族が最後まで争い、勝った人族が豊かで巨大な大陸カンティネンに住み着きました。
破れた樹人族は残ったブルーノ大陸に追いやられました。
昌は人族ずるいな、って感想を持ちました。
人族のサランはそんな解釈もできるかなと言っています。
柔軟な思考ができる人みたいですね。
勇者の訓練が一定の効果を上げたので迷宮に挑む事になりました。
腕試しです。
各大陸には同じ名称の迷宮が存在します。
カンティネン大陸に居るのでカンティネン迷宮に挑む事になりました。
迷宮は王城の近くの森に入口が存在します。
昌はそんなに近くにあって問題なのか?魔物が出てこないのか?と不安になります。
サランから結界が張ってあるので問題ないんだと教えられました。
これまで王城から出た事がなかった勇者達が初めて外にでました。
森までの道には民衆が集まってきていて歓声を上げています。
司はお気楽に手を振って歓声に応えていますね・・・人気者なのでキューキャー言われるのに慣れているみたいです。
イケメンが嫌いな昌は辟易しているような?
昌が自分たちに向けて殺意を向けてくる存在に気付きました?
昌は気配を消してその人物の元に向かいます。
なぜ睨みつけてくるのか質問しています。
怖がらせないように出来る限り爽やかに声を掛けています。
昌は表情に乏しく怖がられるのが普通です。
フードを被っているので顔は見えませんが声から女の子と分かりました。
女の子は勇者がどのような犠牲の上で召喚されているのか知っていますか?と問いかけてきました。
昌は分からないので分からないと答えます。
女の子はその答えが出たときにまた会いましょう、あなたとはまた会える気がするわ、と言って人込みに消えました。
勇者召喚には何らかの秘密があるようですね。
昌は女の子との間にフラグを立てたようです。
迷宮での訓練は順調に進んでいました。
がお調子者はどこにでもいるよね。
調子に乗ったクラスメートの一人が迷宮の罠を発動してしまいました。
強さを過信していたのね。
大量の魔物に囲まれてしまい窮地に陥ります。
実力上位のサランと昌が残ってクラスメートを逃がす事になりました。
逃げ出した先にも魔物が待っていて混乱に拍車が掛かります。
司が王女から魔物が嫌う煙を発生させる煙玉を渡されていたのを思い出しました。
使うと魔物が後退していったんですが煙玉の中に凶悪な魔物を呼び寄せるモノが混ざっていました。
意図的に混ぜられていたようですね。
迷宮深層に現れるミノタウロスが出現しました。
クラスメートを護衛していたジール副団長が引き付け役を買って出ます。
司は勇者としてクラスメートを守らなければという責任感からミノタウロスに挑みます。
サランに教えて貰った強者の攻撃を受け流す技を使いますがミノタウロスが強すぎました。
両腕を骨折してしまいます。
昌が戻って来て気配を消して背後からミノタウロスを刺します。
ミノタウロスの表皮が硬すぎて短剣が折れてしまいダメージを与えられません。
昌はエクストラスキルの影魔法を使ってみる事にしました。
影が出てきてミノタウロスを食べてしまったね。
危機を脱した勇者パーティは迷宮から戻ってくることができました。
戦闘中に司が洗脳されている可能性があると分かりました。
解呪師の上野悠希さんに解呪をお願いしました。
上野さんは関西弁の元気な子でクラスのムードメーカーです。
本当に呪いを受けている事が分かりました。
呪を掛けた可能性が互いのは王女です。
昌は王女の寝室に忍び込んで真偽を確認する事にしました。
王女は水晶を使って司を洗脳しようとしていました。
昌は水晶を破壊しました。
王女に国王の命令に従っている理由を聞いてみます。
王女は全ては国王陛下のために、と言って会話になっていませんね。
昌はそれ以上聞いても無駄と判断してその場を離れました。
昌はサランの元を訪れて結果を報告しています。
他のクラスメートへの呪いも行われている事も伝えました。
顔を晒して部屋に侵入したので王女が刺客を送り込む可能性がありました。
昌は王城から出て木の上で眠る事にしました。
翌朝、昌は司に起こされました。
何故場所が分かったのか問うとジールに教えて貰ったと言っています。
司が妙に慌てている様子で昌を目的の場所まで引っ張っていきます。
人だかりができていました。
その中心でサランが血を流して倒れていました。
