ラノベの感想) 通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか? 第3巻 (ファンタジア文庫)
真人、ワイズ、メディの三人はイメージトレーニングをしていました。
三人での連携攻撃の練習です。
見事な連携を完成させていましたが、あくまでもイメージです。
これこそが問題でした。
実際の戦闘では真々子の全体攻撃が強力過ぎてしまい、三人に活躍の機会は与えられません。
メディが、真人とワイズが通過した、私って要らないの?って試練を乗り越える事になっています。
癒術師のメディは戦闘が長引いて仲間が負傷しないと活躍の場面がやって来ません。
真々子が二撃で敵を完全に倒しきってしまうパーティーでは負傷者はでませんからねー。
メディは真々子への不満が噴出してしまい、暗い笑顔を浮かべて壁蹴りをしています。
メディの不満も真人と似たり寄ったりです、自分にも活躍の機会を下さいと切実に願っていました。
生産職のポータだけが真々子が作り出した大量のジェム集めで活躍しています。
真々子のパーティーでは生産職に就くしか活躍の場面はやってこないのかも知れません。
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第一章 おっと、こんなところに轍があるぞ。まあ踏まないけど。いや踏まないから。
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真人は真々子よりも活躍したいので「強くなる」って目的を叶える為にクエストに挑みます。
彼にクエストの存在を知らせたのは一枚のチラシでした。
それは、あからさまに真人の部屋にだけ入れられていた物でした。
ワイズもメディもポータまで、このチラシを入れたのがシラーセだと気が付いていました。
彼女たちは多少は真人の事をいたたまれない、と思ってくれたようです。
気が付かない振りをしている真人の目を覚まさせよう、と悲しい現実を指摘してくれました。
しかし真人は何でも一つだけ願いを叶えてくれるというクリア報酬に期待して参加する事にします。
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何でも、と言っても叶わない願いが事細かに指摘されています。
親子二人組という制限の解除はできないようです。
即座にゲームクリアも不可能です。
願いを増やす事も出来ないみたいです。
「最高の状態」などの抽象的な表現もダメですね。
制限が多いですが真人は、真々子よりも強くなって俺TUEEEEEを実現する為にクリアを目指す事になります。
真々子が真人に賛同したので問題のタワーダンジョンに向けて出発しました。
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タワーダンジョンはチャンカーって名前の港町に存在しました。
町に到着した真人は大勢の母親に囲まれてしまう事になります。
母親たちは自分の話を聞いてくださいと訴えています。
原因が分からなくて困惑した真人たちは棺を探しました、シラーセさんが来ている筈だと予想します。
棺を発見してワイズに蘇生魔法を唱えて貰う事になりましたが、ここでメディが待ったを掛けます。
彼女は自分に蘇生魔法を掛けさせて欲しいと訴えました。
人が良いワイズはメディにその役目を譲ります。
真人がぼそっと呟きました、これでワイズが魔法を唱える数少ない場面が奪われたな・・・
メディが二ヤリと笑っています、悲しいですがメディは腹黒キャラになってしまったようです。
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蘇生されたシラーセが解説を始めてくれますが、今回の彼女はいつもと少し違いました。
調べたいことがあるので搭に同行して欲しいと言ってきました。
シラーセに連れられて搭にやってきました。
入り口で彼女は人数を確認していました。
このダンジョンはソロプレーヤーでは攻略不可能なダンジョンで、ソロゴロシの搭、と呼ばれています。
外から見ると物凄く巨大な搭なのですが、中は百階層になっています。
企画段階では一万階の搭を計画していたそうですが、生身の人間に一万階も登らせるのは無理だと気が付いて百階にしたと教えてくれました。
運営は適当です・・・
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シラーセは搭の中の機能を調べていました。
床にパネル状の罠が仕掛けられていて、キチンと機能するのか確認しています。
ここでシラーセがお茶目な行動を取ってくれました!!
最初はメディに踏んでもらおうとしていたようですが、罠に嵌って魔法を封じられたワイズを揶揄うのに忙しメディの代わりに真々子を指名します。
真々子が指定されたパネルを踏むと恐ろしい現象が発生しました。
天井に穴が開き真々子の足の下から強烈な風が吹きつけられました!!
何が起るのか注視していた真人は真々子のスカートの中をもろに見てしまいました!!
パンティストッキング着用!腰細い!脚細い!パンストの向こうに薄っすら見えるパンツも細い!
真人は精神的な大ダメージを受けてしまいます。
「頼むからさ、もう本気で勘弁してくれよ・・・こういうのはご褒美じゃなくて刑罰なんだよ・・・俺、つらいよ・・・もう本気でつらいよ・・・」
項垂れている真人に向かってシラーセが慰めの言葉をかけてくれます。
「大丈夫。安心してください。いずれ真人君もわかりますよ・・・パンストの良さが」
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真々子の全体攻撃で出現するザコモンスターを倒して一行は順調に進んでいました。
十階ごとに配置されているボス部屋に到着してボスを攻略する事になりました。
出現したボスは猫型のモンスターでサイズも普通の猫と同等でした。
女性陣は可愛いーと言っていて攻撃するのを躊躇っています。
シラーセにサクサク片づけてしまいましょうと言われた真人がボスを倒しました。
念願のボス攻略を達成できたのですが、真人は喜べませんでした。
圧倒的な力の差を見せつけて勝利した真人を女性陣がじーっと見つめています。
まるで真人が酷い事をしたように感じられる視線を送っています。
シラーセはボスにも変更が成されていない事を確認していました。
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そこに謎の人物が登場します。
彼女は町の冒険者は残らず自分の配下に加わったはずなのに、まだ残っていたのね、と言っていますよ。
可愛い顔のポニーテルです、歳は真人と同じくらいです、攻撃的な印象を受けます。
彼女は階段を下りてくるのですが、途中で階段を踏み外して尻餅をついて、そのまま、階下まだ滑り降りてきました。
お尻が痛そうです。
真人は心配して駆けよりますが、心配は無用と強がっています。
別に転んでなんていないもの!と言っています。
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真人が彼女の名前をたずねると、いちいち名乗らなければならないルールなんてないわと言って自己紹介してくれます。
彼女は反抗組織リベーレ四天王の一人、母に反逆せし者、”母逆(ぼぎゃく)のアマンテ”よと自己紹介してくれます。
聞いても居ない事まで喋ってしまう頭の弱い子のようです。
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真人に誘導されたアマンテは反抗組織リベーレが親に反抗する者の集団だと説明してくれます。
乗せやすい子のようです。
真々子の存在に気が付いたアマンテは彼女を警戒していました。
「なっ・・・あなた、まさか・・・!?」って言っていたので事前に真々子の事を知っていたようですよ?
何でだ?
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真々子が自己紹介します。
「え?あ、はじめまして。私は大好真々子です。マー君のお母さんですよ。うふふ」
真々子はどうしても真人の母親である事を強調したいようです。
真々子の自己紹介を聞いたアマンテは、「そんな、まさか、本物の大好真々子だというの!?・・・くっ!」と言ってるねー。
アマンテは逃げ出してしまいます。
真々子たちがこれ以上メンバーを増やす事はできない、追いかけてくる心配はない、ここはひとまず撤退して対策を練らないと、と言っています。
逃げる時に階段に脛を打ち付けてしまいます!本当にドジっ子です。
「くぅーっ!この私に傷を負わせたこと、絶対に後悔させてあげるわ!覚悟しておきなさい!」と捨て台詞を残して四つん這いで階段を登って行きました。
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訳が分からない真人はシラーセに説明をお願いすると彼女は状況を把握する事が出来たので一度外に出ましょうと告げます。
海辺でシラーセの解説を聞く事になりました。
驚きの事実が告げられます。
運営側のシラーセはこの町で起こっている状況を知らなかったと告げます。
彼女がビラを使って知らせてきたのは、他のテストプレーやNPCと共同で搭を制覇して貰うとの意図だったそうです。
ギルドを作って一定以上の人員を集める必要があるそうです。
この町にある他のギルドと競い合いながら搭を攻略させるのが目的だったそうです。
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町に入ったときに母親たちが子供が家に帰ってこないと言ってました。
家出した子供たちは反抗組織リベーレに身を寄せたんだろうと予測します。
親子の絆を深めることを目的としたこのゲームで、親子の不和を助長させる行為をしているので悪の組織と考えていいでしょうとシラーセは言っています。
真人たちは、反抗組織リベーレを打倒する事になりました。
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シラーセさんの提案で真々子がギルドを発足させる事になりました。
彼女は一軒の廃墟に真人たちを連れて行き、その土地と建物を真々子に進呈すると言ってきます。
ギルドの拠点としてご利用くださいと言ってくれます。
真々子はシラーセに言われるままにフィーリングで記入を済ませてギルド設立申請を完了させてしまいました。
ギルド名が恐ろしい事になっています。
【お母さんギルド】が誕生してしまいました。
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第二章 お母さんギルドは千客万来!・・・って、招かれざる客ばっかかよ!
