ラノベの感想) 魔法科高校の劣等生 第30巻 奪還編 (電撃文庫)

概略:
達也の立場を巡って各所で議論が起こっています。皆さん達也の行動原理が分からなくて不安なようですよ。達也は軍から距離を取る事を決め退職届を提出しました。達也との関係が良好な魔夜は四葉家の力を増やそうと動いています。リーナと響子を勧誘しています。魔法師の地位を向上させる動きが始まります。四葉家はその計画への参加を打診され受ける事にします。USNAの上院議員が深雪の後ろ盾になる事を約束してくれます。魔夜の演出した水波とカノープスの救出作戦が動き出しました。

レーベル:電撃文庫
発行日:2019/9/10
著者:佐島勤
イラスト:石田加奈
ISBN:978-4-04-912738-6
雰囲気:変化、四葉家の目的、別離、陰謀、救出作戦、圧倒的戦闘力
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達也は氏族会議に呼び出される事になりました。
達也が戦略級魔法の使い手だとバレたようです。
氏族会議は達也の動向に不安を抱いているようです。
達也は自分の身の振り方を決める事になります。
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襲われたほのかのお見舞いに行く事になります。
彼女の病室には雫とエリカが来ていました。
達也がお見舞いに来てくれてほのかが嬉しそうにしています。
ここで雫が真面目な話を始めます。
彼女は襲われたほのかの今後を危惧していました。
雫は達也にほのかを守って欲しいとお願いしてきました。
その返答として達也は四葉家の魔法師として生きていく事を決めたと告げます。
自分の庇護下に入るって事は四葉家の魔法師になるって事になると問いかけます。
ほのかは達也の役に立ちたいと考えていたようですね。
即答です、四葉家の魔法師になる事を決めました。
深雪もほのかを庇護下に置く事に賛成したので彼女は四葉家の魔法師になる事が決定しました。
深雪は達也に浮気は駄目ですよ、と告げます。
達也は勿論だと真顔で返しています。
ほのかがちょっと可哀想ですね・・・彼女に達也攻略のチャンスは無さそうです。
深雪はほのかの事を思いの外警戒していたようですね。
ほのかは可愛いので達也が浮気する可能性があると思っていたみたいです。
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達也は四葉家の後ろ盾となっている東道青波にお願いして軍を抜けても魔法を使える権限を貰う事にします。
達也は101旅団を離れる決意を固めました。
青波は達也が日本を守る意思を持っていると分かり安心したようです。
達也の好きにさせる事にするようです。
青波は達也に好意的ですね。
達也は水波を助けに行く為に出国しても問題にならないように手配をお願いしています。
青波は光宣が日本に戻る事を好まないと言ってきました。
青波は日本にパラサイトが居る事が許せないようです。
達也は光宣の能力を惜しいと考えているので殺さなくても良いと知り安心しているような?
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佐伯少将は達也の行動に不安を感じていました。
彼女は達也を自分の駒として確保したいと考えています。
彼女は戦略級魔法師は軍の管理下に置かれるべきだと考えているようです。
達也を呼び出して尋問する事にします。
自分にはその権利があると思っているのがそもそも間違っているんだけどね。
部下の風間は佐伯の行いに反対だったようですが口を挟みませんでした。
呼び出された達也が退職届を提出する事になります。
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佐伯は軍を辞めると言い出した達也を引き留めようとしましたが止めるだけの理由を持っていませんでした。
制度的にも道義的にも達也の自由を束縛する権利を持っていません。
佐伯は風間に命じて達也を拘束する事にします。
狭い執務室内での戦闘になったので派手な魔法は使えませんでしたが達也は風間に勝ちました。
達也には再生があるので風間から受けたダメージを無かったことにして勝利しました。
達也は退職届を提出して101旅団を後にします。
これで達也と軍は決定的に決裂した事になりました。
佐伯は軍の後ろ盾を失った達也が困った状況に陥ると思っているようですが、そうはならないようです。
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達也は巳焼島で真夜と会う事になります。
彼女との話し合いの前にインド・ペルシア連邦からの賓客と会合を持つ事になりました。
やって来たのは戦略級魔法の開発者アーシャ・チャンドラセカール博士です。
アーシャは魔法師が人間社会から弾き出されてしまう事を危惧していました。
彼女は魔法師が人間と併存する社会を作りたいと考えていました。
達也の恒星炉プラントはその経済基盤を作るのに使えると考えたようです。
達也に自分の計画への参加を要請してきました。
達也としても魔法師が生き残る術として魅力を感じたようです。
魔夜も同意していると聞いてアーシャの要請を受ける事にしました。
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魔法師が独立する方向で考えている人も居れば今の国家の枠組みを壊したくないと考える人たちもいます。
イギリスの戦略級魔法師ウィリアム・マクロードが佐伯少将に接触してきました。
オーストラリア軍の捕虜返還に際して受取人としてやってきました。
風間が応対して佐伯からの親書をマクロードに手渡します。
マクロードは佐伯の親書を風間にも見せてくれました。
新書には戦略級魔法師を管理する国政的なルールの創設が必要だと書いてありました。
