ラノベの感想) 魔弾の王と天誓の鷲矢 2 (ダッシュエックス文庫)
概略:
リムの助っ人としてカル=ハダシュトにソフィ―がやって来ました。彼女の協力で都で暴れている砂蠍の野望を打ち砕きました。ネリーがカル=ハダシュトに来ていると聞いたソフィ―はティグル達と行動を共にする事になります。ネリーは砂蠍を撃退する時に殿を務めました。消息不明になってしまいます。彼女に代わる新たな弓巫女が選ばれていないので彼女は生きているようです。エリッサがネリーが何か良からぬ事を計画している事に気が付きます。ネリーの目的を阻止する為に彼女が調べていた天の御柱という場所に向かう事になります。ティグルはカル=ハダシュトの猫の女王に謁見して彼女の助力を得る事になります。ネリーの野望を阻止する為にティグルとリムが天の御柱で儀式を行う事になりました・・・
レーベル:ダッシュエックス文庫
発行日:2022/4/27
著者:瀬尾つかさ 原案:川口士
イラスト:白谷こなか
ISBN:978-4-08-631466-4
雰囲気:助っ人、軋轢解消、敵の意図、行軍、水浴びと襲撃排除、猫の女王、儀式の正体、主人、合体、不思議存在、夢で反撃
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もうひとつの建国神話
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神々は島に流れ着いた人達に関与していたそうです。
七人の統治者を指名して互いに争わせました。
戦う事が神を讃える儀式だったそうです。
人々の流した血が神の力になっていたそうです。
それを求めていた神は既に亡くなっています。
儀式を捧げるべき神は居なくなったのですが人々はそれを知らないようだぞ。
儀式を続けて力が溜まり続けています。
その力を使える存在が居ないので横取りしても良いよねと言ってますね。
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序章 カル=ハダシュト炎上
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ソフィーがカル=ハダシュトにやって来ました。
都の混乱に乗じて密入国しています。
状況を確認する為に混乱の中枢に向かいました。
砂蠍(あるびら)との戦いが始まる前にエリッサがネリーと話す機会を得ます。
ジスタートで商人をしていた時に彼女とオルガに助けて貰った恩があります。
ネリーとオルガがエリッサの商会に迷惑を掛けない為に黙って消えたのでお礼を言えていませんでした。
エリッサはその時のお礼を言って借りを返せたと喜んでいます。
エリッサはネリーを友と思っているので気さくに話しかけています。
ネリーの方もエリッサの事を好ましく思っている節があるね。
エリッサの巧みな話術に乗ってしまい己の野望の一旦を見抜かれています。
ネリーはカル=ハダシュトの地で何かをしたいようですよ。
カル=ハダシュトの港は軍港と商港にわかれています。
砂蠍は軍港と商港を隔てる扉を破壊して軍艦で北大陸に向かおうと画策しています。
ティグル、リム、ネリー達がこれを阻むために行動を起こします。
エリッサは港の近くに作られたテントで防衛計画の指揮を執る事になってしまいます。
これは彼女が連れてきた護衛の数が最も多く兵力を持っていたからです。
商家間の利害関係があり調停役になれる弓巫女が必要だった事も彼女が指揮を執る事になった理由でした。
エリッサは自分は商人なんだけどとボヤキながらも必要な事をしていきました。
エリッサのテントに砂蠍の暗殺部隊が押し入ります。
一緒にいたナラウアスが対抗しますが肩を斬られてしまいます。
エリッサは死を覚悟したのですがソフィ―に助けられる事になりました。
毒に犯されたナラウアスをソフィーが治療してくれます。
彼女が竜具を持っている事に気が付いたエリッサは彼女がリムが言っていた援軍だと気が付きます。
エリッサは自分の素性を教えます。
ソフィーはエリッサが弓巫女になっている事に驚いています。
更にジスタートで苦杯をなめさせられたネリーが関わっていると聞いて怖い顔をしています。
人の顔色を伺うのが得意なエリッサはソフィーとネリーを会わせるのは危険と察します。
砂蠍を倒すまではネリーは味方だと強調していますよ。
ソフィーに独自に行動してもらい港での戦いを終わらせてもらう事にします。
天鷲(あくいら)の弓巫女のお墨付きを渡して彼女の行動を支援します。
