ラノベの感想) 魔術探偵・時崎狂三の回顧録 (富士見ファンタジア文庫)


概略:
狂三の元に美九が事件ですと言って駆け込んできました。
彼女の知り合いのアイドルグループにライブ中に声を盗むという脅迫状が届きました。
二亜が亡くなった漫画家が連載を続けている謎を解いて欲しいとお願いしてきます。
狂三と二亜は関係者を巡って事件の真相に迫ります。
来禅高校の生徒会から学校の新・七不思議を解いて欲しいとの依頼を受けます。
ソラの趣味で狂三は教育実習生として潜入する事になります。
耶倶耶が大学の先輩に巫女のアルバイトを頼まれました。
十香、折紙、耶倶耶、夕弦、狂三が応じることになります。
狂三の同業者である怪し過ぎる探偵から調査協力を求められます。
集団昏睡事件が起こっていて解決に協力する事になりました。

レーベル富士見ファンタジア文庫
発行日2025/2/20
著者橘 公司
イラストつなこ
ISBN
雰囲気バックダンサー、モデル、ゴーストライター、潜入、スク水、怪しい村、生贄、偽物


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Case File I
狂三ボイス
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狂三が時崎探偵社で資料を読んでいると助手のアヤが紅茶を淹れてくれました。
紅茶を飲んで休憩していると慌てた様子の誘宵美九が駆け込んできました。
美九は事件が起きたと言っています。
話を聞いてみるとPeaCHというアイドルグループに脅迫状が届いたそうです。
ライブの最中に声を盗むと予告されていました。
美九は調査依頼をしてきました。
狂三とアヤは探している魔術工芸品が使われると予想して美九の依頼を受ける事にしました。
美九に頼んで潜入の準備をして貰う事になります。
狂三はスタッフとしてライブ会場に入り込み調査を行おうと考えていました。
美九は手違いで狂三とアヤをバックダンサーとして登録してしまいます。
二人は成れないダンスをしなければならなくなりました。
ライブのリハーサルが終わるとPeaCHのメンバーが入ってきました。
猿渡和穂、犬塚菜絵、雉原恵、の三人組です。
狂三が目に留まった和穂が注視してきました。
潜入がバレたか?と焦る狂三に向かって和穂が暖かい励ましをしてくれます。
狂三が大学生と知った和穂はこれから研究生を始めるのは年齢的に厳しいけど頑張ってと励ましてくれます。
年だ言われて狂三は少なくないダメージを受けています。
練習が終わったので狂三は会場の調査を始めました。
不審人物を探していたのですがあからさまに怪しい人物を見つけてしまいます。
彼女の方から声を掛けてきましたね・・・
彼女は狂三が魔術工芸品を探している探偵であると知っていました。
永劫寺玲門(えいごうじ れもん)と名乗り自分が未来探偵であると明かしてきます。
玲門はPeaCHの所属事務所に雇われたと言っています。
彼女が魔術工芸品の存在を知っている事に狂三は驚いています。
玲門の目的が分からないままライブの本番が始まります。
一曲目の途中で菜恵の声が出なくなりました!!
ライブ中止の危機的状況ですが菜恵はマイクを恵に渡してステージを続ける選択をします。
菜恵のパートを恵が歌い続けます。
恵みの声も出なくなってしまいます。
何とか一曲目を終わらせてステージから下がります。
急遽ステージから戻った三人はマネージャーを交えて緊急ミーティングを行います。
マネージャーは二人も声が出なくなったんだからライブの中止を訴えます。
歌えるのが和穂だけになってしまったので尤もな意見なんですが彼女達はライブの継続を主張します。
其処に会場で見ていた美九が飛び込んできました。
美九は自分が30分ステージを担当するのでその間に犯人を探し出して欲しいとお願いしてきました。
挑発的な言葉に狂三は乗ってしまいます。
玲門も現れ狂三と一緒に事件を解決したいと申し出てきました。
二人は協力して犯人捜しをする事になります。
玲門は的確に狂三の思考を誘導しているように見えますね。
狂三は使われた魔術工芸品と犯人の特定に成功します。
魔術工芸品は菜恵が使っていたマイクに仕掛けられていました。
マイクに取り付けられている青色の宝石が「人魚の涙」という魔術工芸品でした。
