ラノベの感想) 英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~ 5 (HJ文庫)
概略:
アルカード王国に潜入したイングリスとラフィニアは名物料理を食べる事を楽しみにしていました。しかしイーベルの後任としてやってきた天恵武姫が業突く張りで食料を徴収してしまい食糧難になっている事を知ります。ラフィニアは困っている人々を見過ごす事ができません。持ってきた糧秣を使い炊き出しを行う事にしました。炊き出しの情報を聞きつけた天恵武姫の部下が視察にやってきましたよ。彼はプラムの兄で天上人になっていました。
レーベル:HJ文庫
発行日:2021/5/1
著者:ハヤケン
イラスト:Nagu(なぐ)
ISBN:978-4-7986-2479-2
雰囲気:北国、食料提供、裏切り者、イケメン兄、心酔、超絶美少女、おっぱい暖房機、天恵武姫の実態、肉弾戦、過去の因縁、決断
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イングリス、ラフィニア、レオーネ、リーゼロッテ、ラティ、プラム、イアンがアルカード王国に潜入しました。
見つからないように山岳地帯に隠れています。
夜間に移動する計画なので巨大鍋でごった煮鍋を作りパクパク食べています。
動かないと寒いのでレオーネとリーゼロッテが身体を動かそうとし始めます。
イングリスとラフィニアはそんなことしないで食べなよと言ってスープを差し出しました。
レオーネとリーゼロッテはお腹いっぱいになっています。
呆れた事にイングリスとラフィニアは夜になるまで食べ続ける事で暖を取っていました。
大食いの二人にしかできない方法だよね。
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敵情視察を名目にツィーラという街に潜入する事にしました。
イングリスとラフィニアはアルカードの名物料理が食べられると浮かれています。
二人は辛い料理を食べたかったようです。
楽しみにしていたのですが宿屋の女将から悲しいお知らせを聞かされました。
新たに就任したティファニエという天恵武姫が業突く張りで食料を徴収していったので食材が無いと言われてしまいます。
逆らった人々はリックレアという監獄がある街に連行されたそうです。
宿屋兼食堂なのですが食堂は営業していないと言われました。
他の店も同様でどこも営業していないそうです・・・
ラフィニアのティファニエへの反感が高まっていきますよ。
彼女はエリスやリップルを天恵武姫のあるべき姿と捉えているので当然かもな。
イングリスは天恵武姫と聖騎士との関係に問題が潜んでいる事を知っているのでラフィニア程の憤りは見せません。
イングリスは宿泊だけをお願いする事にしました。
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部屋に入るとイングリスは今後の方針を皆に聞いてみる事にします。
国王に謁見して活動の許可を貰うために王都に向かう。
女将から逆らった人々が連行されたというリックレアに向かう。
レオーネとリーゼロッテがイングリスが先にリックレアに向かおうと言い出さなかった事に感激しています。
速攻でティファニエと戦おうと考えなかった事を褒めてくれます。
がラフィニアにはイングリスの意図がバレバレでした。
イングリスは国王に謁見を求めても敵対され戦いになる事を望んでいる。
仕方なくリックレアに向かうもそこで邪魔が入り戦う事になる。
時間が掛かってしまいアルカード軍とカーラリア軍の衝突が始まってしまったので介入する。
三回の戦闘を望んでいると見破られてしまいます。
レオーネとリゼロッテはやっぱりか!と納得していますよ。
イングリスが戦闘狂であるとの認識が強まっています。
ラティが折衷案を出しました。
王都とリックレアは途中までは同じ道を通る事になるので状況の変化に応じて決めようって事になりました。
翌日直ぐに出発する事になるかと思ったらラフィニアがやる事があると言い出しました。
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ラフィニアは食事に困っている街の人々を見捨てる事ができませんでした。
カーラリカから持ってきて自分達の糧秣を分け与える事にしました。
炊き出しを行う事になりました。
自分達が食べ始めると歯止めが効かなくなり料理が無くなってしまうと考えたラフィニアは食べるのを我慢しています。
イングリスにも炊き出しを食べる事を禁じてきました・・・
孫娘のように思っている可愛い可愛いラフィニアの頼みなのイングリスは血の涙を流し従っています。
ラフィニアとイングリスはお腹をぐきゅーと鳴らしながら炊き出しを続けています。
心優しい街の女の子がイングリスに自分の分を差し出してきましたよ!!
