ラノベの感想) ヘヴィーオブジェクト 第三世代への道 (電撃文庫)


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第一章 天国に一番近い戦争ブローカー クック追加諸島方面諜報戦
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「もうお前達庇いきれん。ちょっと頭を冷やして来い」
と言われてしまったクウェンサーとヘイヴィアは太平洋上の孤島に左遷されてしまいます。
クック追加諸島と呼ばれる場所にある施設に配属される事になりました。
そこにはオブジェクトの設計士で変態の集団が住んでいる研究所がありました。
二人に与えられた任務は翌年の軍事費を減額されないようにする為に余った弾薬を消化する事でした。
海に向かってひたすらアサルトライフルの銃弾を撃ちまくる事になります。
この無意味な仕事にヘイヴィアは早々に嫌気が指してしまいます。
クウェンサーは呑気にライフル弾を消化しています、彼の方は安全な職場だと喜んでいる節がありました。

この部署は俗にいう自主退職を促す場所で、自主的な退役を促したい駄目軍人が送られてくる部署です。
二人の他にも問題を起こした軍関係者が飛ばされて来ていました。
ここで結婚詐欺師のジェリーリアちゃんと知り合います。
彼女がバーで引っかけたのが軍上層部のバカ息子だったそうですよ。
詐欺がバレて飛ばされて来たそうです。
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三人は馬鹿話をしながらダラダラと職務を遂行していました。
ここの警備にはナイトエッジ小隊とよばれる精鋭部隊が配属されています。
彼らだけは戦闘能力が低下しないように自主訓練を欠かさないそうです。
ここにオブジェクトの設計士が数人住んでいるのでその警備に付いているようです。
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設計士には会えないんだと知りガッカリした矢先にクウェンサーは呼び出されました。
設計士に会うチャンスとクウェンサーは喜んでいます。
彼を呼び出したのはクレア=ホイストという設計士でした。
彼女の服装が異様ですね!!
ビキニの上から白衣を着ていましたよ!!やっぱり変態なんでしょうか?
クウェンサーがガッカリしていますね、「天才『少女』の集まりって言ったじゃん!!」と叫んで泣き出しています。
泣き出したクウェンサーをクレアが、「ほーらおっぱいだぞー?」と言って慰めます。
欲望に正直なクウェンサーは立ち直ります。
「そこは喜びますけど!!結婚とか恋人とか絶対無理だがとりあえず一発ヤリましょう!!」
クウェンサーはおっぱいが大きければ良いようです、まあ、分かりますが、現金過ぎないか?
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クレアがクウェンサーに質問をしてきました。
彼女はオブジェクトを生身で破壊したクウェンサーにその手応えを聞きたかったようです。
彼女は第三世代への鍵を探しているようですよ。
トライコアを倒した時にどう感じたか聞いてきました。
トライコアの事を2.5世代と言ってますね。
クウェンサーはスピード型の戦術に対抗する能力に難点があったと感想を述べていました。
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クレアとはお姫様の乗っているベイビーマグナムの設計にも関わったと教えてくれます。
そしてベイビーマグナムの戦果が芳しく無くなっている現状は都合が悪いと言ってました。
設計に関わったオブジェクトは設計士にとって名刺代わりになるそうです。
ですのでベイビーマグナムの戦績が悪化し続けるのであれば、名刺の更新を考えなければならないと言ってます。
設計に関わったクレアがベイビーマグナムに設計上の問題があったと申告すれば検査の為に最前線から退かせる事ができると言ってました。
それが嫌なら発破をかけてくれと言われてしまいます。
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軍の上層部にはベイビーマグナムに行う投資を新たな第二世代にまわしたいと考えている一派もいるそうです。
設計士も軍上層部の顔色を伺う必要があるようですね。
クウェンサーはオブジェクトの設計士は意外と自由が無いんだなと感じています。
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クレアはアフリカ方面で雲を使った水資源マーケットに投資していると言っていました。
クウェンサーは設計士は物凄く儲かるんだよね?と確認すると、もっと儲けたくなるんだよと言われてしまいます。
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クレアとの話が終わり、研究所から戻る事になります。
戻っても炎天下で在庫の銃弾消費任務をやらされるので、戻る前に研究所内のラウンジで休憩する事にします。
