ラノベの感想) ヘヴィーオブジェクト 死の祭典 (電撃文庫)


テクノピックと呼ばれる商業主義剥き出しのスポーツ大会が開催されます。
オブジェクトが使えない戦場「北欧禁猟区」から参加選手がやって来ました。
名前はマリーディ=ホワイトウィッチちゃん。
彼女をサポートする為の専属スタッフが集まります。
スポンサーとのやり取りを行うアリシア=スラピージョーンズさん。
体調を管理する為に雇われたドーピング専門の薬剤師ステイシー=パーメットさん。
護衛を担当する護衛の男です。
マリーディは12歳の女の子です。
北欧禁猟区でアイスガール1と呼ばれるエースパイロットをやっています。

大人三人が子供の世話をする構図なのですが、マリーディの方が大人に見えてしまう場面が多々ありますよ。
三人はマリーディのおっぱいが小さい事を揶揄っています。
オブジェクト全盛の時代なのでそれ以外の兵器の開発費は出ないようです。
マリーディもオブジェクトを操縦するエリートを開発するのに役立つ技術を開発する為の人体実験の被験者になっているようです。
戦闘機のパイロットなのですがエリートと同じ技術を使って開発されたようですよ。
もっともテクノピックに参加するスポーツ系の選手たちもエリート開発の技術と同種の技術を使って開発されているようです。
つまりテクノピックとは改造人間が後援するスポンサーが開発した最先端装備を駆使して争う大会のようですよ。
マリーディのチームは資本企業に所属しているので利益最優先で行動したいようです。
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マリーディは大会の前日にライフルなどの確認を行っています。
護衛の男は軍人のマリーディが競技をうまくこなせるのか心配していました。
マリーディは余裕だと考えていました、どうなるのでしょうね?
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マリーディが参加するのはシュートアスロンという競技です。
マラソン、水泳、自転車で総合順位が争われ、各種目の途中で射撃を行います。
競技直前に選手の調整と称して薬物を投与するようです。
ステイシーは自信作の薬品を投与したかったようです、熱心に勧めてきました。
しかしマリーディはドーピング用の薬剤は寿命を縮めると知っているので断っています。
時間差輸血だけを行って貰っています。
体内の血液量を増やして体の中に蓄えられる酸素の量を増やす調整です。
他の参加選手は薬物で調整するんだよな?大丈夫なのでしょうか?
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一日目のマラソンがスタートしました。
有力選手たちはトップ争いに参加する為に全速力でダッシュしていきます。
マリーディは自分のペースを守る為にトップ争いには参加しませんでしたよ。
それがスポンサーとやり取りしているアリシアには不満なようです。
先頭集団はカメラへの露出が多いのに、それに参加しないのが不満なようです。
スタートしてから7キロ地点にある給水所を兼ねた狙撃ポイントに到着します。
先頭争いをしていた選手たちは給水しながら、うつ伏せで狙撃を行おうとしていました。
後からやって来たマリーディは座る事無く、ゆっくりと歩きながら狙撃を行っています。
恐ろしい、本当に恐ろしい。
マリーディは全ての的を正確に撃ち抜き歩き去ります、「お疲れさん」
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アリシアはマリーディの狙撃に満足したようです。
素晴らしい集客効果でしたと言ってますが、まだ不満があるようです。
スーパーな狙撃だったのですが、凄すぎてマリーディの腕が良いのか貸与しているスポンサー様のライフルの性能が良いのか分かり難いと言ってました。
加減が難しいですね、まあマリーディは全く気にしていませんが。
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その後も競技は続いたのですが、マリーディはトップから少し下の4位で初日を終えます。
下手にトップ争いに参加すると他の勢力から妨害工作を受けるので敢えて4位になりました。
競技が終わり選手の控室に居た時の事です。
ここにはチームメンバーが終結していました。
選手控室に向けての襲撃が行われます。
狙われたのはトップ争いに参加していた情報同盟のエリエ=グリーンハットちゃんでした。
襲撃してきたのは正統王国です。
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護衛の男は狙われているのは情報同盟の選手なので控室のシェルターに入る事を勧めます。
薬剤師として何度もテクノピックに参加しているステイシーは慣れているようで余裕があります。
対してアリシアは襲撃に動揺しているようですよ。
控室にはシェルターが備え付けられているのですが、選手の生体情報が無いと扉が開きません。
マリーディに速くシェルターを開けろとセッツいてきます。
安全国の住人で荒事とは無縁なアリシアのこの反応は正常だと思います。
しかし泥沼の北欧禁猟区で戦っているマリーディは襲撃者撃退に動きました。
襲撃者の気が変わったら隠れているだけでは殺されてしまうと主張します。
