ラノベの感想) ロードス島戦記 誓約の宝冠 第1巻 (角川スニーカー文庫)
概略:
争いを禁じる宝冠のお陰でロードス島は100年程平和な時代を過ごしましたが変化が訪れます。最大の強国になったフレイムに新たに即位した王はこの宝冠を戴く事を拒みます。彼はフレイムがロードス島を統一した方が平和な時代がやってくると考えているようです。フレイムは他の5国に対して戦争を始めます。残りの5国は同盟するかフレイムの傘下に収まるか選ぶ事になりました。マーモ王国の王族兄弟姉妹がそれぞれの方法でロードスの平和を守る戦いを始める事になります。彼らの一人が永遠の乙女の元を訪れて協力を要請する事になります。
レーベル:角川スニーカー文庫
発行日:2019/8/1
著者:水野 良(みずの りょう)
イラスト:左(ひだり)
ISBN:978-4-04-107241-7
雰囲気:平和の宝冠、腐敗化、強国の野心、伝説の乙女、ロードスの騎士
.
100年ほど前にロードス島にある6つの国の王が平和を願い魔術師がくれた宝冠を頂く事になりました。
宝冠はかぶった王だけに作用し誓約を貸す機能が備わっていました。
宝冠の制約により6王は互いの国を侵略できなくなりました。
どこかの国が誓約を破った場合、攻め込まれた国の王は残りの国に援軍を要請する事ができます。
要請された側は断れないみたいです。
当時から強国だったフレイムの王カシューが率先して宝冠を戴いたので残りの王も宝冠を戴く事になりました。
後にカシューは宝冠を戴いた事を後悔していたようです。
.
.
時が流れ当時の国王は現世を去り子孫が王位を継いでいます。
フレイム王国はその間に国力を高めていました。
今や力づくで残りの国を従えてロードス島を統一できる状態です。
そんな折にフレイムの国王が崩御して第一王子ディアスが王位を継承する事になります。
ディアスはカシューが宝冠を戴いた事を後悔していたって史実を重く考えたようです。
宝冠の機能は現在のフレイムの力を押さえつけるモノと考えたようです。
彼は宝冠を戴く事を拒み即位する事になりました。
.
最強の国の新国王が宝冠を戴冠しなかったのでロードス島は大変な騒ぎになります。
ディアスは好戦的な性格をしているようですがロードス島の未来を憂いているようにも思えます。
宝冠のお陰で100年程平和な時代が続いたので支配者階級が腐敗した国もでてきています。
ディアスは自分がロードス島を統一する事で本当の平和が訪れると考えています。
あながち間違っているとも思えないんだよね。
.
マーモ王国でも王位が変わる事になり選択を迫られる事になります。
第一王子クリードはファラリス教の熱心な信者なので国政に興味はありません。
王位継承権を放棄してしまいます。
ファラリス教は自分の欲望に忠実であれって教義のようです。
代々マーモ王国は多産で兄弟が多いようです。
この世代の兄姉弟妹も大勢います。
変わり者も混じっていますが王家の意義を考えて真面目に生きている人物が多いようです。
.
第二王子アルシャーが即位する事になるのですが宝冠を戴くか悩む事になります。
アルシャーは第三王子ザイードと第四王子ライルを呼んで相談する事にします。
兄弟仲は良いようです。
マーモ王国は光と闇が混在する状態なので兄弟で王位継承権を争うような不毛をしている余力は無いみたいです。
王族が団結しないと国を回していけないのかもしれません。
.
話し合いの結果兄弟は別々の道を歩む事になりました。
アルシャーは宝冠を戴きフレイム王国に敵対する道を選びます。
他の5国と連合してフレイム王国を倒す考えです。
ザイードはマーモ王国がフレイムに負けた場合に備える事にします。
反乱を起こして失敗したと見せかけてフレイムに亡命する事にします。
ザイードの狙いはフレイムがマーモを支配する事になった場合、現在のマーモの法を残す事です。
ザイードはフレイムから派遣される支配者の下に付きマーモの法を守ろうと考えました。
ライルは若いのでフレイムのディアス王のやり方は傲慢だと憤りを覚えています。
しかし自分で道を模索するだけの知識を持っていません。
そこでアルシャーが密命を授ける事になります。
.
