ラノベの感想) ありふれた職業で世界最強 第10巻 (オーバーラップ文庫)

概略:
試練をクリアしたユエは弱気になっていました。シアを頼る事にしたのですが怒らせてしまいます。シアはユエの腑抜けた考えが許せませんでした。大喧嘩に発展してしまいます。可哀想なのは香織です。二人の喧嘩で試練を台無しにされてしまいます。強かに成長した香織は喧嘩によって生じたチャンスを抜け目なく活かします。鈴と龍太郎も苦労しましたが試練をクリアしました。余裕があるティオは試練を使って己の精神が神に打ち勝てるか測っています。光輝は試練に失敗しハジメを敵視してきます。己の虚像と融合してハジメを殺そうとしてきました。香織と雫の心情を考えたハジメは光輝を殺さずに無力化します。試練を乗り越え素直になった雫がハジメに告白してきました!!

レーベル:オーバーラップ文庫
発行日:2019/6/25
著者:白米 良
イラスト:たかやKi
ISBN:978-4-86554-489-3
雰囲気:大喧嘩、嫉妬の嵐、試練クリア、雫告白、光輝蒼白、包囲網
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ユエは虚像との戦いで未来への不安を抱える事になりました。
ユエは敬愛する叔父に裏切られて奈落の底に封印されたと思っていました。
虚像から、叔父が何故ユエを殺さなかったのか?不思議じゃないか?と言われてしまいます。
魔力を枯渇させる方法は幾つもあるのに何故ユエを殺さずに封印したのか?
ユエは最期に見た叔父が悲しそうな表情をしていた事を思い出します。
自分に何らかの秘密があり、それが原因でハジメ達を危険に巻き込んでしまうとの不安を覚えました。
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シアと虚像の戦いは物理的な攻撃の応酬となりました。
虚像はシアの後悔に付け込もうとしたようですが上手くいきませんでした。
シアはハジメとユエに出会う前に経験した悲劇を乗り越えていました。
虚像の言葉を使った精神攻撃に狼狽える事はありませんでした。
虚像はシアの分身のような存在なのでシアの成長を喜んでいたようです。
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鈴と龍太郎も虚像との戦いに勝利しました。
二人とも過去の自分の過ちを指摘されたようです。
二人ともトラウマを乗り越えていました。
龍太郎は疲労困憊で倒れている鈴を発見します。
鈴を背負いハジメ達を探して歩き始めます。
鈴が途中で目覚めたので試練の結果を報告し合っています。
ここで龍太郎がユエに惚れている事が発覚しました。
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オルクス大迷宮でピンチを救ってくれたユエの颯爽とした姿に惚れたようです。
鈴もこの時からユエの信者となっていてお姉様と呼んでいます。
龍太郎はユエが既にハジメとラブラブ状態なので諦めたそうです。
鈴は龍太郎に同情的でした。
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試練をクリアしたユエとシアが再会しました。
ユエは未来に対する不安に負けてシアにハジメを頼むとお願いしてしまいます。
ユエはシアならば、自分の不安を理解してくれて、引き受けてくれる、と思っていたようです。
しかしユエの予想に反してシアが激怒してしまいます。
シアは強くなって自分がハジメやユエを守れる存在になりたいと考えていました。
それなのに自分に問題が発生した後の事をシアに任せてくるユエが許せなかったようです。
頭に血がのぼっているシアはユエに対して宣戦布告しました。
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ユエは最初はシアを宥めようとしてましたが、万年チビとか微妙な大きさの胸とか罵倒されて切れました。
本気のユエとシアの戦いが始まってしまいます。
二人の戦いは其々虚像と戦った時よりもハイレベルだったのではないでしょうか?
