ラノベの感想) ナイツ&マジック 第6巻 (ヒーロー文庫)
エルたちは飛空船に乗って帰国しました。
王都の上空を飛んでしまったので大騒ぎとなっていました。
悪戯にしてもやり過ぎてしまった感がありますね。
エルたちが持ち帰った飛空船は国王リオタムスに好評でしたよ。
彼は早速、シルエットナイトラボラトリーを呼び寄せます。
彼らに飛空船を建造させ、これからやってくる飛空船が空を飛び交う時代に備える事となりました。
エルは飛空船が優先されている事に危機感を募らせた感じでした。
彼はシルエットナイトの価値が無くなってしまうのを防ぐために飛行型のシルエットナイトの開発を始めます。
巻き込まれるのはダビードたちでした。
エルは当初、イカルガを発展型として飛行型を考えていたようです。
浮力を得るのに使う機器を装着したテスト機を開発しました。
必要と思われる装備を全て搭載したので不格好な出来となっています。
胴体部分が丸く膨らんでいる球体ですね。
今回テストパイロットを担当する事になったアディには不評でした。
アディはヤル気なさそうだったのですがエルのご褒美を上げるの一言で俄然ヤル気になりました。
アディは全くブレませんね!!
.
飛ばしてみると色々と不具合が見つかります。
イカルガを飛ばせるエルの操縦技術が特殊過ぎるのでイカルガをベースとするのは無理だと分かりました。
アディはテスト機に搭乗中にバランスを崩して回転する事になりました。
搭乗者をどのように脱出させるかとの課題も見つかりました。
.
エルは飛行型のシルエットナイトの設計で困っていました。
そこにアディから素晴らしいヒントがもたらされます。
アディは騎馬型のツェンドリンブルに乗っているので気がつたようですね。
推進器の進行方向を一方向にする事で安定度が増すとの見解を得ました。
感激したエルはアディの頬にキスしてますよ!!
おーこれはこれは、二人の関係も大きく一歩を踏み出したか?
と思われたのですけどね、エルにとってはお礼の意味しかなかったようだぞ。
キスされたアディは驚きと嬉しさで暫く放心してました。
再起動してからは、流石アディです、もう一回とキスを要求してますね流石です!!
エルの答えが素っ気ないです、今忙しいのでと断ってます。
アディはケチと不満気なんだけど、満足そうでもあるね、色ボケな感じで可愛いです。
.
エルは飛行型のシルエットナイトを完成させました。
形状は人魚のようですね。
シルフィアーネと名付けてます。
足が無いですね、駐機中は宙に浮いてますよ。
完成時には既にアディが飛行型のシルエットナイトを乗りこなすようになってました。
.
リオタムス王はシルフィアーネの出来に満足してますね。
しかし問題が出て来ました。
飛行型のシルエットナイトはこれまでの地上で運用する人型とは勝手が違い過ぎました。
早急に乗り手であるナイトランナーを育成する必要が出て来ました。
銀鳳騎士団の面々はシルフィアーネの開発中に操縦方法を訓練していたのですが、人員不足です。
そこで新たに新兵を募集する事になりました。
.
飛行型のシルエットナイトは各貴族にも好評だったので其々が推挙する人員が押し寄せます。
想定していた人数を大幅に上回る応募者が集まってしまいリオタムス王とエルは困る事になりました。
銀鳳騎士団(ぎんおうきしだん)に新たに飛行型シルエットナイトの部隊を作る事を考えていたのですが、それでは収まらないようです。
そこで新たな騎士団を創設する事になりました。
それでも応募者が多すぎたので選抜試験を課していました。
そこを通過した者だけが騎士団に入る事となっていました。
うーん且つてない優秀な人材が集まったようです。
.
新設されたのは紫燕騎士団(しえんきしだん)と名付けられました。
訓練を担当するのは銀鳳騎士団の部隊長の三人、エドガー、ディートリヒ、ヘルヴィとアディでした。
エドガーとディーはスパルタ式ですね。
鬼教官と恐れられていました。
アディは新兵と年齢的にも近いのでアイドル的な存在になるかと思ったら彼女の教えは常人には理解し難かったようです。
アディは操縦を教えたのですけど、擬音が多すぎて理解されなかったようです。
見かねたヘルヴィがアディの難解な説明をかみ砕いて理論的に解説していました。
新兵が操縦をマスターできたのはヘルヴィのお陰だね。
.
紫燕騎士団の実力を査定する事になり模擬戦を行う事になりました。
紫燕騎士団に配備されたのはテスト機であるシルフィアーネの改良型でした。
トゥエディアーネと名付けられた機体ですね。
こちらの方が性能的には上なのですがアディの操縦技術は群を抜いてました。
模擬戦なので手加減してあげれば良いものを、アディは勝ってしまいました!!
