ラノベの感想) ゴブリンスレイヤー 第8巻 (GA文庫)

概略:
海ゴブリン退治に向かったゴブリンスレイヤー一党は巨大な魚と戦う事になります。ゴブリンスレイヤーを頼り剣の乙女がやって来ました。都に行く必要がある彼女から道中の護衛任務を依頼されます。途中の街道にゴブリンが出没するらしく彼女は恐怖に震えています。ゴブリンが出ると聞いてゴブリンスレイヤーは彼女の依頼を受ける事にしました。都に到着した一党は家出の結果ゴブリンに攫われた王妹殿下を救出する為に死の迷宮に向かう事になります。

レーベル:GA文庫
発行日:2017/10/31
著者:蝸牛くも(かぎゅう くも)
イラスト:神奈月昇(かんなつき のぼる)
ISBN:978-4-7973-9809-0
雰囲気:海ゴブリン、剣の乙女が来た、護衛任務、浴場、落ち込む女神官、王妹殿下の救出
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第1章 かつてあった青春 今そこにある灰
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剣の乙女は遺跡に潜り最高位悪魔と戦っていたようです。
仲間と共に戦いグレーターデーモンを倒して安堵しているようです。
彼女は、ゴブリンでなくて、本当に良かった、と呟いています。
まだおっぱいが小さい頃の話のようですが、既に目は見えなくなっているようです。
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第2章 かみきり丸、南の海へ
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ゴブリンスレイヤー一党は船に乗って海大蛇(シーサーペント)狩りをしていました。
元々海ゴブリン退治の依頼として受けた仕事です。
洞窟の奥に進むと鰓人(ギルマン)達が潜んでいました。
ゴブリンスレイヤーが「ゴブリンか?」と尋ねると「差別なんだからねぇっ」と言い返されてしまいます。
彼女たちに話を聞くと海を荒らす海大蛇が出没するようになったと教えられます。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンは居ないと知り帰る事を検討し始めました。
彼はゴブリン以外の出来事は本当にどうでも良いようです。
困っている鰓人たちを見かねた女神官と妖精弓手が上手にゴブリンスレイヤーの事を操縦しています。
彼女たちは二人で海大蛇退治に向かうと言い始めます。
ゴブリンスレイヤーが一緒に来てくれると見越しての行動でした。
鉱人道士と蜥蜴僧侶も良い作戦だと言って笑っています。
ゴブリンスレイヤーは珍しくゴブリン以外の化物と戦う事になりました。
海大蛇の鱗は固くてツルツルしているので矢では貫けませんでした。
ゴブリンスレイヤーと蜥蜴僧侶が銛を投げつけると刺さる事が分かりました。
しかしそれだけでは倒しきる事ができません。
ゴブリンスレイヤーは鉱人道士に《水歩》の術を使ってもらい海大蛇を海上に打ち上げました。
鰓呼吸が出来なくなった海大蛇は窒息しそうです。
無駄に苦しめない為に妖精弓手が矢で射て殺しました。
鰓人たちは太っ腹でした、壊した船を弁償しても配分可能な程の財宝をくれました。
彼女たちがくれたのは真珠とか珊瑚などです。
ギルドに戻ったゴブリンスレイヤーは「ゴブリン退治では無かった」と受付嬢に報告します。
受付嬢は言い訳をする事無く依頼の結果を聞き出そうとしました。
ゴブリンスレイヤーは、長い魚の怪物を倒したと報告しました。
受付嬢が怪物辞典で確認して海大蛇を倒した事が確認されたようです。
報告の終わったゴブリンスレイヤーは一党の傍に重剣士と魔女が居る事に気が付きました。
二人が臨時で一党を組んだのかと思ったら違いました。
二人ともパートナーを待っているだけでした。
それぞれ冒険に出発するらしいのでゴブリンスレイヤーは「気をつけろ」と告げています。
二人ともゴブリンスレイヤーが心配していると分かっているので上機嫌で出発していきました。
ゴブリンスレイヤーは報酬の分配をする事にしました。
其々が入手したアイテムから好きなものを貰い、残った品を換金する事にしています。
ここでゴブリンスレイヤーは牛飼娘への土産を選ぶ事になりました。
牧場では伯父さんが豚の世話をしています。
伯父さんは体力的な限界を感じているようです。
牛飼娘一人で牧場を運営させるのは難しい、人を雇うか?
