ラノベの感想) 魔法科高校の劣等生 第23巻 孤立編 (電撃文庫)

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レーベル:電撃文庫
発行日:2017/8/10
著者:佐島勤
イラスト:石田加奈
ISBN:978-4-04-893281-3

国防陸軍情報部の秘密幹部会議が達也の事を再教育しようと画策しています。
彼らは証拠は掴めていませんが達也が南総収容所からUSNAの非合法工作員を救出したと断定しました。
遠山曹長(つかさ)を十文字に渡したからバレタようです。
秘密幹部会議は国防軍の中でも秘密の組織のようです。
達也が所属している部隊、101旅団の風間少佐に連絡が入りました。
彼に知らせたのは上官の佐伯少将です。
風間は達也を再教育する事は不可能でしょうと危惧しています。
彼を捕まえようとすると抵抗されて都市がまるごと一つ消えてしまう被害が出ると忠告していました。
風間少佐は達也の事をそれなりに理解していますね。
達也がエゴイストだと分かっています。
彼が公益の為に無償の奉仕など絶対にしないと分かっていました。
戦闘力でも彼を下回っている情報部が下手なちょっかいを掛けるべきではないと忠告はしていたよ。
しかし情報部は達也の真の実力を理解していないので、襲撃計画を実行しちゃうんだよねー。
でも彼らは運が良いよ、達也に届かなかったからね。
彼の周りには彼を大切に思ってくれる心優しい友人が居たんだよねー。
そこに感謝すべきだね、もしも達也に届いていたら・・・恐らく皆殺しにされてたよ・・・
この件は秘密幹部会議が独断で行う事であり国防軍の方針とは一致しません。
国防軍全体が達也を敵視している訳ではないのが救いかもしれない。

魔法師に対する反感が高まって行きます。
大亜連合がアフリカで戦略級魔法を行使する事態が発生してしまいます。
これは資源を廻り支配権を争っているフランスに対する牽制と大亜連合に新たな戦略級魔法師が誕生した事を世界に知らしめる目的があったようです。
前任の戦略級魔法師は灼熱のハロウィンの時に達也のマテリアル・バーストで戦死しています。
大亜連合はこれを公表していませんでした。
これ以上、劉雲徳(リウユンドー)の不在を隠しておけなくなったので新たな戦略級魔法師をお披露目したかったようです。
アピールの仕方も上手かったと思うね。
新たな戦略級魔法師は劉麗蕾(リウリーレイ)という14歳の少女でした。
おー美少女ですね、彼女は亡きユンドーの孫って設定になっています。
可憐な少女が祖父の代わりに頑張っている姿を見せて大亜連合の士気高揚を狙ったと達也は予想していました。
彼女と達也が戦う事はあるのでしょうか?
