ラノベの感想) 新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち 6 (電撃文庫)


概略:
新学期が始まり一高では生徒会長選挙が行われ勇人が生徒会長になりました。
勇人はアリサに生徒会入りを打診します。
茉莉花に風紀委員よりも似合っていると言われてアリサは会計になりました。
風紀委員も体制が一新されてアリサを勧誘したがっている早馬が風紀委員長に就任しました。
アリサが辞めたので茉莉花は風紀委員を辞めようとしたんですが早馬に留まって欲しいとお願いされます。
前風紀委員長にも頼まれてしまったので二学期の間は続ける事になりました。
九校フェスという魔法科高校の合同文化祭が奈良で開催されます。
アリサは生徒会として参加する事になります。
四葉家から達也のとばっちりでアリサが狙われているとの情報を得ます。
十文字克人は勇人を護衛に付ける事にしました。
アリサは茉莉花と勇人に守られながら奈良入りします。

レーベル電撃文庫
発行日2024/2/9
著者佐島勤
イラスト石田可奈
ISBN
雰囲気生徒会入り、準備、下見、不審物、遺伝子問題、百合宣言、亜夜子の威力、影武者、くノ一装束とチャイナドレス、趣味人、感激


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【1】新学期
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新学期が始まり一ヵ月が経過した一高で「九校フェス」の準備が始まっています。
「九校フェス」は達也と日本魔法協会の不仲が産んだ産物です。
達也の都合で出場しなかった年度の優勝者が主催者の日本魔法協会に不信感を持ちました。
達也の側には日本魔法協会への悪感情はありませんでした。
当時の日本魔法協会が達也に対するヘイトを溜め込んでいました。
魔法協会が達也の出場を認めなかったって事実は無いんですが世間はそうは思いませんでした。
結果として論文コンペの公正性が疑われてしまいます。
困った教職員は論文コンペに代わる新たな発表の場として九校フェスを作りました。
学問的な研究発表以外にも展示や演芸・演奏を発表する事ができます。
日本魔法協会は主催ではなく協賛する事になりました。
場所は魔法協会が奈良に所有する魔法演習場です。
簡単にいうと九つある魔法科高校が奈良に集まり文化祭的な催しをする事になりました。
風紀委員の巡回をしている茉莉花が演習している生徒が少ない事に気が付きます。
アリサが九校フェスの準備に追われているからだろうと教えます。
茉莉花は順位が付かない九校フェスに意義を見いだせていませんでした。
アリサは参加するだけでも楽しいと思われていると教えてあげます。
見回りをしている二人がガレージを無断使用としている生徒を発見しました。
ガレージに居たのは二人の友人である小陽と九校フェスに参加するメンバーでした。
ガレージはロボ研が使っている施設です。
バイク部の小陽がそこに居るのを不思議に思い質問すると九校フェスの準備をしていると教えられます。
バイク部とロボ研が共同で出展するそうです。
茉莉花が、まだ一ヵ月も先の事じゃないと言うと、時間が足りないと切迫した感じで言い返されました。
生徒会長選挙が迫ってきました。
立候補者はアリサの兄十文字勇人だけです。
信任投票が行われる事になっています。
生徒会長が交代するので風紀委員長と部活連会頭も交代する事になります。
風紀委員長には誘酔早馬が就任する事になっていました。
話を知った茉莉花とアリサにまだ秘密だよと言ってウィンクしてきました。
早馬を胡散臭いと疑っている茉莉花は「キモ」って感想を述べています。
生徒会長に就任する予定の勇人がアリサと茉莉花に会いにきました。
茉莉花にも関係がある話なので二人が揃っている必要があり風紀委員会にやってきました。
勇人はアリサに生徒会書記に成って欲しいと打診してきました。
茉莉花はアリサが一人で風紀委員をするのが心配だったので風紀委員になりました。
それが茉莉花にも関わる話ですね。
茉莉花はアリサは風紀委員よりも生徒会に向いていると助言します。
茉莉花はアリサが風紀委員を辞めるなら自分も辞めようと決めます。
アリサは部活との両立が可能なのか勇人に聞いてみる事にします。
勇人から生徒会長の三矢詩奈が学校に掛け合って生徒会の仕事量を大幅に減らしたから部活と両立できると言われます。