イングリスは女の子の気持ちを踏みにじるわけにはいかない、これは厚意を受けるのが最適解と理論武装を行います。
女の子の差し出すスープを食べようとしたのですがラフィニアに止められました。
女の子には何で無理に我慢しているのか分からないようです。
説明に困ったラフィニアが周囲に積もっている雪を食べはじめました。
味がしないので砂糖をかけて食べています。
イングリスも意外にいけと感じて砂糖をかけた雪を食べて空腹を満たす事になります。
汚れていない雪を選んで食べているのですがよくお腹を壊さないよね。
二人の胃袋は特別製なのね・・・
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炊き出しの情報を得た天恵武姫側が偵察部隊を送り込んできました。
それを指揮しているのがプラムの兄ハリムでしたよ。
ハリムは美男ですね・・・ティファニエの趣味が分かりました。
正体がバレない為にラティとプラムは身を隠す事になります。
イアンが交渉役として残る事になります。
イアンを見つけたハリムは裏切ったなと言ってきました。
イアンはハリムがティファニエの味方をしている事を罵ります。
ハリムから激しい反論を受ける事になりました。
ハリムはティファニエの力でハイランダーになっていましたよ。
イーベルに改造されてしまったイアンは運が無かったと言ってますね。
ハリムは無印者だったそうですがそんな自分を重用してくれたティファニエに感謝の念を抱いています。
ハリムはティファニエに心酔していました。
今の彼はアルカード王国を守る事よりもティファニエに褒めてもらう事の方が重要だと言っています。
イングリスが前に出てハリムと戦う姿勢を示しました。
最初ハリムはイングリスが無印者だと知り侮っていました。
しかしイングリスの強さを知り作戦を変えます・・・より狡猾で有効な手段を用いていました。
連れて来ていた戦闘用の奴隷に自爆攻撃を仕掛けさせる事にします。
戦闘用奴隷は乗っていた機甲鳥で突撃してきました。
イングリスが受け止めると自爆します。
イングリスが咄嗟に空中に吹き飛ばしたので街への被害は避けられました。
焦ったハリスは複数名残っている戦闘用奴隷に散らばって街への自爆攻撃を指示しました。
流石のイングリスも同時に複数の機甲鳥を止められないと思われたのですが新技を披露してくれますよ。
イングリスは一発のエーテルストライクを放ちます。
エーテルストライクは一直線に飛んで行き射線上の敵を巻き込み消滅させます。
残ったエーテルストライクはそのまま飛行を続けてどこかに飛んで行く筈なのですがイングリスが蹴り飛ばして飛行方向を変えます。
イングリスはエーテルストライクの通過地点に先回りして蹴り飛ばす事でハリスの配下を次々に消滅させました。
一人になったハリムにティファニエに会いに行くので十分な準備をして待っていろと伝えておけと告げて逃がす事にします。
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ティファニエの待つリックレアに向かう途中の街はどこも人の姿がありませんでした。
街の中の建物の地下室でプラムが餓死している子供たちを発見し悲鳴をあげました。
街の大人達は子供たちを地下室に隠して助けようとしたようです。
しかし迎えに戻る事が出来ずに子供たちは餓死してしまったようです。
悲惨な光景を目にしたプラムが泣き出してしまいます。
彼女は兄ハリムがティファニエの部下として非道な行いに加担している事実に強い罪悪感を抱いています。
ラフィニアが励まそうとしますがレオーネに止められました。
レオーネも兄レオンが血鉄差旅団に参加しています。
プラムの罪悪感に共感を抱く事ができたようです。