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達也の周りが騒がしくなっていきます。
達也が九校戦を戦う雫の為に開発した「アクティブ・エアー・マイン」が武装テロで使用されてしまいます。
使用したのはギニア湾西海岸出身の少女魔法師のエフィア・メンサーちゃんです。
アクティブ・エアー・マインの効果は領域内に居る人間の骨を振動波で砕いてしまいます。
喰らった人間は血袋になったそうだよ。
九校戦では飛んでくる的を砕いただけだったので、おースゲーと歓声を上げる事が出来ましたが、的が人間になると酷い惨状に目を覆てしまう人間が増えます。
まあ、そうなるよな。
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アクティブ・エアー・マインは魔法大学の魔法大全に収録されて術式が公開されてたようだよ。
メンサーちゃんはそこから術式を手に入れて魔法を使えるように練習したようだぞ。
世間の風潮が魔法師叩きに傾いているのでマスコミが早速、魔法大学を攻撃しました。
魔法大学はアクティブ・エアー・マインは人を殺す事を目的として開発した訳ではない、使用した結果、殺傷兵器として効果を発揮しただけだとの弁明を行いました。
魔法大学は被害が出たのは使用者の責任だとの弁明に終始します。
まあ、もっともな意見ですね、正統性はあると思うよ。
しかし世間の多数派である魔法が使えない人々は魔法師が怖いので排斥しようとしていました。
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この煽りを受けて今年度の九校戦は中止になってしまいます。
九校戦に戦闘色が濃い種目が増えていた事も原因の一端となりましたが、魔法科高校に通う生徒たちは達也がアクティブ・エアー・マインを開発しちゃったから問題視されていると考える人が増えています。
一条正樹の通う第三高校でもそのような意見が多数派なようです。
正輝としては達也に非は無いと納得しているのですが、仲間に向かって達也を庇う事が出来ずに、複雑な心境のようです。
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達也の通う一高では、達也を誹謗する生徒は少数派なようです。
彼の活躍によって九校戦を連破していると知っているので彼を非難する声は小さ目でした。
達也の周りの友人は彼の事を心配していましたが、達也本人はアクティブ・エアー・マインがテロに使用された事をそれ程気にしていませんね。
達也の効果は使った人間次第って考え方は正しいように思われます。
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USNAで達也を追い詰める更なる動きが発生しています。
こっちの方が厄介な事態を招いています。
エドワード・クラークっていう、USNA国家科学局に所属する技術者が表向きは素晴らしい、裏は恐ろしい計画を発表しました。
魔法師の力を使って金星を惑星改造して居住可能な惑星にしようとの壮大な計画が発表されます。
ディオーネー計画と名付けられたその計画への著名な戦略級魔法師と技術者の参加が呼びかけられました。
エドワードは達也がトーラス・シルバーであると知っていました。
トーラス・シルバーにも参加の要請が成されてしまいます。
エドワードが達也がトーラス・シルバーだと知った経緯は七賢人が使っていたフリズスキャルヴのようです。
フリズスキャルヴは全地球通信傍受システム・エシュロン3のハッキングシステムです。
そのエシュロン3を設計したのがエドワードです。
こりゃバレる。
魔夜さんも七賢人の一人だから、バレて当然か。
エドワードのやり方は的確であり狡猾だったと思います。
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エドワードは敵対国の新ソ連のイーゴリ・アンドレイビッチ・ベゾブラゾフを味方に引き入れます。
彼を説得する材料としてトーラス・シルバーの正体を教えるって事になっていました。
ベゾブラゾフはエドワードの誘いに乗りディオーネー計画に参加すると世界に対して表明してしまいます。
これは不味い事になりました。
USNAと新ソ連はライバル関係にある超大国です。
敵対国からの参加を表明されてしまったので、USNAの同盟国である日本からトーラス・シルバーを参加させなければならないって雰囲気が魔法師の世界に醸成されてしまいました。
まあ、ディオーネー計画は閉塞している人類社会に新たなフロンティアを切り開いて輝かしい未来を創るって表明しているので、不参加は人類社会に対する反逆って受け取られてしまうと考えるのは仕方ないけどね。
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エドワードは大西洋上の公海でエドワード、ウィリアム・マクロード、ベゾブラゾフの三者会談を設定します。
ウィリアムはUSNAの魔法師です。
エドワードだけは魔法師ではないので彼のボディーガードとしてUSNAの戦略級魔法師であるリーナが護衛に付く事になりました。
この会談でリーナは達也がトーラス・シルバーだったと知る事になりました。
更に達也が灼熱のハロウィンを作り出したマテリアル・マーストを使う戦略級魔法師だとも知らされます。
リーナは混乱してしまい以降の会談の内容を理解できていません。
ここでリーナを更なる悲劇が襲います。
考えがまとまらずフラフラしている彼女は会談に使われた空母の立ち入り禁止区画に入り込んでしまいました。
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そこでリーナは相子波を検知します。
何に使われている魔法なのか少し探ってみると恐ろしい事が判明してしまいました。
会談に使われた空母エンタープライズは原子炉を使っていません。
どんな動力炉で動いているのか極秘になっていました。
エンタープライズの動力は魔法師でした!?
