ラノベの感想) 大伝説の勇者の伝説 第8巻 壊れた魔術師の未来 (富士見ファンタジア文庫)

レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2010/6/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:978-4-8291-3530-3
雰囲気:リューラのお願い、頑ななティーア、苦悩するレファル、女王様降臨、ライナ不覚

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PROLOGUE 二人の約束
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寝ているフェリスの元にライナが現れました。
そしてライナがフェリスに好きだと告白してきました。
フェリスは心臓がドキドキして顔が真っ赤になってしまいます。
とても可愛い反応ですね。
いつもと違いライナはグイグイ攻めてきます。
フェリスがどう思っているのか聞いてきますよ。
フェリスはライナを殴り倒して自分のペースを取り戻そうとしますがライナはフェリスの攻撃を防いでしまいます。
フェリスは小さな違和感を抱きます。
ライナでは無い、何者かがライナに変装していると判断した彼女はライナには防げない攻撃を仕掛けます。
ライナはそれを防いでしまいました。
フェリスはライナが偽物だと確信します。
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ライナに変装してフェリスに告白してきたのはリューラでした。
ライナの父親だと名乗られてフェリスは困惑しています。
リューラは重要な話があると言ってきます。
リューラはフェリスとは以前会った事があると言って封じていた彼女の記憶を解放してくれます。
フェリスは以前ライナを殺したと言ったリューラに殴り掛かった事を思い出しました。
そして手も足も出ないで負けた事を思い出します。
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フェリスがキファやミルクがライナの事を好きだと聞いて必要以上に胸が痛くなるのはリューラが魔法でフェリスの感情を増幅しているからでした。
フェリスがライナの事を嫌っているなら嫌悪感が増す結果となるそうです。
ライナの事を好きならば好感度が増すそうですよ。
フェリスはライナの事が大好きなようです。
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フェリスの剣に現れただんご神のシールもリューラが施したモノだと教えられます。
その力はフェリスの兄ルシルと同じ力を与えるモノだそうです。
リューラはフェリスに自分の代わりにライナを守って欲しいとお願いしてきました。
ライナに好意を抱く女の子の中からフェリスを選んだのは彼女がルシルの妹だからだそうです。
リューラはルシルと同じ様に人間をやめているので実体が無くなっていると教えてくれます。
ルシルがフェリスの為に《神喰い》になったと教えます。
フェリスはその話を詳しく聞きたそうですが時間が無かったので詳しくは教えてくれません。
《神喰い》に成るにはエリス家の血が必要なのかもしれないね?
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時間が無いと言っていたのは本当でした。
リューラの体に穴が開き徐々に体が消え始めてしまいます。
リューラはフェリスにライナが前に進めなくなったらライナを斬ってくれ、ライナの中に居る悪魔を斬ってくれ。
斬ったフェリスは《神喰い》になり壊れてしまうが、お願いしたい、と言ってきます。
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フェリスはライナの為に剣を振るう事を承諾します。
リューラはライナは幸せ者だなと感激しています。
フェリスはライナが諦めて自分に助けを求めるならば剣を振るうが、ライナは諦めないだろう、と返答します。
それを聞いたリューラは微笑んでいます・・・何かを言おうとしますが、彼の姿は完全に消えてしまいました。
リューラは最重要な事は伝えましたがフェリスはイマイチ状況が理解できていないようです。
後々問題にならないと良いですね。
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フェリスは馬車の中で目覚めます。
最初は今見たのが夢だったのか?と疑いますが、剣が抜けていたので現実なんだと納得しています。
そこにライナの悲鳴が上がりました。
フェリスは馬車の外に出る事になります。
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第一章 十字の傷
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倒れたリューラを庇おうとしてライナはティーアの攻撃の前に自分の身体を割り込ませます。
フェリス、ティーア、リューラから「馬鹿が、死ぬつもりか!」と怒鳴られてしまいます。
リューラは死んではいませんでした。
ライナに与えた右腕まで復活していてピンピンしているようです。
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ティーアが警戒を強めています。
ライナがリューラは父親だと説明しても攻撃の意思は消えませんでした。
ティーアはリューラが一番厄介な敵だ、と言っています。
やって来たフェリスはリューラがライナの父親だと認めています。
ライナが父さんと呼んでただろ、と判断理由を教えれくれます。
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リューラがティーアに攻撃を仕掛けます。
地面の中で魔力が弾ける魔法を使いティーアを串刺しにしてしまいます。
魔力とティーアの間に地面が挟まるのでティーアは魔力を喰えませんでした。
ティーアの中から魔力が失われていきます。
ティーアはリューラを仕留めるだけの魔力を失ってしまいました。
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リューラとティーアは険悪なままでした。
リューラにはティーアを殺す意思は無いようです、彼の事を必要な人材と言っていました。
聞き分けの悪いティーアに辟易したリューラは彼の主の元に向かう事にします。
ティーアの主は『未来眼(トーチ・カース)』を持っている娘のようです。
リューラはその存在を知っているようです。
ティーアの追撃を交わして消えてしまいました!!