泣いているだけでは駄目だ、自分は自分として正しいと思える行動を取るべきだと励まします。
泣いているプラムを慰めるのはラティの役目だと考えている彼女は彼を呼びつけます。
ラティが躊躇していると激しく叱責していますよ。
レオーネの剣幕にラティはプラムを無く醒める役目を果たす覚悟を決めました。
プラムはラティの胸の中で泣き始めています。
ラティはプラムを守っていこうとの思いを強くしたようです。
辛い過去を思い出してレオーネは泣きそうでした。
イングリスがさり気なくハンカチを渡していますよ。
レオーネはイングリスの気遣いに感謝しています。
流石年の功ってヤツだね。
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その日は街の空き家に泊まる事になりました。
イングリス、ラフィニア、レオーネ、リーゼロッテの四人で一緒の部屋で眠ったようです。
目覚めたイングリスが部屋にあった姿見で自分の姿を眺め始めます。
イングリスは自分の美少女ぶりに感激していますよ。
これはイングリスの趣味ですね。
精神的には男なので最高の鑑賞対象が自分のボディっていう最高の状況です。
自分の身体なのでどんなに凝視しても誰からも文句は言われません。
イングリスには眺めるだけではなく身体に刺激を与えてみる行為も試して欲しいもんだね・・・
起きだしたラフィニアが後ろからイングリスのおっぱいを揉み始めました。
ラフィニアはおっぱいが無いので羨ましいようですね。
室温が低かったのでラフィニアの手を冷たくなっています。
ラフィニアはイングリスの谷間に手を突っ込んできました・・・おっぱいの谷間で暖を取ろうとしています。
うーむ最高の暖房機だな羨まし過ぎる。
リンちゃんが自分のお気に入りの場所を取られると感じて谷間に潜ろうとしています。
イングリスはレオーネに助けを求める事にしました。
レオーネの方がおっぱいが大きいだからあっちに行ってよとお願いしています。
ラフィニアとリンちゃんはレオーネのおっぱいを蹂躙し始めました。
そこに慌てた様子のラティが飛び込んできました。
リーゼロッテも起きだしていたのでラフィニア、レオーネ、リゼロッテの悲鳴があがります。
ラティにラッキースケベイベントが発生しましたね。
頬を引っ叩かれるかと思ったら下着姿のイングリスに組み伏せられる事になりました。
イングリスはラフィニアの下着姿を覗かせるわけにはいかないよーと凄んでいます。
ラティの顔にイングリスの下着おっぱいが当たってますね。
ラティは照れながらプラムとイアンが居なくなったと告げてきました!
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周囲を探したのですが二人の行方は分かりませんでした。
機甲鳥で飛び去った様子も足跡も残っていませんでした。
何者かが二人を拉致したのかイアンが裏切った可能性が出てきました。
イングリスはイアンが裏切ったとは考えていません。
いずれにしてもティファニエ達が何かしたんだと考え急いでリックレアに向かう事が決まりました。
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機甲親鳥でリックレアに向かっている途上で予想外の出来事が発生しました。
最初は巨大な地震が起きたのか?と思ったのですがリックレアが浮かび始めます。
イングリスたちはリックレアに浮遊魔術が使われたと気が付きました。
イングリスは多くの魔素を必要とする浮遊魔術が発動したって事は捉えられていた住民の多くが殺されたと気が付きます。
ラフィニアを悲しませると思い教えません。
急ぎリックレアに向かていると問題のティファニエに襲われました。
彼女は単独で襲撃してきたよ!!
