ラノベの感想) リコリス・リコイル Recovery days (電撃文庫)
概略:
たきなが映画館には行かないと明かすと千束が驚愕しています。
歩いていける距離に映画館があるのに利用していない事に驚いています。
たきなに映画館で見る映画の素晴らしさを教える為に二人で見に行く事になりました。
常連客の漫画家伊藤から仕事の手伝いを依頼されます。
リコリコのお得意様の組長から依頼を受ける事になります。
DAの仕事をしているフキとサクラが窮地に陥ります。
風邪を引いたたきなを看病する為に千束がリコリコに泊まる事になります。
その夜たきなが殺人鬼に追われる夢を見ます。
レーベル | 電撃文庫 |
発行日 | 2024/3/8 |
著者 | アサウラ |
イラスト | いみぎむる |
ISBN | |
雰囲気 | 映画館論、モデル?、総力戦、護衛、看病、仮病、仕事、変態ゲーム、救援、夢の世界、 |
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第0話 『そして、幕が開く』
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常連客しか居ない平日の午後の時間帯にミカがたきなにコーヒーを淹れてくれました。
真面目なたきなは指定の休憩時間外なので休憩と言われても断っていました。
美味しいコーヒーを冷ましてしまうのは心苦しいのでたきなは素直に従います。
ミカはたきなの扱い方が分かってきたみたい。
たきなは美味しいコーヒーを飲んで幸せを感じていましたが千束の笑い声が静かな時間をぶち壊します。
千束は常連客の後藤、米田、北村と雑談をしていました。
既に従業員の態度でありません。
4人は映画館での作法について盛り上がっていました。
3時間を超える映画の間にインターバルって表示がありトイレに行くか迷った話をしています。
インターバルと出たのに実際には2秒しかインターバルはありませんでした。
トイレ休憩の気分になってしまった千束はトイレに行くしか無くなったと嘆いています。
たきなは労働意欲の全くない千束を見つめていたんだよね。
そしたら千束はたきなが話に加わりたいと思ったようで誘ってきました。
たきなは平然と映画館には行かないから話に参加する気は無いと答えました。
たきなの答えを聞いて千束が驚愕の表情を浮かべてにじり寄ってきました。
ガシッとたきなの肩を掴んで揺すってきました。
何で?こんな素晴らしい環境で暮らしているのに何で?と驚いています。
リコリコの存在する錦糸町には駅前に2軒の映画館が存在しています。
歩いていける距離に映画館があるのに何で見に行かないの?と驚いています。
たきなは配信やレンタルで見る方が効率的だ、自分の都合に合わせられて便利だと主張します。
理解しがたいと感じた千束は映画館で映画を見る良さを力説しています。
たきなが理解を示さないので今から一緒に映画を見に行こうと言い出します。
店主のミカは仕方ないなって感じで千束の蛮行(労働時間無視)を黙認しています。
千束がたきなの手を引き店から飛び出しますが席の予約をしていなかったのに気付いて戻ってきました。
クルミに頼んで手近な上映時間の映画を調べて貰うね。
その日の上映で見たい映画を発見したんですがレイトショーでした。
21時以降は未成年の千束とたきなは入場できません。
私服で行けばバレないだろうと考えますがそこに常連客の一人刑事の阿部が来てしまいます。
相手が常連客なので千束が容赦ないよ。
阿部に向かって「なんでいんの!?」と質問しています。
阿部も慣れたもので「来ちゃダメだったかい?」と返しています。
阿部が見逃してくれなかったのでその日に見に行くのは無理でした。
翌日の17時に上映しているのが分かったのでそちらを予約する事にします。
翌日の15時半にDAの楠から仕事の依頼が舞い込みました。
千束はこれから映画を見に行く予定だからと依頼を断ろうとしますが楠はペースを崩しません。
リコリコの関係者は常連客も含めて千束に甘い対応をしているんですが楠は違います。