元々学校側が学校の仕事を生徒会に押し付けていたそうです。
詩奈が絶対できないと泣いたので矢車侍郎が動いて交渉を行ったようです。
アリサは生徒会書記になる事を決めました。
生徒会と部活連は問題無くスタートしたんですが風紀員会で問題が発生しました。
辞めると言い出した茉莉花が早馬に残って欲しいとお願いされます。
これは早馬が仕えている安西の意向に沿う為でした。
安西はアリサと茉莉花を自陣営に引き込みたいと考えています。
早馬はアリサの説得役で茉莉花を説得するのは紀藤友彦教師の役目です。
早馬は茉莉花と接触する機会が減るのを嫌いました。
前風紀員長の裏部にもお願いされてしまい茉莉花は二学期中は風紀委員を続ける事になりました。
茉莉花とアリサは早馬を胡散臭いと思ってますが正しいな。

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【2】噂
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一高で九校フェスの準備が本格化しました。
生徒会には準備活動の書類が舞い込みます。
アリサは書記を引き受けた事を後悔し始めています。
詩奈が労働環境をホワイト化したので忙しくても休憩を取るようになっています。
休憩中に一高関係のニュースを漁る事になりました。
その中に司波達也が九校フェスを見学に来るって噂がありました。
達也を信奉している五十里明が「ひょ」って悲鳴をあげて喜んでいます。
噂の出所は達也が関わっているFLTでした。
勇人が意図的に噂を流してどんな反応が返ってくるか観測していると予想します。
明が達也の凄さを力説していますね。
達也の功績は全人類に恩恵をもたらすモノだと言っています。
アリサは大袈裟では?と感じています。
明は達也の作った恒星炉が実用化されれば電力不足を解消できると力説してくれます。
勇人は達也を邪魔に感じている勢力が居ると予想します。
恒星炉と競合する事になる太陽光発電や風力発電関連の企業は死活問題だと言っています。
噂を流したのは四葉の分家黒羽家でした。
文弥と亜夜子は危険が無いか奈良に向かって現状の確認をするようです。
早馬が安西の屋敷に呼び出されています。
安西はロシア人に動きがあると言っています。
ロシアンマフィアとシシリアンマフィアの連合体マフィア・ブラトヴァが工作員を送り込んでいるようです。
早馬は安西の工作員に接触してくるマフィアを捉えろと命じられました。
風紀委員を続ける事になった茉莉花の元に部活連会頭の五十院紀歌が訪ねてきました。
九校フェスの会場の視察に行きたいので奈良まで同行して欲しいとお願いされます。
紀歌が同行者は女性が良いと考えたので茉莉花に話が来たのね。
現在の風紀委員には女性委員は茉莉花しか居ません。
だから辞めたかったのにと思ったんですが断れませんでした。
生徒会からも一人同行者を募るそうです。
現生徒会の女性メンバーはアリサと明だけですね。
茉莉花はアリサを誘おうと提案します。
紀歌が承諾したのでアリサの意向を聞くために生徒会室に向かいます。
アリサは了承してくれたんですが兄の勇人が女性だけで奈良に行くのは危険すぎると反対しました。
紀歌はアリサと茉莉花は実力者なので問題無いと主張しますが勇人は折れません。
勇人はアリサが心配で心配で仕方ないようですね。
勇人と紀歌の言い合いは決着がつかないと判断した明が詩奈を呼ぶ事にしました。
明から話を聞いた詩奈が生徒会室にやってきました。
紀歌達に詩奈と侍郎が同行するので問題ないだろうと提案します。
十師族の詩奈は奈良地区を治めている九島家とも縁があるので心配しないで欲しいと訴えます。
勇人は納得するしか無くなりました。

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【3】暗躍
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達也を狙うマフィア・ブラトヴァが暗躍しているので九島家は困っていました。
十師族から降格した九島家は返り咲きを狙っています。
それなのに地元で他国の諜報員が活動しているのは実力を疑われる危機です。
九島家は諜報員の動向調査に本腰を入れています。
そんな折に詩奈が奈良にやってくるとの話を聞かされます。
諜報員の駆除活動を指揮している九島朱夏は迎えに行く事にしました。
三矢家の令嬢に何かあったら大変ですからね。
早馬は安西の手駒にした二重スパイに接触しました。