しかし荒くれ者を牛飼娘の傍に置いて大丈夫か?と悩んでいます。
そこにゴブリンスレイヤーが戻って来ました。
明日は休みだから牧場を手伝えると告げて牛飼娘の元に向かいました。
牛飼娘と一緒に昼食を採る事になりました。
ゴブリンスレイヤーが土産があると言って貝殻を渡すと凄く喜んでくれます。
彼女は大事な物をしまっておく箱を持っています・・・そこに貝殻をしまいました。
明日は牧場を手伝えると教えると牛飼娘は明日の計画を立て始めます。
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第3章 小鬼殺し、都へ行く
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ゴブリンスレイヤーが朝の見回りを終わらせ訓練をしているとギルドの役人がやって来ました。
彼はゴブリンスレイヤーに客が来ているのでギルドに来て欲しいと言っています。
ゴブリンスレイヤーは牛飼娘の部屋に向かいギルドに行く事を伝える事にします。
「入るぞ」と言っていきなりドアを開けると全裸の牛飼娘が着替えを始めようとしていました。
ゴブリンスレイヤーは兜を背けて「朝食はいらん。出かける」と告げます。
牛飼娘は「ノ、ノック!ノック大事!」と何とか言葉を出しました。
ゴブリンスレイヤーは「すまん」と謝りました。
牛飼娘は「い、いや、良いけど・・・良いんだけど」と言っています。
ゴブリンスレイヤーは、ゴブリンだとすると手伝いは出来ない、と言ってギルドに向かいました。
牛飼娘は一緒に休日を過ごせなくなり落ち込んでいます。
ギルドに到着したゴブリンスレイヤーに受付嬢が誤ってきました。
彼女は先日の海ゴブリンの依頼がゴブリンでは無かった事を謝っています。
ゴブリンスレイヤーは、気にしていない、と告げて2階の応接室に向かいました。
応接室には剣の乙女が待っていました。
彼女は「来てしまいました」「ご迷惑、でしたでしょうか?」と言ってきます。
ゴブリンスレイヤーは「いや」と答えて依頼内容の確認に入りました。
剣の乙女から都に向かう街道にゴブリンが出没するので護衛をして欲しいとお願いされました。
詳しく聞くとゴブリンは巣を持たないそうです、ゴブリンスレイヤーは放浪部族だろうと予想します。
ゴブリン退治ができると知ったゴブリンスレイヤーは依頼を受ける事にしました。
仲間を呼ぶので待っていて欲しいと言っています。
ゴブリンスレイヤーは仲間と言った自分に驚いています。
休日に呼び出された妖精弓手は不機嫌でした。
依頼料も決めないで依頼を受けたゴブリンスレイヤーを咎めています。
女神官、鉱人道士、蜥蜴僧侶は依頼料を確認する前にゴブリンスレイヤーに同行する事を決めました。
彼らはゴブリンスレイヤーに毒されつつあるようです。
剣の乙女から前金として一人金貨一袋、都に到着し次第もう一袋が支払われる事になりました。
護衛の報酬としては破格の値段だったので鉱人道士は満足しています。
街を出る前にゴブリンスレイヤーは、見送りに来た牛飼娘と話しています。
牛飼娘の存在を知った剣の乙女は嫉妬したようですよ。
蜥蜴僧侶が御者を務める馬車に剣の乙女と彼女の侍女が乗り込み出発する事になりました。
最初の野営をしていると火の番をしているゴブリンスレイヤーの元に剣の乙女がやって来ました。
剣の乙女はゴブリンスレイヤーと色々と話したいようですが言葉が出てきませんでした。
彼女は水の街のゴブリンを退治してくれたので夜眠れるようになったとお礼を言ってきました。
ゴブリンスレイヤーは、起きているではないか、と答えます。
二人にはゴブリンしか共通の話題がないのでゴブリンが襲撃して来なかったって話になりました。
ゴブリンスレイヤーは今夜か明日にでも出てくるだろうと言っています。
水を飲む為に女神官が起きだしてきました。
彼女は剣の乙女がゴブリンスレイヤーと一緒に居るのに驚いたようです。
ゴブリンスレイヤーは起き出して来た、と事実を伝えます。
