ラノベの感想) 魔法使い黎明期 劣等生と杖の魔女 (講談社ラノベ文庫)

概略:
ウェニアス王国王立魔法学校に通うセービルは劣等生です。落第しそうな彼をアルバス学園長が呼び出しました。彼女は特別実習を行い成績不振の補修を行うと言っています。セービルの他にも参加者が居るので引率の魔女と一緒に魔女の村まで行って欲しいと言われます。アルバスが手配した引率の魔女がロー・クリスタスという魔女に懐柔されました。ゼロの書を読みたいローはアルバスに近づく為に引率の仕事を横取りしていました。他に魔女の当てが無いアルバスはゼロに会わせる事を条件にローに引率を依頼しました。ローに引率されて魔女の村を目指す事になりますが、魔女狩りに遭ってしまいます。襲ってきたのは教会と魔女の融和政策により解体された組織の生き残りでした。彼らは反魔女派に雇われているようです。セブの意外な才能が襲撃者を撃退する事になります。

レーベル:講談社ラノベ文庫
発行日:2018/8/31
著者:虎走かける
イラスト:いわさきたかし
ISBN:978-4-06-513295-1
雰囲気:落第、特別実習、魔女、襲撃者、混浴、試験、合格、商売
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ウェニアス王国王立魔法学校に通うセービル君はアルバス学園長に呼び出されました。
魔法が上手く使えないセービルは退学になるのではないかとビクビクしながら学園長室に向かいます。
学園長室の前で小さな女の子と出会いました。
彼女は学園長室に入ろうとしているようでしたが扉が開けられませんでした。
セービルが学園長室に用があると教えると一緒に入ろうとしてきます。
部外者を勝手に入室させるのは不味いと考えたセービルは彼女を止めようとします。
二人でドタバタしていると中からアルバス学園長の下僕ホルデムが出てきました。
彼は狼の獣堕ちでセービルを呼びに行こうとしていたようです。
女の子とホルデムは旧知のようです、ホルデムの事を三流下僕と呼んでいます。
ホルデムは女の子の事を不快害虫と呼んでいます。
女の子はロー・クリスタスという名前のようです。
中世的な顔立ちの巨乳な女の人が廊下に出て来ました。
彼女の姿を見たセービルは彼女の事を「入学手続き受付の人だ」と言ってしまいました。
巨乳ちゃんから自分が学園長だと自己紹介されてしまいます。
セービルは終わった、退学になると確信しています。
セービルの発言を聞いたローが笑い出しました。
ローの存在に気が付いたアルバスが慌て始めました。
ローは見た目は小さな女の子ですが300年程生きている古の魔女でした。
アルバスは廊下で騒ぐと自分の権威が地に落ちると考えローを学園長室に入れました。
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アルバスはセービルに特別実習を行って貰うと言ってきました。
このままでは成績不振なので特別実習を行うと言っています。
ウェニアス王国から南に行くほど魔女への偏見が強くなるそうです。
南に実験的に作った魔女が統治する村に行き、魔法を広める事が目的だそうです。
セービルは魔法学校に入学する以前の記憶を持っていません。
退学になると魔法学校で得た知識を封じられる事になります。
セービルは全てを失う事になってしまいます。
記憶を失いたくないと考えたセービルは特別実習に参加する事を決めました。
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ローがアルバスに会いに来た理由を述べています。
彼女は魔法の根幹をなすゼロの書が読みたいと言っています。
アルバスはローの事を危険な魔女と考えているので彼女のお願いを却下します。
ローは交換条件を用意していました。
特別実習に参加する生徒を南にある魔女の村まで連れて行く事になっています。
それには引率の魔女が手配されていました。
ローはその魔女と交渉して自分が引率役を引き受けると言って交渉を成立させています。
引率役だった魔女は面倒事から解放されて喜んでいたようです。
アルバスは勝手な行動をする魔女に頭を痛めています。
ローは学園長室の前でセービルにナイフに変化した魔法の杖を突き付けて脅しています。
そんな危険な魔女に引率は任せられないと難色を示します。
ローは引率を引き受ける条件としてゼロの書の閲覧を要求してきました。
アルバスは閲覧はさせられないがゼロの居場所を教える事はできると提案してきます。
ゼロ本人に会えると聞いてローは引率する事を決めました。
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待ち合わせは街の出入り口である南坑道になりました。