シルフィアーネ単騎でトゥエディアーネを圧倒してましたよ。
それでも飛行型である所に価値を見出されたようですね、良かった良かった。
.
飛空船と飛行型シルエットナイトが配備されたので、建国以来の目的であるフレメヴィーラ王国の東に存在する森の探索を行う事になりました。
そこはボキューズ大森海と呼ばれる魔獣がばっこする領域です。
これまでは地上を進むしかなかったので調査はそれ程進んでいませんでした。
自由に移動できる空から調査に向かおうとの計画です。
それに際してエルは巨大な空中戦艦を建造する事になりました。
飛行型のシルエットナイトを駐機させて運ぶ為の船ですね。
これにはバトソンが関わる事になりました。
.
エルたちが飛行型シルエットナイトと巨大戦艦を作っている間にキッドに転機が訪れます。
エムリスに呼び出されて王都の外れにある食堂で密会してました。
そこでエムリスから従者としてクシュペルカ王国に付いて来ないかと提案されました。
エムリスが王族らしく根回しを全て終わらせていましたね。
キッドはエムリスと共にクシュペルカ王国に向かう事になりました。
向こうで何があるのでしょうね?
王女と良い仲になるのでしょうか?
.
銀鳳騎士団の中隊長にもいい話がもたらされます。
エドガー、ディートリヒ、ヘルヴィに騎士団を率いないかとの提案がもたらされます。
この三人は銀鳳騎士団の中隊長として十分過ぎる功績を上げているので欲しがる貴族が多いそうです。
エドガーは話に乗るか銀鳳騎士団に残るか悩んでいるようです。
ディートリヒは早々に銀鳳騎士団に残る事を決めたようですね。
ヘルヴィはエルの元に居れば新しいシルエットナイトに乗る機会があると残りそうです。
まあヘルヴィはエドガーに付いて行く事もありそうですけど。
.
エルの元にもエドガー、ディー、ヘルヴィの三人に騎士団長になるチャンスがあるとの話が来ていました。
エルは三人に自分の行く末を考えて欲しいとの思いからボキューズ大森海への遠征に連れて行くのは止めますよ。
銀鳳騎士団からは鍛冶師隊とアディが付いて行く事になりました。
主戦力として紫燕騎士団を連れて行く事になりました。
.
巨大戦艦は飛行母船(ウィングキャリアー)って形式で呼ばれるね、これを使っての旅は順調でした。
船名はイズモです、これはイカルガと同系統ですなー。
遭遇する飛行型の魔獣を撃退してますね。
順調にボキューズ大森海をマッピングしていたのですが、どこまで行くか考え始めます。
積んできた物資にも限りはあるからね、どこかで戻る必要がありました。
戻る事を決めた矢先に恐ろしい魔獣が出現しました。
.
これまでに遭遇した魔獣は個々に攻撃してきて戦術的な行動はとっていませんでした。
それが、今回の魔獣は囮を使ったり、自己犠牲になったりして仲間を救ったりもしました。
極めつけは、小さな個体を使い捨てのミサイルにしてきましたよ。
しかも爆発すると酸を吐きました、これが毒性が強く巻き込まれたシルエットナイトはナイトランナーが毒でヤラレてしまいました。
.
トゥエディアーネは法撃と槍での近接戦闘を想定した作りなので酸を吐く魔獣に大苦戦します。
全く歯が立たなかったと言っても良いでしょう。
全滅の危機に瀕してしまいます。
エルがイカルガの撃沈を防ぐために囮となり単騎で酸を吐く魔獣に挑みます。
その間にイカルガは逃げ出します。
今までのエルならば魔獣を倒して一緒に逃げられたでしょうけど、今回の相手は最悪でした。
イカルガをもってしても吐き出された酸の雲に対抗する事はできませんでした。
皆の見ている前でイカルガは酸の雲に捕まってしまい墜落して行きました。
.
エルにイカルガを守っているようにと命じられたアディがいつの間にか居なくなってます。
彼女はシルフィアーネを飛ばしてエルを救出に向かいました。
残されたイカルガは酸の雲の危険域から脱出しましたが、エルを救いに戻る事は出来ませんでした。
ダビードたち銀鳳騎士団は救出を主張しましたが、紫燕騎士団の団長が許しませんでした。
エル達の帰還を待ちましたが諦めてフレメヴィーラ王国に帰国する事になりました。
ダビードは落ち込んでますね。
覇気が全くありませんでした。
.
帰国の報告は紫燕騎士団の団長トルスティ・コスケンサロが行いました。
今回の遠征での調査結果は上々でした、これまで分からなかったボキューズ大森海の貴重な情報がもたらされました。
しかし誰も予想していなかった大損害を被っていましたねー。
エルが居ない!!
