ラノベの感想) ブギーポップ・パズルド 最強は堕落と矛盾を嘲笑う (電撃文庫)
概略:
フォルテッシモの悪癖がヘンテコな状況を作り出す切っ掛けとなります。
サーチ・ショートと言う合成人間が拷問されてました。
弟のミラー・ショートが能力をコピーできると疑われたからです。
捕まえたサーチに居場所を吐かせようとしてポエトリー・アナトミーという合成人間が拷問していました。
そこにフォルテッシモが乗り込んできました。
フォルテッシモはミラーに届くようにサーチを拷問している場所を公表します。
姉を救う為にやってきたミラーがフォルテッシモに挑むことになりました。
フォルテッシモがミラーを撃破するんですがその後サーチに合成人間用の銃で撃たれます。
普段なら銃弾は跳ね返されるんですが何故かフォルテッシモの胸に命中して大穴を開けてしまいます。
サーチはカチューシャの反射行動による攻撃で消滅させられます。
残されたカチューシャは混乱しています。
フォルテッシモから俺が死んだらお前は困った状況に追い込まれるぞと指摘されますね。
フォルテッシモが死んでしまうとカチューシャが彼を殺したと周囲に誤解されてしまいます。
そこに両親が統和機構の構成員をしている臣井拓未という少年がやってきてしまいます。
戦闘が行われた廃墟は彼の散歩コースでした。
拓未の両親を管理しているのがカチューシャです。
別の作戦で両親は邪魔だったので海外出張に行かせました。
カチューシャは拓未に手伝わせて重傷のフォルテッシモを臣井家で匿う事にします。
カチューシャはフォルテッシモを守る為にピリピリしていますがフォルテッシモは楽しそうです。
撃たれたのは最強の能力を使えなくなったからでした。
レーベル | 電撃文庫 |
発行日 | 2024/6/7 |
著者 | 上遠野浩平 |
イラスト | 緒方剛志 |
ISBN | |
雰囲気 | 徘徊、異変、籠城、罠、売名行為、真犯人?、敵交代、真相、元に戻る、最強の理由 |
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introduction
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ブギーポップが廃墟に佇んでかつての最強とこれから最強になろうとしている者の戦いを見ています。
そこにイナズマと少女がやってきました。
ブギーポップがイナズマとの会話を始めます。
二人とも戦いに干渉する事ができないようですね。
あとはフォルテッシモに任せるしかないと言っています。
少女は戦っている二人の事を知っていて心配しています。
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crack 1. 最強の先は弱くなるだけ
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臣井拓未(おみい たくみ)という14歳の少年が廃墟をうろついています。
拓未には一日に一度誰の干渉も受けない時間が必要でした。
携帯端末の電源を切り30分未満の自由を満喫しています。
そこに彼の事を心配した幼馴染の少女、如月咲奈(きさらぎ さな)から電話がかかってきました。
彼女は拓未が美術の宿題を提出していない事を心配して電話してくれました。
拓未はイラっときますが声には出さないように明日提出すると返答して通話を切ります。
拓未は気晴らしの散歩を続ける事にします。
拓未は廃墟を安全だと思い込んでいますがそこは統和機構が危険人物を処刑する場所でした。
羽衣石頼我(ういしらいが)コードネーム、ポエトリー・アナトミーという合成人間が拷問を行っていました。
統和機構に危険と判断されたサーチ・ショートという女性型合成人間を拷問を行っています。
サーチは対象の波動を読み取れて、読み取った波動を弟のミラー・ショートに転送しています。
ミラーが波動を吸収して対象者と同じ能力を使えるようになるのでは?との疑いを持たれます。
それは統和機構にとって危険だと判断されました。
羽衣石はサーチを拷問してミラーの居場所を吐かせようとしていました。
そこにフォルテッシモが飛び込んできました。
フォルテッシモもミラーが能力をコピーできるかもと知り押し掛けてきました。
ミラーが能力をコピーできることを期待している節があります。
最強と呼ばれているフォルテッシモは自分を追い詰める事ができる強者を求めているようですね。
少し遅れてカチューシャと呼ばれるフランス人形のような小柄な少女型合成人間がやってきました。
彼女はフォルテッシモに同行しているみたいです。
カチューシャが同情的な目を羽衣石に向けてきます。
フォルテッシモがミラーに興味を持ってしまったので奴の居所を聞き出す必要は無くなったと言ってきます?
フォルテッシモがサーチを拷問している場所をばらしてしまったと教えてくれました。
サーチはフォルテッシモを睨みながら彼の波動解析を始めています。
解析が進むと顔が強張っていくね・・・最強の秘密が分かったのか?
サーチを救い出すために双子の弟のミラーが接近してきます。
フォルテッシモはミラーと戦う為に拷問場所から飛び出していきます。
カチューシャは羽衣石にサーチを始末するように命じて出ていきます。
羽衣石とサーチだけが取り残されますね。
ここで羽衣石が奇妙な行動を取ります。
彼は持っていた合成人間を始末できる銃をサーチの近くに落とします。
サーチは銃を手に取り羽衣石を見ると彼は虚ろな表情を浮かべていました。
サーチは銃を持ってフォルテッシモを追います。
ミラーはサーチからフォルテッシモの波動を受け取ります。
フォルテッシモに対抗するには彼の波動を自分に流し込んで彼の能力が手に入るか試してみるしかなくなります。
一種の賭けのような行為だったんですがミラーは賭けに勝てたのか?
全能感のようなものを感じています・・・フォルテッシモに対抗できると思っているな。
ミラーは空を飛べるようになりフォルテッシモと空中戦を行っています。
それを散歩中の拓未が目撃する事になりました。
拓未は空中に立っているフォルテッシモと見つめ合っていますね。
ミラーがフォルテッシモの胸元にパンチを叩き込みます。
フォルテッシモから残念との声が掛かりました。
ミラーの腕はフォルテッシモと接触して千切れ飛んでしまいます。
手に入れていたフォルテッシモに似た能力も消失してミラーは転落死しました。
千切れ飛んだミラーの腕を羽衣石が拾い上げます。
そこからミラーとフォルテッシモが衝突した事で発生していた第三の波動を吸収しています。
吸収する事で羽衣石に変化が起こっています。
フォルテッシモの元にカチューシャがやって来て戦果を聞いてきます。
彼女はフォルテッシモが怖くて仕方ないのな。
フォルテッシモが答えないので勝手に喋り続けています。
後始末もしておくと言ってくるとフォルテッシモから不要だと言われてしまいました。
ミラーの死体が残っているんですがフォルテッシモは後始末は不要と言っています。
これは目撃者の拓未も始末されるのを避ける為に思えるね。
足音が近づいてきました・・・カチューシャは羽衣石だと思い込んでいましたが現れたのはサーチでした。
彼女の手には合成人間を殺せる銃が握られています。
ミラーが死んでいるのを見て激情に駆られたサーチはフォルテッシモに向かって発砲しました。
ここで予想外の事が起こります。
最強のフォルテッシモに銃撃は効かない筈だったんですが胸を撃たれて吹き飛んで行きます!!
