ラノベの感想) 幼女戦記 第9巻 Omnes una manet nox

やっとの思いで帝都に帰還したターニャは前線と帝都での温度差に驚く事になります。
帝都に向かう列車の中で売られている新聞を読んだ段階でターニャは困惑する事になります。
新聞には東部の前線では三食暖かい食事が出され快適な前線ライフを送っていると書かれていました。
憤慨したターニャは部下に命じて売られている全ての種類の新聞を取り寄せ読む事になります。
ターニャは新聞により論調が違っただけだと期待しました。
しかし全ての新聞で同じ論調となっていました。
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第一章 浸食
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駅に到着したターニャを待っていたのは参謀本部が手配した送迎車が遅れるとの連絡でした。
遅刻とは以ての外だ、ここは軍隊だぞ、と怒りだしたいのを我慢しています。
余った時間を使い、休暇に必要となる各種申請書を部下に書かせる事にします。
ターニャは以前と変わりなく部隊をキチンと運用しているようです。
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不機嫌なターニャをレルゲン大佐が出迎えてくれます。
上官がわざわざ駅まで出迎えてくれるのには何らかの意図があるのだろうと嫌な予感がしていました。
レルゲン大佐はサラマンダー戦闘団の東部での働きを称えてくれます。
そして困窮する戦時下で大盤振る舞いをしてくれます。
サラマンダー戦闘が休暇を堪能できるように各種配給切符の手配をしてくれていました。
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レルゲン大佐はセレブリャコーフ中尉に席を外すように要請します。
ターニャは面倒な話を聞かされないかな?と警戒しています。
ターニャの危惧は当たってしまいます。
レルゲン大佐は参謀本部と最高統帥会議の戦争に対する考え方が乖離し始めていると教えてくれます。
彼は大きなストレスを抱えている様に見えました。
レルゲン大佐はこの意識の乖離を解消する為のトンデモナイ作戦案を提示してきます。
人に聞かれると不味い話のようですよ・・・レルゲン大佐は耳を貸せと言ってきました。
二人の身長差は大きいのでレルゲン大佐が屈みこんでターニャの耳元で語る事になります。
ターニャは外聞が悪いんじゃないか?と心配に成っていました。
しかしそんな心配は全く無意味な心配だったね、話の内容が不味すぎました。
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レルゲン大佐はターニャに首都を空爆して貰うかもしれない、と告げてきます。
ターニャは西部で煩く攻撃している連合王国の首都ロンディニウムを直撃するのか、と問いました。
しかし大佐は違うと言っています。
ならば連邦の首都モスコーを再度空爆するのですか?と問います。
大佐はそれも違うと答えます。
ターニャには何を言われているのか分からなくなります。
困惑するターニャにレルゲン大佐は空爆するのは、ここだ、と告げてきます。
ターニャは理解できませんでした。
レルゲン大佐は帝国の首都ベルンを空爆しろ、最高統帥会議を空爆しろと告げてきました。
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ターニャは仰天しています・・・それは叛逆じゃないか!!
レルゲン大佐が真意を教えてくれました。
帝都を使ってターニャに訓練を行って欲しいと言っています。
訓練の情報をわざと誤認させて敵が攻めてきたと最高統帥会議に思わせると言ってきました。
ターニャは自分が反逆罪に問われる事にならないか?と心配になります。
幸いレルゲン大佐はまだ、正式に作戦を行うと決まっていないと言ってくれました。
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ターニャはレルゲン大佐に連れられてセレブリャコーフ中尉を伴い参謀本部に向かいます。
そこではルーデンドルフ中将が待っていました。
ターニャの目にはルーデンドルフ中将がやつれたように見えました。
ターニャはルーデンドルフ中将からも前線と帝都で戦況の認識が乖離していると言われてしまいます。
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ターニャは一縷の望みをかけてサラマンダー戦闘団に人員の補充が可能か聞いています。
しかしルーデンドルフ中将からは無理、とハッキリ言われてしまいました。
帝国は各方面で戦域を広げ過ぎたので人員の補充が出来ないそうです。
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ターニャはルーデンドルフ中将から決定的な一言を聞かされる事になります。
彼女が最高統帥会議は何を目的に戦争をしているのか尋ねたら、勝利、と返答されてしまいます。
最高統帥会議はただ勝利だけを求めているそうです。
それに到達する為の目標はいっさい決めていないそうですよ。
目標も定めず、どうやって勝利するんだ、国家として破綻しているぞ、とターニャは悲嘆に暮れる事になってしまいます。
幸いなのはルーデンドルフ中将もターニャと同じ様に帝国が国家として異常な状態にあると理解してくれている事です。
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ルーデンドルフ中将は外科手術が必要だと考えています。
