ラノベの感想) 鉄球姫エミリー (鉄球姫エミリーシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)


概略:
王位継承争いから逃れる為に第一王女のエミリーは田舎で隠遁生活を送っています。 他人の都合で次期国王の座を諦める事になったエミリーは不満を抱えています。 不満を払拭する為に配下の侍女たちを揶揄って自分を慰めています。 猥談が大好きで物凄く下品なんだよ。 エミリーの弟が即位したんですが身体が弱く国政は後見人のノーフォーク公爵が担っています。 それに反発した貴族達がエミリーを反乱を促してきます。 内乱を嫌いエミリーは断り続けていたのですが反王派が巨大になり過ぎました。 ノーフォーク公爵はエミリーを暗殺して問題を沈静化しようと考えます。 四人組の暗殺チームをエミリーに差し向けます。

レーベル:スーパーダッシュ文庫
発行日:2007/9/30
著者:八薙玉造(やなぎ たまぞう)
イラスト:瀬之本久史(せのもと ひさし)
ISBN:978-4-08-630375-0
雰囲気:猥談、継承問題、刺客、迎撃、尋問、避難、対決、新展開

ラゲーネン王国の第一王女エミリー・ガストン・ラングリッジは王位継承問題を回避する為に少数の配下を連れて田舎に住んでいます。
第一子だった彼女は十年間ほど次期国王として帝王学を学ばされました。
期待の大きさから彼女は頑張ったそうでが人生は思うように運びません。
彼女の弟が生まれました。
弟は正妻の子供でエミリーは妾腹の子供でした。
次期国王候補から外されてしまいます。
この時にエミリーは諦観を抱きました。
以来大人しく田舎で暮らしていたのですが弟が即位すると問題が発生しました。
弟は病弱で国政を後見人のノーフォーク公爵が仕切る事になっています。
それに反発を抱いた貴族たちの中にエミリーを王位に就けようとの動きが活発になります。
ラゲーネン王国は統治が上手く行っていないようですよ。
長い内乱によって国力が減退していました。
再び内乱を起すと隣国に攻め込まれる隙を与えてしまいます。
エミリーには後見人のような護衛の老人が仕えていました。
マティアス・マシュー・ベレンスフォードという人で槍の達人です。
マティアスは再び内乱を起こすのは愚策と言ってエミリーに挙兵するのを留まらせていました。
幼い頃からエミリーはマティアスを知っていました。
マティアスから武術を習っています。
エミリーの腕前はそうとうな物のようですよ。
鎖で操作する巨大な鉄球槍を使うので鉄球姫と呼ばれいます。
彼を慕っているようで彼の言うことを聞いています。

エミリーは着替えを侍女に手伝って貰うのね。
服を脱がされて汗をふきふきされて着替えさせられています。
ここでエミリーの乳を揉んだりすれば面白いんだけど流石にできないようです。

マティアスはエミリーを守る護衛騎士を務めています。
エミリーの元にはもう一人アルバート(17歳)が仕えています。
彼はジェファーソン伯爵の次男でマティアスの下で重騎士としての修行をしています。
この二人はエミリーを襲撃する存在が現れた場合の攻撃役です。
守り役としてセリーナとジュディ二人の装甲侍女が仕えています。
セリーナはエミリーよりも少しだけ年上で幼い頃からエミリーに仕えています。
ジュディはエミリーと同じ16歳で影武者役を兼ねています。
容姿が似ているのでマティアスが彼女を見出しました。
最も大きな違いはおっぱいの大きさです。
エミリーは巨乳を自称しているだけに本当に大きいです。
対してジュディは普通サイズでした。
他にも数名の護衛と侍女たちがエミリーに仕えています。
護衛騎士と装甲侍女は巨大な甲冑を付けて戦うので重騎士と呼ばれいてます。

マティアスは内戦を回避する為にエミリーに女子修道院に入る事を勧めています。
エミリーは自分が随分と譲歩していると考えているのでそれを拒んでいます。
内心ではマティアスの判断は正しいと分かっているのですが感情が従う事を拒んでいます。
イライラが募っているエミリーは侍女のスカートの中に頭を突っ込んで楽しんでいます。
エミリーは物凄く下品な発言が好きでした。
下ネタをふるとジュディは真っ赤になって恥ずかしがるので標的にされています。
アルバートも同様なので二人がもっぱらエミリーの評定になっています。
アルバートの事を租チン呼ばわりして楽しんでいますよ。
セリーナはエミリーとの付き合いが長いので軽く受け流せるようになっています。
下劣な言葉を投げかけられても表情を変化させる事なく受け流されます。
マティアスはエミリーの下ネタに下ネタで返す強者です。
この二人を揶揄ってもつまらないようです。
エミリーが侍女のスカートに頭を突っ込んで楽しんでいると屋敷の外から轟音が響きました。