マクロードはマテリアル・バーストがイギリスに向けられない事を条件に佐伯の考えに賛同しました。
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達也と有効な関係を築けている真夜は四葉家の戦力アップを図る事にしています。
USNAに戻るか迷っているリーナを勧誘してきました。
達也と美雪がアーシャと話している間にリーナをスィーツを使って口説いています。
リーナはUSNAに未練はないようですね。
魔夜の誘いに乗りそうな感じです。
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魔夜は達也からパラサイトを倒す魔法アストラル・ディスパージョンが完成した事を伝えられます。
魔夜は物凄く興味を示していますね。
達也にレポートの提出を命じていました。
四葉家の最終目的が判明しましたね。
四葉家は魔法の可能性を探求して精神とは何かを解き明かす事を最終目的としているようです。
うーん、他の十師族とはちょっと違うような感じですね。
とても高尚な目的を持っているな。
そのわりには武闘派なんだよねー。
そこは研究を守る為って事なのかなー?
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魔夜、達也、深雪は九島烈の葬儀に参列する事になります。
参列者は魔夜と深雪の美しさに声を失っていますね。
光宣の味方をしたって事で葬儀で手持無沙汰になっている藤林響子を魔夜が勧誘する事になります。
達也と深雪を帰らせて二人で話す事になります。
魔夜は響子の能力を自分ならばもっと役立てる事ができると言っています。
軍に所属している響子は軍事的な秘密を探る事にその力を使っています。
魔夜はほかの分野の情報を得る為に使った方が有益だと言っています。
軍に所属し続ける理由を失っている響子は迷っています。
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佐伯少将が達也の所有権を欲していて鬱陶しいと感じている魔夜は彼女を潰す事にしたようです。
夕歌を介して響子に佐伯の弱点の提示を要求しました。
魔夜は藤林家にも四葉家の傘下に入るように勧誘しているみたいです。
響子の父は魔夜の誘いに乗る事を決めています。
父に佐伯少将は仕えるに値する人物なのか?と問われた響子は彼女の弱みを話す事にしました。
佐伯少将は追い詰められる事になりそうですね。
魔夜を軽視したのが誤りだよね。
佐伯少将のやり方に不満を持っていそうな風間も見切りをつける事になるのかな?
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足元が揺らいでいる事に気付いていない佐伯少将は自分の提唱する戦略級魔法師を管理する計画を動かし始めます。
一条剛毅を呼び出し将輝と一条家に身を寄せている麗蕾に計画に参加する事を要請してきました。
将輝は軍に入る事は保留しますが佐伯の考えに賛同する事を伝えます。
麗蕾は将輝の考えに従うと答えました。
麗蕾が将輝に従うと答えたのには理由がありました。
彼女は将輝に惚れています。
将輝の妹の茜から将輝には「貴方に付いて行きます」的なアプローチが有効だと聞いていたからでした。
将輝は麗蕾に惚れられているとは気付いていません。
この二人の関係は進展するのだろうか?
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USNAの領域に侵入する為の仲介者を魔夜が準備してくれました。
上院議員のワイアット・カーティスが移動手段を提供してくれる事になりました。
彼はカノープス少佐の親類です。
カーティスは面子の問題だと言っています。
不当な理由で身内が収監されて反撃しないのは政治家にとって致命的な弱点になるそうです。
彼は深雪の後ろ盾になってくれる事を約束してくれました。
達也はカーティスの申し出を受け入れる事にします。
四葉家は着々と力を付けていますね。
いよいよ他の十師族が手出しできない存在に成りつつあるようです。
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水波とカノープスの救出作戦を魔夜さんの演出で実行に移す事になります。
魔夜さんはエグイ作戦を考えました。
まず達也がトーラスシルバーとしてUSNAに技術供与に向かう事にします。
達也の乗った船が反魔法主義者しか乗っていない国防軍の船に襲撃されます。
達也は重症を負ってしまい巳焼島の集中治療室に運び込まれます。
泣き崩れる深雪の姿を潜り込んだマスコミに報道させました。
報道したマスコミは魔夜さんが素通しさせた人達です。
深雪が迫真の演技をしたので世間の風評は四葉家の味方をする事になります。
深雪の泣き崩れる姿を報道したマスコミが非難される事になりました。
達也には再生があるので重症を負っても無かったことになります。
魔夜さんは達也が入院中であると世間の人々に信じさせてから密かに出国させました。
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報道を見てエリカ、雫、ほのか、レオ、真由美がお見舞いに来てくれました。
深雪から達也が無事で極秘任務の為に出国していると教えられます。
深雪は誰もお見舞いに来ないのはかえって疑われると考え彼女たちを迎え入れる事にしました。
達也の味方を自認しているエリカたちは達也が入院中だって嘘を吹聴する役目を引き受けてくれました。
問題なのは七草家の真由美です。
深雪から自分は七草家と敵対する意思はないと伝えられた真由美は父親の思惑を無視する事にします。
真由美も深雪の嘘に加担する事にしてくれました。
深雪と真由美の関係は良好なようなので四葉家と七草家は次の代では仲良しって事になるのか?