広げ過ぎた戦場を縮小しようと考えています。
東部を何とかしたいと考えているようですが妙案はなさそうです。
ターニャが患者が外科手術に耐えられるのですか?と聞くと、知らん、と返答されてしまいます。
ターニャはポカーンとした阿保面を晒す事になりました。
ルーデンドルフ中将にも帝国の寿命がどれくらい残っているか分からないそうです。
お先真っ暗です。
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第二章 本土
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東部に人材を取られ過ぎている西部では連合王国からの爆撃に辟易しています。
当面は対処できそうなのですが人材不足が顕著になっていました。
恐ろしい事に敵の迎撃が常態化しています・・・彼らには人材が必要でした。
彼らも本国は何を考えているんだ、との不満を抱えています。
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ルーデルドルフ中将は西部に人材を投入する為の軍議を開きます。
集められた参謀将校は出せる人材なんていませんと伝えるのですが、それでも出せと言われてしまいます。
参加していたレルゲン大佐は退役していた元将校やウーガ中佐を指名します。
しかし二人とも無理だと断られてしまいます。
ウーガ中佐は困窮している状況下での物資補給で優秀な結果を出しているそうです。
彼の一般人の文句を忍耐強く聞き続け最終的に物資を供与させる能力は貴重だと高評価していました。
レルゲン中佐は自分が行きましょうか?と提案する事になります。
しかしルーデンドルフ中将は彼を高評価していた自分の手元に置いて使い潰すと言っています。
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東部戦線でも人材不足が顕著化しています。
突出している攻撃地点の防衛に頭を悩ます事になっています。
東部の参謀達は戦略予備を投入しようと提案しますが、ゼートゥーア中将に止められています。
彼はまだ冷静な判断力を有しているようです。
突出地点の戦略的価値が不確かなので、兵力不足を鑑みて、そこを放棄する事を決めます。
できるだけ被害を出さないように後退計画の策定を始めました。
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共和国側にも変化が起こります。
戦争協力している連合王国のドレーク大佐が連邦のミケル大佐とタネーチカ中尉に呼び出されます。
ドレークとミケルはタネーチカの前で未だにお芝居を続けています。
ミケルは連合王国の言語を理解できるのですが、出来ない振りをして通訳として間にタネーチカを通す事になっています。
タネーチカは憎むべき連邦の党中央から送られて来た政治将校です。
ドレークはミケルの安全を確保する為に演技を続けていました。
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タネーチカが党中央からの命令だと言って驚くべき作戦を提示しました。
タネーチカは首狩り戦術を行うと言っています。
狙いは東部に赴任してきて連邦を苦しめているゼートゥーア中将です。
ドレークはゼートゥーア中将が指揮官だとは知りませんでした。
ミケルも知らなかったようです。
ミケルは連邦の党中央に警戒されているようです。
ドレークが協力者の自分に事前に知らせてくれないのは困ると資料の提示を求めました。
タネーチカは連合王国の言語に翻訳された資料を持ってきましたよ。
どうやら既に用意されていたようですが、渡してくれていなかったって事のようです。
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資料を読んでドレークは辟易する事になります。
ゼートゥーア中将は居場所を短期間に変えていました。
広大なエリアでどこに居るのか不確かな暗殺計画を成功させる必要があるようです。
その困難さから帝国が成功させた首狩り戦術を称賛しています。
帝国の手法からヒントを得ようと考えましたが情報が乏しすぎました。
この辺りでも帝国の情報統制は行き届いているようです。
特に共和国の司令部を破壊した方法が何であるのか分かりませんでした。
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困っているドレークの元に報告書を持ったスー中尉がやって来ます。
彼女は帝国の部隊の索敵任務に付いているのですが敵と遭遇しませんでした、と報告してきます。
彼女が暴走しないで自分の指揮下で無事に任務をこなしている事が唯一の好材料のようです。
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ドレークは食堂に向かいます。
連合王国側は物資が豊富なようですよ。
植民地から缶詰などの食糧が届いています。
紅茶まで入ってきていました。
ドレークはライン戦線に居たという従軍記者から帝国がラインで何をしたのか取材する事にするようです。
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帝都に戻ってきているターニャはウーガ中佐から夕食に誘われます。
彼の驕りと聞いて喜び勇んでゾルカ食堂に出かけて行きました。
ターニャは美味しい珈琲が飲めると期待していました。
ゾルカ食堂は美味しいと知っていたので食事にも期待していたようです。
しかし期待は裏切られる事になってしまいます。
