ラノベの感想) とある科学の超電磁砲 (電撃文庫)


概略:
御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子の日常が描かれています。格技の訓練を言い渡された黒子が美琴との週末を過ごす為に早期終了を目指します。佐天が初春にイタズラを仕掛ける事になりました。初春が囮捜査を行う事になります。常盤台中学のある学舎の園が独立を宣言して上空に浮かび上がります。

レーベル:電撃文庫
発行日:2022/6/10
著者:鎌池和馬
イラスト:はむらきよたか
ISBN:978-4-04-914455-0
雰囲気:潜入バスルーム、殺人鬼?、囮捜査、独立宣言、レベル5の威力
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序章 四人の少女達
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御坂美琴、白井黒子、佐天涙子、初春飾利がチェーン系の喫茶店に集まっています。
初春は常盤台中学の美琴と黒子がこの店に立ち寄っても問題にならないのか心配しています。
彼女はお嬢様に強い憧れを持っているみたいです。
美琴がケーキを切り分けながら不思議そうにしていますね。
美琴はイベントの告知チラシを目にして心を奪われています。
彼女の好きなカエルのマスコットのイベントが有明で行われるそうですよ。
美琴は学園都市からの無断外出が可能か検討しているみたいですが黒子に止められています。
美琴は自分が現地に行けないならイベントを学園都市で開催させれば良くないか?
電子データを改竄すれば可能ではないか?と本気で考えているみたいですね。
黒子が目がマジですわよお姉様!!!!!!と戦慄していますね。
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第一章 白井黒子は躊躇わない
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テレポート能力を使い黒子が背後から美琴に飛びかかりました。
しかし電撃によって撃退されてしまいます。
美琴は分かってたと言っています。
撃退されても黒子はめげません。
彼女は寮の部屋の鍵を改造して彼女の許可が無いと外側からも内側からも開かないようにしてありました。
現在は金曜日です。
美琴を部屋に閉じ込めて48時間イチャイチャしようと計画していました。
黒子は土日の48時間で美琴とゴールインする予定の様です。
美琴からクーラーボックスサイズの冷蔵庫的なアイテムの話題が出てきました。
寮の部屋に冷蔵庫が持ち込めれば夜更かし生活が充実すると言っています。
邪気のない美琴の発想に黒子は己が薄汚れいてると感じますがいい人のままではいられない。
一歩を踏み出さなければと美琴とのラブラブ計画成就に邁進するつもりです。
後は寮の部屋に戻るだけだったのですが美琴から大変残念な伝言が齎されました。
黒子の携帯電話は設定が壊れていてジャッジメントの固法先輩からのメールを受信できませんでした。
固法先輩は眼鏡巨乳の真面目ちゃんです。
困った固法が美琴に伝言を頼んだようです。
格技の練度が下がっている黒子の為に固法が週末を潰して鍛え直してくれると言っています。
黒子は美琴とのラブラブ計画を成就させる為に固法を速攻で倒そうと考えました。
待ち合わせ場所の訓練施設に向かった黒子は早速奇襲攻撃を仕掛けます。
固法の頭上にテレポートで移動してドロップキックをかましました。
しかし固法には黒子の動きが見えていたようです。
見えていたと言って黒子の頭に踵落としを喰らわせました。
黒子は正座させられ訓練のルール説明を受ける事になります。
法律を破らない限り何をしてもいいようですね。
月曜の午前0時までの黒子が固法に手錠をかけられれば黒子の勝ち。
固法の側から訓練の終了は言い出さない。
黒子は期限内に固法を拘束する必要が出てきました。
延々と訓練に付き合わされると美琴とのラブラブ計画が瓦解してしまいます。
ルール説明を追えると固法は帰って行きました。
黒子はテレポートで移動して固法を尾行する事にします。
尾行しながら固法の透視能力(クレアボヤンス)の精度を観察する事にしました。
距離を話しても見えている事が確認できました。
ビルの屋上を移動して尾行を続けるのですが固法には黒子の位置が把握できていました。
