ラノベの感想) ありふれた職業で世界最強 第9巻 (オーバーラップ文庫)

概略:
シアがハジメの恋人となり余裕が出てきています。残されたティオと香織は闘志を漲らせています。勇者組のアーティファクトを魔改造して氷結洞窟に挑む事になりました。入り口に到達するまでに相当苦労する筈なのですがハジメのアーティファクトを使い楽をしています。チート過ぎて大迷宮の設計者が可哀想になってくるね。己の心に打ち勝ち雫がハジメに告白する事になりました。

レーベル:オーバーラップ文庫
発行日:2018/12/25
著者:白米 良
イラスト:たかやKi
ISBN:978-4-86554-428-2
雰囲気:シアの変化、新型アーティファクト、氷の迷宮、コタツ、自分との戦い、雫の思い出
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氷雪洞窟に挑む前にハジメは雫、鈴、光輝、龍太郎のアーティファクトに魔改造を施しました。
攻撃手段の無い鈴には新たなアーティファクトをプレゼントしています。
チートキャラである4人はそれを使いこなせるようになります。
他にも極寒が予想されたので自分の周囲の気温を保つアーティファクトを作っています。
あげる人によって形状に差を持たせてあります。
ユエ、シア、香織、は素敵なアクセサリー型。
ティオは小さな雪だるま型です。
他のメンバーは石ころそのままの形状でした。
扱いの違いに雫と鈴が悲しい気持ちになっています。
機能的には差が無いのですが雑な扱いが悲しかったようです。
ティオに雪だるま型のアーティファクトを渡したのには意図がありました。
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ハジメは変態を封じたカッコイイティオを見てみたいとの欲求を持っていました。
ティオが中々見せてくれないので物で釣ろうと考えたようです。
氷雪洞窟でカッコイイ姿を見せればユエ達のようなアクセサリーを作ってあげると言っています。
ティオは真面目で思慮深くカッコイイお姉さん姿を見せる事ができるのでしょうか?
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移動には飛空艇フェルニルを使う事になりました。
本来であれば極寒の氷雪地帯を歩いて近付く必要があります。
快適すぎる空の旅に一同は満足気です。
ここでシアがフェアベルゲンに泊まった最後の夜にハジメに抱かれた事が判明しました。
覗こうとした香織とティオをユエが止めたそうです。
ハジメは初めてのシア相手に凄い行為を行ったそうですよ。
おっぱいを色々と弄んだようですね。
ハジメの経験値は自分が稼いだ、と言ってユエが自慢気です。
念願の恋人になれたのですがシアは照れ照れになっています。
ハジメの傍に近づくのも恥ずかしいようですね。
シアがとっても初々しくて良いですね。
見ているハジメの方が恥ずかしくなっています。
ティオと香織はシアに続けとハジメ攻略に向けて闘志を燃やしていました。
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氷結洞窟の入り口を探す事になります。
雫たちが魔物の相手をして新型アーティファクトの性能評価をしています。
危ない場面ではハジメ達が手助けする事になっています。
アーティファクトはハジメの想定していた性能を発揮できたようですね。
結界師の鈴は扇形のアーティファクトを使い攻撃魔法が放てるようになっています。
他にも結界内に魔物を閉じ込めて圧殺する技を使えるようになりました。
裏切った恵理を説得するとの凄い覇気を感じます。
健気な鈴が凄く可愛いですね。
ハジメは空中を飛べるようになる靴型のアーティファクトも配りました。
立体的な攻撃ができるようになり龍太郎が喜んでいました。
光輝はハジメにメンテされた聖剣がこれまで以上の性能を発揮しているのを感じて複雑そうです。
ハジメに対抗したいのに彼の助けを借りている現状が彼を追い詰めていく事になります。
光輝の様子がおかしいんだよね、ダークサイドに落ちそうになっているように思えます。
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基本的に雫たちに経験を積ませながら氷結洞窟を進む事になりました。
光輝が何者かの囁きが聞こえると言い出します。
最初、彼だけに聞こえ、徐々に他のメンバーにも聞こえだします。
ハジメが囁きが自分の声だと気が付きました。
氷雪洞窟は己の心と戦う事がコンセプトのようです。
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己の汚い側面を抉る囁きに一同は疲弊し始めます。
勇者組の疲弊が大きいように見えますね。
ハジメはあまり疲弊していないように見えます。
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大きな扉があり足止めをくらう事になりました。