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真人は久々に普通の目覚めを体験していました。
が、それは直ぐに終了してしまいます。
目の前に真々子の顔がありました。
真々子は真人を起こしにきたそうです。
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何故かシラーセまで来ていますね、彼女も一緒に和風の朝食を食べています。
現状はギルドメンバーの補充が難しいのですが、メディとポータは真々子が居るので何とかなるだろうと考えています。
シラーセが素敵なプレゼントを全員にくれました。
なんとメイド服でしたよ、真人にも同じものが用意されていました。
ワイズ、メディ、ポータがメイド服に着替えてくれます。
真人は見惚れていたのですが、ワイズとメディにまで見惚れてしまった事を後悔しています。
ポータだけが真人の心の癒しになっています。
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三人は真々子がいつもの服装なので不思議がっています。
真々子にもメイド服がプレゼントされたのですが、真人が着る事を止めたそうです。
一同はボロボロの廃墟を整備する事にしました。
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二手に別れて行動する事になります。
真々子とワイズが廃墟に残り掃除を行います。
真人、メディ、ポータが資材の買い付けに向かいました。
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ポータが雑貨屋を発見して必要なモノを購入する事になりました。
店の中で予想外の人物と遭遇する事になりました。
疲れた様子のアマンテが一人で買い物をしていました。
彼女は大量のトイレットペーパーが満載された買い物カゴをさげています。
独り言が聞こえてきました。
「はぁ・・・さすがにあれだけ人数がいると、生活用品の補充も楽ではないわ・・・ああそうだわ。あと私用に湿布薬も買わないと。ちゃんとお尻と脛の手当てを・・・って、あら?」
真人たちに気が付いたアマンテは慌ててトイレットペーパーを隠しています。
生活感を消して悪役に浸りたいようですよ。
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メディが先制口撃を始めます。
彼女は、昨日階段でふつけたお尻と脛を今日になって手当するつもりですよ、きっと手遅れですよ、打撲で痣がくっきりと残ってしまうでしょうね、可哀そうに、と告げます。
アマンテはこのメディの発言に不安を煽られています。
本当にお尻と脛に痣が残ってしまうのか!と不安になっています。
アマンテは自分は痣が残らない体質だもの!と根拠の無い自信を示しますがメディが反撃します。
消えませんよ、痣が残って自分の体に自信がもてなくなりますと断言しています。
堪えきれなくなったアマンテが泣き始めてしまいます。
「ぐっ・・・ぐすん・・・ふええええんっ!」
メディ容赦ないですねー、見事ないじめっ子ぶりです。
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真人も結構な策士ぶりを発揮してアマンテを慰めるついでに彼女から情報を聞き出しています。
アマンテは刺客を送り付けたと言っていますよ!!
真人は真々子をワイズが心配になりますが、真々子が居るので問題はないかと思い直しています。
通常攻撃が全体攻撃である真々子が負ける筈は無いと考えていました。
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そこに血相を変えたワイズが駆け込んできました。
ワイズは本気でヤバい状況なの、このままだと真々子さんが負けてしまうと告げました。
真人たちは慌てて拠点に戻る事になります。
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拠点では真々子に対して訪問販売が行われていました。
真人は真々子の事を本気で心配して本気ダッシュしてしまった自分が恥ずかしくなっています。
素直じゃないねー。
真人は大袈裟な事を言っていたワイズに制裁を加えようとしています。
「・・・なあワイズ。ちょっと頭貸せ。とりあえず一発殴らせろ」
しかしワイズはマジでヤバい状況でしょと叫んでいます。
彼女の示す方を見ると真々子は訪問販売員に丸め込まれようとしていました。
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これを買えば息子さんもきっと大喜びですよ?と言われた真々子は真人が喜んでくれる、買わねば!!と決心しています。
これは不味いですね、真々子の弱点を突いた見事な作戦です。
真人は真々子と販売員の間に割り込んで、押し売りを断ろうとします。
販売員が売ろうとしていたのは水晶玉でした。
ポータに頼んで鑑定して貰う事になります。
ポータが可愛く慌てています、これはレアな現象ですねー。
「あわわわっ!ま、まままっ、真人ひゃん!真人ひゃぁんっ!」
水晶玉は爆弾でした、拠点の宿屋が吹き飛んでしまう威力があります。
爆発へのカウントダウンが始まってしまいます。
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爆弾はまるで泣いているようでした。
処理に困っている真人を救ったのは真々子でした。
真々子は爆弾を膝に乗せてあやし始めました。
子供をあやすように爆弾をあやすと、驚きです爆弾へのカウントダウンが止まりました。
真々子は【母のよしよし】という特殊スキルを獲得したようです。
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真々子は真人が心配して駆けつけた事が嬉しかったようです。
真人のことをよしよししようとしてきます。
真人は恥ずかしいので全力で話題の転換を図っています。
訪問販売員の正体を推測する事になります。
そこにアマンテがやってきて訪問販売員がアマンテの送り込んだ刺客だと認めてくれます。
アマンテは何時まで経っても爆発が起こらないので様子を見に来たと言っています。
真々子が話しかけるとアマンテは逃げ出してしまいます。
彼女は次の刺客が動き出していると教えてくれてから退散して行きました。
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アマンテの送り込んだ次の刺客が宿屋にやって来ました。
ポッチというモヒカンの男が仲間を連れてやって来ていました。
ポッチは爆弾を売りつけようとした訪問販売員と同一人物でした。
彼らは既にボロボロの宿屋を破壊します、壁が無くなっていましたよ。
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彼らは町中に爆弾を仕掛けたと脅して色々な要求をして来ました。
結構微妙な要求ですよ。
ポッチはメイドさんに俺たちご主人様のお願いを聞いてもらおうか、と言っていました。
先ずは飯だと言って食事を要求してきました。
真々子は準備をしなきゃと言ってどこかに行ってしまいます。
急かされているので真人、ワイズ、メディで料理を作る事になります。
先ずはワイズの作った卵焼きを出しました、「JK卵焼き」です。
JKと付いていますが味は普通だそうです、ポッチの感想が正直です。
「んー・・・めっちゃ普通な。美味くも不味くもねぇ。すっげー普通」
ワイズらしい結果と言えるね、JKとつけても、JKに憧れを持っていない人にとっては無価値なんだよなー。
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次にメディが料理するのですが、出来上がったものは物体Xでした。
ワイズは腹黒なメディが変な物を食べさせて生命的にイチコロにしてやろうと考えたんだな、良い作戦だと言ってます。
メディが心外そうにしています!?彼女は本気で料理して物体Xを作り出してしまったようです。
メディが料理出来ない女である事が判明しました。
これで真人のヒロインへの道がまたも遠のいたようです。
真人とワイズは今後メディに料理させるのは絶対に止めよう、と誓い合っています。
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次の料理を要求されて困っている所に真々子が戻ってきました。
真々子はメイド服に着替えてきました。
真々子は「・・・そこのパッチ君が・・・」とさりげなく名前を間違えています。
間違えを指摘されて言いなおしても間違っています。
真人以外の男の子の名前はどうでも良いようですね・・・
「あら、ごめんなさいね。・・・それでそこのペッチ君が、メイドさんにご奉仕させたいようなことを言っていたから、お母さんも着替えた方がいいかしらと思って・・・」って事だそうです。
真々子のメイド服姿を見せられた真人は死亡寸前でした。
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真々子のメイド服を見たポッチが真々子を揶揄する発言を行います。
「まあ、真々子さんは若くて綺麗だからよ、似合ってることは似合ってるけどよぉ・・・母親がメイド服とか・・・くくっ。やっぱり母親ってのは馬鹿だよなぁ」と悪態を吐きました。
真人は「おい、やめろよ」と言ってポッチを睨んでいます。
真人も真々子がメイド服に着替えたのは馬鹿な行為だと思っていますがポッチに言われると腹が立つようです。
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真々子はハムチャーハンを作りました。