剣の乙女は「そんな子供のような言い方、しないでくださいまし」と拗ねています。
ゴブリンスレイヤーがゴブリンの気配に気が付きました。
女神官がメンバーを起こしてまわります。
各々装備の確認をしてからゴブリンとの戦闘に入りました。
襲って来たのは狼に乗ったゴブリンライダーと徒歩のゴブリンでした。
数が多かったので女神官に《聖壁》の奇跡を使ってもらいゴブリンを其処に追い込んで殺しました。
襲撃してきたゴブリンの総数は20匹程でした。
戦闘が終わるとゴブリンスレイヤーは剣の乙女に襲われた冒険者の数を教えて貰います。
殺したゴブリンと狼の腹を裂いて胃の内容物を確認しています。
巣を持たないゴブリンが襲った冒険者をどうしたのか確認したかったようです。
内容物からは6人分の部位は発見できませんでした。
他にもゴブリンが残っている可能性が浮上しました。
一党は都に到着しました。
都に入るには検問があるらしく長蛇の列ができていました。
鉱人道士は屋台で飲み物を買って来ました。
全員に飲み物を配っています。
鉱人道士が、都の方じゃチーズが良く売れると話に聞いていると教えてくれます。
ゴブリンスレイヤーは「それは良い事を聞いた」と言っています。
これを聞いて剣の乙女は牛飼娘に嫉妬したようです。
広野の方から国王が乗っている豪華な馬車が戻って来ました。
収穫の時期なので国王が徴税に行っていたんだとゴブリンスレイヤーが解説しました。
彼が農村出身だと告げると剣の乙女と女神官は意外感を持ちます。
国王が都に入ったので検問がスムーズになりゴブリンスレイヤー達の順番になりました。
兵士はゴブリンスレイヤーの風体を見て銀等級の認識票が偽物じゃないか?と疑ったようです。
ゴブリンスレイヤーも雑な対応をしているので相手に好感を持ってもらう事はできません。
剣の乙女がゴブリンスレイヤーの身分を保証すると兵士は納得してくれます。
剣の乙女の権威は絶大なようです。
女神官はゴブリンスレイヤーが都の城門を見上げている事に気が付きました。
ゴブリンスレイヤーは「一度、姉をここに連れてきたかった」と言っています。
女神官は「きっと、いつかそういう機会がありますよ」と返答しています。
あー・・・まだ彼女はゴブリンスレイヤーの過去を知らないようです。
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間章 おてんばな娘が冒険に行く事を考えるお話
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地位の在る兄を持つ、おてんばな娘は家の外に出たいと考えています。
兄に雇われている使用人(彼女の友達)の兄が行商人をしていると聞いて計画を練り始めました。
彼女は夜になったら家を抜け出すつもりです。
冒険譚を聞いてゴブリンの存在も把握しているようですが、酷い目に遭いそうですね。
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第4章 都邑の冒険
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都の中に入って一党は人の多さに驚いています。
まるで祭りが行われている様に思えたようでした。
一党は剣の乙女を至高神の神殿に送る事になりました。
神殿は地味な印象を与える質実剛健な作りになっていました。
ゴブリンスレイヤーが書庫に案内して欲しいと言い出すと剣の乙女が嬉々として案内役を買って出ます。
鉱人道士がそれよりも先に食事がしたいと言い出しました。
蜥蜴僧侶も同意したのでゴブリンスレイヤーは彼らの意見に従う事にします。
ここで女神官が行きたい場所があると言い出しました。
一人で出歩くのは危険だとゴブリンスレイヤーが主張したので妖精弓手が同行する事になります。
一党は三人と二人に別れて行動する事になりました。
剣の乙女からお勧めの酒場を教えて貰った鉱人道士たちは「黄金の騎士亭」に向かう事になります。