玲門がステージ上で声を失うのは一人と言っていた事からグループ内に犯人が居ると予想します。
アヤに頼んでステージで使用する音源を手に入れて貰いました。
そこには曲と一緒に恵の声が入っていました。
部屋を暗くして狂三が恵と菜恵の背後に忍び寄り二人の首筋に触れました。
声が出ないなら悲鳴は聞こえない筈なんですが恵の悲鳴が聞こえました。
犯人は恵でした。
こんな事をした理由はグループのセンターの座を菜恵から奪うためでした。
魔術工芸品を破壊すれば声は元に戻るので破壊します。
声が出るようになった菜恵はドスの効いた声で恵を叱責しています。
美九がステージで間を繋いでくれたのでステージに戻りライブを続けることになりました。
狂三とアヤもバックダンサーとしてステージに戻りました。
ライブは無事に終了します。
狂三は美九に頼んで玲門の素性を調べて貰いました。
予想外の答えが返ってきます。
PeaCHの所属事務所は玲門を雇っていないそうですよ。
魔術工芸品も破壊されているので機能停止していました。
狂三は骨折り損だったと項垂れています。
アヤがSNSでバックダンサーとしての狂三が可愛いと賞賛されている事を教えてくれました。
それを聞いた美九は狂三を自分のライブで一緒に踊って欲しと誘っています。
狂三もまんざらでもなさそうなんですが断っています。

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Case File II
狂三コミック
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狂三が事務所で仕事をしていると二亜が訪ねてきました。
原稿が早く終わったので知り合いの漫画家岩永瞬(女性)の自宅を尋ねたら半年前に亡くなっていたそうです。
彼女は週間連載していて今週号にも漫画が載っていました!!
狂三は魔術工芸品が使われている可能性を疑い二亜を伴い調査を始めます。
二人は編集部を尋ねて担当者と面会する事にします。
古見健輔という担当編集に岩永が半年前に亡くなっていた事を伝えます。
古見は岩永の死を知りませんでした。
最新の原稿が送られてくる事から存命だと思い込んでいました。
直接会ったのは一年ほど前で以降はチャットで連絡を取り会っていたそうです。
二亜は連載を続けるにはストーリー展開を知らなければできないと考えます。
古見にストーリー展開を知っていそうな人物に心当たりがないか尋ねると岩永の妹を紹介されました。
狂三と二亜は岩永の妹である花村俊子を尋ねました。
俊子から岩永の死を編集部に報告しなかった理由が語られます。
彼女の家は母子家庭で金銭的に困っていたそうです。
岩永の死後、原稿料は俊子の口座に振り込まれていました。
金銭目的で編集部に報告していなかったそうです。
俊子は瞬の死後も連載が続いている事を知っていましたが誰が執筆しているのかは知らないと言っています。
瞬から今後の展開を聞いている可能性がある人物として武田来蔵を紹介されました。
武田も週間連載をしている漫画家で編集部から狂三と二亜が尋ねるって連絡を貰ったんですがアシスタントと勘違いしていました。
狂三と二亜が武田の家を訪ねた時は丁度修羅場になっていて二人は強制的にアシスタントを務める事になります。
二亜がペンネームを名乗ったんですが、こんなに若いはずないだろと言って信じて貰えませんでした。
若いと言われて二亜は嬉しそうです。
狂三に漫画を描く技能は無いので原稿の消しゴム掛けを頼まれました。
ここで狂三は鉛筆で書かれた吹き出しまで消してしまいます。
武田は最近の若い人は吹き出しを鉛筆書きしないと知らないかと言って己の指示ミスだったと言って許してくれます。
武田は狂三にポージングをお願いしてきました。
狂三は武田が所有していた古式銃(モデルガン)を持って決めポーズをする事になりました。
歴戦の戦いで鍛えられた無駄のないポーズを取ったんですがカッコつけ過ぎと駄目だしされてしまいます。
原稿が終わるとやっと本題に入れました。
武田は瞬の連載の展開を知らないそうですよ。
彼はネタバレを嫌う質で手伝いをしていた時もストーリーは読まないようにしていたそうです。
他に今後の展開を知っていそうな人として矢上うさこという漫画家を紹介されました。
矢上の仕事場を訪れるとここも修羅場になっていました。