アルシャーは戦乱期のロードス島で活躍し、ロードスの騎士と謳われたパーンの異名に頼る事にします。
彼はとうの昔に亡くなっていますが彼と旅をした伴侶である永遠の乙女ディードリットは存命しています。
ライルにディードリットを探してきて欲しいと言ってきました。
ライルはパーンやディードリットの伝説に憧れているのでこの申し出を引き受けました。
.
ザイードはフレイムに亡命するに当たり妹でディアスの弟パヤードの婚約者だったビーナを連れて行く事にします。
ビーナはフレイムへの憧れを持っていたので同行したみたいです。
ディアスと謁見した時にザイードの企みはバレている事が発覚します。
ディアスは頭も切れるようですね。
ザイードとの会話から彼が有能だと勘づいたみたいですね、その場で処断する事はしませんでした。
.
ディアスは弟想いでもあるようです。
ビーナに剣を使った舞を踊らせる事で彼女の本性を見抜こうとしたようです。
ちょっと意地悪だったのは激しい踊りになるので普通は相応しい薄着になるみたいですが豪華なドレスのまま躍る事を強要しました。
ここでビーナの才覚が発揮されます。
彼女は踊りながら剣を使い着ているドレスを切り落としていきます。
最後は半裸同然の格好になってしまいましたが見事な舞を披露します。
ディアスはビーナの機転に満足したような?
.
フレイムとマーモが敵対関係になったのでパヤードとビーナの婚約は破談になります。
ビーナは踊っている最中もパヤードに熱い視線を投げかけ彼の心を掴みました。
ディアスはビーナを正妻に向かえる事は出来ないが傍に置く事を認めました。
ビーナの目論見どおりパヤードはビーナに惚れてしまったようです。
直々に彼女を迎えに来て熱い夜を過ごす事になりました。
ザイードは妹の強かさに感心しています。
.
功績を上げたいザイードはフレイムの傭兵隊に志願しました。
王族なので剣術や軍略なども学んでいました。
知識豊富なザイードは傭兵隊長に頼られ参謀のような役割を果たす事になっています。
配属された部隊で魔導師を目指しているけどお金を稼ぐ為に傭兵になった少女テューラと知り合います。
彼女はザイードに護って欲しいとお願いしてきました。
ザイードは彼女の魔法の腕に期待して彼女を傍に置く事にしました。
最初の戦場でテューラがヤリ手の魔導師だと分かりました。
ザイードは彼女を頼りにしテューラもディアスを慕いはじめます。
ザイードは結構なモテ男でテューラからのアプローチで彼女を抱く事になります。
その時の気分で抱くか抱かないか決めているそうです・・・羨ましい限りだね。
最初の戦闘での奮闘を見ていたマイリ―教の神官ラジプに気に入られました。
ラジプはザイードに勇者の資質があると考えています。
以降ザイードに同行すると言ってくれます。
ザイードは着々と味方を増やして行ってますね。
.
ライルは魔獣に乗ってディードリットを探しに行く事にします。
魔獣の世話をしている幼馴染のヘリーデって女の子と従者をしているノーラって女の子を連れて行く事になります。
ヘリーデは魔獣使いでノーラは盗賊です。
ディードリットが住んでいる迷いの森に一人で入る事になります。
二人は留守番です。
案内役のエルフの少年とダークエルフの少女が迷いの森の入り口まで先導してくれました。
数日間迷いの森を彷徨いライルはディードリットに出会います。
.
ディードリットにロードス島の戦乱を沈める為に協力して欲しいとお願いします。
ライルはディードリットが味方してくれればフレイムに対抗できると訴えます。
ディードリットはディアスが宝冠を戴かずロードス島の統一を目指している事を知っていました。
彼女はロードス島の平和が保たれる事を望んでいるようですがディアスが間違っているとも思っていないようです。
最初は協力するつもりは無かったようですがライルが自分がロードスの騎士になると言い出すと興味を示します。
ライルはパーンが言っていたロードス島が戦乱にまみれるとロードスの騎士が現れると言っていた史実を持ちだします。
ライルは自分がパーンの代わりになるのではない。
正義を成そうとする志を持ち行動を起こせる者がロードスの騎士だと考えました。
ライルは、ロードスの騎士は一人では無い、正義の志を持っていれば誰でもそう名乗って良いものだ、と訴えました。
そこにディードリットは興味を持ったようです。
.