これが思いのほか好評で、ポッチを始めとする反抗組織リベーレのメンバーは自分の母親が作ってくれたハムチャーハンを思い出していました。
真々子の反撃が始まったようです。
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ポッチは次は風呂だと要求してきました。
湯船が破損しているのでお湯が貯められないんだよねー。
ワイズが魔法で解決を試みましたが失敗に終わりました。
彼女の魔法は戦闘用なので効果が一瞬しか続きませんでした。
またも真々子が居なかったのですが、真々子は洗い物をしていたそうです。
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遅れてやって来た真々子が問題の解決に乗り出します。
真々子は大地の聖剣テラディマドレを取り出します。
テラディマドレを通して大地に祈りを捧げ、風呂場に温泉を作り出しました。
出来上がったのはママンの乳湯でした。
ポッチたちは次々と温泉に入って行き堪能しています。
そして自分たちの母親が温泉の素を自宅の風呂に混ぜていたなーと思い出しています。
徐々に真々子の反撃が効果を発揮しています。
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ポッチは食事と風呂が終わったので、次は寝室だ、と言い出しました。
ポッチの仲間が絶叫しています。
「ぃやっほおおおうっ!待ってましたああああっ!」
真人は物凄ーく嫌な想像をしています。
ポッチは真々子にエロ行為を要求していると考えました。
ポッチの仲間たちの反応からも彼らも、そう考えたようです。
真々子が心配な真人は逃げろと伝えますが、真々子は気丈です。
ポッチの要求に応えなければ、町が爆破されてしまうのでポッチの要求に応える事にしました。
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しかしポッチは真々子の凄さを理解できていなかったようです。
真人もそれは同じですね、全く心配する必要なんかなかったんだよ。
真々子のエロサービスが始まるとポッチはワクワク、真人はふざけんなーと思っていましたが、予想外です。
真々子はポッチに布団をかけてあげると甘く囁き始めました。
「ポッチちゃん。おねんねしましょうねー。ねーんねん。ポッチちゃん、ねーんねん」
何これ?
ポッチは、こうじゃない、もっとアダルトなサービスだと主張します。
真々子は平然と、「何って、お母さんのベッドサービスよ?ポッチちゃん、ねーんねん」と続けました。
文句を言っていたポッチは寝てしまったぞ!!
他の仲間は、「あんあん言わせてやんよ!げひゃひゃひゃひゃっ!」などと意気込んでいましたが、寝かしつけられてしまいました。
荒くれたちが寝ている間に町中に設置された爆弾を回収しました。
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夕方、目覚めたポッチたちは改心したようです。
母親のことを思い出したようで、一度家に帰りますと言っています。
ポッチたちは純朴なヤンキーのように何度もぺこぺこ頭を下げて各自の家に戻って行きました。
真々子が大活躍でしたね。
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その日の夜、真々子が作った温泉で混浴する事になっています。
ワイズとメディは真人が一緒でも気にしない方向で行くようです。
今回初混浴のメディは恥ずかしい気持ちはあるが、皆と同じことが出来ないのは仲間として悔しいので慣れていく方針だと言っています。
メディは一番に誘うくらいになりたいと言っていました。
良いのかなー?それでは痴女なんじゃないですかー。
真人の扱いが異性ではなくなってないですかー、家族扱いなので問題無しって方向のようです。
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真々子は何やら心配事があるようです、今回の混浴も真々子が言い出した事でした。
真々子はポッチたちがちゃんと家に帰れたか心配していました。
そこにアマンテが登場して、彼らは全員、家に帰ったと教えてくれます。
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バスタオルを巻き付けたアマンテがズカズカと入ってきました。
真人の観察眼によるとアマンテのおっぱいはワイズよりも大きくメディよりも小さいそうです。
真人の存在に気が付いたアマンテは速攻で脱衣所に引き返しました。
アマンテはバスタオルを巻いただけの状態で男子の前に立つなんてありえないと主張します。
アマンテの普通の反応に真人は感銘を受けています、そうだよね、普通はこうだよね。
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アマンテはずっと隠れて様子を伺っていたそうです。
そしてお風呂を借りに来たそうですよ。
搭で泊まり込みをしているアマンテは海の水で体を洗っていたそうです。
ワイズは海の水で体を洗うと肌を痛めると指摘します。
メディは脛に痣がありますね、肌荒れに、臭いに、痣、どれだけ女子失格なら気が済むのでしょうか、と手厳しい。
アマンテが自覚があるようです、お互い女子なんだから、もうちょっと手加減して、と言って泣いています。
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真々子が声を掛けるとアマンテは会話を拒絶します。
真々子の事を危険な母親と罵り、一時撤退するようです。
逃げる前にお湯は抜かないようにしなさい!と付け足してきました。
彼女は夜中に戻ってきて風呂を借りるつもりのようです。
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第三章 母親が揃うと連鎖する。パズルゲームの話じゃない。恐ろしい何かの話だ。
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真々子の作った朝食を食べながら経過報告を行っています。
シラーセが自然な感じで朝食の席に混ざっています。
真人が何気ない感じでワイズに「醤油取ってくれ」と頼んでいます。
ワイズも「んー、どぞー」と取ってあげていますね・・・これはもう家族と言えないでしょうか?
真人がシラーセに真々子の活躍により家出していた子供たちが家に戻った事を報告しました。
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シラーセの方は何も掴めなかったと言っています。
運営サイドでシラーセに意図的に情報を隠している可能性があるとの事です。
真人はシラーセは実は他の運営スタッフから嫌われているのでは?と呟いてしまいました。
これを聞いたシラーセがジーッと真人を見つめています。
彼女は少なくないショックを受けているようです。
真人君にはいずれリベンジさせてもらうと言っていました。
シラーセが何か提案をしようとしているところで外から声が聞こえてきました。
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やって来たのはポッチをはじめとする荒くれ野郎とその母親でした。
母親たちは子供が帰ってきた経緯を聞いて真々子にお礼を言いに来ました。
菓子折りのようなものを持参しています。
丁寧なお礼が行われていました。
次々に母親がお礼を言ってくるので真人では対応できないので真々子に助けを求めました。
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ポッチの母親はポッチが壊してしまった宿屋を修繕させて欲しいと願い出ます。
真々子が快諾した事により修繕が行われる事になりました。
真々子は家出した子供たちを連れ戻す為に【お母さんギルド】を作った事を説明します。
話を聞いたお母さんたちは自分たちもギルドに入れて欲しいとお願いしてきました。
お母さんたちは真々子のギルドのメンバーになってしまいました。
真人はこの現実を受け入れられないのでシラーセに確認を取っています。
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シラーセはテストプレーヤーと冒険者NPCしかギルドメンバーになれないっていうルールを変更したと告げます。
お母さんギルドのメンバー獲得の為に町のNPCもギルドメンバーになれることにしてくれたそうです。
真人は余計な事をしてくれてーと文句を言っています。
シラーセは真人を困らせる事が出来て嬉しそうです。
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真人はポッチたちがギルドに入ってくれるものと思ってたようですが、彼らは宿屋の修繕を行う事になりました。
ポッチたちはギルドの名称が嫌だったようです。
まあ、そうだよねー、【お母さんギルド】入りたくはないよなー。
哀れな真人はお母さんたちを引き連れて搭の攻略に向かう事になりました。
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お母さんたちは呑気に会話しながら移動しています。
これからダンジョンの攻略に向かうって緊迫感は皆無でした。
ようやくダンジョンの前まで来たのですが、一人のお母さんが不安そうにして立ち止まってしまいました。
理由を聞くと空気の入れ替えをする為に家の窓を全て開けてきてしまったと言っています。
戸締りをしに戻りたいと言い出しました!!