護衛の男から拳銃をスリ取り迎撃に向かってしまいます。
可哀想な護衛の男はマリーディに付き合う事になってしまいます。
彼の仕事はマリーディの安全を確保する事なので彼女に死なれてしまうと違約金が発生してしまうのです。
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マリーディは的確な銃撃で正統王国の刺客を撃退していきます。
最後は敵の残していった迫撃砲を使って曲射弾道を使って逃げる敵の装甲車を撃ちました。
襲撃者が去ってから襲撃を受けたエリエちゃんの控室に乗り込みます。
そこには被弾して倒れているエリエちゃんが居ました。
彼女の護衛はオロオロするばかりでした。
マリーディはエリエは時間差輸血の為に自分の血液を保存してあるはずだとアドバイスします。
被弾して出血しているエリエに輸血する事で彼女は一命を取り留めました。
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マリーディは選手村になっている高級ホテルの自室で休むことになります。
此処には護衛の男が詰めていて彼女を護衛していました。
彼は午前0時まではマリーディの部屋で護衛をする必要があるそうです。
マリーディは寝る前に護衛の男を部屋から追い出しドアの前に家具を置きました。
睡眠中は誰も傍に置きたくないようです。
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正統王国が情報同盟の選手を襲撃した事件を利用しようとする一派が居ました。
彼女たちは信心組織のテロ集団で商業主義剥き出しのテクノピックを破壊して且つてのオリンピックを復活させようとしていました。
彼女たちは自分たちが正統王国のテロリストだと偽装しようとしています。
正統王国もいい迷惑ですね。
マリーディがテクノピックに参加していた事が彼女たちにとって最悪の展開を招く事になります。
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二日目の水泳の前にマリーディのチームに新たな参加者が加わります。
情報同盟のエリエちゃんを取材に来ていた情報同盟のテレビ局が密着取材を申し込んできました。
キャットウォークTVのルーカス=ウェスタンローズさんが代表者です。
先日の襲撃でエリエちゃんは競技続行不可能になってしまい番組作りに困ってしまったそうです。
そこでエリエちゃんを救出したマリーディへの密着取材を申し込んだそうです。
エリエちゃんを助けた事で情報同盟内でマリーディの人気が急上昇しているそうだよ。
番組は情報同盟以外の勢力にもネット配信されると聞いてアリシアは美味しいと判断しました。
ルーカスの密着取材を許可します。
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水泳なのでセクシー系の需要があるそうです。
ルーカスはツルペタのマリーディにはそっち方面の需要は無いよと断言していました。
マリーディのおっぱいを揶揄う大人がまた一人増えてしまったねー、めげるなマリーディ。
いつか大きく育つ日が来るかもしれないぞ。
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マリーディは水泳の直前に水中でのライフル射撃の練習をする事になります。
妨害工作が予想されるので、時間制になっていて選手は個別に練習を行う事になっていました。
順番はくじ引きだったそうです、アリシアがハズレを引いてしまいマリーディは直前に練習を行う事になってしまったそうです。
アリシアは仕事熱な人ですが、幸が薄いような印象ですね。
彼女は最高ランクの生命保険に加入していますが、死亡時に受取人に指名できる恋人関係の人物は居ないそうです。
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マリーディは立ち泳ぎでライフルの試射を行っています。
そこを襲撃されました。
距離があったので護衛の男は襲撃に気づきませんでした。
マリーディは独力で襲撃者を撃退する必要が出てきました。
マリーディは水中戦も出来るようです、北欧禁猟区の泥沼は相当ハードな戦場ですね。
マリーディは襲撃者を殺し酸素ボンベを奪って海中に逃げます。
最初は逃げる事を考えたのですが、襲撃者は増えてしまい撃退する必要が出てきました。
ここからの彼女は凄かったです。
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敵の酸素ボンベを奪った敵の水中銃で狙撃します。
ボンベが大爆発を起こして襲撃者をバラバラに吹き飛ばしました。
テクノピックは大西洋の赤道付近に浮かんでいる人工島で開催されています。
オリンピアドームと呼ばれています。
警備は自動操縦の無人機で行われていました。
無人機の敵設定に問題があったようで、マリーディまで襲撃者だと思われてしまいます。
マリーディは無人機とも戦う事になりました。
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マリーディは人工島に遠浅の海岸を作る為に沈められている構造材を強制的に浮上させる事で無人機を撃墜しました。
襲撃者も倒したので問題は解決したかに思えましたが、無人機を破壊した事を咎められる事になっています。