ノーフォーク公爵は亡霊騎士と呼ばれる暗殺者を飼っていました。
政敵に差し向けて暗殺しています。
マイルズ、コンスタンス、バジル、デリクの四人組を雇っていました。
マイルズとコンスタンスは訳ありの人材です。
コンスタンスは貴族令嬢でマイルズは彼女の護衛騎士をしていました。
内乱の時にコンスタンスの家が属した勢力は負けてしまいました。
マイルズは幼いコンスタンスを連れて落ち延びます。
落ち延びた二人を敵側だったノーフォーク公爵が捕まえます。
マイルズはコンスタンスの安全と引き換えに亡霊騎士になる事を承諾しました。
コンスタンスは偽名で本名はイザベルといいます。
マイルズも偽名で本名はジュリアンといいます。
コンスタンスはマイルズに惚れていて彼の役に立ちたいと考えました。
マイルズは暗殺任務で留守にしている間に戦闘技能を学び亡霊騎士になってしまいました。
マイルズはコンスタンスが安全に暮らす事を望んでいるんですが強く彼女の加入を拒めませんでした。
彼女の気持ちに気付いているんですけど子供の頃から知っているので手出ししていません。
マイルズは女性のお尻を撫でるのが趣味なんですけどコンスタンスの尻だけは撫でないんだよね・・・
コンスタンスはマイルズに撫でて欲しそうに見えるんだけどね。

エミリーを擁立しようとする派閥が勢力を強めてきたのでノーフォーク公爵はエミリーを暗殺する事にします。
マイルズに暗殺を命じてきました。
マイルズはマティアスと浅からぬ因縁を持っていました。
自分よりも強かったと思っている彼の父が勝てない相手でした。
マティアスの事を警戒して入念な作戦を建てます。
ノーフォーク公爵は屋敷の図面を入手していました。
エミリー側の戦力も把握してありそれをマイルズに伝えます。
コンスタンスを後方に配置して狙撃任務を与えます。
バジルには屋敷の裏から突入する事を指示します。
デリクには屋敷から逃げ出してきたエミリーを森で始末する事を頼みます。
自分は正面から突入する事にします。

マティアスがエミリー側の作戦を決めています。
アルバートに正面からの突入に対処させます。
自分は屋敷の裏手から出て迎撃に当たります。
ジュディにエミリーの変装をさせて屋敷の広間に留まる事を命じます。
セリーナにエミリーを連れて逃げる事を命じました。
エミリーは自分も残って戦うと主張しますが言い聞かせます。
エミリーとセリーナが出発しました。
ジュディとアルバートは好き合っているので再会を誓ってそれぞれの役目に就きます。

屋敷の裏から飛び出したマティアスがバジルと遭遇しました。
マティアスはバジルを良い騎士になると感じますが容赦はしません。
バジルの攻撃を槍でいなしながら接近して鎧の隙間から喉を貫いて殺します。
急いで屋敷の正面に回り込みます。
正面から突入したマイルズとアルバートが対峙しました。
アルバートはマイルズの予想を越えて強かったのですが彼の敵ではありませんでした。
エミリーの影武者が存在する可能性に気が付いていたのでアルバートを生け捕りにします。
エミリーが本物なのか確認させようと考えます。
森に逃げたエミリーとセリーナが待ち伏せしていたデリクに遭遇します。
デリクは森の木を巧みに使ってエミリーの攻撃を防ぎます。
デリクは物凄く長い槍を突き込んで来ましたよ。
実戦は初めてだったエミリーは回避が遅れてしまいセリーナに庇われます。
デリクの槍がセリーナの構えた盾を破壊して彼女の右手を貫きました。
エミリーはセリーナを連れて反撃の機会を伺います。
屋敷の周辺はよく知っているので地の利が自分にあると気付いたエミリーは崖の近くに逃げました。
デリクは長い間合いを活かして突撃してくるので背後に逃げられるのを防ぐ意図がありました。
エミリーの鉄球がデリクを捉えます。
倒れたデリクをエミリーが持っていた槌で殴り続ける事になりました。
過剰に殴ったのでデリクは鎧ごとベコベコにされました。
エミリーはセリーナを連れて森に逃げ込みます。
屋敷へ侵入した暗殺者を始末したら狼煙で連絡する事になっていました。
森に逃げ込んで狼煙を待つ事にします。
マティアスとマイルズが対峙する事になります。
マティアスはマイルズの父親の事を覚えていました。
強敵だったと言われてマイルズは嬉しいようだ。
戦いはマティアス優位で進みます。
マティアスの槍がマイルズの喉を捉えようとしていましたがコンスタンスに介入されます。
遠方から狙撃されてマティアスは喉を突き切る事ができませんでした。
マイルズの巨大な槌がマティアスの頭を潰しました。
コンスタンスと合流します。
屋敷の中に向かう途中で倒れているデリクを発見しました。
初めて仲間を失ったコンスタンスはショックを受けています。
屋敷の広間でエミリーに化けているジュディを捕まえました。
ジュディが演技を続けていたのでこの段階で本物か影武者かは分かりません。
広間に一緒に居た護衛と侍女は全員殺しました。
亡霊騎士は存在を知られてはならないので見た者は全て殺すようです。

