ラノベの感想) 魔法使い黎明期 第4巻 貪恋の悪魔 (講談社ラノベ文庫)


概略:
セブ、ホルト、クドー、ロスは北部にある禁書館に向かいます。移動中の不味い食事に対処して禁書館に到着しました。館長はロスと旧知で再会を喜び合っています。禁書館に来ている魔女たちはセブ達に反感を抱いていました。一人の魔女がセブ、ホルト、クドーに喧嘩を売ってきたぞ。セブは彼女と決闘する事になってしまいます。せこい手段で決闘に勝利したのですが問題が発生しました。騒ぎを聞いて駆けつけた彼女の父親がロスの事をママと呼んで抱き着いてきました。彼はロスと結婚すると言っています。セブにライバルが出現しました。

レーベル:講談社ラノベ文庫
発行日:2021/10/29
著者:虎走かける
イラスト:いわさきたかし
ISBN:978-4-06-526017-3
雰囲気:魔境、図書館、ライバル?、嫉妬心、息子、悪魔、殺人事件、逃亡、魔物狩り、再生、対決、旅立ち
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セブ、ホルト、クドー、ロスの四人は魔法兵隊と共に災厄の残滓が跋扈する北部を行軍しています。
ロスはマイペースで散歩に出掛けていますね。
セブ、ホルト、クドーの三人は箱馬車に乗せられ安全確認が終わった野営地でしか外に出して貰えません。
セブが特に悲惨な目に遭っています。
彼は馬車の揺れが苦手で馬車酔いしてゲーゲー吐いています。
ある日夕食の調理を任される事になりました。
三人は食事が不味い事に不満を抱えていました。
ゼロの村で傭兵とリーリ―の作る美味し過ぎる料理を食べ慣れてしまったので舌が肥えたのね。
セブは傭兵から貰った調味料を使い肉の味付けを行いました。
とても美味しい夕食が出来上がったのですが料理長が怒りの形相で押しかけてきましたよ。
食事の乗っているテーブルを蹴り飛ばして怒りを爆発させています。
料理長は勝手に混ぜ物をした事を咎めてきました。
安全に関わる話だと理解したセブ、ホルト、クドーは自分達の迂闊さを素直に反省していました。
三人が素直に謝罪したので料理長は罰が悪そうな顔で帰って行きました。
それを見ていたロスが真相を語ってくれましたよ。
絶用係がふざけた事が原因で災厄の残滓に襲われました。
そこで料理長の弟が死んでしまったそうです。
料理長はそれを根に持ち雑用係用にわざと不味い食事を作っているそうです。
それを聞いてセブが憤りを募らせました。
ロスはセブに感情が発露しているのが嬉しいようですね。
セブはアムニル隊長に直訴して食事の味を改善してもらう事にします。
他の雑用係達はアムニルの不況を買うと北部に放り出されるのでは?と心配顔をしています。
セブはその程度の事で気分を害する人が窮地で彼らを救ってくれると信じられるのか?と諭しています。
セブの口調は静かなようなんですが威厳があるようだぞ。
雑用係たちはセブに任せる事になりました。
セブが食事の不味さを訴えるとアムニルが悲壮感を漂わせる事になりました。
彼女は魔法兵隊の資金繰りがそんなに不味いのか?と勘違いして青くなっています。
ラウルがアムニルに真相を教えました。
魔法兵隊では食事に毒が混ざっていた事で全滅を避ける為に三種類の食事を用意しているそうです。
そのうちの一つの雑用係用を不味く作っていると聞かされました。
アムニルは簡単な解決策として毎回三種類の食事の中から一つを選ぶことを決めました。
彼女が不味い食事を取る可能性が三分の一は存在する事になるから料理長も不味い料理を作れなくなると言っています。
彼女はラウルの持って来た不味い食事を食べる事になりました。
意外なところでアムニルは苦労していますね。
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禁書館に到着すると魔法兵隊は各々に与えられた任務を果たす為に動きだしました。