千束の言い分をガン無視して依頼内容の説明を行っています。
たきなは千束の甘くない存在の様子に新鮮さを味わっています。
樟の依頼はアジア某国の産業スパイをサードリコリスが取り逃がしたので捕まえろってモノでした。
産業スパイは戦闘訓練を受けている人物で暗殺を主としているリコリスでは対応が難しい相手でした。
DAは日本が平和だと一般人に思わせておきたい組織なので千束に盗まれた情報の回収を依頼しました。
千束が産業スパイをクリーナーを使って逃がす事も認めています。
武器を持って逃走中の産業スパイが大事件を引き起こす前に片付けて欲しいそうです。
場所がリコリコの近所だと聞いて千束が目の色を変えます。
映画の上映が始まる前に仕事を片付けると気合を入れています。
千束がやると決めたのでミズキ、クルミ、ミカも動き出します。
クルミがダークウェブで見に行く予定の「黄金の四十九日」の違法アップロードを見つけました。
間に合わなくてもダウンロードすれば見れると千束を安心させようとしてきます。
それを聞いた千束が怒りを露わにしています。
そんなサイトはぶっ潰せ。
サイトもアップロードした奴も全力で逮捕しろ!と叫んでいます。
千束は映画産業を守りたいみたいですね。
時間が無いので千束とたきなは手分けして逃亡中のターゲットを探す事になりました。
相当に頑張ったようです上映時間に間に合う短時間で依頼を達成しました。
千束とたきなはダッシュで映画館に向かいました。
映画館に到着すると千束の蘊蓄が始まりました。
たきなは辟易しつつも蘊蓄を聞いています。
発券する段階で千束が大きなミスに気が付きます。
「あっ」と零していますね。
たきなはこういう時の千束の「あっ」がとても不味い事が起こっている時にいう口癖だと理解しています。
理由を尋ねると映画館を間違えたと言っています。
錦糸町には駅を挟んで二軒の映画館が存在します。
たきなは諦めよく少し遅れても仕方ないと考え始めています。
千束は頑張れば間に合うと考えました。
巨大な公園をダッシュで駆け抜けて駅の向こう側の映画館に向かいました。
千束の足はそうと速いようです・・・たきなは付いて行くのがやっとでした。
全力疾走したのでたきなは息を切らせていますが千束は平然としています。
たきなは千束の凄さを痛感しています。
たきなは真っ直ぐ席に向かうと思ってたんですが千束は飲み物とポップコーンを購入しています。
ここでも映画館で映画を見る時はポップコーンが必要だと解説してくれます。
席に着くと後ろの席にミズキ、クルミ、ミカが座っていました。
ミズキは推しの俳優がこの映画を推薦していた。
偶然その俳優に出会った時に話題にする為に見に来たと言っています。
たきなは偶然にその俳優と出会うのは天文学的に低確率だって伝えます。
ミズキは奇跡を信じられなくなったら乙女は終わりよと言い返しています。
努力を惜しまない彼女の姿勢は素晴らしいと思います。
クルミは違法サイトをぶっ潰したので見るには来るしか無かったと言っています。
クルミも千束に甘いな、映画産業を守りたい千束の意思を実行に移していました。
ミカは一人だけ見ないで仲間外れになるのは嫌だったので見に来たと言っています。
たきなは彼の理由が一番可愛いなと感じています。
千束は映画館に到着してから興奮しっぱなしです。
千束は映画館の非日常性が好きみたい。
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第一話 『Safety work』
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常連客の漫画家伊藤が閉店31分前にやってきました。
たきなはラストオーダーになりますと言ってメニューを渡しました。
伊藤の様子が普段とは違いますね?
神妙な様子で普段は座らないカウンター席に座ります。
彼女と仲が良い千束がでてきて仕事を頑張ってますねと話しかけています。
意を決したっ感じで伊藤がたきなと千束に仕事を頼みたいのと言ってきました?