真人は、ここまで来たのに足止めするのは勘弁して欲しいなーとやんわりと搭に向かいたいと告げます。
そうしたら、そのお母さんは、「はい?今、何か、おっしゃいましたか?」と怖い顔をしています。
真人は圧力に負けてしまい、ワイズに頼んで転移魔法で戸締りをして来てもらう事にしました。
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ワイズも魔法を使える機会だと喜んでいましたが、二人は母親って存在を舐めていたようです。
一人が戸締りの確認に戻ると聞いた、他のお母さんたちは、自分も家に戻って確認したいと言い出しました。
最終的に十三人をそれぞれの家まで連れて行く事になってしまいました。
ワイズはMP回復ポーションを飲んでお腹をタプタプにしながら、この苦行をやり遂げました。
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もう一人悲惨な娘がいました!!
搭の中でお母さんギルドを待ち伏せしていたアマンテです。
彼女は中々こない真々子たちを確認する為に搭から出る事にしました。
このとき彼女は搭の上層階に仕掛けた爆弾を起爆するスイッチを握っていました。
ドジっ子な彼女は扉を押して開くときにスイッチごと扉に手をついて押してしまいました。
スイッチが入ってしまい爆弾が爆発してしまいます、アマンテは落ちてきた瓦礫に埋もれる事になってしまいました。
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お母さんたちが戸締りを終えて戻って来ました。
ワイズは回覧版を回すためにも転移魔法を使わされたそうです。
疲労困憊のワイズは集合場所の大桟橋の上にべちゃっとうつ伏せになっています。
動けないと主張するワイズを真人がおんぶで運ぶ事になりました。
おーこれはラッキスケベイベント発生です。
真人が意外と重いな、と失礼な事を言っても疲労困憊のワイズはお仕置きをしませんでした。
「重くても何でもいいわよぉ・・・はぁぁぁ・・・楽ちん、楽ちん・・・」と言っています。
真人が「女子が”ちん”とか言うなよ」と突っ込んでも反応しませんよ。
真人は自分がワイズから男として見られていないのか?と不安になっています。
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搭の中に入ると瓦礫に埋もれていました。
メディが瓦礫を登って行けば上層階に楽に行けるのではと提案します。
ポータが安全を確認して登って行く事になりました。
瓦礫に埋もれているアマンテは気づいて貰えませんでした、本当に可哀想です。
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瓦礫の中から復帰したアマンテは既に上層階に向かって登り始めている真々子一行の後姿を見る事になります。
アマンテは急いで追いかけなければと言っていますが、二十一階に特殊な罠を仕掛けてあったことを思い出します。
外壁に開いている窓から雷が撃ち込まれる罠が設置されています。
アマンテはその罠に期待する事にしました。
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真人たちは順調に搭を登って行き二十階に到達しました。
そこにはボスが設置されていて、今度は犬型モンスターでした。
真人が簡単に倒したのですが、女性陣からジーッと見つめられる事になりました。
今回の犬型モンスターもとても可愛かったのです。
可愛いモンスターをあっさりと倒してしまった真人は精神的なダメージを受ける事になりました。
二十一階に到達すると一人のお母さんが窓の外の天候が崩れている事に気が付きます。
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洗濯物を干してきた人や、お布団を干してきた人が雨が降らないか心配になります。
真人は洗濯物や布団くらい、良いでしょ、攻略を続けましょうよと、提案しますが、睨まれてしまいます。
またも、お母さんたちの圧力に屈してしまった真人はワイズに転送魔法をお願いしました。
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しかしワイズはもうMP回復ポーションは飲みたくないようです。
破れかぶれでメディも転送魔法使えるでしょ、メディに頼みなさいよと主張します。
しかし、ワイズはメディが転送魔法を使えるとは知りませんでした、でまかせだったのですが、メディはワイズの指摘に驚いてしまい、転送魔法を使えると白状してしまいました。
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哀れなメディが転送魔法を使って各家をまわることになってしまいます。
癒術師の彼女はワイズよりもMPの量が少ないそうで、MP回復ポーションを2ダース使う事になりました。
メディはポータが2ダースもMP回復ポーションを所持していない事を期待していましたが、ポータは持っていましたね。
2ダース無いと無理ですと断ろうとしたようですが、メディの目論見は失敗しました。
哀れメディは各家を転送魔法でまわる事になりました。
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真人たちが塔の外に出てしまったので二十一階に先に到着したのはアマンテでした。
アマンテはまたも待たされることになります。
そこにザコモンスターが登場しました。
アマンテは細身の剣で攻撃しようとして雷の直撃を受けてしまいます「ぴぎゃっ!?」
スタン効果で動けなくなったアマンテはザコモンスターに餌として運ばれて行きました。
哀れです。
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お昼過ぎになったので、お母さんギルドは搭の入り口周辺にレジャーシートを広げてランチパーティーを始めます。
全く呑気なものですねー。
転送魔法を酷使させられたメディはお腹を出して仰向けに寝っ転がっています。
「しくしく・・・MP回復ポーションの飲みすぎでお腹がぷよぷよに・・・私はもうお終いです・・・女子として失格です・・・私の心はもうズタズタです・・・」
珍しくメディが弱っているのでワイズが反撃していました。
ズタズタじゃなくてぷよぷよでしょ、と言ってメディのお腹を摘まんでいます。
真人は男子の前でお腹を出して仰向けに寝転がる様子も女子的にお終いだと感じています。
これは哀しいねー、せめてメディのお腹を摘まめれば、救いはあったかもしんないけど、真人はそこまでの勇者ではないからねー。
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真人は搭の攻略が進んでいない事に焦りを覚えます。
真人はお母さんたちの危機感の無さを訴えました。
ワイズ、メディ、ポータ、真々子は理解を示してくれます。
確かに、ギルドメンバーのお母さんたちの子供は家に帰ってきたので彼女たちの危機感は薄いようです。
真々子が「大丈夫。お母さんたちはね、やる時はやるから。心配いらないわ」と告げました。
真人が信じて良いのか?と問うと、信じて約束するわと請け負います。
これは信じても良いのかな?
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そこに一人のお母さんが声を掛けてきました。
彼女は真々子に話があるそうです。
真々子と何やら真剣に話し合っていますよ。
その後、一行が向かった先は町の港でした。
毎月恒例のスペシャルサービスの日だったようです。
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お母さんたちは海産物をザルに積み上げていました。
ザルから零れなければ、どれだけ詰め込んでも言いそうだよ。
真々子が凄い・・・1メートルも海産物を積み上げていました。
真々子は「ね!お母さん、やる時はやるでしょ!」と言っていました。
その日の冒険はお母さんたちが夕食の支度をしなければ、と言い出したので、そこでお終いとなりました。
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真人たちが拠点に戻ると廃墟だった廃宿屋が超豪華なホテルに改装されていました。
これを見た真人は涙ぐんでいます、「こ、こんな・・・こんなっ・・・くぅっ!」
ポッチは真人が出来栄えに感激していると思ったようですが違います。
真人はポッチたちの力があれば搭攻略はサクサク進んだだろうと悔し涙を零していました。
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第四章 受け止める勇気。慈しむ心。あと全身鎧。それが母親に必須の・・・ん?鎧?
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ポッチたちに改装されたハイスペックホテルの一階レストランラウンジで真々子の朝食を食べているとアマンテがやって来ました。
彼女は、どうして昨日、来なかったーと怒りを露にしています。
真人は、ギルドメンバーのお母さんたちが、家の戸締りとか、洗濯物とか、特売セールを気にして、その都度引き返していたので時間が掛かったんだと告げます。
アマンテは何それーと激怒しています。
彼女の普通な感想に真人は同意していました。
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アマンテは朝からのんびり朝食を食べている真人たちを咎めます。
しかし、これには理由がありました。
お母さんギルドのメンバーのお母さんたちは午前中は忙しく、冒険に出発できるのは、午後からでした。
アマンテは冗談じゃないわと震えています。
彼女としては早々に真々子と決着を付けたいようです。
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真々子がアマンテに話しかけるとアマンテは益々気分を害していきます。
アマンテはここで戦えと言って真々子に勝負を挑んできました。
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真々子が洗い物があるので待って欲しいとお願いすると、話が妙な方向にシフトします。
アマンテは洗浄力に自信があるそうで、洗い物勝負を挑んできました!!