そこで特別実習の参加者と合流する事になりました。
参加者はセービル、ホルト、クドーと他2名でした。
ホルトは学園で秀才と呼ばれる魔法の才能を認められている生徒です。
彼女は面白そうだと志願したそうです。
クドーは爬虫類の獣堕ちで学園でも浮いた存在でした。
クドーは引率は要らないと言って2名の生徒を連れて勝手に出発してしまいました。
結果としてセービル、ホルト、ローの3人で馬車に乗って移動する事になりました。
互いの呼び名が短くなりました。
セービルはセブと呼ばれ、ロー・クリスタスはロスと呼ばれる事に成ります。
親密度が上がったようです。
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セブが如何にも魔女だって服装をしていたので彼の服を買う事になりました。
ホルトが旅に不必要な物を大量に持ってきていたのでロスが選別して不用品を売り払う事になります。
売り払ったお金でホルトが食べ物を買い込んでいました。
セブはホルトが自分で食べようと考えていた串焼きを食べてしまいます。
ホルトがお腹痛くなっても知らないから、と言っていました。
馬車に乗り移動が始まったのですがセブが乗り物酔いを起こしました。
ゲーゲー吐いているので馬車を降りて徒歩で次の宿場を目指す事になりました。
野営する事になりロスがルーデンスの魔杖を使い鍋料理を作ってくれます。
ロスはルーデンスの魔杖の事をルーデンスちゃんと呼んでいます。
水を汲みに行くとルーデンスちゃんが鍋の形に変化しました。
そのままルーデンスちゃんを火にかけて鍋料理を作っています。
ホルトはルーデンスちゃんを鍋扱いするロスに驚き悲鳴を上げています。
ルーデンスちゃんは持つと魔力を根こそぎ吸い上げる恐ろしい魔法の杖です。
ロスがルーデンスちゃんと交わした契約を教えてくれました。
ルーデンスちゃんがロスの旅の補佐をしてロスがルーデンスちゃんの足になるそうです。
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ルーデンスちゃんは杖に封印された悪魔です。
400年ほど前の魔女が悪魔の魂を呼び出そうとして失敗し、悪魔を呼び出したそうです。
呼び出された時に杖に封印されてしまったそうです。
杖を握ると魔力を全て吸収されると判明したので封印されていたそうです。
それをロスが発見したそうです。
ルーデンスちゃんがロスに契約を持ち掛けて来て二人は契約を交わしたそうです。
その時にロスは魔力を全てルーデンスちゃんに吸い取られたそうです。
現在の彼女はルーデンスちゃんの魔力で存在を維持されているそうです。
ルーデンスちゃんが破壊されるとロスも死ぬそうです。
魔力を持たないロスは単独では魔法が使えないそうです。
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次の宿場町でクドーと共に旅立った二人の生徒と出会う事になりました。
二人は野党に襲われたと言っています。
クドーが二人の事を足手まといだと言って一人で逃げたと言っています。
野盗はクドーを追っていったので二人は無事だったそうです。
話を聞いたロスはクドーを追っていったのは野盗ではなく魔女狩りだと断定しました。
クドーは二人を逃がす為に魔法使いは自分だけだと主張したようです。
ロスはセブ達に宿で待っているように言い渡しクドー救出に向かいました。
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残されたセブとホルトはクドーを助けに行く事を決めます。
二人の生徒は獣堕ちのクドーの事を嫌っているようです。
獣堕ちなんか助けに行けるか、と言って同行を拒否しました。
セブとホルトは二人でクドーを探しに行く事になりました。
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森の中でクドーの血痕を発見しました。
崖の下に逃げた様だったので二人は崖下に下りる事にします。
二人は切り捨てられていたクドーの尻尾を発見しました。
ホルトが布に包んで運ぶ事になります。
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負傷したクドーは回復を図りつつ救援が来ることを期待します。
逃げ延びる為に必要な水を汲みに川の近くまで移動する事にします。
そこで教会騎士団のメンバーの存在に気が付いて逃げようとしましたが罠に掛かってしまいます。
クドーの前に魔女の浄火(デア・イグニス)の裁定官が現れます。
教会と魔女が共同歩調をとるようになりデア・イグニスは解体されたのですが彼は反魔女派に雇われているようです。