新ソ連のエージェントが彼女に接触する為です。
早馬はエージェントを捕まえて公安に引き渡しました。
安西は公安を動かせる立場にいるので後で必要な情報を貰える事になります。
文弥と亜夜子が奈良に入り九島家の仕事ぶりを観察していました。
九島家には内緒でマフィア・ブラトヴァの工作員を捕まえています。
情報を吐かせる事になるようです。
茉莉花、アリサ、紀歌、詩奈、侍郎が奈良に視察にやってきました。
奈良駅に朱夏が迎えに来たので驚いています。
朱夏が豪華な夕食を奢ってくれました。
その後で宿泊予定のホテルまで送ってくれました。
部屋割りは茉莉花とアリサ、詩奈と紀歌、侍郎になりました。
茉莉花とアリサは大浴場に向かいます。
茉莉花が紀歌も誘えばよかったかな?との疑問を呈しました。
アリサが不思議に思っていると詩奈は侍郎の部屋に泊まってイチャイチャしているだろうと予想します。
一人になってしまった紀歌を誘えばよかったって事ですね。
茉莉花の妄想が加速していきます。
侍郎はシングルの部屋に泊まるんですが詩奈は小柄なので問題ないだろう。
狭くて密着度が上がるのでより燃え上がっているのでは?と予想しています。
アリサが照れてしまうね。
茉莉花がアリサ可愛いと言って抱き着いたのでアリサはお湯に沈む事になりました。
翌日アリサ達は会場の下見に出かけました。
トラブルが起こる要因は無いとの結論を得ています。
侍郎が不審者を発見して追う事になりました。
その場で待っているように指示されたんですが茉莉花が追いかけます。
アリサ、紀歌、詩奈も付いて行く事になります。
侍郎を見失ってしまうのですが茉莉花が一高のブースの外周で不審物を発見しました。
手に取ろうとすると詩奈に止められます。
詩奈は呪物なので侍郎が戻るのを待つように助言します。
侍郎は不審者を逃したと言って戻ってきました。
詩奈は侍郎に不審物を見せる事にします。
侍郎は呪物に間違い無いと言って地面から念動力を使って掘り出します。
詩奈の案内で魔法協会の警備事務所に持って行く事になりました。
侍郎が取り逃がした殺し屋を文弥が捕まえました。
侍郎を巻いて安心していた殺し屋はいきなり眼前に美女が現れ混乱しています。
文弥は逃げないなんて余裕だねと言って部下に殺し屋を捕縛させました。
拷問して情報を吐かせる事になるみたいです。
黒羽家に捕まってしまうとは運の無い奴だな。
魔法協会の警備事務所で侍郎が呪物を調べる事になります。
煙を放出する呪物でした。
目的は要人の暗殺だろうと予想されました。
一高のブース近くに設置されていたので達也を標的にしているとアリサ達は予想します。
それを聞いた達也を知っている詩奈があり得ないと笑いだします。
詩奈は十師族の顔になって達也に手を出せる存在は居ないと教えてくれました。
十師族が束になって達也に挑んでも返り討ちに遭うだけだ。
自分たちに損害が出ると分かっていて手をだす愚か者は居ないと言っています。
茉莉花は祟り神みたいだとの感想を述べました。
詩奈は冗談めかして破壊神と例えましたが声はマジでした。
四葉家にはアンタッチャブルって異名があるけど今や真のアンタッチャブルは司波先輩だと述べました。
詩奈の予想は外れていました。
安西の側近が早馬の元にやってきました。
安西はマフィアが達也の暗殺を企んでいるとの情報を掴みました。
早馬には実行犯を捕まえろとの命が下されます。
達也の護衛はしない方向で動くみたい。

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【4】魔手
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リモートで行われている十師族の定例会合で四葉真夜が十文字克人に警告を発しました。
アリサがマフィア・ブラトヴァに狙われていると教えてくれました。
理由まで説明してくれて達也の暗殺にアリサを使おうとしているとまで教えてくれました。
アリサは達也のトバッチリで狙われているのね。
克人はそこを非難する事はしませんでした。
克人は真夜にお礼を述べてアリサの警護を強化する事にしました。
克人はアリサと勇人を呼び出してアリサが狙われていると事を伝えます。
勇人がアリサの登下校時に同行する事が決まりました。
アリサは素直に勇人の護衛を受け入れます。
アリサが女性の方が狙われ易いのは理解していますが不思議ですと言いだします。
魔法が使えるなら男女で狙われる可能性は変らないのでは?