胸には昌がミノタウロス戦で使った短剣と同じデザインの短剣が刺さっていました。
国王と王女も来ていて国王が昌を糾弾してきました。
戦闘を見ていたクラスメートは短剣がその時に砕けた事を見ている筈なんですが昌を犯人扱いしてきました。
王女がニンマリしていますね・・・昌は彼女と国王に嵌められたと悟ります。
国王が昌の捕縛を命じてきました。
昌は疑いを晴らす事は無理と判断して気配を消して逃げると決めます。
その場を離れる前に姿が見えない状態でジールに話しかけます。
ジールはサランを殺したのが国王が使う暗殺部隊、夜烏、だと見抜いていました。
サランが旅に必要な装備を整えてあるので持って行けと教えてくれました。
昌ならなにがあっても大丈夫と分かっていますが、どうか気をつけて、と送り出してくれました。
昌はサラン団長の仇を討つと決心します。
逃亡するなら迷宮に籠るのが最適とサランに教えられていたので迷宮に潜る事にしました。
ジールは剣士職を得ている朝比奈京介に暗示を掛けて操ります。
京介に王女の寝室に侵入させ洗脳に使っている水晶を破壊させました。
数人の洗脳が解けて自分で考えられるようになりました。
司は国王の元から離れる事を決めます。
元々魔王の討伐をお願いしてきているので城を出る事を断らないだろうと考えます。
クラスメートを集めて一緒に魔王討伐の旅に出てくれる仲間を募ります。
司の計画は魔王を倒して元の世界に戻す方法を知っていると思われる国王と交渉しようってモノです。
意見が分かれる事になりました。
未だに洗脳が解けていないクラスメートは司に賛成はしてくれません。
京介が砕いた洗脳水晶の該当者は司の考えに賛成してくれました。
朝比奈京介、七瀬鱗太郎、上野悠希、細山さんが同行を申し出てくれました。
司をリーダーとして冒険者をしながら魔王領を目指す事になります。
最初の目的地は過去の勇者が建国した大和って国になりました。
昌は迷宮の最深部を目指していました。
出てくる魔物を倒してレベルアップを行っています。
夜刀神という銘のサランに貰った刀を使っています。
この刀は日本から召喚された初代勇者が作った刀でした。
60階を彷徨っている時に巨大なスライムに出くわしました。
中から人の気配が感じられました。
昌がスライムを斬るとエルフ族の女の子が出てきました。
気絶しているので水場がある少し上の階まで運ぶ事にしました。
彼女おっぱいが大きいので背中に当たってしまい昌は興奮を覚えたようです。
昌はこれまで使って来なかったエクストラスキルの世界眼を使ってみる事にしました。
多すぎる情報が流れ込んできて頭痛がするみたいですね。
昌は使うのは危険と考えます。
まあそのお陰で彼女のステータスが分かってしまいました。
彼女も世界眼を持っていて昌よりもレベルが高いと分かりました。
アメリア・ローズクォーツという名前でハイエルフの神子でレベル51と分かりました。
目を覚ましたアメリアが昌と呼んできました。
彼女も世界眼を持っているので昌のステータスが見えたのね。
昌は分かっていても名乗れよと感じています。
自己紹介の手間が省けましたね。
スライムに捕食されてから時間が経っていました。
腹ペコのアメリアは昌の焼いていた魔物肉を奪い取り距離を取りました。
王族の様な気品が溢れているんですが彼女大食いでした。
お代わりを求めてきましたね・・・昌は追加の肉をあげています。
アエリアは国を追われる何かがあったようですね。
妹が関係しているみたいですが語りたがりません。
昌は深くは聞かない事にしました。
アメリアは自分の容姿にコンプレックスがあるみたいですね。
自分を見ても恐れない昌に好感を抱きました。
行く宛てもない彼女は昌について行く事にしました。
アメリアとパーティを組んだ事で迷宮探索は容易になりました。
アメリアは重力を扱う魔法が使えました。
重力魔法で魔物を圧し潰してくれるので戦闘が楽になっています。
昌は戦闘技能を向上させる為にスキルと魔法を使わないという縛りを設けて戦闘を行っています。
昌が米を食べたいと考えているとアメリアが大和という国に行けば食べられると教えてくれます。
そこには温泉もあり混浴可能であるとも教えてくれました。
昌が混浴の内容を知っているのか問うとアメリアが驚きの答えを返してきました。
大丈夫、胸の大きさには自信があると言ってきました。
アメリアは昌と混浴する気なのか?