アムニルも行動は始めてしまったのでセブ達はどうすれば良いのか途方に暮れる事になりました。
ロスも真っ先に駆け出したので側にいませんよ・・・
困っている三人に館長の従者をしている男が声を掛けてきました。
彼を一目見たホルトが忌避感を示す「うゎ」って事を上げました。
ちょっぴり傷ついたようですね。
更にセブの耳元で小声で話そうとしたのであらぬ誤解を生みます。
ホルトがセブの耳を舐めようとしていると糾弾しています。
何を言っても信用してもらえないと察した男は館長に説明して貰っています。
館長からバルセルの好みは豊満な肉体を持つ女だと説明されています。
それもちょっとと思ったようですが事実な様だね・・・弁明は諦めました。
館長から自分はセブ達を歓迎すると言われました。
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禁書館に入ると魔女たちからの洗礼を受ける事になりました。
魔女たちはセブ、ホルト、クドー、魔法使いに良い感情は持っていませんでした。
ひそひそ声でそれぞれの品評をしていますね。
ホルトが小声で話している事を非難すると面と向かって敵愾心を露わにする魔女が現れました。
ウルラと名乗る魔女で見た目は幼く見えますね。
彼女はホルトの事を軽蔑の目で見てきました。
ホルトも言われっぱなしを是とする子ではないので言い返しています。
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ウルラの事をお婆ちゃんなのかも?と言ってしまいます。
ウルラは自分は25歳だと言って反論を始めました。
ホルトの立派な角とおっぱいをバカにしてきます。
巨大な二つに取られてしまい脳に栄養が行きわたってないからバカなのねと言ってきましたよ。
セブはホルトの角は最高にカッコ良い。
おっぱいも大きくて素敵だと援護しています。
常識人のクドーはその発言は不味いだろ?と窘めますがホルトが歓迎の意を示しました。
もっと褒めてと言っています。
自分の体は最高だと言い返しています。
セクハラ発言だと思うのですが大好きなセブに褒められたのが嬉しいみたいです。
ウルラはロスの事もバカにしてきました。
これに対してセブが過剰に反論しました。
謝って欲しいと言うと決闘で勝ったら謝っても良いと言われます。
セブはバルセルに忠告されていたのにウルラの決闘を受けてしまいました。
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ウルラは自分が上位者だと示したいようですね。
正々堂々と戦いセブを負かしたいみたいです。
禁書館には独特の決闘方法があり丁寧に教えてくれました。
机の上に乗り背中合わせで立ちます。
交互に声を掛け合い1から4までカウントします。
5は同時に声に出し攻撃を始める事になっていました。
相手を机の上から降ろす事が出来た方が勝ちとなります。
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セブはここでせこい手を使う事にします。
側にウルラの使い魔であるフクロウのウルラが居ました。
セブはそちらを狙う事にしました。
ウルラは使い魔を狙われるとは思っていなかったのか激しく狼狽していますよ。
動揺しているウルラをセブが抱え上げて机から降ろしました。
勝負はセブの勝ちなのですが勝ち方が汚かったので反感を買う事になっています。
ホルトとクドーまで汚いと言っています。
騒ぎを聞きつけてウルラの父親がやって来ました。
ウルラがセブの事をこのクソガキと罵ると汚い言葉を使うなと叱責されています。
ウルラは父親(養父なんだよ)を愛しているので彼から叱責される事を怖がり震えています。
しかしもっと悲惨な状況が発生してしまいました。
ロスを見た父親(フィアノス)がママと叫んでロスに突撃して抱きあげています!!