リーナの検知したサイオン波は二十人近い魔法師が同一の魔法を行使しているものでした。
複数の魔法師を強制的にリンクして大規模魔法を実行すると魔法師の自我を崩壊させてしまう弊害があります。
当然、その行使は禁止されているのですが、USNA軍では使われていましたよ。
リーナは魔法師が道具として使役されている現実を知ってしまいました。
リーナが秘密を知ってしまった事がエドワードにバレます。
彼はリーナを口止めしてきました。
リーナには上官への報告義務があるのですが、それも必要ないと言ってますよ。
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リーナは大きなショックを受けていますね。
盗聴されている自室の電話を使って達也に警告を発しようとしています。
しかし冷静さは残っていて暴挙に出る事はありませんでした。
リーナは別れの際に達也が彼女に言った言葉を思い出していました。
「もし軍人であることを辞めたければ」
リーナはどうするんでしょうね?
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エドワードのディオーネー計画には裏の計画がありました。
彼は敵対国を含めた強力な魔法師を地球から追い出す事を意図していました。
魔法師が居なくなれば各国は魔法師に頼らないで戦う必要が出てきます。
そうなると経済力に優れていて多額の軍事費を負担できる国が強くなります。
エドワードの狙いはこれでした。
日本は軍事力を魔法師に頼っているので弱くなってしまうんだよね。
この段階で正確にエドワードの意図を理解しているのは達也だけのようだぞ。
不味いねー。
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エドワードはトーラス・シルバーを説得する為に彼の周囲から攻める事にしました。
第一高校の校長あてに書簡を送りつけました。
そこにはトーラス・シルバーの正体が達也だと記載されていました。
達也を説得する為に力を貸して欲しいと書かれていました。
校長は達也を校長室に呼び出し、真偽を確かめる事にしました。
達也は自分からトーラス・シルバーであるとは認めませんでした。
校長との話し合いは達也に考える時間を与える為に、彼の授業への出席を免除する事になりました。
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達也は自分はまだ学生であり学業を疎かにしたくないと苦しい逃げをうちますが認めては貰えませんでした。
教師陣は達也は既に魔法大学を卒業した実力があり、授業に出てくる必要は無いと認めてしまいます。
まあ、あれだけ活躍しているので、妥当な評価なように思えるね。
達也に逃げ道が無くなってしまいます。
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達也は魔夜に一高の校長にシルバーの正体がバレたと報告しました。
達也は魔夜が激怒して怒り狂うと予想していたのですが、意外です・・・魔夜さんあんまり怒ってません。
彼女はシルバーの正体を校長に知られた経緯がUSNA経由で校長に打診があったと知らされると早々にシルバーの事を諦めています。
もう秘密にしてはおけないと判断しました。
魔夜さんは達也と深雪の周りが煩くなっている事を危惧して達也に伊豆の別荘に隠れていろと指示します。
魔夜さんの言い方が凄いね。
「学校に対して謹慎するふりをして、ほとぼりを冷ましてはどうかと思うの」だってさ。
深雪には調布に作った四葉家の首都圏本部に引っ越すようにと指示しました。
魔夜さんは深雪の学校でのガードは水波に任せる事になります。
達也も水波を信用していると表明したので水波は嬉しそうですよ。
魔夜さんは新たな護衛の手配をすると言ってますが、それでも達也は深雪が心配なようです。
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達也は伊豆に引き籠る事になったので暫く修行に来られませんと八雲に報告にやってきます。
八雲は達也の窮状を把握していて来られるようになったら復帰すれば良いよと言ってくれます。
更に彼は深雪のガードに門人を付けてくれると言ってくれます。
達也は驚いていましたが八雲は達也の性格を熟知しているので今回の一件に激しい恐れを抱いていました。
八雲はまだ死にたくないと言ってます。
達也が伊豆に引きこもっている間に深雪が襲われ死んでしまった場合、達也が世界を滅ぼしてしまうだろと本気で考えているようです。
八雲は自分が死にたくないので深雪の安全を確保すると言っていました。
これが、大袈裟って思えないのが達也の怖い所なんだよね。
深雪が誰かに害された場合、達也は本気で世界を滅ぼすよね、世界の平和が守られているのは八雲のお陰かも知んない。