千束が良いですよと安請け合いすると銃を扱えるのか聞かれました。
予想外の依頼に千束は固まります。
伊藤はリコリコの裏家業については知らない筈なんですが・・・
詳しい話を聞いてみると彼女は千束とたきなをモデルにしたキャラで漫画を制作中でした。
重要な場面のポーズを取って欲しいと依頼してきました。
たきなは出版業界のいい加減さを知ります。
千束が安請け合いしてしまったので伊藤の依頼を引き受ける事になります。
朝までかかると予想した千束がお泊りセットの準備を始めました。
待っている間にたきなが仕込みを手伝ったグレープフルーツ大福を食べる事になりました。
伊藤が美味しそうに食べてくれたのたきなは満足感を得ています。
リコリコから徒歩十分の距離にある伊藤の仕事場兼自宅マンションにやってきました。
伊藤と千束が脱線するのでたきなが仕事に引き戻しています。
伊藤が作画に使うモデルガンを持って戻ってきました。
銃の無い世界で暮らしている伊藤は銃の安全な持ち方を知りません。
たきなはモデルガンと分かってはいても伊藤から銃を奪い取りたくなっています。
千束の方が場慣れしている感がありますね、自然な動作で伊藤からリボルバーを奪い取りました。
千束はリボルバー拳銃、たきなはAKのカスタム銃を使う事になりました。
たきながAKの銃口を千束の腹に押し付けて千束がリボルバーの銃口をたきなの側頭部に押し付けるポーズを写真に撮る事になりました。
たきなは実戦を想定すると千束に負ける事になると痛感しています。
千束との実力差を感じてしまい悔しさに包まれています。
良い写真が撮れて作画が進められると伊藤は喜んでいまっすがたきなが余計な指摘をしてしまいます。
武器密売グループがAKのカスタム銃を商品として扱うのは不自然だと指摘してしまいました。
伊藤は世界観の出来の悪さを指摘されてしまうと嘆き始めてしまいます。
ノーマルAKに書き直す事になるんですが資料としてモデルガンが必要になりました。
時刻は深夜なので入手手段がありませんでした。
困っているとミカから依頼が舞い込みます。
伊藤の手伝いをしている最中なので千束は断ろうとしますが依頼内容を聞いて受ける事にします。
依頼は暴力団組織の若い男がAK47を持ち逃げしたので捕まえて欲しいって内容でした。
AK47が手に入るので千束とたきなは捕まえに行く事にします。
速攻で持ち逃げ犯の男を捕まえてAK47を入手しました。
急いで伊藤の部屋に戻りAK47を彼女に渡しました。
伊藤が作画作業を再開したのでたきなと千束は夜食を作ってあげる事にします。
千束は栄養価の高い重いメニューを提案します。
たきなは伊藤が疲弊しているのでお腹に優しいおかゆを提案しました。
意見の対立から千束とたきなが睨み合っています。
冷蔵庫を開けるとレトルト食品ばかりで食材が乏しい事が判明しました。
卵が入っていたのでたきなが「たまごふわふわ」を作る事になりました。
千束は掃除を担当する事になります。
料理が完成したので千束と伊藤を呼びます。
千束は掃除をサボって伊藤のベッドで漫画を読んでいました。
三人でたまごふわふわを食べる事になります。
好評だったのでたきなは嬉しくなっています。
伊藤がAKを返そうとしてきました。
ここでAKが暴発して大事な原稿データの入ったタブレットを撃ち抜いてしまいます!!
呆然自失となっていると伊藤を寝かしつけて千束とたきなは対応を検討します。
千束はクルミを呼び出して壊れたタブレットを修理してもらう事にします。
早朝に呼び出してしまった事をたきなが詫びると主要活動時間なので問題無い言われます。
クルミはサイバーが専門でメカニックじゃないと言いつつも見事に破損個所を修復してくれます。
データが読める状態にまで復活させたので伊藤を起こす事になります。
疲労が溜まっている伊藤は中々起きませんね。
千束はミカに濃い目のコーヒーを持ってきてもらう事にしました。
熱いコーヒーを飲まされて伊藤は覚醒させられました。
急いで仕上げ作業に入る事になります。
締め切りが担当編集者が出社するまでと分かったのでクルミが時間稼ぎを行います。
車で通勤しているそうなので遠隔操作で車が動かなくしたみたい。
電車出勤をさせる事に成功しました。
たきなが喫茶リコリコの総力戦ですねとの感想を漏らします。
クルミが報酬はどうなるんだ?と指摘してきました。
ミカがファミレスのランチぐらいは奢って貰えるさと呟きます。
たきなが割に合わない、これなら普段のリコリスの仕事の方がずっとマシだと言おうとします。
千束が楽しいのはどっち?と質問してきました。
たきなが辛いのはこっちですねと答えると不満そうです。
楽しい方をきてるんだよ。
たきなが分かりませんと答えるとそれも不服なようです。
分かるだろ、自分の事だぞ。
どうも千束は今回の仕事は意義深かったと言いたいみたいです。
クルミのお陰で時間が稼げたので伊藤は完成原稿を届ける事ができました。
連載を勝ち取る事ができたんでしょうか?