いいのかこれで?
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ワイズとメディがアマンテを揶揄っています。
ワイズは馬鹿マンテと呼び、メディは身の程知らずと呼んでいました。
アマンテはちゃんと名前を呼べと叫んでいます、うーん馬鹿っぽい!!
しかし言うだけあってアマンテの食器洗い技能は理にかなったものでした。
キチンと汚れの少ないものから洗っています。
彼女、意外と女子力が高いぞ。
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対する真々子の洗い方は独特でした。
今でこそ豪華ホテルになっていますが引っ越し当初は廃宿でした。
水道などは無いので食器洗いに苦労したようです。
真々子はアルトゥーラを使った食器洗い方法を考案していました。
食器を裏返して並べます。
アルトゥーラに洗剤を垂らして食器の上にかざします。
するとアルトゥーラから洗剤が含まれた高圧洗浄水が噴出しました。
食洗機のように水圧で食器を洗っています。
裏面が終わったので表面も洗浄して終わりです。
当然ですが、手洗いのアマンテよりも食洗機を使った真々子の方が先に終わりました。
仕上がりも真々子の方が綺麗だったので真々子の勝ちとなりました。
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シラーセによる裁定は伝説の剣を食洗機として使ったことは不問になります。
重要なのは綺麗さと素早さだと判断され真々子の勝利が告げられました。
納得がいかないアマンテは再戦を要求してきました!!
諦めが悪いですねー。
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真々子はこれから真人のシャツを洗いたいので勝負は終わりにしましょうと言ってしまいます。
それを聞いたアマンテは洗濯勝負を挑んできました。
アマンテは真人のシャツをどちらが白く出来るか勝負しましょうと挑発したので真々子は受けてしまいます。
真人に関することで負けるわけにはいかないようです。
アマンテがそこまで真々子の心情を読んでいたのならば凄いですが、恐らく偶然だよね。
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またもワイズとメディがアマンテを揶揄っています。
ワイズは雑魚マンテと呼んでいます。
メディはもっと酷いですね、彼女口が悪いぞ。
他人のシャツを洗う前に自分の装備を洗った方がいいのではないかと思われる臭いのする人、と呼んでいます。
アマンテは泣いています、「そこの癒術師・・・あなた容赦なさすぎよ・・・」しくしく
洗濯勝負をするためにホテルの屋上に移動します。
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真々子とアマンテはそれぞれ真人の洗濯物を見せつけてきました。
これを真っ白にしてみせると意気込んでいます。
真人はプライバシーが死んだーと悶絶死寸前です。
真人の洗濯物についた汚れは戦闘で付いたものではなく、悶絶して転がったことで付いたものでした。
これは辛い・・・
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アマンテは大きな桶と洗濯板をアイテムストレージから取り出します。
ワイズが大きな桶を持っている事を不思議がっているとメディが予想を提示します。
メディはお風呂として使用していたのではないですか?と告げます。
ちょっとしたメディの配慮を感じますねー、使っていた水がなんであるのかを言及していませんよ。
しかしアマンテは海水を浴びてたわよ、悪い!!と事実をぶちまけてしまいます。
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アマンテが桶と洗濯板で洗濯を始めました。
中々の手際ですが真々子が苦言を呈しています。
アマンテが力いっぱいゴシゴシしているので、もう少し優しく洗ってねとお願いしています。
アマンテは力を入れないと真人の頑固な汚れは落ちないと反論しています。
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真々子がどんな方法で洗濯するかと注目が集まります。
真々子はまたも聖剣アルトゥーラを使いました。
これがまた凄いですよー。
アルトゥーラを使い空中に大きな水球を作り出します。
水球の中に真人のシャツを入れます。
水球の中にお洒落着洗い設定の洗濯機のように緩やかな流れが発生して洗濯開始です。
アマンテは唖然として、「そ、そんな・・・何なのその剣は!?これは一体どういうこと!?」と叫んでいます。
真々子は得意げに「母なる想いは全てを可能にするのよ。うふふ」と告げています。
そんなバカな!!
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驚きの白さになった真々子が洗ったシャツと、汚れはそこそこ落ちたがくしゃくしゃになったアマンテのシャツ。
洗濯物対決は真々子の勝利で終わりました。
真々子は本当に凄いですねー。
運営が予想できない使用方法で見事に聖剣を使いこなしています!!
テストプレーヤーとして真々子は優秀ですねー。
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納得できないアマンテは三本勝負だ、まだ自分は負けていないと主張します。
ワイズとメディがやっぱり、この子は馬鹿なのねーと軽く罵っています。
三本勝負になったとしても真々子が二勝しているので勝敗は決しています、確かにバカだよねー。
せめて逆転の可能性のある回数を指定しないとさー。
苦しいアマンテは三本目は勝負ポイントが百倍だと言っています。
三本目は搭で行うと宣言しています。
戸締りをちゃんとしてすぐに出発しなさい、いいわね!と念を押しています。
最後に、どこかの馬鹿共がのこのこ舞い戻ってくれたので、戦力は十分に整っていると言い残します。
アマンテはホテルの屋上から飛び降りましたよ。
そして地面に墜落してしまいました。
グシャッ!と物凄い音が聞こえてきましたがアマンテは無事なようです。
プンスカ怒りながら去って行きました。
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午後集合の予定の母親たちが予定よりも早く真々子の元にやって来ました。
彼女たちは家出した子供を連れ戻せると宣伝してくれたようです。
子供が家出してしまった母親を全員連れてきてくれました。
ポッチの母親が書置きを見せてくれます。
そこには、落とし前をつけに行ってくる。すぐに戻る、と書かれていました。
しかしポッチは昨日帰ってこなかったと言っています。
心配になって真々子の元にやってきたそうですよ。
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アマンテの発言からポッチは搭に向かったんだろうと予想できました。
ポッチの他にも搭に戻ってしまった子供がいるそうです。
お母さんギルドは総力を結集して搭の攻略に乗り出しました。
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搭に到着するとアマンテの書置きが置いてありました。
「ワープ床を使ってさっさと上がって来なさい。かきゅう的すみやかに!」
漢字が書けないアマンテに同情しています・・・アマンテは勝負が待ちきれないようです。
彼女の書置きは罠では無いと判断して従う事になりました。
その後もアマンテの書置きが置いてあり楽々と81階まで到達しました。
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モンスターも出てきましたが真々子の全体攻撃で楽々撃退していました。
その階には恐ろしい罠が仕掛けられていました。
回避不可能なトラップとして防御力が低くなるパネルが仕掛けられていました。
ダンジョンを進むにはトラップの仕掛けられた床を踏んでいくしかありません。
進むにつれてパーティーの装備品が一つ一つ消えていきます。
真人は肌色増量?と危惧を抱きます。
ここに居るのはお母さんばかりなんだよねー。
シラーセが「真人君。少しは楽しくなってきたのではありませんか?」と揶揄っていました。
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89階に到達した時点で真人はパンツ一丁になっています。
ここでシラーセが声を掛けてきました。
次は90階です、ボスが居るので、ここはパーティー全体に向けて掛け声をかけるべきでは?と言ってきます。
真人はここまでくる間、先頭を歩いていて後ろを振り向くことはしませんでした。
そうです、振り向けば、お母さんたちの下着姿を見てしまう事になります。
シラーセは真人に向かって、仲間を思ってのことです、下着姿を見てしまったとしても、それは不可抗力なのですと説得してきました。
真人は揺れていますねー。
そして振り返って号令を掛けました。
「えっと・・・な、なあみんな!次はボス戦だ!気を引き締めて行こうぜ!」
そこには少女たちの肌色パラダイスが・・・!