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エドワードは魔法士協会の理事にも達也を説得してねって書簡を送りました。
そこにもトーラス・シルバーの正体が達也だとの記述がされています。
理事は一高生で達也のクラスメートの十三束鋼(とみつか はがね)のお母さんである翡翠さんです。
困った彼女は十師族の当主を集めてオンライン会議を招集します。
会議が始まると一条剛毅が魔夜さんにお礼を述べます。
負傷した剛毅の治療に魔夜が手を貸した事へのお礼でした。
十師族の家長は翡翠の事をそれほど重要視していない感じです。
格上の相手にお願いしなければならない翡翠は苦労していますね。
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翡翠は魔夜さんに達也の説得をお願いしますね。
魔夜さんの迫力にビビりながらの交渉となっています。
魔夜さん、もうちょっと優してしてあげれば?
魔夜さんは全ては達也に任せてあるので自分が口添えする事はあり得ませんと言いたいことだけ言って退場してしまいます。
残された参加者は困ってしまいました。
ここで白羽の矢が立ったのが十文字家の当主として会議に参加していた克人でした。
困り果ててる翡翠は克人に説得をお願いしています。
克人はこれを承諾して達也に会いに行く事になりました。
しかし克人は話してみるけど結果は保証できませんと言ってるね。
克人らしいですね。
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克人が達也と交渉を行うって話を七草真由美が聞きつけました。
真由美は克人に自分も一緒に交渉の席に連れて行って欲しいとお願いしてきます。
真由美は話し合いで解決しなかった場合、実力行使が行われて達也が克人にボコボコにされる事を心配していました。
真由美はそれを止めようと考えたようです。
克人も交渉の席に真由美が居た方が達也を説得しやすいかも?と考え彼女の同行を認めます。
真由美は克人が本気で達也と戦う覚悟を決めていると知り一人では手に余ると判断して渡辺摩利を強制連行する事を決意します。
摩利はたまったもんじゃないね、彼女真由美のお陰で貧乏くじを引かされてるなー。
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伊豆に居る達也の元に黒羽文弥がやって来ました。
彼は国防軍情報部が襲撃計画を練っているとの知らせを持ってきました。
達也はそれをある程度予想していましたね。
文弥は情報部の監視の目を逃れる為に女装しての登場でした。
これがスゲー完成度で、完璧美少女になっているぞ。
情報部は文弥と四葉家の繋がりを掴めませんでした。
達也が情報部の撮影した女装した文弥の映像を破壊しています。
伊豆まで監視に来て成果無しです、本当にご苦労様です。
文弥は四葉家として達也を支援する事は出来ないと伝えます。
文弥は達也に叱責される覚悟でしたが、達也は、その魔夜の判断を肯定します。
達也一人の為に四葉家の関係者全てが国防軍と敵対するのは割に合わないと判断しています。
文弥は驚いていますが達也が一人で対処できるから心配するなと告げると納得しています。
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達也は『今果心(いまかしん)』=八雲、とか『大天狗(だいてんぐ)』=風間玄信が出てこない限り対処は簡単といっています。
今回は珍しく文弥と別行動の亜夜子は深雪の元を訪れていました。
可哀想な役回りになっているんだよねー、暴走状態の深雪の怖さが分かるイベントが発生しています。
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亜夜子は深雪に、達也が襲撃される恐れがあるが、四葉家としては援軍を出せないって、魔夜の考えを伝えます。
これを聞いた深雪は激怒してしまいます。
恐ろしい、とても恐ろしい現象が発生しましたよ。
深雪と亜夜子は二人で話していたのですが、怒った深雪から魔法力が漏れ出してしまいます。
部屋は急激に冷却されてしまい亜夜子は凍り付き始めてしまいます。
深雪は亜夜子に「本気で抵抗しないと凍ってしまうわよ?」と警告していますね。
亜夜子は「どうぞ、お気の済むように」と返答しています。
亜夜子は深雪の叱責を受ける覚悟ができているようです。
異変に気付いた水波がノックしてきたので深雪は怒りを抑えることが出来ました。
深雪は水波に命じて亜夜子を風呂に入れる事にします。
立ち去る亜夜子は言い残しました。
「先程の、そして今のお姉さまは、御当主様にそっくりですわよ」
そうだねー、魔夜さんのようにおっかなかったねー。
亜夜子は達也を助ける事が出来るのは深雪だけだと言い残しました。
彼女も達也が心配なようです。
これって魔夜さんの意図に逆らっているような?
