ラノベの感想) 花園のエミリー 鉄球姫エミリー第三幕 (鉄球姫エミリーシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)


概略:
エミリーは今後の憂いを断つためにジョゼフに会いに行くと決めます。 グレンには内緒でリカードに準備をさせてありました。 エミリーは正面から会いに行くと言ってグレンを納得させます。 グレンは正門から堂々と会いに行くと思っていたんですがエミリーの狙いは夜襲でした。 亡霊騎士のように大甲冑を黒く塗装して夜襲を仕掛けます。 ジョゼフがエミリーの考えを聞き入れ王位継承権を返上する宣誓式が行われる事になります。 宣誓式の裏で隣国ヴェルンスト王国のブッフバルト公爵ヴェルヘルミーネが攻めてきました。 彼女はラゲーネン王国の国境を守るアーチボルトに異名をつけて欲しいとお願いしてきました・・・勝てる自信があるのね。

レーベル:スーパーダッシュ文庫
発行日:2008/6/30
著者:八薙玉造(やなぎ たまぞう)
イラスト:瀬之本久史(せのもと ひさし)
ISBN:978-4-08-630431-3
雰囲気:極秘作戦、潜水、正面突破、天敵、姫教育、再会、心変わり、優秀な敵、宣誓、急報、意思統一、裏切り

唐突にエミリーがグレンの親父に会いに行くと言い出します。
エミリーの真意が分からずグレンは戸惑います。
言葉が出なくなっているグレンをヘーゼルが揶揄ってきますよ。
彼女はエミリーがグレンとの結婚を考えているから父親であるノーフォーク公爵ジョゼフ・ジェフリー・ノーフォクに会いに行く。
ロッティに向かってグレンを取られてしまう大ピンチだと力説しています。
ヘーゼルの妄想が暴走してエミリーは既にグレンと関係を持っているとまで言い出します。
グレンよりも先にリカードが焦りを見せてきます。
彼はグレンが自分よりも先に御婦人と仲良くなったのが許せないみたいです。
会話に参加するチャンスを得たのでヘーゼルへのアピールも忘れません。
グレンはエミリーに理由を聞いてみる事にしました。
グレンはエミリーがジョゼフの暗殺を企んでいるのでは?と疑っています。
エミリーは言葉以上の意味はないと切り捨てています。

エミリーはリカードを使って既に準備を整えていました。
グレンはエミリーの真意を掴めぬままノーフォーク公爵の本拠地ルルジェに向かう事になってしまいます。
グレンとセリーナが同行する事になりました。
リカードは死んだ事になっているので修道院を離れる事はできませんでした。
グレンは違和感を感じています。

ルルジェに向かう道中で密航者に気が付きました。
馬車の荷台からリカード、ロッティ、ヘーゼルが出てきました。
エミリーに指示されての行動だったようですね。
リカードがノーフォーク公爵の亡霊騎士だと知っているロッティとヘーゼルを修道院に残してくるのは危険でした。
エミリーはリカードが二人を殺してノーフォーク公爵の元に戻る可能性を考えたようです。
リカードはヘーゼルを説得しロッティを連れ出す手伝いをさせたみたい。
ロッティを縛り上げて連れ出しました。
縛れた事でロッティのおっぱいが強調されています。
エミリーは強調されたロッティのおっぱいに涎を垂らして喜んでいます。
ロッティが食事係に就任したので旅の途中の食事が美味しくなりました。

エミリーはジョゼフとの交渉が済んでいないのでロッティとヘーゼルを残していく事にしました。
リカードには先行してルルジェに潜入してもらい手引きを任せています。
信頼されているようですね。
エミリー、セリーナ、グレンは大甲冑を着こんで川底を歩いて潜入する事になりました。
合流地点が決めてありリカードが危険は無いとの合図を送ります。
リカードは顔がバレないように黄金の仮面を付けていました・・・金色仮面と名乗っています。
川からルルジェに潜入したエミリー達を倉庫に案内しました。
そこで着替える事になります。
水に濡れているので身体を拭く事になるんですがエミリーとセリーナが躊躇なく脱ぎだしました。
グレンは全裸を目撃してしまい固まっています。
エミリーの態度は姫教育的には減点なのですがグレンも照れてしまっています。