レオーネに気付かれずに大剣型アーティファクトを奪い取り機甲親鳥に突き立ててきました。
機甲親鳥を両断して撃ち落そうとしています。
ティファニエの斬撃をイングリスが受け止めました。
無印者なのに自分の攻撃を受け止めたイングリスに興味を持ったようです。
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ラフィニアがティファニエのしている事を糾弾します。
天恵武姫にあるまじき行為だと罵っています。
エリスとリップルの高潔さを例に出してティファニエを非難したのですが意外な答えが返ってきたよ。
非難されてもティファニエは平然としていますね。
道具に過ぎないエリスやリップルと天上領の役人でもある自分とは考え方が違って当然と言っています。
この発言でラフィニアは益々ヒートアップするのですがイングリスはおや?と思っています。
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イングリスとティファニエの戦いが始まりました。
イングリスの知っている天恵武姫は武器を使用して攻撃してきましたがティファニエは徒手空拳で攻撃してきました。
エリス、リップル、システィアは敵の攻撃を受ける事無く自分の攻撃を相手に当てる事を目指していました。
ティファニエの戦闘スタイルは攻撃を受ける事を前提にして自分の攻撃を相手に当てる泥臭い戦法でした。
敵の全力を引き出した上で勝つ事を心情としているイングリスには最も好ましい対戦者でした。
イングリスはエーテルシェルを使わないでティファニエの相手をしています。
お互いに攻撃を貰っても相手に攻撃を当てています。
轟音をあげる攻撃を受けても倒れません。
ティファニエはイングリスの事を気に入ったようですね。
天恵武姫にしてあげると言い出しました。
イングリスは一瞬だけ迷ったね・・・今よりも強くなれる可能性があると思ったようです。
ラフィニアが激しく否定したのでイングリスは我に返りました。
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ティファニエは今回のリックレアを浮上させる計画はイーベルが画策していた事だと教えてくれました。
彼女はイーベルに対して良い感情は持っていませんでしたよ。
ティファニエは女の武器を使って今の地位まで成りあがってきたそうです。
色仕掛けが通用しないクソガキを始末してくれたとイングリスに感謝を伝えてきます。
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イングリスとティファニエの戦いは肉弾戦です。
どちらも絶世の美女なのですが野蛮ですね。
イングリスが片足を掴まれて逆さづりにされます。
スカートが捲れてしまうと感じた彼女は咄嗟にスカートを抑えています。
この女性的な行動にイングリスは恥ずかしさを感じていました。
自分の精神がどこまで女性化しているのか心配になっています。
ティファニエがイングリスをジャイアントスイングで投げ飛ばしています。
ダイナミックだな。
雄叫びをあげて殴り合っているよ。
イングリスの連打がティファニエを追い込んでいきます。
主君のピンチに部下のイケメンが殺到してきました。
誰もがティファニエを守ろうとしていますよ。
イングリスは自分が悪役になった気分になっています。
ティファニエが部下のイケメン軍団を大切に想っているのは確かでした。
彼らではイングリスに勝てない、無駄死にするだけなので、応援していて欲しいとお願いしています。
戦いが終わったら自分を癒して欲しいとお願いされてイケメン軍団はヤル気になっていますよ。
きっとエロエロな行為をしているに違いない。
イングリスを応援するラフィニア達がやって来ました。
イングリスは自分がティファニエと戦っている間にラフィニア達にリックレアに乗り込んでもらう事にします。
ティファニエはイケメン軍団に後を追わせます。
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イングリスとティファニエの戦いは激しさを増していきます。
先にリックレアに向かったラフィニア達に追いついてしまいました。
ティファニエはリックレアを守る為に決着を急ぐ事にします。
これまで使っていなかった武器化を使いイングリスを倒す事に決めます。
ティファニエの武器形態は鎧でしたよ。
鎧に変形したティファニエがイングリスに装着されます!!