喫茶リコリコではミズキによる地獄のワンオペ営業が始まっていました。
確かに総力戦でしたね。
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第二話 『Dog』
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兄貴分を殺されたと思い込んでいる水川コウスケって鉄砲玉が敵討ちを実行に移しました。
彼は組の中で岡田の犬と呼ばれていました。
殺された岡田って兄貴分が所属している組に押し入ってAK47を強奪します。
老齢の組長は水川を止めたいようですね。
岡田を殺してしまった伊集院って男が所属する組とは手打ち話が進んでいました。
ここで水川が敵討ちを実行すると話が無くなってしまいます。
組には抗争を戦い抜く戦力はありません。
水川にAK47を持ち出されてしまった組長はリコリコに依頼を出したようです。
水川は岡田が使っていた情報屋に伊集院の居場所を探させていました。
情報屋から錦糸町にあるクラブで伊集院が祝勝会を行っているとの情報を入手します。
水川は死ぬ覚悟を持ってクラブに向かいました。
クラブに入る直前に情報屋に電話すると危険を知らせてくれました。
クラブに入ると静かすぎる事に違和感を覚えます。
水川は色々な事を考えるのが苦手なようですね、伊集院さえ殺せれば問題無いと結論付けます。
ホステスを侍らせている伊集院を視界に捉えると名乗りもしないでAK47を発砲しました。
ホステスが「いきなり撃つ奴があるかぁ!極道だろ!?啖呵切れや!!」って文句が飛んできました。
AK47の照準がずれていたので弾は伊集院とホステスには当たりませんでした。
カウンターからボーイ衣装に身を包んだ少女が現れて水川に向けて発砲します。
水川は咄嗟に交わしたんですが腕を抉られます。
人を撃っても顔色を変えない少女を見た水川は彼女が訓練を受けたプロと気付きます。
ホステスは彼女をたきなと呼んでいます。
たきなに向かって危ないから彼を連れ出せと命じています。
たきなが水川に危険を知らせてくれた情報屋を連れて店から出て行きました。
たきなに千束と呼ばれていたホステスとの一騎打ちが始まります。
水川は千束を無力化しなければ危険と察して彼女を撃ち殺そうとしてきました。
千束が弾丸を避けながら水川に接近してきました!!
撃ちだされた弾丸を避けている千束に水川が驚愕します。
接近を許してしまい至近距離から千束に撃たれました。
死んだと思ったんですが生きていました。
千束が使っている弾が実弾ではないと気付きます。
ご丁寧にも千束がプラスチック・フランジブル弾、まあゴム弾って感じ?と教えてくれました。
致命傷ではないと分かったので水川は反撃に出ますが千束との力量差は明らかです。
腹にゴム弾を撃ち込まれてしまい血を吐きながら倒れる事になりました。
千束に守られた形になり優位を知った伊集院がドスを抜いて水川を刺し殺そうとしてきました。
水川は刺されても伊集院を捕まえて反撃できると考えます。
伊集院が水川を刺そうとして動き出しますが千束にゴム弾を撃ち込まれました!!
驚愕する水川に千束から理由が明かされます。
千束とたきなの請け負った仕事は水川を守る事だそうです。
依頼主は水川がAK47をパクった組の組長でした。
千束は水川を諦めさせる為に岡田の最期の言葉の意味を伝えます。
岡田は「水川を」と言って亡くなりました。
岡田は「事故でくたばるのに、てめえの命を使ってまで敵討ちなんかするんじゃねぇよ」って言いたかったじゃない?と伝えました。
たきなが戻ってきてAK47を拾い上げます。
仕事は終わったので無駄話はもうやめて移動しようと言いたそうです。
千束は視線だけでたきなを黙らせて水川に大事な助言を与えました。
飼い主が望むのは犬の幸せだけだよ。
自分のために死んで欲しいなんて絶対に思わない、それは保証するよ、と伝えました。
二人が帰ると水上と伊集院が残されます。
そこに組長が現れました。
組長は千束が伊集院をやった事にしようと提案してきます。
帰るぞと言われて水上は「はい」と応じました。
伊藤に貸したAK47は水上から手に入れたのね。
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第三話 『Cough』
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千束が風邪を引きました。
リコリコは喫茶店で飲食する場所なのでたきなは早々に千束を奥の座敷で寝かしつける事にします。
千束はたきなが心配してくれていると喜びますが飲食店なのでパンデミックを防ぐ為だと言われてガッカリです。