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出された品目は以前と変わりませんが全てが代用食品で作られた料理でした。
Kパンと呼ばれる不味いパンまで出てきましたよ。
ウーガはこれが帝都の現状だと教えてくれます。
更に恐ろしい事に帝都中の食堂が不味い事で有名な参謀本部の食堂と同じ味になってしまったと教えてくれます。
帝都に居れば美味しい食事にありつけるとのターニャの希望は絶たれる事になってしまいます。
ターニャは帝国の置かれている状況がかなり不味い事を痛感します。
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ウーガがターニャを呼び出した本題を語ります。
彼はターニャはゼートゥーア、ルーデルドルフ両中将と同種の人間だと言ってきます。
ターニャは褒められたと思ったのですが違いました。
ウーガはターニャ達にはもう少し人間の感情を考えて欲しいと言ってきました。
ターニャとしては感情を理解している積りでした。
しかしウーガに言わせるとまるで分っていないそうですよ。
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ターニャ達は必要だと思えば感情を無視できる、しかも悩む事も無いと告げてきます。
ウーガは自分にはそれが出来なくなったと弱音を吐きます。
即断即決が出来ない前線では使いものにならない参謀将校だと言っています。
彼は参謀将校という化物から人間に戻ってしまったと告げてきます。
ターニャには衝撃だったようです。
軍大学で将校過程を終了した人間は必要ならば割り切れるようになるそうです。
そこを卒業しいてるウーガが弱音を吐いた事が信じられないようです。
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ウーガはターニャを変えようとしたようです。
彼女に人の感情を汲み取れるようになって欲しかったようですが、彼の力だけでは無理でした。
できる人であるウーガは次の手を用意していました。
彼はルーデルドルフ中将と視察に言って貰うと軍令を出してきました。
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ターニャはルーデルドルフに連れられて戦死者の葬儀に参列しました。
そこの光景を見ておけとの命令を受けます。
ここでルーデルドルフが意地悪をして来ました。
ターニャは子供なので参列者の後方からは式の様子が見えません。
ルーデルドルフは肩車をしてやろうか?と問いかけてきました。
実現したら面白そうですがルーデルドルフに弱みを握られたくないターニャは丁重に断りました。
周囲の参列者は子供のターニャに見えるように前を開けてくれました。
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ターニャは式の進行が酷い事に成っていると気が付きます。
儀礼隊として参加しているのは傷病兵と訓練途中の新兵ばかりでした。
さらに式に参列している死者の知人を除けば帝都の人々が葬儀に慣れている事が伺えました。
前線にいたターニャは死者を弔う事に慣れてしまっています。
それと同じように帝都の住民も慣れてしまっている事に驚いています。
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ルーデルドルフもウーガから葬儀の様子を聞いて見に来た事があるそうです。
ターニャは自分を納得させる為にルーデルドルフに根回ししたウーガの友情に感謝しています。
ルーデルドルフを動かせる彼は出世するだろうなと思い彼とは仲良くやって行こうと心に誓っていました。
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帰り道でルーデルドルフが市民の感情について質問してきました。
ターニャは感情的でないので国家理性を宿した議論ができるのでは?と返答します。
彼女は観察眼を称賛されると思っていたようですが、お前はアホか、と言われてしまいます。
ルーデルドルフはターニャよりも長く生きているので感情に対して違った考えを抱いたようです。
彼は感情を押し殺している一般市民を怖がっていました。
暴発寸前だぞ、と言って震えています。
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ターニャには今の全てを戦争の為に捻り出している帝国に暴動を起こす余力など残るのだろうか?と疑問に思っています。
二人は暴発を防ぐ為には幻想の未来を求めねばならないとの結論に達します。
しかしそれは手段も分からないのに成功を約束する詐欺だと思えました。
ターニャは敗北を受け入れれば、平和を維持できるのでは?と考えます。
しかし彼女の知っている歴史に照らすと負け方によって暴動が起こってしまう事に気が付きます
ターニャは余力なく負ければ平和になると考えます。
二人は、平和かつ平静な戦後確保に向けて動く事を決めます。
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ルーデルドルフには自分は平和主義者だ、と言ったターニャが意外だったようです。
戦後にターニャが平和主義者だったことを伝える絵本を出版してくれると言い出します。
ターニャは印税を要求して認められました。
彼女は夢の印税生活を手に入れる為に頑張る事にします。
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ルーデルドルフと別れた後、ターニャはルーデルドルフとゼートゥーアの権限を拡大するのはどうだろうか?