クドーは殺されそうになっています。
そこにロスが現れて裁定官と戦う事になります。
ロスが持っている杖がルーデンスの魔杖だと分かった裁定官は逃げようと考え始めます。
そこにセブとホルトがやって来てしまいました。
裁定官はセブ達に襲い掛かってきます。
セブはホルトを庇って裁定官に捕まりました。
裁定官はロスにルーデンスの魔杖を手放せと命じてきます。
ロスは従うしかありませんでした。
裁定官がホルトにロスを縛れと命じてきました。
セブは裁定官がホルトの名前を知っている事に驚きます。
裁定官がホルトが反魔女派の偵察要員だと暴露しました。
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ホルトは獣堕ちで教会に預けられていたそうです。
魔法学校が生徒を募集したのでそこに潜り込んで魔女となりウェニアス王国の情報を反魔女派に流す事が目的だったそうです。
卒業するとスパイ活動をする事になるのでホルトは落ちこぼれる方法を模索していたそうです。
しかし彼女には魔法の才能があったので落ちこぼれる事はできませんでした。
卒業を先延ばしにする為に特別実習に志願したそうです。
裁定官はロスを縛ったあとセブを殺すと言っています。
ホルトは魔法を使い裁定官を攻撃する事にしました。
しかし魔法に対する対抗手段を準備してる裁定官には通用しませんでした。
裏切り者と判断されたホルトが殺されそうになっています。
セブは自分が犠牲になる事でホルト達を助けようと考えルーデンスちゃんを握りました。
セブは「使え」との声を聞きました。
セブがルーデンスちゃんを握ると爆発が起こりました。
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セブは死を覚悟していたのですが生き残りました。
爆発時に裁定官は逃げ出したようです。
プリプリ怒っているロスからお説教を受ける事になりました。
ロスは無鉄砲な三人の事を蛮勇と言って怒っています。
クドー、ホルト、セブに顔を近づけて説教しています。
三人とも顔が近いと言って悲鳴を上げています。
幼女の顔に300年生きている魔女の迫力が浮かんでいたようです、とれも怖かったみたいです。
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ロスからセブが助かった理由の説明が行われます。
本来ならばルーデンスちゃんに魔力を根こそぎ吸い取られてセブは死ぬ筈でした。
しかしセブの保有している魔力量が底なしだったのでルーデンスちゃんには吸い切れなかったそうです。
ルーデンスちゃんが吸い切れなかった魔力が漏れて爆発したそうです。
ルーデンスちゃんが再び満腹状態になったのでロスの寿命も延びたそうです。
クドーが尻尾を回収してくっ付けようと考えました。
ホルトが申し訳なさそうに魔法を使う触媒として使ってしまったと伝えました。
一人で魔女の村に向かうと強がっていたクドーも同行する事になりました。
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宿の外で星を眺めているセブの元にホルトがやって来ました。
ホルトは自分の正体を打ち明けてきました。
ロスから自分が獣堕ちだと教えられたそうです。
ホルトは獣堕ちのクドーを差別しないセブの様子を見ていて嬉しかったそうです。
ホルトがセブに告白してきましたよ。
二人は最初ロスに恋人と勘違いされました。
次に勘違いされたら否定しなくてもいいよ、と言ってきました。
セブは固まってしまいます、恥ずかしくなったホルトは、もう寝る、と言って去って行きました。
呆然としているセブの背後からロスが現れます。
「あれはキスをするべき場面じゃったぞ。セブ君よ」と言っています。
ロスは最初から見ていたそうですよ。
若者の色恋沙汰を覗き見するのが楽しいそうですよ。
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翌朝アルバス学長の使いと名乗る魔法使いが現れてクドーと共にいた二人を連れて行きました。
ロスが二人が学校に連れ戻された理由を教えてくれます。
抜け目のないロスは二人の部屋に盗聴用の仕掛けを施していたそうです。
二人は魔法学校の情報を教会関係者に流している内通者でした。
二人は記憶消去のうえ放逐されるそうです。
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クドーの失われた手を再生する事になります。
クドーは治癒系の魔法が得意なので自分で魔法を掛ける事になります。
クドーは魔力が足りないと言っていますがロスが的確な助言をしています。