ソフィーは港に向かい防衛作戦で大きな戦果を上げました。
ネリーがティグルを唆して黒弓を使わせたそうです。
砂蠍の軍艦は大きなダメージを受けてしまったそうですよ。
追い詰められた砂蠍は軍艦で軍港と商港を隔てる門に体当たりして破壊します。
港から出たそうですが船底に穴が開いてしまったので沈没しました。
砂蠍が北大陸に向かう事は阻止できましたが逃走を許す事になりました。
ネリーがリムたちを逃がす為に囮となり行方不明となりました。
他の部族は都からそれぞれの本拠地に戻って行きます。
黒鰐(にーげら)と森河馬(はいぽーた)は砂蠍を討伐するまで協力する事になるみたい。
エリッサが弓巫女でティグルが魔弾の神子の天鷲とリムが弓巫女でティグルが魔弾の神子の一角犀(りのけいあ)は共闘しています。
ネリーが弓巫女と魔弾の神子を兼務する剣歯虎(さべいり)と弓巫女をしている赤獅子(るべりあ)は共闘しています。
6部族の総意により砂蠍は7部族連合から追い出される事になりました。
これで砂蠍から双王が出る事は無くなります。
七部族は4つの勢力に分かれる事になりました。
エリッサは誰かが双王になってくれないかな?と未だに期待しています。
ネリーになって欲しいなと考えた事もあるようですが彼女の意思が其処に無い事を察しています。
気絶していたティグルがケットの夢を見る事になります。
ケットはカル=ハダシュトの女王(猫)に会いに行けと助言します。
貢物には海の魚の干物が良いそうですよ・・・けちけちするなとも言ってました。
ティグルが目覚めると目の前に心配そうなリムの顔がありました。
ティグルが気絶していた間の事を説明する事になります。
ソフィ―はティグルの部下のメニオを連れてきていました。
リムからアスヴァールの戦乱でメニオが兵站を支えていたと聞いたエリッサは彼の事を欲しがっています。
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第1話 カル=ハダシュトの草原
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ティグル、リム、エリッサは天鷲と一角犀の間で起きる些細な問題に対処する事になっています。
両部族は最近まで争っていたのですがティグルとリムが深くかかわる事になったので近くに大宿営地を構える事になったからです。
両部族の魔弾の神子であるティグルが仲裁役を行う事が多いようです。
ネリーが何を考えているのか探る為にソフィーに動いて貰う事になりました。
彼女に赤獅子に偵察に行ってもらう事になります。
エリッサは赤獅子の女性に装飾品が流行っているか探って貰う事にします。
それを観察する事でネリーの考えを読もうと考えていますよ。
ソフィーが赤獅子の情報を仕入れて戻ってきました。
ネリーが赤獅子の長老たちから天の御柱について聞いて回ったそうです。
ソフィーは天の御柱についての伝承を持って帰りました。
ティグルはケットに言われたカル=ハダシュトの猫王に会おうと考えていました。
虚ろな社に居るそうですが場所が分かっていませんでした。
ネリーが興味を持っている事から天の御柱が虚ろな社ではないか?と考えます。
エリッサがネリーは無駄な事はしないと語ったので向かってみる事になります。
ティグルは最初一人で行こうとしていたのですがリムに止められました。
彼女が同行したいと言ってきます。
魔弾の神子と弓巫女が同時に不在になる事に難色を示されます。
エリッサが護衛として1000の弓騎兵を連れて行けと言ってきましたね。
リムに向かってティグルと二人きりでイチャイチャしたいなら二人だけの天幕を用意すると言ってきます。
リムは真っ赤になってそんな事は考えていないと否定していますよ。
ソフィ―も天の御柱に興味を持ちました。
彼女がカル=ハダシュトにやって来たのは弓の王の同行を探る為です。
彼女も同行する事が決まりました。
リムは一角犀のムリタという女と親しくなっています。
リムがティグルにまだ抱かれていないと知ったムリタが精力剤のような物をくれました。
リムがティグルとは話し合っているから必要無いと断っています。
その時がくれば自然と結ばれるとリムは考えているようです。
七人の男性と七人の子供を作っているムリタには不思議なようですね。
煮え切らない相手は、さっさと押し倒すんだよ、と言ってますよ、過激ですねー。
後悔しないようにしなさいと助言してくれました。
ソフィーもティグルが気になっている節があるんだよなー。
リムは大丈夫だろうか?