現状打破が可能になるのではないかと考えます。
次に亡命しようか考え始めます。
しかし伝手となる知己をしりませんでした。
ターニャは泥船で神輿を担ぐか、泥縄に縋って転職するか、最悪の二択を迫られています。
恐らく泥船に残る事になりそうだよね。
まだ彼女は神に祈るつもりはないようです。
こんな不毛な世界に送り込んだ存在Xへの憎悪を滾らせています。
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第三章 必要は発明の母
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帝国の暗い未来を思い知ったターニャはふて寝をする事にします。
寝ていれば無為な事を考えなくて済むという精神的な逃げを行っています。
常に考え行動に出る彼女はそれ程追い詰められていたようです。
しかしターニャには惰眠を貪る権利すら与えられませんでした。
深夜にルーデルドルフ中将からの呼び出しが掛かってしまいます。
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ルーデルドルフは同盟国のイルドアが裏切ったと言っています。
帝国は共和国の残党を南方大陸の砂漠地帯で追いかけていました。
それを同盟国のイルドア経由で撤退させる事にします。
しかしイルドアは帝国の部隊が自国領を通過するときに制約を掛けてきました。
武将解除すれば通っても良いよ、と舐めた態度を取ってきましたよ。
ルーデルドルフはイルドアを通さずに海上を使って救出する事を決めました。
ターニャたち第二〇三航空魔導大隊が海上戦をする事になってしまいました。
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連合王国は帝国が南方大陸から共和国の残党を追いかけていた部隊を撤退させる情報を掴んでいました。
そして彼らは帝国への嫌がらせ攻撃を行う事を決めます。
彼らの思考は人の嫌がる事を率先して行うターニャの思考と同じです。
まあ、考え方としては、正しいと思われるね、とても効果的です。
でも万全の準備をしていないのは不味いと思われます。
海軍国家である彼らは海上戦闘では帝国を駆逐可能だと考えていました。
彼らには連邦への協力をしなければならないとの制約がありました。
共和国残党と共闘して帝国が奪い取った港湾地域に向けて強襲作戦を行う事になっています。
そのお陰で万全の布陣で帝国に当たる事ができません。
それでも大丈夫だろうと、少しの不安を抱えつつも決定を下します。
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ターニャは連れて行く部下たちが海上戦についての知識をまるで持っていない事に驚いています。
彼女は大陸国家である帝国の練兵過程には海上戦の講義は無かったな、と思い出す事になりました。
彼女は部下に最低限の教育を行う事にしたようです。
これで益々彼女の部下は優れた戦士に成長する事になりそうです。
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ターニャ達はレルゲン大佐から今回の作戦を説明されています。
開口一番、レルゲン大佐は無理をさせる、ごめん、といった感じで謝ってきました。
ターニャは物凄く嫌な予感に囚われます。
レルゲン大佐は新兵器を投入すると言って開発者を紹介してくれます。
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やって来たのはドクトルことマッドなシューゲル技師でした。
シューゲルはターニャとの再会を喜んでいます。
神を敬う同志とターニャの事を認識していました。
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シューゲルは魔導師を搭載して敵に向かって飛んでいく誘導式の魚雷を開発したと言っています。
名称はV2です。
彼はこの作品はターニャとシューゲルの共同作品だ、と言っています。
シューゲルはターニャのアイディアを元にして形にしたと言っています。
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シューゲルが作ったと聞いただけでターニャは嫌な予感しかしません。
使いたくない、搭載されたくない、との思いから誘導機能は付いているんですよね?と問いかけます。
心得ている、とシューゲルはターニャの懸念を曲解してくれます。
シューゲルは搭載される魔導師の役目を奪ったりはしない、操縦は魔導師に任せる事にしてある、と言って自分の行った心遣いを強調しています。
どうだ?分かっているだろ?と言いたかったようです。
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シューゲルは搭載されている魔導師は着弾前に切り離すと言っています。
ターニャは魔導師の安全は保障されているんですよね?と確認します。
シューゲルは神の恩寵を受けているターニャならば問題ない大丈夫だと力強い返答を返してくれます。
魔導師の安全は神頼みって事らしいです。
敬虔な信徒となっているシューゲルは神が必ず味方してくれると確信していました。
ターニャはフザケルなと叫びたいのを必死に我慢しました。
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ターニャたちは潜水艦で敵が居る場所まで運ばれる事になります。
航空魔導師のターニャには潜水艦の移動スピードは遅く感じられます。
航海中は何事も無く平穏だったのでターニャはシューゲルが言っていたターニャの出したアイディアに付いて思い出していました。
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以前ターニャは海上戦闘の戦術を考える会議に現場指揮官として呼ばれたそうです。
そこで彼女は魔導師を搭載した魚雷の開発を進言していました。
当時の彼女は自分が魚雷に乗る事は考えていなかったので無茶とも思える兵器のアイディアを出してしまいました。
これには帝国が真面な海軍力を持っていないことも関係していました。
ターニャは空軍と海軍が連携して敵の戦艦を撃沈しているものと思い込んでいました。
しかしそれは誤解で帝国には海軍と連携して水雷を行う航空魔導師は居ないと教えられてしまいます。
真面な魚雷の開発も出来ていな状況だったのでV1の様に魔導師を搭載して敵に向かって飛んでいく魚雷の開発を進言してしまいました。
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会議の参加者は人間魚雷と表現したターニャに対して人道的に見て不味いよね?と苦言を呈してきました。
