ラノベの感想) 魔法科高校の劣等生 第27巻 急転編 (電撃文庫)

概略:
新ソ連の日本侵攻に呼応して光宣は水波を奪いにやってきました。光宣と協力関係にあるパラサイト化したスターズたちはリーナ暗殺の為に巳焼島を襲撃します。これは達也のエスケイプス計画を頓挫させるのが狙いのようです。達也はリーナ救援の為に巳焼島に向かう事になります。水波の元に残された深雪が光宣の相手をする事になりました。光宣は達也だけを水波から遠ざければ良いと思っていたようですが勘違いしていました。

レーベル:電撃文庫
発行日:2018/11/10
著者:佐島勤
イラスト:石田加奈
ISBN:978-4-04-912163-6
雰囲気:新魔法、美少女亡命者、新たな使徒、リーナ奮闘、対パラサイト、深雪が強い
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深雪は忙しい達也に代わり水波のお見舞いに来ていました。
達也が一緒に来れない時はエリカに同行してもらっています。
深雪は光宣がやって来た時に水波がどのような行動に出るのか不安になっています。
深雪は水波が光宣に恋愛感情を持っている可能性を検討しています。
彼女の不安は現実のものとなってしまいます。
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大亜連合の新ソ連侵攻作戦はベゾブラゾフの参戦により失敗に終わりました。
ベゾブラゾフは大亜連合を倒した余勢を駆り日本への侵攻を企図しています。
大亜連合の戦略級魔法師劉麗蕾を戦争犯罪人として引き渡せと要求してきました。
これはベゾブラゾフの日本侵攻作戦の一環でした。
麗蕾の護衛役の魔法師が既に新ソ連に買収されていて日本に逃げるように指示されています。
新ソ連は麗蕾の引き渡しを口実に日本への侵攻を果たす事になります。
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ベゾブラゾフはエドワード・クラークと連絡を取り新ソ連が日本への侵攻を企図している事を伝えます。
ベゾブラゾフはその隙をついて達也のエスケイプス計画の中心地である巳焼島を襲撃することを勧めました。
USNAは達也のマテリアルバーストを危険視していて彼を排除しようと考えています。
ディオーネ計画は達也を地球の外に追放するのが目的でした。
しかし達也が有効性の高いエスケイプス計画を発表したのでディオーネ計画は失敗の危機にあります。
USNAは新ソ連の侵攻と呼応して巳焼島を襲撃する事にしました。
襲撃計画にはパラサイト化したスターズとスターダストの隊員が従事する事になります。
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達也は新ソ連の侵攻と巳焼島の襲撃を予想していました。
その備えとして新たな戦略級魔法の開発を行いました。
起動式までを完成させて残りの作製を実際の使用者に近しい人物に任せる事にしました。
達也が指名したのは吉祥寺真紅郎でした。
達也は新魔法を一条将輝に使わせようと考えていました。
達也からメールで起動式と魔法の概要を教えられた真紅郎は驚いていました。
真紅郎は新ソ連の佐渡侵攻で両親を失っています。
彼は新ソ連の侵攻を打ち砕く事で自身の抱えるトラウマを打ち破れると考え新魔法を完成させました。
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達也は亡命してきた麗蕾の尋問に手を貸して欲しいと風間から頼まれます。
光宣の警戒と巳焼島の警備で忙しい達也は神経電流魔法が得意な一色家の魔法師を母に持つ一条家に頼む事を勧めます。
軍から麗蕾の尋問への参加を依頼された一条剛毅は将輝と茜を向かわせる事にします。
茜が神経電流魔法が得意で将輝は茜の護衛でした。
将輝は麗蕾を一条家で保護すれば良いのではと提案しました。
これに対して麗蕾の護衛役が難色を示しました。
彼女としては麗蕾と引き離されるのが嫌なようです。
話し合いが平行線で終わりその日は軍の基地に泊まる事になりました。
そこに将輝を訪ねて真紅郎がやってきました。
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真紅郎は興奮気味で、将輝に新しい戦略級魔法をテストして欲しいとお願いしてきました。
近くの海軍基地に移動して新魔法のテストが行われる事になりました。
新魔法は問題無く発動して有効な攻撃力を有している事が判明しました。
将輝と真紅郎は佐渡島に渡り新ソ連が攻めて来るのを待ち構える事になりました。
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達也は幹比古に頼んでパラサイトを封印する魔法の特訓をしています。
達也は期末試験を免除されていますが幹比古は試験期間にも関わらず達也の特訓に付き合ってくれていました。
彼は学業優主なようですね。