ライルをはディードリットを連れてマーモに戻ります。
ライルはフレイムに攻め込まれようとしているカノンに援軍を差し向けていると考えていました。
しかし未だに援軍を送っていませんでした。
再会したアルシャーからカノンで政変が起こり国王が幽閉されたと聞かされます。
国王を幽閉した貴族から援軍は不要と断られてしまったそうです。
カノン国王を幽閉した貴族たちはフレイムに味方する事にするそうです。
宝冠は戴いた国王にしか効力を発揮しないので貴族連中は自由に動けるってことのようです。
ライルは不忠実な貴族に憤りを覚えます。
彼はロードスの騎士としてカノン王を救出する事にします。
.
ライルはザイードから教えられた知識を使い戦況をよんでいます。
ノーラに頼んで国王が幽閉されてる場所を探し出します。
まずは情報収集ですね、賢いです。
次に味方を探す事にしました。
ディードリットは知恵を貸すのではなくライルのやり方を見守る事にしたようです。
黙って彼に同行しています。
.
ライルはカノンの酒場で国王の幽閉に不満を持つ騎士エタンを発見しました。
彼を説得して味方に引き入れます。
最初は喧嘩になりそうでしたがディードリットが姿を現し仲裁してくれます。
ディードリットを連れているのでロードスの騎士と名乗ったライルを信じる気になったようです。
酒場の主も貴族のやり方に不満をもっていました。
エタンと協力して貴族に不満を持っている人々を集めてくれる事になります。
.
エタンの指揮で王城の前で抗議の声を上げる事になります。
王城の警備が薄くなった隙を突いてライルが魔獣を使い国王が幽閉されている搭に忍び込む事になります。
ライルは見張りを倒して国王ロテールを助け出しました。
ライルはそのまま逃げる予定でしたがロテールは世継ぎである王子を助け出すと言い出します。
ライルは困ってしまいますがロテールの意思を尊重して救出を手伝う覚悟を決めました。
複数の衛兵に囲まれてしまいここで終わりかと死を覚悟しましたがロテールが予想外に強かった!!
彼は衛兵を殺さないように配慮しながら無力化していきました。
ライルはロテールの強さに驚いています。
ライルには活躍の機会はやって来ませんでした。
無事に王子を助け出します。
短い自己紹介が行われてユーグ王子と名乗りを交わす事になっています。
屋上まで逃げて魔獣に乗り込む事になるのですが定員オーバーでした。
元々ロテールと二人で逃げる予定でした。
ここでロテールが残って時間稼ぎをする事を決めます。
ロテールはユーグに国王の心構えを説き時間稼ぎに向かいます。
ライルはユーグを任される事になります。
.
ライルとユーグは広場に降り立ちエタンと合流しました。
ユーグが城門まで歩み出て国王の解放を訴えます。
国王を幽閉していたフランページ伯は自らの行いの正しさを主張してきます。
交渉が決裂すると分かりロテールが城壁から飛び降りて壮絶な最期を遂げる事になりました。
ユーグがフランページ伯を捉える為にエタンたち騎士団を引き連れて城門を破る事になります。
ライルは魔獣に乗って空から援護する事になりました。
フランページ伯に従っていた兵士の士気は低く形勢不利と悟ると武器を置き投降しました。
フランページ伯は捉えられユーグによって処刑される事になりました。
ユーグが宝冠を戴き新たなカノン王として即位する事になりました。
.
ライルの活躍をザイードは噂話で聞く事になりました。
ライルがディードリットを仲間にしてロードスの騎士を名乗ってカノンの内乱を収めた事を知ります。
ザイードの企みはまだ秘密なので密かに喝采を上げています。
ディアス王にとってロードスの騎士の伝説が最大の敵になると感じています。
ディアスの進軍は順調そうですが各国がまとまり始めると苦戦する事もありそうです。
マーモの王族兄弟が国を守れるのか楽しみですね。
ザイードが危険な戦闘に参加する機会が多いので心配です。
.