食事中にゴブリンスレイヤーが信じられない発言をしました。
彼は最近ゴブリン退治をしていない、それが楽しい冒険だった、と言いました。
妖精弓手に聞かせたかったですね。
ゴブリンスレイヤーは楽しいと感じる冒険は自分の務めでは無いと感じているそうです。
悩めるゴブリンスレイヤーを鉱人道士と蜥蜴僧侶が諭す事になります。
生きていく上で悩みは尽きないものであり、悩みながら進むのは当然だ、と言っています。
ゴブリンスレイヤーは納得したようでした。
女神官が向かったのは女魔術師が葬られているお墓でした。
女魔術師の墓前で彼女の弟に会った事と彼に指導を行った事を報告します。
そして自分がまだゴブリン退治をしている事を告げました。
女神官はまだ初めての冒険で失った仲間の事を割り切れないようです。
心配した妖精弓手は女神官の所為ではないでしょ、と励ましています。
他に生き残りの仲間は居ないのか?と聞かれて一人居るけど会う勇気が無い事を伝えます。
妖精弓手は気分を変える為に女神官を連れて浴場に向かいました。
コインを入れると水が噴き出す仕掛けが設置されていて妖精弓手が喜んでいます。
女神官は自分を見ている薄汚れた兵士を見つけました。
兵士に咎められる行動はとっていないよな?と自身の行動を振り返っています。
女神官と妖精弓手は洗いっこをしてお風呂を楽しんでいました。
妖精弓手がサウナに行ったので女神官は一人で湯船に浸かっています。
そこで一人の女性に声を掛けられました。
彼女は女神官に等級と装備品が何であるのか質問してきました。
彼女が冒険者志望の神官ではないか?と考えた女神官は丁寧に説明してあげます。
女性から8等級ではそんなものか、と言われて少しムッとしています。
立ち去ろうとする彼女に女神官は冒険者になるなら買い物はちゃんとした方が良いと助言しました。
妖精弓手が赤い顔で戻って来たので二人は上がる事にしました。
女神官の装備品が盗まれた事が判明しました。
女神官は初めてゴブリンスレイヤーに褒められた鎖帷子を大切に使っていました。
鎖帷子は女神官の心の拠り所になっていたようです。
それを失った女神官はワンワン泣いています。
女神官は残っていた薄汚れた兵士の服が入った籠の中に代金と思われる宝石を発見しました。
女神官は装備を奪ったのが風呂場で声を掛けてきた女性だと理解したようです。
妖精弓手が泣いてきる女神官を連れて戻って来ました。
妖精弓手から女神官の装備品が盗まれたと聞いて鉱人道士と蜥蜴僧侶が憤りを示します。
ゴブリンスレイヤーは何と声を掛ければ良いのか分からないので何も言えませんでした。
部屋に引き取り武器の手入れをしている彼の元に剣の乙女がやって来ました。
剣の乙女は女神官を慰めなかったゴブリンスレイヤーの事を咎めています。
ゴブリンスレイヤーが女神官の事を心配していると分かったようです。
明日、国王に会う事になるので、それとなく話してみる、と請け負います。
ゴブリンスレイヤーから、頼む、と言われて剣の乙女は嬉しくなったようです。
剣の乙女は書庫から持ってきた魔神信仰や紋様に関する書物を置いて戻る事にします。
おやすみなさいまし、良い夢を、と声を掛けました。
ゴブリンスレイヤーから「ああ」「お前もな」と言われます。
嬉しさの余り、剣の乙女は、扉を閉めてからへたり込む事になりました。
ゴブリンスレイヤーは書物を開き、ゴブリンの皮と比較しています。
街道で倒したゴブリンに描かれていた紋様は未収録のモノでした。
ゴブリンスレイヤーは都にもゴブリンが潜んでいる前提で警戒しています。
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間章 後悔は先に立たないというお話
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女神官の装備を持ち出したのはお金持ちの少女でした。
彼女は兄の供回りの兵士の衣装を持ち出して浴場に行ったようです。