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USNAに出し抜かれてトーラス・シルバーの正体が達也だとバラされたと知った時の魔夜さんはテーカップを流星群(ミーティア・ライン)って魔法で撃ち抜いてたよ!!
怒ると魔法を使って八つ当たりするあたりが魔夜と深雪は似てますね。
今後も四葉家は怖い当主が続くようです。
配下の人たちは苦労が絶えないんだろうなー、ちょっと同情しちゃうよ。
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達也へ援軍を送らないと決めた魔夜さんは少しばかり気弱になっているようです。
七賢人が使えるフリズスキャルヴが使用できなくなっているので情報収取に支障をきたしているのが原因のようです。
USNAからの予想外の情報戦を仕掛けられて後手に回ってしまいました。
やられっ放しの魔夜さんは逆襲する事になるのでしょうか?
大人しくしている魔夜さんが不気味です。
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達也が一高に来なくなったのでエリカたちは心配しています。
いよいよ達也が追い詰められてしまったと感じています。
達也の為に何か出来ないかと話し合っています。
そこでエリカとレオが言い合いを始めてしまいます。
意外なことに美月が二人を止めていました、痴話喧嘩はやめようねと言っています。
エリカとレオを止められる美月は香澄から羨望の眼差しを向けられています。
「柴田先輩、やるね・・・」
エリカたちは達也の元に行ってみたいと申し出ました。
しかし深雪はその日は十文字先輩がやってくるので都合が悪いと返答していました。
深雪の具体的な返答からエリカが達也に危険が迫っていると勘付きます、素晴らしい観察眼ですねー。
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深雪は十文字がやってくる前日に伊豆にやって来ましたよ。
彼女は克人との戦いの前に達也を縛っている封印を解除しようと考えました。
達也に施されている封印は達也を含めて三人が関係するモノでした。
術を掛けているのが、四葉の分家、津久葉家当主、冬歌でした。
術を掛けられているのが達也です。
ここに第三者として深雪が関わっていました。
深雪の魔力を使って達也に『誓約(オース)』っていう系統外・精神干渉魔法が掛けられていました。
深雪は誓約への魔力供給を切る事で効力を除こうと考えていました。
これを行うと深雪に負担が掛かってしまうそうですよ。
深雪はそれを覚悟していましたが、深雪だけが大切な達也が認める筈は無いんだよ。
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深雪の決意にうたれた達也は誓約を根本から破壊しようと考えました。
これを実現するにはいくつか条件がありました。
これが結構エロイベントだと誤解を招くには十分な条件だったんだよねー。
達也は水波に命じて深雪を徹底的に磨き上げる事を命じます。
更に匂いのするものは避けて欲しいとの条件も出しました。
水波はいつも深雪を洗いたかったようですが、普段は深雪に断られているようです。
今日は達也からの命令が出ているので心ゆくまでご奉仕をする事が出来ました。
水波は満足そうです。
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入浴の終わった深雪は白衣と緋袴を着る事を命じられます。
勿論ですが下着は付けてないぞ!!