二人の戦闘の余波を不運な香織が受ける事になりました。
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香織も自分の虚像と戦っていました。
香織は虚像の言葉攻撃で弱体化していました。
このままでは負けてしまうってところにユエとシアが飛び込んできます。
恐ろしい形相で殺し合っている二人を見た香織と虚像は動きを止めてしまいました。
香織は二人を宥めようとしますが二人の視界には互いの事しか映っていません。
空気扱いされて落ち込む香織を虚像が慰めています。
落ち込んでいる香織に代わり虚像が二人の仲裁を行う事になりました。
香織が必ず戻って来て、と本気で心配しています。
しかし戦闘に集中している二人に簡単にあしらわれてしまいます。
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死を覚悟して再び二人の仲裁に向かおうとした虚像に香織が止めを刺しました。
香織が心配していたのは自分で虚像を倒さないと試練をクリアした事にならないのではないか?って事でした。
強かに成長した香織を目にした虚像は満足そうです。
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ユエとシアの戦いは魔力切れで幕引きとなりました。
魔力が尽きて攻撃手段を失った二人は拙い罵倒を繰り返しています。
香織が魔力を分けてあげると香織の存在にやっと気が付いてくれました。
香織は試練を台無しにしてくれたな、と文句を言います。
これに対してユエが虚像を回復させてから試練を再開すれば良かったじゃないか香織が悪いと反論しました。
香織が切れてしまいユエ対香織の戦いが始まります。
二人の戦いはシアによって物理的に止められました。
ユエと香織は怒り顔でドリュッケンを肩に担ぐシアを見ると竦みあがっています。
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龍太郎と鈴が虚像と戦うティオに出会います。
ティオのカッコよさに二人はドキドキしています。
普段の変態性が成りを顰めたティオは本当にカッコイイです。
虚像はティオがハジメと神を戦わせようって打算に基づき同行している事を指摘しました。
しかしティオは微塵も動揺しませんでした。
ティオは迷宮が課す試練の本質を見抜き、自分の精神が神に対抗できるのか試そうとしていました。
虚像はティオの凄さに驚愕しながら消えていきました。
試練が終わったティオが龍太郎と鈴に打算的な理由で同行している事をハジメに告げればお仕置きして貰えるかな?と問いかけてきます。
変態性を露にしてハーハーしているティオを見て二人は彼女に惚れそうになった自分を嘆いていました。
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一行の中で光輝が一番苦労していましたね。
彼の虚像は光輝が抱えている嫉妬心と劣等感を刺激してきました。
スペックが高く子供の頃に抱いた理想を体現できてしまった光輝だから陥った罠に思えます。
異世界に飛ばされてからの光輝は自分の理想を実現できないでいました。
上手くいかない光輝の前にハジメが圧倒的な力を備えて登場しました。
何度もハジメに助けられた事も光輝のプライドを傷付けたようです。
虚像が光輝を追い込んであと少しで落とせるって段階で試練を終わらせたハジメが雫を抱えてやって来ました。
これが決め手になったようです。
光輝はハジメが雫や香織を洗脳していると断定してハジメを敵と定めました。
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ハジメに挑みかかるのですが全く相手になりません。
軽くあしらわれてしまいます。
困った光輝は虚像の甘言に屈して虚像と融合してしまいます。
物凄くパワーアップした光輝は再びハジメに挑みます。
しかしやっぱり軽くあしらわれてしまいます。
戦闘音を聞いた雫が目を覚まして顔面蒼白になっています。
雫は光輝を正気に戻そうと言葉を尽くすのですが洗脳されていると断定している光輝には届きませんでした。
そこに他のメンバーもやってきて目を丸くして驚いています。
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ハジメは光輝はここで殺していおいた方が後々面倒にはならないと考えます。
しかし光輝を殺した場合に香織と雫に与える衝撃を回避する方が有効だと考えました。
ハジメは二人の事を大切な存在だと考えているようです。
ハジメは魔力だけを消去する新兵器を使い光輝に取りついた虚像ごと彼の魔力を消去しました。
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光輝を殺さずに無力化してくれたハジメに雫が感謝を示す事になります。
試練を乗り越えて自分の気持ちに正直になろうと考えた雫はハジメに想いを伝える事にします。
乙女力の高い雫はハジメの頬にキスするのが精一杯でした。
ユエが自分に無い乙女力の高さを持つ雫に戦慄しています。
香織は雫がハジメに想いを伝えた事を喜んでいます。
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香織はユエとシアに対抗する為に雫とタッグを組む事を決めます。
二人でハジメに夜這いを掛ける事を持ち掛けてきます。
雫は照れ照れで巻き込まないでと主張しています。
が本心では興味があるようでした。
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動き出すと面倒な事になりそうなので光輝の治療は肉体の治療に留めました。
気絶している光輝を龍太郎が運ぶ事になります。
龍太郎は光輝だけが試練に失敗したと知り、落ち込むだろうなー、と心配しています。
光輝の狂相を見た後でも龍太郎、香織、雫の態度は変わりませんでした。
三人とも光輝を心配しているようです。
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神代魔法を入手できるシュネーの部屋に向かう事になります。
道中ユエとシアが戦った経緯を聞く事になりました。
ハジメはシアがユエと対等に戦えた事を聞いて驚いています。
シアへの感謝と愛が深まったような?
