ラノベの感想) アサシンズプライド 第5巻 暗殺教師と深淵饗宴 (ファンタジア文庫)

概略:
ロゼッティの父親ブロサムの策略に嵌り困難な状況に追い込まれる事になります。フリーデスウィーデ女学院は三年に一度の研修旅行の為にブロサムが治める地底都市シャンガルタに向かう事になります。そこで生気だけを吸い取られる怪現象が発生しました。エリーゼが生気を吸い取られて昏睡してしまいます。同時にロゼッティが殺されました。クーファが犯人と疑われメリダが調査を始めます。

レーベル:ファンタジア文庫
発行日:2017/2/18
著者:天城ケイ
イラスト:ニノモトニノ
ISBN:978-4-04-072227-6
雰囲気:偽恋人、地底都市、昏睡事件、クーファ失踪、メリダとラクラ、クーファの正体、対決、義妹
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父親が無理矢理結婚話を進めようとしているのでロゼッティはクーファに偽恋人役を頼みます。
クーファがロゼッティのお願いをきいてあげるのがメリダには不満なようです。
新学期になりフリーデスウィーデ女学院に新入生が入って来ました。
新入生の中にメリダの事をお姉様と慕うティーチカ=スターチィが居ました。
彼女の母親は学院の理事をしています。
マダム・スターチィはクーファが居る事で学院の風紀が乱れていると主張しています。
ロゼッティの父親がフリーデスウィーデ女学院にやってきました。
ブロサム=プリケットというそうです。
彼はマダムたちに大人気でマダム・スターチィはクーファへの追及を止めてブロサムの元に走りました。
ブロサムは新入生の付き添いで学院に来ていたマダムに囲まれて喝采を浴びる事に成っています。
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メリダは奇妙な声を聞く事になりました。
彼女以外の誰にもその声は聴こえませんでした。
クーファが体調が悪いと言って集会を抜け出しました。
メリダはクーファが心配になり集会を抜け出し彼を探しに行きます。
ハーブ園に向かうと、来るな、との声を聞く事になりました。
声に逆らいハーブ園に近づくとブロサムと話し込んでいるセルジュを見かける事になりました。
セルジュはブロサムと知り合いで何らかの約束を交わしていたようです。
ブロサムが約束が違うとセルジュに文句を言っていました。
セルジュは成果を上げられないブロサムに、もう時間が無いんだ、と文句を言っています。
隠れて二人を観察しているメリダにロゼッティが声を掛けてきました。
ロゼティと一緒にクーファとエリーゼはメリダを探していたようです。
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クーファ達の存在に気が付いたセルジュが挨拶をしてきました。
ロゼティはクーファの事をブロサムに紹介します。
彼と交際しているので勝手に結婚話を勧めないで、と文句を言っています。
クーファを見たブロサムは恐怖心に襲われたようです。
生きていたのか!?と言ってビビっています。
慌てて、違う、そんな筈はない、と言って体裁を取り繕っています。
ブロサムはクーファが過去の事件の首謀者の少年に似ていると言っています。
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マダム・スターチィが悲鳴を上げます。
彼女の傍にティーチカが倒れていました。
外傷はありませんが生気が吸い取られていました。
ブロサムが犯人探しをすると言って残留するマナから犯人の特定を試みました。
ブロサムはクーファのマナと同色のマナが残留していると言っています。
クーファは疑われる事になってしまいました。
事件当時のアリバイが無かったのでクーファは反論をしませんでした。
心配しているメリダにセルジュがアドバイスをくれました。
彼は、残留しているマナだけで性別や年齢まではわかるわけがない、半分は口からでまかせだ。
なぜそんなことをしたのかまでは分からないが、ブロサムには気をつけろ、と助言してくれました。
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ブロサムがフリーデスウィーデ女学院を訪れたのは学院が3年に一度開催する研修旅行の為でした。
ロゼティの故郷の街《シャンガルタ》に向かい遺跡の調査を行う事になります。
ブロサムは生徒を迎えに来たようです。
《シャンガルタ》までバスで移動する事になりました。
途中で落雷に襲われましたが、ブロサムが調子に乗ったので危機に陥ります。
ブロサムは自分が開発した避雷針があるので雷が当たる事は無いと豪語していました。
しかし予想よりも落雷の数が多かったので避雷針が壊れてしまいます。
クーファとロゼッティが連携する事で落雷から逃げる事ができました。
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《シャンガルタ》に到着した一行を悲劇が出迎えてくれます。
街の住民が病気に感染したそうです。
容態を診たブロサムは彼が苦しまないようにとの配慮から殺す事にしました。