狂三と二亜はアシスタントと勘違いされて原稿を手伝う事になります。
矢上はアシスタントには可愛い服を着せる事にしていて狂三と二亜はメイド服に着替えさせられる事になりました。
ここでも二亜がペンネームを名乗るんですが若くて可愛すぎると信じて貰えませんでした。
二亜が調子に乗っていますね。
複雑な原稿を任されるんですが余裕で仕上げてしまいます。
狂三はポージングを頼まれてしまい撮影会が始まりました。
原稿が終わると本題の瞬の漫画の今後の展開を知っているかって話になります。
矢上も今後の展開を知りませんでした。
知っていそうな人物としてペロリスト・飴野って女性を紹介されました。
ここも修羅場になっていて、よく来てくれた、天の助けだ―と叫ばれ仕事場に引き入れられました。
飴野も狂三と二亜をアシスタントと勘違いしていますね。
これまでの漫画家は一般作を描いてたようですが飴野が描いているのは成人向け漫画でした。
飴野が舐めるような視線で狂三を見てきます。
漫画が描けない狂三にはポーズモデルになってと言ってきました。
描いているのが成人向けなのでエロポーズのモデルになってって事ですよね。
当然ですが狂三は断ります。
ちょっと見てみたかった気もしますが当然ですね。
狂三は食事を作る飯スタントになりました。
これまでの現場で一番感謝されました。
原稿が終わったので瞬の漫画の今後の展開を知っているか質問しました。
飴野も知りませんでした。
他に知っていそうな人をたずねると二亜の名前が出てきました。
二亜が本人だよと自己紹介するんですがここでも信じて貰えません。
他に知っていそうな人物を聞くと俊子の名前が出てきました。
飴野から俊子も元は漫画家だったと教えられます。
狂三と二亜は俊子の家に向かいます。
二人が再訪すると俊子は落ち着いた様子で家に入れてくれました。
俊子から連載の途中から瞬と俊子の二人で瞬の作品である「覇星のシェダル」と描いていたと教えられました。
それを聞いて二亜は納得しています。
二人で描いていたならストーリー展開が記されたアイディアノートがあれば連載を続けられたんだと納得しています。
魔術工芸品は関係なかったって結論が出ましたが狂三は腑に落ちません。
俊子から編集部に真相を明かして今後の対応をすると言われてしまったの狂三は引き下がるしか無くなります。
納得してない狂三の前に玲門が現れました。
玲門がまたも真相究明のヒントを与えてくれます。
玲門は最初の情報に戻れと言ってきます。
二亜が撮った最初に見せて貰った完成原稿の写真を見る事になります。
写真の中に狂三がヒントを発見しました。
狂三と二亜は俊子の家に戻る事にします。
今度の俊子は慌てた様子ですね。
狂三は瞬が亡くなってから最初に描いた原稿の吹き出しがペンで書かれていた事を指摘します。
元漫画家だった俊子が吹き出しは鉛筆で書く事を知らなかった筈なない。
もっと若くて慣習を知らない人物が協力していたと追及します。
狂三は俊子が母子家庭と言っていたのに着目していますね。
アイディアノートが見られる立場にある若い人間として俊子の子供の存在をしてきします。
家の奥から俊子の娘鈴葉が出てきました。
鈴葉はもう終わりだと言っています。
彼女は狂三と二亜を自分の部屋に招きました。
そこは仕事部屋になっていて鈴葉が真相を語り始めます。
鈴葉の元に何者から魔術工芸品が送られてきたそうです。
瞬は死ぬ間際に鈴葉に連載を完結させて欲しいとお願いしてきたそうです。
鈴葉は魔術工芸品を使い瞬の連載の続きを描き始めたそうです。
鈴葉も瞬の連載が途中で終わってしまうのが許せなくて代理執筆をしていたそうです。
もう終わりだと言っているのは魔術工芸品が機能しなくなったからでした。
鈴葉は「小悪魔のペン」という魔術工芸品を使い瞬の絵を真似ていました。
小悪魔のペンは対象者の血液を混ぜたインクを使うと対象者と同じ絵が描けます。
しかし瞬の血液を混ぜたインクが無くなってしまいこれ以上同じ筆致の絵が描けなくなってしまいました。
だから鈴葉はもう終わりと言っているのね。
小悪魔のペンを使わずに描いた原稿を見せてくれます。
それを見た二亜が驚いています。
狂三にも二亜が驚いている理由が理解できました。
鈴葉は連載を終わらせようと考えていましたが二亜がそれを止めます。
二亜は小悪魔のペンを使っている限り瞬は越えられないと言って鈴葉が独力で連載を続けるように促しています。