「ええ、そうね。マー君が言う通り、次はボス戦だものね。注意しましょう」と答える下着姿の真々子を直視してしまいました。
次に充分に美しいプロポーションで、アダルトな黒い下着が素晴らしいシラーセを見てしまいます。
続けて少女じゃない皆さんを見てしまいました。
お母さんたちは、お腹のお肉がはみ出しちゃうのよねーと呑気な会話をしていました。
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真人期待のワイズとメディはお母さんたちの後ろに居たようで見えません。
ポータもお母さんたちの間に埋もれてしまったようで見えないねー。
これは可哀想です、真人は「コレジャナイヨネ?ウン。モノスゴク、コレジャナイ」と感じています。
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真人を心配した真々子が近付いて来ました。
「前屈みとかやめてええええっ!?」と叫んで、おっきいのを揺らして顔を覗き込んでくる真々子から全速離脱しています。
これは拷問だね。
この結果はシラーセのちょっとした復讐だったようです。
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90階でボス戦が開始されました。
この段階で下着姿のワイズとメディが前に出てきましたよ。
真人は感激しています。
「そうだよ!こっちだよ!母親じゃなくてこっちなんだよ!まったくもう!ワイズもメディも、そういうとこちゃんとしてくれよな!」と怒っています。
真人はワイズとメディの下着姿を普通に見てしまっているけど、二人からのお仕置きが無い事が不思議なようです。
二人は堂々としている母親軍団をみたら、真人に見られても、どうでもいいかなーと思ったそうですよ。
だから気にしない方向で行く事になりました。
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待っていたのはアマンテでした。
彼女も下着姿になっています、彼女もパネルの罠を通った影響で下着姿になってしまったそうです。
彼女は真人に見られることに抵抗を感じていました。
アマンテはこちらの総力を使って叩き潰すと宣言して仲間を呼び出しました。
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出て来たのは人間型のモンスターたちでした。
しかしよく見ると家出した子供たちであると判明します。
ポッチのお母さんが指摘してくれたことで気が付く事ができました。
真々子の全体攻撃でモンスターを倒そうと考えたのですが、困った事になりました。
ポッチたちは搭に戻ったあとアマンテの闇の力でモンスターに変化させられたそうです。
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アマンテがモンスターに攻撃を命じたのですが反応がありません。
モンスターたちは、お母さん助けてと助けを求めています。
母親に助けを求めるモンスターにアマンテは激怒します。
アマンテが闇色の宝石を投げました。
空中に魔法円が発生して暗い光を放ち始めます。
モンスターたちが凶暴化しました。
母親への不満を爆発させています、モンスターは母親たちに向かって攻撃を開始しようとしています。
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ワイズとメディが魔法で目くらましを掛けて時間を稼ぐ事になります。
真人たちは二手に別れて迎撃する事になりました。
真々子が母親を守る為にモンスターと対峙します。
真人、ワイズ、メディ、ポータで魔法陣を破壊する事になりました。
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真々子は恐怖に震える母親たちに呼びかけます。
不満な気持ちが異常なほど膨れ上がって表にでていますけど、間違いなく子供の姿なんです。
「受け止めましょう」
真々子から母の光の玉が浮かび上がり、母親たちの元に飛んでいきました。
それを手にした母親たちに変化が現れます。
母親たちは重厚な鎧で覆われて行きます、これをフルマーマーと呼ぶようです。
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フルマーマーを装備した母親たちは突進してきた我が子を抱きしめました。
子供たちは武器で攻撃してきましたが、フルマーマーに当たると、あっさりと折れてしまいました。
母親に抱きしめられてモンスター化していた子供たちは元の姿に戻りました。
正気に戻ったポッチたちは恥ずかしさから、母親から離れようと異常に暴れています。
またも圧勝した真々子は「うふふ。みんな仲良し親子ね。よし!」と可愛らしくガッツポーズを決めています。
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真人はポータにたのんで町から回収した21個の爆弾を一つにまとめて貰います。
メディの魔法で攻撃命中率を上げて貰います。
ワイズの魔法で魔法陣に向かって撃ち出して貰いました、フライハイ!
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真人は魔法陣に向かってポータ作の爆弾を投げつけました。
見事にヒットして魔法陣を吹き飛ばします。
そして強力過ぎた爆弾の爆風に巻き込まれて死んでしまいました。
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第五章 その願いを叶えないでくれと、強く願った。だが願いは叶えられた。
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真人はメディの蘇生魔法で蘇りました。
爆弾の威力を見誤るとは、何たる失態と反省しています。
真人が死んでいる間に全員の装備品が元に戻っていました。
真人は、ちくしょうと、と心の中で後悔しています。
声に出した方が、ワイズとメディに対するアピールになると思うのですが、まだ、そこまでの勇者ではないようです。
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ポッチが母親に土下座で謝っています、他の親子も似たような感じです。
真人が蘇生されたと気が付いた真々子が速攻でハグしてきました。
真人は真々子の巨乳に埋もれる事になっています、残念ですが、これはご褒美にはならないんだよねー。
真人はポッチに事情を聞く事にします。
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ポッチはアマンテを討ち取る為に搭から出た連中を集めて搭に向かったそうです。
理由はアマンテが叶えようとしている願いを止める為でした。
アマンテの願いとは、『この世界から母親を一人残らず消してくれ』ってものでした。
ポッチは家に戻ってから、母親の作った料理や、家の風呂、家の布団などの感触から、実家には”これだ”と思える何かがあると気付いたそうだよ。
だから母親を消させるわけにはいかないんだと言っています。
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ポッチは搭に残っていた冒険者も説得して搭攻略の最前線にいた冒険者30人以上でアマンテに挑んで返り討ちにあったと教えてくれます。
アマンテの強さは異常だ、ステータスの数値が高いとか、そんなレベルではない。
その気になれば、一人で搭を攻略できる能力があると言っています。
これに「え、そうなの?」と意外感を含む返答をした者がいました・・・
アマンテです、彼女はやっぱり馬鹿なのかもしれません、自分の強さを理解していませんよ。
しかし不味い事になりました。
ポッチに指摘されて100階のボスを一人で攻略可能だと知ってしまったアマンテは走り出してしまいました!!