ブラマンジェ学院長は公開処刑は看過できないと忠告しています。
ブロサムは、シャンガルタに流行している奇病にかかった、原因も対策も不明なので殺すしかないのです、と答えます。
とんでもない街に研修旅行に来てしまったようです。
以降も街で奇怪な事件が続く事になりました。
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ロゼッティはクーファを連れて街を巡ってから実家の教会に泊まる事にします。
そこでは弟や妹たちが歓迎してくれました。
ロゼッティは孤児でブロサムが運営する教会に引き取られて暮らしていたようです。
ブロサムは孤児を自分の子供として教会で育てているようです。
その夜、教会の子供たちが生気を抜かれて昏睡状態に陥る事件が起こりました。
犯人は特定されませんでした。
シャンガルタに到着してからクーファは単独行動を取る機会が増えたので彼が疑われる事になりました。
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クーファはメリダの機嫌が悪い事を察して彼女をデートに誘いました。
クーファが連れて行ったのは磁場が乱れている場所でした。
そこは空中浮遊ができる場所でした。
メリダは喜んでいたのですが悲劇に襲われます・・・メリダにとっては嬉しい誤算だったと言えるのか?
クーファとメリダは密着状態になり離れられなくなってしまいました。
磁場が乱れているので二人の体が磁石となり引き合う状態になってしまいました。
二人はメリダの部屋に戻り密着状態で眠る事になりました。
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エリーゼがメリダにロゼッティの不審な態度を報告しようとしていたのですがクーファ探しに気を取られているメリダはエリーゼの話を聞く機会を逸してしまいます。
これが次の悲劇を呼ぶ事になりました。
エリーゼが生気を抜かれて昏睡しロゼッティが殺される事態が発生してしまいました。
ロゼッティが死んだと聞いてブロサムはクーファの事を犯人扱いしています。
ブロサムはロゼッティを生き返らせる事が出来ると言って彼女の死体を運び出しました。
フリーデスウィーデ女学院の関係者は錯乱しているブロサムを止められませんでした。
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クーファは行方不明でエリーゼは昏睡してしまいメリダは一人になってしまいます。
孤立無援のメリダを助けたのはラクラでした。
クーファの同僚である彼女はもしもの時はメリダの事を頼まれていました。
ラクラは女生徒に変装して街で情報収取を開始しました。
ラクラは姉役をやりたかったようですが体格的に小柄な彼女はメリダの妹役しかできませんでした。
ラクラはメリダに情報収集の仕方を教えながら情報を集めました。
調べている内容を悟られない為に関係ない事柄も聞き込んでいましたよ。
集めた情報からブロサムがミステリー・スポットと称して人々を遠ざけている場所がある事が分かりました。
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メリダがクーファに家庭教師をして貰っている事が街の住民にバレました。
彼らはクーファの事を事件の犯人だと疑っているのでメリダを人質にしようとしてきます。
新生徒会長のミトナ=ホイットニーの助けを借りてメリダは逃げ出す事に成功しました。
逃げ出したメリダは単身で怪しい場所の探索を始めました。
洞窟の中にあったブロサムの研究室を発見します。
そこでブロサムの日記を発見しました。
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日記にはセルジュに研究が嗅ぎつけられた事と彼が研究に協力してくれた事が記されていました。
セルジュは何らかの事態を打開する為にサラシャとメリダの力を必要としているようです。
二人の事を《神の御子》と呼んでいるようです。
メリダは屑鬼(ルー・ガルー)に襲われる事になりました。
ルー・ガルーはブロサムの実験の結果生み出された存在のようです。
ルー・ガルーを差し向けて来たのは事件の首謀者と思われる声の主でした。
メリダは果敢に戦いを挑みますが今の彼女の力ではルー・ガルーを倒せませんでした。
追い込まれた彼女は隠れていたクーファに助けられる事になりました。
この時のクーファはハーフ・ヴァンパイアの姿に変化していました。
彼が一人で行動していたのは吸血鬼化している姿を見られない為でした。
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メリダはクーファからこの街で起こっている事件の発端を聞かされる事になりました。
クーファは母親と一緒に夜界から逃げてきたそうです。
死にかけている二人をブロサムが街に迎え入れてくれたそうです。
ブロサムのお陰でクーファの母親は人間らしい最期を迎える事ができたそうです。
クーファはブロサムに感謝しているようです。
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街で暮らし始めたクーファは母親の墓を荒らされて困っていたそうです。