セブ、ホルト、クドーは呆気に取られていますね・・・
ロスから養い子と育てた事があると聞いていたのですが目の前にいるウルラの父がロスの養子でしたよ。
ロスは親愛の情を示してくるフィアノスから逃げようとしていますね。
彼の抱擁から逃げ出したロスは館長の部屋に逃げ込みました。
フィアノスはウルラを置いてロスを追いかけて行きます。
セブが大きく成長する事になりました。
ロスが拒んでもしつこく愛を捧げようとしているフィアノスを見たセブはロスに告白を続けるのを自嘲しようと言い出します。
ホルトがセブの大きな一歩を賞賛してくれました。
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ウルラはロスにフィアノスを取られると危機感を抱いています。
セブ、ホルト、クドーの三人を嫌うのには明確な理由がありました。
フィアノスは新しいモノが好きなので魔法学校に興味を持ちました。
ウルラはこっそり入学試験を受けてフィアノスを驚かせようと計画します。
魔女として実力に自信を持っている彼女は合格を確信していました。
しかし結果は門前払いで試験も受けさせて貰えませんでした・・・
ウルラは魔法学校の実情を知らないので自分が否定されたと感じています。
これがホルト達に突っかかる理由でした。
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セブ達は禁書館で災厄の残滓についての知識を仕入れる事になります。
どこから手を付けるのが良いのか悩む彼らにアムニルが方向性を示してくれます。
禁書館には館長が見た情報をまとめた図鑑が存在します。
館長の能力は見るだけで音や匂いは感じ取れません。
セブ達はそれを自分達が観察する事で補完しようと考えました。
アムニルに話しかけられてクドーが物凄く緊張しています。
カチンコチンになっていますよ。
彼の鱗が感情によって変色する事、意志に力で制御できない事を知ったアムニルが喜んでいます。
アムニルが立ち去ってもクドーが固まっています。
クドーがすげー良い匂いがしたと感想を述べています。
クドーは完全にアムニルに落とされたようだ。
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ホルトはねちねちと絡んでくるウルラとの関係を改善させようと動きました。
ウルラが使い魔のウルラを使いクドーを攻撃していました。
焼き鳥にする事は出来ないのでクドーは図書室から逃げる事になります。
二人切りの状況を作り出してウルラの魔法を封じます。
ウルラは服の各所に宝石などを縫い付けていて動作と詠唱を併用する事で魔術を使います。
両腕をホルトに拘束されてしまったので魔術を使えなくなりました。
ホルトは怖い顔をしていたようですね。
ウルラが苦しい心境を語り始めます。
彼女は大好きなフィアノスがロスに執心している事が辛いと語ります。
フィアノスはホルトの事を自分の娘にしたいと言っていました。
自分が特別ではないのか?考えてしまいそれも辛いと訴えます。
ホルトはウルラの辛さが良く分かると言って彼女を抱きしめましたよ・・・
ホルトの爆乳に包まれてウルラは警戒心を解いていきました。
ホルトの爆乳で泣く事になりました。
ホルトがセブに恋しているのにセブがロスに惹かれていると分かり二人は打ち解けました。
ホルトの巨乳で抱きしめてくれるなら使い魔のウルラを触らせて上げるとの約束をして別れ得ました。
この時にウルラは汚してしまったホルトのハンカチを持ち帰る事になります。
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翌日図書室でウルラの亡骸を抱えて大泣きしているククルが発見されました。
ククルはウルラの姉です。
気弱でウルラの後を付いて回る印象しかありませんでした。
ウルラがホルトのハンカチを所持していたのでフィアノスはホルトが犯人だと断定します。
ロスが時間稼ぎをしている間にバルセルが三人を連れ出す事になりました。
バルセルは最初にホルトの部屋に飛び込みます。
まあ狙われている張本人なのです妥当だよね。
まさか着替え中に飛び込んでラッキースケベイベントを期待してはいないよね。
バルセルはホルトに殴られる事は覚悟していたのですがホルトは非常事態と知り迅速な行動を取ります。
逃げ出すのに必要な物を鞄に詰め詰め込みセブとクドーの部屋の戸を叩き始めます。
二人も迅速に準備を終えて部屋から飛び出してきました。
呆気に取られているバルセルに次の指示を要求してきましたよ。
バルセルは三人がお気楽な駆け出し魔法使いではなく戦士なんだと理解しました。
バルセルはちょっとだけ残念に感じています。
彼は我儘を言う三人を大人として諭したかったみたいです。
バルセルは三人を連れて禁書館の門まで走ります。
そこには一台の馬車が用意されていました。
三人が馬車に飛び乗ると御者に出発するように促します。
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馬車は猛スピードで走り続けて安全が確保している教会に向かいます。
セブの馬車酔いが酷いので止まって欲しいとホルトが訴えました。
クドーは振動で脳を揺らしてしまい気絶しています。
ホルトの要求に応えたのはラウルでしたよ。
馬の獣落ちの彼が馬車を引いていました。
スタミナに自信のあるラウルはホルトの止まってって要求を無視して走り続けました。
ノンストップで教会に到着したようです。
セブは吐くものが無くなるまでゲロを吐いたようです・・・クドーは気絶したままでした。
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教会に入ると魔物を避ける護符が張り巡らされていました。
三人が護符の内容を読み取れると知ったラウルは計画を変更する事にします。