リオタムス王も愕然としていましたね、エルだけは何があっても無事に戻ってくると思っていたようです。
アディも一緒に行方不明との知らせを受けてました。
イズモがボキューズ大森海からフレメヴィーラ王国まで戻るのに二ヵ月ほどの時間が掛かりました。
生存は絶望的に思えますね。
.
しかしこれまでのエルのフレメヴィーラ王国への貢献度を考えると惜し過ぎます。
これからの混迷していく時代に彼の力を失うのは痛恨ですよねー。
これは本当に困った事になりましたよ、エルの代わりは居ませんからねー。
リオタムス王は次の遠征について考え始めていました。
.
銀鳳騎士団の本拠地に戻ってきたダビードをディートリヒが出迎えます。
ディートリヒは遠征は大成功に終わったと思ってたようですけど消沈しているダビードを見て何かがあったと察します。
ダビードからエルとアディが行方不明になったと聞いて動揺して激怒してます。
流石に直情型のディーですね、彼はエルの救出に向かおうとしますよ。
しかしダビードに止められてますね。
ボキューズ大森海で直接魔獣を見てきてダビードは今のままでは迎えに行っても負けるだけと分かってます。
消沈しているダビードはエルの実家に報告に向かいました。
彼が余りに消沈しているので心配になったディートリヒは同行する事にしました。
良い奴だ!!
.
エルの実家にはアディの母親も来ていました。
エルのお母さんセレスティナ・エチェバルリア(ティナ)とアディのお母さんイルマタル・オルター(イルマ)に二人が行方不明になった事を報告しました。
二人は気丈に振舞いますね、エルとアディが生きていると希望を抱いていました。
イルマはアディがエルと一緒にいるので寂しくないのかしらと言ってますね。
二人の生存を疑わないティナとイルマを見てディーは決心が付いたのかもしれないな!!
.
この後のディーの行動は銀鳳騎士団の殴り込み部隊隊長らしかったです。
彼は一人で王宮に赴きリオタムス王に会おうとしますよ。
近衛騎士に引き留められてましたが引きずりながら謁見の間に入って行きます。
ディーはリオタムス王にエルとアディの捜索部隊を派遣して欲しいと直訴してます。
自分が向かうと言ってましたが、リオタムス王の返答はノーでした。
リオタムス王としてはエルを倒すほどの凶暴な魔獣が居る場所に見込みも無く兵を派遣できないと言ってます。
しかしディーは諦めないね、公式に派遣できないのであれば個人的に救出に向かうと言って王宮を後にしました。
リオタムス王はヤレヤレと呆れていますがディーを拘束する事はしませんよ。
彼の好きにさせる様です、この辺は名君だね。
.
ディーは銀鳳騎士団の本拠地であるオルヴェシウス砦に向かいます。
そこで黄昏ているダビードを説得する事から始めました。
ダビードを説得してイズモを動かす事にするぞ。
さらにボキューズ大森海に着いてから、恐らく破壊されているであろうイカルガを修理する為に彼の力が必要でした。
ダビードはディーの説得でエルの救出作戦に参加する事にしました。
ディーは一度エルに命を救われているのでその借りを返すまでは諦めきれないと言ってますね。
確かにエルとディーの最初の戦闘は衝撃的でしたからね。
魔獣を前に逃げ出そうとしたディーをエルが気絶させて彼のシルエットナイトを強奪する事件があったんだよね。
その出来事でディーはエルに感化されてたようですね。
.
ディーとダビードがやる気になったので鍛冶師部隊も当然の様に巻き込まれますよ。
ボキューズ大森海でイカルガを発見できる事を前提として修理部品を持って行こうと言いだしてます。
ディーはエドガーとヘルヴィにきている騎士団長就任の話を無駄にしない為に彼らには秘密で動こうとしてましたが間抜けです。
ダビードと一緒に騒ぎすぎてしまいました。
エドガーとヘルヴィにバレました!!まあ当然か二人は砦内に居たようだからね。
.
エドガーとヘルヴィも救出作戦に当然のように参加する事になるぞ。
彼らもエルという強烈な個性に魅了されているようでした。
そんな感じでワイワイと計画を話し合ってましたが物資をどうするかで悩む事になるぞ。
ディーは盗む?前借りして行こう、と言ってますね。
これは不味くないかな?
そんな物資不足の彼らの前に心強い助っ人が登場しました。
前代国王アンブロシウスですね、彼の腹心であったクヌート・ディスクゴート前公爵まで来てますよ。
さらにアディの父親である、ヨアキム・セラーティ侯爵まで参加してますね。
.
アンブロシウスはディーたちに説教を始めますよ。
勢いだけで無策で臨むとは問題外と厳しい教えを与えています。
物資が無ければ、それを提供してくれそうなスポンサーを探せと言ってます。
エルはその辺の交渉事が上手かったとも言ってますね。
クヌートもエルに魅了されている一人だったようだね。
彼は兵力の提供を申し出てくれるぞ!!