ライルの一番上の姉ローザはニース王妃の生まれ変わりでした。
彼女の中には先の転生時に封印された亡者の女王ナニールが封印されているようです。
ローザは今回のフレイムの行動に対して干渉しないつもりです。
本来なら転生する事無くマーモの建国王スパークを最後の伴侶として死ぬつもりだったようです。
しかし孫アスランの最初の妃の出産が困難なものになりました。
彼女は自分の命はいらないから子供を救って欲しいと願いました。
その願いを聞いたニースは転生する事を決めたそうです。
転生してしまったものは仕方ないと言っている彼女の性格が気になります。
情勢次第では心変わりしそうだよねー。
意外とローザの行動が大きな影響力を持ったりして?
.
>>
外伝・光と闇の境界
>>
マーモ王国が建国された頃の話みたいです。
マーモの建国王であるスパークは最初マーモから闇の勢力を取り除こうとしたようです。
しかしそれが叶わぬと知り共存する道を選びました。
共存の道を選んだ時点で既にロードス島からエルフ族を呼び寄せて森の再生を始めてたようです。
森は成長したのですが闇の力が強く若木が闇の影響を受けてしまいます。
そのままにしておくと闇の森になってしまうのでエルフたちは若木を切り倒して新たな苗を植えていました。
この行為はマーモの法に反する行為でダークエルフの不興を買います。
対立した若者たちが小さな争いを起こしてしまいます。
挑発されたエルフのセルティスがダークエルフのミューニアの顔を切ってしまいました。
ダークエルフがスパークに訴えた事で騒動の解決に動く事になりました。
困っているスパークをディードリットが助ける事になります。
彼女は光の精霊王と闇の精霊王の力を借りる結界を敷く事で森の境界を作る事にしました。
結界を張るのはハーフエルフのリーフに任せる事にしました。
リーフはスパークの友達で彼の事が好きなようです。
騒動の当事者であるセルティスとミューニアが結界の案内人となりました。
結界の中に住む事になるリーフの元に訪ねてきた人を案内する役目です。
今後エルフとダークエルフの揉め事はリーフが担当する事になりました。
ライルをリーフの元まで案内した二人はこうして案内人になったようです。
それ以来嫌いあっているそうですからエルフは存外執念深いな。
寿命が長いとそんなもんなのかなー?
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争いを禁じる宝冠のお陰でロードス島は100年程平和な時代を過ごしましたが変化が訪れます。最大の強国になったフレイムに新たに即位した王はこの宝冠を戴く事を拒みます。彼はフレイムがロードス島を統一した方が平和な時代がやってくると考えているようです。フレイムは他の5国に対して戦争を始めます。残りの5国は同盟するかフレイムの傘下に収まるか選ぶ事になりました。マーモ王国の王族兄弟姉妹がそれぞれの方法でロードスの平和を守る戦いを始める事になります。彼らの一人が永遠の乙女の元を訪れて協力を要請する事になります。
レーベル:角川スニーカー文庫
発行日:2019/8/1
著者:水野 良(みずの りょう)
イラスト:左(ひだり)
ISBN:978-4-04-107241-7
雰囲気:平和の宝冠、腐敗化、強国の野心、伝説の乙女、ロードスの騎士
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100年ほど前にロードス島にある6つの国の王が平和を願い魔術師がくれた宝冠を頂く事になりました。
宝冠はかぶった王だけに作用し誓約を貸す機能が備わっていました。
宝冠の制約により6王は互いの国を侵略できなくなりました。
どこかの国が誓約を破った場合、攻め込まれた国の王は残りの国に援軍を要請する事ができます。
要請された側は断れないみたいです。
当時から強国だったフレイムの王カシューが率先して宝冠を戴いたので残りの王も宝冠を戴く事になりました。
後にカシューは宝冠を戴いた事を後悔していたようです。
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時が流れ当時の国王は現世を去り子孫が王位を継いでいます。
フレイム王国はその間に国力を高めていました。
今や力づくで残りの国を従えてロードス島を統一できる状態です。
そんな折にフレイムの国王が崩御して第一王子ディアスが王位を継承する事になります。