門に小さな石をはめ込まなければならないようです。
これまで目的地を指し示す羅針盤を使い楽をしてきたのが仇となりました。
迷宮内の通るべき部屋をショートカットしてしまったようです。
ハジメは扉の前で休憩する事を決めました。
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ハジメの宝物庫は何でもありのようです。
簡易テントとコタツを取り出し海鮮鍋を食べる事になります。
コタツの存在は人を駄目にするようです。
いつもは凛々しい雫が蕩けた表情でコタツに入っています。
鍋を食べつつハジメはクロスビットを放ち扉を開けるのに必要なカギを探させています。
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クロスビットがカギを発見して守護者と戦う事になります。
ハジメは真面な戦闘を行いませんでした。
転移門を開いてクロスビットとカギを入手します。
更に守護者のいる部屋に爆弾を放り込んで転移門を閉じました。
楽々カギを入手したハジメに光輝が文句を言っています。
もっと真面目に攻略しろと言ってますね。
複数のカギが必要だったので残りのカギを光輝たちが取りに行く事になりました。
彼らは普通に守護者と戦ったようです。
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扉の先に進むと一人一体の魔物を倒す試練が待っていました。
ここで氷結洞窟の嫌らしさが顕現する事になります。
マイナス思考を刺激する囁きを聞き続けたのでフレンドリーファイアを起こす者が現れました。
遠距離攻撃の標的が無意識にずらされます。
光輝と龍太郎の攻撃はハジメに向かってきました。
香織の攻撃はユエに向かってきます。
雫の攻撃はシアに向かってきました、雫はハジメに受け入れられたシアに嫉妬しているようです。
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ハジメとティオは囁きによる洗脳が施されたと看破します。
ハジメ達は余裕があるので気にせず攻撃を続けろと言っています。
香織はユエのサポートを受けて分解魔法を反射してもらい魔物を倒しました。
倒したのですがユエからの呼び出しがかかり折檻される事になったようです。
ユエは香織の分解魔法をくらっても再生するので普段の喧嘩でも魔法を撃ちあっているみたいです。
ユエのお仕置きは香織の心の弱さを叱る為だったのでしょうか?
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光輝たちは苦労して魔物を倒したようです。
龍太郎の傷付き方が特に酷かったですね。
魔法による砲撃を避けきれないと判断した彼はノーガードでの殴り合いを挑みました。
一同な彼の脳筋思考に呆れています。
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次の扉を通るとパーティーは個別に分断されました。
一人になったハジメは氷柱に映る自分の姿を見て項垂れる事になります。
自覚があり普段から鏡を見ないようにしていたようです。
厨二過ぎる自分の姿に大ダメージを受けていました。
そして氷結洞窟が作り出した自分の偽物と戦う事になってしまいます。
ハジメの偽物はハジメの心に巣くう心配事を突いてきます。
日本に戻っても化物になってしまったハジメは受け入れて貰えないと囁いてきます。
普通ならば心を揺さぶられそうですがハジメは平静を保っています。
ハジメは偽物の囁きを、その通りだな、と受け入れて開き直ります。
この開き直りが攻略の鍵でした。
偽物の主張に抗うと偽物の能力が上がり、受け入れると下がるようです。
開き直ったハジメに偽物は倒される事になりました。
最期の瞬間、ちょっと呆れていたようです。
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ハジメは偽物の囁きを受け入れられましたが雫はできませんでした。
雫の偽物は、ハジメへの恋心を認めない、素直になれない雫を言葉によって追い込みます。
最初のスペックは互角の筈なのですが偽物の言葉に抗い続けた事によって大幅なパワーアップをさせてしまいます。
ボロボロになり殺されそうな雫の前にハジメが颯爽と登場しました。
とてもヒーローチックです。
雫が憧れている王子様のようですね。
雫の偽物は今出てくるのか、空気嫁と憤っています。
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ハジメに後ろから抱き留められ雫は有頂天になっています。
死にそうになっている雫を救う為に残り少ない神水を飲ませる事にします。
液体を呑み込める状態だった雫は愛子のように口移しで飲ませて貰えませんでした。
残念ですねーまあ雫らしい結果か・・・