グレンは一旦宿屋に向かうと期待したのですが裏切られます。
大甲冑を黒く塗装してあったので嫌な予感はしていたようです・・・意外と鋭いよね。
エミリーはノーフォーク公爵の屋敷に夜襲を掛ける事にします。
グレンは付いて行くしかありませんでした。
グレンが知っている重騎士が応戦してきました。
知っている相手を殺す事は躊躇われたので殴り飛ばして無力化していますね。
意外な程にグレンの実力は高いみたいです。
屋敷の壁を破壊してジョゼフの護衛騎士が出てきました。
ライオネルという巨漢で物凄い強さでした。
グレンとセリーナの二人で彼を足止めしている間にエミリーが屋敷内に侵入しました。
ライオネルはグレンに気が付きました。
彼が成長していると感じたようです。
殺す事まではしてきません。
グレンはエミリーが父親を殺すかもと心配になっています。
この段階ではまだ父親を敵視する事はできていません。

エミリーがジョゼフと交渉を始めました。
自分は王位に興味は無い金をくれれば大人しくしていると伝えます。
その方法として大司教を呼んで王位継承権を返上すると宣誓したいと伝えます。
ジョゼフはエミリーの話に乗る事にします。

翌朝朝食の前にグレンの妹アンジェリカ・ジョゼフ・ノーフォクを紹介されました。
アンジェリカはグレンに飛び付いてきて再会を喜んでいます。
グレンは彼女をアンと呼んでいますね。
アンは喜びの余りグレンに抱き着いてしまった所作を反省しています。
自分の振舞いは4ペシンに相当すると言ってグレンに向けて尻を突き出しました!!
エミリーはペシンの算出方法が決まっている事と期待の眼差しで尻を向けているアンに戦慄していました。
アンはグレンの変態性を具現化した存在のようですね。

エミリーのはしたない態度にアンが眉を顰めています。
エミリーの事を影武者扱いしてきましたよ。
アンの態度にエイリーが憤慨してしまい益々偽物と疑われています。

翌朝朝食を取っているとエミリーの客がやって来ました?
やって来たのは金色仮面でしたよ!!
リカードが生きている事がジョゼフに伝わります。
これはエミリーなりの牽制なのかもな、下手な事をすればリカードを王女暗殺の証人として使うと脅しているのかも?
ジョゼフもそれが分かっているのでニコヤカに挨拶を交わしています。

エミリーとジョゼフが話し合った結果、ジョゼフが主要な貴族を王都に集める事を請け負いました。
一月後に王都で宣誓式を行う事が決まりました。
ジョゼフに暗殺される事は無くなったのでヘーゼルとロッティを屋敷に招く事になりました。

王都に向かう事になります。
豪華な馬車での移動になりますがグレンは居た堪れない立場に置かれる事になりました。
エミリー、グレン、セリーナ、ロッティ、ヘーゼル、アンが同じ馬車に同乗する事になっています。
アンはグレンの隣に陣取り腕を絡めています。
ロッティが嫉妬心を発露しているみたいですね。
余りくっつくのははしたない姫教育されてしまうのではないですか?と心配してみせます。
アンは修道女に姫教育が理解できるのですか?と言って取り合いません。
エミリーがアンに向かって余計な人物が乗り込んでいるので狭くて仕方ないと主張します。
アンは必要ない人間など、この世にいませんよ?エミリー様と嫌味なく返答しています。
意外とやりやがる・・・流石ジョゼフの娘だけの事はある。
エミリーの怒りが蓄積していくね。
アンはエミリーに向かった姫としての態度に問題があると語っています。
グレンはエミリーの怒りが増している事を察して取り成そうとしてきます。
エミリーへ姫教育を施すのは自分なのでアンは口出ししないでねとお願いしてきますよ。
アンはグレンの言う事はよく聞くので納得してくれます。
エミリーは怒りに任せて馬車の天井を戦槌で殴りつけました。
ヘーゼルは我関せずって態度で逃避を決め込んでいます。
彼女の厚かましさも相当なものだね。