パンツを穿いていない深雪はちょびっと不安そうにしています。
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達也は深雪を連れて儀式を行う部屋に向かいます。
水波には先に休むように命じています。
これも深雪が誤解するには十分な要因となってますね。
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達也と深雪は三三九度のようにして杯を使い純度の高い水を飲みました。
これで準備完了です。
達也は深雪に向かって告げます、これが誤解の元になったぞ。
決して深雪がエロ妄想に囚われた訳では無いと思うぞ。
「意識の最深層に仕掛けられた誓約に干渉する為には、こちらも深いレベルで触れ合わなければならない」
深雪が盛大に誤解しました。
「あ、あの、わたし・・・初めては、できれば、その、お布団の上の方が・・・」
可愛すぎー
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深雪の予想外の反応に達也が固まっています。
「・・・すまない!」
「紛らわしい言い方で誤解させてしまった、許して欲しい」
「深いレベルの触れ合いというのは、精神的なもので・・・。今回のケースでは、肉体的な交わり・・・は、精気を散らすことになるから、むしろ邪魔になる」
達也、もう少し言い方に気を使えよなー。
邪魔になるとか言うなよ、それじゃあ深雪を抱きたくないように聞こえるじゃんかー。
しかし場の勢いでやっちゃわない達也は真の紳士だよなー。
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これは恥ずかしい。
深雪は初めてを迎える覚悟を瞬時に決めたようだけど、直後に否定されたよ。
可哀想な感じもするねー。
逃げようとしているよ、「離してください!お兄様、後生です!」必死になってるな。
結局は達也に説得されてしまい儀式を行う事になります。
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深雪が誓約への魔力供給を切ったので深層に隠れていた魔法の本体が観測可能になりました。
達也がゲートキーパーを発動して誓約の魔法式を解体して封印は解かれる事になりました。
ゲートキーパーは魔法式を無意識領域から射出する出口をターゲットにする術式解散だそうです。
これで達也の封印は解かれちゃったんだよねー。
達也は好きな時に好きな魔法を使えるようになったようだぞ。
四葉家に対しても自由になったようなんだけど?
達也は今後どうするんだろうか?
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克人が真由美と摩利を連れてやって来ました。
摩利の参加は克人にとっても予想外だったようです。
克人の車は軍用車のような市販車のようです。
似合っているねー。
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達也と克人の会談が始まりますが、達也の答えはノーでした。
達也は克人がディオーネー計画に参加する事を勧める理由を聞きます。
克人は十師族の務めを果たせと言ってきます。
克人の考える十師族とは力のある魔法師にはそれに見合った責任が生じるので、責任を果たす必要があるってモノです。
血統ではなく責任を果たす事で十師族になれると考えています。
立派な考えですが達也には響かなかったようです。
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真由美も参加してきて達也を押す理由が彼がトーラス・シルバーだからだと告げます。
これを聞いて驚いたのは摩利でした。
彼女には色々と説明をしてなかったのねー。
真由美へは深雪から痛烈な返礼が返されます。
達也がトーラス・シルバーだったとして、今の達也は未成年の高校生です。
全ての重責を達也に押し付けるのは間違っていると返答しています。
深雪は四葉家は達也がトーラス・シルバーだと認める事はありませんと付け足します。
これによって深雪には七草家、十文字家と同時に敵対する覚悟がある事を示しました。
真由美にはそこまでの覚悟はありませんでした。
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話し合いによる解決は無理だと克人は判断します。
達也がプロジェクトへの参加を断る正統な理由があると告げたので力づくでの説得を試みる事になりました。
「司波、表に出ろ」
「十文字克人、本気か?」
「既に状況はギリギリだ。お前に拒否は許されない」
「良いだろう」
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達也は余裕があるのかな?