カチューシャは「えっ」って感じで呆然としていますが反射行動としてサーチを砲撃します。
大規模破壊能力なのでサーチは粉微塵に死にます。
フォルテッシモがカチューシャに声をかけてきました。
俺を助けた方がいいぞ、そうしないとお前は面倒な状況に巻き込まれる。
カチューシャはフォルテッシモが死んだ場合、カチューシャが彼を殺した可能性を疑われます。
最強になりたいって願望がある人物なら望むところだろうけどカチューシャは生き延びる事しか考えていません。
保身第一の彼女はフォルテッシモを助けるしかなくなります。
そこに戦闘の爆発音から逃げる為に移動していた拓未がやってきてしまいます。
彼の両親は統和機構の構成員でカチューシャの配下です。
カチューシャは拓未と呼びかけフォルテッシモを助ける手助けをさせる事にします。
拓未はカチューシャの勢いに押されて頷いています。
カチューシャが拓未の両親を海外出張に行かせているので彼の自宅にフォルテッシモを運び込む事になります。
カチューシャの運転で拓未の自宅に向かっているね。
フォルテッシモは瀕死状態なんですが明るく笑っています。
最強ではなくなり、危険に晒されているのが楽しいようです。
エジプト十字架のエンブリオとフォルテッシモの会話が拓未にも聞こえてきました。
カチューシャには聞こえないので笑いながら話しているフォルテッシモに切れています。
エンブリオは拓未の事を突破しようとしている者と言っています。
カチューシャは合成人間なんだけど常識にとらわれ過ぎているのでエンブリオの声が聞こえないみたいね。
羽衣石がフォルテッシモが撃たれた場所にやって来ました。
状況を見てサーチがフォルテッシモに一太刀入れられたと察します。
淡々とフォルテッシモが負傷してカチューシャと共に行方不明になったと統和機構に報告しています。
フォルテッシモが最強の力を失っている可能性にも言及しています。
羽衣石からの報告を受け取った統和機構の分析部門のジッタリン・フィジティンが戦慄しています。
ジッタリンはフォルテッシモに恨みを持っているようですね。
フォルテッシモが力を失っている今こそ彼を抹殺するチャンスだと考えています。
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crack 2. 死神は理不尽に脅すだけ
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久嵐舞惟(くらん まい)コードネーム、ホルニッセが統和機構のナンバーツーであるカレイドスコープに呼び出されます。
それだけでもビビる状況なんですがフォルテッシモの問題を担当するように命じられました。
舞惟は自分には荷が重いと訴えますが決定は覆りませんでした。
カレイドスコープは上から直々に舞惟に担当させるように命じられたと教えてくれます。
舞惟はなぜ自分なんだ?との疑問を抱きながら調査を始めます。
最初に向かったのはフォルテッシモとミラーと戦い行方不明になった現場です。
現場の痕跡を確認している舞惟の背後にブギーポップが現れました。
舞惟は気配に気付けなかったので盛大にビビっています。
何者なのか問うと君は既に知っているよねと問い返されました。
舞惟がまさかとは思いつつブギーポップと言うと肯定されました。
ブギーポップの舞惟評が始まります。
ブギーポップは舞惟の事を優しく冷静だと評しています。
女子高生としても周囲に信頼されているのでブギーポップの噂話をして貰えるんだと言ってるね。
舞惟はやり手なのは事実みたいだ。
ブギーポップが奇妙な事を言っています。
ぼくたちはまだ問題の中心に到達できていないと言っているな。
舞惟はブギーポップがこの件に介入している理由を聞いてみます。
ブギーポップはフォルテッシモには借りがあるので彼が困っているから助けようとしていると教えてくれます。
どんな貸しがあるのか問うとデートをすっぽかした事があると答えてくれます。
舞惟はブギーポップがふざけているように感じますがブギーポップは至って真面目だと言ってきます。
拓未の事が気になっている咲奈は彼が学習塾を無断欠席したと知り彼の家に行ってみる事にしました。
彼の両親が海外出張中と知っているので家に灯りが付いているのを見て安心しています。
二階の窓が開きそこに見知らぬフランス人形のような女の子が居ました。
女の子と咲奈の目が合うと彼女は窓をを閉めてしまいます。
咲奈はモヤモヤした気持ちになり帰宅する事にするね、しかし怒って入るので家の近所で迷子状態になります。
家の中ではフォルテッシモと拓未が呑気な会話をしていました。
フォルテッシモは拓未が「フォルテッシモさん」と呼ぶのがお気に召しませんでした。
力を失っているのでその名は相応しくないと思ったようです。
フォルテッシシモと呼べと命じてきますが呼びにくいと気付いてシシャモと呼んでくれと言ってきました。
拓未はシシャモさんと呼ぶ練習をさせられています。
二階から不機嫌オーラを垂れ流しながらカチューシャが戻ってきました。
カチューシャは拓未に家に来る仲の良いガールフレンドは居るのか?と問いかけます。
拓未は咲奈の顔が思い浮かんで彼女は一般人なんだ統和機構とは無関係と説明します。
カチューシャからわざと嫌われて咲奈を遠ざけろと助言されます。
拓未も咲奈を巻き込みたくないって思いはあるみたいですが嫌われるのは嫌みたいね、答えに窮しています。
フォルテッシモからもう遅いぞ、追手がやって来たと知らされます。
フォルテッシモはカチューシャに能力の使い方を手解きして彼女に迎撃させる事にします。
やって来たのはカチューシャに頼まれて拓未の両親を海外出張させたナーブバンドルという合成人間です。
ナーブバンドルは咲奈が拓未の家から離れるのを観測しました。
フォルテッシモ攻略の人質として使えると考えます。
迷子状態の咲奈に超音波を当てて動けなくします。
拘束しようとしていると謎の攻撃を受けて吹き飛ばされます。
地面を転がされて動揺しているナーブバンドルにフォルテッシモが語りかけます。
フォルテッシモは拓未の家のソファーに埋まっている状態で声だけでナーブバンドルを恐怖のどん底に落とします。
ナーブバンドルを転がしたのは威力を押さえたカチューシャの砲撃でした。
フォルテッシモはカチューシャの能力を一目見ただけで特性を理解し適切な使い方が分かったようです。
カチューシャはフォルテッシモの指導で自分が強くなったと実感して感激しています。
命乞いを始めたナーブバンドルがフォルテッシモが能力を失ったって話は間違い、元気に活動していると世界中に報告しますと言ってきます。
カチューシャは、やった、これで助かる、と思ったんですがフォルテッシモが否定します。
そんな事は頼まない。
俺を倒して名を上げようって考える不届き者を一網打尽にしてやる。
逃がしてやるから今後襲ってくる不届き者が叩きのめされるのを見て怖がっていろと命じました。
フォルテッシモは最強じゃない状況を楽しんでいるみたいです。
カチューシャは何で―だよーと嘆いているな。
羽衣石が統和機構のビルで報告を行っています。
フォルテッシモとカチューシャが逃亡した。
フォルテッシモは力を失っている可能性がある。
統和機構の上層部は困り果てています。
舞惟が羽衣石の尋問のやってくると伝えられると羽衣石の態度が変わるね。
別の手を考えねばと言っているぞ。
舞惟が羽衣石を尋問する為にやって来ました。
ビルに入るとワックスの匂いが鼻につきます。
舞惟は羽衣石に良い印象を抱いていないので彼のを警戒しています。
羽衣石が拘束されている会議室に入り彼の元に歩み寄ります。
何の反応も示さないので自分の方を向かせると羽衣石の額に穴が開いていました!!