王都に到着したエミリーは集まってくれた貴族と挨拶を交わしています。
アルバートの父親であるジェファーソン伯爵が挨拶してきました。
エミリーはアルバートを喪ってしまった事を詫びています。
ジェファーソンはエミリーを守って死ねたアルバートは喜んでいると伝えてきました。
彼はエミリーを国王にしようと考えている派閥に属しているので彼女を励まそうとしたように思えます。
エミリーはジェファーソンの気持ちが理解できるようですが気分は晴れません。
マティアスの息子マーティン・マティアス・ベレスフォード公爵が挨拶してきました。
彼の顔にはエミリーに対して何の感情も浮かんでいませんでした。
エミリーは彼の父を死地に追いやってしまった事を詫びます。
マーティンは父が望んだ事ですと言って気にしていません。
エミリーを気遣っての発言には見えませんでした。
彼女への挨拶も儀礼的なものに思えました。
エミリーが益々落ち込んでしまいます。

落ち込んでいるエミリーに何も出来ない事をグレンが恥じています。
セリーナ、リカード、ロッティ、ヘーゼルはそれぞれエミリーの役に立っている。
それに比べて自分は何も出来ていないと自己嫌悪に陥っています。
一人小言をロッティに聞かれてしまいました。
ロッティが悩みを打ち明けるだけでも気分が楽になりますと言ってくれます。
グレンは彼女に甘えてしまい悩みを打ち明けました。
ロッティはグレンが何の役にも立てていないと考えていた事に驚いています。
ロッティはエミリーの周辺が好転しているのはグレンのお陰だと教えます。
確かにグレンの行動がエミリーに良い影響を与えていますからね。
グレンはエミリーと話してみようと考えます。
早速会いに行くのですが慌て過ぎです・・・ノックしないで部屋に飛び込みました。
エミリーが着替え中だったら面白かったのですが残念です。
話したい事があると言われたのでエミリーが内容を問います。
グレンは会話内容を何も考えていなかった事に気が付きました!!
焦って内容を捻りだそうとしていますね・・・
苦し紛れに護衛の為に城の中を案内して欲しいと伝えます。
セリーナにはグレンがエミリーを励まそうとしていると分かったようです。
エミリーに自ら案内する事を進言してくれました。

エミリーの案内で城を歩く事になりました。
王宮は中心に庭園を持つ作りになっていました。
庭園でエミリーは国王で弟になるガスパールと不意の再会を果たす事になりました。
余り会っていないので二人とも直ぐには相手が誰だか分からなかったようですね。
姉上ですか?ガスパールなのか?と確認しあっています。
ガスパールがエミリーの元に駆け寄り手を握ってきました。
ガスパールが憧れていましたと伝えてきます。
エミリーは驚いていますね。
身体の弱いガスパールは鉄球姫と呼ばれている強い姉に憧れていました。
エミリーはガスパールの手を押し返してしまいます。
ガスパールはエミリーに嫌われていると思い落ち込み始めますよ。
エミリーは慌てて嫌っているわけではないと伝えます。
ガスパールはエミリーに嫌われていないと分かり大喜びしています。
エミリーは王位を奪ったガスパールを恨みたかったのですが気持ちが萎えます。
興奮しているガスパールはエミリーに王位を譲りたいと言い出します。
これには流石のエミリーも慌てています。
周囲にはガスパールを守る護衛騎士が居るんだよね・・・これは確かに軽率な発言だぞ。
その態度は国王として相応しくないと諭します。
素直なガスパールは素直に反省していますね。
エミリーは自分は王位など欲していない。
王位は要らないから金をくれとお願いします。
自分の野望は酒池肉林を実現する事だと伝えます。
多分に焦っているみたい・・・
自分の理想を実現する事が最も重要な事だぞと語ります。
感化されやすいガスパールは自分も酒池肉林を目指そうと思うと言い出します。
エミリーは幼いガスパールが酒池肉林って言葉を知っている事に驚いています。
ガスパールからジョゼフに教えて貰ったと言われます・・・
ジョゼフからかわいい女の子の胸元に顔を埋めると天にも昇る心地になると教えられたそうです。
エミリーには否定する事ができませんでした・・・
このスケベな感じはエミリーとジョゼフは似ていますな。
二人で組んで女の子を集めておっぱいに飛び込めば楽しめたのかもしれない。
エミリーはグレンにジョゼフを殺せと命じていますよ。
グレンもそうすべきだと同意しています。
エミリーの元に来てからの出来事でジョゼフへの評価が揺らいでいたのですがハッキリしたね。
下劣な行為を嫌うグレンにとってジョゼフは許しがたい下種って事に決まりました。
ガスパールが鉄球を教えて欲しいとお願いしてきました。
エミリーは病弱な彼に教えるのは困難だと考え言葉に詰まります。
グレンが話を受けようと割り込みました。
ガスパールはやっとグレンの存在に気が付きました。
ガスパールにはエミリーしか見えていなかったようですね。
何となくアンに似てますね。
ジョゼフはアンを度々ガスパールの元に行かせているので影響しあっているのかも?
アンをジョゼフに嫁がせようとか考えていそうです。
グレンが姫教育を施しているので王妃としては申し分ない能力を身に着けているのかもしれんので適任かもな。
ガスパールはグレンの雰囲気が大きく変化していたので気付かなかったと言っています。
二人が会ったのは五年前だそうです。
その時のグレンの印象は頼りないと感じてたそうです。
グレンは当時四歳のガスパールに頼りないと思われていたと知り情けない気分になっています。
エミリーが今も頼りないがなと伝えるとそんな事はないと言ってきます。
グレンの目つきが変化したと言っています。
グレンは自分で気づかない間に変化していたようです。
エミリーはグレンの配慮に乗る事にします。
二人でガスパールを鍛えてやると伝えました。
ライオネルよりも強くしてやると伝えると喜んでいます。
姉上よりも強くなれますか、姉上をお護りできるほどに、と聞いてきます。
エミリーは気の早い話だが鉄球王に成れると伝えました。
はしゃぎ過ぎたガスパールは疲れてしまいました。
護衛騎士に連れられて部屋に戻る事になります。