面倒くさくなったマリーディはアリシアに交渉を丸投げしていました。
チームの役割分担が上手く機能しているようです。
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水泳でもマリーディは優勝に届きそうな位置につけています。
競技が終わった夜、マリーディはステイシーに夜食のホットドックを頼みます。
ステイシーは食べ盛りだねー、栄養が狙った所に届くと良いねー、と、またもマリーディのおっぱいを揶揄います。
しかしここで問題が発生してしまいました。
ホットドックを作るのにレタスがありませんでした。
ステイシーはマリーディが彼女の施したいドーピング薬を使ってくれないので鬱憤が溜まっていたようです。
最高のホットドックにはレタスは絶対に必要と称して地下にあるトレーラーまでレタスを取りに行く事になります。
マリーディも同行させられる事になりました。
部屋の外で待機中だった護衛の男も同行する事になります。
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三人はエレベーターホールでエレベーターを待っていました。
到着したエレベーターの中にはスポンサー会社の若い担当者とアリシアが乗っていました。
アリシアはお金を持っていそうなスポンサー会社の担当者を落としたいようです。
彼にしな垂れ掛かっていますね。
普段と正反対のニコニコ笑顔のアリシアにマリーディは目が点になっています。
気まずい時間が数秒経過してドアが閉まろうとします。
アリシアが一番最初に再起動したようだね。
自分はカクテルにも詳しいです、部屋で作ってあげますよとグイグイ攻撃しています。
担当者は三時間ほどアリシアに褒められ続けたそうです。
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マリーディを見つけた担当者はお願いをしてきました。
褒め倒されて自分の中のバランスが崩れそうだ、罵ってくれとお願いしてきました。
マリーディは罵倒してあげる事にします。
「巨大な銃を掴んでいる女を見ないと勃起もできない○○の精神的×××野郎が。ジメジメした家に帰ってお人形でも舐め回してろ」と罵倒してあげました。
○○は短小、早漏、包茎、童貞のどれかだろ?
×××はインポだよな?
12歳のマリーディが随分と下品な言葉を知っているね?
担当者は子供に下ネタで罵倒されると感じる変態ではないようです、ちょっと安心したよ。
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担当者はそこまでは受け止められないと言ってエレベーターの隅で屈みこんでしまいました。
マリーディはスポンサーからの依頼だからな、手を抜いても仕方ないと平気な顔をしています。
この場面を目撃したアリシアは担当者はMだと感じたようです。
「あらあ?そういうのがお好みでしたら私も遠慮なく罵りますけど?」と言ってます。
アリシアと担当者は途中の階で降りて行きました。
振り返ったアリシアが親指を使ってとっても下品なゼスチャーをして来ます。
彼女は今夜、担当者とヤルつもりですね、随分と気合が入っています。
彼女が担当者を落とせると良いですね。
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翌朝、マリーディはハードロックを炸裂させる目覚まし時計を拳で黙らせ起床します。
部屋の外に出ると護衛の男が控えていました。
彼は「いい加減に信頼の姿勢を見せてくれると仕事のやりがいも出るんだがね。もうすぐこの仕事も終わりだし、少しは良い思い出ができるとありがたい」と言ってきました。
マリーディは「ありがとうお兄ちゃんとでも言ってほしいのか変態め」と素っ気なく返答します。
怖い、護衛の男が動揺したようだぞ。
マリーディは第六感が身の危険を訴えていると言ってますねー、鋭いです。
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朝食はステイシーが用意してくれているのですが、この日彼女は寝坊しました。
適当だが栄養素は十分な朝食を用意して駆けてきましたよ。
トーストとサラダを中心にした超適当なメニューでーすと言ってます。
必須栄養素は無理矢理確保してあると言ってますね。
マリーディは無理矢理って所に注目しています。
ステイシーから何を混ぜたか聞き出します。
ステイシーはアスコルビン酸って言ってますね、これはビタミンCの事のようです。
言い方が違うとゲテモノのように思えますね。
マリーディは護衛の男が食べている栄養ブロックを奪い取ろうとしていました。
安全第一だけど、すこしはステイシーを信用してあげても良い気がしますね。
空回りを続ける彼女が少しだけ哀れですね。
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朝から仲良しな三人の前にアリシアがやって来ます。
アリシアの登場にマリーディ、ステイシー、護衛の男は注目します。
ヤレたのか?と興味津々だったのですが、失敗したようです。
アリシアは普段と変わらぬ冷静さを保っていました。
恐らくアリシアは担当者を罵倒しまくったのではないでしょうか?それで怖れられる事になったとか?