森に逃げ込んでエミリーは力尽きて倒れます。
セリーナも多くの血を流してしまい気絶しています。
倒れている二人を近くの村の少年ルークが発見しました。
父親のルーサーを呼んできて二人を匿ってくれます。

マイルズとコンスタンスは隠れ家にジュディとアルバートを連行しました。
尋問を始めるのですが真実を聞き出せません。
アルバートとジュディは互いに捕まってしまった事を知らされます。
自分が秘密を喋らなければ時間が稼げる。
マティアスかエミリーが助けに来てくれると希望を持っています。
マイルズが二人を尋問したんですが彼は尋問が苦手でした。
元が護衛騎士なので攻撃手段の無い相手を手荒に扱う事を嫌っています。
通常はデリクが尋問を担当していました。
エミリーに倒されているので戻ってきていません。
マイルズとコンスタンスはデリクも殺されたのではと思いつつも希望を持つ事にします。
エミリーを倒しているが疲労で動けなくなっているかもと考えています。

助けられたエミリーはルーサーの家で目覚めました。
みすぼらしい場所だと感じています。
食事を出されたのですが、これは食えるんか?と疑問に思い断りました。
セリーナはご馳走になっています。
エミリーは王女なので農奴の食事なんて食べられないと感じたのね。
空腹には勝てず夜中に起きだす事になります。
ルーサーは優しいですねエミリーの為に鍋を温め続けていました。
空腹だったので出された謎スープが美味しく感じられました。
ルーサーから戦で妻を失ったと言われました。
彼は此処が戦場になるのを怖がっています。
翌日エミリーは着替えてルーサーとルークの手伝いをする事にします。
ルーサーが亡き妻の服を貸してくれました。
粗末な布地に文句を言いたかったのですが大切な思い出の品を貸してくれたんだと思い感謝しています。
自分に真似できないなと感じています。
麦畑で雑草抜きを手伝う事になりました。
ルークと競争する事になっています。
昼間になっても狼煙が上がりません・・・エミリーはマティアスが負けた可能性もあると考えはじめます。
森に入り放置してきた鎧を回収しました。
翌日エミリーは屋敷に戻ってみる事にします。
セリーナは同行を申し出ますが負傷している彼女は置いて行く事にします。
一人で森を進むエミリーは恐怖心に駆られています。
これまでの自分は守られていたんだなと感じています。
心細かったので歩くペースが遅くなりました。
だからルークに後を付けられてしまいます。
エミリーは危険な真似をしたルークを咎めますが一人では無くなったので安堵を覚えます。
帰り道が分からないと言っているので連れて行く事にします。

マイルズがコンスタンスにデリクの捜索を頼んできました。
コンスタンスは拷問する姿を見せたくないんだなと理解します。
デリクがエミリーと戦ったと思われる森に言ってみる事にします。
コンスタンスが隠れ家を出たのでマイルズは拷問を始めます。
アルバートの指を三本斬り落としました!!
武器を握れなくなってしまったのでアルバートは衝撃を受けています。
傷の痛みと心の痛みから絶叫を上げています。
アルバートの指を持ってジュディの元に向かいました。
ジュディの顔を殴ります。
斬り落とした指を見せるとジュディが絶叫を上げます。
彼女はアルバートが戦えなくなったと悟り諦めてしまいます。
自分が影武者だと言ってしまいました。
ジュディは知っている事を全てゲロってしまったね。
もう生かしておく理由が無くなりました。
マイルズは最後に二人に恩情を与えます。
二人を逢わせてあげました。
アルバートがジュディへ告白します。
ジュディはアルバートの想いに応える事にします。
二人でキスしてますね・・・それ以上の事もしたのかな?
お互いの想いを確認する事はできましたがマイルズに殺されました。
マイルズは二人を殺したくは無かったのね。
墓を作ってくれたみたいです。