ここら辺が不良ですね。
そこにヘイヴィアからの通信が届いてしまいました。
研究所内は外との無線通信が制限されている筈なのですが。
クウェンサーは自動販売機の裏を調べます。
後ろの壁の中に埋められている筈の電波を遮断する素材が抜き取られていました。
ここから機密情報を外に漏らす事が可能な状態になっていました。
陰謀の匂いがしますね。
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炎天下で弾丸消費任務を続行していたヘイヴィアはナイトエッジ小隊の中身がユニコーンと呼ばれる曰く付きの部隊と入れ替わっている事に気が付きます。
ユニコーンとはオブジェクト同士の戦闘を優位に進める為に事前に破壊工作などを担当している部隊です。
他勢力下で任務に就くことも多くスパイ活動を疑われています。
ヘイヴィアはオブジェクト設計士を警護するナイトエッジ小隊がユニコーンに入れ替わっている事実からスパイ活動を疑いました。
研究所内に居るクウェンサーに通信が届いた事からスパイ活動を行っているとの確信を得ます。
ヘイヴィアとクウェンサーは研究所の中と外で情報収集を開始する事にします。
一時間後に連絡を取りあう事にしました。
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クウェンサーは携帯電話を忘れたと言ってクレアの部屋に戻ります。
そこで彼女を誘導して最近やっている事を聞き出す事にしました。
クウェンサーは嘘がバレないかとドキドキしながらクレアから話を聞き出します。
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クウェンサーはクレアからアフリカ方面の話を聞き出す事に成功します。
連絡をとったヘイヴィアには通信が繋がりません。
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ヘイヴィアはジェニーリアを伴ってユニコーンが使っている兵舎を調べる事にします。
無人の部屋を探るのにドアの温度を調べていますね。
暑いので部屋に人が居ればエアコンを使っているだろうからドアが冷たいんだよね。
ドアが暖かい部屋が無人だと予想されるわけだよ。
ヘイヴィアはドアの暖かい部屋に入りました。
しかしそこにはユニコーンの兵士が居ましたね。
ヤバっと思いましたがヘイヴィアがユニコーンの兵士を無力化します。
彼は格闘戦もいけるようです。
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部屋を調べると小型のパソコンが見つかります。
そこにはスパイ活動をしている証拠が詰まっていました。
データをジェニーリアの端末に移し替えているとユニコーンの部隊が部屋にやって来ます。
ヘイヴィアは拘束したユニコーンの兵士を風呂場に監禁したのですが意識を取り戻して仲間に知らせたようです。
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ヘイヴィアとジェニーリアは逃げる事になります。
入手したデータをユニコーンと関係していないオブジェクトに伝えようと考えます。
普通に逃げると追いつかれるので二人は橋の下の作業用通路を使って逃走する事にします。
ユニコーンはティルトローターを使って追撃してきました。
ここでヘイヴィアが応用力の高さを示してくれます。
在庫処分をしていたグレネード砲を使ってティルトローターを無力化してしまいます。
撃ち込んだのはスモーク弾でした。
ティルトローターは狙撃銃で狙う為に開けられたカーゴドアがある貨物室と操縦席が繋がっています。
貨物室に撃ち込んでスモーク弾の煙が操縦席まで流れ込んでティルトローターは墜落してしまいます。
これが後で問題となりました。
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研究室のクウェンサーの元にもユニコーンの兵士がやって来ます。
クウェンサーは工作室に飛び込み爆弾を作ります。
ユニコーンの兵士はクウェンサーが爆弾を使うと知っているのでドアの横の壁を吹き飛ばして来ると予想していました。
クウェンサーはユニコーンの上を行く方法をとりました。
クウェンサーは自分が潰されずに瓦礫の下に隠れられるように調整した爆弾て工作室の天井を吹き飛ばしました。
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ユニコーンの兵士がクウェンサーの死亡を確認しようと部屋に入ってきます。
ここで二回目の爆発を起こしました。
クウェンサーは衝撃波だけが発生する爆弾を使いユニコーンの兵士を昏倒させました。
クウェンサーはSOSを発信しようとしますが、そこにクレアがやって来ます。
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クレアは回し蹴りを食らわせてきます、そしてスタンガンを使いました。
クウェンサーは四つん這いになってしまい、クレアに座られる事になりました!?