ディアスはカシューが宝冠を戴いた事を後悔していたって史実を重く考えたようです。
宝冠の機能は現在のフレイムの力を押さえつけるモノと考えたようです。
彼は宝冠を戴く事を拒み即位する事になりました。
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最強の国の新国王が宝冠を戴冠しなかったのでロードス島は大変な騒ぎになります。
ディアスは好戦的な性格をしているようですがロードス島の未来を憂いているようにも思えます。
宝冠のお陰で100年程平和な時代が続いたので支配者階級が腐敗した国もでてきています。
ディアスは自分がロードス島を統一する事で本当の平和が訪れると考えています。
あながち間違っているとも思えないんだよね。
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マーモ王国でも王位が変わる事になり選択を迫られる事になります。
第一王子クリードはファラリス教の熱心な信者なので国政に興味はありません。
王位継承権を放棄してしまいます。
ファラリス教は自分の欲望に忠実であれって教義のようです。
代々マーモ王国は多産で兄弟が多いようです。
この世代の兄姉弟妹も大勢います。
変わり者も混じっていますが王家の意義を考えて真面目に生きている人物が多いようです。
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第二王子アルシャーが即位する事になるのですが宝冠を戴くか悩む事になります。
アルシャーは第三王子ザイードと第四王子ライルを呼んで相談する事にします。
兄弟仲は良いようです。
マーモ王国は光と闇が混在する状態なので兄弟で王位継承権を争うような不毛をしている余力は無いみたいです。
王族が団結しないと国を回していけないのかもしれません。
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話し合いの結果兄弟は別々の道を歩む事になりました。
アルシャーは宝冠を戴きフレイム王国に敵対する道を選びます。
他の5国と連合してフレイム王国を倒す考えです。
ザイードはマーモ王国がフレイムに負けた場合に備える事にします。
反乱を起こして失敗したと見せかけてフレイムに亡命する事にします。
ザイードの狙いはフレイムがマーモを支配する事になった場合、現在のマーモの法を残す事です。
ザイードはフレイムから派遣される支配者の下に付きマーモの法を守ろうと考えました。
ライルは若いのでフレイムのディアス王のやり方は傲慢だと憤りを覚えています。
しかし自分で道を模索するだけの知識を持っていません。
そこでアルシャーが密命を授ける事になります。
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アルシャーは戦乱期のロードス島で活躍し、ロードスの騎士と謳われたパーンの異名に頼る事にします。
彼はとうの昔に亡くなっていますが彼と旅をした伴侶である永遠の乙女ディードリットは存命しています。
ライルにディードリットを探してきて欲しいと言ってきました。
ライルはパーンやディードリットの伝説に憧れているのでこの申し出を引き受けました。
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ザイードはフレイムに亡命するに当たり妹でディアスの弟パヤードの婚約者だったビーナを連れて行く事にします。
ビーナはフレイムへの憧れを持っていたので同行したみたいです。
ディアスと謁見した時にザイードの企みはバレている事が発覚します。
ディアスは頭も切れるようですね。
ザイードとの会話から彼が有能だと勘づいたみたいですね、その場で処断する事はしませんでした。
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ディアスは弟想いでもあるようです。
ビーナに剣を使った舞を踊らせる事で彼女の本性を見抜こうとしたようです。
ちょっと意地悪だったのは激しい踊りになるので普通は相応しい薄着になるみたいですが豪華なドレスのまま躍る事を強要しました。
ここでビーナの才覚が発揮されます。
彼女は踊りながら剣を使い着ているドレスを切り落としていきます。
最後は半裸同然の格好になってしまいましたが見事な舞を披露します。
ディアスはビーナの機転に満足したような?