真由美と摩利にも準備する事を勧めているぞ。
摩利は後悔するぞ?と言ってたけど・・・どうなるんだ?
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戦闘の余波で別荘が壊れてはたまらないので達也はゴルフ場跡地に移動します。
そこで戦闘が始まりました。
克人には自信があるようです、達也に先手を譲っています。
戦闘開始時は克人の使うファランクスにより克人優位に進みました。
達也はファランクスを使って突進してくる克人に向かって術式解体を放ちました。
ファランクスはやはり恐るべき魔法でした。
さらに克人は十文字家が研究していた魔法演算領域をオーバークロックする技術を併用してきました。
これは魔法師の寿命を代償として勝利を得る呪詛です。
克人は命がけの戦いを展開しているね。
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ファランクスは異なる属性の魔法をランダムに使えるようでした。
達也は術式解体で纏めて術式を消せないのでピンチになっています。
しかし達也は対十文字家用の魔法を開発していました。
達也は中性子線を放つ対人魔法バリオン・ランスを使い克人に勝利しました。
克人にとってこれは予想外の結果だったようです。
克人は左腕を切り落とされてしまいました。
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達也は克人に止めを刺そうとしています。
これを真由美と摩利が止めようとしましたが、CADを使う事ができませんでした。
深雪の対抗魔法「術式凍結(フリーズ・グラム)」によりCADを封じられました。
しかし真由美は諦めません。
彼女はCADを使わずに魔法を唱えます。
真由美の実力の高さが示されていますが、魔法は発動しませんでした。
深雪の領域干渉により魔法の発動が阻害されてしまいます。
深雪は達也の邪魔はさせませんと真由美に告げました。
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魔法による攻撃が不可能だと察した摩利はナイフを使った攻撃を始めますが、こっちも不発に終わってしまいます。
摩利を止めたのは水波でした。
摩利はナイフで十分だと判断して銃器を隠し持つ事はしませんでした。
水波は拳銃が必要になると判断していました、摩利は水波に負けた事を認めています。
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克人は達也に勝てないと認め敗北を認めました。
達也は再生で克人の斬れた左腕を直します。
達也は克人たちにディオーネー計画に参加できない理由の説明を行います。
達也は魔法を平和利用する利益は、魔法師自身が享受するべきだと考えています。
今のディオーネー計画では魔法師は道具として利用されるだけだと説明します。
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国防陸軍情報部は困ってしまいます。
彼らは克人が達也に会いに行くと聞きつけて、それに便乗する事にしました。
情報部の予想では克人と達也の戦いは克人の勝利で終わり、克人は達也に止めは刺さないと考えていました。
弱っている達也を拉致して再教育を施そうとの計画でした。
とっても杜撰な計画だったと思います。
達也が勝ってしまったのですが、その場に真由美も居るので克人と真由美が協力してくれる筈との淡い期待を抱いて達也への包囲を狭めて行きました。
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情報部の刺客たちは本当に運が良かったよ。
ゴルフ場跡地の林の中から接近している彼らを予想外の集団が襲撃しました。
襲撃者はエリカ、レオ、幹比古、ほのかでした。
彼らが幸運だったのは、多くの隊員がほのかの魔法で眠らされた事です。
全く平和的な魔力行使ですねー。
ほのかの魔法から逃れた不運な隊員はエリカ、レオ、幹比古の魔法を喰らって痛い目に遭っています。
襲撃部隊に参加していた遠山つかさはエリカに殴られて無力化されてしまいます。
ここでエリカは新しく開発した「切陰(きりかげ)」って魔法を使いました。
彼女は研究熱心ですねー。
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つかさはエリカに対して口での説得を試みましたが無駄だったねー。
エリカに「あんたたちさ、少しは学習しなよ」と言われてしまいます。
つかさたちは銃刀法違反で捕まってしまいました。
これは大きな問題となりそうだぞ。
エリカは深雪の態度がおかしかったので、道場の門下生の警察官を率いて達也の護衛にやって来たようです。
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真由美は達也がディオーネー計画への参加を拒むと世界から居場所が無くなってしまうと心配しています。
孤立して苦しむことになるのは達也だと言って計画への参加を促そうとしています。
そこに今回のヒーローが登場しました。
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「達也くんは孤立なんかしないわよ」
エリカがレオ、幹比古、ほのかを伴って登場しました。
レオは担いでいた、つかさ、を克人に引き渡しますねー。
ほのか、幹比古もエリカに賛同していますが、レオがカッコよくまとめました。
「ダチだから。これ以上の理由があるもんかよ」
レオってヒーロー気質だよねー。
風間少佐の言っていた大魔王達也を倒す事ができる、まだ誕生していない勇者とはレオの事だったりして?