翌日エミリーが王位継承権を放棄する宣誓式が行われました。
非常に微妙な空気が漂っていますよ。
ガスパールを支持する派閥は満足そうな表情を浮かべています。
政争に勝ったような雰囲気です。
エミリーを支持する派閥は不満そうな表情を浮かべています。
こっちは政争に負けたような雰囲気です。
エミリーは国を二分する現状を打破しようと考えているのですが伝わっていないな。
貴族たちの無理解にグレンは全員を殴り倒してやろうかと考えています。
エミリーが宣誓を行うと半島派のレイクサイド侯爵の息子であるエルネストから質問が飛びました。
レイクサイド侯爵は取り決めにより王位継承権を持っています。
エミリーが王位継承権を放棄するとレイクサイド侯爵が継承権一位に繰り上がります。
それで良いのか?と問いかけてきました。
レイクサイド侯爵は高齢なのでエルネストが王位に付く可能性が高まった事になります。
エミリーは王位継承権にそれ程の価値は無いと答えます。
エミリーは貴族は王を補佐する為に存在する。
ガスパールを盛り立てて国を支えて欲しい。
ガスパールの子供が王位を継ぐ事になるだろうと伝えます。
お前たちはガスパールを守護する為に存在するので王位継承権などに価値は無いと言っています。
エルネストは旗色が悪いと思ったのか引き下がります。