セブの魔力を使えば魔力切れを起こさずに治癒魔法を行使できると教えています。
セブとクドーが手を繋いでクドーがセブから魔力を引き出し治癒魔法を使う事になります。
調整を知らないセブが魔力を与えようとするとクドーは破裂するそうです。
クドーは魔法を詠唱する事を恥ずかしがっています。
魔法の発動に失敗すると詠唱しても何も起こらないようです。
クドーが治癒魔法を唱えると失われていた手が再生しました。
宿の食堂で魔法を使ったので周囲の客に見られました。
周囲の客から、凄いとの称賛の声が掛けられました。
ロスは三人のヤル気を維持する為に魔法使いが称賛される事もあると教えたかったようです。
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ロスが馴染にしている宿に泊まる事になりました。
宿の主人が幼い頃に助けた事があるそうです。
それを恩義に感じている主人は毎回ロスに最高級の部屋を提供してくれるそうです。
セブとクドーは薄汚れていたので風呂に入る事にしました。
クドーから魔法使いになりたい理由を聞く事になりました。
クドーは幼い頃に見世物小屋で飼われていたそうです。
再生能力を持っていたので腕を斬り落とされても再生する姿を見世物にされていたそうです。
魔女が起こした”北の災厄”に巻き込まれて見世物小屋で生き埋めになっていたそうです。
そこを破竜王に助けられたそうです。
破竜王に憧れたクドーは彼が率いる教魔兵団に入りたいと思ったそうです。
しかし弱い自分が入団するには魔法使いになるしかないので魔法学校に入学したんだそうです。
クドーがセブの目的も聞いてきました。
セブにはクドーの様な目的は無いので返答に困っています。
そこにロスが全裸で入ってきてしまいました。
セブとクドーは彼女の全裸を見てしまい動揺しています。
二人は浴場は混浴じゃないと説明しましたがロスは知らなかったようです。
100年前までは混浴は当たり前だったと言って気にしていません。
ロスが背中を流してやると言って接近してきます。
ロスは二人が慌てる姿を楽しそうに見ていますよ。
我の美しい肉体を見て下半身が熱く滾ってしまうのか?
それを恥じているのか?
許す!我は人間の本能を愛する。
存分に滾らせるがいい、と言っています。
とても楽しそうです。
二人は逃げ出す事にしましたが、ロスが不穏な事を言っています。
ホルトも一緒に連れてきたような事を言っています。
二人が脱衣所に入るとホルトの全裸を拝む事になりました。
クドーが咄嗟にセブが腰に巻いていた布を剥ぎ取りホルトに差し出しました。
悲劇、ホルトは滾っているセブの下半身を直視する事になりました。
「ぎゃー!おばけー!」と悲鳴を上げてホルトが逃げ出しました。
クドーが「俺もソレは化け物だと思う」と零しました。
セブの滾った下半身は巨大なようです。
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デア・イグニスを撃退してからは平和な旅が続きました。
ロスから彼女の生きる理由が楽しむ事だと教えられます。
ロスは死を超越しているので食べる必要も子孫を残す必要も無いそうです。
唯一残された欲求が楽しむ事なんだそうです。
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無事に魔女の村の近くまでやって来た一行は逃げてくる男の子に遭遇しました。
男の子に言われて一行は一緒に隠れる事になりました。
男の子は魔術を使い結界を張ります。
ロスは魔術の完成度の高さに驚いています。
追手がやって来て男の子を探しています。
やって来たのは白い獣堕ちでした。
剣を振り回して男の子を探しています。
恐怖から男の子が結界の外に飛び出してしまいます。
セブたちもつられて結界から飛び出してしまいました。
獣堕ちはセブ達を見て特別実習生か、と言っています。
獣堕ちは何かを知っているようですよ。
ロスがセブ達に走れを命じて獣堕ちと対峙する事になります。
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獣堕ちはロスとの戦いを好みませんでした。
逃げ出した子供が村に返れば満足だ、と言っています。
獣堕ちはロスの持っている魔杖がルーデンスの魔杖だと知っていました。
ロスは獣堕ちの行動に違和感を感じています。
獣堕ちは大事な生徒を追ってやれ、また後でな、と言い残して立ち去りました。
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村に戻った男の子が教会の神父に抱き着いています。
男の子はライオスと言う名前だそうです。
神父にセブ達がウェニアスから来た魔法使いだと紹介してくれます。