固法は寄り道しないで自宅マンションに帰ってきました。
黒子はマンションの地下駐輪場に向かいます。
駐輪場の番号が部屋番号と一致する場合が多いと考えての事です。
留められている改造バイクの持ち主を登録証から調べると固法のモノだと分かりました。
黒子は実家の営んでいるコンビニチェーンでアンパンと紅茶を買って固法の部屋の監視を始めました。
固法には黒子が見ている事がバレています。
黒子は奇襲しても撃退されると学んだのでチャンスを待つ事にしました。
寝込みを襲おうかとも考えましたが固法のルームメイトの能力が分からないので断念しました。
固法は休日でも規則正しい生活をしているようですね。
午前6時になると朝ぶろに入る事にします。
黒子は躊躇う事なく狭いバスルームにテレポートで侵入して全裸に固法に襲い掛かりました。
黒子は狭いバスルームでは手足を十分に振るうスペースが無いので格技の威力が減退する。
足場も滑りやすので自分が有利になれると考えていました。
固法はすかさず迎撃してきて膝蹴りを黒子の顔に放ちます。
黒子は額で受け止めてシャワーハンドルを奪い取りお湯の温度を上げました。
バスルーム内を湯気で一杯にしてから携帯のフラッシュ機能を使い固法に目くらましを仕掛けます。
透視能力に閃光はきくようです、固法は目を閉じるしかなかったようです。
黒子は固法の顔に肘を入れて勝利しました。
ビショビショの黒子がリビングの床に正座させられています。
濡れ透け状態なので黒子のエロ下着が透けています。
黒子は勝ったのに何でこんな仕打ちを?と質問しています。
固法は予備の眼鏡を装着して不法侵入と咎めてきました・・・あー法律違反ね。
黒子は訓練をクリアしたので美琴との甘い時間を想像して鼻血を吹き出してしまいます。
固法とルームメイトは黒子の事が心配になったようです。
ルームメイトによると固法の膝蹴りは体重三倍の巨漢をノックアウトできる最終兵器なんだそうです。
午前中でも診てくれる病院があるので連れて行こうとしていますね。
黒子はテレポートで逃げ出し寮に帰ってきました。
美琴とのラブラブ生活が目の前です・・・
しかし寮の玄関では無題外泊して朝帰りした黒子を怒れる寮監が待っていました。
黒子の設定が壊れている携帯に何通も寮監からの警告メールが届いてようですよ・・・
黒子は折檻される事になるようです。
お前はここで終わりだ、と言っています。
美琴とのラブラブ計画は頓挫したようです。
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第二章 佐天涙子のドロドロ血祭りパラダイス
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佐天涙子が風紀委員活動第一七七支部に遊びに来ました。
ドアには鍵が掛かっていなくて誰も居ませんよ。
誰も居ないと分かったので佐天は初春へのイタズラを仕掛ける準備を始めました。
動画サイトを見て作った血糊を自分の髪の間に仕込みます。
部屋の中で武器になる警杖を発見しました。
包丁などは怖いので打撃系の武器が良いと考えた結果です。
戻ってきた初春に警杖を持って飛びかかりわざと負ける事にします。
警杖で自分の頭を叩いて倒れ込みました。
倒れる時に髪の間に隠してあった血糊の入った小さい袋を破り血まみれの死体のふりをします。
佐天は初春が焦って慌てている様子を見物しようと考えていたようですが予想外の出来事が発生しました。
初春は落ち着いた様子で死んでしまったなら仕方ない、いつもの方法で死体を処理しようと言い出します!!
佐天は予想外の初春の発言に頭の中が混乱してしまいました。
初春は死体の処理に手慣れている発言を繰り返していますね。
佐天は初春の事を善良な人物だと考えていたので恐怖ですくみ上っています。
動けなくなってしまいました。
自分が生きているとバレると殺されてしまうとの恐怖に取りつかれてしまいます。
初春は独り言をつぶやきながら死体処理に必要な機材の手配を始めていました。
佐天は逃げ出さなければと考えて行動に移ります。
ドアの鍵が開いているのか確認する為に携帯のカメラで撮影しようと考えます。
血糊塗れなのでドアの方向を見ようとして身体の向きを変えると初春にバレると考えたからです。
カメラを起動させて撮影しようとするとフラッシュは動いてしまいました。
佐天は初春に生きている事がバレてしまうと恐怖しますが黒子が初春を呼びに来ましたよ。