二亜は編集部に掛け合い条件付きで連載の継続を勝ち取りました。
二亜が狂三の探偵事務所にやってきて事後報告してくれます。
二亜は鈴葉を弟子にして鍛える事にしました。
編集部は二亜の下で修業して鈴葉が一人前になったら連載を続ける事を許したようです。
二亜から玲門は都合のいいお助けマンみたいだと指摘されます。
狂三は玲門が何を考えているのか分からず不安を抱いています。
二亜は魔術工芸品がある程度集まってから奪いに来るのでは?と予想しています。
案外当たってそうだよね。
二亜が狂三が回収した小悪魔のペンを貸して欲しいとお願いしてきました。
二日酔いの状態でも素面の時と同様の絵が描けるので使いたいそうです。
狂三は二亜が鈴葉に言った小悪魔のペンを使っている限り先人は越えられないって台詞で断っています。
二亜は自分の台詞で説得される事になり悔しそうにしています。
二亜ほどの実力者にとっては垂涎の魔術工芸品だよな。

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Case File III
狂三ゴースト
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狂三が教育実習生として来禅高校にやってきました。
勿論調査の一環なんですがアヤが悪乗りして狂三を教育実習生に仕立ててしまいます。
担任教師の神無月珠恵は卒業生の狂三が教育実習生として赴任してきた事に感動していました。
珠恵が高校を卒業したばかりの大学一年生である狂三が実習生としてやって来るのはおかしいと気付きかけます。
狂三は飛び級で進級したんだと嘘を吐いて誤魔化す事に成功しました。
放課後、狂三は生徒会室に向かいます。
そこで今回の依頼人である生徒会の面々が集まっていました。
鏡野七罪が生徒会長、五河琴里が会計、星宮六喰が広報、氷芽川四糸乃が書記をしています。
他にも副会長の城之崎都、庶務の綾小路花音と小槻紀子、用心棒の崇宮真那が所属していました。
来禅高校に出来た新・七不思議の調査をして欲しいとの依頼です。
狂三は魔術工芸品が関係していると考えて依頼を受ける事にしました。
都から新・七不思議の説明がなされます。
最初の四つは在学中に狂三が行った行為が元になっていると分かりました。
狂三は生徒会メンバーを二班に分けて調査を始めます。
自分は五から七番目の怪奇現象を検証する事にします。
狂三と同じ班には七罪、琴里、アヤ、が所属する事になりました。
深夜の校舎に集合して調査が始まります。
何者かの足音が聞こえてきました。
音が一人分なのでもう一つの班だとは思えません。
一同を緊張が包みます。
現れたのは玲門でした!!
狂三はすかさずアヤに不法侵入者として警察に通報しろと命じます。
玲門が慌てた様子で止めてきました。
七罪が狂三の友達なの?と問いかけてきます。
狂三は冷たく友達ではない知り合いだと答えました。
玲門は調査の役に立つと言って同行を求めてきました。
狂三は玲門を同行させる事にします。
五番目の怪談は願いの叶う鏡でした。
午前零時に鏡の前で願い事をすると叶うってモノです。
琴里が物凄く怖がっているので狂三とアヤが願い事を言ってみる事になりました。
しかし何も起こりません?
続いて六番目の深夜のプールで泳いでいると水中から足を引っ張られるって怪談の調査を行います。
プールに入るって事で水着に着替えるんですがアヤが用意したのはクラッシックなスクール水着でした。
狂三とアヤはスクール水着になっていますね・・・アヤは良い趣味しているな。
それぞれ泳ぎ始めるんですが狂三には何の問題も起こりませんでした。
突然琴里が溺れかけます。
狂三は急いで琴里の元に向かいます。
琴里から足を何かに引っ張られたと申告されました。
狂三は水中に潜り確認します。
確認したところ琴里の足を引っ張っていたのは金具が外れて水中に沈んでいたコースを隔てるブイでしたよ。
これも怪談では無いと判明します。
最後に七番目の校舎裏の幽霊を探しに行きました。
琴里は七罪の袖を引っ張り怖がっています。
校舎裏には何も無さそうでしたが突然白いカーテンを被った幽霊が出現しました。
狂三は雑な変装だと考えて幽霊を捕まえようとします。
しかし掴もうとした狂三の手は幽霊を素通りしてしまいます!!