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ティオがハジメを神と戦わせようとの打算に基づいて同行している事を告白しました。
彼女はハジメからのお仕置きを期待していましたがハジメは優しくティオを抱きしめます。
ハジメに優しくされてティオが照れ照れになっています。
かなり可愛いですね。
ハジメはティオの目的を予想できていたと言っています。
ハジメはティオの事を観察した結果、そのような結論に至ったそうです。
ティオはハジメが自分を見てくれていた事を知り更に照れています。
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シュネーの部屋に到着した一行は、神代魔法を手に入れました。
ハジメとユエは全ての遺跡の神代魔法を手に入れた事になったので概念魔法も手に入れます。
しかしその衝撃が大きすぎて二人が気絶してしまいました。
気絶していたハジメはユエのキスで目覚める事になりました。
気絶した二人は寝室に運ばれて寝かされていたようです。
ハジメとユエは気が付いた事を報告する前に一戦やらかそうと試みます。
しかし聴力が高いシアに気付かれてしまいました。
二人は引き剥がされます。
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ハジメが自分とユエが気絶した理由を教えています。
二人は概念魔法と魔法の正体を教えられました。
魔物が持つ魔石に対する知識も得ています。
魔石は生物の中に宿る魔力が結晶化したモノでした。
人間は魔法を使うので体内に魔力が溜まり結晶化する前に放出してしまうので魔石ができないそうです。
これは意外な事実ですね。
魔石があるから魔物って事ではないようです。
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ハジメとユエが概念魔法を使い元の世界に戻る為のアーティファクトを作る事になります。
時間が掛かるので他のメンバーは別部屋で待つ事になりました。
待っている間に光輝が目を覚まします。
雫は光輝にハジメに告白した事を伝えます。
光輝は香織に続いて雫までハジメに取られたと感じたようです。
ハジメの代わりに自分が奈落に落ちればよかったと最低な発言をしてしまいます。
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そこにハジメとユエの激しい魔力が流れてきました。
駆け付けた一同はハジメが奈落の底で経験した記憶映像を見る事になります。
余りの凄まじい経験を見た一同は戦慄していました。
ハジメに惚れている女の子たちは彼のひたむきさに惚れ直したようです。
龍太郎と鈴はハジメには勝てないと認めました。
光輝がどんな感情を持ったのかが謎なのが怖いですね。
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魔力の放出が終わるとハジメとシアの間に新たなアーティファクトが完成していました。
心に強く思い描いた場所にゲートを開けるアーティファクトのようです。
クリスタルキーと命名されました。
ハジメはクリスタルキーを試してみる事にします。
繋いだ先はハルツイナ大樹海にあるカムの家でした。
そこでカムがアルテナに鞭を打っていました。
カムはノリノリですね、アルテナが大喜びしていました。
これを見たシアが呆然としています。
ティオはいいご主人様をみつけたな、といい笑顔をアルテナに送っています。
カムがアルテナがシアの私物を漁っていたのでお仕置きしていたんだと説明しています。
それが事実だと思うのですが怒れるシアは止まりませんでした。
シアは炸裂スラッグ弾を撃ち込みました。
直後にハジメがゲートを閉じたので二人が無事なのかは分かりません。
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概念魔法は魔力消費が激しいらしくハジメとユエが休息をとる事になります。
その間を利用して鈴、香織、雫、龍太郎、光輝がハルツイナ大樹海に赴き魔物を捕まえる事になります。
鈴は恵理と対面する為に魔人族の国に向かうと決めています。
手に入れた神代魔法で魔物を使役して戦力にしようと考えています。
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ハジメとユエが回復し鈴たちも戻ってきたので氷雪洞窟から出る事になります。
一行はシュネーが作った氷の竜に乗って入り口に戻る事になりました。
途中でハジメとシアが敵の気配に気が付きました。
そこには500体の神の使徒を従えた魔国総大将フリード・バグアーと恵理が待ち構えていました。
恵理は、光輝くん久しぶりー、元気だったぁ?と軽い挨拶をしてきます。
ハジメ達は包囲を突破できるのでしょうか?
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番外編◆厳選!異世界召喚の心得七箇条!
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ハジメの父親と母親は重度なオタクです。
異世界召喚物が流行る遥か昔から二人は異世界召喚に想いを馳せていました。
異世界に召喚された場合の注意事項を書いた古いノートをハジメに見せてくれます。
転送される前のハジメは父親と母親の想像力の逞しさに呆れていました。
しかし異世界に転送されてから、それを読み返したハジメは二人に感謝しています。
両親の書いた内容はハジメが異世界で経験した事を見事に言い当てています。
ハジメは最後に書かれていた必ず帰って来いって言葉を胸に頑張ってきたようです。
ハジメの父親がエルフ好きなのでハジメはアルテナをお土産にしようか?と悩んでいます。
そんなハジメをシアが心配しています。
ハジメはアルテナを檻に入れて飼う事を想像しています。
シアに餌係を任せるつもりのようです。
父親も喜び、シアから餌を貰える状況をアルテナも喜ぶはず、WinWinな関係だと言っています。
本気なのか?
ティオがペット候補として直りをあげますが、彼女の事は普通に紹介したいそうです。
ハジメは寿命の事を考えていました。
ユエとティオの寿命は永そうです。
ハジメも魔物を食べて変化しているので人間よりも短いって事はなさそうです。
ハジメは香織を人間に戻すつもりのようです。
そうなるとシア、香織、雫の寿命が先に尽きる事になるのかな?
ハジメは死別をよしとしないようです。
意識をゴーレムに封印して寿命を延ばしているミレディに習い何らかの方法を考えるそうです。
先の事を考え優しい顔をしているハジメを見た彼女たちはハジメに惚れ直したようです。
ハジメのヒーローぶりが凄い事になってますね。
ハーレム王としての貫禄が出てきているような?
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成分美少女戦闘嫉妬チート能力進化形イチャラブ
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