戦闘には参加しませんでしたが美月と雫も来ているようですよ。
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克人は達也の説得を諦めました。
「司波。お前は良い仲間を持っている。少し羨ましいぞ」
と言って克人は去って行きます。
「十文字くん、待って!」と真由美が克人を追いかけます、うーん、これでは負けた悪役になってねーか?
「やれやれ。負けたよ」と言って摩利も去って行きました。
達也は毒気が抜けた顔でエリカたちを見回しています。
うーん、これは、克人を諦めさせたのはエリカたちの行動力かな?
達也は仲間に救われたようですよ。
深雪は仲間の友情に嬉しくなって泣いてますねー。
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達也と深雪の周りには心強い味方が居ますねー。
それもこれも二人のこれまでの行動の結果と言えますが、あんまり周囲に気を配ってはいなかったような?
これは二人の人徳なんだろうか?
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深雪と水波は克人との戦闘が行われた日に調布に帰っています。
エリカたちも帰ってしまったようで別荘には達也とピクシーしか居ません。
達也は朝のニュースで想定外の困難が降りかかった事を知ります。
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七賢人の一人、第一賢人と称する人物が動画を発表したとのニュースです。
達也は七賢人って単語から吸血鬼事件で知り合った少年を思い出します。
彼の名前がレイモンド・クラークだったと思い出し、エドワードとの繋がりに気が付きます。
達也は知りませんが二人は親子なんだよねー。
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公開された動画の中でレイモンド・クラークはトーラス・シルバーである達也にディオーネー計画への参加を呼び掛けていました。
『トーラス・シルバーは、国立魔法大学付属第一高校三年生、司波達也氏である。日本の方々よ。司波達也氏を説得して欲しい』
これはヤバイ。
あちゃー、予想外の方向から一般人にもトーラス・シルバーの正体が達也だとバレてしまいました!!
達也はこのような事態が発生するとは想定していませんでした。
達也にはこれに対処する準備が出来ていませんよー。
これは不味い事になってしまいました。
達也は自分が追い詰められたと自覚しています。
これは稀ば事態だよね。
これまでの達也には少しばかりの余裕があるのが常だったので。
今度の問題はマジヤバそうです。
達也の所在がバレてマスコミはじめ、反魔法師活動の活動家とか、厄介な人たちが押し掛けてきたりするのでしょうか?
ここまでバレてしまうと四葉家も動かざろう得なくなるよねー。
魔夜さんはどう動くのでしょうか?
達也の人となりを調べようとして一高にマスコミの矛先は向きそうですよね。
心配だなー、まあエリカが居るので彼女が警察を使って何とかするのかな?
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達也の本音は深雪と離れて木星になんか行きたくねーよって事だと思うんだよ。
解決策としては・・・深雪も一緒に計画に参加することですかね?
彼女も一緒に行くのならば達也は行くって言いそうだよ。
あんまり現実的ではないか?
だったら達也の考えを世間に認めて貰うしかないよね。
魔法を平和利用する利益は、魔法師自身が享受するべきだ!!
認めさせるのは難しそうですね。
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成分婚約者ハーレム恋愛エロ美少女ヒーローバトル恋人?愛
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