琴里たちは絶叫をあげています。
狂三は幽霊ではないと考えています。
突然現れた幽霊は突然消えてしまいました。
消える寸前に狂三はカーテンの足元を見て犯人を特定しました。
幽霊が消えてしまったので狂三は調査の終了を宣言します。
翌朝、狂三は来禅高校に向かい幽霊が出た場所の現場検証を行います。
何も手掛かりが見つからなかったんですが玲門が現れました。
狂三は玲門を相手に推理の検証を始めます。
狂三は幽霊が消える前にカーテンの隙間から狂三とソラと七罪の足を見ていました。
幽霊として出現したのが自分たちだったと掴んでいます。
狂三とソラが並んでいた場面を思い出して真相に気が付きます。
狂三は七罪たちを呼び出して推理結果を披露する事にしました。
七罪たちが午前零時に校舎裏に到着すると狂三が待っていました。
狂三の説明が始まるんですが会話が微妙に食い違っています。
狂三から自分に触れて欲しいとお願いされて七罪が触ろうとします、しかし七罪の手は狂三をすり抜けてしまいました。
驚く一同の背後に本物の狂三が登場して真相の解説を始めます。
最初七罪たちの前に現れた狂三は「ブロッケンの魔境」という魔術工芸品で撮影された映像だと教えました。
七罪が焦った感じで幽霊の映像を撮影した理由を語り始めます。
七罪は生徒会長として深夜に校舎に侵入して肝試しを行っている生徒を懲らしめる為に幽霊に扮したんだと説明しました。
ブロッケンの魔境は元々アヤの家が所有していた物なので回収する。
回収するついでに撮影された映像も消しておくと伝えます。
映像を消すにはブロッケンの魔境の前でクネクネダンスをする必要があるとも伝えます?
ブロッケンの魔境の前に七罪が現れてクネクネダンスを始めました。
狂三が声を掛けると驚いています。
狂三はカーテンの幽霊の正体が七罪であると気付いていました。
彼女から真相を聞き出す為に嘘の消し方を教えて誘き出したのね。
七罪からカーテンの幽霊騒ぎを起こした理由が語られます。
都が田中先生に想いを伝えられますようにと願ってしまったそうです。
七罪は誰かにそれを見られて都と田中が中傷されるのを防ぐ為に幽霊の変装をして映像を上書きしたそうです。
それを聞いたアヤは七罪を良い人だと言っています。
狂三は知らなかったんですか?と答えて七罪を赤面させています。
狂三は琴里たちには真相を説明するべきでは?と問いかけます。
七罪は考えておくと答えました。
七罪が何で真相が見抜けたんだと質問してきました。
狂三は七罪があのような嘘を吐く場合、自分ではない誰かを守る為に決まっているからだと答えて七罪を赤面させています。
狂三と七罪は仲良しみたいですね。

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Case File IV
狂三ビレッジ
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狂三が怪しい村に来ています。
耶倶耶が大学の先輩に頼まれて村で行われる奉納祭で巫女のアルバイトをする為でいた。
巫女の成り手が居なくて困っていた桑原紬という先輩が耶倶耶に人集めをお願いしました。
日給十万円と聞いて十香、折紙、耶倶耶、夕弦が参加を決めたようです。
狂三も誘われたんですが断ろうとしていました。
そこに玲門が現れて行く事を勧めてきました・・・
狂三は魔術工芸品が関係している可能性があると判断して参加する事に決めました。
紬に案内されて村に入ると怪しげな童歌が聞こえてきました。
巫女を神様への供物として捧げるって物騒な歌詞です。
狂三は村の雰囲気が怪しいと感じているんですが十香、折紙、耶倶耶、夕弦は何も感じていないようです。
ホテルなどの宿泊施設が無いので紬の家に泊まる事になりました。
紬の家は立派な作りのお屋敷でしたよ。
お屋敷で紬の母である利恵と祖母であるテルを紹介されました。
テルがあからさまに怪しげな笑い方をするので狂三は警戒心を高めています。
五人は三十畳はあろうかという大部屋に泊まる事になりました。
部屋には怪しげな日本人形が沢山飾られていました。
狂三は更に警戒心を高めています。
部屋で寛いでいると怒鳴り声が聞こえてきました。
声のした部屋に行ってみると紬の姉である麻子がテルと言い争いをしていました。
麻子は怪しげな奉納祭を止めるようにと訴えています。
家族仲は悪いようですね・・・
狂三たちが奉納祭で巫女役をやると知ると悪い事は言わないので逃げろと助言してきました。
狂三の警戒心は更に高まります。
この村は怪しい。
麻子がテルに言い負かされて帰る事になります。
去り際に十香の肩に手をやり逃げる事を助言していました。
翌朝狂三は耶倶耶にゆすぶられて起こされます。
耶倶耶が焦った様子で十香が消えたと言っています。
狂三は瞬時に覚醒して探しに行く事にしました。
広い屋敷なので十香が迷子になっている可能性もありましたが彼女を発見する事はできませんでした。
テルが朝食の用意ができたと呼びにきます。
十香が居なくなったと伝えると捜索してくれる事になりました。
狂三はこの村の人達がグルになっている可能性も考慮しますがテルに任せる事にします。
狂三たちは朝食をとる事になります。
テルは十香が居なくなったのを知らなかったみたいです。
彼女の分の朝食も用意されていました。
十香の朝食が無くなっていました!!