レベル4の白井なら初春を無力化してくれると佐天は期待しましたが黒子は撃退されてしまいました。
佐天は初春の温度を保てる能力を使って筋肉のリミッターを外していると予想します。
薄目を開けると目の前に殺された黒子の顔がありました。
頭部が変形しているので完全に撲殺されている事が分かりました。
余りの恐怖に佐天がわけのわからない悲鳴をあげてしまいました。
絶対に生きている事が初春にバレたと確信して恐怖から佐天は気絶してしまいます。
そこに美琴がやって来ましたよ。
部屋の惨状を見て美琴はイタズラにイタズラを返したんだとしてもやり過ぎだと言っています。
黒子が起き上がり初春に協力してた事を教えています。
初春はドアの鍵を掛けないで部屋を留守にしている間パソコンのカメラで部屋の中を撮影して携帯端末で見ていたそうです。
佐天がイタズラを仕掛けようとしていると分かっていたのでイタズラをし返したんだそうですよ。
黒子が警杖のグリップを握り潰したトリックの説明を求めます。
初春は自分の能力、定温保存で微生物を使って腐らせただけだと答えました。
それを聞いた美琴が初春の能力に怖い使い方ある事に気が付きました。
やり過ぎだという美琴に初春が、面白半分でこうされたくありませんし仕方ないと答えています。
イタズラを仕掛けた佐天は血まみれで気絶する事になりました。
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第三章 初春飾利もマジメに仕事する
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美琴と黒子が完全自殺ツール・イグジットAppの捜査を行っています。
関連する研究所を襲撃して作成者を特定しようとしていました。
外れだったのですが初春は前向きです。
調査対象が減ったと喜んでいます。
イグジットAppはマッサージチェアにインストールして使うアプリです。
初春は通信販売の配達をしているドローンがたくさん集まる場所で販売グループが活動していると予想しました。
美琴と黒子に護衛役を頼んで自分が問題の地点に乗り込む事にしました。
囮捜査をすると聞いた佐天が自分がやると立候補しますが美琴、黒子、初春に止められました。
佐天はトラブルメーカーなので関与するとロクな事に成らないと思われています。
販売グループはドローンが吊るしている箱の底に粘着性の高いゴム系接着剤を付けた小さなフラッシュメモリをパチンコで飛ばして箱に張り付けて販売していると予想されます。
初春が売人とおぼしき人物と遭遇しました。
美琴や黒子とは通信機器を通じて通話していたのですが電波が不安手になりました。
黒子が見ている前で初春は売人に連れ去られる事になりました。
初春は通信ケーブや送電ケーブルを埋めてある地下の暗渠に連れて来られます。
初春は販売網に盲点がある、自分ならば販売網の穴を埋められるので仲間に入れて欲しいと交渉を持ち掛けます。
売人は「ふむ」と唸り思案顔をしていますよ。
初春は壁に叩きつけられる事になりました。
売人から自分はイグジットAppの開発者だと教えられます。
元々売人を辿って開発者を特定しようとの計画だったので大きな前進です。
複数名の足音が聞こえてきました!!
こちらが売人のようですね。
開発者は初春を連れて移動する事にします。
開発者は初春を無害が存在と思って油断していますね。
初春は携帯電話に追加してあったスタンガン機能を使い開発者を無力化しました。
電気ショックを受けて動けない開発者を初春が背負って逃げる事になります。
開発者は女子高生でおっぱいが大きいよ、初春はイラついています。
うるさいからどこかに捨てていくかと呟いています。
開発者は初春が風紀委員だと聞いて驚いてます。
甘蛇冴華と名乗りました。
甘蛇からイグジットAppは元々自殺用のプログラムでは無かったと教えられました。
元々は脳のシナプスの線を自分の意思で切り替える、脳の配線図の基幹構造を作り変えようと考えました。
能力を後付けで変更する事を目指すプログラムとして開発したと語ります。
しかし結果は失敗だったそうです。
甘蛇はプロジェクトを閉じたそうですが、失敗作でも自殺ツールとして使用できると分かっていたので欲しがる人達が居たんだそうです。
プログラムがネットに流失してしまい自殺ツールAppとして広まりました。
甘蛇は販売グループを根絶やしにしたいと考えているようです。