特訓の甲斐があり達也はパラサイトを一定時間拘束しておける魔法の開発に成功しました。
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達也はリーナが暇を持て余さないか心配していました。
巳焼島の居住区は快適なので生活面では問題が無いようですがリーナは暇を持て余していました。
優主な魔法師である彼女は巳焼島のラボで開発中のCADのテストをしてくれています。
リーナはUSNAから自分専用のCADを持ち出せなかった事を悔やんでいます。
達也に頼んで専用のCADを開発して貰おうとの野望を持っていました。
巳焼島のスタッフの求めに応じているのはその時の為の布石のようです。
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リーナが達也にカノープスを救出して欲しいとお願いしてきました。
達也はカノープスの事を高く評価しています。
彼がパラサイト化すると厄介だと考えた達也はリーナのお願いをきく事にします。
リーナは感激して達也に惚れそうになっていますが達也はボッキリとフラグをへし折りました。
勿体ないですが深雪以外の女の子には興味が無いようです。
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達也はカノープスが拘留されている島の詳しい情報を持っている三矢家の当主と話す事にします。
生徒会の三矢詩奈に父親との面会をセッティングして貰う事にします。
こういう時に同じ学校に関係者が通っているのは便利だよね。
達也は三矢家当主から大凡の情報を聞き出す事に成功しました。
三矢家はUSNAと事を構えようとしている達也に巻き込まれる事を嫌いました。
波風が立たないように達也と親交が深い佐伯少将に告げ口する事にしました。
この話を中途半端に詩奈が盗み聞きしてしまいました。
彼女が軽率な行動を取らないと良いですね。
達也は情報を集めたのですが新ソ連の侵攻が始まったので計画は棚上げされる事になりました。
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光宣は協力関係にあるレグルスとレイモンドを連れて九島家に侵入しました。
家には兄姉と義母が居たのですが父親が不在でした。
居場所を聞き出した光宣は全員を眠らせて父親に会いに行く事にします。
父親の九島真言は九島家の工場に居ました。
光宣の姿を見た真言は光宣の事を九島家の完成形と言っています。
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真言は光宣の事を認めているようですね。
真言はパラサイドールを商品化しようとしていました。
工場には多くのパラサイドールが置かれていました。
光宣がパラサイドールの提供を要求すると真言は応じてくれました。
光宣は水波誘拐の為の戦力を得る事になりました。
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新ソ連の侵攻と呼応する形でレイモンドたちが巳焼島に襲撃をかけました。
USNA軍の輸送機で入国したパラサイト化したスターズとスターダストが合流しています。
結構な人数で攻め込む事になるのですがレイモンドは船で留守番する事になりました。
パラサイト化していても彼は元々軍人ではないので妥当な判断かも知れません。
部隊の指揮はリーナに反感を抱いているベガ大尉が執る事になっています。
一行はレグルスに光学迷彩の魔法を掛けさせて巳焼島に近づく事にします。
レグルスの魔法の効果が増している事に疑問を持ちました。
レグルスは光宣から術式の提供を受けたと答えます。
使用する術式が変わっただけで劇的な変化が起こるモノなのか?と訝しんでいます。
一行は光宣への不信感を募らせています。
この感情はパラサイト化しているので光宣にも伝わっています。
彼らの側からは光宣の感情を知る事はできないようです。
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レグルスは自分の魔法の効果が上がったと考えていましたが違いました。
光宣がレグルスを通して魔法を掛けていました。
しかしこれが仇となってしまいます。
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佐渡島で新ソ連軍を待ち構えていた将輝が戦略級魔法を使いました。
その余波に驚いた光宣は光学迷彩魔法の制御をしくじりました。
巳焼島への襲撃が海上で露見してしまいました。
リーナが迎撃に出る事になりました。
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真紅郎が完成させ、将輝が放った魔法は海爆(オーシャン・ブラスト)と名付けられました。
将輝の魔法が侵攻してきた新ソ連軍を一網打尽にしました。
これで将輝は14番目の使徒になりました。
麗蕾と使徒同志仲良くなったりするのでしょうか?