魔法師の遺伝子が欲しいなら男性を狙う方が効率が良いと思う。
人工受精、人工子宮を使うなら条件は殆ど同じですし。
女性は年に一回しか子孫を残せませんが男性は毎日でも種を蒔く事ができます。
種を蒔くってアリサの発言を聞いて行為を想像した勇人が照れています。
克人はアリサの言い分は尤もだなと判断して勇人にも護衛を付ける事にします。
アリサは茉莉花に登下校時に勇人が護衛として同行する事になったと伝えます。
最初は茉莉花が反論するかと思ったのですがあっさり認めてくれました。
茉莉花はアリサとの朝デート、放課後デートの邪魔はして欲しくないけど仕方ない。
百合の間に挟まる男は死刑だって言うし勇人も気が進まないんじゃないか?
それを我慢して護衛に付いてくれるんだから自分も我慢すると言ってきます。
自分たちの関係性を百合と宣言されてアリサが焦っています。
私たち親友だよね!?百合じゃなくて親友だよね!と茉莉花に聞き返しています。
かなり必死な感じがしますね。
アリサを困惑させる事に成功したので茉莉花は親友だよと認めます。
揶揄われたと理解したアリサが怖い声を出しています。
怖くなった茉莉花はぷっつりと電話を切りました。
勇人の護衛が始まってもアリサの周囲に不審者は現れませんでした。
それは黒羽家が秘密裏に誘拐犯を拘束していたからです。
安西からアリサの勧誘を任されている早馬が勝手に護衛をしていました。
アリサを狙う誘拐犯を黒服黒眼鏡の集団が捕まえる場面を目撃しました。
安西の使い鈴里からそれが黒羽家の家人だと教えられます。
黒羽家の家人が認識阻害魔法を使っていたのに驚かされています。
早馬と黒羽家はアリサと茉莉花が護衛されている事に気が付いていないと考えていました。
予想に反して二人とも認識阻害の魔法が発動されているのに気付いていました。
いきなり魔法が消えたのでアリサが不安を覚えています。
茉莉花はアリサを守りたい第三勢力が存在すると指摘しました。
茉莉花の予想が当たっているんだよね。
茉莉花は不安に思う必要は無いと言ってますがアリアは気味が悪いと感じています。

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【5】幕間 噂の真相
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バスローブ姿の亜夜子が帰宅した文弥を迎えます。
亜夜子は文弥を照れさせたいようですが見慣れているのか文弥は無反応でした。
文弥から今後の動きに修正を加えるとの報告がなされます。
これまではマフィア・ブラトヴァの工作員を根気強く捕まえていたんですが事態が変わりました。
敵が小型の核爆弾を手に入れている可能性が出てきました。
達也が小型核爆弾の所在を特定して対処する事になりました。
文弥と亜夜子は達也の手を煩わさせる結果となり悔しがっています。
核爆弾の所在が分からないので敵を一網打尽にする事になりました。
その為に達也の身代りを囮に使う事になりました。
元々は魔法関係者に達也の代役が見抜かれないかテストする予定でした。
達也が九校フェスに見学に来るって噂は代役のテストをする為に流されたモノだったのね。
代役になるのは達也と深雪の実父司波龍朗の後妻に収まった小百合の親戚です。
古葉敦也って名前で達也に骨格と声が似ています。
四葉家関係者は深夜が存命中だった頃から龍朗と愛人関係だった小百合に反感を持っています。
小百合は深夜の死後半年で龍朗の後妻に収まりました。
これで深雪と龍朗の関係は決定的に冷え切りました。
四葉家の関係者は龍朗に軽蔑を小百合に侮蔑を抱いています。
死の危険がある今回の代役に就く敦也は罪滅ぼしになると考えています。
文弥と亜夜子も妥当な行為と捉えています。
元から達也の代役のテストの予定だったので本人は九校フェスに来ないのね。
楽しみにしている明が可哀想っす。