当初は数日教会に隠れている予定だったようですが三人が実力者だと分かったので周辺の調査を始める事になりました。
調査をしていると昆虫型の魔物に追われているフクロウのウルラがやって来ました。
最初は使い魔のウルラが逃げて来たと思ったようです。
ホルトが護符を外してウルラに付けてあげます。
これが不味かったですね・・・ホルトが刺された者を石化させる昆虫型の魔物に刺されてしまいます。
ウルラが素早く腕を切り落とせと助言しました。
ホルトは自分で魔法を使い腕を切り落とします。
クドーはセブから魔力供給を受けながらホルトが切り落とした腕を再生させました。
三人とも一切の躊躇が無かったよ。
腕が再生されたホルトが石化した己の腕を見て驚愕していました。
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死んだと思われていたウルラは使い魔に魂を移し替えて生き残っていました。
魔女としては常識的な行動のようですが三人は驚いています。
一度教会に戻る事になったのですが何故か魔物が押し寄せてきました。
ウルラを付け狙っているようですね。
襲ってきたのは人間の首を取り込む首蒐球蜘蛛(くすだまぐも)という魔物です。
ラウルから魔法兵隊も襲われ討伐対象として追っていたと教えられます。
首を取り込まれた人間は生きています。
セブが取り込まれた人間を生き返らせる事が出来るかもと気が付きます。
クドーから人間は首を落とされても五分間は生き続けられるとの知識が提供されます。
役割分担が行われます。
ホルトが魔法で首蒐球蜘蛛から人間の首を切り取ります。
切られた首をウルラが抱えてクドーの元に運びます。
クドーは魔法で失われている体を再生させます。
セブはクドーに魔力を提供する事になります。
ラウルは危険が囮役を担う事になりました。
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セブ達は意外な程冷静でした・・・まずは一人再生できるか試す事にします。
予定通りに失われていた体を再生し生きている事を確認できました。
残りの四十六人の首を切って行き体を再生させる事が決まりました。
彼らの計画で盲点だったのは自分達が疲れていくって事でした。
一番疲弊が激しかったのはウルラです。
彼女は足で首を掴んでクドーの元まで運んでいたのですが疲れから落としてしまいます。
地面に激突すると頭蓋が割れてしまいます。
ここでウルラの本性が垣間見えました。
彼女は自分の羽が複雑骨折するのも厭わず急降下して首をキャッチしてクドーに渡しました。
ウルラが飛べなくなってしまいました。
ここでクドーがゼロから託されたゼロの書に書かれている魔法を使う決心をします。
ホルトに残っている全ての首を一息に切り落とせと命じます。
ホルトはクドーの事を信頼しているので彼の命令に従いました。
クドーはゼロの書の魔法の行使に成功しました。
一気に残っていた全ての人の体を再生させて見せました。
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首を失い軽量になった首蒐球蜘蛛がラウルに襲い掛かります。
ホルトが攻撃魔法で対抗しますが間に合いそうもありません。
ラウルの頭蓋が砕かれそうです。
そこにルーデンスの杖がやって来て加勢してくれました。
ルーセンスちゃんはロスに似た黒い体を作り出し杖を抱えて歩いてきましたよ。
二つに分解された首蒐球蜘蛛をホルトの魔法で燃やしました。
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ルーデンスちゃんからロスが連れ去られた事が知らされます。
セブは即座にロスを助けに行くかと思ったのですが冷静です。
フィアノスがロスを害する心配は無いと判断して魔法兵隊の救援を待つ事にしました。
待っている間に魔法学校の実情をウルラに教えてあげました。
実力があり過ぎる者が入学を希望しても現段階では指導できないので断っている事が判明しました。
実力者だから入学を断られたと知りウルラがご機嫌になっています。
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フィアノスは館長からククルがウルラを殺したと知らされ驚愕しています。
ククルに確認すると彼女はそれを認めたよ。
理由はウルラがロスを嫌っていたからでした。
ククルはロスが気に入り彼女をママにしようと考えました。
それにウルラが反対したので殺されたのね。
ククルは家族を欲しがっている悪魔でしたよ。
フィアノスは親に捨てられ死にかけている娘を見てロスに置いて行かれた自分に重ねました。
死にゆく女の子を助けたくてククルと契約したようです。
契約内容はククルに家族を作ってあげる代わりにフィアノスに愛を操作する力を与えました。
ククルはルーデンスの杖を捨てロスを連れてフィアノスと共に禁書館を出ました。
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ロスとの生活が再開したのですがフィアノスは苦悩を深めて行きます。
ロスはルーデンスちゃんを失ったので攻撃力も失いました。
戯れにフィアノスの魔法に掛かっているふりをしています。
ロスはフィアノスに入浴の面倒を見させていますよ。
彼女には全裸を見られても恥ずかしいと感じる感情はありません。
ルーデンスちゃんにやらせていた洗髪をフィアノスをにやらせています。
ククルが直接的な要求をしてきました。
彼女は妹が欲しいとお願いしてきましたよ。
半分寝ているロスは自分が成長も老化もしない事を教えます。
子供が出来る筈無いと事実を突きつけます。
ククルは残念そうにしていますね。
ロスは強気です嫌気がさしたなら解放してくれと要求しています。
.