その日は営業終了後にゲーム会が開催される予定になっているので千束は寝込むのを嫌がります。
千束は強制的に寝かしつけようとするたきなに「スパルたきな」って仇名を付けました。
体調不良に陥った理由を聞いてみると千束は徹夜で伊藤を手伝った後寝ていないと分かりました。
たきなは風呂にも入っていないのでは?と疑い寝かしつけた千束の頭に鼻を突っ込み匂いを嗅いでいます。
照れた千束は入浴はしていると訴えました。
たきなはゲーム会で出す軽食と千束に食べさせる食事を用意する事にします。
ゲーム会の参加者にはうどん、千束には鍋焼きうどんを作る事にします。
ゲーム会に参加する常連客も千束が風邪と知って差し入れを持ってきてくれました。
たきなは千束が皆に愛されているのを知ります。
彼女が特別な存在であるって認識を持ったようです。
パジャマ姿の千束が皆にお礼が言いたいと言って座敷を出て行こうとします。
男性客も居るので迂闊すぎるとたきなが思いとどまらせます。
千束がスマホで動画を撮って見せようと提案してきました。
ポージングに悩んだ千束はパジャマ姿で仁王立ちしています。
これは違うのでは?と考え直して差し入れの前で胡坐をかいた姿勢で動画を撮影しました。
動画を見せる為にたきなは常連客の元に向かいます。
千束はゲーム会に参加してきなよと言ってきます。
たきなは千束がゲーム会に参加するきっかけを作ってくれたと理解する事になります。
看病しているのは自分なのに面倒を見て貰ってしまったと分かりました。
千束からの動画があると常連客に伝えると全て聞こえていたと笑われました。
千束とたきなのやり取りは丸聞こえでしたね。
常連客から早く良く成れと激励される事になりました。
動画で千束は自分の事を最高最強最美少女と表現しています。
たきなが若干呆れていますね。
翌早朝たきなは千束が食べたいと言っていた和菓子屋の朝市で売られる赤飯を買いに行きました。
始めて行く場所なので道に迷いながら向かいます。
和菓子屋に到着すると既に列ができていました。
前に並んでいる老紳士から美味しいので大き目のサイズを買うのが良いと教えられます。
彼が大きいサイズを二つ購入していたのでたきなもそれにならいます。
冷めてしまうのを嫌い急いでリコリコに向かいました。
待っていた千束と一緒に赤飯を食べる事になります。
余りにも美味しかったのでミカ、クルミ、ミズキの分まで食べてしまおうかと悩んでいます。
たきなと千束は互いにもう少し食べようと声をあげるのを期待していたみたいです。
幸いにもどちらももっと食べようとは言いだしませんでした。
たきなは千束の熱が下がったのか確認しようと考えます。
洗い物をしている間に千束に検温を行ってもらう事にしました。
千束がお勧めしてくれたカフェが赤飯を購入した和菓子屋の近くにあると知ったので一緒に回ろうと提案する事にします。
座敷の襖を開けると千束が体温計を擦っていましたよ?
理由を聞くと千束は昨晩のうちに体調が戻り仮病を使っていたと判明しました。
その日は千束に労働させてたきなとミズキは見ている事にします。
千束から二人も働けよって非難の声が上がりますが取り合いません。
千束に甘いミカがそろそろ許してやって欲しいとお願いしてきます。
たきなはそうはいかないと言って千束の自堕落な生活態度を咎めます。
千束が「スパルたきな」と呟きます。
千束は「スパルたきな」を定着させたいみたいですね。
たきなは生活態度を改めるように苦言を続けていました。
たきなが咳き込む事になります。
喉に違和感を感じていますね。
体温の上昇を感じているようですが怒っているせいだと思い込もうとしています。
ミズキから「たるんでんじゃねぇぞ、てめぇら」と指摘しました。
たきなは風邪を移されたようですね。
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第四話 『One's duties』
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DAが違法改造したライフル銃で何かを企んでいる猟師を始末する事になりました。
サードリコリスだけでは荷が重いと判断されファウストリコリスの春川フキが増援として駆り出されます。
パートナーのセカンドリコリスである乙女サクラも同行してました。
サクラは北海道支部からたきなの交代要員としてやって来たようです。
DAの主戦力は最も人数が多いサードリコリスです。
リコリスの主任務は標的に警戒心を持たれずに接近して一発で仕留める事にあります。
サードリコリスはその監督役を務める機会が多いのでサクラは最近撃ちあいが減ったと嘆いていました。
標的の猟師は東京郊外の廃棄された施設の駐車場に居ました。
駐車場に停車させた車の運転席に座っています。