殺されているぞ、舞惟は背後に殺意を感じ取ったようです。
彼女の案内してくれた統和機構の関係者は銃口を彼女に向けていました。
舞惟が能力を発動させて銃弾を防ぎます。
舞惟は自分が罠に嵌められたと悟ります。
罠を張っていたのはジッタリン・フィジティンだと考えた彼女は攻撃者を殺せなくなります。
殺してしまうとジッタリンに舞惟は統和機構を裏切ったと報告されてしまうと考えたからです。
舞惟は逃げる事にしました。
窓ガラスを割って七階から地上に飛び降りました。
衝撃波を地面に向かって放ち落下の衝撃を相殺させます。
追手は情報分析専門の合成人間だったんですが彼らも七階から飛び降りてきます。
衝撃を相殺できない足が破壊されるんですが膝立ちになって後続を受け止めています。
舞惟は囲まれてしまうんですがブギーポップが現れて助けてくれました。
ブギーポップが場所を変えようと言うので舞惟は付いて行きます。
舞惟が逃亡すると死んだと思われていた羽衣石が動き始めます。
額の穴を揉むと消えてしまうね。
舞惟を罠に嵌めたのは羽衣石だったな。
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crack 3. 世界は粗雑に乱れるだけ
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ジッタリン・フィジティンの命令によってポーラー・ボーナムという男女の合成人間がイナズマの監視を行っています。
イナズマはカフェで食事中で緊張感が皆無です。
ポーラーはあいつは本当にイナズマなのか?と疑い始めています。
見当違いの人物を監視対象にしていると報告した方が良いのでは?とボーナムに相談してきます。
ボーナムは油断は禁物だと諭しています。
二人の携帯に統和機構からのメッセージが届きました。
フォルテッシモが能力を失いカチューシャと共に行方不明になったと書いてます。
二人は本当なのか?と驚いています。
二人の携帯にジッタリンから連絡が入ります。
ジッタリンはフォルテッシモの話は本当で彼が能力を取り戻す前に始末しろと命じてきました。
ポーラー・ボーナムはイナズマの監視を解いてフォルテッシモを殺す計画を建て始めます。
拓未が登校して留守番中のカチューシャがフォルテッシモに質問してきます。
暇だったのねー。
カチューシャはフォルテッシモがイナズマと引き分けたって話は本当なのか?と問いかけます。
フォルテッシモは自分が負けて見逃されたと教えました。
彼を最強と信じて恐れていたカチューシャがブチ切れています。
お前負けた事があるのかよー。
それじゃあそこらの殺し屋と何も変わられねーだろ、と物凄く憤っています。
カチューシャはフォルテッシモの事を不敗の最強と崇めている節があったからなー。
フォルテッシモは少しだけイナズマとの勝負を教えてあげます。
それを聞いてカチューシャはお互いに認めたルールの上で戦っただけだな。
ジャンケンみたいなもので勝ち負けに意味は無いと考える事にします。
カチューシャはフォルテッシモが現在でも最強だと思う事でここの平静を取り戻そうとしているようだ。
拓未と咲奈はフォルテッシモに普段通りに生活しろと言われたので大人しく登校しています。
授業が終わると早々に別々に下校しています。
途中で合流してこれからの事を相談していますね。
咲奈はカチューシャとフォルテッシモにイライラ来ているようですね。
小さな女の子然としているカチューシャが偉そうに命じてくるのが気に入らないようです。
そんなカチューシャがフォルテッシモを怖がっているのがイマイチ理解できないようです。
拓未から最強だからと説明されてもガキっぽいと言い返してきます。
ある意味大物だよな。
それでもフォルテッシモとカチューシャにナーブバンドから助けて貰った恩義があるので協力する気になっています。
カチューシャは拓未の家にあった冷凍ピザを食べきったので買出しが必要でした。
咲奈は自分が買いに行くから拓未は先に帰っていてと言ってきます。
咲奈は拓未との共同作業が楽しいようです。
ブギーポップと舞惟はビルの階段で話す事になりました。
そこは周囲から隔絶されている空間で人が通らない場所でした。
舞惟はカレイドスコープに連絡を取ろうとしたようですが繋がりませんでした。
彼女の携帯は統和機構から支給されたものでジッタリンが通話不能にしたようです。
ブギーポップに携帯を借りる事にするんですが変な事を言われます。
携帯を持っているか質問するとそこを漁ってみてとスポルディングのバッグを示されます。
中を漁ると宮下藤花の身分証を発見しました。
ブギーポップに宮下藤花なのと問うと違うと言われます。
ブギーポップが浮上している時は宮下藤花が割りを食うことになっていると教えられます。
彼女の携帯には武田先輩から大量のメッセージが届いていました。
返信しなくて良いの?と問うと宮下藤花あてのメッセージに返信はできないと言われます。
舞惟は二重人格みたいだと感じています。
優しい性格なのはホントみたいね、舞惟は自分が代わりに返信してあげようと悩みはじめます。
武田先輩が返信に喰い付いてくると困るのでやめておきます。
ブギーポップが自分が舞惟の周囲にばかり出現している事を不思議に思っています。
世界の敵を消す為に現れているので舞惟の周囲に出現するのは妙ではあるんだよね。
ブギーポップも舞惟を敵とは認識していませんからね。
舞惟は自分を罠に嵌めたジッタリンが首謀者なのか?と考えます。
ブギーポップはまだ分らないと言ってますね。
ブギーポップが窓の外を見ろと言ってきます。
舞惟がそちらを向くと窓を通して空に亀裂が入っているのが見えました。
ブギーポップはあれはフォルテッシモが持っていた能力で今は制御が彼から離れつつあると言っています。
空間の亀裂を見た人は大勢居たんですがカメラレンズを通すと撮影できませんでした。
映像がないのでニュースでの伝え方も伝聞になってしまい見ていない人には信じて貰えません。
咲奈と別れて自宅に向かっている拓未も空間の亀裂を見ました。
彼の抱いた感想は奇妙なモノでしたね。
拓未は空に出現した亀裂を見て下手な線だと感じています。
自分ならもっと上手く描けると考えています。
亀裂は短時間で消えてしまいます、拓未は下手な線だから消えてしまうんだと思っています。
スパーに買いものに来た咲奈がイナズマを認識しました。
咲奈はイナズマを知らないんですが彼にフォルテッシモやカチューシャと同じ雰囲気を感じ取り怖くなります。
急いで拓未の家に向かう事にしました。
イナズマも世界の危機に引き寄せられて咲奈を護衛しているんだろうか?