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シラーセは自発的に協力を申し出てくれます。
彼女は何も成果をあげられないと、自分はトラップで脱ぐためだけに来た人になってしまうと言っています。
シラーセは母親たちを搭の外まで送り出す役目を引き受けてくれました。
真人はシラーセのこの発言に、彼女が特殊な趣味の人じゃなくて良かったと返していました。
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真人たちを見送ったあとシラーセはアマンテが使った闇色の宝石を回収しました。
破損していないモノを確保するのは初めてだそうです。
彼女は、アマンテの身柄を押さえ次第、闇色アイレムの詳細とNPCのモンスター化、90階層のボス変更について徹底的に調べるつもりです。
真人たちが出発した後、慌てた様子でアマンテが階段を駆け下りてきました。
アマンテはモンスター化した冒険者は元に戻ったが、真々子が勝ったわけではない、勝負は先に頂上にたどりついた方が勝ち、と言いに戻って来ましたよ。
本当にバカですねー。
アマンテは真人たちが居ない事に気が付きシラーセに聞いてきました。
シラーセは真人たちならアマンテが駆け下りてきた階段を使って上に向かったと教えます。
会いませんでしたか?と聞かれて会わなかったと答えています。
これは不思議ですねー。
アマンテは慌てて階段を駆け上がって行きました。
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シラーセが、真々子たちが居ないので冒険者たちを再び洗脳して暴れさせればいいのに、そういうところに頭が回らない、あんな馬鹿を調べて何かわかるのか、少々疑問ですねと、割と酷い事を呟きます。
確かにアマンテ程の馬鹿からは何も引き出せないかもね。
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91階層からは天国の宮殿の様な雰囲気になっていました。
白磁のように美しい素材で造られているのですが、急いでいる真人たちには鑑賞している余裕はありませんでした。
真人はポータにお願いして【戦いたくないでござるの水】というアイテムを作ってらいます。
これを使うと敵が一切出現しなくなります。
アマンテが真人たちと遭遇しなかったのは、このアイテムの効果だったようです。
ワイズやメディはアマンテはボス級だろうから雑魚モンスターの様に戦闘を回避されないだろうと予想していたんですけどねー。
アマンテ哀れ過ぎます。
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98階で一行はトラップに掛かりました。
バラバラになってしまいます。
一人になって心細くなっている真人の前に真々子が出現しました。
真々子は真人にむかって、こっちよーと言って誘導してきました。
警戒心の強い真人は落ちていた小石を真々子が示す方向に投げました。
その結果、天井から鉄格子が落ちてきて牢屋のように閉じ込められると判明します。
真人は出現した全ての偽真々子を振り切り、移動を始めます。
偽真々子を倒さなかったので、大量の偽真々子に囲まれる事になってしまいました。
「うふふ。マー君。お母さんを置いてどこへ行くつもりなの?」
「うふふ。ねえマー君、お母さんの言うことが聞けないのぉ?ダメよぉ?」
「お母さんの言うことが聞けない子は、お仕置きしないといけないわよねぇ?」
「どうしようかしら・・・抱っこして、ぎゅうぎゅう抱っこして、それから・・・」
「頭から食べちゃいましょう。マー君はどんな味がするのかしらねぇ。うふふ」
これは怖い、怖すぎです。
真人のピンチに本物の真々子が登場しました。
真人には彼女が本物だとの確信が持てました、これは真人の【子性】ってスキルによる結果です。
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偽物の真々子を目の前にして真々子の表情はとっても険しいです。
そこには、これまで見せたことのないような怒りが滲み出ていました。
真々子は自分の姿を真似られたことが許せない様子です。
真々子は真人が自分を怖がるようになったらどうしてくれる、自分を嫌いになったらどうしてくれるの、と怒っています。
真々子は全身全霊を掛けて偽真々子を叱る事にしました。
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真々子は腰に手を当てて、指をぴんと立てて!
「めっ!」
と偽真々子を叱りました。
「めっ」ってなんだよーと真人が全力突っ込みをしようとしていると、真々子に変化が訪れます。
真々子の前に怒りの光が集約、凝縮され、光線となって放たれました。
宇宙戦艦の主砲のような極太のレーザーが発射されました。
主砲を撃ち終えた真々子は満足そうです。
「ふぅ、これでよし。・・・マー君、お母さんやったわ!うふふ!」だそうです。
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真々子の物凄い攻撃音を聞きつけてワイズ、メディ、ポータがやって来ました。
彼女たちも偽の母親に襲われたそうですが、軽々と倒したそうです。
ワイズは連続魔で偽母をぶっ飛ばしたそうです。
メディは杖でパッカーンと殴って黙らせたそうだよ。
二人とも自分の母親を理解しているようです、もしかしたら真人の理解度よりも高いのかもね。
ポータの母親についての言及はありませんでした、何もおかしなことはありませんでした、と言っています。
ポータの母親、謎ですね。
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真人たちは上階からの爆発音を聞きました。
真人が偽真々子のトラップに手間取っている間にアマンテに追い抜かれたようですね。
真人たちは99階を駆け抜け100階に到達しました。
が、そこには、ボスを倒し終えたアマンテの姿がありました。
本当にやりやがった、アマンテは一人で搭のボスを倒してしまいました。
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「ちょっと!どうして閉るのよ!開けなさいよ!開けなさいってば!」
しかしアマンテは馬鹿でした。
この搭はソロゴロシと呼ばれています。
単身でボスを倒してしまったので願いが叶う頂上に至る大扉は閉まってしまいます。
真人たちが到着したと知るとアマンテの興味の対象が変化します。
彼女は真々子に向かって直接対決を挑んできます。
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真人たちはアマンテの強さに瞠目しています。
真人、ワイズ、メディも参戦したいとお願いしました。
アマンテはさして考えるまでもなく同意して4対1の対戦を認めます。
ワイズとメディには散々揶揄われたので借りを返すと言っています。
真人には特に思うところは無いと言ってますねー、真人は切なくなっています。
真々子の息子なので出来る限り敵視してあげると言われてしまいます。
真々子のおまけ扱いされている真人、可哀想です、全く勇者らしくありません。
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アマンテは真人から倒しきましたよ、一番倒し易いと思われたようです。
メディは真人に防御壁を展開して真人も防御障壁を展開しますが、そんなもの無意味よ!無駄!と叫んだアマンテの蹴りを喰らってしまいます。
アマンテは本当に強いです。
倒れ込む真人を踏み台にして真々子に襲い掛かりました。
負傷した真人に気を取られていた真々子は大ピンチです。
これをワイズが風魔法で迎撃します、アマンテは吹き飛ばされてしまいます。
しかしワイズの発した風魔法によりワイズ、真々子、真人、メディも吹き飛んでしまいます。
メディが味方を巻き込むなと文句を言っていますよ。
ワイズはちゃんと狙いを絞ったと言っています、彼女は何かが変だと言っていますが・・・
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メディは駄目賢者ワイズに代わって魔法で攻撃すると宣言して即死魔法を発射しました。
しかしアマンテの前で即死魔法は停止してしまい、放ったメディの方に反射されてしまいました。
途中で即死魔法が四つに分裂して真人、真々子、ワイズ、メディに命中します。
真人と真々子の装備には状態異常を防ぐ効果が付与されているので即死を免れます。
しかしワイズとメディは死亡してしまいます。
「お前ら何やってんだよおおおおっ!?」真人には余裕が無くなっています。
仲間を本気で罵倒するなんて彼にしては珍しいです。
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真人はアマンテが厄介な能力を持っている事に気が付きました。
アマンテが真人の問いかけに答える形でその能力の解説を行ってくれます。
母に反逆せし者であるアマンテは攻撃を反射するパッシブスキルを持っていました。
真人は物理攻撃にも有効なのか確認していました。
アマンテの反射能力は物理攻撃にも有効でした。
魔法攻撃も物理攻撃も反射できるようです、極悪すぎな能力です。
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真々子が攻撃しようとするので真人は全力で止めています。
真々子の攻撃が反射されると全員が死亡確定なので真人も必死でした。
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ワイズは魔法を反射するアマンテに対してリフレク魔を行おうとしました。
しかしアマンテによって魔法を封じられてしまいます。
アマンテは魔法剣士なので、魔法が使えるそうです。
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アマンテはワイズに対して母親との間にあった確執を指摘してきました。
母親が居なければ自由奔放に生きることができたはずよー。
メディはアマンテの背後から杖で殴ろうとしていました。
しかしメディの全力での打撃はアマンテの細い剣で受け止められてしまいます。
アマンテはメディに対しても母親との確執を指摘します。
母親のことを疎ましくおもっていたのでしょう?殺してしまいたいと思っていたのでしょう?
メディはお母様は考え直してくださいました!と抵抗していますが、苦しそうです。
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ポータには意外な言葉を掛けています。
ポータには言う事は無いそうですよ、アマンテはポータはこちら側だものね、と言っています。
どういうことだ?
これは母親と離れて一人で冒険しているって意味なのか?
それともポータにも何らかの秘密があるのかなー?