フキ達の存在には気付いていません。
サードリコリスが車に近づき運転席横と正面に移動します。
立ち上がって運転席側から射撃を始めました。
少し遅れて正面に陣取ったリコリスも射撃を始めます。
サード二人の動きを見ていたフキは上手い動き方がと褒めています。
右利きであろう猟師が発砲し難い右側から射撃を始めたので好判断だと言っています。
猟師は何もできないまま撃ち殺されました。
仕事が終わり撤収する事になるんですがここで予想外の出来事が起こります。
廃棄施設から狙撃されてリコリスの一人が被弾しました。
フキはサードに逃げろと指示してから反撃の為に動き始めます。
サクラが三階からの狙撃だったと見ていたので施設に踏み込む事にします。
フキが窓からサクラは外階段から三階に向かう事になりました。
施設内を移動したフキが途中の階に設置されている罠に気が付きます。
三階に居るガンナーが撃ってきたので逃げる事になりました。
周囲を警戒していたDAのドローンが施設に向かって疾走するバイクを発見します。
ライダーが銃を所持している事が分かりました。
ライダーは施設に駐車してある猟師の車に発砲しながら施設に侵入してきました。
二階に陣取っているフキはライダーとガンナーに挟み撃ちにされる危険がでてきました。
異様な出来事にフキが思考を巡らせています。
サクラが外階段から三階に到着します。
建物内に入ろうとして扉を開けると仕掛けられていた罠が発動しました。
爆発音が轟きサクラとの通信が途絶します。
ライダーがやってくる前にガンナーを仕留めるべきだとの結論に達して動き出そうとします。
そこにライダーが現れて先に撃たれました。
ライダーが足音をたてない為に靴に細工を施していたので接近に気付けませんでした。
先手を取られてしまったんですがフキが冷静に対処してライダーを殺します。
その時にフルフェイスヘルメットのバイザーを踏み砕いて顔を潰しています。
ヘルメットを外して顔写真を撮りDAに解析を依頼します。
照合すると神奈川県警の刑事だと分かりました?
刑事が使っていたのは米軍に正式採用された古いベレッタM9でした?
違法に入手したであろう銃を刑事が使っていた?謎が深まります。
フキがガンナーの対処に向かうとしていると楠指令から窓の外だって警告が届きます。
窓を見るとガンナーが窓に張り付き発砲してきました。
フキは咄嗟に射線を交わして物陰に隠れます。
ガンナーからお前リコリスだろ?と問いかけられます。
フキは残弾部族に陥ってたので会話して装弾の機会を伺う事にしました。
ガンナーは元自衛官で噂でリコリスの存在を聞いていると教えてくれます。
この施設に銃で撃ちあう事を愛する同志が集まり殺し合いをしているとも教えてくれました。
ガンナーはフキを同類だと思っているみたいですね。
銃を使って命のやり取りをする事ほど燃える事は無いと言っています。
フキは変態ゲームと罵っています。
ガンナーが使っているのが巨大なリボルバーだと判明したのでフキは接近戦を挑みます。
装弾数の差がありフキが勝利しました。
ガンナーはフキが使っているのがグロッグ21だと分かると文句を言ってきます。
フキみたいな少女が持つにはグリップが巨大過ぎると言っています。
使う銃にも拘りがあるみたいでしたがフキの同意は得られません。
フキは仕事として銃を扱っているので支給される銃に文句は無いみたいです。
浪漫は伝わりませんでした。
フキに撃ち殺さる事になるんですが日本に居ながら銃で撃ち殺されて幸せと言い残して死にました。
全てが終わったと安堵したら隠れていたガンナーの仲間が出てきました。
三十前後の女性でガンナーを撃ち殺したのか?と問いかけてきます。
フキは全弾撃ち尽くしているので攻撃手段が無いね。
楠が応援を差し向けると言ってたんですが到着には時間が掛かりそうです。
フキが銃でガンナーを殺したと分かると満足して死んだのか質問してきました。
フキは満足していたと思うと答えます。
女は戦って死んだのなら本望かな、私が殺してあげても良かった、って感想を述べます。
女はフキを殺して逃走を図ろうと考えます。
フキはサクラに始末を任せる事にします。
腹より上を狙えと呟きます。
女は自分へのリクエストだと思ったようですね。
不敵な目で言ってくるフキの事が気に入ったようですね。
女が撃つ前にフキが「撃て」と叫んでフラッシュライトを照射しました。
女は目がくらんで仰け反ります、そこにサクラの銃弾が飛んできました。
女の銃弾はフキから逸れてサクラの銃弾は正確に女を捉えました。
援護のヘリがやって来て中からミカが出てきました。
フキはミカに憧れているので嬉しい気持ちになっています。
一緒に来ていた千束の声が聞こえてきました。
千束は不満そうに全然大丈夫じゃーんと言ってきます。