アディを助けたいヨアキムが物資の提供を申し出てくれました。
.
アンブロシウスの教えで、エルとアディが行方不明になってらか既に二ヵ月以上たっている。
今更慌てて準備を怠るよりも万全の体制で臨む方が良いと言ってますね。
流石に元国王ですね。
アンブロシウスもエルが生きていると思っているようでした。
エルならば魔獣の肉を食べて生き延びていると予見していましたよ。
言い過ぎのように思えましたが、これが事実なんだよねー。
.
エルを助けに飛び出したアディが無茶をしました。
イカルガの周りに漂う酸の雲を吹き散らす為に法撃を乱射します。
雲は吹き散らす事ができイカルガに向かってシルフィアーネを飛び込ませました。
「エル!君を!か!え!せぇぇぇぇ!!」愛ですね、強烈です。
イカルガを掴み雲が漂う範囲から出ますがエーテル不足に陥ります。
落下が始まってしまいますね。
ここでアディが繰り返した脱出訓練が活きますよ!!
.
アディはシルエットギアでシルフィアーネのコックピットから脱出しました。
脱出直前にシルフィアーネの背中を地面に向けてイカルガを抱きかかえる体勢にしていました。
アディが離れたシルフィアーネは背中を地面に擦りながら不時着しました。
.
アディは急いでイカルガに駆け寄ります。
イカルガのコックピットを開けると中に無事な姿で丸まっているエルが居ますね。
アディはエルに抱き着こうとしましたが空気の膜で跳ね返されてます!!
エルが魔法で空気の膜を作り落下の衝撃とアディの無茶な操縦の衝撃を吸収させてたようです。
エルの無事な姿を見てアディが泣きだすよ。
.
余程心配だったようだぞ。
中々泣き止まないアディにエルはキスしてますよ。
あれ!アディすぐに元気になるぞ、どうもエルは唇にチューしたようだね。
アディ大喜びでした!!!
.
破壊されたイカルガを見てエルが呆然としてますね。
アディが心配になった頃、エルが再起動しました。
しかも前向きな思考になってますね。
イカルガを修理して、酸を吐くシルエットナイトの天敵である魔獣を根絶やしにすると宣言してます。
.
エルは水場の確保に動きました。
イカルガで戦っているときに近くに川があることを見ていました、抜け目ないですね。
水場の確保が出来たら魔獣を狩って食料の確保を行っていました。
なぜだかアディがご機嫌ですね。
狩から戻ったエルを「はーい。お帰りなさい、あ・な・た」と言って出迎えます。
どうもアディはエルとの新婚生活が始まった気分になってますね。
エルとしてもアディの機嫌が良いので指摘することはしませんね、慣れたものです。
二人のサバイバル生活は共同生活の域を出てませんよ。
.
しかしエルとアディの生存能力は凄く高いですよ。
二人とも魔力量が多く、多彩な魔法を使えるので戦闘能力も申し分ありません。
まともな武器はアディの着ているシルエットギアだけなんだけどね。
エルは魔法とナイフを駆使して小型の魔獣を狩ってました。
魔獣は周りに生息しているので食料の問題は無さそうです。
.
二人は魔獣を狩りつつ移動してボキューズ大森海を探索していました。
共同生活でもアディは密かな楽しみを見出してますね。
エルより早起きした日は彼の寝顔を観察して、その可愛らしさを見て至福のひと時を過ごしてます。
サバイバル生活は問題なく進んでました。
ボキューズ大森海のマッピングも進んでます。
そんなある日、エルとアディは望外の大発見をします!!!!
.
これまでの魔獣の形態とかけ離れた予想外の存在を発見しました。
人型です、シルエットナイト並みの巨人が居ましたよ。
エルは大興奮してますよ。
アディは予想外の出来事に困惑してますが、積極的に巨人を探ろうとするエルを止められないですね。
エルは巨人の装備に注目していました。
彼らは倒した魔獣の殻を鎧にしているようです。
エルはそれをイカルガの外装に使えないかと考えてます。
巨人と仲良くなってイカルガの修理に協力してもらえないかなーと考えてますね。
エルの独断で行動指針は決定しました。
完全にエルのスイッチが入ってます、シルエットナイト狂いが出てますねー。
エルとアディは巨人の後をこっそりと尾行することにしました。
.
エルの目論見通りに彼らと仲良くなれるのでしょうか。
巨人は謎だらけなんだけど、その辺への配慮は抜け落ちてるけど大丈夫かな?
エルとアディの救出に向かう予定のディーたちはどの時点で遭遇するのだろうか?