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アマンテは真々子が居る事でパーティーがおかしくなっていると指摘します。
仕上げに入ったようですよ。
アマンテは常識的に考えて年頃の男女が一緒にお風呂に入るなんておかしいでしょ?と指摘します。
まあ、確かに・・・
メディは真人と一緒に風呂に入る事は風変わりかもしれないが、真々子が一緒なので安心できるんだと返答しています。
これに対してアマンテは母親が一緒なら大丈夫という理屈からして理解不能だと返答します。
大好真々子が居る事で女子として終わってしまったんだと断言しています。
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アマンテは真人に向かってワイズとメディと一緒に旅をする事で甘酸っぱい気持ちが芽生えたか聞いてきました。
これは辛いですねー。
更にワイズとメディから異性として見られていないと感じた事は無いかと問われてしまいます。
真人はそのような危惧を抱いていましたよねー。
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アマンテは真人はワイスとメディの恋愛対象になりえた、しかし真々子が存在した事により、それは叶わなかった。
家族という関係になってしまったと告げます。
真人は心当たりがあり過ぎで反論できないぞ。
冒険の日々に、恋、真人にあった可能性を全て奪ってしまったのは真々子だと断じました。
真々子は動けなくなっています。
アマンテは真々子に細剣を向けました。
しかし真人がその前に立ちふさがり、やめろよ、と告げます。
真人は、おかしくても良いだろ、俺たちのやっているのは母親同伴の冒険。
まだ誰も知らない未知の冒険、母親に振り回されっ放しで散々だ、しかし、それこそが冒険なんだと告げました。
おかしくても、真々子と一緒に進めば良いんだ、進む為に必要なものは揃っているんだから、と真々子の存在を認める発言をしています。
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真人はずーっと黙っている真々子に声を掛けます。
「・・・さっきからずっと黙ったままの人に一言いただきたいんだが?もしかして感動しすぎて何も言えないか?」
真人がカッコイイです、今までで一番かもしれない。
真人の指摘通り、真々子は感動していました。
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真人、ワイズ、メディ、ポータの後押しを受けて真々子はアマンテにガツンと言ってやる事になります。
真々子はアマンテの口から彼女の目的が『この世界から全ての母親を消して』ってモノだと聞かされます。
真々子が僅かに眉を吊り上げています、怒っていますよー。
真々子の「めっ」を目撃している真人は、嫌な予感がして止めようとしていますが、見ていないワイズ、メディ、ポータに、真々子には何か考えだあるんだと言われてしまい、真々子を止められませんでした。
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真々子はアマンテを叱ります、覚悟は良いですか?と警告を発しています。
アマンテは叱る?真々子に叱られた程度でどうにかなると思っているのか、無駄無駄と挑発しちゃったぞ。
真々子は「だったらいくわよ!・・・せーのっ・・・めっ!」と言って叱りました。
真々子の前に怒りを集約した極太レーザーが作られ発射されました。
叱り主砲”めっ”だそうです。
「ま、真々子さんから、ビーム出てる・・・」
「つ、ついに真々子さんが兵器の領域に到達・・・」
「わぁ!ママさんビームです!眩しいです!すごいです!」
初めて見る三人は呑気な感想を述べています。
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消滅したと思われたアマンテは生き残っています。
信じられません。
アマンテは攻撃を反射出来なかった事を訝しんでいます。
真々子は今のは攻撃ではなく叱っただけだと言っています。
アマンテは真々子の滅茶苦茶さに恐れを抱いています、こんな人とまともに戦おうとした自分が馬鹿だったと言っています。
アマンテは急に踵を返して大扉に向かって行きます。
真々子のレーザーを受けた大扉には大穴が開いていました。
真々子を倒せないと踏んだアマンテは願いを叶える為に頂上に向かいました。
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真人たちはアマンテを追いました。
頂上には【願いを告げよ】と刻まれた石碑が一枚立っています。
アマンテが願いを言い終わる前に真人が叫びました!
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「産みたて新鮮卵を人数分くれ!・・・って、そんなこと言うわけないだろっ!?」
真人としては、渾身の乗りツッコミのつもりだったのですが、受理されてしまいます。
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真人は願いを叶えるチャンスだったのに、無意味な願いを言ってしまいまた。
真々子よりも強くしてーと叫ぶことは可能だったように思うけどねー。
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真々子は喜んでいます。
「あらまあ。ちょうど卵を切らしていたから、とっても助かるわ。得しちゃったわね」
アマンテは嘆いています、これは分かります、悲しすぎな結末でした。
「そ、そんな・・・せっかくの願いが・・・どんな願いでも叶えられるはずが・・・産みたて新鮮卵六個?・・・くぅぅぅっ!これだから母親は嫌なのよおおおおおっ!」
真人も嘆いています。
「俺のツッコミ体質を直してください・・・どうか直してください・・・直して・・・」
.
>>
エピローグ
>>
日が昇る前にアマンテは海辺の町を出発しました。
アマンテは目の前に展開されている小魔法円に向けて怒鳴っています。
情報不足のせいで後れをとっただけ、真々子に負けたわけではないと主張しています。
会話の相手は四天王の残り三人のようです。
彼、彼女たちはアマンテの事をお馬鹿さんと罵倒しています。
アマンテは合流するので、そこで待っていろと喚きますが待ってはくれないようですよ。
他の四天王に協力を求めるのは不本意のようですが、真々子を倒す為には仕方ないと自分に言い訳していました。
四天王は真々子の事を知っているようです、やはり運営側に協力者が居るのでしょうか?
アマンテはやっぱ馬鹿です、彼女は街道馬車の行き先を間違えました。
彼女の乗った街道馬車はハハウエに向かうようです、到着まで止まらないそうです。
彼女の旅の無事を祈ります。
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ギルドホテルのレストランラウンジで朝食を食べています。
真人は感慨に浸っています。
「はぁ・・・これが俺の願いの、成れの果て・・・今回の報酬かよ・・・」
真人たちは貰った新鮮卵を食べていました、切ないです。
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ワイズが調子に乗っています。
彼女は願いを叶える段階で真々子は新鮮卵をお願いすると予想していました。
真人が言ったとはいえ、ワイズの予想通りの結果となったので自分の事を超絶賢者と言っています。
メディは真人が言った結果なので完全には当たっていない、あまり自惚れない方が良いですよと苦言を呈しています。
やっぱこの二人仲良くなっているね。
シラーセは真人に「母さんのパンティーおくれ!」と叫んで欲しかったと言っています。
それは無茶な要求だよね。
しかしアマンテの野望を阻止できたので彼女はご機嫌でした。
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シラーセの方の調査は芳しくありませんでした。
情報は何も得られなかったそうですよ。
突然のイベント変更、突如現れた反抗組織、闇色アイテム、運営に情報が上がってそうですけどねー。
運営側の誰かが情報を隠している可能性が高まっています。
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シラーセが今後の予定を聞いてきます。
真人が見回すと真々子に意見があるそうです。
真々子はもう暫くこの町に滞在したいと言ってきました。
理由を聞いてみると、景色が綺麗で、海の幸も美味しくて、知り合いも増えた。
そして住む場所としてギルドホテルを手に入れた、と言っています。
真人は住む場所が得られたのは良い面だなーと判断して、暫く留まる事に決めました。
しかし速攻で意見を翻す事になってしまいます。
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ポッチたちが見せたいものがあると言ってやって来ました。
彼らが持ってきたのは真々子と真人が彫られたモニュメントでした。
町を取り返す為に貢献してくれたお礼だと言っています。
真人のプロフィールが細かいところまで刻まれています。
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※大好真々子の息子
※大いなる天空の聖剣を所有
※身長172?くらい
※相手が母親かどうか判別できる特殊能力を所有
※母親のことを『母さん』と呼ぶ
※母親だらけのお母さんギルドに堂々と加入していた少年という意味で、勇者
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これは酷い、これは無い。
真人はこのモニュメントから逃れる為に早急に出発する事を提案します。
真々子は真人が意見を変えた事に驚きますがアマンテ戦で言った真人の言葉を思い出し出発に賛成してくれます。
「ああ、そういえばそうだったわね。マー君は、お母さんと一緒に先に進みたいって、そう言っていたわよね。お母さんと一緒にたくさん冒険したいのよね」と言ってくれます。
真人が、割とそんな感じ、と肯定したので真々子は喜んでいます。
【母の光】で輝きまくっています。
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真人は未だに前向きなセリフを吐いた自分に驚きつつ言い訳をしています。
「でもまあ、そうだな・・・これが俺たちの冒険だよな」
とそれほど悪くない気分で自身の言葉を噛みしめています、素直じゃないなー。
真人は真々子との冒険は楽しいと素直に認めてしまった方が良いと思います。
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レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2017/8/20
著者:井中だちま
イラスト:飯田ぽち
ISBN:978-4-04-072426-3
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成分 | 美少女 | 親子関係 | 冒険 | 巨乳 | 並乳 | 貧乳 | ラッキースケベ |
評価 | AAA | B | A | B | B | C | AAA |
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