襲ってくる敵からカッコよく守ってあげると惚れられる可能性がありそうですね。
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巳焼島が襲撃を受けているとの報告が達也の元に届きました。
その時達也は光宣の襲撃に備えて水波の病室に来ていました。
襲撃者が強くリーナだけでは持ちこたえられないと判断した達也は巳焼島に向かう事にしました。
病院には津久葉家の夕歌が護衛に就いていました。
夕歌は陽動作戦だと言って達也を止めますが達也は巳焼島に向かう事にします。
エスケイプス計画を頓挫させられないとの事情もありました。
達也は深雪の事をあまり心配していませんでした。
深雪も達也が巳焼島に向かう事に不安を覚えていない様子です。
達也はエアカーを使い巳焼島に向かう事になりました。
道路から直接飛び立ち時速900キロで飛んでいきました。
余りに非常識な手段を使っています。
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リーナは巳焼島で開発されたCADを使いスターズたちを牽制しています。
しかし三対一の戦いを強いられてしまい劣勢になります。
ベガ、デネブ、レグルスに攻められて追い込まれてしまいます。
ベガがリーナに止めを刺そうとしているところに達也が到着しました。
達也の攻撃は奇襲の形となり三人を簡単に無力化してしまいます。
ミスト・ディスパージョンで体を吹き飛ばしてパラサイト本体を表に出します。
表に出たパラサイトを幹比古との特訓で完成させた封玉で封じ込めました。
達也は花菱兵庫に頼んでパラサイトを封印できる魔法師を手配していました。
ここで魔夜さんが意地悪をして遊んだようです。
光宣対策の為に人員を確保できなかったので魔法師の術の効果を上げる方法をとりました。
犠牲になったのは黒羽文弥でした。
彼はヤミに変身して巫女服を着ていました。
女装する事により術の効果を上げる狙いがありました。
達也は魔夜さんに遊ばれてしまった文弥に同情しています。
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水波の入院している病院に光宣が攻めてきました。
光宣はパラサイドールに普通人の格好をさせて周囲の風景に紛れる事で敵の目を欺こうとしたようです。
光宣の前に病院の周辺を警備していた十文字克人が現れます。
光宣は克人に通して欲しいとお願いしてきましたが克人は拘束すると言って引きませんでした。
光宣がパラサイドールを突撃させてきました。
克人は障壁を作りパラサイドールの動きを止めました。
克人はボディを破壊しない限りパラサイトが次の宿主を探して動かないと知っていました。
ボディを壊さないように適度なダメージを与えて無力化しようと試みたようです。
しかしパラサイドールは予想外の行動に出てきました。
自爆してボディを破壊して次の宿主を探し始めてしまいます。
周囲には一般人が多く居たので克人はパラサイトが一般人を襲うのを防ぐことになってしまいます。
病院の監視室から状況をモニターしていた夕歌は深雪の勧めで克人の援軍に向かう事になります。
夕歌は病院内の警備が居なくなる事を懸念していましたが深雪は大丈夫と請け負います。
夕歌は深雪の実力を過小評価していたと思いなおす事になりました。
夕歌は克人と協力して一般人に寄生しようとしているパラサイトを無力化していきました。
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病院内の警備が居なくなったので光宣は残り数体のパラサイトを連れて病院内に乗り込みました。
途中の階で何の抵抗も受けない事を訝しんでいます。
水波の部屋の前に到着した光宣はパラサイドールを侵入させました。
パラサイドールは氷漬けになり部屋から外に出されてしまいます。
残りのパラサイドールと一緒に踏み込んだ光宣は深雪の怖さを知る事になりました。
光宣は深雪の事を達也よりも弱いと侮っていたようです。
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深雪は精神凍結魔法・コキュートスを使ってパラサイトを氷漬けにしました。
精神生命体のパラサイトにはコキュートスを避ける術は無いそうです。
深雪はパラサイトにとっての天敵は達也ではなく自分だったんだと解説しています。
光宣は自分が間違っていた事を悟りました。
圧倒的優位に立っている深雪が意外な事を言ってきました。
深雪は光宣に撤退する事を勧めました。
深雪は水波を守るのが自分の目的なので光宣を倒す意思が無い事を伝えます。
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深雪の恩情に対して、次の機会を作れないと考えた光宣は交戦する事を決めました。
深雪がコキュートスを放てば光宣を凍結させる事ができたでしょう。
しかしそうは成りませんでした。
深雪が心配してた事が現実に成ってしまいました。
水波が光宣の前に立ち深雪から庇っています。
深雪はコキュートスを撃てなくなりました。
ここで躊躇せずに魔法が撃てるほどの強さを深雪は持っていないようです。
光宣は水波を抱えて病室から逃げ出す事に成功しました。
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動転している深雪は何度も失敗しながら達也に連絡を取りました。
スターズの隊員を巫女服ヤミが封印するのを見ていた達也は深雪の慌てぶりに驚きます。
深雪は光宣が水波を連れ出した経緯を上手く説明できませんでした。
横で聞いていたリーナは深雪の元に行ってあげて、と言ってくれます。
巳焼島に攻めてきた襲撃犯はスターダストが残っていますがリーナが掃討を引き受けています。
リーナであれば問題無く掃討できるみたいですよ。
達也は深雪の元に向かう事にしました。
移動距離が長く達也は大変そうですね・・・
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