ソフィーはティグルと愛称で呼び合う関係に成っていますよ。
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間話1
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ネリーが己の計画について語っているように思えるな。
彼女の信じている神はティル=ナ=ファでした。
ネリーはティル=ナ=ファの復活を目論んでいるようです。
人々がティル=ナ=ファを含める神々の事を忘れているのは彼女にとって好都合なんだそうです。
ティル=ナ=ファを降臨させるとこれまでの当たり前が崩れてしまうようです。
エリッサに語りかけ良い返事が聞けたようにも感じられるのが怖いな。
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第2話 天の御柱へ
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ティグル、リム、ソフィ―に率いられた一千騎が天の御柱に向けて出発しました。
砂蠍の新たな魔弾の神子になったラクマザルはティグルを魔の者と考えています。
都でティグルが軍艦に黒弓の矢を撃ち込んだ時に先代の魔弾の神子である兄と弓巫女であった兄嫁を失っています。
ティグルを恨んでいる彼に何者かが彼が魔の者でカル=ハダシュトを滅ぼそうとしていると吹き込んだようです。
完全な私怨によりティグルを付け狙う事になりました。
ティグル達は砂蠍は黒鰐と森河馬に追われているので自分達を攻撃してくることは無いと考えていました。
順調に旅程を進めていたのですが四日目の夜に砂蠍の襲撃を受ける事になりました。
夜になるとリムとソフィ―は川に水浴びに行きます。
全裸で水浴びしているところを襲われたみたいです。
ソフィーが竜具を呼び寄せて迎撃を始めました。
リムは武器が無いのでソフィーに守られています。
その音を見張りをしていたティグルが聞きつけて助けに行きます。
夜間で真っ暗だったのですがティグルが矢を放ち襲撃者を倒しました。
二人の無事を確認する為にティグルが近づくと雲が移動して月明りが入って来ました。
ティグルはソフィーとリムの全裸を拝む事になりました。
あらーソフィ―は悲鳴をあげないね・・・見られる事に慣れているのか?