ディーたちがエルとアディを発見した時には二人は巨人と仲良しになっているとか?
それはそれで驚きだよ。
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王都の上空を飛んでしまったので大騒ぎとなっていました。
悪戯にしてもやり過ぎてしまった感がありますね。
エルたちが持ち帰った飛空船は国王リオタムスに好評でしたよ。
彼は早速、シルエットナイトラボラトリーを呼び寄せます。
彼らに飛空船を建造させ、これからやってくる飛空船が空を飛び交う時代に備える事となりました。
エルは飛空船が優先されている事に危機感を募らせた感じでした。
彼はシルエットナイトの価値が無くなってしまうのを防ぐために飛行型のシルエットナイトの開発を始めます。
巻き込まれるのはダビードたちでした。
エルは当初、イカルガを発展型として飛行型を考えていたようです。
浮力を得るのに使う機器を装着したテスト機を開発しました。
必要と思われる装備を全て搭載したので不格好な出来となっています。
胴体部分が丸く膨らんでいる球体ですね。
今回テストパイロットを担当する事になったアディには不評でした。
アディはヤル気なさそうだったのですがエルのご褒美を上げるの一言で俄然ヤル気になりました。
アディは全くブレませんね!!
.
飛ばしてみると色々と不具合が見つかります。
イカルガを飛ばせるエルの操縦技術が特殊過ぎるのでイカルガをベースとするのは無理だと分かりました。
アディはテスト機に搭乗中にバランスを崩して回転する事になりました。
搭乗者をどのように脱出させるかとの課題も見つかりました。
.
エルは飛行型のシルエットナイトの設計で困っていました。
そこにアディから素晴らしいヒントがもたらされます。
アディは騎馬型のツェンドリンブルに乗っているので気がつたようですね。
推進器の進行方向を一方向にする事で安定度が増すとの見解を得ました。
感激したエルはアディの頬にキスしてますよ!!
おーこれはこれは、二人の関係も大きく一歩を踏み出したか?
と思われたのですけどね、エルにとってはお礼の意味しかなかったようだぞ。
キスされたアディは驚きと嬉しさで暫く放心してました。
再起動してからは、流石アディです、もう一回とキスを要求してますね流石です!!
エルの答えが素っ気ないです、今忙しいのでと断ってます。
アディはケチと不満気なんだけど、満足そうでもあるね、色ボケな感じで可愛いです。
.
エルは飛行型のシルエットナイトを完成させました。
形状は人魚のようですね。
シルフィアーネと名付けてます。
足が無いですね、駐機中は宙に浮いてますよ。
完成時には既にアディが飛行型のシルエットナイトを乗りこなすようになってました。
.
リオタムス王はシルフィアーネの出来に満足してますね。
しかし問題が出て来ました。
飛行型のシルエットナイトはこれまでの地上で運用する人型とは勝手が違い過ぎました。
早急に乗り手であるナイトランナーを育成する必要が出て来ました。
銀鳳騎士団の面々はシルフィアーネの開発中に操縦方法を訓練していたのですが、人員不足です。
そこで新たに新兵を募集する事になりました。
.
飛行型のシルエットナイトは各貴族にも好評だったので其々が推挙する人員が押し寄せます。
想定していた人数を大幅に上回る応募者が集まってしまいリオタムス王とエルは困る事になりました。
銀鳳騎士団(ぎんおうきしだん)に新たに飛行型シルエットナイトの部隊を作る事を考えていたのですが、それでは収まらないようです。
そこで新たな騎士団を創設する事になりました。
それでも応募者が多すぎたので選抜試験を課していました。
そこを通過した者だけが騎士団に入る事となっていました。
うーん且つてない優秀な人材が集まったようです。
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新設されたのは紫燕騎士団(しえんきしだん)と名付けられました。
訓練を担当するのは銀鳳騎士団の部隊長の三人、エドガー、ディートリヒ、ヘルヴィとアディでした。
エドガーとディーはスパルタ式ですね。
鬼教官と恐れられていました。
アディは新兵と年齢的にも近いのでアイドル的な存在になるかと思ったら彼女の教えは常人には理解し難かったようです。
アディは操縦を教えたのですけど、擬音が多すぎて理解されなかったようです。
見かねたヘルヴィがアディの難解な説明をかみ砕いて理論的に解説していました。
新兵が操縦をマスターできたのはヘルヴィのお陰だね。
.
紫燕騎士団の実力を査定する事になり模擬戦を行う事になりました。
紫燕騎士団に配備されたのはテスト機であるシルフィアーネの改良型でした。
トゥエディアーネと名付けられた機体ですね。
こちらの方が性能的には上なのですがアディの操縦技術は群を抜いてました。
模擬戦なので手加減してあげれば良いものを、アディは勝ってしまいました!!