イングリスは天恵武姫が変身した武器の高性能さに驚きました。
イングリスの纏うエーテルがティファニエによって強化されています。
更にイングリスは身体の制御をティファニエに乗っ取られてしまいます。
全力のエーテルストライクを撃たされる事になりました。
エーテルストライクはリックレアがあった場所に着弾して巨大な穴を開けました。
イングリスが天恵武姫に武器としての役目の他に装着者の生命力を奪う役目がある事を確認しました。
イングリスはティファニエが天恵武姫が大した役目では無いと考えている理由を理解します。
ラフィニアが失礼な事を言ってしまったと謝ります。
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エリスがラフィニアやイングリスに対して素っ気ない態度を取る理由も理解できました。
ラファエルがエリスを武器化して装備して虹の王と戦った時に生命力を奪い尽くしてしまう事を危惧していたからだね。
リップルがシルヴァが武器化した自分を使う事を拒否していたのも同じ理由だね。
天恵武姫は地上の守り神という側面と力を付けた聖騎士が天上領に歯向かう可能性を摘み取る役目も負っていました。
イングリスはティファニエが天恵武姫の役割に忌避感を抱いている事を理解しました。
ティファニエは功績をあげて自分の領地を持ちたいと考えていました。
天上領で上に登って行くには一回の失敗も許されないそうです。
自分の夢を叶える為ならばどんな犠牲を払っても仕方ないと考えています。
彼女なりの正しさがあるみたいだね。
天上領の枠組みの中で人々の役に立とうとしているエリスやリップルとは異なるね。
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ティファニエがイングリスの弱点を見出します。
ラフィニアの事を一番大切に想っている事がバレてしまいます。
ティファニエはイングリスを屈服させるにはラフィニアを自分の手で殺させるのが一番有効と判断しました。
エーテルストライク特大版をラフィニアに向けて放とうとしてきます。
イングリスは物凄く焦り怖い顔で威嚇しています。
ラフィニアに手をだしたら絶対に殺してやると凄んでいます。
ティファニエはイングリスの身体の制御権を握っているので反撃は不可能と考えていました。
イングリスから流れ込んでくる彼女の生命力も枯渇しかけています。
ラフィニアにエーテルストライクを撃った段階でイングリスが死ぬと考えていました。
笑いながらエーテルストライクを撃ってしまいます。
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ここから先のイングリスが凄いですよ。
イングリスはユアとの戦いを経てエーテルの波長を変える修練を始めていました。
それが生きます。
血鉄差旅団の黒騎士がエーテルの波長を変えていました。
イングリスは自分もその技術を習得する必要があると考えて修行に励んでいたのね。
イングリスはエーテルの波長を変えてラフィニアに向かう筈だったエーテルストライクの軌道を逸らせました。
先ほど着弾したリックレアの跡地に更に深い穴をあける事になります。
軌道を逸らされたティファニエが驚愕していますね。
更にイングリスが生きている事も信じられないようです。
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イングリスは軌道を逸らす前からエーテルを操作して天恵武姫が装着者の生命力を奪う機能を阻害させていました。
それでティファニエはイングリスの生命力が尽きかけていると誤認したようです。
ラフィニアを手にかけようとしてティファニエは万死に値します。
イングリスはさっくり彼女を殺そうとしています。
普段はニヤニヤ笑顔で楽しそうに戦っている彼女が物凄く怖い顔をしていました。
ラフィニアにはそれが引っかかったようです。
イングリスがティファニエを殺す事を思いとどまらせようとしています。
イングリスはティファニエの行為の非情さを指摘してラフィニアを翻意させました。
ティファニエは諦めたみたいだね、目を閉じて殺される瞬間を待っています。
ハリムが駆けつけて来て殺さないで欲しいと懇願してきました。
彼は人質に取っているプラムを殺すと脅してきましたよ・・・
自分の妹を手にかけてまでティファニエを救いたいのね・・・これは本気で彼女の惚れている?
洗脳されている感じはしないので惚れているみたいだぞ。
イケメンに興味のないイングリスは無視する気でしたが状況が一変しました。
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強化版エーテルストライクにより深く抉られた地面から竜の尻尾が出てきました!!