咲奈を狙う合成人間が現れます。
パートリッジと呼ばれる重罪犯を統和機構が改造した合成人間です。
合成人間になる時に記憶は消されています。
パートリッジは己の中に潜む趣向を知りたいと考えていました。
それを探っていたんですが咲奈を拷問してやろうと考えた瞬間に自分の趣向はこれだったんだと気付かされます。
フォルテッシモを殺す時に人質として使おうと考えてたんですが考えが飛んでいます。
咲奈を殺す事しか頭になくなっているぞ。
パートリッジは上空から咲奈の上に落下して圧死させようと考えていました。
咲奈が潰されるときの感触を楽しもうとウキウキしています。
咲奈に向かって落下を始めたんですが邪魔する存在が現れます。
ジッタリンに命じられてフォルテッシモの暗殺を企んでいるポーラーがパートリッジの凶行を阻みました。
パートリッジの右腕を引きちぎり電柱の上に移動します。
ポーラーは怒りの形相で一般人の子供を殺そうとしたパートリッジを糾弾します。
パートリッジが抗弁する前に殺しました、あっさりと。
ポーラーは一般人を殺してはならないと考えています。
フォルテッシモを殺すのは難しい仕事なんですが一般人を巻き込む事はしたく無いと考えています。
相棒のポーラーの方は一般人に被害が出ても仕方ないと思っているんですが言い出せません。
フォルテッシモが己の手に現れた亀裂を見つめています。
エンブリオからおまえの空間操作能力が制御不能になりつつあると教えられます。
エンブリオがフォルテッシモの心境を予想しています。
自分が持っていた最強の力を誰かに譲り渡したいと思っていたんだろ。
だが残念だったな、お前の代わりになれるやつはいないよ。
おまえは絶対的に孤独で、その唯我独尊が世界を守り続けているんだ。
フォルテッシモは、くだらん話をするな、と答えていますが残念そうに見えるね。
エンブリオから、あまり時間が残されていないと言われます。
時間切れになるとどこかの馬鹿が世界全体を引き裂いてしまう事になるそうです。
フォルテッシモは自分が世界の危機になってしまったか、そうなるとあの死神が俺を殺しにくるのかな?と言っています。
期待しているように思えますね。
エンブリオは笑いながら、逆だよ、今頃ブギーポップはお前を助ける為に泥棒野郎を殺しに行っているよ、間に合うかは微妙みたいだな、と言ってきました。
フォルテッシモはブギーポップに助けられるくらいなら死んだ方がマシなんだがな、しょうがない、少し手助けしてやるか、と答えます。
手助けねー、フォルテッシモは真の敵が誰なのか分かっている節があるなー。
ブギーポップの方はまだそこまで到達していない。
舞惟の近くに度々現れるので彼女も関わってくるようだな。
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crack 4. 戦士は無意味に挑むだけ
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カレイドスコープがジッタリンからの報告を受け取ります。
ジッタリンは舞惟が羽衣石を殺害して逃亡したと言っています?
カレイドスコープが彼女のに命じたのはフォルテッシモの問題の解決です。
意味不明な報告に混乱しつつも、事態の悪化を防ぐ為にジッタリンに会いに行く事にします。
自分が到着するまで何もするなと命じて彼に会いに行きました。
カレイドスコープは高層ビルを外側から登ったね。
外壁からビル内に入りジッタリンが居る部屋に向かいました。
ジッタリンは証拠映像を見せてくれますが舞惟が明確に羽衣石を殺害するシーンは映ってなかったみたいね。
ジッタリンは舞惟を止める事はできませんでしたと言っています。
カレイドスコープはジッタリンの報告に妙な気配を感じ取っているようだ。
ジッタリンがもうフォルテッシモに拘るのは止めましょう。
能力を失っているのら始末しましょうと言ってきます!!
これを聞いたカレイドスコープは驚いています。
ジッタリンは統和機構の力を高める為に有用なMPLSを保護育成する計画を行っていました。
<サンタ・クララ・キャンプ>と呼ばれる場所でMPLSの孤児を育てていました。
計画はうまく行っていたんですがフォルテッシモが突然やってきて子供たちを皆殺しにしました。
ジッタリンはそれを恨んでいるような口ぶりで語っています。
何か裏がありそうだね。
咲奈が買い物を終えて拓未の家に戻ってきました。
厄介事に巻き込まれてイライラしているカチューシャが尾行されなかったか?と質問してきます。
咲奈は誰にも付けれていないと思うけどと答えます。
カチューシャは一般人の咲奈には合成人間の気配は分からないかと小ばかにした発言をしています。
フォルテッシモは拓未と咲奈に不審な音を聞かなかったか?と質問してきました。
二人が何も普段と変わらなかったと答えると敵が近くに来ているなと言い出します。
咲奈は困った状況になっているフォルテッシモに向かった誰か助けてくる人に心当たりはないの?と質問してきます。
フォルテッシモはあてはないなと答えます。
人間なら悲しむべき状況だと思うんですがフォルテッシモはヘッチャラです。
拓未がフォルテッシモは強すぎて誰かを信じる必要性を感じてこなかったんだよと一定の理解を示しています?
