ラノベの感想) 百錬の覇王と聖約の戦乙女 第18巻 (HJ文庫)

概略:
東への脱出を目指す勇斗とユグドラシルの覇権を狙う信長がぶつかる事になります。勇斗は信長対策として裏工作の準備を進めていたようです。決定的な場面で裏切り者を作り出す事に成功しました。信長が攻城兵器を持ち出すと予想した勇斗はコンクリートを使った長い城壁を築き信長を待ち受けます。信長は勇斗を正面決戦で破る事を目指しているので城壁の破壊を目論みます。リネーアの守る街を攻めていたシバの部隊が敗走する事になります。

レーベル:HJ文庫
発行日:2019/6/1
著者:鷹山誠一
イラスト:ゆきさん
ISBN:978-4-7986-1944-6
雰囲気:籠城戦、攻城戦、リネーア歓喜、大地震、ルーネ不運
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ユグドラシルからの脱出を目指す勇斗とユグドラシル統一を狙う信長がぶつかる事になります。
勇斗は鋼の民を東に移動させようとしています。
バスや列車の無い時代ですからね、徒歩での移動となるので時間が掛かります。
勇斗はその時間を稼ぐ事を目指しています。
信長の方はユグドラシルの統一を目指していました。
勇斗と信長が時代を先取りした知識を用いて殆どの地域を傘下に収めてしまったので鋼と炎の二大国家が出来上がりました。
信長は勇斗を対等なライバルと認め彼に勝つ事で万民に統治者として相応しいと認めさせようと考えています。
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勇斗とリネーアが別々の場所で籠城戦を行う事になっています。
ジークルーネには彼女が宗主を務める西にある豹の民の脱出を行わせる事にします。
決戦を前にして最強戦士のルーネを派遣しています。
勇斗は守りを固めて炎の侵攻を食い止めるつもりでした。
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リネーアの守っている街にブルーノがいました。
ブルーノは狼の族都だった街を守りたいと考えていました。
ブルーノは排他的な考えを持っていて狼の民を守る事だけを考えています。
鋼としてまとまっていこうと考えるリネーアとは対立していました。
攻めてきたのが炎のシバだと分かり協力する事になります。
リネーアはブルーノが民の為に行動できる人だと理解したようです。
二人は協力する事になります。
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勇斗は炎が勇斗が開発した攻城兵器を模倣してくると予想していました。
そこで勇斗は城壁を築くときにローマン・コンクリートを使う事にしました。
これが物凄い効果を発揮する事になります。
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リネーアの守る街に攻め込んだシバは守りの固さに手を焼く事になります。
街は五稜郭に囲まれています。
城壁に阻まれて街の中に入れませんでした。
鉄壁の守りで耐えているリネーアはブルーノと相談してシバを挟撃する事を選びます。
豹から戻ってくるジークルーネの部隊と前後から挟撃しようと考えていました。
ここでブルーノが先陣を志願してきました。
リネーアは意外感を持っています。
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ブルーノは臆病な人ですが考える時間があれば的確な判断ができるそうですよ。
今回は十分な時間があり撃って出る事が有効だと判断しました。
途中まではリネーアとブルーノの作戦は上手くいっていました。
しかしシバはリネーア達の行動を読んでいました。
ルーネが戻ってくる進路上に味方を配して足止めしてきました。
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ブルーノの前にシバが現れます。
ブルーノは投降するふりをしてシバの隙を突きました。
ブルーノは刺し違える覚悟を持っていました。
しかしブルーノの一撃はシバに弾かれてしまいます。
シバはブルーノの事を見事な戦士と認め介錯しようとしてきます。
ここでブルーノの高笑いが響くことになりました。
シバはジークルーネの進軍を遅らせて自分が勝ったと思っていました。
ブルーノから思いもかけない話を聞かされて呆気にとられる事になります。
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既に勇斗がアレクシスを通じてシバの兄であるクゥガを懐柔していました。
クゥガは優秀なシバの事を呪っていました。
信長は部下に厳しく他人の弱さを理解できないので反感を買っていました。
勇斗は理由までは分からなかったようですが、信長は裏切られた回数が多すぎる、と知っていました。
何か理由があると考えクゥガの懐柔を行ったみたいです。
勇斗の作戦は大当たりします。