神父も特別実習の話を知っていました。
神父から、この村は特別実習を行える状態ではない、帰りなさい、と告げられます。
ホルトが魔法が使えるので何か手伝えると主張しますが否定されます。
神父から2年前にこの村を欲する魔女が現れた。
先任の魔女は争いを嫌い村を明け渡した。
新たな魔女は傭兵に村人の監視をさせて徴税を始めた、と教えられます。
逆らわなければ平穏は約束されているので、そう悪い状況ではない、と言っています。
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神父からアルバス学長が村の現状を知っていると教えられます。
アルバス学長がセブ達を退学させる為にこの村に送り込んだと教えられました。
事実を受け入れられない三人は魔女を倒せば問題は解決すると主張します。
神父から南では教魔兵団は教会騎士団を名乗っている。
魔女に作られた村が魔女と獣堕ちに支配されたからって嘲笑するだけです、と教えられました。
神父の話を信じそうになっている三人の前にロスがやって来ました。
ロスは神父の事を疑っています。
ロスは神父の見た目に騙されるな、と言っています。
ロスは道中デア・イグニスの裁定官に襲われた事を教えます。
神父は裁定官の事を知っているようです「暴虐の」と言っています。
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一行はライオスの父親に引き合わされる事になりました。
ライオスの父親から2年前から魔女に支配されて村から出られなくなったと教えられました。
一行は空き家に案内されて一晩過ごす事になりました。
案内された空き家は思いの外綺麗に整えられています。
ロスは空き家の中を見分して考えを纏めています。
彼女は村を支配している魔女を殺す事を決めました。
ついでに自分を騙したアルバスの事も殺す事にします。
ロスは、ムカつくじゃろ?と言っています。
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ロスはヤル気満々です。
セブは問題の魔女にまだ会っていない、教魔兵団に依頼すれば、この村は戦場になる。
自分たちだけでやるべきだと主張しました。
クドーは反対していますね。
セブの主張を勝ち目のない戦いで死ねと言ってると非難します。
セブは自分だけでもロスに同行すると言い出します。
ホルトはセブに死んで欲しくないと言って彼を止めます。
しかしセブにはホルトが心配する理由が分かりませんでした。
「え?なんで?」と言ってしまいます。
セブの無理解に驚いたホルトは泣きながら出ていきました。
セブは慌てて追いかけて謝ろうとしますがロスに止められます。
理由が分からないのに、とりあえず謝って機嫌を取ろうとするのは一番悪い、と言っています。
無理解なセブにクドーが理由を教えてくれます。
ホルトは友達だからセブの事を心配していたそうです。
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逃げ出したホルトは教会に駆け込みました。
そんな自分の事を魔法使いではなく教会信者みたいだ、と自嘲しています。
悩めるホルトにリーリと名乗る女の子が話しかけてきました。
リーリは魔法使いが教会信者でも良いんだと言っています。
神父様もいつも、そう言っているそうです。
そこに神父がやって来ました。
神父はデア・イグニスの裁定官でした。
神父がホルトに取引を持ち掛けてきました。
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ロス、セブ、クドーは村の近くで洞窟を発見しました。
中に入ると血の痕が残っています。
洞窟の中からホルトと問題の魔女の気配が漂ってきました。
尻込みしているクドーの事をロスは挑発してきます。
しかし説得に失敗してクドーは洞窟の外に出ていってしまいました。
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洞窟から出たクドーは白い獣堕ちに出会います。
獣堕ちは見捨てたのか?と聞いてきました。
クドーが関係無いだろ、と答えると、大ありだ俺はお前が気に入っている、と言われます。
獣堕ちはクドーを仲間にしたいと誘ってきました。
仲間になれば魔法を覚えられて、教魔兵団にも推薦できるそうですよ。
クドーはちょっと心が動いているようです。
ホルトをどうしたのか聞くと、獣堕ちは「殺して食った、いい味だったぜ、若い女の肉は柔らかくていい」と言っています。
クドーはホルトが食い殺されたと知り怒りに満たされます。
怒りによって恐怖を塗りつぶした彼は実力上位の獣堕ちと戦う覚悟を決めました。
.