屋敷に戻ってきたエミリーがマティアスの死体を発見しました。
頭が潰されて鎧にめり込んでいましたよ。
エミリーは絶叫して泣きじゃくっています。
マティアスの存在が如何に大きかったのか痛感しています。
彼が勧めてくれた女子修道院行きを決めていればこんな悲劇は起こらなかったのにと後悔しています。
屋敷の広間では配下の者が全員殺されていました。
エミリーはマティアスの遺体の傍で項垂れています。
森でデリクの死体を発見したコンスタンスがやって来ました。
エミリーとコンスタンスの戦闘が始まります。
コンスタンスの放つ矢はマティアスを殺した矢だと気が付きます。
マティアスは二対一での戦闘を強いられ負けたんだと理解します。
卑怯な手段を用いたコンスタンスを殺してやると考えますがルークが居ました。
ルークが矢の餌食になる姿を幻視して怖くなります。
彼を無事に連れ帰る事を最優先目標に設定ました。
ルークを抱えて逃げるエミリーをコンスタンスが射るのですが狙いが甘くなりました。
ルークの存在が彼女に動揺を与えていました。
コンスタンスも好きで殺し屋稼業をしているわけではありません。
殺しに罪の意識を感じているのでエミリーに逃げられました。
彼女もエミリーと同じで父親の判断の結果人生を振り回されています。

隠れ家に戻ったコンスタンスはデリクの死とエミリーに遭遇した事をマイルズに報告しました。
マイルズからはアルバートとジュディを殺した事を知らされました。
標的であるエミリーを取り逃がすと二人はノーフォーク公爵に始末されてしまいます。
絶対に逃す事はできません。
マイルズは農村に夜襲を掛ける事を提案しました。
姿を見られる可能性が最小に出来て殺す事になる農民も少なくできると主張します。
コンスタンスは余計な犠牲者は出したく無いと答えました。
マイルズはコンスタンスの気持ちを優先させます。
ここが間違いだったね・・・後で後悔する事になります。
マイルズはエミリーを誘い出してコンスタンスに狙撃させる事をします。
誘い出す為に殺したアルバートとジュディを返すと提案する事にします。
コンスタンスからエミリーが農村の子供を連れていたと聞かされました。
エミリーが近くの農村に隠れていると予想します。
翌日エミリーを探しに行く事にします。
戻ってきたエミリーはルーサーに翌日の昼には此処を出て行くと告げます。
暗殺者にルークと一緒にいるのを目撃されたので攻めてくると予想がつきました。