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【6】九校フェス開幕
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九校フェスの前日に茉莉花は一高が発表するVRゲームシステムのテスターをする事になりました。
VRゲームの弱点運動実感を魔法によって解消するシステムです。
茉莉花は重力制御魔法を使った意外な解決方法を構築した堀越愛茉(えま)のアイディアに驚いています。
アリサ、茉莉花、勇人が奈良入りしました。
茉莉花と勇人はアリサを狙う刺客を警戒していましたが何も起こりませんでした。
茉莉花とアリサは会場の見回りを行います。
途中で小陽が関わっているバイク部とロボ研の曲乗りを見学しています。
魔法を使わずに制御されているバイクに注目が集まっていました。
部活連会頭の紀歌が率いる音楽部の自動演奏も大盛況でした。
魔法を使って楽器の演奏実演をさせています。
音を出すのではなく楽器の演奏を魔法でやらせていました。
細かい制御がなされていて喝采を浴びていました。
茉莉花が三校の演芸に一条茜と一条レイラが出演しているのに気付きました。
勇人から一条レイラの正体が大亜連合の劉麗蕾だとの噂があると教えられます。
訝しむ茉莉花に十師族の間で共有されている推測だと教えてくれました。
茉莉花はアリサと二人で見に行く事にします。
茜はくノ一装束、レイラはチャイナドレスで登場しました。
二人は向き合ってから見事な剣舞を披露してくれました。
茉莉花は大興奮でしたがアリサは気分が悪くなります。
人が争う姿が苦手な彼女は怖かったと言っています。
催しに関わっていない茉莉花は九校フェスを冷めた目で見ていました。
が茜とレイラの演武を見て九校フェスを楽しまなければ損だと思うようになりました。
二日目も無事に終了して研究発表が行われる最終日を迎える事になります。

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【7】前夜
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一高の発表を行うメンバーが宿泊先のホテルに到着しました。
長時間の移動で付かれている明は茉莉花とアリサに付き添われて入浴する事になりました。
体を洗い終えた明が湯船に浸かって「あーっ」って声をあげています。
オッサン臭い・・・茉莉花に女子高生的にまずいんじゃない?と指摘されています。
明は女の人しかいないんだからいいじゃないと反論してきました。
明が湯船で居眠りを始めたので早々にあがる事になります。
茉莉花とアリサが両脇から明を支えています。
よろけた明が茉莉花に抱き着く事になり「ぷにぷにしてる」って感想を述べます。
茉莉花が「なにおぅ!」と憤っています。
そうか茉莉花はぷにぷになのか・・・明めラッキーだな。
茉莉花が明のアリサが茉莉花の髪のお手入れをしています。
ホテル内部は穏やかだったんですが裏庭にマフィア・ブラトヴァの工作員が一人逃げ込んできました。
マフィア・ブラトヴァの工作員は一高の展示スペースで破壊工作をしようとしていました。
それを朱夏率いる九島家の魔法師が捕縛していました。
朱夏は藤林響子から警告を受けていました。
響子は九島家を見限り四葉家に付いたと噂されています。
二年前まで姉妹同然の付き合いだったので朱夏は響子を信頼しています。
達也が狙われているって噂もあるので四葉に付いた響子の警告に信憑性が高まりました。
それで九校フェスを狙うマフィア・ブラトヴァの工作員を捕捉できたようです。
魔法師に対抗する為に特殊訓練を受けた「魔法師キラー」の一人を取り逃がしました。
魔法師キラーは一高生が泊っているホテルの裏庭に侵入して隠れる事にします。