咲奈は拓未が自分も誰も信じてねーぜと言っているように聞こえたのかも。
相当に拓未の事が好きみたいだな。
フォルテッシモは能力を失いかけている状況に拓未は関わっていると思い始めているように思えますな。
フォルテッシモが逃げる算段を考えたようです。
カチューシャには囮役をして貰い、捕まったら全てを話して構わないと伝えます。
カレイドスコープはジッタリンに向かっていつからそのような考え方になったんだ?と質問してきました。
ジッタリンには質問の意図が分からないようですね。
困惑しているジッタリンにカレイドスコープが衝撃の事実を伝えます。
ジッタリンがフォルテッシモが計画を台無しにした思っている事は事実と異なると教えます。
サンタ・クララに集められていた子供たちは最初からジッタリンを騙していた。
統和機構の保護下に入り他人から未来を奪い取る力を使って勢力を広げようとしていた。
それにフォルテッシモが気付いてジッタリンを助けてくれた。
ジッタリン自信がカレイドスコープに報告書を提出してきたと伝えます。
ジッタリンは何者かに操られている事が判明しました。
カレイドスコープは能力を使ってその場にいる合成人間たちを動けなくしました。
部屋に転がっている合成人間の中に舞惟に殺されたはずの羽衣石が紛れ込んでいました。
カレイドスコープは羽衣石がフォルテッシモの能力を奪い取った真犯人か?と考えます。
羽衣石を殺せばフォルテッシモが能力を取り戻すなら殺すべきだが確信が持てません。
関与がバレてしまった羽衣石はコソコソ動くのを辞めますね。
カレイドスコープを挑発してきました。
カレイドスコープは羽衣石の首を落とすんですが別人でした。
羽衣石は他人の視覚を覗く事ができるのですが能力が強化されていました。
カレイドスコープの視覚に羽衣石が見せたい映像を流し込んでいました。
羽衣石はフォルテッシモから奪い取った能力を使いカレイドスコープを切断しました。
腹部が半分千切れて右腕と左足が切断されます。
圧倒的優位に立った羽衣石が恍惚感に浸っています。
カレイドスコープが妙な呼吸でサインを送ります。
抜け目のない彼は緊急時の対処法を用意してありました。
カレイドスコープからの緊急信号を受け取った舞惟が遠距離からの砲撃を行いました。
対処不能な攻撃に晒される事になった羽衣石はビルの窓から飛び降りて逃げ出します。
舞惟が駆け込んできました。
カレイドスコープは能力を使って自身の治療を始めていました。
切断面をくっ付けると千切れた足がくっつき始めます。
舞惟は不死身と言われているだけはあると戦慄しています。
カレイドスコープは羽衣石の波動を登録した自分の携帯を渡します。
羽衣石を追い殺せと命じます。
命令に忠実な舞惟は疑問を挟まずにビルの窓から飛び出していきました。
カレイドスコープが立ち上がりエレベーターに向かいます。
丁度止まっていたので乗り込み地上に向かいます。
フォルテッシモを殺そうとしているポーラー・ボーナムを止めなくては、今の自分にそれができるのか?と不安に感じています。
都合よくエレベーターが止まっていたのを不思議に思っています。
現場に残されているジッタリンの元にブギーポップがやって来ました。
カレイドスコープが乗っていったエレベーターはブギーポップが乗って来たものだったのね。
ジッタリンはブギーポップの事を知らないようで見た目と雰囲気から自分の魂を狩にきた死神だと感じています。
自分の命には刈り取るほどの価値は無いぞと言っています。
ブギーポップは元から人間の命に価値なんてないよ。
世界から見ればすべての人間の命は等しく無価値だよ、価値を見出そうとするのは人間の勝手な思い込みさと言っています。
ジッタリンは妙な説得力があると感じています。
ブギーポップはジッタリンに向かって色々と詳しいようだから教えて欲しいとお願いしてきます。
ブギーポップは羽衣石ではなく舞惟の近くに度々自分が出現するのを奇妙に感じていました。
舞惟がどんな人物なのか質問してきました。
ジッタリンから舞惟の性質を聞いたブギーポップは彼女が自分の意思で戦った事が無いと知りました。
ポーラー・ボーナムが拓未の家にやって来ました。
いきなり遠方から砲撃するのではなく気配を消して庭先に降り立ちます。
ボーナムの一般人に犠牲を出したくないって考えに従っているな。
リビングを覗くと地下へ続く穴が開いていました。
近所の家から車を盗んで逃走したと分かります。
二人は追跡を始めます。
盗まれた車種で位置情報を切っている車を検索して特定しています。
車は人気のない郊外に向かっていました。
巻き添えを出す心配が無くなったので車への攻撃を始めます。
能力を使って車の屋根を剥がすとカチューシャだけが乗っていると分かりました。
カチューシャの砲撃を跳ね返して車を横転させました。
動けないカチューシャの元に近寄り情報を引き出そうと考えています。
カチューシャは追い込まれているんですが余裕があるね。
事前にフォルテッシモが言ってたように事態が推移しているからだね。
フォルテッシモは捕まったら全てを話してしまって構わないと言っていました。
敵はフォルテッシモの事を怖がっているので彼の味方を削ごうとしてくるのでカチューシャは殺されないとも言っていました。
カチューシャは降参してフォルテッシモの行き先を教えます。
フォルテッシモショート姉弟と相討ちになった事件現場に戻っているわ。
>>
crack 5. 幻想は悪意に堕ちるだけ
>>
舞惟が羽衣石を追っています。
カレイドスコープから渡された携帯端末には彼が襲われた時の様子が録音されていました。
羽衣石が語ったシーツを引っ張るって言葉が謎を呼んでいます。
舞惟は羽衣石の能力の射程内に入らないように距離を取りながら攻撃の機会を伺っています。
羽衣石は人込みの中を移動しているので今攻撃すると犠牲者が出そうです。
舞惟はそれは嫌だなと感じていますがカレイドスコープからはすぐに殺せと命じられています。
舞惟は後味の悪さを抱え込むべきではないと判断して犠牲者を出さずに殺そうと決めます。
舞惟は不安に駆られているのかブギーポップとの会話を思い出しています。
ブギーポップは舞惟がフォルテッシモと似ていると言っていました。
舞惟はそんな筈は無いと思っています。
羽衣石が周囲の人間の感覚を乗っ取り操ってきます。
舞惟に襲い掛かってきました。
舞惟は衝撃波を足元に発射して上空に逃げます。
それを羽衣石は予想していました。
攻撃力が高い舞惟には防御力が無いと知っていました。
二つの事を同時に行う事ができないとも知っているので上空に逃れさせ狙い易い的にするのを狙っていました。
羽衣石はフォルテッシモから奪った空間を断絶する能力を放ちます。
舞惟は真っ二つになる筈だったんですが当てる事ができませんでした。
舞惟は右手の衝撃波で頭上に上がり左手の衝撃波で横移動を行っていました。
戦闘での読み合いは舞惟が上手でしたね。
羽衣石は戦闘型では無いので戦闘経験の積み重ねの差が出たね。
舞惟はビルに飛び込んで姿を消します。
攻撃に失敗した羽衣石は逃げる事に専念する事になります。
舞惟はビルからビルに飛び移りながら羽衣石を追っています。