リムが前に出てソフィーの裸を隠そうとしていますよ。
ティグルが襲撃者の死体を確認している間にリムとソフィーは服を着ました。
追って来な配下に死体の見聞を任せてティグルは宿営地に戻ります。
宿営地は酷い有様になっていました。
小部族から来た女が酒を振舞ってくれていたのですが砂蠍に協力していました。
酒に毒が混ざっていて仲間が倒れていました。
戻ってきたソフィーが毒を受けた者たちを竜具を使い治療する事になります。
ティグルは動ける配下を連れて砂蠍を追う事にします。
丘の上で数百の弓騎兵を発見しました。
ティグルが矢を射かけて数にを倒すと捨て台詞を残して逃げ去りました。
ティグル、リム、ソフィーは砂蠍の意図を考えます。
疲弊している上に黒鰐と森河馬から追われている彼らがティグル達を襲う利点がありませんでした。
ティグルは自分への恨みで動いていると気が付きます。
怨恨から付け狙われている厄介な状況になりました。
以降は襲撃があると想定して小部族の宿営地を避けて移動する事にします。
天の御柱に到着する寸前で再び砂蠍の襲撃を受けました。
奇襲に最適な早朝に攻めてきましたよ。
想定されていた襲撃だったのでティグル達は上手く対処します。
ティグルを先頭に突撃して迎え撃ちました。
砂蠍の数が増えていましたよ。
彼らは小部族を脅して味方に引き入れていました。
ティグルを魔の者と説明して彼の危険度を訴え配下に加えていました。
急ごしらえの連合部隊だったので統率がイマイチでした。
ティグルとリムは部隊を二つに分けて相手を翻弄しています。
砂蠍の魔弾の神子ラクマザルは弓巫女を後ろに乗せた馬でティグルを追ってきます。
リムの部隊を追いかけているのは小部族の連合部隊でした。
連携がイマイチな彼らを相手にリムが槍を使って無双しています。
敵陣に突撃して槍を振るい敵を打倒しています。
距離が近すぎて矢を放てないようでした。
相手が統率を取り戻すころには自軍に戻り矢を放つように命じています。
増援の小部族は瓦解しました。
ティグルの部隊と合流して数的優位に立ち砂蠍の魔弾の神子と対峙します。
砂蠍の弓巫女が作る矢は毒を放つ厄介な矢なのですが相手悪かったです。
ラクマザルが放った矢をティグルはリムが作った矢で撃ち落しました。
爆炎が上がる中、矢を二本放ちます。
それぞれ魔弾の神子と弓巫女の喉を貫きました。
ティグルが勝ち鬨を上げると砂蠍の部隊は逃げ散りました。
魔弾の神子と弓巫女を失い数を減らした砂蠍は滅ぶしかありません。
ティグルは黒鰐と森河馬が討伐してくれると考え追撃を止めます。
天の御柱に向かう事を優先する事にしました。
エリッサはメニオと一緒に部族運営を行っています。
三日に一度の頻度でメニオに自分の部下になって欲しいと口説いています。
メニオは自分の主人はティグルだけだと言って断り続けています。
メニオはティグルの事を本分は冒険家と言っていました。
エリッサは王や貴族よりも魅力的な仕事だと評しています。
エリッサが未だに商人気分でいるのが凄いよね。
権力には全く興味が無いようだ。
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第3話 妖精の棲む森
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ティグルとリムが猫の女王がいる森に入る事になりました。
森の妖精を刺激しないために二人だけで森に入る事にしました。
ソフィーは連れてきた弓騎兵を指揮する役目を追う事になります。
森の妖精を警戒しているティグルはその日は様子見だけですませて一度戻ろうと考えます。
森の様子は確認できたので無理をする必要は無いと考えたからです。
二人が森から出ていこうとすると霧が出てきました。
隣に居たはずのリムの姿が消えてしまいます。
森の中から貢物を持ってやって来た下僕をこのまま返すのは勿体ないとの声が聞こえてきます。
ティグルの前に黒い子猫が現れます。
黒い子猫の案内でティグルは猫の女王の住処まで案内される事になりました。
ティグルは猫の女王をケットのような子猫かも?と考えていたので驚く事になりました。
猫の女王は黒いデブ猫でしたよ・・・しかも立ち上がるとティグルと同じくらいの背丈だそうです。
黒猫女王に貢物である海の魚の干物を献上しました。
黒猫女王は大喜びで干物を貪っています。
食べ終えるとゲップしてますね。
ティグルは生臭い匂いに辟易していますよ。
黒猫女王からティグルは猫の世界でも有名人であると教えられました。