ありそうですねー。
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三日目の自転車が始まる前に使用する自転車の動作確認を行っていました。
後輪に七段、ペダル軸に五段の合計35段編成のギヤが付いています。
マリーディはギヤチェンジを試したり、チェーンを外して付け直す練習をしています。
入念ですね。
護衛の男は襲撃が行われるとすれば今が一番危険だと警戒していました。
しかし予想された襲撃は行われず自転車競技が始まりました。
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北欧禁猟区で未舗装の山道を300キロ以上徒歩で走破しろと言われ慣れているマリーディに取って整備されたサイクルコースを120キロ走る自転車は余裕だったようです。
マリーディは優勝しました。
.
マリーディはインタビューを受ける事になります。
アリシアは宣伝できるとご機嫌なようです。
インタビューが終了したマリーディは移送用のオフロードカーに乗って移動します。
アリシアは先にホテルに戻っていました。
マリーディはアリシアと会話を始めます。
アリシアはシュートアスロン優勝にそれなりに満足しているようです。
彼女はこれからが大変だと言ってますよ。
優勝者のマリーディにはウェブサイトのインタビューとか専門誌の写真撮影とか懇談会などがまっているそうです。
アリシアは3分に一度はスポンサー様の社名を出していただきたいと言ってます。
選手村を目指していたのですが、途中で襲われる事になりました。
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競技が終了しているので今更妨害工作を行っても順位変動はないはずなのですが?
マリーディを送迎している護衛は車両団を作って複数の車に分乗していました。
そこには安全国の住人であるルーカスも居ました。
マリーディは自分が標的だと理解して、ルーカスを守る為に反撃に出る事にします。
護衛の男はマリーディを守る事が仕事なので危険な行為に及ぼうとしている彼女を止めますが従ってはくれません。
彼はマリーディに付き合うことにします。
しかし契約外の仕事なのでチップを弾んでくれと要求します。
マリーディは資本企業の人間らしく、フライトジャケットの下に小銭入れを所持していました。
フライトジャケットの下は全裸のようだぞ、彼女の白い肌が覗いていました!!
護衛の男が奇妙なお願いがをしてきますよ。
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小銭では足りないので、ヤル気になる魔法の呪文を唱えてくれとお願いしてきました。
マリーディは彼に教えられた呪文を唱える事になります。
「・・・お兄ちゃんは、最後まで私の味方でいてくれるよね・・・?」
「がってん。地獄に片足突っ込むぜ・・・!!」護衛の男にヤル気が注入されました。
マリーディは変態の登場に辟易していましたが、そうでもないようです。
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護衛の男には年の離れた妹が居るそうですが、両親の離婚で離ればなれになったそうです。
その妹がどことなく面影がマリーディに似ているそうです。
護衛の男はマリーディを可愛い妹と思い込みたいようだぞ。
マリーディは困ってますね。
「・・・変態とは違う種類で難儀だな。正直コメントに困るぞ・・・」と言ってます。
確かに困るなー。
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二人は襲撃者を倒しながら逃げるふりをして時間を稼ぎます。
マリーディは敵に対して勝てそうで勝てない戦いを仕掛けました。
不利な戦況でも敵の武器を奪って攻撃を続けていました。
無理に勝とうとしないところもプロですね。
自分の設定した勝利条件を守る事に終始していました。
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敵はマリーディの作戦に嵌ってしまい一人を残して全滅します。
敵が素人の様に見えるね。
マリーディと護衛の男は生き残りが逃げるのをこっそりつけました。
敵の集合場所まで案内させますよ。
敵が集合場所に入る前に背後から近づいて首を折りました。
手慣れています、マリーディは白兵戦での肉弾戦にも長けているようです。
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ここに残された襲撃者の端末から敵の狙いが判明しました。
襲撃者はオリンピアドームに電力を供給している三機の発電施設を占領するつもりでした。
レーザー技術を使って送電を行っているそうです。
これをレーザー兵器に改良してテクノピックの防衛を担うオブジェクトを砲撃しようとしていました。
信心組織、正統王国、情報同盟、資本企業のオブジェクトが待機中です。