消える前にライナに向かって戻ってくるから、と言ってきましたよ。
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残されたティーアはライナを一緒に行こうと誘ってきます。
彼は急いで未来眼の元に戻らなければならないので焦っています。
時間が無い中でもライナの説得を行っています。
まあ、それだけライナが必要で心配だったって事だろうね。
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ライナはティーアの誘いを断り、自分の仲間になって欲しい、とお願いしています。
ラフラに頼まれたんだ、と教えてもティーアの心は動きませんでした。
ティーアは仲間を連れて未来眼の元に戻って行きました。
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ティーアの説得に失敗したライナをフェリスが慰めてくれます。
シオンならば、もっと上手く誘えたよな、と悔やんでいるライナに向かって、中々良い演説だったと言ってくれます。
フェリスはリューラが夢に出てきてライナの傍に居るように頼まれたと教えてくれます。
フェリスはティーアに付いて行けば状況が分かったんじゃないか?何で付いて行かなかった?と問いかけてきます。
ライナは、やって来たトアレやキファを見て、ここが自分の居場所だと返答します。
フェリスは嬉しそうにしていました。
ライナが仲間ができたと自覚している事が嬉しいようです。
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第二章 恋と愛
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ライナが目覚めたと知ったキファが抱き着いてきました。
ティーアに逃げるのを止めろと偉そうな事を言ったくせに彼女の事をどうすれば良いのか悩んでいます。
これまでのライナならば、くっ付かれると困ると言ってしまったんでしょうが・・・
ライナは自分が拒絶した場合にキファが傷つくのではないか?と考えて、拒絶のセリフを呑み込んでいます。
ただ、どうして良いのか分からずに困っていました・・・ここは優しくキファを抱きしめる余裕が欲しいよね。
キファは空気の読める出来る女なのでライナが困っていると分かり自分から離れてくれます。
ただ寂しそうな顔を隠す事までは出来ませんでした。
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ライナは戦場でキファに告白される前から彼女に好意を向けられていると知っていました。
しかし複写眼の化物である自分には彼女の好意を受け入れる資格は無いと考え、気づかない振りをしていました。
リューラに幸せになる為の努力をして欲しいとお願いされてしまったのでライナはキファに向き合う気になりました。
しかし直ぐに答えは出せません・・・暫く悩む事になりそうです。
まったく羨ましい状況だよね、あんな可愛い子に真っ直ぐな好意を示されているなんて。
フェリス、キファ、ミルク、そして多分ピアも。
これは簡単には選べないぞ。
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フェリスは興味無さそうに周囲を見回していました。
しかしこれは素直にライナに抱き着けるキファを見たくなかったのかも知れません。
フェリスは自分の気持ちが何であるのかハッキリと理解できていないようです。
ライナの事を護りたいと思っているのは確かなようです。
好きなのも間違いないと思うのですが、恋愛感情なのかは不明です。
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トアレも駆け付けてきます。
トアレは見張りが昏倒していたので慌てていました。
ライナは敵が攻めてきたのではないので慌てる必要は無い事を伝えます。
トアレは全軍に問題無いと伝えに行きました。
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ライナはトアレ、フェリス、キファから現状を聞く事になります。
ライナが寝ている間にヴォイスが暴れ回っていた事を教えられます。
ヴォイスは隠していた兵を使いゲイルフィックラント帝国から領土を奪い取ってスフェルイエット民国を建国したと教えられます。
ライナの事を悪魔王と呼び、その非情な性格を世界に喧伝しているそうです。
ライナは寝ている間に抵抗する者は皆殺しにする非情な悪魔王にされてしまいました。
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ライナはヴォイスの頭の良さに驚いています。
ヴォイスはシオンが南大陸で行った事と同じことを中央大陸で行いました。
しかもライナの名前を使って・・・
ライナはヴォイスからある程度の権限を奪い返さないと不味いと考えます。
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この集団の目的地がヴォイスが建国したスフェルイエット民国だと知ったライナは先行してヴォイスに会う事を決めます。
フェリスは当然のようにライナに同行するつもりです。
ライナとフェリスで先行するつもりだったのですがトアレが気を使ってくれます。
彼はキファの事が好きなのですが彼女がライナに好意を寄せていると分かっているので彼女の背中を押しています。
トアレは良い奴だよねー。
ヴォイスの元にはライナ、フェリス、キファが向かう事になりました。
キファは地理に明るいので彼女の案内で向かう事になります。
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第三章 痛みのない世界
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レファルはグロウヴィルを発動する為に触覚を生け贄に捧げました。
彼は自分の掌に針を刺して触覚が失われた事を確認しています。
レファルが徐々に人間としてボロボロに成って行っています。
彼はいつまで耐えられるのでしょうね?