夕弦は耶倶耶が十香の分も食べてしまったと追及を始めます。
耶倶耶は自分は食べていない、と潔白を訴えています。
狂三たちは滝行をして禊をする事になりました。
紬の案内で小さな滝に案内されます。
耶倶耶が目を輝かせて滝に飛び込みますが気温が低いようで凍えかけます。
紬から寒いから滝を潜るだけでいい、あとは濡らしたタオルで体を拭く程度で問題無いと言われます。
紬は十香の捜索に戻る事になります。
狂三は紬は巫女役をやらないのか質問してみました。
彼女は向いてないからやらないんだと答えます。
巫女役が足りないのが常態化しているのでこれまでも紬が巫女役を探してきていると教えてくれました。
狂三は以前に巫女役をした人に声を掛けなかったのか?と質問すると紬は答えを濁します。
まるで巫女は生贄として捧げられてもう生きていないと取れそうな反応でした。
滝行が終わると麻子と遭遇しました。
麻子は狂三たちがまだ村に残っている事に驚いています。
狂三は麻子から奉納祭の内容を聞き出します。
麻子は奉納祭で祀られている「しらいと」様は存在しないと言っています。
去り際に折紙の肩に触れて早く村から逃げろと言い残して去っていきます。
紬から麻子はダム開発を行う会社に就職していると聞いていました。
麻子は同僚が乗っていると思われる車に乗り込み去っていきました。
翌朝またも狂三はゆすぶられて起こされます。
耶倶耶だと思って連日ゆすって起こすのは止めてと訴えますがゆすっていたのは夕弦でした。
夕弦から折紙が居なくなったと教えられます。
十香が失踪したのでこの村を警戒して折紙が定点観測カメラを仕掛けてありました。
狂三たちは映像を確認して寝ている間に何があったのか確認する事にします。
深夜二時過ぎに折紙の姿が突然消える映像が映っていました!!
狂三は魔術工芸品が関係していると確信しました。
耶倶耶が部屋に飾られている日本人形が何らかの規則に従い並べ替えられているのに気付きます。
狂三は人形の向きをメモに残します。
内容を確認した狂三が耶倶耶と夕弦に説明しようとしているところにテルがやって来ました。
白装束を纏い奇妙な紋様の掛かれた白布で顔を隠した男性陣を従えています。
テルは狂三たちに最後の禊をして欲しいとお願いしてきました。
狂三、耶倶耶、夕弦は神社の地下にある座敷牢に閉じ込められる事になりました。
入った時は誰も居ないはずなんですが座敷牢の中から玲門が現れます。
狂三は玲門が現れる事を予想していました。
耶倶耶と夕弦は盛大に驚いています。
狂三は玲門の今回の十香と折紙の失踪をどう思うか聞いてみます。
玲門が犯人とは怪しい人物のことではなく、犯行に及んだ人物だと答えました。
玲門は狂三に先入観を捨てろと言っているようです。
助言を終えると玲門はいつの間にか座敷牢から出ていました。
耶倶耶が鍵を開けてくれと頼むんですがわたあめよりも重いモノは持った事がないと言って出て行ってしまいます。
人に会ったら助けを呼んでやると言って去っていきます。
玲門が去って暫くすると麻子が駆け込んできました。
玲門から狂三たちが閉じ込められていると聞いて助けにきたそうです。
鍵を開けて座敷牢から出してくれました。
地上に出るとテルと村の男衆に出くわします。
テルは祭りの直前で巫女を逃がそうとした麻子に激怒しています。
麻子は狂三の肩に手を置いて逃げ道を教えてきます。
しかし狂三は麻子に肩を触れられる前に彼女の手首を押さえます。
狂三の推理が始まりました。
麻子がしている手袋が「影法師の手」という魔術工芸品でした。
触れた対象者の存在感を希薄化して周囲の人間に認知できなくする機能を持っていました。
十香と折紙は失踪したのではなく存在感を無くされて狂三たちに認識されなくなっていました。
部屋の日本人形を並び替えたのは折紙でした。
折紙はモールス信号で存在感を消されて狂三たちに認識されなくなっていると伝えていました。
夕弦が狂三と耶倶耶がモールス信号を解読できた事に驚いています。
麻子がこんなことを仕出かした理由を語ります。
彼女は出身地が理由で婚約を破棄されていました。
ダムを作って村を沈めようとしていたようです。
狂三は麻子に同情的になっていますが許しはしませんでした。
切れた麻子は仲間に声を掛けて暴力沙汰で解決を図ろうとしてきました。
十香と折紙が麻子の会社の人達を無力化して事態は解決しました。
奉納祭は予定通りに行われ狂三たちは巫女役を勤めました。