アスヴァールでの活躍が歌になって猫の世界に広まっているそうです。
ティグルはカル=ハダシュトの事をあまり理解していない事を正直に伝えます。
黒猫女王はティグルの正直さに好感を持っています。
ティグルの考えている疑問点に答えてくれます。
黒猫女王はカル=ハダシュトに七本の矢が存在し部族が七つに分かれている理由を教えてくれました。
部族間で戦わせて血を流させる事が目的なんだそうです。
黒猫女王から戦が神に捧げる儀式になっていると教えられました。
ティグルは常識が崩れる思いですね。
カル=ハダシュトの下僕(人間)は神との約束を忘れ去ってしまったと教えてくれました。
争う理由を忘れてしまったが戦い続けているんだそうです。
ネリーの目的に関しても黒猫女王なりの推測を教えてくれます。
カル=ハダシュトの神は既に亡くなっています。
貢物を捧げる対象は失われているのですが儀式だけが行われていました。
ですので大きな力が土地に集まっているんだそうです。
ネリーはその力を横取りしてティル=ナ=ファを蘇らせようと考えているようです。
土地に溜っている力を使ってティル=ナ=ファのボディを作るつもりのようです。
黒猫女王とティグルの事を多くの猫が注目していました。
ティグルは猫たちの気配に気づいていませんでした。
いきなり多くの猫に囲まれていたと気が付いて怖くなっています。
黒猫女王が解散を命じると猫たちは立ち去って行きました。
黒猫女王からティグルが猫たちの注目の的である事が教えられます。
ティグルは自分が何で注目されているのか分かっていないようですね。
ティグルはネリーの企てを邪魔する方法を質問しました。
黒猫女王は孫娘を呼び出します。
現れたのはティグルを黒猫女王の住処まで案内してくれた黒い子猫でした。
名前をテトと言います。
黒猫女王はテトにティグルに付いて行き彼の事を導くように命じました。
テトは自分は下僕の心が分かる優しい猫と自己紹介してくれます。
彼女はティグルの頭頂部に飛び乗りました。
気に入ったようですよ。
ティグルの頭皮をペシペシ叩いてきます。
ティグルは黒猫女王に別れの挨拶をしてテトと共に天の御柱に向かう事になります。
途中でリムと合流する事になります。
リムはティグルが黒猫女王と会話している間、猫のもてなしを受けていたそうですよ。
ティグルが発見したときリムは森の中で寝ていたので夢の中で猫と戯れていたのかも?
ティグルは黒猫女王から聞いた話とテトが案内役になった事を伝えます。
リムはテトと会話したそうですが彼女ではあテトと話す事は出来ないそうです。
テトはリムを気に入ったようですね。
撫でさせて欲しいという彼女の要望に応えてくれました。
リムの言葉はテトに伝わります。
ティグルが通訳してテトとリムの会話が成立しています。
リムがちょっと嫉妬していますね。
テトの案内で天の御柱に到着しました。
そこには中央に巨大な石柱が存在し周囲に六本の石柱が存在しました。
石柱はつるつるの表面を持っていて苔も埃も付いていません。
誰かが磨いているのではなく元々ツルツルの表面を持っているそうです。
石柱が淡く輝いていました。
触ってみると冷たいそうです。
テトから誰かが土地に収束している力を引き出そうとしているからだと言われます。
ティグルが阻止する方法を問うととんでもない方法を教えられます。
テトはティグルとリムがまぐわえと言ってきました。
ティグルから話を聞いたリムも驚いています。
幸い彼女はティグルが冗談を言っているのではないと理解してくれます。
中々踏ん切りが付かないティグルを見てテトがリムとはつがいではないのか?と心配しています。
神を降ろす程の力があるのに大丈夫なのか?神が降りたりしないかと質問します。
テトは神は既に亡くなっているので降りる事は無いと言われました。
気遣いの出来るテトは暫く散歩してくると言って姿を消します。
ティグルが動けないのでリムから動きますね。
彼女も昂っていたのかもね。
ティグルの手を取りおっぱいを触らせてくれます。
鼓動が速いでしょうと言ってますね・・・彼女も緊張しているそうですよ。
ここでティグルが男を見せましたね。
リムの言葉を遮り、自分と結ばれてくれとお願いしました。
熱烈なキスから始まりティグルはリムの巨乳ちゃんを堪能しています。
桜色の先端を舐めまわしてリムに嬌声を上げさせています。
リムを地面にゆっくりと横たえてから下着を脱がして一つになりました・・・初めては正常位だったね。
二人がまぐわっても何にも起こりませんね?