シルフィアーネ単騎でトゥエディアーネを圧倒してましたよ。
それでも飛行型である所に価値を見出されたようですね、良かった良かった。
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飛空船と飛行型シルエットナイトが配備されたので、建国以来の目的であるフレメヴィーラ王国の東に存在する森の探索を行う事になりました。
そこはボキューズ大森海と呼ばれる魔獣がばっこする領域です。
これまでは地上を進むしかなかったので調査はそれ程進んでいませんでした。
自由に移動できる空から調査に向かおうとの計画です。
それに際してエルは巨大な空中戦艦を建造する事になりました。
飛行型のシルエットナイトを駐機させて運ぶ為の船ですね。
これにはバトソンが関わる事になりました。
.
エルたちが飛行型シルエットナイトと巨大戦艦を作っている間にキッドに転機が訪れます。
エムリスに呼び出されて王都の外れにある食堂で密会してました。
そこでエムリスから従者としてクシュペルカ王国に付いて来ないかと提案されました。
エムリスが王族らしく根回しを全て終わらせていましたね。
キッドはエムリスと共にクシュペルカ王国に向かう事になりました。
向こうで何があるのでしょうね?
王女と良い仲になるのでしょうか?
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銀鳳騎士団の中隊長にもいい話がもたらされます。
エドガー、ディートリヒ、ヘルヴィに騎士団を率いないかとの提案がもたらされます。
この三人は銀鳳騎士団の中隊長として十分過ぎる功績を上げているので欲しがる貴族が多いそうです。
エドガーは話に乗るか銀鳳騎士団に残るか悩んでいるようです。
ディートリヒは早々に銀鳳騎士団に残る事を決めたようですね。
ヘルヴィはエルの元に居れば新しいシルエットナイトに乗る機会があると残りそうです。
まあヘルヴィはエドガーに付いて行く事もありそうですけど。
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エルの元にもエドガー、ディー、ヘルヴィの三人に騎士団長になるチャンスがあるとの話が来ていました。
エルは三人に自分の行く末を考えて欲しいとの思いからボキューズ大森海への遠征に連れて行くのは止めますよ。
銀鳳騎士団からは鍛冶師隊とアディが付いて行く事になりました。
主戦力として紫燕騎士団を連れて行く事になりました。
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巨大戦艦は飛行母船(ウィングキャリアー)って形式で呼ばれるね、これを使っての旅は順調でした。
船名はイズモです、これはイカルガと同系統ですなー。
遭遇する飛行型の魔獣を撃退してますね。
順調にボキューズ大森海をマッピングしていたのですが、どこまで行くか考え始めます。
積んできた物資にも限りはあるからね、どこかで戻る必要がありました。
戻る事を決めた矢先に恐ろしい魔獣が出現しました。
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これまでに遭遇した魔獣は個々に攻撃してきて戦術的な行動はとっていませんでした。
それが、今回の魔獣は囮を使ったり、自己犠牲になったりして仲間を救ったりもしました。
極めつけは、小さな個体を使い捨てのミサイルにしてきましたよ。
しかも爆発すると酸を吐きました、これが毒性が強く巻き込まれたシルエットナイトはナイトランナーが毒でヤラレてしまいました。
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トゥエディアーネは法撃と槍での近接戦闘を想定した作りなので酸を吐く魔獣に大苦戦します。
全く歯が立たなかったと言っても良いでしょう。
全滅の危機に瀕してしまいます。
エルがイカルガの撃沈を防ぐために囮となり単騎で酸を吐く魔獣に挑みます。
その間にイカルガは逃げ出します。
今までのエルならば魔獣を倒して一緒に逃げられたでしょうけど、今回の相手は最悪でした。
イカルガをもってしても吐き出された酸の雲に対抗する事はできませんでした。
皆の見ている前でイカルガは酸の雲に捕まってしまい墜落して行きました。
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エルにイカルガを守っているようにと命じられたアディがいつの間にか居なくなってます。
彼女はシルフィアーネを飛ばしてエルを救出に向かいました。
残されたイカルガは酸の雲の危険域から脱出しましたが、エルを救いに戻る事は出来ませんでした。
ダビードたち銀鳳騎士団は救出を主張しましたが、紫燕騎士団の団長が許しませんでした。
エル達の帰還を待ちましたが諦めてフレメヴィーラ王国に帰国する事になりました。
ダビードは落ち込んでますね。
覇気が全くありませんでした。
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帰国の報告は紫燕騎士団の団長トルスティ・コスケンサロが行いました。
今回の遠征での調査結果は上々でした、これまで分からなかったボキューズ大森海の貴重な情報がもたらされました。
しかし誰も予想していなかった大損害を被っていましたねー。
エルが居ない!!