昌は全裸のアメリアを想像してしまい慌てていますね。
アメリアは昌に惚れているように思えますな。
80階のボス部屋の前にきました。
アメリアがドラゴンが出てきたら面白いと言ったら本当にドラゴンが待っていました。
姿はドラゴンなんですが昌は強さに違和感を感じています。
大きなダメージを与えると変身が解けて巨大な黒猫が出てきました。
ブラックキャットという種族の魔物でしたよ。
ブラックキャットは魔王が作り出した魔物でメッセンジャーでした。
魔王から昌に宛てたメッセージを伝えてきました?
昌は魔王と会った事も無いんですが魔王は昌の存在を知っているようですね。
魔王領にある魔王城で待っていると伝えられます。
ブラックキャットはメッセンジャーとしての役割を果たしたので殺せと言ってきます。
猫好きな昌は殺す事を良しとせず仲間にしようと考えます。
ブラックキャットはボス部屋の主なので殺さないと脱出できません。
困っていたらアメリアが解決方法があると教えてくれます。
ブラックキャットに名前を付けて昌の従魔にすればボス部屋の主ではなくなるので連れ出す事ができると教えてくれました。
昌はブラックキャットに夜という名を与えます。
名を与えて魔力の経路を繋げば従魔にできるようですね。
昌は初代勇者しかできなかった魔力を他者と繋ぐ事ができました。
不思議だよね。
夜を従魔にできたので転送用の魔法陣が出てきました。
夜のダメージが残っているので休息をとる事にします。
昌、アメリア、夜は自分の過去を話し合う事にしました。
司たちは大和に到着していました。
江戸時代の様な風景が広がっていて歴史好きな上野が喜んでいます。
和服に着替える事になります。
上野と細山の和服姿に司たちは感激していますね。
朝比奈だけは顔色が変わっていません。
一行は飯屋に入り丼物を頼んでいます。
司は朝比奈に最初に同行を申し出てくれた理由を聞いてみました。
朝比奈から意外な理由が語られます。
朝比奈と昌は親しい関係にありました。
お互いの妹が友人同士でした。
昌は少し特殊な家庭環境でアルバイトをしていました。
その現場を朝比奈は目撃する事になりました。
夏休み中だったんですが登校日に昌に図書室に呼ばれました。
朝比奈は強面の昌に呼び出されてビビっていました。
朝比奈は剣道部の主将を務めているんですが気が強いわけではないようですね。
割りと平和主義者なのかも。
呼び出されたのが体育館裏じゃなくて良かったと思っていました。
朝比奈は相当ビビっているようで弱味を握っているのは自分の方だって考えられませんでした。
図書室で昌からアルバイトをしている事を秘密にして欲しいとお願いされました。
カツアゲではなかったね。
学校に届ければアルバイトは認められるんですが昌は一年下の学年に所属している妹に知られたくないと言ってきます。
朝比奈は昌にも妹が居るんだなと言って自分の妹の写真を見せました。
それを見た昌が驚いています。
一緒に写っているのは昌の妹でした。
昌の妹は唯って言うのね。
朝比奈の妹は京佳というそうです。
朝比奈と京佳はあんまり似ていないそうですが昌と唯は似ているそうですよ。
妹同士が友達と分かり昌と朝比奈はよく喋るようになりました。
そういう訳で朝比奈は昌と合流したいと考えていました。
昌と似ている司に付いて行けば昌と合流できる可能性が高まると考えて同行を申し出たそうですよ。
昌にライバル心を抱いている司は思わぬ意見に驚いています。
朝日案は天然の気があり昌を意識しているのは同族嫌悪からか?と問いかけてきました。
図星を突かれてしまい司は天然て怖いと感じています。
司は昌と再会する前に魔王を倒してしまおうと考えています。
昌の方が自分よりも強いと分かっているんですが自分が救世主になりたいとの思いが勝っています。
お互いの過去を語り合い夜も回復したので魔法陣に入る事になります。
魔法陣は入る人が行きたいと願った場所に転移するモノでした。
昌は家族の元に帰りたいと考えますがサランの仇を討てていないのでまだ帰れないと考えを改めます。
夜に行きたい場所は無いみたいですね。
結果としてアメリアが考えていた場所に転送される事になりました。
転送先はエルフ族が住んでいる大陸でした。
アメリアは帰って来てしまった事を後悔しているみたいですね。
アメリアを狙った毒矢が飛んできました。
昌が察知してアメリアを抱きかかえるようにして避けています。
アメリアは頬染めているな。
昌は夜にアメリアの護衛を任せて襲撃者の元に急行しました。
気配を消して背後から投げナイフを首筋に押し当てています。
襲ってきたのはアメリアが見知っているリアム・グラジオラスってイケメンでした。
昌のイライラが募っています。
アメリアを罵倒する言葉を吐いてきたので昏倒させました。
夜に乗って逃げようとしていたんですが追手に囲まれてしまいました。
追手を指揮しているのはアメリアの妹のキリカでしたよ。
キリカはアメリアに向かって忌み子と罵りよく帰ってこられたなと罵倒してきました。
昌と夜は家族関係は修復しておいた方が良いと考えていたんですが拗れすぎていますね。
アメリアがキリカに向かって謝ってと言ってきました?