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フレイムとマーモが敵対関係になったのでパヤードとビーナの婚約は破談になります。
ビーナは踊っている最中もパヤードに熱い視線を投げかけ彼の心を掴みました。
ディアスはビーナを正妻に向かえる事は出来ないが傍に置く事を認めました。
ビーナの目論見どおりパヤードはビーナに惚れてしまったようです。
直々に彼女を迎えに来て熱い夜を過ごす事になりました。
ザイードは妹の強かさに感心しています。
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功績を上げたいザイードはフレイムの傭兵隊に志願しました。
王族なので剣術や軍略なども学んでいました。
知識豊富なザイードは傭兵隊長に頼られ参謀のような役割を果たす事になっています。
配属された部隊で魔導師を目指しているけどお金を稼ぐ為に傭兵になった少女テューラと知り合います。
彼女はザイードに護って欲しいとお願いしてきました。
ザイードは彼女の魔法の腕に期待して彼女を傍に置く事にしました。
最初の戦場でテューラがヤリ手の魔導師だと分かりました。
ザイードは彼女を頼りにしテューラもディアスを慕いはじめます。
ザイードは結構なモテ男でテューラからのアプローチで彼女を抱く事になります。
その時の気分で抱くか抱かないか決めているそうです・・・羨ましい限りだね。
最初の戦闘での奮闘を見ていたマイリ―教の神官ラジプに気に入られました。
ラジプはザイードに勇者の資質があると考えています。
以降ザイードに同行すると言ってくれます。
ザイードは着々と味方を増やして行ってますね。
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ライルは魔獣に乗ってディードリットを探しに行く事にします。
魔獣の世話をしている幼馴染のヘリーデって女の子と従者をしているノーラって女の子を連れて行く事になります。
ヘリーデは魔獣使いでノーラは盗賊です。
ディードリットが住んでいる迷いの森に一人で入る事になります。
二人は留守番です。
案内役のエルフの少年とダークエルフの少女が迷いの森の入り口まで先導してくれました。
数日間迷いの森を彷徨いライルはディードリットに出会います。
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ディードリットにロードス島の戦乱を沈める為に協力して欲しいとお願いします。
ライルはディードリットが味方してくれればフレイムに対抗できると訴えます。
ディードリットはディアスが宝冠を戴かずロードス島の統一を目指している事を知っていました。
彼女はロードス島の平和が保たれる事を望んでいるようですがディアスが間違っているとも思っていないようです。
最初は協力するつもりは無かったようですがライルが自分がロードスの騎士になると言い出すと興味を示します。
ライルはパーンが言っていたロードス島が戦乱にまみれるとロードスの騎士が現れると言っていた史実を持ちだします。
ライルは自分がパーンの代わりになるのではない。
正義を成そうとする志を持ち行動を起こせる者がロードスの騎士だと考えました。
ライルは、ロードスの騎士は一人では無い、正義の志を持っていれば誰でもそう名乗って良いものだ、と訴えました。
そこにディードリットは興味を持ったようです。
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ライルをはディードリットを連れてマーモに戻ります。
ライルはフレイムに攻め込まれようとしているカノンに援軍を差し向けていると考えていました。
しかし未だに援軍を送っていませんでした。
再会したアルシャーからカノンで政変が起こり国王が幽閉されたと聞かされます。
国王を幽閉した貴族から援軍は不要と断られてしまったそうです。
カノン国王を幽閉した貴族たちはフレイムに味方する事にするそうです。
宝冠は戴いた国王にしか効力を発揮しないので貴族連中は自由に動けるってことのようです。
ライルは不忠実な貴族に憤りを覚えます。
彼はロードスの騎士としてカノン王を救出する事にします。
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ライルはザイードから教えられた知識を使い戦況をよんでいます。
ノーラに頼んで国王が幽閉されてる場所を探し出します。
まずは情報収集ですね、賢いです。
次に味方を探す事にしました。
ディードリットは知恵を貸すのではなくライルのやり方を見守る事にしたようです。
黙って彼に同行しています。
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ライルはカノンの酒場で国王の幽閉に不満を持つ騎士エタンを発見しました。
彼を説得して味方に引き入れます。
最初は喧嘩になりそうでしたがディードリットが姿を現し仲裁してくれます。
ディードリットを連れているのでロードスの騎士と名乗ったライルを信じる気になったようです。
酒場の主も貴族のやり方に不満をもっていました。
エタンと協力して貴族に不満を持っている人々を集めてくれる事になります。
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エタンの指揮で王城の前で抗議の声を上げる事になります。
王城の警備が薄くなった隙を突いてライルが魔獣を使い国王が幽閉されている搭に忍び込む事になります。
ライルは見張りを倒して国王ロテールを助け出しました。
ライルはそのまま逃げる予定でしたがロテールは世継ぎである王子を助け出すと言い出します。
ライルは困ってしまいますがロテールの意思を尊重して救出を手伝う覚悟を決めました。
複数の衛兵に囲まれてしまいここで終わりかと死を覚悟しましたがロテールが予想外に強かった!!