魔法兵隊が迎えにやって来ました。
やって来たのはアムニルに率いられた精鋭でしたよ。
ラウルは驚いていますげセブだけは理由を理解していました。
助け出した人の引き渡しが終わったのでセブはロスを助けに行くつもりでした。
アムニルがそれを止めてきましたよ。
ククルが愛情を操作する悪魔だと分かっているので魔法兵隊を連れて行けば同士討ちになります。
無駄に死なせる事はできないので魔法兵隊の派遣は出来ないと言われます。
セブは自分達だけでも助けに行くと主張しますがそれも止められました。
アムニルはセブ、ホルト、クドーが起した偉業の価値を諭します。
勝てる見込みが無いのに有望な人材を無駄に出来ないと言われます。
セブは要求が認められないならば自害すると脅します。
アムニルが素早い蹴りでセブから魔法が封印されている筒を蹴り飛ばしました。
自爆テロをするにも実力は必要だと示しました。
セブが納得していないようなので過激な説得交渉を行います。
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アムニルはセブにナイフを握らせて自分の首に突き立てようとしてきました。
ロスを助けに行くなら私を殺してから行きなさいと命じてきます。
自分の命を人質にとる事は出来たのですが他人の命を犠牲にする事はセブにはできませんでした。
セブとアムニルが睨み合っている間にホルト、クドー、ラウルが準備を整えました。
ラウルを人質に取り馬車を走らせます。
セブを馬車に引きずり込んで逃走を始めました。
ラウルはアムニルの心境を理解していたようです。
彼女も心の内ではロスを助けに行きたいと思っていたようです。
人質に取られたと言って笑顔で馬車を引っ張って行きましたよ。
アムニルは呆気に取られていましたが一度禁書館に戻る事にしました。
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禁書館で大歓迎を受ける事になりました。
セブ達が首蒐球蜘蛛を倒し多くの人を再生した場面は館長の目を通して中継されていました。
助けられた人間の中に料理長の弟も居ましたよ。
彼らはセブ達の力に成りたいと思います。
アムニルに直訴に向かいます。
志願兵を募って欲しいと訴えましたがアムニルは却下しました。
ククルに対する対抗手段が見つからない限り出撃は認めないと言われます。
料理長たちは図書室に向かい対抗手段を考える事になります。
アムニルは自室でセブ達の行動を思い出して喜びで震えています。
彼女も本心では彼らと同行したかったようですが魔法兵隊を預かる身なので自重しました。
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移動中の馬車の中で作戦が考えられます。
ここでウルラがセブの肉体に乗り移れる事が分かりました。
無限の魔力を持つセブの体を使えば魔法は打ち放題です。
その間セブはフクロウの体に入る事になりました。
セブの体に入ったウルラが魔法を放ってフィアノス達が泊っている屋敷を襲撃しました。
セブの声でお父様と呼びかけたのですがフィアノスには気付いて貰えません。
フィアノスはククルに命じて迎撃を開始します。
出てきたのは三体の首蒐球蜘蛛でしたよ。
三体同時に殺す事は困難だと判断したウルラは屋敷内に入る事にします。
ウルラはフィアノスの性格上逃げると予想したのですが彼は迎撃に出てきました。
廊下で対峙する事になります。
フィアノスはウルラがセブの体に乗り移っていると見抜いていました。
セブの背後を取り人質とします。
セブの体を傷つけられないホルトとクドーは攻撃できなくなりました。
フィアノスはウルラが自分の味方だと思っているね。
一緒に逃げようと言ってきます。
ウルラは当初の計画を忘れかけています。
彼女の目的はククルに反省を促す事でした。
フクロウのセブとルーデンスちゃんがロスと合流しました。
戦闘力を取り戻したロスはフィアノスの仕置きを始める事にします。
.