ウヒョー水着美女が座ってくれています!?ヘイヴィアだったら泣いて喜んでいるぞ!!
クウェンサーはクレアが証拠を消すのかと疑いますが違いました。
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クレアが取引相手と通信を始めます。
「准将。アフリカ南端のトリガーを引こうと思うんだけど」
准将はクレアの判断に任せると言ってますね。
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准将が慌て始める事になってしまいます。
クレアがやっていたのはスパイ活動ではなく囮捜査でした。
雲を使った水資源ビジネスとメガソーラー発電ビジネスを同時に行い、どちらに投資しても損をする仕掛けを構築していました。
金融ブラックホールと言ってますね。
彼女の目的は身内の争いで国力を削っている馬鹿を炙り出す事でした。
准将は慌てて通信を切り逃げる準備を始めたようですが、督戦専門の黒軍服に捕まるようだぞ。
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クレアは、金融ブラックホールは互いが儲かるシステムだと説明してくれます。
クウェンサーはパイプラインの安全を確保できるのかと疑問に思いましたが、クレアに抜かりはありませんでした。
彼女はユニコーンを動かし、敵対勢力の間で仲良くできるように地馴らしをしたと教えてくれます。
片方に雨が降っている場合、もう片方は晴れています。
雨の降っている地域から晴れている地域に水を供給して、晴れている地域から雨の降っている地域に電力を供給するそうです。
これならばお互いに益のあるウインウインの関係が構築されていますね。
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クレアは彼女の行動を妨害した事については問題にしませんでした。
予定外の出来事が起こっても問題無いように計画を建てているから平気だと言ってますね。
彼女が問題にしたのはヘイヴィアが撃ち落としてしまったティルトローターでした。
これについて合理的な説明が出来るのか?と言われてしまいましたね。
クウェンサーとヘイヴィアは別な部署に飛ばされる事になってしまいます。
死人を出さないで抵抗活動をした事は評価できますが、高額な兵器を破壊した事は咎められる事になってしまいました。
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『緩やかな牢獄』であるクック追加諸島から二日三日で別の場所に転属させられるのはクウェンサーとヘイヴィアが初めてだそうです。
クレアと組んでいる誰かは二人を自分たちの仲間にしてはと提案しましたがクレアが反対しています。
ティルトローターを破壊した事を庇いきれないと言ってますね。
彼女は仲間にならないからと言って二人を殺すなとも言ってました。
「あれは四方を壁で覆えば全部叩き壊して脱出するタイプよ、どんな障害で待ち構えてもね。」
「だったら手元に置いておくより、離れたところにやっておいた方が良い。」
とも言ってるね、有用だけで近くに置いておくのは危険と判断したようですよ。
クレアはボルガ方面の王位を決めるオブジェクト同士の激突に二人が介入する事を期待している様子です。
クウェンサーとヘイヴィアは厄介事に巻き込まれそうです。
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クレアはクウェンサーが設計士になるのは危険だと言ってます。
彼の思想はヤバいと評価していました。
クウェンサーが設計士になると第七世代くらいまで一気に時代が進んじゃうと危惧していました。
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第二章 地獄よりも辛い汚れ仕事チーム アサバスカ方面輸送戦
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クウェンサーとヘイヴィアは北米大陸のさらに北の方で極秘任務に就く事になります。
そこで調理師免許を持っている若い男性兵士と知り合います。
ヘイヴィアがこの人にフローレィティアの爆乳が如何にすごいか力説していました。
彼女の乳の事を「どかーん」なんだと説明しています。
確かに・・・彼女の乳は「たゆん」とか「ぷるん」と表現するのは無理があるよな。
見た人にしか理解できない素晴らしき爆乳だよね。
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結構な余裕がありそうですが恐ろしく危険な任務でした。
事は正統王国のステルス爆撃機が撃ち落とされた事から始まったようです。
隠密行動をしていたそうですが、隠密作戦を重視するあまり識別信号も切っていたそうです。
そして味方の地対空ミサイルで落とされてしまいました。
間抜けな話ですねー。
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今回の任務は撃ち落とされたステルス爆撃機から運んでいた秘密物資を回収する事でした。
クリスマスブーツ作戦と呼称されています。
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メンバーの中に売れないアイドルが居ました。
彼女はパワードスーツに搭乗しています。
彼女が売れなくなった理由がとても理不尽で可哀想です。
美人過ぎてつまらないって理由で売れなくなったそうですよ。
戦場レポーターかAVデビューかでクリーンな戦争に参加したそうです。
そこでヘマやってこの部隊に飛ばされてきたそうです。
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この売れないアイドルとクウェンサーが仲良くなります。