荒らされた墓に花を供えようとしているロゼッティと出会ったそうです。
最初は彼女も母親の墓を荒らそうとしていると思ったクーファは怒鳴ってしまったそうですよ。
しかしロゼッティが花を供えようとしていると分かり仲良くなったそうです。
ロゼッティもクーファと同じ孤児でした。
彼女もブロサムに引き取られて教会で暮らしていました。
ロゼッティがクーファの母親の墓前で彼の妹になると言った事で彼女はクーファの義妹となりました。
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暫く平和に暮らしていたそうですがロゼッティがブロサムの実験で死にかける事態が発生しました。
ブロサムはランカンスロープと取り引きして知識を与えられていたようです。
実験が失敗して多くの犠牲者が出ました。
クーファも実験で犠牲になったのですがハーフ・ヴァンパイアだったので生き延びました。
そこに白夜騎兵団がブロサムを討伐しようと攻め込んで来ました。
ランカンスロープ相手に二人の団員が犠牲になりましたが隊長の攻撃でランカンスロープを倒せました。
まあ倒しきる事はできなかったのですが、その時は倒せたと思ったようです。
クーファは死に掛けのロゼッティを助ける為に彼女を自分の眷属にしました。
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眷属にする場面を隊長に見られてしまいます。
クーファは自分が団員になる代わりにロゼッティを見逃して貰う事にします。
眷属になったロゼッティは一命を取り留める事になりました。
クーファはロゼッティの記憶を消して彼女を普通の人間として暮らさせる事にします。
ロゼッティの記憶が一部抜け落ちているのはクーファが記憶を消した結果のようです。
クーファは白夜騎兵団で活動しつつロゼッティの監視を行う事を決めました。
貴族でもないロゼッティにマナが発現したのはクーファの眷属になったからでした。
これはクーファにも予想外だったようです。
クーファとしては平和に暮らして欲しかったのですが、ロゼッティはマナ能力者として頭角を現し聖都親衛隊に入隊するまでに成長してしまいました。
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メリダはクーファの真の姿を見てしまったので記憶を消されそうになります。
ここでメリダはクーファの事を忘れたくないと訴えました。
メリダに惚れ込んでいるクーファは彼女の涙に負けてしまい記憶を消す事を止めました。
メリダはクーファの心を捉えられていないと不安がっていますがガッチリ握っているように思えます。
クーファは更なる不安材料を抱え込む事になってしまいました。
クーファがランカンスロープだと分かってもメリダは怖がったりはしませんでしたね。
深く彼の事を愛しているように思われます。
メリダはクーファの秘密を共有出来て満足そうにしています。
クーファはメリダを使いロゼッティを正気に戻す作戦を建てました。
メリダはクーファにしごかれる事になります。
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ロゼッティとブロサムの用意した婚約者であるディックの結婚式が行われる事になりました。
ブロサムは既成事実を作りロゼッティを街に留めようと考えていました。
「その結婚!待ったぁーっ!!」と叫んでメリダが教会に踏み込みました。
メリダはクーファを掛けた一騎打ちをロゼッティに挑む事にします。
クーファの名前を出すとブロサムの作った薬で意識操作されているロゼッティが正気を取り戻します。
メリダが、ロゼッティは自分からクーファにキスしたけど、自分はクーファからキスされた、二回も、と言ったのが効果的だったようです。
式にはフリーデスウィーデ女学院の関係者も参列していたのでメリダの爆弾発言を聞く事になりました。
クーファは鬼畜教師と呼ばれる事になってしまいます。
メリダとロゼッティの一騎打ちが始まりました。
メリダは頑張っていたのですが劣勢でした。
メリダはロゼッティの体に隠れていた小さな蜘蛛を狙っていました。
メリダの攻撃を受けて小蜘蛛が苦しみ始めました。
メリダの攻撃はランカンスロープに対して効果が大きいようです。
逃げ出した小蜘蛛をロゼッティが追って行く事になります。
メリダの役目は此処まででした、逃げたランカンスロープの相手はクーファとロゼッティがする事に成ります。
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生気を吸っていたのはロゼッティでした。
クーファが塞いだ眷属になった記憶に刺激を与えられたロゼッティは血を吸いたくて仕方なかったようです。
しかし人間としての理性が吸血行為を思いとどまらせていたので生気を吸われるだけの被害者がでたようです。
ブロサムを騙して利用していたのはナクアという《大蜘蛛(アラクネ)》でした。
クーファはロゼッティに自分の血を吸わせて彼女の吸血衝動を満たしてあげます。
ナクアは吸血鬼と眷属を相手にする事になりました。