洞窟を進んだ先に扉がありました。
セブは失われた記憶が蘇りかけています。
ロスが止める間も無く、扉から伸びてきた植物の蔓がセブを引き込みました。
追いかけようとしてロスは神父の攻撃を受けてルーデンスちゃんを奪われてしまいます。
杖を失った状態でロスは扉の中に閉じ込められる事になりました。
セブはロスに、目の前の魔女が記憶に残っている人だと言っています。
魔女はセブの事を待っていたと言っています。
セブの為にこの村を手に入れたと言っています。
魔女はホルトの事をセブに群がる小虫と言っています。
ホルトは傭兵(白い獣堕ち)に上げたと言っています。
クドーも傭兵のおもちゃになっていると言っています。
セブは魔女の発言に嫌悪感を抱きました。
魔女のモノには成らないと言って彼女に抵抗する事を決めます。
.
ロスがセブを押し倒してキスしてきました。
ロスは舌を絡めてセブから魔力を吸い出しています。
魔力が満ちたロスはホルトが唱えた魔法を見て理解できた<炎縛>を使いました。
巨大な魔力が籠められた強烈な魔法が発動しました。
しかし魔女がその魔法を<却下>しました。
魔女は魔法は自分が書いた【ゼロの書】より始まっている。
魔女は自分の事を泥闇の魔女だと言っています。
パァンと間の抜けた音が弾け、紙吹雪が舞いました。
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魔女は自分が特別実習における監督官で、教本【ゼロから始める魔法の書】の著者だと自己紹介しました。
魔女はセブの事を歓迎すると言っています。
魔女がゼロだと知りロスが狂喜しています、300年生きてきて良かったと大興奮しています。
呆然としているセブにロスが試験に合格したと教えてくれました。
森でライオスに出会ったところから試験が始まっていたそうですよ。
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死んだと思っていたホルトが「おめでとう」と言って現れます。
彼女も神父に試されて合格したそうです。
反魔女派に情報を流し続けるならば助けると言われた彼女は神父の顔に唾を吐いたそうです。
そしたら合格になったそうですよ。
ホルトは「あの神父様たぶん変態だよ」と言っています。
誰が変態ですか、と言って神父がホルトの頭をスパンと引っぱたいています。
神父が布で過剰梱包されたルーデンスちゃんをロスに返してくれました。
.
神父がロスに試験の存在に気付いていましたね?と確認を取ってきました。
ロスは色々と怪しい場面があったと答えています。
そこにクドーを連れて傭兵がやってきました。
傭兵はクドーも試験に合格したと言っています。
.
魔法学校のアルバスにゼロから試験結果が届きました。
それを見たアルバスが「おぎゃぁああぁ!」と奇怪な叫び声を上げています。
アルバスは全員が合格したと言っています。
ホルデムは驚いていますね。
アルバスは急いでお祝いの手紙を送る事にしました。
アルバスは生徒を襲った”暴虐”の手配書を出す事にします。
温情を掛けてやり、生け捕り、を条件としました。
.