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レファルはゲイルフィックラント帝国との戦争でグロウヴィルを相殺された事を後悔していません。
お陰でキファを殺さずに済んだと喜んでいます。
しかし余裕は失っているようです。
グロウヴィルを相殺された事に危機感を募らせた彼は敗走してしまいました。
今はエロン神都まで戻ってきています。
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ガスターク軍の士気はダダ下がりだそうです。
二割の兵士が逃走してしまったそうですよ。
今は軍の再編を行っている状態です。
その間にスフェルイエット民国は電撃的に行動していました。
世界中に自分たちはガスタークの超兵器(グロウヴィル)を相殺できる兵器を持っていると喧伝しています。
ゲイルフィックラント帝国とガスターク帝国の兵を自分たちの悪魔王ライナ・リュートが虐殺したとの噂を流しました。
世界中にライナの脅威が広まると、今度は戦争で忘却欠片を使う事を禁止しようとの平和協定を締結させようとしています。
レファルはスフェルイエット民国の本当の主がヴォイスだという事を知りません。
ライナの事を悪魔的な頭脳を持つ非情な人物だと評価していました。
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レファルの元にもスフェルイエット民国の使者がやって来ました。
やって来たのはレイルカでした。
レファルはレイルカが美少女だったので喜んでいます。
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お為ごかしが嫌いなレファルはレイルカと形式を無視した話し合いをしています。
レイルカは平和協定を申し入れてきました。
レファルとしては平和協定に乗るしかないので平和協定に参加すると伝えます。
更にライナに向けてのメッセージを託す事にします。
レファルはライナの事を脅威に感じているようです。
グロウヴィルとライナの持っている超兵器の撃ち合いをしようぜ、どちらかが死ぬまで撃ち合いをしようぜ、との伝言を託しました。
女の子は殺さない主義のレファルはレイルカを解放して帰らせる事にします。
ヴォイスの予想は当たりましたね、レイルカは無事に戻ってくるようです。
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レイルカが帰った後、レファルとリズが話し合っています。
女神と勇者を殺す必要がある彼らは中央大陸にどうしても進出する必要があります。
二人は平和協定に参加するふりをして、戦場で忘却欠片を使う事を決めます。
レファルは今後は相手国がグロウヴィルを怖がり早々に降伏してくれる事は無くなるなと嘆いています。
ガスタークに攻め込まれた国はスフェルイエット民国の悪魔王ライナに救援を求めて徹底抗戦してくる事が予想されます。
レファルは流れる血の量が増えてしまう状況を作り出したライナの事を、正しく悪魔の王だなと言っています。
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ヴォイスの予想ではガスターク帝国の動きが鈍くなると考えていました。
しかしレファルは直ぐにでも進軍を再開するつもりのようです。
これは少し不味いよね。
ライナの力は大切な人の命を捧げる事で発動します。
グロウヴィルと同じで連射は難しいんだよね。
レファルは連射すると自分の身体を失います。
ライナは大切な人の命を失います。
条件的にはライナが有利ですが、大切な人を殺して発動する事になるのでライナの心が壊れてしまう事が予想されます。
撃ち続けるとレファルは死にます、ライナは心が壊れてしまうでしょう。
どちらも好きなだけ撃てるわけではないので戦局は混乱しそうです。
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レファルとライナは自分自身で放てる超兵器を持っています。
シオンだけは自分自身で発動できる超兵器を持っていないようです。
その代わり自分の領土が増えると能力がパワーアップします。
三者の対比が面白いです・・・今のところ三者の状況は五分かな・・・
ヴォイス凄いよね、電撃作戦でライナをレファル、シオンと対峙できるまでの王にしちゃったぞ。
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第四章 化かし合い
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時間の無いヴォイスは単身ピア・ヴァーリエに会いに行きました。
ヴォイスは世界情勢を熟知していて、世界が既に動き出している事を理解しているようです。
彼は特にシオン・アスタールの中に居るアスルード・ローランドの事を警戒しています。
蒼の公主の隠れ家は廃墟の様に見える砦でした。
ヴォイスは見張りの兵に見つかり昏倒させられてしまいますがピアとの面会に成功します。
ヴォイスは下ネタを使い自分のペースに引き込もうとしますが失敗します。
ピアは駆け引きをするつもりはありませんでした。
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ヴォイスにナイフを投げつけてきてヴォイスダメージを与えます。
ヴォイスの方もピアに対抗できる忘却欠片を用意していましたが使いませんでした。
ヴォイスにはピアの信用を得なければならない事情がありました。
出血多量で死にそうになりながらも懸命に自分の提案をする事になります。