ターニャは良い方が不味かったです、搭乗者は着弾前に脱出可能ですと訂正していました。
低コストで短期間での開発が可能じゃないのか?とのターニャの発言が効果的だったようです。
会議はターニャのアイディアを研究する事にしたようです。
それをシューゲルが完成させてくれたって事のようです。
ターニャの頭には自業自得って四文字熟語が浮かんでいました。
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敵の艦隊を補足しました。
観測班からの報告は空母が随行していないと言ってきています。
空母の有用性を知っているターニャはおかしくないか?と疑っています。
しかし艦長のバルヒュットから報告は間違い無さそう、ターニャが気にし過ぎていると指摘されてしまいます。
ターニャも納得して敵に空母が居ないと信じる事にします。
恐らく報告は正しいんだよ、連合王国軍は万全では無いんだよ。
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第四章 海底から愛を込めて
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出撃前にターニャに嬉しくない報告が届きます。
索敵では見えなかった空母が随行している事が判明しました。
ターニャは作戦を変更して空母を含めた全ての敵艦を狙う事にしました。
ターニャはシューゲルの作ったV2の威力は確かだろうが自分たちは無事だろうか?と心配していましたが杞憂に終わります。
作戦は大成功でした。
彼女たちは予定通りに着弾前にV2から切り離されて海中に隠れていました。
面白い様に一方的に敵艦を破壊していきます。
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連合王国側は航空魔導師を連れてきていませんでした。
帝国海軍を侮っていたので索敵もしていなかったようです。
空母と旗艦戦艦を撃沈されてしまいます。
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連合王国側は撃たれた物が魚雷だと判断して回避行動と対潜水艦戦闘の準備を始めます。
哀れです、この行動が更なる被害を被る原因となってしまいます。
敵潜水艦目掛けて海中に爆弾を投下する事を目指していたようです。
甲板に爆薬を並べていました。
そこに海中に隠れていたターニャ達が現れます。
彼女たちは容赦しません、爆裂術式を放ち敵艦の甲板に置いてあった爆薬を誘爆させました。
V2で被害に遭わなかった艦は一様に誘爆によって沈んでいきます。
連合王国は楽勝だと思っていたら、全滅の危機に瀕してしまいます。
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ターニャ達は最後に残っている艦に砲撃を始めようとしていました。
哀れな連合王国兵は彼女たちの見事な編隊飛行に呪いの言葉を呟いています。
そこに連合王国の航空魔導師が救援に来てくれました。
連合王国の兵士達は神への呪いの言葉に代わり感謝の祈りを捧げています。
まったく現金だよね。
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ターニャは遅れてやって来た連合王国の魔導師に対して毒づきます。
もう少しで完璧な勝利を手に入れられたのに、邪魔しやがって、畜生、と悔しそうです。
しかし彼女は拘りません、安全に後退する事を優先します。
人道主義者らしい判断ですね、彼女の目指すのは自身の安全ですからね。
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戦意旺盛で思考が戦闘に偏っている優主な副長のヴァイス少佐は残敵掃討に拘ります。
イケます、あと一二発撃ち込めば沈められます、と進言してきました。
ターニャはダメ、撤収する、と告げます。
なおも彼は不服そうでしたが副官のセレブリャコーフ中尉がターニャの代わりに彼女の意図を語ってくれます。
彼女は、敵の生き残りが居れば、やって来た航空魔導師は自分たちを追って来れない。
残敵を利用すれば安全に逃げられますよ、と進言します。
ヴァイスは意図を理解しました。
ターニャはセレブリャコーフ中尉の優秀さが嬉しくなっています。
彼女はターニャとの付き合いが長いのでターニャ色に染まってきているようです。
それとも生来、合理的な思考が可能なのかしら?
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残敵を利用してターニャたちは無事に出迎えの潜水艦と合流を果たしました。
ヴァイス少佐が勘違いをしてしまいます。
潜水艦の速度は航空魔導師に比べて遅いので出発した潜水艦が迎えに来れる筈は無いのです。
迎えに来た潜水艦が出発した潜水艦と違いますよ?と警告を発してくれました。
ターニャは夜目が効く彼を誉めますが、他の兵科についても少しは学んでおくようにと注意しています。
ヴァイス少佐は益々優秀になっていくようですよ。
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ターニャはヴァイス少佐に戦艦乗りの警戒任務を手伝う事を命じます。
彼女の部下は教育が行き届いているので良い返事でお手伝いを始めています。
到着して直ぐにターニャは艦長に呼び出される事になります。
本国から特命が届いていると告げられます。
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厳重に封をされた命令書が届いていました。
内容を確認すると、面白い作戦に従事せよと書かれています。
ターニャはヴァイス少佐と意見交換する事にします。
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作戦内容は、このまま乗っている潜水艦と共に、裏切り者のイルドアで観光旅行をしてこい、との事です。
ヴァイス少佐は戦時下ですよ?と疑問を呈してきます。
しかしターニャには参謀本部の意図が分かっていました。
参謀本部は同盟関係を裏切ろうとしたイルドアに対して嫌がらせを行う事を決めました。
このまま裏切り者のイルドアに拳を振り下ろして殴りつける兵力は今の帝国にはありません。
そこで表立って中立を宣言した同盟国のイルドアを表敬訪問する事にしました。
堂々とイルドアの港に入港してイルドアにある帝国大使館を訪問して、イルドア国立鉄道を使って帰国しろ、との命令です。
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ターニャは公式行事なので礼服が必要になるな?自分のサイズに合う礼服は用意されているのか?