エミリーの宣誓式が行われている裏で隣国のヴェルンスト王国のブッフバルト公爵が攻め込んできました。
国境付近の山岳地帯を越えなければ攻め込む事はできません。
ラゲーネン王国はロドン山岳要塞を築いて迎撃に当たっています。
数年間に渡り小競り合いを繰り返していました。
ブッフバルト公爵家は単独でラゲーネン王国に匹敵する軍事力を有しています。
ヴェルンスト王国の大貴族です。
そこの当主が交代していました。
新しく当主になったのはヴェルヘルミーネという少女です。
彼女は効果の期待できない攻撃を繰り返していました。
今回も負けてしまい撤退を始めます。
放っていた偵察部隊が殿をヴェルヘルミーネが務めているとの情報を齎します。
退屈な要塞からの防衛線をしていた兵士達は追撃したいと言い出します。
オドン山岳要塞の司令官ロックウェイ子爵アーチボルト・アーヴィング・ロックウェイは部下の暴発を危惧しました。
何らかの罠の可能性を疑っているのですがヴェルヘルミーネが指揮に失敗したとも考えられます。
考慮の結果追撃に出る事にします。
ヴェルヘルミーネの名前は知っていますが戦った事は無く彼女の力量が不明でした。
別動隊を用意して罠に備えてはいました。
重騎士二十を連れて追撃に出る事にします。
ヴェルヘルミーネに追いつく事ができました。
複数の重騎士がヴェルヘルミーネに襲い掛かります。
アーチボルトは驚きの光景を目にする事になります。
ヴェルヘルミーネは腕力を強化した大甲冑を使っています。
両端に巨大な刃が付いている双戦斧を振り回しています。
力感を感じさせない動きで踊るようにして敵を両断していました。
ヴェルヘルミーネが矢を放てと叫びます。
山の上に潜んでいた重騎士が大矢を撃ち込んできました。
敵味方が入り乱れている戦場に容赦なく大量の大矢を撃ち込んできました。
味方諸共に敵を屠ろうとする彼女にアーチボルトは戦慄を覚えます。
ヴェルヘルミーネは頭上で戦斧を旋回させて飛んでくる大矢を撃ち落しています。
彼女の部下は事前に作戦を知っていたので防御姿勢を取れる者もいました。
敵と切り結んでいる重騎士は矢に撃たれて共倒れになっています。
アーチボルトが放っていた罠に備える部隊が矢を放つ部隊と接敵します。
矢の雨が止みました。
アーチボルトはヴェルヘルミーネに一騎討を挑みます。
戦場で彼女を倒せる可能性があるのはアーチボルトだけでした。
ヴェルヘルミーネからお願いされます。
彼女は異名を欲していました。
「鉄球姫、盾、大門、鉄蛇、粉砕、鉄杭」名だたる英雄たちと並ぶ名が欲しいと言っています。
アーチボルトは自分が負けたら名を付けてやると約束します。
アーチボルトは連接棍を使います。
鉄蛇と呼ばれているのでかなり強いのですが連接棍ごと左腕を斬り落とされました。
アーチボルトは返り血を撒き散らして踊るように戦う彼女に「血風姫」との異名を付けました。
少々無骨ですがいい名ですと気に入ってもらえました。
アーチボルトが二回戦を挑みましたが殺されたよ。
まあ片腕になっている上に出血多量なので勝てないよな。
ロドン山岳要塞は落とされました。
ヴェルヘルミーネは直接的な攻撃力の他に戦略的な視点も兼ね備えているようです。
アーチボルトの見立てではこの一戦の為だけに数年間に渡り無意味な攻撃をしていたそうです。
十全な兵力を持っているからできる戦法ですが手強そうだね。

王位継承権の返上を宣言したエミリーはガスパールを支えていく事を宣言しました。
宣誓式でのエイリーは思わずグレンが見惚れるほどに気品に溢れています。
集まった貴族の中で経験の足りない者たちは彼女の言葉に聞き入っています。
経験がある者たちは損得勘定をしているようです。
そんな貴族の態度にグレンは不満を抱きますがエミリーは満足していると伝えます。
会場にロドン山岳要塞が陥落したとの急報が届きました!!
貴族たちは誤報と思いたかったようですがアーチボルトが戦死したと聞いて慢心していたと彼を批判します。
自領が近い貴族が急いで戻って備えると宣言します。
ヴェルンスト王国に寝返るのか?と嫌味を告げる者がでてきました。
会場が騒然とする中でエミリーが怒りを示します。
普段の苛烈なエミリーが出てきました。
机を破壊して「騒ぐな!阿保どもがぁぁぁっ!!」と叫びます。
エミリーはガスパールに協力しろと文句がある奴はひん?いて豚の真似をさせながら自領に送り届けると凄みます。
エミリーは言葉を続けようとするんですがガスパールが前に出てきました。
彼は力無い自分に協力して欲しいと真摯に訴えました。
自分はこの国の全ての者たちを守りたい皆で食い止めようと伝えます。
エミリーは自分が手本を見せる事にします。
鉄球姫と呼ばれる自分がヴェルンストの阿保どもに己の犯した罪が如何に重いか教えてくると宣言します。
ジェファーソン侯爵が先陣を切ると宣言します。
反ガスパール派の貴族が続々と参戦を宣言しました。
ジョゼフがノーフォーク家の全軍を持って王の戦槌になると宣言します。
ガスパール派も続く事になりました。
ガスパールとエミリーの行動が貴族を一つに纏めました。