その竜は前世のイングリス王だった時代に因縁のある相手でした。
イングリス・ユークスに転生して以来初めて前世との関係がありそうな相手が出てきました。
神竜フフェイルベインという名前の竜で。晩年のイングリス王が大きな犠牲を払い火山に封印した相手です。
この時の戦いでイングリス王は先頭に立ち戦う事ができませんでした。
王の責任を果たす為に訓練をする時間が作れず武勇が衰えていました。
その心残りが転生をお願いした理由になっています。
冷気を司る竜なのでカーラリア王国が極寒の国になっている原因かもしれません。
イングリスはかつて戦えなかった強者と戦うチャンスが来たと考えました。
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ハリムと交渉する事にしますよ。
切り替えの早さは流石だね。
イングリスはティファニエを助ける代わりにリックレアに捉えている生き残りの解放を要求しました。
天上領への手土産が必要だろうから浮遊しているリックレアは返さなくていいと付けたします。
イングリスはティファニエが竜の存在を知らなかった事からイーベルが何かを企んでいた可能性に思い至ります。
イングリスが豹変したので少し疑っています。
イングリスはいつも力押しばかりではないんだと答えます。
普段イングリスを知らないのでハリムが「はぁ?」と疑問に思うのは頷けますがラフィニア、ラティ、プラムにも疑問を抱かれました。
即答しないハリムを直ぐに返答しないとティファニエを殺すと脅します。
「さぁどうします?3 2 1」とカウントして脅しています。
脅し方も堂に入ってきたね。
ハリスは慌てて条件をのむ事にしました。
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救い出された生き残りの中にアルカードの騎士が含まれていました。
ラティの姿を見つけた彼らはしきりに感謝してきます。
ラティは自分は大した事はしていないと謙遜しようとしています。
それを見ていたイングリスが謙遜するのを止めさせました。
国王経験者として謙遜は必ずしも上に立つ者のやくに立つわけではないと知っているからです。
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ラフィニアがイングリスの決断を疑ってきましたよ。
彼女は新しい強そうな相手が出てきたので前の戦いを放棄したんだねと言ってきました。
レオーネとリーゼロッテは天恵武姫を殺さずに済んだので天上領との関係悪化に繋がらなくて良かったと言ってくれいました。
疑惑の目を向けてくるラフィニアに重要な事を教えてあげる事にします。
竜の肉って、すっごく美味しいらしいんだよ?
ラフィニアはそれなら仕方ないね、と納得してくれました。
二人が竜を倒してその肉を食べようとしていると知りレオーネとリーゼロッテが驚愕しています。
「食べる気っ!?」
解放されたプラムに聞くと彼女は気付いたらリックレアに来ていたそうですよ。
イアンの姿は見ていないと言っているので彼の動向は不明です。
イアンが裏切るとは思えないのですが・・・
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番外編 恐怖!増えるイングリス
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リックレアを解放する為に機甲親鳥で移動している時にラフィニアが恐ろしい計画の存在を教えてくれます。
イングリスが王都に残っているだろうイーベルの研究施設で自分の分身を作ろうと考えていると仲間に伝えました。
レオーネ、リゼロッテ、ラティは自分の分身が存在するなんて嫌だと考えています。
三人にはイングリスの考え方が理解できないようです。
イングリスは自分の分身ならいつでも修業の相手をして貰える、どんどん二人で強くなれると力説します。
イングリスが増えると食費が二倍になり困った事になると指摘されます。
ラフィニアがイングリスに増殖計画を断念させる決定打を打ちました。
ラフィニアが二人のイングリスが存在する場合を想定した指人形を使った劇を始めます。
強敵を目の前にした二人のイングリスはどちらが戦うかで揉め始めます。
勝った方が戦う事にしようって事になり敵を目前にして仲間割れを始めます。
イングリス同士で戦っている間に街は破壊されました。
ラティ、レオーネ、リーゼロッテはイングリスが二人いても1+1が0に成ると理解しました。
イングリスは三人目が居れば一人余るので敵と戦えると反論します。
これでは戦力は一人の時と変わりません。
イングリスが増えても食費が嵩むだけで戦力は増えず世の為にならない事が判明しました。
イングリスは元から世の為人の為に生きていないからと開き直ります。
ラフィニアが騎士としてそれは不味いでしょと訴えるね。
自分は世の為人の為になろうとしていると言っています。
イングリスはラフィニアに従うと言ってしまうぞ・・・
ラフィニアは増える事を禁止しました。
ラフィニアが世界を救った瞬間です。
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