巫女は生贄にされるのではなくしらいと様に供え物を奉納するだけでした。
普通の奉納祭でしたよ。
探偵社に耶倶耶、夕弦、十香、折紙、紬がやって来ました。
麻子の事件に巻き込んでしまたので紬がお礼の品を配っているそうです。
狂三が大学に来ないので案内して貰ったそうです。
狂三は紬にお菓子を貰いました。
麻子たちは銃刀法違反で捕まりました。
紬は麻子は唯一の姉妹なので仲直りしたいと言っています。
狂三は屋敷にもう一人小さな女の子が居た事を指摘します。
紬の妹だと思ってたんですが妹はいないと言われてしまいます。
狂三は不思議な現象は魔術工芸品の専売特許というわけでないようですわと呟きます。
狂三は怖がらないのな。

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Case File V
狂三メモリアル
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狂三が探偵社でアヤから家系図を探して欲しいとお願いされます。
魔術工芸品の行方を追うのに使いたいそうです。
家系図が紛失していると聞いて狂三は誰が持ち出したのか分かったようです。
アヤにヒントを与えて探させる事にします。
付けていたテレビから先月オープンした複合商業施設「ルミナス南天宮」で昏睡事件が発生していると流れてきました。
探偵社の扉がノックされました?
訪ねてくる者が少ないのですが狂三が返事をすると玲門が入ってきましたよ?
普通にドアから入って来た事にアヤが驚いています。
テレビを見た玲門が狂三に調査協力を依頼してきました。
彼女はルミナス南天宮の運営会社から昏睡事件の調査を依頼されたそうです。
場所が広いので狂三に協力をお願いしてきました。
胡散臭いの狂三は断ろうとしますが事件が魔術工芸品がらみだと言われます。
事件に地脈から魔力を吸い上げる「エリクシルの釜」という魔術工芸品が使われていると教えられます。
狂三とアヤは魔術工芸品を蒐集しています。
発見したら回収する事になっています。
玲門も回収したいだろうから競合する事になりますね。
狂三に協力してもらいたい玲門は金銭的な報酬だけ貰えれば問題無いと言ってきました。
狂三は怪しいと思いつつも協力する事にします。
話しが早く纏まったので玲門が見せたい物があると言って狂三とアヤを外に連れ出しました。
探偵社の前に古い車が止められていました。
玲門はその車を自慢したかったようですね。
一緒にドライブに行こうと誘ってきますが狂三は素っ気なく断り探偵社に戻りました。
出る時にアヤが施錠してたんですが探偵社の中で玲門が待ち構えていました!?
狂三は驚いたんですがそれを顔に出すのを我慢します、玲門は約束の時間に待っていると言ってきました。
狂三が窓を開けて外を確認すると玲門の車は居なくなっていました。
視線を窓から室内に戻すと玲門は消えていました?
微妙に会話が噛み合ってないので狂三は玲門の存在を訝しみます。
ルミナス南天宮に集合して調査が始まりました。
玲門に管理会社の川辺幸栄を紹介されました。
川辺が名刺を渡してくるんですが狂三は名刺を持っていないと伝えます。
アヤがカードケースに入っている狂三の名刺を渡してきました。
名刺は黒字に赤と金で印刷された妙にカッコイイデザインでした。
狂三は渡すのが恥ずかしくなるんですが頑張って渡します。
貰った名刺を川辺が読み上げています。
「不思議なお悩み、解決します。魔術探偵・時崎狂三」
恥ずかしくなった狂三は読み上げないでくださいまし、と文句を言っています。
アヤが勝手に作ったモノなんですがこれは恥ずかしい。
話している傍で噴水が動き始めました。
川辺から午後三時に動く施設の名物なんだと説明されました。
川辺から昏睡者が出た場所を教えてもらい調査を始めます。
数が多いので狂三とソラ、玲門と川辺で手分けする事になりました。
調査を開始して直ぐに狂三とアヤの背後に玲門が現れました。
川辺と調査しているのでは?と問うんですが明確な答えが返ってきません。
玲門の奇行に慣れてしまっている狂三は放置する事にしました。
自分たちの調査を終えて玲門と川辺と合流しました。
すると新たな昏睡事件が発生していました。
対応に当たっていたスタッフに聞いてみると今度の昏睡者もホテルの部屋でシャワー中に倒れたと分かりました。