充分な代金を払ったようですが女神官が大切にしていた装備品を持ち出した事を心苦しく思っています。
彼女のおっぱいは女神官よりも大きいのね、胸がキツイと零しています。
少女は「黄金の騎士亭」に向かい部屋を借りる事にしました。
憧れの馬小屋で眠る事になります。
彼女は都の外に出る事を目論んでいるようです。
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第5章 舞台裏の役者たち
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疲労困憊の国王は鉱人の王、圃人や獣人の長と軍議を開いています。
剣の乙女も出席していて報告を行っています。
令嬢剣士も女商人として出席していました。
彼女は家の財産を元手に商売を始めて頭角を現してきたそうです。
彼女は冒険者の訓練施設の建設状況を報告していました。
問題となっているのは冒険者になった新人の学ぶ意欲が低い事でした。
そこで彼女は食事を提供して訓練施設に新米冒険者を集める事を提案しています。
財源が無いのでこれまで冒険者ギルドに依頼していた鼠や黒蟲退治を訓練施設を通して行う事を提案します。
女商人はこれを実戦入門と呼んでいました。
国王は女商人の発想に共感を得ていますね、彼女の事が気に入ったようです。
会議の主な議題は都の北方に天の火石(隕石でしょ?)が落ちた事についてでした。
これの調査を冒険者に行わせる事が決ります。
女神官から装備を盗んだ少女は侍女の親類の商人に頼み込んで都を出る事に成功しました。
商人と少女は馬車で北に向かっていました。
ゴブリンライダーに襲撃される事になりました。
ゴブリンの怖さを知らない少女は戦おうとしています。
賢明な商人は馬車を捨てて馬で一緒に逃げようとしていました。
運動不足の少女は石の上を通過して馬車が弾んだ時に馬車から落下してしまいました。
ゴブリン達は彼女の顔をぶん殴り虜囚として連れて行ってしまいます。
賢明な商人は無謀な戦いを挑む事無く都に逃げ延びゴブリンが出た事を知らせる事にしました。
都の門まで戻って来た商人は親戚の侍女に彼女の仕えている王妹殿下が家出した事を伝えられます。
会議の場に部下が血相を変えて飛び込んできました。
ここで国王は妹がゴブリンに連れ去られた事を知る事になりました。
相手がゴブリンなので軍は動かせません。
一般的にゴブリンは最弱の化物と認識されているので軍を動かすと国の信用が落ちるようです。
そこで腕利ききで口の堅い冒険者が求められる事になります。
会議に出席していた剣の乙女に出陣を求める流れになってしまいます。
彼女はゴブリンが怖い事を秘密にしているので困った状況に追い込まれました。
震えているのですが国王から命じられれば逆らえない立場です。
困り果てている彼女の元に吉報が届きました。
女商人が呼んで来たようです・・・ゴブリンスレイヤーが現れました。
「俺が行こう。どこだ。数は」
剣の乙女は嬉しさと安堵から何度も頷いています。
彼女は更にゴブリンスレイヤーに惚れてしまったようですよ。
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間章 誰にとってのマスターシーンだったのかというお話
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国王に呼び出された勇者、剣聖、賢者が会議室にやって来ました。
会議が終わった様子を見て訝しんでいます。
国王から銀等級の冒険者に依頼を出した事を教えられました。
彼女たちは国王から火石の調査を依頼されました。
勇者は報酬は要らないと断ろうとして剣聖に尻を抓られています。
賢者が枢機卿と依頼の仔細を相談し始めました。
暇な勇者は金等級冒険者の犬人に昔話をねだっています。
国王は自分が冒険者ではなく国王になった事に窮屈さを覚えているようです。
自分の役割は認識しているようで、国のこと、都のこと、世界のことは自分と勇者で引き受ける。