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神水によってダメージ(貧血状態は継続中)が回復した雫をハジメが激励します。
何度でも助けるから安心して戦えと言っています。
ハジメが自分を守ってくれると理解した雫は一撃(貧血だから長期戦は無理だった)で倒しました。
倒された雫の偽物は雫が素直になれたと感じて嬉しそうでした。
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素直になった雫がハジメに甘え始めます。
親友の香織の想い人に惚れるのはいけない事だと思ってたようですが吹っ切れたみたいです。
ポニーテールにしていた紐が切れてしまったので髪留めを作って欲しいとおねだりしてきます。
最近丸くなったハジメは雫のおねだりをきいてあげています。
ハジメは装着者を癒す機能が付いた髪留めを作る事にします。
ハジメは数秒で精巧な髪留めを錬成しました。
髪留めを付けた雫は、それはもう嬉しそうにしています。
似合うかどうか聞いてきますね、甘々空間が出現しています。
香織やユエが見ていたら怖い事になったかもしれない。
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敏感なハジメは愛子と同じように雫が自分に惚れてしまった事を感じ取ったようです。
ヤバイと感じて機能的には問題無いと言っています。
それでも雫は嬉しいようですね。
素直になった雫はハジメに運んで欲しいと追加のおねだりをしてきます。
彼女はお姫様抱っこをして欲しかったようです。
ハジメは雫をおぶって運ぶ事にしました。
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素直になった雫の攻勢が止まりません。
雫はハジメにハジメを好きになったと告白しています。
さらにハジメを好きになった事を香織、ユエ、シア、ティオに報告したいと言っています。
ハジメが珍しく動揺していますね。
雫は言いたい事を言い終えるとハジメの背中で寝たふりを始めます。
ハジメを困り顔にしたくなりユエの真似をしてハジメを噛んでいます。
素直になった雫の破壊力は強力ですね。
香織以上の甘々空間を作り出しているようです。
ユエは雫を受け入れるのでしょうか?
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番外編 真夜中のガールズトール
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氷結洞窟に挑む前日、雫と鈴はハジメにもらったアーティファクトを使う訓練をしていました。
疲弊して寝転がる二人の元に、夜食を持って香織、ユエ、シア、ティオがやって来ました。
ユエと香織が互いの親友(シアと雫)の自慢を始めます。
親友の恵理に裏切られた鈴がダークサイドに落ちかけてしまいます。
雰囲気を変えたくてガールズトークが始まりました。
雫と光輝の関係が話題になります。
雫は光輝の事を手の掛かる弟と捉えていました。
彼女の家が営んでいる八重樫流(剣術道場)は門下生を家族として扱うそうです。
それで光輝は弟なのね。
雫は元来、女の子っぽい事がすきなようです。
しかし剣士としての才能があり祖父に期待されて剣術を続ける事にしたようです。
期待されると期待を裏切れないと考えてしまうようです。
光輝は幼い頃からモテモテだったので一緒に居る雫は女子から迫害を受けたそうですよ。
それを助けたのが香織でした。
同じクラスになり香織から声を掛けられたそうです。
雫はそれ以前から香織を認識していて、その可愛さに嫉妬していたそうです。
雫が拒んでも香織が突撃してきたので絆されてしまい仲良くなったそうです。
雫が髪を伸ばすきっかけも香織が与えたそうです。
香織が雫の祖父に突撃して雫が如何に美人か力説したそうです。
香織は幼い頃から突撃していたのね。
雫がハジメをどう思っているかって話になります。
最初は変な人だと思ったそうです。
雫とハジメだけの思い出を思い出しています。
夕暮れの教室で寝ていたハジメを起こしてあげたようです。
雫は香織を通してハジメの心が強い事を認識していたようです。
異世界に飛ばされても揺るがないハジメを見て心の強さに惹かれ始めていたみたいです。
雫は、自分の知る中で一番心が強い人、香織を守ってくれると思えるくらい、と答えました。
ユエが香織は一生独り身と反論してきます。
しかし、雫はユエに香織を大事にしてくれてありがとうとお礼を言ってきました。
雫は良く見ていますね。
ユエが照れてしまい女子会はお開きとなりました。
香織が素直な雫が好きだと言ってきます。
香織はすでに雫がハジメに惚れていると気が付いているようです。
ユエのシアへの想いと似たような感じかな?
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