と心配になり、礼服を着るなんて面倒くさいな、と思ってしまいました。
ここで彼女は愕然とする事になります。
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礼服を着て後方での安全な任務なのに礼服を着る事を面倒くさいと考えてしまった自分に愕然としています。
自分の心が戦場に毒されている、これは不味いと心配になっていますね。
心身共に健康な状態で戦後を迎えなければ意味がない、絶対に勝たねば、と決意を新たにしています。
これは大きな問題だよね、彼女は後方での安全な任務を希望しているのですが、偉い人たちには優秀で勇猛な現場指揮官と思われているからね。
人手不足の帝国では後方に下がって安全な任務に就く事は無さそうですよ。
彼女には一刻も早い終戦が必要なようです。
彼女にとっての帝国は保身の為の道具の様なので、自分の保身が叶うならば負けても問題無いと思っている節はあるけどね。
極限状況下に置かれてもそれを誰にも悟らせていないのは流石だよね。
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第五章 観光旅行
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潜水艦で海上を悠々と航行して入港したターニャたちはイルドアの熱烈な歓迎を受けます。
国賓待遇で出迎えてくれました。
到着したターニャは豪華列車に乗せられてイルドアの首都に向かいます。
ターニャは列車の食堂でカランドロ大佐を待っていました。
テーブルには帝国では食べられない美味しそうな白パンが乗っています。
今の帝国では代用パンでも食べる数を制限されています。
しかしイルドアでは自由に食べる事ができる様です。
ホストを待っている必要があるターニャはパンを食べたいのに待たされています。
早く来いよ、と毒づいていました。
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到着したカランドロ大佐と嫌味の応酬をした後、彼は食堂車で出される料理は絶品だと自慢を始めています。
ターニャは彼が薦める魚料理を頼む事にします。
元々日本人だったターニャは魚料理には煩いぞとの自負がありました。
そんな彼女もイルドアの魚料理を食べてみて、その美味しさに驚嘆する事になっています。
彼女は帝国との豊かさの違いを痛感して悲しい気分になっていました。
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レルゲン戦闘団は兵科ごとに後方勤務に就く事になります。
砲兵のメーベルト大尉と歩兵のトスパン中尉は共和国から接収した港湾基地の警備隊に配属されました。
当初は安全な後方勤務に喜んでいたのですが、彼らは平和な状態が落ち着かない様子です。
彼らが一番驚いたのは基地の警備隊の制服が綺麗すぎる事でした。
東部戦線で泥に塗れる事に慣れている彼らは綺麗な制服が慣れないそうです。
更に、此処では一々規則に縛られる事になっています。
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周囲の警戒が彼らの任務なのですが、それにも困惑していました。
東部では進入禁止エリアに入り込んだ人間は敵と判断して銃殺が基本だったようです。
しかし此処では進入禁止エリアに入り込んだ民間人は保護する必要がありました。
彼らは保護マニュアルを読み込む事を強いられています。
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此処では土嚢を積むのにも多くの書類を提出し事前に上官の許可を貰う必要がありました。
東部戦線を生き抜いた二人の猛者が書類仕事に殺されそうになっています。
二人はターニャが如何に融通の利く良い上官だったのかを思い知らされる事になります。
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書類仕事の最中にメーベルト大尉が海上に不審船を発見しました。
彼は入港予定を確認して不審船の所属を確認します。
予定表に記載漏れがあったのか?それとも敵なのか?彼の警戒心が高まっていきます。
基地司令部のパウル中佐に確認を取る事にします。
緊急事態だというのに数分待たされる事になっています。
メーベルトのイライラは募っていきます。
やっと通話口にでたパウル中佐は今確認中だ、と呑気な事を言っています。
こちらで確認をするので待てと言ってきました。
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メーベルトは暗号コードも友軍を示す意思表示もない不審船を敵と判断しました。
攻撃を始める事をパウル中佐に伝える事になります。
この段階でもパウル中佐は、まだ不審船の所属は確認できていない、通信機の故障だろ、と考えていました。
彼の平和ボケしている思考回路がメーベルト大尉には理解し難かったようです。
彼は不審船に向かって威嚇射撃を行うと告げて電話を切りました。
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メーベルト大尉の部下は彼の行動を支持してくれます。
彼らもメーベルト大尉と同様にあれは敵だと考えていたようです。
命じると直ぐに威嚇射撃を行ってくれました。
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威嚇射撃を行うと不審船が動き始めます。
司令部のパウル中佐から勝手に砲撃をした事を咎める電話が入ってきます。
二人が会話している間に不審船は港に向けて動き始めます。
メーベルト大尉が確認すると未だに敵からの通信は無いそうです。
この段階でもパウル中佐は相手を敵だと判断できませんでした。
メーベルト大尉は彼の説得を諦め、独断専行します、と告げて攻撃を始める事を決めました。
メーベルト大尉はターニャが独断専行が過ぎると言われている理由を理解しました。
非常時に形式にとらわれて判断が遅れると死ぬって事を学んだようです。
最後に彼はターニャの真似をして責任は全て自分にあると部下に宣言しています。
彼は優秀な指揮官に成長していました。