昌にはよく分からなかったようですがキリカは魅了の魔法を放ってきていたようですよ。
キリカはもう昌は自分のモノなんだから謝罪の必要はないでしょと言ってきました。
キリカが昌に向かってこっちに来なさいそこの男と命じてきました。
魅了を掛けられていると確信しているようですね。
昌が、お断りだ、俺がいつ、誰のものになったって?と答えます。
キリカが慌てていますね。
彼女は自分の容姿に自信があるようで魅了に掛かってなかったとしてもこんな凡夫、私の魅力にイチコロでしょ?と言ってきます。
昌は、こっちにも選ぶ権利はあるんだ、お前みたいな性格ブスに魅了されないといけないんだよ、と言い返しました。
性格ブスと言われてキリカが激怒しています。
ブスって言われるのは初めてなのかもしれないな。
キリカは部下に命じて昌たちを射る事にしました。
リアムが人質になっているんですがお構いなしですね。
昌が影魔法で放たれた矢を丸のみにして難を逃れます。
影魔法には意思がありまだまだ敵を食い足りないと主張してきました。
昌は攻撃を続行しようと考えていたようですが「双方引けぇっ」との声が聞こえてきました。
仲裁に入ったのはエルフ族の王でアメリアとキリカの父親でした。
アメリアが追放になった当時は王はキリカの味方だったんですが今はアメリアを心配していました。
アメリアは昌に向かって父はキリカに洗脳されている可能性があると警告してきます。
王はキリカに向かってアメリアに何をしようとしていたのだ、と厳しく追及し始めます。
それを見たアメリアがキリカの洗脳が効果切れになっていると気付きます。
キリカはアメリアなど姉では無いと答えています。
それを聞いた王はキリカに向かってお前には失望したと言ってるね。
王はアメリアに近付きキリカの味方をしてアメリアを追い出してしまった事を謝罪してきました。
和解するみたいですね・・・昌はアメリアが故郷に戻る可能性が出てきた事を嬉しく思ってますが困ったとも考えます。
昌はアメリアが持っている蘇生魔法を頼りにしていました。
夜と繋がっているのでどちらかが死ねば残りも死んでしまう状態になっています。
アメリアの蘇生魔法があればそれを回避できると考えていました。
昌の心配は杞憂に終わります。
アメリアから一緒に行きたいと言われました。
そうなると王が黙っていられなくなりました。
大切な娘に悪い虫が付いたと思われていますね。
これまでアメリアを守ってくれた事には礼を言うがエルフ領への不法侵入だぞと咎めてきました。
昌は魅了を使ってアメリアを陥れたキリカを罰しない事の方が問題だぞと言い返します。
王はキリカの子供の頃の恥ずかしい話を暴露して罰としようと言い出します。
昌が甘すぎるだろと指摘すると王は事情があるんだと言い返します。
昌がアメリアを連れ出すならキリカは次期王位継承者になるので厳罰を受けさせる事はできないんだと言ってきました。
アメリアが父がキリカの味方をする事は分かっていたからもういいと言い出します。
アメリアは父に疎まれていると思っているようですね。
昌は訂正してあげる事にします。
これまでの父の行動を見ていると彼はアメリアを溺愛しているのが分かりました。
それを指摘すると父王があとで捻り潰すよと警告してきましたね、照れているようですね。
父王が勝負を挑んできました。
昌が勝てればアメリアを連れて行って良いと言い出しました。
相手は誰だと問うとキリカだと言ってきます。
キリカは冒険者ギルドランク金の凄腕だそうですよ。
世界に四人しかいない最高ランクの冒険者だそうです。
キリカは王命に従います。
勝負方法を決めると王とキリカはその場を去りますよ。
昌はアメリアに好意を持っている事を明かしました。
昌はアメリアの好意に気付いていて誤魔化す事はしませんでした。
アメリアに俺のこと好き?と問いかけます。
アメリアは焦っていますね。
昌にここで聞いとかないとこれから忙しくなるからと言われて答える事にするね。
アメリアも昌が好きだと伝えました。