そこに早馬が現れて対処を始めました。
恐怖心を煽る幻術を使ってパニックを起こさせ隙をついて捕縛しようと考えていました。
魔法師キラーはパニックを起こすんですが早馬を攻撃してきました。
姿を晒した状態で挑んでこられたので早馬が窮地に陥ります。
隠している奥の手を使うしか無いと考えたんですが使う前に勇人が対処してくれました。
勇人は早馬がこの場に居る事を詰問してきました。
早馬は達也が狙われているって噂を聞いていたので警戒していたと答えます。
達也を狙う刺客に仕立てる為にアリサが狙われている事実があるので勇人が混乱してしまいます。
不審な行動が多い早馬を追及するチャンスだんですが勇人は平静さを失ってしまいました。
警察を呼んで捕まえた魔法師キラーを引き渡す事になりました。
やって来たのは安西の息が掛かっている公安でした。
勇人はそれを知りません。
早馬は無事に役目を果たしたんですがそれを黒羽家に監視されていました。
魔法師キラーが一高生が泊っているホテルに逃げてこられたのは黒羽家がそう仕向けたからでした。
ネグリジェの上に前を閉じてないナイトガウンを着た亜夜子が文弥に説明しています。
早馬が公安と繋がっていると教えています。
早馬が十六夜家と袂を分かった誘宵家の人間であることも掴んでいます。
早馬が四大老・安西勳夫の直参であることも掴んでいました。
四葉家のスポンサーである東道青波と同格のバックが付いているので迂闊な事はできないと言っています。
朱夏と早馬は頑張ったんですが一番大きな情報を手に入れたのは黒羽家でした。
朱夏と早馬は黒羽家の暗躍に気付けていません。
奈良は九島家の管轄なんですが亜夜子と文弥は好きにやっているようです。
四葉家は本当にアンタッチャブルだ。

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【8】最終日
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研究発表が始まりました。
一高の発表は午後になるので午前中は客席で他校の発表を見る事になりました。
席に着いた明が貴賓席を見て落胆しています。
続いて一般席を見回して落胆しました。
達也を探していたみたいです・・・来てないと分かってガッカリしたようだ。
愛茉から達也は午後から見に来るとの情報が提示されました。
愛茉は魔法大学に行った平河というOGに教えて貰ったと言っています。
達也が来るから事件に巻き込まれないように気を付けろと言われたそうです。
それを聞いた明が憤慨しています。
平河OGに復讐しそうな勢いですがヘイトを溜め込んでいるだけでした。
昼食休憩をとる事になりました。
アリサ達は一高の控室で用意しておいた弁当を食べています。
会場には各校が出展している屋台があります。
茉莉花が興味を示していますね。
アリサは弁当を食べた後なので食べ過ぎるとまた太ると警告しています。
茉莉花の欲求を抑える事はできませんでした。
一つだけデザートを食べるって事になり二人で屋台を見に行く事にします。
勇人はアリサが別行動を取る事になり危険だと反対しています。
愛茉達からシスコンって視線を向けられたのでアリサ達を止める事ができませんでした。
早馬は一人で屋台を巡りマフィア・ブラトヴァの工作員を探していました。
アリサと茉莉花が二人で屋台巡りをしているのを発見して勇人の無警戒さを非難しています。
早馬はアリサ達と合流して警護しようと考えたようですが自分を見ている視線に気づきました。
見ている人物がどこにいるのか分からず早馬は警戒感を強めています。
アリサと合流するのを咎めるような視線だったので早馬は動けなくなりました。
早馬を見ていた視線の主は亜夜子で彼女はアリサの事も監視していました。
茉莉花がその視線に気付いて早々に控室に戻る事にします。
亜夜子は早馬に視線を気付かれた事に驚いています。