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トスパン中尉もメーベルト大尉に賛同してくれて連携を取る事になります。
メーベルト大尉の砲兵隊は良い腕をしています。
突撃してくる敵艦を射抜きました、しかし使ったのが徹甲弾だったので、与えた損害は小さくなりました。
敵の上陸を許してしまいます。
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基地の守備隊は大混乱に陥っています。
今から迎撃準備を行うようです。
敵の船から魔導師の反応が検出されました。
メーベルト大尉とトスパン中尉はターニャ率いる航空魔導大隊と行動を共にしていたので、その力を熟知しています。
基地に詰めている魔導師が緊急発進します。
これで敵の魔導師の足止めを出来ると思ったのですがターニャの部隊と比べると心許ない感じがします。
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メーベルト大尉はトスパン中尉に上陸して来た敵兵を掃討するように命じました。
敵の送り込んできたのは少数のコマンド部隊なので数で圧倒できるとの目算がありました。
しかし味方の筈の基地守備隊に足を引っ張られる事になってしまいます。
彼らは満足な戦闘経験が無いようです、混乱状態に陥り、指揮系統がズタズタでした。
誰も適切な命令を下せていません。
更に悪い事にトスパン中尉の部隊を敵と誤認して撃ってきました。
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トスパン中尉は信号を送って味方だと意思表示しても通じないと言っています。
トスパン中尉は自分の部隊だけで防衛線を築く事に決めます。
メーベルト大尉は支援砲撃を行いますが、ここが港湾基地で遮蔽物がある事が災いしました。
平地だらけの東部と違い射線が確保できなくて役立たずになりかけます。
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そんな折にパウル中佐から破壊された施設への救援任務を言い渡されます。
メーベルト大尉は敵味方ごとなら砲撃可能だと返答しました。
トスパン中尉が味方の誤射で動けないので仕方ない決断でした。
パウル中佐には即決する事はできませんでした。
砲撃が決まったら連絡してくれとメーベルト大尉は電話を切ります。
このようにメーベルト大尉の砲兵とトスパン中尉の歩兵だけが命令通りに動ける状態です。
ここでメーベルト大尉は上陸してきた敵の魔導師は囮で隠れた場所から他の魔導師に攻撃されるのではとの懸念を持ちます。
部隊の展開を始めたトスパン中尉に魔導師による挟撃を警戒して下がれとの命令をだしています。
彼の読み通りになるのでしょうか?
安全な筈の後方で大ピンチに見舞われてしまいます。
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ターニャたちは渡されたイルドア軍発行の小切手を使いイルドアの首都を満喫していました。
ターニャ達をもてなす為に経費はイルドアの機密費からでるそうです。
高額の機密費を使える人物と知り合いであるカランドロ大佐が羨ましくなっています。
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ターニャは逗留期間を延長して終戦までイルドアに居たいなと思っていましたが丁重に追い出されてしまいました。
帰りは豪華な客車を宛がわれたイルドア鉄道での帰還となりました。
豪華で美味しい食事と快適な寝床が用意されていました。
寝ていたターニャは列車の揺れで目を覚ます事になります。
鉄道の線路が帝国側のモノに変ったんだと気が付きました。
こんな所にも豊かさの違いが出ているんだな、とターニャは豊かな中立国イルドアが羨ましくなっています。
帝国の貧しさを痛感させられて悲しい気持ちになっています。
彼女はストレスも吹き飛ばせると考え、帝都に到着するまで睡眠を取る事にします。
考え方が後ろ向きになっているように思えますね。
平和な豊かさを思い出しちゃったようですけど、彼女は大丈夫だろうか?
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第六章 黄昏の場合
>>
帝都に帰還したターニャは参謀本部に報告書を提出した後、挨拶周りに精を出していました。
その途中でレルゲン大佐に捕まります、急を要する話があるそうです、嫌な予感しかしませんね。
レルゲン大佐はあり得ない話をしてきました。
メーベルト大尉とトスパン中尉が憲兵隊に拘束されたと教えてくれました。
マニュアル人間だと思われる二人が軍規違反をする筈無いとターニャは反論します。
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レルゲン大佐は既に問い合わせを行ってくれていました、流石です。
彼が聞き出した情報では、基地の守備隊が自分たちの怠慢の責任を二人に押し付けたそうです。
レルゲン大佐の計らいで二人は拘束を解かれる事になっています。
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彼らは敵の襲撃に対して右往左往するだけで有効な対策を取れない上官に独断専行を宣言して奮戦したそうです。
この話を聞いてターニャは激しい憤りと後方部隊の無能ぶりを嘆く事になりました。
幸運だったのは潜水艦部隊が彼らの勇戦を見ていてくれた事でした。
彼らは叙勲手配をしてくれています。
ターニャは帝国の外を知っている人間は違うなと感動していました。
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レルゲン大佐はターニャへの叙勲の準備も整えていました。
更に彼女の戦果に対するお礼としてコーヒー豆を持って行って良いと言ってくれました。
ホクホク顔でターニャは挨拶回りを継続し最後にルーデルドルフ中将の元を訪れます。
ここで酷い目に会ってしまいました。
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現在の帝国が置かれている状況の話になりルーデルドルフ中将は悪くないと言ってきます。