リオタムス王も愕然としていましたね、エルだけは何があっても無事に戻ってくると思っていたようです。
アディも一緒に行方不明との知らせを受けてました。
イズモがボキューズ大森海からフレメヴィーラ王国まで戻るのに二ヵ月ほどの時間が掛かりました。
生存は絶望的に思えますね。
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しかしこれまでのエルのフレメヴィーラ王国への貢献度を考えると惜し過ぎます。
これからの混迷していく時代に彼の力を失うのは痛恨ですよねー。
これは本当に困った事になりましたよ、エルの代わりは居ませんからねー。
リオタムス王は次の遠征について考え始めていました。
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銀鳳騎士団の本拠地に戻ってきたダビードをディートリヒが出迎えます。
ディートリヒは遠征は大成功に終わったと思ってたようですけど消沈しているダビードを見て何かがあったと察します。
ダビードからエルとアディが行方不明になったと聞いて動揺して激怒してます。
流石に直情型のディーですね、彼はエルの救出に向かおうとしますよ。
しかしダビードに止められてますね。
ボキューズ大森海で直接魔獣を見てきてダビードは今のままでは迎えに行っても負けるだけと分かってます。
消沈しているダビードはエルの実家に報告に向かいました。
彼が余りに消沈しているので心配になったディートリヒは同行する事にしました。
良い奴だ!!
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エルの実家にはアディの母親も来ていました。
エルのお母さんセレスティナ・エチェバルリア(ティナ)とアディのお母さんイルマタル・オルター(イルマ)に二人が行方不明になった事を報告しました。
二人は気丈に振舞いますね、エルとアディが生きていると希望を抱いていました。
イルマはアディがエルと一緒にいるので寂しくないのかしらと言ってますね。
二人の生存を疑わないティナとイルマを見てディーは決心が付いたのかもしれないな!!
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この後のディーの行動は銀鳳騎士団の殴り込み部隊隊長らしかったです。
彼は一人で王宮に赴きリオタムス王に会おうとしますよ。
近衛騎士に引き留められてましたが引きずりながら謁見の間に入って行きます。
ディーはリオタムス王にエルとアディの捜索部隊を派遣して欲しいと直訴してます。
自分が向かうと言ってましたが、リオタムス王の返答はノーでした。
リオタムス王としてはエルを倒すほどの凶暴な魔獣が居る場所に見込みも無く兵を派遣できないと言ってます。
しかしディーは諦めないね、公式に派遣できないのであれば個人的に救出に向かうと言って王宮を後にしました。
リオタムス王はヤレヤレと呆れていますがディーを拘束する事はしませんよ。
彼の好きにさせる様です、この辺は名君だね。
.
ディーは銀鳳騎士団の本拠地であるオルヴェシウス砦に向かいます。
そこで黄昏ているダビードを説得する事から始めました。
ダビードを説得してイズモを動かす事にするぞ。
さらにボキューズ大森海に着いてから、恐らく破壊されているであろうイカルガを修理する為に彼の力が必要でした。
ダビードはディーの説得でエルの救出作戦に参加する事にしました。
ディーは一度エルに命を救われているのでその借りを返すまでは諦めきれないと言ってますね。
確かにエルとディーの最初の戦闘は衝撃的でしたからね。
魔獣を前に逃げ出そうとしたディーをエルが気絶させて彼のシルエットナイトを強奪する事件があったんだよね。
その出来事でディーはエルに感化されてたようですね。
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ディーとダビードがやる気になったので鍛冶師部隊も当然の様に巻き込まれますよ。
ボキューズ大森海でイカルガを発見できる事を前提として修理部品を持って行こうと言いだしてます。
ディーはエドガーとヘルヴィにきている騎士団長就任の話を無駄にしない為に彼らには秘密で動こうとしてましたが間抜けです。
ダビードと一緒に騒ぎすぎてしまいました。
エドガーとヘルヴィにバレました!!まあ当然か二人は砦内に居たようだからね。
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エドガーとヘルヴィも救出作戦に当然のように参加する事になるぞ。
彼らもエルという強烈な個性に魅了されているようでした。
そんな感じでワイワイと計画を話し合ってましたが物資をどうするかで悩む事になるぞ。
ディーは盗む?前借りして行こう、と言ってますね。
これは不味くないかな?
そんな物資不足の彼らの前に心強い助っ人が登場しました。
前代国王アンブロシウスですね、彼の腹心であったクヌート・ディスクゴート前公爵まで来てますよ。
さらにアディの父親である、ヨアキム・セラーティ侯爵まで参加してますね。
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アンブロシウスはディーたちに説教を始めますよ。
勢いだけで無策で臨むとは問題外と厳しい教えを与えています。
物資が無ければ、それを提供してくれそうなスポンサーを探せと言ってます。
エルはその辺の交渉事が上手かったとも言ってますね。
クヌートもエルに魅了されている一人だったようだね。
彼は兵力の提供を申し出てくれるぞ!!