ティグルとリムが石柱に触れると強烈な光が弾けました!!
光が収束すると二人の手は八、九歳くらいの少女の手を握っていました。
少女がジスタートの言葉で「お父様、お母様、おはようございます」と挨拶してきました!!
えーっ!!
この少女は土地に溜っていた力によって誕生したって事なのか?
ティグルとリムに子供が出来ました。
ソフィーが仰天しそうだぞ。
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第4話 娘
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ティグルとリムの娘と自称する少女が不思議な力を示します。
彼女は近くに生えている木に触れて果実を急速成長させました。
果実をもいで食べています。
リムは少女の事を警戒していますがティグルは彼女と意思疎通をはかる事にします。
少女が差し出す果実を食べてみる事にしました。
少女は嬉しそうにしていますね。
リムも一つ貰って食べてみる事にしました。
ティグルとリムが喜んでいると分かり少女が嬉しそうにしています。
ティグルはテトを呼んで少女が何者なのか質問しています。
テトも困惑しているようですよ。
少女はこの地に溜っていた力を使って生まれた存在だそうです。
少女が生まれた事で溜っていた力は消費されたのでネリーの目的を挫く事には成功したので問題無いと言ってますよ。
ティグルは目的の一つは達成できたと納得する事にします。
少女に何をしたいのか問うとティグルとリムの役に立ちたいと言っています。
天の御柱から連れ出しても良いのかテトに問うと子供を捨てるのか?と非難されました。
ティグルとリムは少女に名前を付けて連れ出す事にします。
ティグルはエリッサから聞いたネリーとの会話を思い出しました。
ネリーたちは名前に意味があると考えています。
ここで少女にティル=ナ=ファと名付けるとネリーの思惑に乗ってしまうと考えます。
ネリーが少女を利用できなくしようとの思惑からアレクサンドラと名付けました。
アレクサンドラはサーシャとの愛称で呼ばれていたので少女にサンディという愛称を付けます。
これで少女が独自の存在になってくれると良いなと考えています。
ティグルとリムがサンディとテトを連れ帰ると宿営は驚きに包まれます。
ソフィーが気を回して天の御柱での儀式が上手くいったのねと誤魔化してくれます。
ソフィ―に森の中での出来事を説明する事にします。
ソフィーはティグルとリムが結ばれた事を喜んでくれました。
サンディの存在がなんであるのかこれから考える事になります。
サンディはティグルとリムの役に立ちたいのですが何をすればいいのか分かっていません。
彼女もテトと会話が可能でした。
テトからの助言に従い何が出来るのかティグルとリムに見せる事になります。
最初は馬に乗れることをみせると言い出します。
宿営の周りでサンディが馬に乗る事になりました。
彼女は見事に馬を操っています。
それを見ていた配下の者たちは驚愕しています。
サンディが気性の荒い馬を楽しそうに操っていたからです。
馬もサンディに操られて嬉しそうにしています。
配下の者たちはサンディがタダモノではないと理解しました。
テトの事を妖精女王の使いと紹介すると恐れ戦かれる事になりました。
配下の者たちは妖精の機嫌を損ねると食べられてしまうと考えているのでテトが怖いようです。
テトが文句を言っています・・・人間なんて食べない、腹を壊すと言っています。
サンディからテトが出掛けたと聞かされます。
ソフィーは心配していますがティグルが猫の好きにさせるのが肝要だと説明されて納得しています。
蒸し暑い夜、ティグルが目覚めます。
横で寝ているリムとサンディを起さないように天幕を出て宿営の周りを馬で回る事にしました。
一人で考えを纏める為です。
ティグルはサンディを自分達の故郷に連れ帰っても良いのか悩んでいます。
相談役としてエリッサが適任だろうと思っています。
早く大宿営に戻らねばとの結論を出しました。
馬で歩いている時に砂蠍の生き残りに襲われました。