だから妹を、どうか、頼むぞ、と祈るような気持ちでゴブリンスレイヤー達を送り出しました。
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第6章 王女の受難
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令嬢剣士の用意してくれた馬でゴブリンを追撃する事になりました。
女神官は投げ出すように宝石を置いて自分の装備を奪った姫の事を自分の都合しか考えないゴブリンの様だと感じています。
心優しい女神官はそれでも姫を助けようと思う事にします。
姫の事などどうでも良いと断じる行為はゴブリンの様に感じられたようです。
出発しようとしているところに剣の乙女がやって来て死の迷宮の地図をくれました。
地下4階までの地図だそうです、迷宮は地下10階まで存在します。
剣の乙女が4階より下に行くとゴブリンスレイヤー達では帰ってこれないと告げます。
下に行くにはアイテムが必要でそもそも入れないそうですよ。
彼女は地下4階から先に行くのに必要な飾り紐を貸してくれました。
ゴブリンスレイヤーは自分がまとめたゴブリンの紋様についての資料を渡しています。
剣の乙女は、無事のお帰りをお待ちしています、と言ってゴブリンスレイヤーを送り出しました。
令嬢剣士から、また冒険に行きたいですか?と聞かれます。
剣の乙女は、恐ろしいものに挑む勇気は、もうなくなってしまった、と答えました。
二人は軍議が続く会議室に戻る事にしました。
ゴブリンスレイヤーたちはゴブリンに襲われた馬車の残骸を発見しました。
ここで女神官は錫杖を発見しました。
残念ながら彼女の大事にしている鎖帷子は発見できませんでした。
争った跡はなく、姫がその場で手籠めにされていない事が分かりました。
商人の証言で姫が手の様なモノを額に翳されたと聞いていました。
姫が生け贄とされた事が予想されました。
今回の姫の誘拐事件は偶然が重なった突発的な出来事だったと判断して追撃する事になります。
しばらく進むと休んでいるゴブリンの一団を発見しました。
今は真昼なのでゴブリンにとっては真夜中です。
休憩していたゴブリンをゴブリンスレイヤー達が襲撃する事になりました。
ゴブリンスレイヤーは馬の手綱を女神官に任せて投石紐で石礫を放ちゴブリンを殺しています。
妖精弓手も手綱を鉱人道士に任せて弓矢でゴブリンを射殺しました。
狼を殺された残りのゴブリンを蜥蜴僧侶が八つ裂きにしました。
この一団は本隊から遅れた部隊だったようです。
姫は居ませんでした。
ゴブリンスレイヤー達は死の迷宮を目指して馬を進ませる事になります。
決戦は翌日になりそうです。
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第7章 胎魔の鼓動
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ゴブリンスレイヤー達は死の迷宮に到着しました。
ゴブリンスレイヤーが革の布と円盤状の水晶二枚を使い遠眼鏡を作ります。
妖精弓手が興味を示し覗き込んでいます。
ゴブリン語で書かれた看板を発見しました、そこには「おれたちのまち」と書かれていました。
城壁の上に登り街を迂回して迷宮への入り口に到着しました。
城壁に登る時に女神官が上を見ないでくださいね、とお願いしています。
パンツ見ないで下さいねって言ってるのね。
ゴブリンスレイヤーは上まで警戒する余裕は無いと返しています。
迷宮を前にして此処が石で作られた街である事を鑑み水攻め、火攻めは出来ないと判断しました。
迷宮に入りゴブリンを殲滅しながら進む事になりました。
ゴブリンスレイヤー、蜥蜴僧侶、妖精弓手が前衛を務め、鉱人道士、女神官が後衛を務める事になります。
全周を警戒しながら進む事になり、出てきた大量のゴブリンを殺しながら進んでいます。
数が増え過ぎたのでゴブリンスレイヤーが巻物を使う事になりました。
今回の巻物の出口は空に繋がっていました。