狂三は魔術工芸品がどこに仕掛けられているか分かったようです。
なぞ解きをする前に狂三はアヤに化けていた栖空辺茉莉花に会いに行きました。
彼女は天宮市の雑居ビルの地下にある凶悪犯罪者を拘留する施設に拘留されていました。
通常は犯罪者は記憶処置を施して社会に戻されるんですが茉莉花が処置を嫌がったので拘束されています。
狂三が会いに行くと厳重な拘束衣を着せられていました。
しかしそれは狂三に自分は凶悪犯とアピールする為に監視役に頼んで着せてもらったそうですよ。
ネタ晴らしをされてしまい茉莉花は恥ずかしそうにしています。
狂三が要求したのはアヤの家の家系図でした。
渡さないと記憶処置を行うと脅したので茉莉花が折れたようです。
家系図を見た狂三は玲門の正体に気付きました。
二十二時に玲門をルミナス南天宮の噴水近くに呼び出します。
川辺も来ると思ていた玲門は警戒していますね。
狂三は川辺には別の時間を伝えてあると言ってなぞ解きを始めました。
狂三が裸足になり噴水の中に入ってきました。
玲門は躊躇していますがエリクシルの釜が集めた魔力を狂三に独り占めされると分かり玲門の噴水に入ります。
ソラに頼んで噴水の仕掛けを起動して貰います。
噴水にはエリクシルの釜が仕掛けられていて玲門だけが魔力を吸い取られる事になります。
玲門が狂三を見ると彼女は噴水の外から現れました!
狂三は過去に撮影された姿と音声を任意の場所と時間に再生できるブロッケンの魔鏡を使い玲門を騙しました。
玲門と一緒に噴水に入った狂三はブロッケンの魔鏡で再生された映像でした。
生気を抜かれて動けない玲門に向かって狂三は彼女を偽物と指摘します。
これまで狂三たちの前に現れた玲門は右前にして和服を着ていました。
噴水の中で苦しんでいる玲門は左前で和服を着ています。
ソラがこれまで遭遇した玲門がブロッケンの魔鏡によって再生された映像だったと気付きます。
苦しんでいる玲門はソラの親戚の弥寛(みかん)でした。
玲門はソラと弥寛のご先祖さまで魔術工芸品を集めていた人物でした。
弥寛は玲門と同じく特殊な目を持っていました。
玲門は未来が見える目を持っていて、弥寛は過去が見える目を持っていました。
弥寛はその目を使い玲門の行動を知ったようです。
分家に生まれた弥寛は本家に生まれたソラを恨んでいました。
ソラは何の力も持っていないの自分こそが魔術工芸品の持ち主になるのに相応しいと主張していました。
が魔術工芸品の使い方で部外者の狂三に騙された事で自信を喪失します。
諦めてしまった弥寛の前に玲門が現れました。
玲門は自分の子孫が魔術工芸品を探し始めると予見していて協力していたのね。
エリクシルの釜が起動状態で放置されていた理由を教えてくれました。
玲門は130年前に地脈から魔力を集める為にエリクシルの釜を設置したんだそうです。
しかし南関東大空災が発生してしまい起動状態で放置されてしまったそうです。
噴水は廃材を使って作られたので紛れ込んでしまったみたいね。
事件の真相は判明しました。
迷惑料として玲門がエリクシルの釜がこれまでに集めた魔力で賢者の石を作る呪文を教えてくれました。
狂三が唱えると賢者の石が出来上がりました。
玲門はその管理を三人に任せると言ってきます。
弥寛は玲門の偽物を演じてしまった罪に苛まれて管理者を断ろうとします。
玲門から本家も分家も関係ない、自分の子孫としてこれから起こる問題の解決に当たって欲しいと言われます。
それでも踏ん切りがつかない弥寛を狂三が諭します。
ソラも持っていない特殊は目を持っているんだから過去ばかり見てないで未来に進むために使えと助言します。
弥寛は玲門のお願いを引き受ける事にします。
玲門は賢者の石は狂三の願いを叶えるのに使えると言っていました。
狂三は迷っている様子ですね。
それを見たソラから恋する乙女みたいだと言われています。
エリクシルの釜は回収され噴水は修理されました。
狂三とソラは家系図に従いソラの血縁者をあたり魔術工芸品の回収を続けるようです。
ソラが家系図がどこにあったのか質問してきます。
狂三はヒントは偽物ですわと答えました。
アヤは怖くして頭を抱えています。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
推理5
5
中二4
掛け合い3
アクション2


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