ゼロから特別実習の目的が教えられます。
セブ、ホルト、クドーが優秀過ぎたのが問題だったそうです。
卒業後に悪しき道に入られると手が付けられなくなりそうなので性格判断を行ったそうです。
以前から優秀な生徒を試験して悪の道に進みそうな者を選別していたそうです。
ホルトはアルバスに比肩する才能を持っているそうです。
彼女が得意なのは狩猟の章で、10年の後に、1000の軍勢を数秒で屠る力を持つ可能性があるそうです。
クドーは再生能力に加えて守護の章の才能があるそうです。
そのまま力を伸ばせば痛みを感じる前に切断された四肢を再生できるようになるそうです。
誰もクドーを傷付ける事が出来なくなり不死の魔法使いとして名を馳せる事になるそうです。
セブには無限の魔力があり、今後数百年、最も長命な魔法使いになるかもしれないそうです。
長い事生きられるってことは、技術を永遠に研ぎ澄ます事ができるそうです。
ゼロはそれが恐ろしいといっています。
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傭兵が料理を運んできたのでゼロの話は終わりました。
三人は獣堕ちが料理している事に驚きます。
しかもそれが美味しいので更に驚きます。
この酒場は傭兵の実家で店を継いだそうですよ。
ホルトは良いご両親だね、と言っています。
傭兵は嬉しそうに、だろう、と答えています。
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ゼロがセブ、ホルト、クドーに特別実習の課題か課してきました。
彼女は三人にそれぞれ何らかの店を運営して欲しと言っています。
魔法を使った仕事を行い村に貢献して欲しいそうです。
三人は其々に考える事になりました。
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念願だったゼロとの対面を果たしたロスはゼロの家に入り浸り彼女の書いた本を読み漁る事になります。
彼女がゼロの家で本に没頭している間に竜に乗った破竜王が村にやって来ました。
彼はアルバスに頼まれて郵便配達を請け負ったそうです。
ゼロと傭兵もやってきて破竜王との久々の再会を喜び合っています。
破竜王は自分が破竜王と呼ばれる事が嫌なようですね。
憧れの破竜王と対面したクドーが緊張の面持ちで助けて貰ったお礼を言っています。
破竜王が自分の事を覚えていてくれたと知り大喜びしています。
クドーは破竜王に教魔兵団に入りたい事を伝えます。
破竜王は自分は採用官ではないので入れるか分からないと告げます。
クドーは落胆したようですが破竜王から自分の傍に居てくれれば心強い期待していると言われて喜んでいます。
破竜王が運んできたのはアルバスが三人に宛てた手紙でした。
手紙には三人に掛けられている魔法使用に関する制限を解除すると書いてありました。
魔法学校を卒業する前の生徒の使用制限を解除するのは破格の出来事のようです。
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翌朝ロスの事をゼロの店に迎えに行き破竜王がやって来て既に帰った事を教えると残念がっています。
ロスは自分も破竜王を見たかったと転げ回って落胆している事を示しています。
ロスからこの村から離れる可能性があると知らされた三人は落胆しています。
見かねたロスが三人が成長するのに手を貸す事を約束してくれました。
ロスは三人に懐かれたようです。
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店に戻って来たゼロとロスが会話を始めました。
話題はセブの正体についてです。
セブはゼロの兄、十三番の子供でした。
子供の頃から無限の魔力を持っていたようです。
彼の母親はセブの魔力を奪おうとした魔女に殺されたそうです。
その魔女もセブの魔力を吸収しようとして吸収しきれずに爆発したそうです。
セブは自分の所為で母親が死んだ、襲って来た魔女を自分が殺したと思い込んでいたそうです。
ゼロがセブを発見した時、既に劣悪な環境に身を置いていたそうです。
セブは自分を罰しようとしていたそうです。
ゼロとアルバスはセブが無限の魔力を保持している事を知り彼を保護する事にしたそうです。
自罰的な彼の記憶を消して魔法使いとして新たな人生を歩ませようとしたそうです。
魔法の制御が上手く出来なかったので魔法使いとしての記憶を消して一般人として暮らさせようと考えました。
しかし今回の性格を判断する試験で悪性が無いと分かったので魔法使いとして育てる事になったようです。
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ロスはゼロの魔力が枯渇している事に気が付きました。
ロスはゼロがセブの魔力を奪おうとしているのでは?と疑います。
ロスはゼロを監視する為に村に残る事にしたようです。
ロスは思いがけず、面白い存在と知り合ってしまったようですね。
ゼロはロスの事を歓迎すると言っています。
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クドーは治癒魔法の腕を買われて村の診療所を手伝う事になりました。
ホルトは攻撃魔法が得意なので傭兵の仕事を手伝う事になり便利屋を始めました。
セブは自分の特性を生かして魔力屋を始めました。
これは魔力を消耗いた魔法使いや魔女に魔力を補充する商売です。
仕事を終えて魔力が消耗したホルトに魔力を注入しています。
調整がまだまだのようですね、注ぎ過ぎてホルトが鼻血を吹いています。
セブの店にアルバス学園長がやって来ました・・・二人は驚いています。
村で会ったクドーに早速嫌味を言われたといっています。
アルバスは仕事を頼みたいと言ってきました、魔力を売って欲しいそうですよ・・・
三人の特別実習は順調に滑り出したようです。
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