フォルテッシモは拓未と咲奈に肩を貸してもらい事件現場の廃墟にやって来ました。
咲奈が一人で囮役をしているカチューシャの事を心配していますね。
フォルテッシモは彼女とは馬が合わないと思っていたと笑っています。
咲奈は追い詰められていてフォルテッシモと拓未は平然としているのでイライラしているカチューシャの気持ちだけが理解できたと言っています。
咲奈から拓未がフォルテッシモに似ていると言われて動揺していますね。
フォルテッシモが拓未にいつ頃から廃墟に出入りしているんだ?と質問してきました。
咲奈から五カ月前くらいから様子がおかしくなったわよねと指摘されます。
拓未が廃墟に来るようになったのはその頃のようですね。
フォルテッシモがこの廃墟を最初に見つけたのは拓未じゃないのかと言ってきます。
遠くから衝撃音が聞こえてきました。
フォルテッシモはカチューシャが捕まったと理解します。
今後の事はカチューシャに任せてあるから二人はここから離れろと命じてきます。
一人で立っている事も辛そうなくらいフラフラなので拓未と咲奈は見捨てるのか?と難色を示します。
フォルテッシモが早く行けと怒鳴ると二人は駆け出します。
羽衣石は舞惟の足枷に使える人間を探していました。
病院に向かっている母子を見つけて操ります。
舞惟の移動経路の下に移動させて彼女の邪魔をしてきます。
舞惟が移動する度に地上に向けてガラス片が落下しています。
舞惟は母子を傷付けたくなかったので最適なコースを逸れてしまいます。
羽衣石の射程内に入ってしまうんですが即座に狙撃する事で彼を仕留められる可能性に賭けました。
舞惟は狙撃しますがバランスを崩して地上に落下してしまいます。
その背後に羽衣石が立っていました・・・攻撃は失敗です。
羽衣石は即座に舞惟の感覚を支配しようと試みます。
ここで自分の能力に隙があった事に気付く事になります。
羽衣石は舞惟の感覚を支配したんですが舞惟にも羽衣石の感覚を知る事ができました。
戦闘センスの差があるので羽衣石が使い方に迷っているフォルテッシモの能力の正しい使い方を理解されてしまいます。
舞惟が羽衣石の身体を上下に分断しました。
舞惟は自分の他にもシーツの端を掴んでいる存在を感知します。
羽衣石への興味を失い何処かに飛んで行きました。
衝撃波を使って移動するのではなく飛行と言える姿で飛んで行きました。
舞惟はフォルテッシモの能力を上手く使えているようです。
死にかけの羽衣石の元にブギーポップが現れました。
君がその能力を解放させたのはあの廃墟を見つけたときからだな?と確認してきます。
羽衣石は確かにそこで天啓を得たと感じたんだと思い出します。
先客がいて自分はそれに影響されただけだったと思い出したところで羽衣石の意識は途絶えます。
廃墟から逃げ出した咲奈がフォルテッシモを見捨てるのは嫌だと泣き出します。
拓未はシシャモさんには何か考えがあるみたいだしと言って戻る事を躊躇しています。
拓未は廃墟に詳しい自分が一人で戻ると提案します。
咲奈は自分も付いて行くと言いたそうですね。
そこにポーラー・ボーナムがやって来ました。
フォルテッシモの居場所を聞かれて咲奈が、やめてください、と懇願し始めました。
フォルテッシモは歩くのもやっとな状態で喧嘩なんか無理です、許してあげてと懇願してきました。
ポーラーとボーナムは憮然としていますね。
フォルテッシモに好意的な感情を持っているのが理解できないようです。
元々二人は拓未と咲奈を害する気持ちが無いので正しくフォルテッシモを認識させようとしたようだ。
二人はフォルテッシモの酷さを語りだします。
フォルテッシモは拓未と咲奈が殺される可能性を知りながら二人を解放したんだ。
酷い奴なんだと言っています。
咲奈は混乱していますが拓未はどうでもいいやと思っているようです。
フォルテッシモから渡されたエンブリオが拓未に話しかけてきました。
三人にはエンブリオの声は聞こえないようです。
エンブリオが拓未に向かって、お前の怖がっているのは「未来」だろ、お前は今「予感」している。
廃墟に通って拓未は世界が不安定であるって感覚を整理していったんだと言っています。
エンブリオは持っている人間の声を届けるので拓未のしていた事のようだ。
自分が真にしたかった事が何なのか忘れない方が良いぞと言ってきました。
空間に裂け目ができます。
そこから舞惟が飛び出してきました。
ポーラーとボーナムは舞惟の姿を視認します。
舞惟がフォルテッシモを狙っていると察した二人は拓未と咲奈に構っている場合では無くなります。
二人を放置して舞惟を追います。
拓未もいつの間にか姿を消していました。
咲奈だけが取り残されています。
フォルテッシモがミラーを殺した場所に戻ってきました。
ミラーの死体に語りかけています。
おまえら姉弟を填めたポエトリー・アナトミーはおそらくもう死んでいる。
ヤツも不安定な世界の悪意の渦にのまれてしまった。
みんな同じだ。
だから恨むなら俺だけにしておけ、世界をすべて敵にしても、自分自身が悪意そのものに堕ちるだけだからな。
舞惟の姿を視認したフォルテッシモはあれはダメだと言っています?
ってことは舞惟もフォルテッシモの力を扱い切れてないって事か?
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crack 6. 虚空に堕ちて嘲笑(わら)うだけ
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羽衣石に自我を麻痺させられているので舞惟は自動的な存在になっています。
フォルテッシモをこの世界から完全に消し去るって目的だけで動いています。
フォルテッシモの隠れている廃墟にやって来たんですが何も感じていません。
自我があればもどってきてしまったと感じる場面です。
フォルテッシモを先に殺されたくないポーラー・ボーナムが仕掛けてきました。
ポーラーが必殺の攻撃を仕掛けますが舞惟に無効化されてしまいます。
何をされたかも分からないまま壁面に激突して気絶します。
ボーナムがポーラーに賭けようとすると舞惟が地上に降りてきました。
彼女の表情を見たボーナムは死を覚悟します。
舞惟の顔にはいかなる感情も浮かんでいませんでした。
ブギーポップが現れて舞惟と対峙します。
廃墟に戻って来ていた拓未が舞惟とブギーポップを目にします。
ブギーポップの事を邪魔だなと感じ、舞惟の事は下手くそだな、と感じています。
舞惟が自我を失っていると気付いたブギーポップがぼやいていますね。
度々舞惟の元に出現していた理由が分かった。
倒すべき敵と被害者が同一人物だとはなかなかの死角だよ、と言っています。
ブギーポップと舞惟の戦闘が始まりました。
ブギーポップは舞惟には決定的な才能がないと言っています。
折角フォルテッシモの能力を手に入れたのに舞惟には使いこなす才能がないようです。
必要なのは皇帝の才能だそうですよ。
世界の選択に関わりたい、支配して君臨したいって、衝動が無いと言っています。
舞惟は何の感慨も持たずに攻撃を続けていますがブギーポップの攻撃により致命の一撃を喰らいます。