フキは無事で悪いかよと怒鳴り返しています。
千束は応援を依頼された時にフキなら援護なんていらないと断ろうとしました。
楠がこれでも行けと言うのでやってきたと教えてくれます。
フキの泣きっ面が見られなくて残念だとたきなに呼びかけます。
たきなはヘリの中に座っていました。
フキは降りもしないのかよって悪態を吐きそうになりますが様子がおかしいと気付きます。
フキは千束にたきなと上手くやれているのかって問いかけます。
千束はバッチし、完璧、最高、と答えます。
今はちょっと体調悪いけどと付け加えます。
フキは体調不良を押してまで来てくれたのかと嬉しくなりますが憎まれ口を叩いてしまいます。
千束は体調不良を押して来てくれたんだぞ泣いて喜べと言ってきます。
フキは善意の押し売りはやめろと言い返します。
千束と睨み合う事になりますがミカに声を掛けられて直立不動になっています・・・可愛い。
ミカが大丈夫だったか?と心配してくれますね。
フキは内心では嬉しさが爆発しているみたいですが問題ありませんと答えてます。
ミカが一緒にヘリで帰ろうと誘ってきますがフキは断ってしまいます。
怪我人も居ないので通常ルートで帰投すると伝えます。
ミカは困ったように「そうか」と言って納得してくれました。
サクラはヘリで帰りたいようですが上役のフキには逆らえません。
フキは千束たちとの隔たりを感じているみたいです。
彼女達が乗っているヘリに自分の席は無いと感じています。
気にし過ぎだと思うけどね。
千束達のやっている事に思うところはあるみたいです。
サクラを連れて帰投する事になりました。
サクラは勝手な行動をせずキッチリ仕事をこなすのでフキの好みみたいです。
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第五話 『Common occurrence』
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たきなが見知らぬ部屋の二段ベッドの下段で目を覚ましました。
上段から千束が顔を出してきます。
千束にもここがどこだか分かりませんでした?
窓があったので外を眺めているとマチェットを持った男に襲われます。
千束が咄嗟に殴りつけると逃げて行きました。
状況から判断してここが夢の中だと理解します。
スラッシュムービーのような世界に入れて千束が喜んでいます。
他にも部屋があったので確認してみる事にします。
たきな達が目覚めた部屋と似た感じの部屋になっていて二段ベッドの下段で酒瓶を抱えたミズキが寝てました。
ミズキを起こして死の危険が迫っていると伝えます。
スラッシュムービーのような夢の世界に居ると教えるとミズキが着替え始めます?
理由が分からずたきなが疑問に思っているとスラッシュムービーで最初に殺されるのはセクシー系のお姉さんだって法則があると教えられます。
ミズキは自分がセクシー枠だと理解したので着替え始めたみたいです。
ミカとクルミも来ているかもと思って探しましたが二人は居ませんでした。
外からミカの悲鳴が聞こえてきました!!
慌てて悲鳴の元に駆け付けると筋肉を見せつけるような格好にミカがマチェットで串刺しにされていました。
傷口から血がドバドバ溢れてきています。
致死量を超える血がドバドバ溢れているのを見て千束はやり過ぎてお笑い系になってしまった映画のようだと感じています。
ミカの格好をみて三人は彼がセクシー枠だったと理解しました。
ミズキが残念そうにしています。
森の中からチェンソーの音が聞こえてきました。
生き残りたいたきなはミカからマチェットを抜き取り対抗しようと考えます。
ミズキは勝てない考えて森に向かって逃走を始めています。
たきながマチェットで挑んだんですがチェンソー男を切り倒す事はできませんでした。
足にダメージを与える事はできたんですがマチェットが折れてしまいます。
千束に促されて森に逃げ込む事になりました。
ミズキを追っているんですが中々追いつけません。
呼びかけるんですが返事が無いね。
足にダメージ―を追ってる筈なんですがチェンソー男が現れます。
千束がスラッシュムービーの犯人にはテレポート能力が備わっていると解説してくれます。
チェンソー男は血に濡れたミズキの眼鏡を持っていました。
やられてしまったようです。
千束が助かる為の秘策を教えてくれます。
カップルなら助かる法則が存在するそうです。
たきなは千束とカップルだと宣言するのに躊躇いを覚えています。
千束も照れながらたきなと付き合っているので殺さないでと宣言していました。
たきなは当初ここが千束の夢の世界かと思ってたんですが違和感を感じていました。
千束ならばルールを無視した行動にでる筈なんですが今の千束はルールに縛られています。