初春は開発者の甘蛇にしか分からない事に中に無効化する方法が潜んでいないか検討しはじえっます。
甘蛇からイグジットAppはマッサージチェアに組み込んで自殺する機能だけを追加しても機能しない。
激しい痛みが伴い途中で飛び起きてしまうので自殺には至れない。
自殺ツールとして完成させるには酩酊状態にする必要がある。
甘蛇から効率的な意識の飛ばし方を説明する動画が酩酊状態を作り出す追加プログラムだと教えられました。
アルコールは必要ないようですね。
初春は「殺す機能」か「酔わせる機能」のどちらかを無効化すれば自殺ツールを無害化できることに気が付きます。
デジタル情報だけで対処ができると分かった初春の顔つきが変わりました。
地上に戻れれば絶対に自分が解決してみせると言い切ります。
二人が地上に戻ろうとしていると、自殺ルールを求める女子大生が現れました。
三つ編み眼鏡のお姉さんで一見すると無害そうに見えるのですがぶっ飛んでいました。
彼女は自殺ツールを使い恋敵の女性の殺害を企んでいましたよ・・・
自殺志願者が使うツールだったのに殺人に使おうと考える人が出てきたぞ。
彼女は意中の男性の子供を妊娠中で恋敵を殺せば幸せになれると信じ切っています。
イカレ具合がものすげーな。
金属製のメジャーを取り出して斬りかかってきました。
咄嗟に動けない初春を甘蛇が庇います。
甘蛇は頬を斬られてしまいますが飛び散った血は緑色をしていました。
甘蛇の血を服の上から胸に浴びた女子大生が苦しみだしました。
甘蛇の能力は触れた物品から人の心へ強制的にイメージを流し込むって能力でした。
甘蛇は毒をイメージしたのね。
一緒に初春まで倒れてしまいました・・・巻き添えってヤツだね。
甘蛇は自分は誰も救えないんだと項垂れてしまいます。
項垂れる甘蛇に初春が手を伸ばしました。
あらゆる毒と同じ効能が創れるなら、同時にあらゆる薬にもなれる。
甘蛇が助けてくれるから自分は大丈夫だと言っています。
甘蛇は初春を手をとり額に押し付けます。
甘蛇は宝石のような赤い雫をこぼしました。
薬が作り出せたようですね。
甘蛇はコンプレックスを乗り越える事ができたようです。
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第四章 御坂美琴とお嬢の終わり
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五つのお嬢様学校が集まった「学舎の園」が独立を宣言しました。
美琴は目の前で行われようとしている処刑を阻止するか迷っています。
一人の扇動者が学舎の園を運営するのに大人の力は必要ない、大人からの自立を訴えています。
扇動者は一人の教師を捕まえ集まったお嬢様たちに有罪か問いかけています。
この教師は新しい校則案としてパンツの素材の指定や制汗スプレーの使用禁止を提案しました。
それを問題としていますよ。
学舎の園で推薦入試が行われる日でした。
常盤台中学は推薦入試の関係で授業は休みになっています。
それを利用して美琴と黒子は初春と佐天を案内する事にしたようです。
学舎の園に来れて佐天がハイテンションになっていますね。
美琴は初春に宥めて貰おうと考えましたが彼女の方がハイテンションになっていました。
美琴は初春がお嬢様空間に来るとネジが外れてしまう事を思い出しました。
四人で学舎の園を散策する予定だったようですが一人の迷子を少女を発見しました。
正義マンの黒子が風紀委員としての気質を発揮して声を掛けます。
少女からお姉ちゃんが居なくなったと言われました!?
目の前で逸れてしまったのではないと分かりました。
少女が夕暮爪羽鶏(ゆうぐれつばめけい)と名乗ると美琴はクラスメートの妹だと気が付きます。
姉の金糸雀(かなりあ)が約束の時間になっても現れ無いと言っています。
美琴はツバメちゃんという愛称で呼んでいますよ。
金糸雀は新聞部の敏腕記者でした。
正義感が強く風紀委員に入ろうとしたそうですが体力測定で落とされたそうです。
それを聞いた黒子が驚いていますね。
初春での突破できるのに無理だったのか!!と驚いています。
美琴が携帯に電話しても不通でした。
学舎の園で消息不明になってしまったようですよ。
美琴は爪羽鶏に金糸雀は絶対に探し出すと約束して推薦試験会場に送り届けます。
美琴から金糸雀はおっとりしているがその能力はヤバいと言っています。
金糸雀の能力が触れた先の微生物を全て死滅させてしまうそうです。