首に巻き付いてきた糸を舞惟は防御したと認識していましたが重要な血管を切られていました。
舞惟は大量出血で意識を失いそうになります。
生命活動の危機に瀕して舞惟は衝撃波を首に撃ち込んで傷を塞ぎます。
出血を止めたところで舞惟は自我を取り戻しました。
自分が何をしていた?と混乱しています。
舞惟の視界に拓未が入ってきました。
拓未が指先を振るうと舞惟が使っていた足場が消失します。
舞惟は空中に留まる事ができなくなり地上に向けて落下を始めます。
落下する舞惟をブギーポップが抱き留めてくれました。
ブギーポップが自分が敵の側に出現できなかった理由を認識しました。
今回の敵がたった今完成したと言っています。
ブギーポップの視線の先に拓未が立っていました。
エンブリオが拓未に語りかけてきました。
これまでも拓未は今の状態になる寸前で足踏みしていたんだ。
舞惟の戦う姿を見て能力の使い方を理解できたから一歩を踏み出せたんだと言っています。
ブギーポップは拓未がスペアだったと理解します。
不安定な世界を安定させる人間のスペアだと言っています。
拓未はある意味被害者とも言えますが世界の敵なので容赦する事はできないと語ります。
拓未は溜息を吐きながら攻撃を始めます。
ブギーポップと拓未による空中戦が始まりました。
それを見た舞惟は自分では介入できない次元の戦いが始まったと認識します。
拓未が積極的にブギーポップを殺そうとしないので戦いが長引いています。
拓未はブギーポップの攻撃を分析しています。
こちらの隙が生まれるのを待って致命の一撃を入れようとしていると理解します。
拓未はブギーポップの攻撃を無効化しながら全身防御を固めて突撃して圧し潰そうと考えます。
ブギーポップがやれやれ厄介だと言って姿を見せます。
ブギーポップが拓未に向かって名前を聞いてきました。
拓未が黙っていると、そいつは臣井拓未だ、と横から声が聞こえてきます。
フォルテッシモが現れてブギーポップを下がらせます。
そいつは俺の獲物だ。
動ける状態のボーナムも戦慄しています。
何とかして生き延びるにはどうすればいいか必死に考えます。
結果として拓未の関係がありそうな咲奈を人質にとる事を思い付きます。
ポーラーが居たら絶対に取れない非道な作戦ですが生き残るためと割り切ります。
咲奈を発見したボーナムは彼女の手足を追って人質にしようと考えました。
ボーナムを視認しても咲奈には逃げる手段がありません。
それをイナズマが出てきて守ってくれます。
イナズマはボーナムの攻撃を廃墟で拾った鉄棒で跳ね返します。
ボーナムは自分の攻撃で吹き飛ばされる事になりました。
イナズマは咲奈を連れて拓未の元に向かいます。
拓未が能力を使って見えない階段を作り空中を登っていきます。
フォルテッシモはそれについて行くね。
拓未はフォルテッシモが最初から拓未を疑っていたので側に置いておいたのか?と問います。
フォルテッシモは拓未と咲奈を引き込んだのはカチューシャだ、俺は面白がっていただけだ、と答えます。
フォルテッシモが拓未に力の使い道を質問します。
拓未は世界をキャンバスにしてみたいと答えます。
フォルテッシモは拓未に危うさを感じたようです、今の拓未の顔は<サンタ・クララ>の奴らにそっくりだと言っています。
ブギーポップの元にイナズマと咲奈がやって来ました。
イナズマがフォルテッシモに任せるしかないだろうと言っています。
ブギーポップはイナズマがこの場に来たのは彼もスペアの可能性があるからだと指摘します。
フォルテッシモと拓未が能力を制御できなかった場合はイナズマに委ねられるかもと言っています。
フォルテッシモには逃げる事ができないって意見で二人の見解は一致します。
拓未がフォルテッシモに師匠になって欲しいとお願いしてきます。
フォルテッシモは拓未の方が能力の制御が上手いと分かったので挑発してきます。
自分はびびって手を出してこなかった領域を覗いてみないか?と提案します。
拓未はフォルテッシモが認めてくれるだろうと考えて覗いてみる事にします。
空間を複雑に切断しながら切れ目の先を覗こうとしています。
それを見ていた舞惟が戦慄しています。
そこにカチューシャがやってきて舞惟を治癒してくれます。
砲撃の力の新たな使い方をマスターしたカチューシャは舞惟の身体に振動はを送り込んで治癒しました。
舞惟はカチューシャの進歩に驚いています。
カチューシャはお互いに巻き込まれたと言っています。
舞惟はハズレくじだったが自分には当たりが含まれていたので能力新しい使い方が手に入ったと言っています。
舞惟は治療してくれた事に関してカチューシャに、ありがとう、とお礼を言います。
素直なお礼を貰ってカチューシャは照れていますね。
後始末が残っているだろと言って駆けだします。
舞惟はそれを追いかける事になりました。
二人は少し仲良くなるかもしれないな。
能力の秘密を探っている拓未が真っ白な世界にとらわれる事になりました。
目の前に咲奈が出てきて拓未の考えを質問してきます。
エンブリオが目の前の咲奈は拓未の心に残っている心残りが具現化したものだと教えてくれました。
拓未が至った場所は虚空だとエンブリオが語ります。
咲奈の目には何も映っていませんでした。
微笑みの隙間から口の中が見えます、そこには牙が並んでいました。
全てを喰い破る暗示だと認識した拓未は怖くなり悲鳴をあげそうになります。
誰も居ない空間なので悲鳴が誰かに届くのか?と疑問に感じています。
逃げ出そうとしても逃げる場所などないので恐怖に震えています。
拓未にエンブリオがそろそろ手を伸ばせと命じてきます。
拓未が手を伸ばすと何かに触れます。
そのとたんに拓未は元の空間に戻ってきました。
拓未が触れていたのは穴が開いているフォルテッシモの胸部でしたね。
拓未が触れる事で能力がフォルテッシモの元に戻ったようです。
拓未はたすけてと声にならない悲鳴をあげながら救いを求めます。
空間を制御する力がフォルテッシモに戻ったので拓未は落下しそうになりフォルテッシモに受け止められます。
お前の師匠にはなれないようだ、教えて貰いたかったのは俺の方だったんだが、と伝えますが拓未は気絶しているので伝わりません。
エンブリオがフォルテッシモの声をかけてきます、よう、お帰り、最強さん。
フォルテッシモは、やかましい、と答えます。
イナズマが終わったようだな、と声をかけるんですがブギーポップは消えていました。
フォルテッシモが拓未を抱えて地上に降りてきます。
拓未を咲奈の隣に放り投げます。
フォルテッシモは咲奈に悪かったなと謝っています。
拓未にはお互い様だって言っておけと伝えてきます。
咲奈は拓未に縋りついて泣き出しました、安堵しています。
フォルテッシモはイナズマに向かって、礼は言わないぞ、と言ってきます。
イナズマは、気が済んだか?と訊いてきました。
フォルテッシモは、鼻を鳴らしてもう一度上空に歩き始めます。
咲奈がシシャモさんと声をかけますね、お礼が言いたいようですが・・・
フォルテッシモは、もう違うと言って歩き続けます。
イナズマが咲奈を止めています、暫く動かない方がいい、あいつの邪魔になる・・・どういうこと?