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ヴォイスは蒼の公主は国ではないので忘却欠片の使用を禁止する平和協定に参加しなくても当面問題にならない。
蒼の公主に忘却欠片を使ってできるだけ多くの国を占領して欲しいとお願いします。
蒼の公主の暴挙に危機感を募らせた国々は連合軍を組織して対策に乗り出す筈。
その連合軍をスフェルイエット民国が主導してピアの奪った領地をスフェルイエット民国が併合するって計画です。
ヴォイスは説明の途中で意識を失ってしまったのですがピアにはヴォイスの計画が予測できました。
流石ですね。
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ヴォイスは『堕ちて狂った勇者(アスルード・ローランド)』の止め方を知っていると告げピアの興味を引く事に成功します。
話がヴォイスの本当の狙いに移ります。
ヴォイスはシオンがどのような存在なのか知っていました。
占領地のニンゲンをニンゲンαに書き変える能力を持っていて、領土が広がるほどシオンの能力が増す事を知っていました。
ピアもローランドの事について研究していたようですが、そこまでの事は知りませんでした。
ヴォイスは女神に協力するふりをして情報を引き出していました。
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ヴォイスはシオンが南大陸から出てくる前に殺してしまいたいと考えています。
女神は悪魔(ライナの事ね)も怖れていたのでシオンが中央大陸に出てきてもなんとかできるかもと考えています。
ヴォイスは勇者と悪魔の関係も知っているようです。
ライナはシオンの事が好きだから手を貸してくれないかも知れないと言っています。
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ピアはヴォイスが女神の手先として活動していると思っていたので警戒していました。
しかしヴォイスを死にそうな目に遭わせても女神が出てこなかったのでヴォイスを利用する事にしたようです。
ヴォイスは一緒に化物どもから人間の未来を奪い返しましょう、と誘います。
ピアは「それはあたしの天下のために?」と問います。
ヴォイスは「ええ、あなたの天下のためにね」と返答しました。
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お互いに必要な間だけ相手を利用してやろうという同盟関係が成立しました。
どちらが勝つのか興味深いですね。
ピアと互角に交渉できるヴォイスは凄い奴だな。
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第五章 再会
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ライナ、フェリス、キファはスフェルイエット民国を目指していました。
スフェルイエット民国に近づくとヴォイスの設置した大きな看板が見えてきました。
そこにはスフェルイエット民国が目指す国造りの方針が書かれていました。
悪魔の王ライナ・リュートは絶倫で男性&女性をベッドの中で待っている、との看板までありますよ。
これはライナへの嫌がらせですね。
フェリスへのメッセージも設置されていました。
スフェルイエット民国はだんごの優遇税制を敷いているそうです。
だからヴォイスがライナに取り入れるように計らっておいて下さいと書いてありました。
フェリスはスフェルイエット民国がだんご天国だと言い出し、ヴォイスと仲良くしろと言ってきました、買収されたようです。
ライナへのヴォイスのメッセージも書いてありました。
ヴォイスは今、スフェルイエット民国を留守にしているそうです。
戻って来るまで司令部で待っていて欲しいそうです。
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キファがライナの瞳を覗き込んで来て彼の使った異常な力について質問してきました。
使う度に大事な人の命を犠牲にする力なのでライナは再び使うつもりは無いようです。
キファにもう使えないと返答すると彼女は良かったと返してきます。
彼女は強すぎる力を持つと背負わなくても良いものを背負い込むことになるので、そんな力は無い方が良いと言ってくれます。
しかしヴォイスからスフェルイエット民国の実権を奪うまではライナが力を使える振りをする事になります。
ライナはヴォイスから実権を奪うつもりでいました。
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キファがゲイルフィックラント帝国の通貨を用意してくれていました。
ライナは彼女の事をできる女と褒めています。
キファは嬉しそうにしていました。
ライナは小遣いを貰っているような気分だと呟きます。
フェリスがライナを揶揄うのですがライナが無視したので剣で殴ってきました。
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フェリスに剣で殴られたライナは門の近くで地面に落ちました。
門番が心配してくれます。
フェリスがライナの事を、殴られるのが趣味なんだ、と紹介すると門番は信じてしまったようです。
そこにライナの事を陛下と呼ぶ女性が現れました。
やって来たのはヴォイスの側近のハーミットでした。
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ハーミットがライナ・リュート様だ丁重にお迎えしろ、と紹介します。
すると兵士達は緊張したようです。
噂通りの変態だ、とか、ヴォイス様は悪魔王を世界一の変態先生と呼んでいた、と言ってますよ。