ターニャにはまるで理解できませんでした。
ルーデルドルフ中将はゼートゥーア中将が東部に作った自治領から志願兵が来ていた師団化すると言っていました。
ターニャが何故志願兵が出てくるのか問うとルーデルドルフ中将は、戦後独立させる手形を発行すると教えてくれます。
更に最高統帥会議が東部に新領土を欲していると教えてくれます。
これを聞いたターニャは平静ではいられなかったようです。
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ルーデルドルフに政治に介入すべきだと進言する事になってしまいます。
明らかに帝国の上層部は世界情勢を正確に把握できていないと思えます。
善良な市民を自認しているターニャは軍が政治に介入する事に忌避感を抱いていますが、それを覆す事になってしまいます。
ルーデルドルフもターニャと同じ意見だろうに、彼は軍が政治に介入すべきではないとの姿勢を貫きます。
ターニャはルーデルドルフの説得を試みますが失敗します。
彼の頑なさにターニャは陰鬱な気持ちで退室する事になりました。
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項垂れている彼女にロメール中将が話しかけてきました。
彼は旧交を温めたいと言ってターニャを将校クラブに連れて行きます。
未成年立ち入り禁止なのですが彼が中将の階級章を見せると通して貰えます。
ターニャは権力の差を感じて羨ましくなっています。
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個室に入った二人は黙ったままでした。
ロメールは蒸留酒を水のように煽っています。
一瓶開けてからようやく話し始めました。
ルーデルドルフを見える姿だけで判断するなと警告してくれます。
ロメールに言わせるとルーデルドルフは相当な狸だそうですよ。
更に帝都には頭の無い目と耳が多いと教えてくれます、これは監視者が居るってことでしょうか?
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南方から帰還した彼の部隊を凱旋式が待っていたそうです。
彼の部隊は南方で大勝利を挙げた事になっていて凱旋式に出る事を強要されたそうですよ。
理由を聞いたロメールに本国(多分政府関係者)は戦意を保つために必要だと言われたそうです。
この姑息な小芝居を政治という本国が許せなかったそうですよ。
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彼の憤りはすさまじく軍が政治に介入すべきだと言ってきました。
彼は軍人の本文は祖国と帝室を守る事だ、政治が悪いなら正さねばならないと言っています。
ターニャは彼の言い分は自分と同じだと思っていても同調する事はできません。
ルーデルドルフのように軍が政治に介入すべきではないと模範解答を示し酔ったロメールを介抱させる為に副官を呼びに行くと言って逃げようとします。
しかしロメールは酔っていないと言い、彼女の退路を塞ぎました。
此処での話し合いは終わりとなり、後日ロメールの駐屯している場所を訪れる事を約束させられてしまいます。
別れる前にロメールは参謀本部には予備作戦が用意されていると教えてくれました。
後日二人の密会が行われました、何が話し合われたのか気になりますね?
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レルゲン大佐がルーデルドルフ中将の元に報告にやって来ました。
最高統帥会議がイルドアを軍事的に無力化して南方から足りない兵力を抽出しろと言って来た事を報告する事になります。
二人とも暗澹たる気分になっていますね。
現状で同盟国のイルドアを失う事は明らかな失策と言えます。
仲介者が居なくなれば戦後の交渉が行えなくなります。
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これに対してルーデンドルフ中将は電撃的な侵攻作戦でイルドアを落そうと考えているようです。
レルゲン戦闘団もイルドア方面の兵要地誌研究だけは行っておくようにと命じてきました。
イルドア情勢次第と言っていましたがターニャ達をイルドア攻撃に差し向ける可能性はあるって事だよね。
折角表敬訪問したのに無駄になりそうですよ。
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独りになったレルゲン大佐は自分はどうすれば良いのか悩んでいます。
軍人として政府のやる事に口を出さず、このまま失策を続けるのか、自分が政治に介入して政治の間違いを正すべきか。
ターニャは軍のお偉いさんを担ぎ出そうと考えていましたが、レルゲンは自分がやろうと考えているようです。
彼もターニャ同様、軍は政治に介入すべきではないと考えている常識人なので自分が政治介入しようか?と考えてしまう事に困惑しています。
どちらを選んでも良い未来が見えない選択を迫られようとしています。
レルゲン大佐は今の帝国の状況を「夜」と感じています。
「・・・夜、か。嫌なものだな。だが、誰ならば夜から逃れえるのだ?」
彼の悩みは深そうです。
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本心では政治介入すべきと考えているのはターニャ、レルゲン、ロメールのようです。
三人が連帯する事はあるのでしょうか?
ルーデンドルフ中将の本心がどこにあるのか分からないのが怖いところですね。
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レーベル:エンターブレイン
発行日:2018/1/12
著者:カルロ・ゼン
イラスト:篠月しのぶ
ISBN:978-4-04-734877-6
雰囲気:帝国はもう駄目かも、マッド再び、連合王国に痛撃、居残り部隊が大活躍、帝国は貧乏国家、どちらも地獄っぽい帝国の岐路
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評価BCAAABAAAAC
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