翌日マイルズがルーサーの家にやって来ました。
ルーサーとルークは既に仕事に出ていて家にはエミリーとセリーナの二人だけです。
マイルズがエミリーを誘いだそうとしてきますがエミリーは狙撃を警戒しています。
エミリーは一方的に主張して二時間後に屋敷で戦うと伝えます。
マイルズはエミリーが事前準備はできないだろうと考え承諾しました。
コンスタンスを屋敷の見張塔に布陣させて狙撃を狙います。
マイルズはエミリーと中庭で戦う事を想定していました。
自分はコンスタンスが狙撃するまでエミリーの動きを阻害すればいいと考えていました。
エミリーとマイルズが対峙します。
マイルズの武器は物凄く長い柄の槌です。
エミリーが間合いを詰めて近距離からの攻撃をしてくると考えていました。
エミリーはコンスタンスを先に始末しようと考えていました。
狙撃を気にしながらマイルズと戦うのは無理なので妥当な作戦ですた。
エミリーは地の利を活かす事にします。
屋敷を囲う壁にはエミリーしか知らない少し広げれば通り抜けられる穴が開いていました。
エミリーはそこを通りコンスタンスが布陣している見張塔に向かいます。
梯子を伝って登るしかないと考えているコンスタンスは狙撃のタイミングをはかります。
エミリーはコンスタンスの想定を超える手段で塔を登り始めました。
鉄球の鎖を使って塔の壁面を登って来ました。
足先を壁面に撃ち込んで足場としていますね。
コンスタンスの背後に鉄球を飛ばしてきました。
鎖を使ってコンスタンスの要る場所に飛び移ってきます。
エミリーは槌を振り上げコンスタンスに襲い掛かります。
背後に配置してあった鉄球を鎖を引いた引き戻し前後からの挟撃を狙います。
横に回避するしかないコンスタンスは塔から飛び降ります。
地面に向かって一直線なんんですが持っていた長い矢(槍くらいの長さはある)を壁面に突き刺して足場にします。
その上に乗ってバランスを取っていますね。
覗き込んでエミリーに向けて三本の矢を同時に放ちます。
エミリーはコンスタンス目掛けて飛び降ります。
コンスタンスが再度矢を放ってきたので壁を蹴って方向を変え彼女の顔面に着地します。
そのまま地面まで落下してエミリーはコンスタンスの頭蓋を潰しました。
コンスタンスの元に駆け付けていたマイルズは彼女の死を目撃してしまい絶叫します。
エミリーの動きが止まっていて攻撃のチャンスだったのですが逃します。
マイルズは自分の決断が中途半端だったと気が付きました。
コンスタンスに生きていて欲しいと思っていたのに何で亡霊騎士になるのを認めてしまったんだ。
殴ってでも言い聞かせて平和に暮らさせるできだったんだ。
全ては自分の中途半端な考えが彼女を殺してしまったんだ。
コンスタンスを殺したエミリーには怒りは湧きませんでした。
全ての怒りが自分に向いています。
コンスタンスが死んでしまったのでこれ以上戦う理由は無くなりました。
ここで戦いを辞めていれば生き残れた可能性はありますよ。
エミリーにはマイルズの心情など分かりません。
マティアスを殺した仇としてマイルズを殺す事にします。
マティアスの武器は振るうのに多くの活力を必要とします。
日に何度も使える武器ではないんだよね。
しかしコンスタンスを殺されて激情に駆られているので振り回しています。
活力が失われているので精度に掛けています。
エミリーを捉える前に彼女の鉄球をくらいます。
攻防でエミリーは武器を破壊されましたがマイルズの使っていた大槻を拾います。
エミリーは脇腹を殴られ助骨を骨折します。
大きなダメージを追っていましたがセリーナ、ルーク、ルーサーの顔を思い出して己を奮い立たせます。
マイルズに向かって巨槌を振り下ろしました。
マイルズは頭から胸までを潰されて死にました。
エミリーは事後処理を始めます。

エミリーが戻ってきません、一ヵ月が経過しました。
セリーナはルーサーの家にお世話になっています。
ルーサーはセリーナを励ます為に下品な事を言っています。
セリーナが食事を作る係になっているみたいだね。
ルークに向かってこれはお母さんができたみたいじゃないか?と言っています。
ルークはルーサーがイヤらしい事を考えている気を付けろと警告していますね。
セリーナは装甲侍女は格闘訓練を積んでいるので片腕でも大丈夫と答えています。
食事を食べ始めると唐突にエミリーが戻ってきましたよ。
驚きで固まっているセリーナの分を奪い取り食べてしまいます。
ルークからも奪い取りました。
セリーナ達はエミリーの服装を訝しんでいます。
エミリーは女子修道院の院長になったと教えてきます。
マティアスが事前に女子修道院に入れるように手続きをしていたそうです。
エミリーは今回の件で知己が死ぬ恐ろしさを学びました。
王位継承争いから逃れる為にマティアスが用意してくれていた方法に縋る事に決めました。
自分の所領も返上してきました。
個人になって女子修道院に入る事にしたようです。
女子修道院は閉鎖的だと気が付いたエミリーは内部で淫猥な酒池肉林の宴を開こうと計画しています。
セリーナを宴に招待すると言っています。
酒池肉林と聞いてルーサーが参加したいと表明してきます。
エミリーは戦いに行く前にルーサーを料理人として雇うとか約束していたね。
それを履行しろって事ね。
エミリーは愚民が調子に乗るな、貴様の一番大切な何かを潰すぞと言ってルーサーの下半身を睨みます。
ルーサーは股間を押さえて逃げます。
ルーサーはエミリーの下ネタに対抗していたんですけど憂いが無くなったエミリーには勝てないようです。
セリーナはエミリーと共に女子修道院に入る事を決めます。
セリーナはエミリーが訴えられないように配慮しようと考えます。
苦労が続きそうです。
女子修道院だよ・・・エミリーの下劣な物言いは問題になりそうだよね。
大丈夫なのか?
院長になったと言ってましたがエミリーの願望のようです。
言葉使いから教育し直される事になるんだろうか?

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
猥談5
忠誠5
戦闘5
打撃5
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