金糸雀の捜索を始める事になります。
美琴と黒子は五つの学校が所有権を主張しているロストピースと呼ばれる場所を探す事にします。
ロストピースの一つである雑木林の中で地下へと続く四角い蓋を発見しました。
傍に金糸雀のモノとおぼしき靴跡を発見しました。
蓋を開けると地下に降りる階段が付いていました。
美琴たちは地下に降りて行きます。
地下には通路が敷設されていました。
美琴が通路で倒れている金糸雀を発見しました。
金糸雀は衰弱しているようです。
助けられた金糸雀から工場があったと聞かされます。
それから独立を止められなかったと言っています。
美琴が激しい揺れを感じました。
地震ではないようですがもっと仰天すべき出来事が発生しました。
学舎の園が地上から飛び立ち5000メートルの上空まで上昇してしまいました。
美琴たちが発見した地下空間にメガフロートの土台にする金属キューブが設置されていました。
太陽光発電でエネルギーを補給しれ空に浮かぶことが出来ましたよ。
この金属キューブが学舎の園の地下に隈なく設置されていましたよ。
美琴は国家プロジェクト級の予算がどこからきたんだって疑問を持ちます。
美琴は今にも処刑されそうな教師を助ける為に飛び込みました。
教師を助け出す事はできましたが美琴が独立に反対しているとみなされます。
美琴は教師を助けてから校舎の屋上に移動しました。
敵は居ないと考えていたのですが横に居たよ。
独立を主張している扇動者が美琴に襲い掛かってきました。
彼女は常盤台の三年生で並のお嬢様ではありませんでした。
レザネリエ=サディス=ダイヤラインと名乗り東欧ダイヤライン皇国の君主であると自己紹介します。
彼女は馬上戦闘部の部長でハルバードを武器としていました。
美琴が能力を全開にして防御しなければいけないほどの強さでした。
レザネリエが能力を使い始めると美琴が劣勢になります。
美琴はハルバードで殴り飛ばされて中庭に落ちてしまいます。
レザネリエは群衆に呼びかけ裏切り者美琴を始末するように命じます。
美琴は応急処置をしながら逃げ出す事になりました。
レザネリエの計画に賛同したのは彼女と同じくディベート大会に出ていた四校の生徒でした。
レザネリエは食蜂操祈の派閥を危険視していました。
食蜂派閥に美琴を追わせる事にしました。
これは踏み絵でした。
食蜂は今回の騒動で確実な解決策が出て来ない限り静観を決めました。
教師の計らいで推薦試験を中断して貰えた爪羽鶏が校舎から出てきました。
休憩時間を与えられたのですが彼女には姉を助け出す方策がありません。
泣き出してしまった爪羽鶏に食蜂操祈が声を掛けました。
爪羽鶏を安心させる為にスズメちゃんとは友達だと言っています。
操祈は爪羽鶏の頭の中を読んで会話していたのですが読み過ぎてしまいます。
爪羽鶏は金糸雀と一緒に登校したいという理由で常盤台中学を受験しました。
それは誰にも伝えていない情報だったのですが操祈に伝わってしまいます。
爪羽鶏に不審に思われてしまったので操祈は能力を使う事にしました。
自分の話術がまだまだだなと反省しています。
操祈は自分の行動の自由を手に入れる為に派閥メンバーに美琴の捜索を命じました。
ビルの上を移動中だった美琴が美琴を探し回っている婚后光子(こんごうみつこ)を発見しました。
彼女は「空力使い(エアロハンド)」と呼ばれる鉄塔を成層圏まで吹き飛ばす能力を持っています。
敵にすると不味いと考えた美琴は隠れる事にします。
婚后の事を流されやすすぎると考えています。
婚后はレザネリエの扇動に踊らされていると考えていますね。
隠れている美琴を食蜂派閥の口囃子早鳥(こばやしさとり)が発見しました。
口囃子は念話能力(テレパス)で美琴の詳細な位置情報を帆風潤子(ほかぜじゅんこ)に知らせました。
帆風が空から美琴の隠れていたビルの屋上に落ちてきましたよ・・・ズドンっていう物凄い轟音が響きます。
帆風は食蜂派閥のナンバーツーで女王の護衛と呼ばれています。
彼女は美琴と同じく電気を使う能力者です。
美琴とは方向性が違います。
帆風は微弱な電気信号で自身の筋肉を限界以上に稼働させる「天衣装着(ランペイジドレス)」と呼ばれる能力を持っています。
完全物理特化で殴り合いを得意としていました。
これは意外な能力だったね。
操祈は帆風に非常事態なので今なら正当防衛って言い訳が立つので可能ならば美琴を倒してしまえと命じています。
これは冗談なのか本気なのか?