仲間が扉に飛び込んでから巻物の力を発動させました。
ゴブリンは巻物から発生して《門》に吸い込まれる事になりました。
ゴブリン達は高所に飛ばされて地面に向けて落下する事になったそうです。
世界のどこかで雨の代わりにゴブリンが降っていると知り妖精弓手はゲンナリしています。
一党が飛び込んだ先は真っ暗闇が支配する部屋でした。
灯りを付ける事が出来なかったのですがゴブリンも居なかったので休憩をとる事になります。
部屋の先で昇降機を発見しました。
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間章 宇宙的恐怖は剣と魔法の敵ではないというお話
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勇者、賢者、剣聖は天の火石と共に飛来した肉塊と戦っていました。
肉塊はどこかから飛来したゴブリンを取り込んで学習したようです。
そのお陰で馬鹿になったようですよ。
山頂に飛来したゴブリンはゴブリンスレイヤーが飛ばしたモノだと思われます。
勇者が聖剣で肉塊を吹き飛ばしたようです。
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第8章 災禍の中心へ
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到着した先にはゴブリンプリーストが居て邪神に祈りを捧げて《聖壁》の奇跡を使ってきました。
一党は驚きますが《聖壁》の使い方が下手だったようです。
ゴブリンスレイヤー達が確実にゴブリン達を仕留めて行きました。
後方で戦闘を観察している女神官がゴブリンプリーストが何を触媒として奇跡を使っているのかに気付きます。
ゴブリンプリーストは殺した冒険者やゴブリンの死体から流れる血を邪神に捧げる事で奇跡を使っていました。
死んでからも冒涜的な扱いを受けている事に怒りを感じています。
女神官は《浄化》の奇跡を唱えて流れ出る血を浄化してゴブリンプリーストの《聖壁》を打ち破りました。
守りを失ったゴブリンプリーストはゴブリンスレイヤーに倒される事になりました。
この階で動いているゴブリンが居なくなったので一党は戦闘が終わったと安堵しました。
攫われた王妹は生きていました。
女神官は打ち捨てられている大切にいていた鎖帷子を発見しました。
女神官は王妹を抱きしめ、もう大丈夫ですよ、と声を掛けています。
しかしゴブリンプリーストには息がありました。
死にかけのゴブリンプリーストが呪物を使い邪神に祈りを捧げます。
ゴブリンプリーストの体を引き裂いて魔神の手が出てきてしまいました。
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第9章 小鬼の手は滅びの印
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周囲は魔神の手の能力によって吹雪が吹き荒れる世界に変わりました。
蜥蜴僧侶は寒さに凍え動けなくなります。
鉱人道士が雪で作った壁の後ろに隠れて寒さを凌ぐ事になります。
斥候として魔神の手の動向を探っていた妖精弓手が弾き飛ばされます。
魔神の手は筋肉繊維を使い移動可能でした。
ゴブリンスレイヤーが対抗手段を考える事になります。
相手がゴブリンではなく、王妹も救出済みなので逃げようとしていたのですが倒すしか無くなりました。
ゴブリンスレイヤーはガソリンをかけて魔神の手の足元?が滑るようにします。
そして鈎縄を引っかけ魔神の手を引っ張ります。
女神官に昇降機の元に走って貰い剣の乙女に渡された青い紐を使ってもらいます。
昇降機は4階よりも下の階へ繋がりました。
奈落へと繋がる昇降機の穴に魔神の手を突き落す事になります。
諦め悪く穴を登って脱出を試みる魔神の手を女神官が《聖壁》で阻みました。
魔神の手が《聖壁》への体当たりを始めたので女神官は苦しそうにしています。