各勢力はお互いを疑っているので砲撃を受けるとオブジェクト同士の戦闘が始まってしまいます。
襲撃者はそれを狙っていました。
オリンピアドームの近海でオブジェクト同士の戦闘が始まればオリンピアドームは破壊されてしまい、数千の選手と数十万の観客が犠牲になります。
テクノピックは終焉に追い込まれ、商業主義に毒される前のオリンピックを復活できると考えていました。
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襲撃者はアスレティカと呼ばれる組織です。
彼らのリーダーは信心組織のエースパイロットのラミール=スコッフロー中佐でした。
彼女もマリーディと同じ様に二つ名を持つ有名人でした。
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マリーディはアスレティカのテロを阻止する為に行動を始めます。
護衛の男はそんな彼女を止めています。
今のマリーディや護衛の男は交戦許可の無い状態でした。
そんな状態で交戦を始めるのは違法行為です。
マリーディはメダルを剥奪されてスポンサーの企業からの暗殺に怯える事になるぞと説得します。
しかし己の正義を貫こうとするマリーディを止める事は出来ませんでした。
護衛の男は必ず追いつくと言ってマリーディを送り出します。
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マリーディは発電施設に乗り込む事になります。
海中から発電施設に乗り込んだマリーディは発電施設の警備員と遭遇しました。
敵と認識されてもおかしくない状況でしたが、シュートアスロンで優勝したマリーディは有名人になっているので、理解を示されます。
マリーディは発電施設がテロの標的になっている事を伝え、発電に必要な機材を撤去してから退去するように伝えます。
自分が攪乱して時間を稼ぐと言って敵兵に向かって行きました。
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発電施設の通路は狭く壁を防壁にした撃ち合いが展開されていました。
マリーディは相手を攪乱する事に終始します。
彼女は狙われている発電施設は一つだけだと考えていました。
発電できないようにして施設の人間を逃がせば勝ちだと考えていました。
しかし、マリーディの思惑は外れる事になりました。
狙われていたのは三機の発電施設全てでした。
護衛の男から通信が入り、マリーディの乗り込んだ施設が狙われていると知らされます。
マリーディは海中に飛び込んで難を逃れました。
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アスレティカに2機の発電施設が占拠されてしまいます。
マリーディは諦めません。
敵の残していったVTOL戦闘機に乗り込み発電施設で使う電力を受け取るパラボラアンテナを破壊に向かいました。
アスレティカはマリーディの接近に対して8機のVTOL機を差し向けます、これはマリーディの乗る騎体と同型機です。
マリーディは8対1の空戦を展開する事になります。
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マリーディは味方を示す信号を送信して敵のレーダーを攪乱しました。
護衛の男が管制を行ってくれますが、レーダーで捕捉できないと嘆きますよ。
マリーディは通信位置を特定して自分の機体を認識しろと言ってます。
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マリーディはアクロバットな技を駆使して敵のVTOL機を落としていきました。
マリーディは有名人なのでアイスガールの名前と顔が信心組織にも認識されていました。
敵のエースパイロットのラミールがマリーディを撃墜しようと出撃してきました。
ラミールはロケットイカロスっていう2つ名を持っています。
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マリーディとラミールの空中戦は壮絶なモノになります。
ラミールの乗るVTOLは改良が施されていました。
マイクロウェーブを照射できるようになっていました。
マリーディはラミール機からのマイクロウェーブ照射を受ける事になります。
彼女を振り切る為にオリンピアドームに存在する7つの橋の下に潜りこみました。
ビフレストアーチと呼ばれる美しい橋で夜景が綺麗で恋人たちの観光スポットになっています。
この橋の下でマリーディが絶技を見せてくれました。
マリーディは橋の下でVTOL機の垂直離着陸機能を使い、大幅な減速を行いました。
彼女を追っていたラミール機はマリーディ機を追い越してしまいます。
後ろをとったマリーディはラミール機を撃墜しました。
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マリーディはレーザー砲に改造された発電施設にミサイルを撃ち込みます。