帆風は操祈の命令に従い食蜂派が狙われない事を最重要課題と考えていました。
本気で美琴を攻撃してきましたよ。
美琴は磁力を使いビルからビルに飛び移り逃げる事にしたのですが帆風の筋力が凄すぎます。
彼女は筋力だけで美琴を追いかけてビル間を飛び越えてきました。
振り切る事ができないので戦いながら移動して行きます。
帆風と美琴を戦わせる事で自分への注目を逸らした操祈は爪羽鶏を金糸雀の元まで送り届ける事にしました。
金糸雀は黒子、初春、佐天と一緒に推薦試験を狙って学舎の園に来ていたキッチンカーを占拠して隠れていました。
爪羽鶏は金糸雀と再会して大喜びしています。
金糸雀から彼女が発見した工場について詳しく聞く事になりました。
金糸雀が発見した食料生産工場では学舎の園に居る全生徒を食べさせていく事は出来ないそうです。
彼女は詳しいデータを取得していたので初春に渡して彼女が学舎の園に残っている生徒達に事実として公表する事が決まりました。
操祈、黒子、佐天、金糸雀が初春を守る事が決まりました。
操祈は口囃子経由で帆風にこの情報を伝えます。
帆風から美琴にこの情報が伝わりました。
勝ちの目が出てきたので操祈は美琴に協力する事を決めたみたいです。
帆風は美琴と戦いながら彼女をレザネリエが陣取る常盤台中学に誘導する事にしました。
戦闘中に帆風から婚后が美琴と協力して安全に学舎の園を地上に降ろす計画を考えていると教えられました。
美琴は混乱している状況下で一番まともに反抗計画考えていた婚后に詫びています。
美琴とレザネリエの戦いは始まりました。
美琴は馬上戦闘部のレザネリエの愛馬が居ない事に注目しました。
理由を問うとレザネリエが学舎の園を独立させようと考えた本当の理由が語られます。
彼女の愛馬ビストリオは練習中の事故で脚を折ってしまったそうです。
回復の見込みもなく遺伝子的にも価値がなく種馬としても生きられなかったそうですよ。
レザネリエはビストリオの処分を決めた教師達が許せなくて独立なんて言い出したみたいですね。
美琴は二回目の対戦だったのでレザネリエのハルバード対策を思いついていました。
彼女のハルバードを左手で持った上着で絡めとり動きを封じました。
本当の理由を正直に言ってくれた方が自分の心に響いた協力できたかもしれないと言っています。
動きの止まったレザネリエに向かった美琴が超電磁砲(レールガン)を撃ちました。
レザネリエの能力である鉄を錆させる「赤色支配(クリムゾンマージ)」によって超電磁砲を減衰させる事を期待してます。
超電磁砲に使っているゲームセンターのコインを錆びさせて威力を減衰させる事が出来ると信じて撃ったみたいです。
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終章 四人の少女た達+α
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レザネリエが美琴に破れた事で独立計画は瓦解しました。
本当の理由を聞かされていなかったディーベート大会に出ていたレザネリエの仲間達は計画続行のモチベーションを保てませんでした。
婚后の活躍により学舎の園はもとあった場所に戻りました。
食蜂操祈は影響力の大きい人物の記憶を改竄して独立事件が大規模な実験だったって事にしました。
美琴の方も常盤台中学の内部サーバーを改竄してその話に信憑性を持たせるデータを配置しました。
二人のレベル5の裏工作により教師を処刑せよと叫んでいたお嬢様達の正気は保たれる事になりました。
美琴と操祈がレザネリエの計画に乗らなかったのは個人的にストレス解消方法を確立しているからだそうです。
レザネリエの計画に乗ってしまった大多数のお嬢様達は過度のストレスに晒される日常を生きているのにそれを自覚できていないそうです。
そこを刺激されたのでレザネリエの計画に乗ってしまったのね。
操祈はレザネリエが愛馬を失った記憶は改竄しませんでした。
それは何となく嫌だったそうですよ。
操祈の判断にレザネリエは感謝しているそうです。
美琴も良い判断だったと認めていますね。
美琴と操祈はお互いにやった後始末を有効だと思いつつも素直に認める事はできないようです。
短い報告会を終えると早々に別れました。
爪羽鶏は常盤台中学の受験を続けるそうです。
美琴はよっぽど常盤台でやりたい事があるんだなと考えています。
事実を知っているのは操祈だけなんだけど操祈がそれを美琴に伝える事はないからね事実は知らないままです。
美琴は最大の功労者である婚后を労う為に遊びに行くみたいです。
黒子と合流してレテポートで第七学区に向かいました。
途中で初春と佐天と合流して待ち合わせ場所に向かうようです。
美琴が「まったく。退屈しないわね、この街は」との感想を漏らしています。
退屈はしないですがハードな日常を送っていますね。
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成分美少女敵戦力科学
評価AAAAAAAAA
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AmazonLink: とある科学の超電磁砲 (電撃文庫)

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