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達也はUSNAの船に迎えられる事になりました。
艦長が達也に好意的で二人は意気投合しています。
艦長は達也の戦闘を見る事ができるので興奮しています。
彼は達也の戦闘を観察して対策を練ろうと考えているようです。
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達也はカノープスが囚われているミッドウェー基地を襲撃しました。
ミストディスパージョンを使って兵器を分解しています。
USNA軍は何が起こったのか分からず混乱状態に陥っています。
余裕があり過ぎる達也はなるべくUSNA軍人を殺さないようにしようと配慮しています。
カーティスに頼まれて助けに来たと告げられたカノープスは達也を信じる事にします。
カノープスは恐縮しつつ部下を連れ出したいとお願いしてきました。
達也は軽い感じで要望に応えてくれます。
無事に二人の部下を連れ出しミッドウェー基地を後にしました。
USNA軍の基地をたった一人で軽々と攻略した達也にカノープスは戦慄しているようです。
四葉家の魔法師は世界的に見ても圧倒的に強者なのかもな。
作戦の第一段階は無事に終了しました。
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補給を終えた達也は水波を救出する為にパールアンドハーミーズ基地を目指します。
飛行可能なSUV型のエアカーで飛んでいく事になります。
途中で迎撃に出てきた航空機と戦艦と対決する事になりました。
ミストディスパージョンで航空機だけを分解しています。
戦艦は対空装備だけを分解しました。
沈没しないように配慮している?
達也はエアカーをUFOのように飛ばせて正体を偽装しようとしています。
戦艦の甲板にパラサイトが二人出てきたのでアストラル・ディスパージョンで倒しました。
USNAの通信機を使ってUFOの搭乗者と名乗り、これ以上の交戦を望まない事を伝えます。
圧倒的な力を見せつけられた敵の艦長は交戦を辞める事を決めます。
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達也は水波の待っている基地に降り立ちました。
そして違和感を覚えます。
基地には水波以外の人間の反応がありませんでした。
これは達也の襲来で恐慌状態に陥ったUSNA軍が光宣と水波を基地から追い出そうとした結果です。
水波は魔法演算領域に過負荷がかかり安静にしている必要がありました。
そんな彼女を無理に移動させようとしたので光宣の逆鱗に触れてしまいます。
光宣は基地に居たUSNAの軍人を人体発火で消しました。
光宣とレイモンドは達也が来る前に基地から逃げ出したみたいです。
結果として基地には水波しか居なかったようです。
水波が達也に泣きつく事になりました。
達也は泣き崩れている水波の頭を撫でて慰めています。
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達也と水波はエアカーで直接巳焼島に戻って来ました。
達也は水波の魔法演算領域の過負荷が軽減されている事を訝しんでいます。
光宣が水波と別れる前に何かしたのかも知れません。
達也の観察ではパラサイト化の兆候はないそうです。
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水波は空港まで迎えに来た深雪と再会する事になります。
深雪はおかえりなさいと水波を迎えます。
水波は深雪を裏切ってしまったと思っているので自分が許して貰えるのか不安を感じています。
深雪に謝罪は必要ないと言われても戸惑っています。
再度深雪からおかえりなさいと言われて水波は深雪の足に縋りついて謝っています。
申し訳ございませんでした。
深雪が女王様のように見えますね。
水波が帰って来て深雪は嬉しそうです・・・達也も満足したでしょう。
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光宣とレイモンドの行方が気になりますね。
魔夜さんが佐伯少将をどうするのかも気になります。
響子とリーナは四葉家に入るのだろうか?
四葉家が着実に力を付けていますね。
達也は魔夜さんに忠実だし、なんだか魔夜さんが一人勝ちしているような?
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