亜夜子が文弥に電話すると文弥が出たんですがすぐに達也と交代されました。
驚く亜夜子に達也から核爆弾については処理が終わったと知らされます。
犯人たちは必要なウランを確保できずに魔法で無理矢理使える状態にしようとしました。
それを達也に捕捉されて魔法で対処されました。
その際に中性子をまき散らされてしまったので犯人たちは放射線障害に苦しむ事になると教えられます。
亜夜子は自業自得だと感じています。
達也は後処理を亜夜子と文弥に任せて東京に帰りました。
午後の発表が始まりました。
一高の番が来るまでアリサ達は客席で他校の発表を見る事になります。
貴賓席に達也が現れました・・・明が歓声をあげています。
茉莉花とアリサも確認しますが違和感を持ちました。
達也に凄みが無い事から二人は代役では無いかと?考えます。
アリサは四葉家がテロを警戒して代役をたてたと予想します。
勇人と話し合う事になりました。
二人から達也が代役ではないかって聞かされた勇人もテロの危機があると考えます。
勇人は九島家の朱夏に連絡を入れる事にしました。
四葉家が達也の代役を使ってきたと聞いた朱夏は即座に兄に連絡を入れます。
九島家に内緒で代役を使ってきた事を四葉家に抗議してもらう事にしました。
四葉家は元々は達也の代役が魔法関係者に気付かれないかテストしたかったのでテストは失敗ですね。
朱夏は九校フェスの会場警備の人員を増やす事にします。
勇人と茉莉花はアリサを守る事で意見の一致をみました。
二人はアリサが助かるなら他に犠牲が出ても仕方ないと割り切っています。
アリサはそこまで割り切れませんでした。
勇人は客席にアリサを置いておくのは危険と考えます。
発表を行う愛茉に頼んで舞台袖で見学させてもらう事になりました。
愛茉の発表は異彩を放っていました。
「魔法的VR体験」というテーマで発表を行いました。
明が刻印魔法を使ってそれに協力していました。
舞台袖から発表を見ていた茉莉花が早馬が警備員に連れ出される場面を目撃します。
何か問題行動を起こしたのか?と訝しんでましたが事実は逆で早馬が不審者を捕まえたと気付きます。
茉莉花は一瞬だけ早馬の加勢に行こうと考えますがアリサを守る方が大事と考え直しました。
早馬が下手をうって被害に遭っても仕方ないと割り切っています。
早馬は捕まえたテロリストを会場警備に駆り出されている九島家の分家九鬼家の長男に引き渡しました。
早馬は次の標的を探す為に会場に戻りました。
愛茉の発表は賛否両論に終わりました。
アリサは慰めようとしましたが愛茉はとても満足そうにしています。
愛茉から今回の発表の意義を説明されます。
愛茉が達也の功績をどう評価しているのかが分かりました。
達也が魔法は兵器という常識にひびを入れてくれた。
達也自身が大活躍したので魔法=兵器って常識が木っ端微塵にはならなかった。
恒星炉事業が軌道に乗れば魔法は主として生活を豊かにする為の技術になる。
兵器としての役割は副次的なものになる。
達也はそういう風に魔法師の宿命を変えてくてた。
でも私は魔法ってもっと夢があるモノだと考えている。
「魔法的VRシステム」は魔法で遊ぼうってコンセプトなので皆がすぐに理解できるものではない。
賛否両論だったこの結界は素晴らしいと教えてくれました。
達也信者の明は大きく頷いています。
愛茉の考えを聞かされたアリサは夢見がちな彼女の存在を好ましく感じています。
会場周辺ではやってきたテロリストを黒羽家の工作員が拘束していました。
亜夜子と文弥が捕まえたマフィア・ブラトヴァの工作員を餞別しています。
新ソ連から入ってきた重要人物だけを残して不要なテロリストは会場の倉庫に押し込めます。
亜夜子と文弥は後始末を済ませて撤収する事になります。
文弥が結構な手間が掛かったけど呆気なかったとの感想を述べています。
亜夜子は核爆弾の話が出てヒヤヒヤしたと答えます。