四人が襲ってきましたよ。
彼らは薬を使い身体能力を強化していました。
二人を倒して三人目の攻撃を回避したのですが四人目に毒を付着させた短刀で突かれそうになります。
死を覚悟したのですがテトに救われました。
テトが襲撃者の顔を引っ?いて態勢を崩させます。
ティグルが矢で仕留める事ができました。
ティグルがお礼を伝えるとテトは自分の失策だと謝罪してきました。
彼女が出掛けていたのは襲撃者の認識を阻害する結界を張る為でした。
結界を張るのが遅かったので結界内に刺客を四人入り込ませてしまったそうです。
今後は結界により襲撃者が襲ってくる事は無くなるそうです。
その為には他の集団との接触を避けて移動する必要があるそうです。
ティグルは宿営に戻り見張り役にテトに救われた事を伝えます。
彼女にお礼の餌を献上すると褒められました。
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間話2
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ティル=ナ=ファの復活という野望を打倒されてもネリーは笑っていますね。
予想外の展開を喜んでいる節があるな。
エリッサに話過ぎたとちょっと後悔もしています。
ネリーによるとカル=ハダシュトの民はこの島に移り住んだ時に自らを贄とする契約を神と交わしているんだそうです。
それを忘れちゃっているのね。
ネリーは大地に残されている力を使い何かをするつもりですよ。
素敵な夢を見てもらうだけと言っていますがロクでも無い事をしでかすつもりのようです。
本当に贄となるのが誰なのかは分からないけどと言っているのが不安を煽るね。
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エピローグ
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エリッサが恐ろしい夢を見ました。
カル=ハダシュトの人々(すべての人々かもしれない)が一人の少女をティル=ナ=ファと呼び崇めている光景です。
少女は白肌でどことなくティグルとリムの面影がありました。
エリッサが見たのはサンディのようだね。
この地の神は名前を忘れられた筈です。
エリッサはこれが夢だと気が付き次いでネリーが何かをしたと感づきます。
目覚めると天鷲の大宿営は喧騒に包まれていました。
人々は似たような夢を見た事が判明します。
エリッサはネリーが何かしたとの思いを強くします。
ティグルとリムとソフィーが戻るまでに情報を集める事にします。
ナラウアスも似たような夢を見ていて神の啓示では?と考えています。
エリッサは神様が通過の価値を保障してくれるわけではない、そんな存在をありがたがる意味は無いのだ、と考えています。
どこまで行っても彼女は商人だねー。
そんな彼女だからこそネリーの企みに対抗できるのかも知れません。
エリッサはナラウアスに各部族に早馬を送り情報を集めるように命じます。
ナラウアスに夢は夢なので、どんな光景を見たとしても現実になる事は無い、脅しのようなものですと伝えます。
ナラウアスから内心の不安が態度に滲み出ていると指摘されてしまいます。
エリッサは忠告に感謝に心を強く持つ事にしたようです。
ネリーがちっとも諦めていない事を理解した彼女は対抗する気になっているぞ。
どんな手を打つのが良いのかティグル、リム、ソフィ―が戻ってから考えるようです。
エリッサは権力を持っているので独断に走らないのが偉いところだね。
ネリーに負けず劣らず未だに商人に戻るつもりのようだよ。
ネリーは人々に夢を見せてサンディをティル=ナ=ファだと思い込ませようとしているようです。
サンディが人とはかけ離れた力を持っている事は事実なので誤認させる事も可能なのかも?
サンディの扱いが難しくなりそうです。
ティグルはそれを危惧していたんだよねー。
人々がどんな態度でサンディに接するのか不安だね。
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