部隊は目的のステルス爆撃機まで無事に到着しました。
秘密物資をトラックに積み込み発進します。
しかし敵対する勢力(情報同盟)の待ち伏せを受けてしまいました。
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部隊を指揮していた女のリーダーは早々に戦死してしまいます。
敵は兵員輸送車の後ろからGPS迫撃砲で攻撃してきました。
この戦闘でクウェンサーとアイドル(パワードスーツ)が協力プレーする事になります。
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パワードスーツに大破した装甲車から砲塔を引っこ抜かせます。
それに砲弾を装填して発射しました。
信管をハンドアックのモノに交換して撃ち出しました。
砲弾は雪の上に落ちますがバウンドして敵の隠れている兵員輸送車を飛び越えます。
そこで起爆装置を押して砲弾を起爆させました。
敵は全滅しましたよ。
クウェンサーの応用力の高さが示される結果となりました。
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しかし敵の増援が予想され、部隊壊滅の危機に瀕する事になるのですが、クウェンサーとヘイヴィアの機転により全滅を免れます。
敵も秘密物資を回収する為にやって来たのだろうと予想して、一旦トラックから離れました。
秘密物資を手に入れた敵はそれを守る必要がありました。
トラックから離れられない敵を撃破してトラックを取り戻します。
しかし敵のオブジェクトが近づいてくる音が聞こえてきます。
クウェンサーたちはトンネルに逃げ込む事になりました。
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トンネルの中には先客がいて攻撃を加えてきました。
彼らは地元の住民のようです。
クウェンサーはハンドアックスを地元住民の手前に投げて爆音による衝撃で無力化しました。
地元住民はトンネル内で不発弾の回収を行っていました。
彼らの使っていたトラックに不発弾が満載されています。
クウェンサーは逃げ出す時にこのトラックを使って偽装を施す事にします。
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秘密物資が入った金属コンテナをトラックに積み替える事にします。
アイドルに積み替え作業をやって貰う事になりましたが、彼女が誤って金属コンテナを落としてしまいました。
コンテナの中からリチウムのインゴットが出てきましたよ。
クウェンサーはメンバーの中に調理師免許を持っている兵士が居た事を思い出します。
彼は戦闘を生き抜いていました。
彼に頼んでリチウムを溶かして液状にしてから中身を抜いた不発弾に入れました。
この偽装工作が上手くいきました。
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トンネルから出たトラックは情報同盟の軍事衛星に捕捉されます。
しかし積み荷が不発弾だと思われたので見逃される事になりました。
他の正統王国の兵士は銃口付近に白いハンカチを付けて振っています。
その姿をみて正統王国側が秘密物資を諦めたと判断したようです。
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情報同盟の部隊がトンネル内に戻るとインゴットは無くなっていました。
ここで見逃したトラックが不発弾を積んでいた事に疑問を持ちます。
リチウムを溶かして不発弾の容器に移し替えたんだと気が付きました。
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情報同盟側から正統王国の裏切り者に連絡が入ります。
インゴットを使って裏切り行為をしていた正統王国の中佐は輸送機で移動中でした。
インゴットが無くなり、取引が守られなかったのでオブジェクト、スナイプレーザー501の砲撃を受ける事になったようです。
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裏切り者の中佐と情報同盟が取引していた理由はリチウムの塊を使い資金適用を行い、見返りにスナイプレーザー501をアサバスカ方面に留めて置く事でした。
正統王国側はそれにより空路の確保を狙っていたそうです。
スナイプレーザー501側には情報同盟の上層部を納得させる必要がありました。
先鋭的過ぎる設計のスナイプレーザー501は上層部に嫌われていたそうです。
上層部を説得する為にスナイプレーザー501と同じコンセプトの機体を量産しようとの意図がありました。
数が増えれば戦局が変わると考えていました。
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約束のリチウムが手に入らなかったスナイプレーザー501側は上層部を説得する別の手段を取りました。
敵機を撃墜して戦果を示す事にしました。
哀れな中佐は撃墜されたようですよ。
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トラックにリチウムを乗せて脱出したクウェンサーとヘイヴィアはアサバスカ方面の民間居住地メープルクイーンに寄り道する事にします。
そこでハンバーガーを食べようとの考えでした。
入手してしまったリチウムは取引相手が居なくなったので持って帰る事にします。
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止めておいたトラックが突然爆発しました。
リチウムは起爆しないように入念に仕掛けを施してあったはずなのですが?