そこに昇降機が登ってきました。
魔神の手は昇降機と《聖壁》に挟まれて潰れる事になりました。
一党は昇降機で1階に戻ります。
そこでは大量のゴブリンが待ち構えていました。
魔神の手が派手に暴れたのでゴブリンが集まって来ています。
一党は疲弊していてとても切り抜けられそうにありませんでした。
そこに剣の乙女が神殿の僧兵を引き連れて援軍に来てくれました。
彼女はゴブリンスレイヤーに託された手紙を読んで此処に来ることを決心したようです。
ゴブリンスレイヤーはゴブリンの事を邪神の輩と伝えたようです。
女神官は震えながら指揮を執る剣の乙女の姿を見て彼女の気持ちに気が付いたようです。
自分がゴブリンスレイヤーの手に縋りついていた事に気が付いて恥ずかしくなっています。
女神官はゴブリンスレイヤーの力になりたい、との祈りを捧げました。
うーん、女神官はゴブリンスレイヤーに惚れているって訳ではないようです。
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間章 竜退治よりもたぶんマシなお話
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貴族と邪教徒が密談をしています。
彼らは天の火石の力で小鬼を操り姫を誘拐しようと計画していたようです。
誘拐した姫を贄として魔神を蘇らせる計画だったみたい。
呼び出した魔神と天の火石と一緒に飛来した者とを交わらせ、恐るべきものを作り出す計画だったようです。
貴族は「覚知神」を信じているようです。
密談してる二人の前に金剛石の騎士が現れました。
顔を見せろと喚く貴族に素顔を晒す事にします・・・「構わんが、後悔するなよ?」と言っています。
金剛石の騎士の正体は国王だったようです。
まあ王妹がゴブリンに誘拐されたのは彼女が迂闊だったと思いますが・・・
個人的な恨みもあり金剛石の騎士は二人と配下の者を斬り捨てたようです。
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第10章 祈りよ、天に届いているか
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辺境の街に戻って来た妖精弓手が不満をぶちまけています。
同席している魔女と受付嬢は、仕方ないな、といった表情で話を聞いています。
ゴブリンスレイヤーは王妹殿下を救出したのにゴブリン退治の報酬だけを受け取ったそうです。
女神官も、この功績を使い国王にゴブリン対策を頼むとか、金等級への昇格を願い出るとか、影響力を高めれば良いのに、と思っています。
事後処理に追われる剣の乙女とゴブリンスレイヤーは言葉を交わさずに別れました。
女神官は二人の間に言わずとも通じる何かがあったのだろうと感じています。
女神官は成長するのは難しいと思い溜息を零しています。
妖精弓手は、一瞬で木は育たない、と言って女神官を慰めています。
受付嬢も焦ったところで何も良い事はありません、と言って慰めています。
受付嬢が女神官にとって良い知らせを伝えてくれます。
助けられた王妹殿下が地母神様に帰依するそうです。
王妹殿下は、いつか女神官のように成りたいと、言っていたそうです。
女神官は嬉しさに涙する事になりました・・・憧れを抱かれたようですね。
ゴブリンスレイヤーは剣の乙女や令嬢剣士や女神官の様にはなれないと感じています。
神の存在を信じない彼には信じる事ができる人々が羨ましいようです。
ゴブリンスレイヤーは自分にできる事をやり続けるしか無いと決意を新たにしています。
牛飼娘が戻って来たゴブリンスレイヤーを迎えてくれました。
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成分美少女卑劣作戦仲間恋愛
評価AAAAAAAAAAABB
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