アディを助けたいヨアキムが物資の提供を申し出てくれました。
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アンブロシウスの教えで、エルとアディが行方不明になってらか既に二ヵ月以上たっている。
今更慌てて準備を怠るよりも万全の体制で臨む方が良いと言ってますね。
流石に元国王ですね。
アンブロシウスもエルが生きていると思っているようでした。
エルならば魔獣の肉を食べて生き延びていると予見していましたよ。
言い過ぎのように思えましたが、これが事実なんだよねー。
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エルを助けに飛び出したアディが無茶をしました。
イカルガの周りに漂う酸の雲を吹き散らす為に法撃を乱射します。
雲は吹き散らす事ができイカルガに向かってシルフィアーネを飛び込ませました。
「エル!君を!か!え!せぇぇぇぇ!!」愛ですね、強烈です。
イカルガを掴み雲が漂う範囲から出ますがエーテル不足に陥ります。
落下が始まってしまいますね。
ここでアディが繰り返した脱出訓練が活きますよ!!
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アディはシルエットギアでシルフィアーネのコックピットから脱出しました。
脱出直前にシルフィアーネの背中を地面に向けてイカルガを抱きかかえる体勢にしていました。
アディが離れたシルフィアーネは背中を地面に擦りながら不時着しました。
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アディは急いでイカルガに駆け寄ります。
イカルガのコックピットを開けると中に無事な姿で丸まっているエルが居ますね。
アディはエルに抱き着こうとしましたが空気の膜で跳ね返されてます!!
エルが魔法で空気の膜を作り落下の衝撃とアディの無茶な操縦の衝撃を吸収させてたようです。
エルの無事な姿を見てアディが泣きだすよ。
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余程心配だったようだぞ。
中々泣き止まないアディにエルはキスしてますよ。
あれ!アディすぐに元気になるぞ、どうもエルは唇にチューしたようだね。
アディ大喜びでした!!!
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破壊されたイカルガを見てエルが呆然としてますね。
アディが心配になった頃、エルが再起動しました。
しかも前向きな思考になってますね。
イカルガを修理して、酸を吐くシルエットナイトの天敵である魔獣を根絶やしにすると宣言してます。
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エルは水場の確保に動きました。
イカルガで戦っているときに近くに川があることを見ていました、抜け目ないですね。
水場の確保が出来たら魔獣を狩って食料の確保を行っていました。
なぜだかアディがご機嫌ですね。
狩から戻ったエルを「はーい。お帰りなさい、あ・な・た」と言って出迎えます。
どうもアディはエルとの新婚生活が始まった気分になってますね。
エルとしてもアディの機嫌が良いので指摘することはしませんね、慣れたものです。
二人のサバイバル生活は共同生活の域を出てませんよ。
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しかしエルとアディの生存能力は凄く高いですよ。
二人とも魔力量が多く、多彩な魔法を使えるので戦闘能力も申し分ありません。
まともな武器はアディの着ているシルエットギアだけなんだけどね。
エルは魔法とナイフを駆使して小型の魔獣を狩ってました。
魔獣は周りに生息しているので食料の問題は無さそうです。
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二人は魔獣を狩りつつ移動してボキューズ大森海を探索していました。
共同生活でもアディは密かな楽しみを見出してますね。
エルより早起きした日は彼の寝顔を観察して、その可愛らしさを見て至福のひと時を過ごしてます。
サバイバル生活は問題なく進んでました。
ボキューズ大森海のマッピングも進んでます。
そんなある日、エルとアディは望外の大発見をします!!!!
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これまでの魔獣の形態とかけ離れた予想外の存在を発見しました。
人型です、シルエットナイト並みの巨人が居ましたよ。
エルは大興奮してますよ。
アディは予想外の出来事に困惑してますが、積極的に巨人を探ろうとするエルを止められないですね。
エルは巨人の装備に注目していました。
彼らは倒した魔獣の殻を鎧にしているようです。
エルはそれをイカルガの外装に使えないかと考えてます。
巨人と仲良くなってイカルガの修理に協力してもらえないかなーと考えてますね。
エルの独断で行動指針は決定しました。
完全にエルのスイッチが入ってます、シルエットナイト狂いが出てますねー。
エルとアディは巨人の後をこっそりと尾行することにしました。
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エルの目論見通りに彼らと仲良くなれるのでしょうか。
巨人は謎だらけなんだけど、その辺への配慮は抜け落ちてるけど大丈夫かな?
エルとアディの救出に向かう予定のディーたちはどの時点で遭遇するのだろうか?
ディーたちがエルとアディを発見した時には二人は巨人と仲良しになっているとか?
それはそれで驚きだよ。
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