作戦会議は翌日に行われる事となりパーティが開かれます。
グレンはジョゼフと語らっています。
ジョゼフがおっぱいの大きい侍女を見つめています。
ジョゼフは我が家の侍女の衣服をもっと露出あるものに変えようと提案してきます。
グレンは淑女に露出など許せないと反論しています。
ジョゼフはグレンを変態と評しています。
うんここはジョゼフに賛成だね、露出を嫌うグレンは変態だ。
ジョゼフの長男ジェロームがジョゼフを呼びに来ました。
彼はジェロームが狙っている侍女を自分が口説き落とすと言っています。
ジョゼフと話したがっている貴族が居ると伝えてきました。
二人はグレンの元から離れます。
グレンはエミリーを探す事にします。
彼女はテラスに佇んでいました。
エミリーがジョゼフから女性の口説き方を習っていたのか?と揶揄います。
セリーナで試してみると言われますね。
グレンが口を開く前にセリーナがごめんなさいしてきました!!
グレンが宣誓式での態度を褒めてきます。
エミリーは満更でも無いみたいですね。
グレンの理想としている鉄球姫らしかったか?と聞いてきます。
グレンが返答に困っているとエミリーは行動に出ます。
どれほど姫らしいか見せるためにグレンをダンスに誘いました。
エミリーが護衛騎士として力を貸せと言ってきます。
グレンは「もちろんです」と即答しています。
エミリーは嬉しそうだね。

酔っ払ったジョゼフがパーティから自室に戻ってきました。
装甲侍女のソフィに葡萄酒を注がせて飲み直しています。
そこに護衛騎士を連れ次男のパーシーがやって来ました。
血の匂いが漂ってきたのでパーシーがジェロームを殺してきたと察します。
裏切りの理由を問い質すとジョゼフのやり方は間違っていると言われました。
パーシーはジェロームよりもジョゼフの行動を観察していました。
ジョゼフは亡き先王ガストンに頼まれたのでガスパールを擁立しました。
エミリーの暗殺を企んだのもガスパールを守る為でした。
ガスパールが無能王子と分かっているようなんですがガストンとの約束を守る為ならノーフォーク家を潰してもいいと考えていました。
ジェロームはそれに納得していたそうですがパーシーは納得できないんだそうです。
ラゲーネン王国の根幹を変えると言っています。
ジョゼフは王位継承権を持っているレイクサイド侯爵との繋がりを考えたようです。
それともエミリーを擁立するんだろうか?
生憎とライオネルは休憩に入っていて傍に居ません。
自分が殺される事を覚悟したみたいですがパーシーは殺そうと考えます。
パーシーに向かって突撃を開始します。
当然の様にソフィが付き従ってくれますが裏切られました。
背後からジョゼフを殴りつけてきました!!
理由を聞くとジョゼフがマイルズを使い捨てたからだと言われました。
ソフィがマイルズの行方を尋ねた時にはぐらかしていました。
彼女は独自でマイルズが亡霊騎士だったと調べ上げたようです。
ジョゼフの手がパーシーの肩を掴んだのですがそこまででした。
戦槌と戦斧がジョゼフの胴を潰しました。
ソフィは止めまで刺したようですね・・・よっぽど許せなかったのね。
ソフィの調教が足りなかったね・・・ひょっとしてジョゼフは粗チンなのか?
股間の巨砲でソフィを従わせる事ができんかったのか?
マイルズはロングストロークだったんだろうなー。
お堅い印象のソフィが惚れるんですからきっと太かったに違いない。
マイルズに激チン説が浮上したな。
それか撫で方が神業だったのかも?
翌朝王都に衝撃が走ります。
ノーフォク公爵ジョゼフ、長男ジェローム、国王ガスパールが一夜にして殺されたと明らかになりました。
エミリーの行動が気になります。
ガスパールを殺した下手人を探しに行くのかヴェルンスト王国を迎撃するのか?
エミリーが戦う理由だったガスパールが死んでしまったので戦う理由は無くなったよね。
仲間を連れてヴェルヘルミーネに降るのもありなんじゃない?

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
猥談4
忠誠5
戦闘5
打撃5
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