文弥は危険物の保管を自分たちでやった方が良いのでは?と述べます。
亜夜子は面倒臭いので嫌と答えますが文弥から不手際の後始末をさせられるよりはマシと言われます。
困ったものよね、本当だよ、と愚痴りながら撤収していきました。
今回は亜夜子と文弥の頑張りが目立ったね。

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【9】日常回帰
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九校フェスは終わりましたが生徒会は忙しくなっています。
九校フェスで使った費用の精算が始まったからです。
事務処理に追われているメンバーは明を除いて厳しい表情で仕事しています。
茉莉花は部活と風紀委員の活動が無い日にお菓子作りを始めました。
最初は意外と思われたそうですが今ではお菓子作りが趣味と認知されています。
その日も茉莉花が作ったお菓子を持って生徒会室にやってきました。
勇人が休憩を宣言します。
茉莉花の作ったマロンクリームマフィンを食べながら明が上機嫌な理由を聞き出す事にします。
茉莉花がご機嫌な理由を問うと明は「えっ、知りたい?」と得意げな顔で返答します。
茉莉花は「ウザっ」と感じますが声には出しません。
明がセルフファンファーレを口ずさみながら手紙を取り出しました。
明は肌身離さず手紙を所持しているようです。
思わず茉莉花はウザっと言ってしまいます。
アリサが口の悪さを咎めますが明は広い心で許してくれました。
今ならどんなことでも許せる気分だと言っています。
明が取り出した手紙は司波達也から届いたモノでした。
明は「司波達也先輩様がね、私に名指しでお手紙をくれたの!」と言ってきした。
更にFLTに招待してくたと教えられて茉莉花が驚かされています。
達也が影武者だったと知っている茉莉花は「何で!?」と問うてしまいます。
明は研究発表の代表を務めた愛茉ではなく自分に手紙が来た事を言っていると解釈しました。
明も最初は驚いたそうですが手紙で達也が明の重力制御魔法を褒めてくださっと言っています。
嬉しくてうまく説明できない明に代わってアリサがFLTに呼ばれた理由を説明します。
達也の恒星炉は重力制御魔法を基礎にしています。
刻印魔法で安定的に無重力状態を維持した明の技術に興味を持たれたみたいと説明しました。
茉莉花は「おめでとう、明、チャンスだね」と伝えます。
明が頓珍漢な答えを返すね。
「今度こそ達也様のサインをゲットするわ!」と答えました。
流石信者の鏡、余計な欲を持ってないぞ。
茉莉花は婚姻届けのサインじゃないでしょうねと少々的外れな疑念を抱きます。
早馬のマンションに安西の使い鈴里がやってきました。
早馬は安西に満足して貰える結果が出せなかった事を詫びています。
鈴里相手に土下座して謝罪しています。
鈴里から安西は早馬の事を咎めていないと教えられます。
続けて鈴里は安西からの新たな命令を伝えてきました。
一週間以内に奈良に行って欲しい。
九島朱夏に頼みたい事があるので連れてきて欲しいと言われました。
早馬が朱夏が拒んだ場合の処置を質問すると何もする必要は無いと言われます。
早馬は拒んだら九島家が見限られるだけだなとの結論を出します。
早馬は一両日中に朱夏を連れてくると答えます。
鈴里は、無理強いする必要はありませんからね、と念押ししています。
安西を信奉している早馬は朱夏が断るとは微塵も考えていません。
朱夏は応じるでしょうか?
安西が朱夏に頼みたい仕事が気になりますね?

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
友情5
魔法戦5
恋愛3
美少女5
学園生活2


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