クウェンサーは逃げる途中でトラックがすり替わったと予想します。
最後にトラックを運転していた調理師免許を持っている男が消えていました。
どうやら彼がリチウムを持ち去ったようです。
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トラックを爆発させるのに敵は無線機を使ったのですが、ここは遠くまで電波が届かない場所でした。
爆発を行った人物は近くに潜伏していました。
クウェンサーとヘイヴィアは問題の人物を見つけましたが逃げられてしまいます。
逃げる最中にその人物の首にユニコーン部隊だと示す「首回りをぐるりと取り囲む縫い痕」がありました。
リチウムを持ち去ったのはユニコーンのようです。
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第三章 人間の欲を刺激する陰謀バンク アマゾン方面砲撃戦
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民間トラックに積載されていた不発弾の爆発事故によりクウェンサーとヘイヴィアはまたも飛ばされることになります。
彼らにとって幸運だったのは、作戦行動時に所属していたのが軍内部で存在しないとされるバックグラウンド部隊だった事です。
正規の手順による戦場捜査活動が続行不可能になりました。
二人は被疑者のまま、次の任地に向かう事になりました。
捜査を担当した人からは相当に恨まれているようですよ。
二人が黒軍服の手で射殺される事を願うと言っています。
悪い事をしていないように思えるのですが酷い言われ様ですね。
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二人からリチウムを奪ったのはユニコーン部隊の一員でした。
調理師免許を持ってた兵士、フローレィティアの爆乳について説明した相手の彼はユニコーンの一員でした。
リチウムはユニコーンが換金して活動資金にしてしまいます。
クウェンサーとヘイヴィア哀れですねー。
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クウェンサーとヘイヴィアはボルガ方面の王様を決める「御前試合」が行われるアマゾン方面に赴任しました。
嫌な予感がバリバリ漂っています。
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御前試合に関してはユニコーンも何らかの極秘作戦を行おうとしていました。
不穏な展開です。
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クウェンサーとヘイヴィアはファンと称する兵士からユニコーンの資料を貰い受けます。
ヘイヴィアは読みたくなさそうでしたが、仕方ないので読んでみる事になります。
資料にはユニコーンがしている事が陰謀論風に記載されていました。
ユニコーンは表向き存在する国家や勢力の枠組みをまたいだ人脈を構築するのが目的だとありました。
問題になるのはそれが軍上層部の管理を離れていることだとされています。
きな臭いですね。
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クウェンサーとヘイヴィアの赴任先の基地が襲撃を受けました。
敵は信心組織の開発したアトポーシスっていうUAVを使ってきました。
二人はこの攻撃を退けますが、相手の攻撃が稚拙だと感じていました。
その理由は敵側には基地を破壊する意図はありませんでした。
敵は基地を混乱状態にできれば良かったみたいです。
この基地に向かって超VIPが移動中でした。
到着地点の基地が襲撃されてしまったのでVIPの護衛隊は目的地を変更する必要に迫られます。
この戦闘中にクウェンサーの元に結婚詐欺師のジェニーリアと完璧アイドルからメールが届きます。
パワードスーツを降りたアイドルのおっぱいの形状が確認できる画像が添付されていたようです。
クウェンサーが興奮していました。
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護衛されているVIPはステイビア=ニコラシカちゃんでした。
彼女はボルガ方面の王位継承権を持つ王族で他の王位継承権保持者からオブジェクトを使っての決闘を挑まれていました。
彼女に挑んだのはディミクシ=ニコラシカです。
彼は女王の夫が愛人との間に作った子だと疑われています。
ボルガ方面の『王族』の血は女王の方に連なっているのでディミクシは『王族』の血が一滴も流れていない可能性があります。
ステイビアに決闘を挑んだ事で王族の血が流れていない事は決定的ですね。
正統王国には血統を証明する為の血統局って組織が存在します。
しかしディミクシは血統局の過半数の重役を自分の支持者で固めてしまいます。
これで血統局は機能しなくなってしまいます。
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入念な彼はステイビアを御前試合で暗殺して自分が王になるのを阻む者を始末しようとしました。