巨大な斧を振り回してフィアノスに斬りかかります。
壁とか天井を駆け回り切り合いをしていますね。
そこにラウルが天上から振って来ましたよ。
屋敷には大量の魔物が押し寄せていました。
ラウルは屋敷の中を駆け回り首蒐球蜘蛛を足止めしたと言っています。
ラウルがホルトとクドーとセブ(ウルラ)を抱えて逃げ出す事になりました。
ロスとフィアノスは走ってラウルに付いてきました。
脚力に自信があったラウルは二人の強靭さに驚いています。
ルーデンスちゃんに変形してもらいラウルと馬車を固定して逃走を始めます。
ラウルが魔物の包囲を突破すると魔法兵隊が待っていました。
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禁書館の魔女に協力して貰いククルに対抗する為の護符を人数分用意したんだそうです。
ロスとセブが協力して魔法兵隊に魔力を供給する事になりました。
杖形態のルーデンスちゃんを地面に突き立てロスが魔力を流し込みました。
セブはロスに魔力を供給する事になります。
セブは手を握って魔力を供給するつもりだったのですがロスがセブにキスしてきたよ。
舌を入れてきたみたいですね。
必要な魔力供給を受ける事になった魔法兵隊は集まって来た魔物を一掃しました。
これまでに討伐してきた数を簡単に上回る事ができたようです。
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この戦いでセブ、ホルト、クドーの実力が知れ渡る事になりました。
禁書館に凱旋すると大歓迎されました。
三人は照れてれで小さくなっていますね。
褒められ慣れていない?
セブにククルの能力が効かなかったのはロスを好きだからです。
ホルトに効かなかったのはセブが好きだからです。
クドーにも効かなかった理由が話題となっています。
彼には誰か好きな人が居るようですが固くなに教えてくれませんでした。
アムニル隊長なんだろうか?
だとするとラウルとはライバル関係になるのか?
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アムニルは正式に三人を魔法兵隊に組み込もうとしてきます。
クドーとホルトは実力が認められて嬉しそうです。
しかしセブだけが難色を示しました。
魔法兵隊に雇用される事になると助ける人間を限定される事に成ると気が付いたようですね。
セブは自分の役目を魔力供給役だと認識しています。
助ける人を自分で選べないのは嫌だと感じたセブは魔法兵隊入りを拒否しました。
ロスは自分で自分の行く末を決める事が出来るようになったセブの成長を喜んでくれます。
ホルトはセブの傍に居たいので魔法兵隊入りをやめると言い出します。
セブはホルトの魔法使いとしての実力は魔法兵隊で活かすべきだと説得しました。
セブは禁書館に留まりホルトとクドーが持ち帰った材料を研究する事になりました。
三人は友情を確認しあい別れる事になりました。
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セブはロスが自分の元から居なくなるのでは?と心配になり好きですと伝えてきました。
ロスはいきなりな告白に狼狽しています。
理由を聞くとセブの元から居なくなると感じられたので止めたいと言われます。
ロスはセブが一人で自分を高めていけると考えています。
確かにセブを見守る必要は薄れていました。
セブが一緒にいて欲しいとお願いするとダメと言われます。
セブは攻め方を変えました。
フィアノスではダメだった理由を聞いてみる事にします。
ロスは自分が駄目なんだと答えました。
ロスは誰もを愛しているが誰かを深く愛する事が出来ない事を伝えました。
その理由として不変の愛でなければ信じられないと答えます。
不変を証明する事はできないので一人を選べないって事の様ですね。
セブが思わぬ反撃をしてきましたよ。
自分のロスへの愛が変わったらロスがセブに愛されていると信じてる間に彼女を殺すと言い出します。
そうすれば愛は不変になると言っているね。
ロスが驚いていますよ・・・
すこしときめいたと言ってるね。
自分以外に言ったら犯罪だからなと常識を教える事も忘れません。
少し余裕があるのか?
現状ではセブにロスを殺す手段はありません。
ロスを殺すにはルーデンスちゃんを破壊する必要があります。
世界を巡りロスもそれを探したようですが見つからなかったそうですよ。
それを来てもセブの決意は変わりませんでした。
ロスはセブの勢いに負けて彼の目標を認める事になりました。
嬉しそうです。
実はパンツが濡れ濡れなんじゃないの?
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成分美少女ラッキースケベ魔法友情恋愛
評価AAAAAAAAAAA
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