アメリアは自分の為に争う覚悟を決めてくれた事に対してお礼を伝えてきました。
昌はアメリアに魅了を解く秘策を用意してもらう事にします。
勝負が行われる場所に行くとキリカが待っていました。
キリカを殺すとアメリアが悲しむので昌は夜刀神の刀身を抜きませんでした。
鞘に入れたままで勝負する事にします。
キリカは舐めるなと不満そうですが自分が昌を殺す気で挑むと凄んできました。
勝負は一瞬で決してしまいました。
同時に動いたようですが昌の動きが速すぎてキリカは対応できなかったようです。
昌の鞘がキリカの腹部に深く食い込んでいました。
キリカが気絶したので昌の勝利となりました。
キリカの掛けた魅了が消えてないので結果に不満を抱く者が現れます。
エルフ達はキリカの強さを絶対視しているので昌が何らかの不正を働いたと言ってきました。
不満が収まらないので再勝負する事になりました。
相手は元アメリアの婚約者で今はキリカの婚約者のリアムでした。
アメリアの元婚約者と分かり昌が闘士を燃やしています。
リアムは武人ではないので剣は使えません。
弓と魔法で戦う事になりました。
結果は昌の勝ちでした、まあ当然の結果だよね。
戦闘中にリアムの魅了が解けました。
リアムはキリカにアメリアが呼んでいると言われて呼び出されました。
待っていてもアメリアが来ないので帰ろうとしたところでキリカにキスされて魅了されたと思い出しました。
戦闘中に昌がリアムの肌にアメリアに取ってきてもらった神聖樹の木片を押し当てたからです。
神聖樹にはあらゆる魔法や呪いを無効化する効果があります。
昌が木片を握りつぶして粉上にして振りまくと周囲で観戦していたエルフ達の魅了も解けました。
魅了が解けたエルフ達はアメリアが居る事に驚いていますが歓迎してくれました。
目覚めていたキリカが斬りかかってきました。
風を刀身に付与させて挑んできます。
ドラゴン討伐の時にしか使わない手法のようですね、強力な攻撃手段みたいです。
昌も影魔法を刀身に纏わせて応戦する事になります。
数合の打ち合いで昌はキリカが心で泣いていると理解できました。
強さ的には昌が圧倒しているね。
キリカがアメリアを憎んでいるのは忌み子だからではありませんでした。
双子は災いをもたらす忌み子と忌避されていたんですが、ひいお祖父さんの代から迷信だとされ、因習は廃止されました。
キリカは何でも思い通りにできる神子という職業を得たアメリアを恨んでいました。
キリカはありきたりな付与魔法師でした。
武術の才能はありましたがエルフでは異端の剣でした。
自分が必死に努力してもアメリアの妹としてしか認識して貰えない事が不満でした。
キリカの剣が折れてしまい勝敗は決しました。
昌はアメリアから聞いた姉妹に起こった悲劇を語る事にしました。
キリカは自分を認めて貰おうと必死に剣の訓練をしていました。
魔物を呼び寄せる餌を使って魔物を相手に訓練を積んでいました。
強くなった手応えを得た彼女は餌の量を増やして大量の魔物を誘き出そうとしました。
そこで悲劇が起こりました。
当時のエルフ族領迷宮の最深到達地点は73階層でした。
それよりも深層の魔物まで出てきてしまいました。
数千匹も呼び寄せてしまい魔物が迷宮から溢れ出てしまいました。
それを知ったアメリアが駆けつけて重力魔法で出てきた魔物を潰して退治しました。
アメリアが魔物を掃討するまでの間に多くの死傷者が出てしまったのですが蘇生魔法で生き返らせました。
アメリアは崇められる事になります。
事情を知らないキリカは突然アメリアが崇められ出した事に劣等感を抱きます。
それでもこの事件は時の経過と共に風化する筈でした。
その数百年後に事件が起こります。
エルフ領にやってきた一人の吟遊詩人が昔話を聞きたがりました。
吟遊詩人がこの事件を知り公にしてしまいました。
キリカが原因だ事をエルフ族の全員が知ってしまう事になりました。
現在の国王に反発する勢力がその噂を煽るだろうと考えられました。