彼の支持者はステイビアの護衛の中にも浸透していました。
護衛に裏切られてしまったステイビアに従っているのはメイドだけになります。
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クウェンサーとヘイヴィアは基地へのテロを防いだので、街で買い物してから帰る事にします。
ヘイヴィアはディミクシの周囲を固める部隊がユニコーンだと知っていました。
二人はユニコーンがディミクシに協力していると考えていました。
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緊急事態に陥った基地は本来ならば極秘情報であるステイビアがやってくる予定だったとの情報を公開しました。
それを聞いたクウェンサーとへヴィアは謀殺されようとしているステイビアを救出に向かいます。
彼女の向かった先がレックスポップ国際空港跡地だと予測してそこに向かいます。
この空港はフロート型の空港で海上に浮いています。
二人はフロートに乗り込みました。
無線を使って連絡を取ろうとします。
二人はステイビアのメイドからの通信を傍受しました。
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彼女はミクファと名乗ります。
当初彼女は二人の事をディミクシ派ではないかと疑っています。
ヘイヴィアがウィンチェル家の名前をだしディミクシ=ニコラシカとの利害関係は無いと告げると信じて貰えます。
社交界でのヘイヴィアは敵対するバンダービルト家のご令嬢を相手取り、シェイクスピアの悲劇をひた走っていると認識されているようです。
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ミクファは自分は囚われていてステイビアはどこかに連れていかれたと教えてくれます。
彼女を拷問する映像を見せてステイビアにオブジェクトに乗り込む事を承諾させようとしているそうです。
ミクファはステイビアの救出を優先して欲しいとお願いしてきました、見上げた忠誠心ですね。
しかしクウェンサーとヘイヴィアは緊急性が高いのはミクファだと判断して彼女の救出に向かいました。
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拷問されているミクファを発見して救出する事になります。
ヘイヴィアは怒っていました。
拷問を加えていた正統王国の兵士に死ぬまでに時間が掛かる傷を負わせて殺しています。
ちょっとヘイヴィアが怖いですね。
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ミクファはステイビアの救出に向かおうと二人を急かしますが彼女が乗せられたオブジェクトが動き出してしまいます。
ステイビアが乗せられたオブジェクトは第一世代のアサルトシグナルでした。
これの開発にクレアが関与していました。
この点を考慮しなかったのがディミクシの敗因だったと思います。
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オブジェクトに乗せられたステイビアはエリートでは無いので操縦はできません。
コクピットに押し込まれた彼女が呟きます。
「・・・死にたく、なかったなあ・・・」
何もかもを諦めている感じがしてとても可愛そうです。
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彼女が諦めの境地に達したのには理由がありました。
彼女には護衛の近衛が居ました。
しかしディミクシの陰謀に嵌ってしまい全滅してしまいました。
ステイビアは自分に関わる人は死んでしまうと思ったようです。
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しかしこれには裏がありました。
近衛部隊は顔と名前を変えて生存していました。
クウェンサーとヘイヴィアが疑っていたユニコーンはステイビアの近衛部隊でした。
彼らは全滅した事を偽装して違う部隊として生き残りました。
ディミクシが数年を掛けて周到な準備をしてステイビアを暗殺しようとしていると知っていました。
ディミクシの計画をぶち壊す為に顔と名前を変えたようです。
ユニコーンとしての活動は全てステイビアを守る為でした。
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クウェンサーとヘイヴィアは途中でそのことに気が付き、ユニコーンと連携する事になります。
しかしユニコーンが数年かけてステイビアを守ろうと動いていたと知ってヤル気を失ってしまいます。
二人にはユニコーンの行いが凄い美談に見えました。
主役はユニコーンで自分たちに出る幕は無いと思ったようです。
ヤル気を失った二人をミクファが説得しています。
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ユニコーンが入手しようとしているオブジェクトの停止コードが必ず効果を発揮するか未知数だ。