シバは勝利目前でクゥガの裏切りによって大ピンチに陥りました。
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アレクシスはクゥガを懐柔する際にクゥガに捕まっていたラスムスを助け出しました。
ラスムスとの再会にリネーアは人前で号泣しています。
周囲の者ももらい泣きしていますね。
リネーアは家臣から愛されているようです。
アレクシスがラスムスを無事に助け出したのでリネーアはクゥガの事を受け入れられました。
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信長は勇斗の作った長い城壁を破壊しようと試みます。
迂回して進軍するのが合理的判断なのですが信長は戦後の事を考えていました。
正面対決で勇斗を打ち破る事で万民の支持を得られると考えます。
勇斗は信長がそのように考えると読んで城壁を築いたようです。
ローマン・コンクリートで作られた城壁は信長の攻城兵器では破壊できませんでした。
信長は長期戦を視野にいれた嫌がらせ攻撃をしてきます。
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信長が弾切れを気にせず鉄砲や大砲を使えるのは娘ホムラのお陰です。
ホムラはエインヘリアルで黒色火薬の材料の一つ硝石の製造を劇的に速める事ができます。
信長は嫌がらせ攻撃を繰り返し勇斗が疲弊するのを待っていました。
勇斗は信長が仕掛けた夜襲の気配を感じ取れるようになっています。
これは亡くなったリーファの力が作用しているようです。
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軍議中の勇斗にアレクシスから連絡が入ります。
アレクシスの持っているエインヘリアルの力を使った念話のようなものですね。
アレクシスからクゥガが裏切ったと知らされ勇斗は思わず叫んでしまいました。
配下の者からは疲労から白昼夢でも見たんだろうと心配されてしまいます。
勇斗はアレクシスに特殊な能力があり遠方から連絡が入れられる事を教えました。
クゥガが裏切り味方になった事を教えます。
勇斗の勝ちが見えてきましたが、ここでユグドラシル全土を襲う大地震が発生します。
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シバは包囲を抜け出す事に成功します。
そこには対決を熱望していたジークルーネの姿がありました。
シバはルーネを誘き出して一対一の決闘をしようと考えます。
しかしシバを己の手で討ち取りたいと考えているクゥガが鉄砲隊を配していました。
クゥガはシバを討ち取れるチャンスの到来に歓喜しています。
暗い笑みを浮かべてシバの射殺を命じてきます。
シバは一回目の砲撃を馬から飛び降りて回避しました。
しかしクゥガはシバの強さを熟知しているので二射目の準備をすませていました。
必殺の射撃がシバに向けられようとしています。
そこで大地震が発生しました。
シバは揺れをモノともしないで逃げていきます。
クゥガは自分で撃ち殺そうとしましたが神は彼を見放しました。
川辺で戦っていたので大きな波が発生してクゥガの持つ火縄銃に水がかかってしまいます。
弾丸が撃てなくなりシバを逃がす事になりました。
クゥガの不運はそこで終わりません。
地割れが起こりクゥガは割れ目に落ちてしまいます。
落下は途中で止まりましたが大量の水が流れ込んで来ました。
クゥガは溺れたようですね?
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シバを追いかけていたルーネは川の氾濫に呑み込まれて流される事になりました。
一人になってしまったルーネの前にシバが現れます。
シバは念願のルーネとの一騎打ちができると嬉しそうですね。
ルーネはどうするんだろうか?
非常事態なので決闘している場合では無いと思うけどシバはヤル気満々になってるな。
協力して生き延びる事を考えた方が賢明だとは思うけど・・・
ルーネは生き延びられるのだろうか?
心配だね。
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役職名前就任時からの変遷
宗主周防勇斗大宗主
女将志百家美月
舎弟頭フェリシア側室
舎弟フヴェズルング
序列一位若頭《角》宗主リネーア側室
序列二位若頭補佐《狼》宗主ヨルゲン
序列三位幹部《爪》宗主ボドヴィッド
序列四位幹部《灰》宗主ドーグラス
序列五位幹部《犲》宗主フンディン
序列六位幹部《麦》宗主ラーガスタヴ
序列七位若衆筆頭スカーヴィズ《豹》宗主、戦死
序列八位若衆イングリット
序列九位若衆ジークルーネ側室、《豹》宗主
序列十位若衆アルべルティーナ提督
序列十位若衆クリスティーナ
《剣》宗主ファグラヴェール幹部
神帝シグルドリーファ第二正妃、崩御
《牙》宗主スヴェン
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