キリカが糾弾される事になると考えた王は自分の持っているエクストラスキル「忘却」を使って同胞の記憶を消す事にしました。
そのスキルは一人の人間の情報を記憶から根こそぎ消す事ができました。
キリカの存在は人々の間から消し去られ、突然同胞から知らない人扱いされる事になりました。
王は時間を掛けてキリカをアメリアの妹だと人々の記憶に定着させようと考えました。
記憶を定着させる事はできたんですがキリカの心は救えませんでした。
キリカが魅了を使ってアメリアの立場を奪おうとした原因がこれですね。
エルフは長寿なので考え方が気長だよな。
話しを聞き終えたキリカは教えてくれなかったのですか、と王に文句を言ってきます。
王は二つの理由を語ります。
一つ目はキリカもその事実を忘れているから。
二つ目は餌の量を間違えただけでキリカは悪くないが同胞を間接的に殺したことに変わりはない。
そのことを心優しいキリカが受け入れられないと思ったからだ、と答えました。
ふんふん、愛されてますなー
キリカはアメリアに、お姉さまは知ってたのですか?と問いかけてきます。
アメリアは「うん・・・ごめんね」と答えます。
キリカは全ては自分の勘違いが招いた事ですか?と問いかけてきます。
王が、キリカをまだ子供だと決めつけて教えなかった私だ、本当にすまなかった、と謝ります。
キリカは真実を知って反省していますね。
アメリアは気にしないで、キリカが毎朝早くから夜遅くまで鍛錬を頑張っていたのを知っているから。
キリカが頑張っているから自分もどんなことだって頑張れた。
フォレスト迷宮から魔物が溢れたときもキリカに負けないように勇気をだして魔物を殲滅できた。
キリカはいつだって私の理想よ、と伝えました。
キリカの涙腺が決壊しました。
「お姉様、お父様、アキラ様、皆様、申し訳ありませんっ!ごめん、なさいっ」
あら?アキラ様だー、凡夫と罵ってたのに評価が激高しているぞ・・・もしかして惚れてしまったのか?
泣きながらお互いを抱きしめ合う双子と父親。
周りのエルフたちも涙を流しています。
昌は自分の家族の事を思い出しその場を離れますね。
昌の家は母子家庭なんですが複雑です。
昌と妹の唯は二卵性双生児なのですが昌が生まれた直後に日付が変わったので唯は一つ下ということになりました。
母親は元々身体が弱かったようで体調を崩しがちになりました。
父親は一人で昌と唯を育てる事になりました。
朝早くから朝食、昼食の準備と弁当を三つ作って、昌たちを起こして、ご飯を食べさせてから保育園に送り届け、そのまま仕事に向かいます。
仕事が終わると幼稚園に二人を迎えに行き家に帰りついたら晩ご飯を作り、昌、唯、母親に食べさせます。
その後、昌たちを寝かしつけてから食器を洗い、洗濯をします。
日付が変わった頃に就寝。
そんな生活を昌が小学校五年生になるまで続けました。
今の昌にはそれがとてもハードな生活だったと理解できました。
突然失踪した事に恨みはないんですが逃げ出した事に怒りは感じていますが感謝もしていました。
そんな家庭環境なのでアメリアとキリカの環境に嫉妬したそうです。
それぞれが一人で抱え込まないで家族で相談したらこんな事にはならなかっただろうと思えたからのようです。
昌は逃げ出した父親が相談してくれなかった事を悔いているみたいだな。
日本に戻れたら父親を捜してみよう。
幸せに暮らしていたらそれ以上の干渉はしない。
不自由にしているならもう一度一緒に暮らしてくれるように頼んでみよう。
きっと唯も賛成してくれるだろう、そうしよう、と考えています。
その前にサラン団長の仇は必ずとる。
どうしょうもない奴らだけど勇者たちも助けないとな、と考えながら眠りにつきました。
成分表
| 成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
| 美少女 | 5 |
| 友情 | 5 |
| 戦闘 | 5 |
| 恋愛 | 2 |
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