ステイビアを助ける為には時間稼ぎをしなければと説得します。
ステイビア王女を助ける事になると聞いて二人はヤル気を取り戻します。
二人はユニコーンの美談の上に自分たちの美談を重ねて台無しにしてやろうぜと意気込みます。
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助け出した王女をお姫様抱っこしてやろうぜとか言ってます。
お高く留まったユニコーンの金玉を蹴り上げるって大事な仕事も残っているとも言ってます。
ミクファはこの場で二人を殺した方がステイビアの貞操的に安全なのではと考えています。
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クウェンサーとヘイヴィアはミクファを連れて妨害工作を始めます。
メイドさんと一緒に行動する事でテンションが上がっている二人はステイビアがディミクシに凌辱される的な発言を繰り返しています。
「これじゃ自慢のイチモツで華奢な王女の泣き顔を好き放題に往復ビンタされちまうぜ!!」
「上から目線でいたいけな少女の髪にドバドバ白いのぶっかけられる前に反撃しよう!!」
例えとしても酷すぎますね。
「ぎぃやああああ」とミクファが悲鳴を上げていました。
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ディミクシが乗り込むオブジェクトは第三世代と考えても良い機体でした。
ブロードスカイサーベルと呼ばれています。
この機体にはレーザー式軌道エレベーターが搭載されています。
これを使ってエネルギーパックを衛星軌道に打ち上げます。
衛星軌道上にある砲塔にエネルギーを充填してから発射する仕組みになっていました。
クウェンサーとヘイヴィアは上手く下ネタを使って例えていますね。
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エネルギーパックを地上から打ち上げる形式を取ったのはディミクシが他人を信用しない事が原因でした。
衛星軌道に設置した砲塔だけでレーザーを撃てるようにしておくと裏切りにあった場合の対処方法がありません。
だから地上から一々エネルギーパックを打ち上げる方式を採用したそうだよ。
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疑り深いディミクシは間違って自分が砲撃を受けないようにする為の装置も装備していました。
それは強力な紫外線シグナルを使って砲撃不可地点を指定する仕組みになっていました。
この情報はユニコーンが見つけ出しました。
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彼らはディミクシが攻撃したフライトバーグ空軍基地を調べる事にしました。
ステイビアがオブジェクトに搭乗した後なのに不必要に思われる基地を攻撃したので、何かあると思われてしまいました。
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ユニコーンからこの情報を貰ったクウェンサーは対策を思い付きました。
ステイビアの乗るオブジェクトの周囲に紫外線シグナルを発生する装置をばら撒きます。
ここでディミクシにとって不幸な出来事が発生してしまいました。
何度も強烈な砲撃を行った事で雷が発生してしまいます。
雷は高いところに落ちるので軌道エレベーターのレールを直撃してしまいます。
この最上部にブロードスカイサーベルの紫外線シグナル発生装置が設置されていました。
落雷で一瞬だけ紫外線発生装置が停止してしまいます。
その時点で砲塔へのエネルギー充填が終わっていたのでブロードスカイサーベルの軌道エレベーターに向けてレーザーが発射されてしまいました。
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軌道エレベーターが破壊されたので、もう主砲を使う事が出来なくなります。
主砲を失ったのでブロードスカイサーベルからステイビアの乗るアサルトシグナルを破壊する手段は失われます。
チャンスですがステイビアにはアサルトシグナルを操縦する事はできません。
ここでクウェンサーは助っ人にお願いをする事にします。
「親愛なる戦友へ。勲章はくれてやる」
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アサルトシグナルを設計したクレアが通信回線を通して参戦してきました。
彼女の部屋にはアサルトシグナルを遠隔操作する機材があったんだよね。
動かすのに数十人から百人以上の人員を必要とするのですが、半壊しているブロードスカイサーベルは高速戦闘はできませんでした。
ゆっくり動いているので一人での操作でも破壊可能なチャンスがやって来ました。
クレアは遠隔操縦でアサルトシグナルの主砲を命中させてブロードスカイサーベルを破壊しました。