彼は衛兵を殺さないように配慮しながら無力化していきました。
ライルはロテールの強さに驚いています。
ライルには活躍の機会はやって来ませんでした。
無事に王子を助け出します。
短い自己紹介が行われてユーグ王子と名乗りを交わす事になっています。
屋上まで逃げて魔獣に乗り込む事になるのですが定員オーバーでした。
元々ロテールと二人で逃げる予定でした。
ここでロテールが残って時間稼ぎをする事を決めます。
ロテールはユーグに国王の心構えを説き時間稼ぎに向かいます。
ライルはユーグを任される事になります。
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ライルとユーグは広場に降り立ちエタンと合流しました。
ユーグが城門まで歩み出て国王の解放を訴えます。
国王を幽閉していたフランページ伯は自らの行いの正しさを主張してきます。
交渉が決裂すると分かりロテールが城壁から飛び降りて壮絶な最期を遂げる事になりました。
ユーグがフランページ伯を捉える為にエタンたち騎士団を引き連れて城門を破る事になります。
ライルは魔獣に乗って空から援護する事になりました。
フランページ伯に従っていた兵士の士気は低く形勢不利と悟ると武器を置き投降しました。
フランページ伯は捉えられユーグによって処刑される事になりました。
ユーグが宝冠を戴き新たなカノン王として即位する事になりました。
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ライルの活躍をザイードは噂話で聞く事になりました。
ライルがディードリットを仲間にしてロードスの騎士を名乗ってカノンの内乱を収めた事を知ります。
ザイードの企みはまだ秘密なので密かに喝采を上げています。
ディアス王にとってロードスの騎士の伝説が最大の敵になると感じています。
ディアスの進軍は順調そうですが各国がまとまり始めると苦戦する事もありそうです。
マーモの王族兄弟が国を守れるのか楽しみですね。
ザイードが危険な戦闘に参加する機会が多いので心配です。
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ライルの一番上の姉ローザはニース王妃の生まれ変わりでした。
彼女の中には先の転生時に封印された亡者の女王ナニールが封印されているようです。
ローザは今回のフレイムの行動に対して干渉しないつもりです。
本来なら転生する事無くマーモの建国王スパークを最後の伴侶として死ぬつもりだったようです。
しかし孫アスランの最初の妃の出産が困難なものになりました。
彼女は自分の命はいらないから子供を救って欲しいと願いました。
その願いを聞いたニースは転生する事を決めたそうです。
転生してしまったものは仕方ないと言っている彼女の性格が気になります。
情勢次第では心変わりしそうだよねー。
意外とローザの行動が大きな影響力を持ったりして?
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外伝・光と闇の境界
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マーモ王国が建国された頃の話みたいです。
マーモの建国王であるスパークは最初マーモから闇の勢力を取り除こうとしたようです。
しかしそれが叶わぬと知り共存する道を選びました。
共存の道を選んだ時点で既にロードス島からエルフ族を呼び寄せて森の再生を始めてたようです。
森は成長したのですが闇の力が強く若木が闇の影響を受けてしまいます。
そのままにしておくと闇の森になってしまうのでエルフたちは若木を切り倒して新たな苗を植えていました。
この行為はマーモの法に反する行為でダークエルフの不興を買います。
対立した若者たちが小さな争いを起こしてしまいます。
挑発されたエルフのセルティスがダークエルフのミューニアの顔を切ってしまいました。
ダークエルフがスパークに訴えた事で騒動の解決に動く事になりました。
困っているスパークをディードリットが助ける事になります。
彼女は光の精霊王と闇の精霊王の力を借りる結界を敷く事で森の境界を作る事にしました。
結界を張るのはハーフエルフのリーフに任せる事にしました。
リーフはスパークの友達で彼の事が好きなようです。
騒動の当事者であるセルティスとミューニアが結界の案内人となりました。
結界の中に住む事になるリーフの元に訪ねてきた人を案内する役目です。
今後エルフとダークエルフの揉め事はリーフが担当する事になりました。
ライルをリーフの元まで案内した二人はこうして案内人になったようです。
それ以来嫌いあっているそうですからエルフは存外執念深いな。
寿命が長いとそんなもんなのかなー?
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成分 | 美少女 | 戦闘 | ヒーロー性 | 恋愛 | ハーレム |
評価 | AAA | AA | A | B | A |
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