ボーナムがポーラーを起こしています。
ボーナムは自分たちの完全敗北だった、任務も無かった事になるだろう、と教えます。
ポーラーがボーナムの視線を追うとフォルテッシモを倒して名を上げようとする合成人間が集まっていました。
彼らよりも強いポーラーとボーナムが攻撃するのを待たせていたようですが、負けたので攻めて来たようです。
フォルテッシモは彼らの頭上から脱力した姿勢で、どうするんだ?と問いかけます。
一人一人順番でもいいし、まとめて吹き飛ばしてもいいし、好きな方を選ばせてやるぞ、好きにしろ、と伝えます。
別に威圧している訳では無いんですが集まっていた合成人間たちはフォルテッシモが能力を取り戻したと察します。
揃って跪いて首を垂れました・・・
そこにカチューシャと舞惟が戻ってきます。
カチューシャは気軽な調子でフォルテッシモに声をかけるんですが途中で震え始めます。
反射的にひざまずいて首を垂れ、失礼しました!と震えながら言うのが精一杯でした。
フォルテッシモはカチューシャを見るだけで何も言いません。
舞惟に視線を移してきました。
舞惟はフォルテッシモの視線を受け止めていますね。
舞惟はフォルテッシモがシーツの端を掴んだので自分にはもう使えなくなったんだと自覚します。
フォルテッシモは舞惟が空間を切断する力を使えなくなったか確認していたのかもな。
使えないと分かり興味を失ったようです。
空を見上げると飛翔して何処かに飛んで行きました。
舞惟はガタガタ震えているカチューシャの肩に手を乗せて、優しく、報告を手伝ってくれない?と言ってきます。
>>
crack 7. 弱虫は闇を知らないだけ
>>
統和機構の混乱は急転直下で一瞬にして解決しました。
カレイドスコープがその場の全員に向けて、責任を問う事はしない代わりに、見たことをすべて申告せよ、と命じたからです。
監査部門は羽衣石の重大な過失を認めず、カチューシャの功績による報償を一切受け取らない事で責任から逃れました。
今回何もしなかったギノルタ・エージが発言権を強める結果となりました。
状況の中心に居た拓未と咲奈は日常に戻ったようです。
咲奈が拓未に家で何も言われなかったの?と問いかけます。
拓未はリビングの穴は久嵐さんが手配した作業員が直してくれた。
両親は元から後ろ暗い事があるので何も言わなかったと答えます。
答えはしますが拓未は虚空で見た咲奈の表情を思い出していて怖くて彼女の顔が見れません。
咲奈は顔を見て話してくれてないので不安を募らせています。
拓未から色々な事がどうでもよくなった、肩の荷が下りた気がする、絵なんかもう描けない気がしてしょうがないと言ってきます。
言いたい事を言い終わると拓未は決心が付いたようだね、咲奈の顔を見る事ができました。
そこには虚空で見た咲奈とは全然似てない顔がありました。
エンブリオは虚空で見た咲奈と目の前の咲奈に違いは無いと言ってたがあれは間違いだと考えます。
拓未は咲奈の事を分かりたいという気持ちになります。
気付いた時には咲奈に絵のモデルになって欲しいとお願いしていました。
突然の事で咲奈が驚いています。
拓未が「何も分からなくなったから、如月を描いて、それで自分の気持ちを知りたいんだ」と言い出します。
咲奈が混乱を始めますね・・・
自分を知りたいなら自画像じゃないの?そんなことはどうでもよくて、えと、つまり・・・
ムカムカしてきた咲奈が拓未をひっぱたいています。
馬鹿じゃないの、一人でそんなこと勝手に考えてたの、人の気も知らないで。
叩かれても拓未は穏やかに笑っていますね。
さんざん人を振り回してといて、その言い草は何?お礼の一言もないの?
拓未は軽い調子で、そだね、助かったよ、ありがとう、と言ってきます。
咲奈は、簡単に言えばいいってもんじゃなくて、と文句を言っています。
わいわいと言い合っている二人をフォルテッシモが上空から見ていました。
そこにブギーポップが現れます。
どうやらあの二人はもう心配はいらないようだね、君の影響からは完全に脱したと見ていいんじゃないかな。
フォルテッシモは二人を心配して見ていたわけではないと言い返しいます。
ブギーポップは、いざとなったら二人を処理しなければならないかもと思っていたので安心したと言い返します。
フォルテッシモが少し怖い顔になるね。
どうやら二人の事を心配していたようです。
フォルテッシモがブギーポップに質問してきましたよ。
拓未が能力をフォルテッシモに返してきたときにフォルテッシモは虚空を一部見たようです。
そこにブギーポップが居てニヤニヤ笑いでフォルテッシモを見てきたそうです。
いつか決着を付けなければならない高代亨ならまだしもブギーポップが現れたのが不思議なようです。
俺がお前に対してどんな未練を残しているんだと問いかけてきました。
ブギーポップはそれはフォルテッシモの心の問題で自分には分からないよと答えてきました。
無関係なのは確かなようですが言い方がフォルテッシモは気に入らないようだね。
ムカムカきています。
フォルテッシモは強引に付き合わせてもいいんだぜ?と恫喝してくるな。
ブギーポップが肩をすくめて、拓未は逃げ出したが、フォルテッシモが持ち堪えているのはどうしてだと思うと問いかけてきます。
フォルテッシモが眉を顰めるとブギーポップはフォルテッシモが弱虫だから持ち堪える事ができているんだと指摘します。
罵倒している風にも聞こえるんですがそうでは無いね。
フォルテッシモは臆病でビビりで弱虫だから拓未が踏み込めた闇を覗き込めないからだ。
その弱さがフォルテッシモの強さの秘密であり、油断しない性格の本質だ。
誰も弱いから世界最強の存在たり得るんだよね、と続けました。
フォルテッシモはしたり顔で偉そうにと不満そうです。
ブギーポップはフォルテッシモが闇の中のブギーポップの影を見ても混乱する必要はないだろうね。
区別は容易につく。
そいつはニコニコしていたんだろ?ぼくは笑わないからね、と伝えてきました。
フォルテッシモが顔をしかめて首を振ってから、ブギーポップに文句を言おうとすると姿を消していました。
フォルテッシモは真面に相手をしていられるか、まったく、と文句を言いながら音もなく飛び去って行きました。
ブギーポップはもちっと丁寧に説明してあげるべきだよね。
あんな別れ方をしたらフォルテッシモのイライラが募ってしまうよね。
フォルテッシモが弱いから最強とは意外な事実ですなー
フォルテッシモが能力を制御できている限り世界は壊れないようです。
次にフォルテッシモに問題が起こったらブギーポップは彼を守る姿勢で活動するのかな?
今回はフォルテッシモが世界を守ったようなので借りが増えたって事になる?
登場人物
名前 | 読み | コードネーム | 性別 |
臣井拓未 | おみい たくみ | 男 | |
如月咲奈 | きさらぎ さな | 女 | |
羽衣石頼我 | ういし らいが | ポエトリー・アナトミー | 男 |
サーチ・ショート | 女 | ||
ミラー・ショート | 男 | ||
フォルテッシモ | 男 | ||
カチューシャ | 女 | ||
エンブリオ | |||
ジッタリン・フィジティン | 男 | ||
ギノルタ・エージ | 男 | ||
久嵐舞惟 | くらん まい | ホルニッセ | 女 |
カレイドスコープ | 男 | ||
ナーブバンドル | 男 | ||
ポーラー | 女 | ||
ボーナム | 男 | ||
高代亨 | たかしろ とおる | イナズマ | 男 |
パートリッジ | 男 | ||
宮下藤花 | みやした とうか | ブギーポップ |
成分表
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
美少女 | 5 |
戦闘 | 5 |
作戦 | 5 |
正義 | 3 |
ラッキースケベ | 1 |
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