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クレアがここまでしたのは、ディミクシの野望の犠牲になったアサルトシグナルのエリートの仇を討つためでした。
クレアと安全国で暗殺されたエクセルシーラは友達だったようです。
エリートが安全国で暗殺されるなんて馬鹿な事が起ったのはディミクシの陰謀によるものでした。
彼は御前試合の相手を務めるオブジェクトを必要としていました。
その標的にアサルトシグナルが選ばれたそうだよ、全く酷い話だよねー。
御前試合の結果、ステイビアが勝ったので彼女が王位を継ぐことになりそうです。
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御前試合の結果とブロードスカイサーベルの破壊を見届けたユニコーンの隊長ゾギアは満足そうにしています。
彼の隊が第一一五独立近衛中隊ホワイトベアーと呼ばれていた頃の上官がやって来ます。
この上官もディミクシの野望が潰えたので満足そうです。
ユニコーンのゾギア、サーニャ、マルス、フラット達の目的はステイビアの命を守る事でした。
それが達成されたので達成感に浸っています。
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しかしユニコーンが数々の軍規違反を犯していたので営倉送りになると告げます。
ゾギアはステイビアに黙って去ろうと考えていましたが上官の方が一枚上手でした。
彼はステイビアをここに連れてきていました。
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車から出てきたステイビアはユニコーンの面々を目掛けて駆けだします。
しかし途中で止まり、誰がユーレンザックですか?と問いかけてきました。
ユーレンザックとはゾギアの元の名前のです。
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ユニコーンのメンバーは全員、顔を整形しているのでステイビアには分からなかったのね。
ゾギアは正直に自分ですと名乗り出ました。
ステイビアはゾギアに向かって掛けてきました。
誰もがステイビアがゾギアに抱き着くと考えたようです。
しかしステイビアは予想外の行動に出ました。
彼女はゾギアの股間を思い切り蹴り上げました!!
「メシィ!!」との音がしたそうです、痛たそー。
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彼女の行動はクウェンサーとヘイヴィアの入れ知恵のようです。
散々ゾギアに利用された二人はステイビアを使って復讐を果たしたようです。
彼らが一体何と言ってステイビアを説得したのか気になります。
感動的なシーンが完全に台無しにされたあとでステイビアが抱き着いてきました。
泣いている彼女にゾギアが告げます。
「おいおい、一体いつまでメソメソ泣いてやがる。もうそろそろ笑う番だぜ」
股間の痛みで震えているがカッコイイです。
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終章
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フローレィティアは左遷されたクウェンサーとヘイヴィアをそれ程心配していません。
これまで彼らは酷使され過ぎたと考えています。
意外と良い上司ですね。
左遷されたからといって彼らの目指す出世街道が途切れるわけじゃないと考えています。
プライドをボッキリ折られて扱いやすい人間像に変わっていれば申し分はない訳なんだが、と淡い期待を抱いています。
そんな彼女の元に仲良しの左官から連絡が入りました。
相手は中佐で年齢も階級もフローレィティアよりも上なのですが、彼女はフローレィティアに助けられた事がありました。
その後、フローレィティアの事を尊敬するようになったようです。
フローレィティアは「中佐、年齢も階級もあなたが上です。その言動ではこちらが困ります」と進言しました。
しかし、問題の中佐はフローレィティアに拒否られたと感じたのか涙目になっています。
フローレィティアが困っていますね。
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中佐がフローレィティアにクウェンサーとヘイヴィアの近況を教えれくれます。
二人にはドラゴンキラーって呼び名が付いています。
中佐は、クウェンサーとヘイヴィアはニコラシカ王家の継承問題にまで干渉してしまい、引き取り手の部隊が無くなったと言ってますよ。
下手に除隊させても他勢力に亡命されると面倒臭い事になりそうなので、元の三七に押し付けようって話があると教えてくれました。
フローレィティアの淡い願いは粉微塵に砕かれたようです。
二人は全然変わっていないように思われます。
フローレィティアの苦労は続きそうだね。
手に負える部隊が無いと言われると、それなりに二人をコントロールしているフローレィティアは名将と言えるよね。
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