そこからここが自分の夢の世界なんだと理解します。
たきなは夢を操作したのか都合のいい展開を迎えます。
チェンソー男から逃げているたきなと千束が車が走っている道路が見えてきました。
走ってくる車に乗れれば無事に逃げ出せたんですが車道に到着した時点で車は通り過ぎてしまいます。
チェンソー男に追いつかれてしまうんですが車道を走ってきたリスマークのトラックにひかれます。
運転席からクルミが顔を出して乗ってくか?と誘ってくれました。
たきなと千束はクルミの運転するトラックに乗せてもらい危険地帯から逃げ出します。
クルミの体格では足がペダルに届かないと思うんですがトラックは自動運転で走っているようです。
流石夢の世界ですね。
千束はこんな幕切れで良いのか?って疑問を持ちますがC級ホラー映画ならありなのかと納得しました。
たきなが目を覚ますとそこはリコリコの和室でした。
熱を出したたきなを看病する為に千束が泊ったようです。
二人でスラッシュムービーを見ていたら寝落ちしたようですね。
それで夢の中でスラッシュムービーの世界が展開されたのね。
出勤してきたミズキが顔を出しました。
見舞いの品として桃缶をくれます。
他にも常連客がたきなにお見舞いの品を持ってきてくれたと教えてくれました。
たきなは心配して貰える嬉しさを感じています。
寝汗をかいたのでたきなはシャワーを浴びる事にします。
ミズキが寝コケている千束が入浴しているのか心配してきます。
たきなが看病していた時に千束は入浴していません。
二日も入浴していないのか?と心配になり千束の髪に鼻を近づけて匂いを嗅いでみます。
良い匂いがしたのでたきなは千束が入浴していたと報告しました。
ホッとした空気が和室を満たしました。
千束ってそこまで駄目な子なのか?
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ポストクレジットシーン 『そして、また』
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喫茶リコリコ全員で見に行った映画終わりました。
映画館を出る事になりたきなが何でスタッフロールまで見るんだ?との疑問を伝えます。
千束が難しい質問をすると言ってきました。
千束がスタッフロールを見る人が多いのは映画の余韻に浸っている人が多いからと教えてくれます。
スタッフロールの後にポストクレジットシーンがあると嬉しいとも教えてくれます。
クルミがポストクレジットシーンの意味を教えてくれます。
千束が映画のチケットを持っているか?と質問してきました。
意図を問うとチケットがあればお得なサービスが受けられると教えられます。
地下にあるゲームコーナーでクレーンゲームが一回無料になると言われます。
それはお得だとたきなが乗り気になりました。
ミズキは一杯やりたい気分だ。
クルミは甘いものが食べたい。
ミカはスパに行きたいと言い出します。
たきなが景品獲得の確率が落ちるので全員でゲームコーナーに行こうと主張します。
全員でクレーンゲームをしに行く事になりました。
見事に大きなペンギンのヌイグルミをゲットしました。
その後はミズキ、クルミ、ミカとは別れます。
たきなは千束と一緒にカフェで食事する事になりました。
そこで映画の感想を言い合っています。
たきなが正直微妙だったって感想を述べます。
千束は頑張ってただろーと不満そうです。
たきなはもっと事前情報を仕入れて見に行く映画を選ぶべきと主張します。
千束が次はたきなが選んでと言ってきました。
良いですよと答えたたきなが千束に嵌められたと気付きます。
千束に誘導されて一緒に映画を見に行く事になってしまいます。
千束のしたり顔を見てたきなは千束がたきなが誘導に気付いていると分かっていると悟ります。
たきなが憮然としているとニヤニヤ顔で、無理にとは言わないけど、もしまた行こうかなと思ったら一緒に行こうと誘ってきます。
たきなは一日が充実していたと気付いて一緒に行く事に同意します。
千束の笑顔を見たたきなは自分は彼女と比べて随分と子供だなと思えてきました。
気恥ずかしくなりヌイグルミに顔を埋めながらまた一緒に行くと伝えます。
千束はたきなが馴染めるように頑張っているのね。
たきなもそれが分かって気恥ずかしくなっています。
たきなと千束の親密度が上がってます。
千束が姉でたきなが妹みたい。
成分表
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
美少女 | 5 |
メニュー | 3 |
戦闘 | 2 |
友情 | 4 |
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