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クーファとロゼッティはナクアを落雷の渦巻く上空に打ち上げて倒しました。
溜まりに溜まっていた雷のエネルギーがナクアの体を焼きました。
ナクアは小さい蜘蛛に分裂して逃げようとしましたが多くのマナ能力者が街に来ていました。
フリーデスウィーデ女学院の生徒や教師の手で分裂した小蜘蛛を殺されてしまいました。
クーファに本体を潰されてナクアは消滅する事になりました。
ナクアはフリーデスウィーデ女学院の生徒を生け贄にしようと考えていたのが仇となりました。
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クーファはロゼッティの記憶を封じる事にしました。
これはロゼッティの吸血衝動を抑える意味があるようです。
自分が眷属だと忘れる事で吸血衝動が無くなるようです。
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ブロサムがナクアの言いなりになっていたのは彼の奥さんを助ける為でした。
ブロサムの奥さんは半身がランカンスロープ化していました。
ランカンスロープから人間に戻す研究をしていたようです。
その過程で失敗作として屑鬼ができてしまったようです。
ナクアは自分の勢力を増強する為にブロサムに実験をさせていたようです。
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クーファは団長に持たされていた薬を使う事にしました。
偶然できてしまったランカンスロープを人間に戻せる薬だそうです。
製法が確立されていないので同じものを作れる保証は無いそうです。
一人分しかない薬の使いどころを見極めろと団長に助言されていました。
クーファやロゼッティに使えば人間に戻れるそうです。
クーファはその薬をブロサムの奥さんに使いました。
これはランカンスロープの自分と母親を受け入れてくれたブロサムに対する恩を返す為だそうです。
ブロサムの奥さんは人間に戻る事ができました。
奥さんが助かったのでブロサムは自分の行ってきた犯罪を告白して罰を受ける事になりました。
奥さんは教会の孤児院を運営しながらブロサムの帰りを待つ事になりました。
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フリーデスウィーデ女学院は研修旅行を終えて学院に帰る事になります。
クーファは新生徒会長のミトナ=ホイットニーに話しかけられる事になります。
ミトナが壮大な野望を打ち明けてきました。
彼女は所謂、ユリが好きなんだそうです。
百合関係を促進する為に《姉妹(カデット)制度》の導入を検討しているそうです。
しかしクーファが大人気の現状でカデット制度を導入していも効果が薄いと嘆いています。
クーファは関わり合いになりたくないと考え彼女の前から逃げました。
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クーファはロゼッティに話しかけます。
ロゼッティが聖都親衛隊に入隊した理由が分かりました。
彼女は封印された記憶を一部覚えているようです。
自分に兄のような存在が居た事を覚えているようです。
相手の顔を覚えていないので自分で探す事が出来ません。
そこで自分が有名になり兄の方から見つけて貰おうと考えたそうです。
彼女はクーファと一緒に育った記憶を朧げに覚えているようです。
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クーファの元にラクラがやって来ました。
彼女はクーファの留守中にメリダを守った功績を誇ってきます。
自分に借りが出来たんだから自分のパシリをやれと言っています。
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メリダがご機嫌なのでエリーゼが訝しんでいます。
メリダがアドバンテージを得ているのはよろしくない、と言ってエリーゼがクーファの頬にキスしてきました。
エリーゼの大胆な行動にメリダとロゼッティが悲鳴を上げています。
キスしたエリーゼは唇を舐めて、これが男の人の味、と言っています、うわーエロいですねー。
クーファは唖然としていますね。
エリーゼの大胆な行動はバスに乗っている女生徒に見られていました。
ミトナにも見られてしまい追及される事になります。
形勢不利を悟ったクーファはバスの天井に逃げる事にしました。
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クーファがロゼッティに気を遣っていたのは義妹だったからのようです。
妹を見守る兄の気分のようです。
ロゼッティは記憶を封じられたのでそれを知りません。
メリダだけが知っています。
メリダが少しだけ有利になったようにも思われますね・・・
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成分美少女レッスンラッキースケベ
評価AAACAAAAA
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