しかし出力の低いレーザーで迎撃されてしまいます。
リーダーのラミールを失ったアスレティカは動揺しますが、部下のイリス=アグラベーションちゃんが立て直します。
イリスはこれが最後のチャンスだ、自分たちに次は無い、ここで成功させればオリンピックが復活させられると叫んで味方を鼓舞しています。
イリスはマリーディを撃墜するかオブジェクトへのレーザー攻撃を行うかの選択を迫られます。
イリスはオブジェクトへのレーザー攻撃を選びました。
彼女が標的に指定したのは信心組織のオブジェクトでした。
オブジェクトへのレーザー照射が行われます。
これをマリーディが防ぐことになりました。
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マリーディはレーザーが通ると予想される経路で爆発を引き起こしました。
大量のミサイルを撃ち込んで大気を乱し、高熱を発生させました。
それによりレーザーが屈折させられ、海中に命中する事になりました。
オブジェクトを撃ち抜けなかったのでオブジェクトが狂乱状態になり、オブジェクト同士の戦闘が始まることはありませんでした。
テロ部隊は鎮圧されました。
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マリーディの活躍によりテクノピックは守られました。
アリシアがスポンサー企業と掛け合い、マリーディと護衛の男が戦闘行為をしたことをもみ消しました。
マリーディはテクノピックを救った英雄となりました。
アリシアは新型ライフルの宣伝広報の効果が目指していた額を越えたと満足そうです。
アリシアはマリーディが勝手に戦闘行為を行ったのは最低だが、多くの人命を救った英雄を切り捨てるのはスポンサー的に不味いと言って説得したようだぞ。
スポンサーもそれを認めてマリーディの行った国際法に抵触する行為は不問とするようです。
「あなたともお別れです、マリーディ=ホワイトウィッチ」
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ステイシーは雇い主と話しています。
次の契約者を探しています。
ドーピング薬を使わなかったマリーディは彼女にとって良いお客では無かったようです。
次はドーピングに忌避感情のないアスリート系にしようと言ってます。
ちょっと怖い感じですね。
「それじゃ、これでさよならね、マリーディちゃん」
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ルーカスは空港のターミナルでテクノピックから帰る選手を狙っていました。
メダル獲得者を映したいようです。
取材合戦の場所取りが行われています。
ルーカスはマリーディが出撃する時に自分の携帯電話を渡してカメラで戦闘シーンの撮影をお願いしていました。
マリーディの戦闘シーンを映した映像はとても放送できるような代物ではなかったようです。
しかし彼と彼の取材チームのメンバーは記憶に残る楽しい取材になったと言っています。
「もしもし、名残惜しいですが、はい、ここで区切りましょう。さようなら、ホワイトウィッチ選手」
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護衛の男はアスレティカが使っていた貸倉庫の現場検証に付き合わされていました。
彼は会社に始末書を提出する事になったようです。
会社の同僚はマリーディが勝手に反撃しただけだ、こっちに責任はないって報告しようと主張します。
護衛の男はマリーディは英雄になってしまったので、彼女を悪者にするのはタイミング的に不味いと言ってます。
自分たちが始末書を出す方がダメージが小さいと言っていました。
これはマリーディを庇ってのことだろうか?
彼も資本企業の人間なので純粋に損得を計算しただけか。
マリーディが生き残ったので彼らは損害賠償請求されずに済んだようです。
「・・・悪運の強いヤツだ」「だが、そのおかげで俺達の首は何とか繋がったがね」
.
マリーディは帰り支度をしていました。
獲得したメダルを睨んでいます、あまり感慨はないようです。
トランクに放り込んでいました。
マリーディは泥沼の戦場に戻る事になります。
彼女は普段とは違う何かを求めてテクノピックに参加したようなんだよね。
幸運にも北欧禁猟区では得られない友達を得る事に成功したようです。
彼女の携帯電話にはオリンピアドームに来てから知り合った数名分のアドレスが追加されていました。
「・・・生産性のある仕事とは思えなかったが、多少は得られる物もあった訳だ」
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チームを組んだ彼らは今後連絡を取りあう事はあるのでしょか?
マリーディのおっぱいの成長と生存を祈ります。

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