ヴォイスはライナの噂を流したようですね。
まあ、これで少しは親しみを抱いて貰えたように思えます。
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ハーミットに従い司令部に向かう事になります。
彼女はヴォイスの行き先を知らないそうです。
ヴォイスからは帰るまでの間ライナのご機嫌を取っておくように、と言われているそうです。
ライナは与えられた自室でヴォイスを待つことになりました。
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リューラは未来眼を持つ魔眼保持者の指導者の元にやって来ました。
未来眼を持つ女の子はエーネ・ㇽネと名乗ります。
エーネはリューラの事を殺したかったと言っています。
彼女はリューラは騙されていると教えてくれます。
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更にリューラに取って最悪な事実を教えられます。
リューラの事を騙している存在はリューラの才能を利用する為にライナに複写眼を与えたそうです。
リューラは自分の所為でイルナとライナが不幸になったと知る事になりました。
リューラを使おうと画策した者はリューラを介してライナに呪いを掛けたそうです。
その呪いはライナの瞳を一瞬曇らせる効果があるそうですよ。
その結果ライナを傷付ける事になるそうです。
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リューラは自分を騙した奴を始末する事にします。
エーネに誰なのか名前を聞いています。
エーネはリューラでは勝てない、死ぬだけだ、一人で向かうのはやめて、一緒に、と言っています。
リューラはそれを断り名前を聞き出そうとしています。
リューラを騙したのは、勇者でも女神でも司祭でもないそうです。
一体誰なんでしょうね?
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ライナは与えられた自室でスフェルイエット民国について書かれた書物を読んでいました。
これはライナにも政治の一旦を担って欲しいと考えたヴォイスが用意したモノでした。
ヴォイスの作ろうとしている国はシオンが作ったローランド帝国よりも良い面もあるそうです。
ライナはヴォイスが自分に都合の悪い面を隠していると理解していましたが、彼の国造りを手伝っても良いかな、と思っています。
ライナは自主的に徹夜で書類を読んでいたようです。
彼がヤル気になっているのは本当のようです。
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時刻は午前四時です。
ライナはお腹が空いてしまいます。
毎日朝食は八時に届けられます、暫く時間があります。
ライナは食堂に行ってみるか、このまま寝て待つか考えていました。
この辺りの不毛さはライナらしいですね。
突然ドアをノックする音が聞こえてきます。
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フェリスでもキファでもないようです。
ライナを殺しに来た刺客でもありませんでした。
ご近所迷惑ってもんを考えろよ、というライナの発言にノックの主が返事を返してきました。
「はは、なんだよそれ。ご近所迷惑?」
ライナにはシオンの声のように聞こえました。
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ドアを開けてみると、そこにはシオンが立っていました。
ライナが『すべての式を解く者』の瞳で見ても立っているのはシオンに見えました。
ライナはどうして良いのか分からなくなります。
シオンはライナと仲直りしたいと言ってきます。
部屋に入れてくれ、と言ってきます。
ライナはシオンを部屋に入れて彼に起きている事を聞く事にします。
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部屋に入ってきたシオンが妙な事を言い出します。
自部の姿がどお見えるか聞いてきました。
ライナは前と同じ、すげえ嫌味な好青年に見える、と答えます。
シオンは、呪いが上手くかかっている、僕は遂に悪魔を手に入れて全てに勝った、と言いました。
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フェリスはライナの部屋の前に人に見えない存在が立っている事に気が付きます。
それは腕が七本生えていて、ボールのような頭にいくつも瞳が付いています。
ボール頭はフェリスを攻撃してきました。
彼女はボール頭の攻撃を掻い潜りライナの部屋に到達します。
部屋に入ったフェリスが見たのは誰も居ない部屋でした。
「・・・くそ、いったいなにが起きた」フェリスは独り、うめくように言いました。
ライナは化物に誘拐されてしまったようです。
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ボール頭の化物は姿からしてレムルスのように思えます。
リューラを騙して利用したのはレムルスだったようです。
レムルスは自分の力を卑小と評価しています、彼は何物なんだろうね。
そして悪魔を手に入れて全てに勝った、とも言っていました。
これはどういう事だろうね?
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成分美女魔法恋愛英雄変態
評価AAAAAAABA
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