ラノベの感想) 大伝説の勇者の伝説 第1巻 行く先未定の大逃亡 (富士見ファンタジア文庫)

レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2007/10/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:978-4-8291-1966-2
雰囲気:孤独感、決意、協力、捕縛、再会

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PROLOGUE それはあがく物語
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誰かを助けられなかった悪魔が後悔しています。
相手が傷ついている事に気が付かなかったようですね。
この悪魔とはシオンの事なのでしょうか?
それともライナの事なのでしょうか?
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第一章 世界が切り変わる一瞬
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フェリスの助けで脱獄したライナは逃げていました。
一緒に逃げながらフェリスが愛を囁いてきます。
彼女の余りの可愛さにライナは一瞬で殺意を抱きます。
ライナは苦労して攻撃を避けているのにフェリスは軽々と攻撃を交わしていました。
フェリスはいつもの場所で二時間後に集合と言い残して逃げていきます。
ライナはいつもの場所って三か所くらいあるじゃん!!と叫んでいます。
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一人になったライナを魔導兵が追い詰めます。
彼らは上からの命令でライナを殺しても良いと言われていると脅してきました。
ライナはシオンが命令を出したのかな?と考えます。
ライナはシオンを助ける為に国を捨てる決断を下しました。
囲んでいる魔導兵を複写眼で見る事にします。
ライナが複写眼を持っていると知った魔導兵は化物と罵り逃げていきました。
ライナは一人の魔導兵を捕まえてシオンに伝言を残す事にします。
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シオンは玉座の間でネルファ皇国を攻めている軍の報告を待っています。
ライナとフェリスが居なくなった王宮を暗い場所になったと感じていました。
シオンは内心ではライナやフェリスと一緒に過ごしたいと考えています。
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ルシルが出てきてシオンの事を誉めてくれます。
ルシルはシオンの存在に感謝しているようですよ。
シオンは王として決して判断を間違えないと高評価していました。
ルシルはライナを裏切る事になったシオンを心配している様にも思えます。
自分がライナの代わりになろうと考えたようですが無理だと理解していました。
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ルシルがライナが逃げた事を教えてくれます。
シオンはまさか!!と思っています。
ライナを捉えていたのはフェリスが外部から手助けしても逃げ出せない特殊な牢獄でした。
リュートルー公爵(ライナの父親)が御膳立てしたそうです。
シオンが作り出した強化兵は彼によって全滅させられたそうです。
シオンは余計な事を、と言っていますね。
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シオンはライナを生け贄として食べる必要があるようです。
しかしシオンはライナの身代わりを開発する為に人体実験をしていたそうです。
人体実験の成果は出ていないようです。
シオンはライナを助けようとしているようです。
それを知らないリュートルー公爵もライナを助けようとしています。
ルシルはシオンに取り込まれるまでライナには国の外で元気に過ごしてもらいたいと言っていました。
ルシルはシオンの苦悩する姿をみて再度素晴らしいと言ってきます。
どんなに悩んでも道を間違えないシオンは素晴らしいそうです。
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一人になったシオンの元に伝令役の兵士がやって来ます。
シオンはネルファの戦場で何らかの動きがあったのか?と予想しました。
しかし伝令役が伝えてきたのはライナが脱獄したとの知らせでした。
シオンはミラーが追撃部隊を勝手に手配したと聞いて違和感を覚えました。
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ミラーの目的がライナを泳がせる事によりシオンがライナに拘る理由を知ろうとしていると予想しました。
シオンが人間を止めている事を知っているのはシオン、ルシル、フロワードの三人だけです。
シオンはミラーに本当の事を話て協力を得る事にしました。
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伝令役がシオンにライナからの伝言があると言ってきました。
それを聞いてシオンが揺れています。
伝令役を一旦下がらせてライナからの伝言を読んでみる事にしました。
そこには、シオンの事を諦めない、シオンの元までたどり着く為の力を手に入れる。
シオンに最高の親友を持ったと思わせてやる、と書かれていました。
シオンはライナの事を酷く裏切ったので彼に罵倒されれば楽になると考えていたのですが。
ライナはシオンの事を諦めないと言っていました。
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シオンの心が緩んでしまいます。
シオンはすでにライナの事を最高の親友だと思っています。
それをライナに伝えられてはいません。
しかしシオンはライナとフェリスを呼び戻して仲直りするという甘い夢は見ませんでした。
シオンはフロワードを使い逃亡者を捕縛させる事を決めました。
シオンとライナはお互いの事を大切に思っているようですがすれ違ってしまいます。
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第二章 光が堕ちる一瞬
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ライナはフェリスとの集合場所に指定された『いつもの場所』を探してました。
二軒目のパップルだんご菓子店で彼女を発見しました。
フェリスはカウンターの影に隠れて店主にセリフを書いた紙を渡しています。
店主はフェリスが書いたセリフを読み上げていました。
ライナは呆然とした表情で彼女の創作した話を聞く事になります。
フェリスはライナに褒めて欲しかったようですよ。
三人で馬鹿な話をしていると追手がやって来てしまいました。
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ローランドの高度な魔法を連発してきました。
最初に現れた追手よりも強い魔導兵が差し向けられたようです。
この攻撃によりパップルだんご菓子店は倒壊してしまいました。
憐れな店主は借金がーと叫んで白目を剥いてしまいます。
彼は店を改築して勝負にでた直後だったようです。
新開発の密餡だんごに全てを賭けていました。
そんな矢先に店が破壊されてしまったので気絶してしまいます。
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ライナは魔法で身体能力を高める為にフェリスに時間を稼いでもらいます。
敵の放った雷の魔法をフェリスが剣で斬ってしまいます!!
彼女が魔法を斬る姿を見てライナは以前彼女が雷の魔法を斬った事があったよな、と昔を思い出そうとします。
ここでライナを激しい頭痛が襲いました!!
昔の出来事を思い出そうとすると頭が痛くなります。
ライナが呆然としていると苦しそうなフェリスの声が掛かりました、まだか。
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ライナは魔法は既に完成しているとフェリスに謝り逃げ出します。
ある程度追手を引き離してから身体強化の魔法を解きました。
ライナは自分の記憶が操作されている可能性に思い至り余裕を失っていました。
フェリスが店主を救っていました。
気絶している彼を安置して二人は逃げ出す事にします。
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今後の方針を考える事になり、ライナは一度ローランドから外に出てローランドで何が起っているのか観察する事にします。
ここでライナは自分が無一文に成っている事に気が付きました。
フェリスにお金を持っているか聞くと彼女も文無しになったと言っています。
優しい彼女は持っていた全財産を店主の懐に入れておいたと言っています。
それがあれば壊れた店の修復は可能だと言っていました。
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フェリスはいつになく余裕のないライナの事を心配してくれます。
ライナはフェリスに普段ライナがどんな魔法を使っていたか問いかけます。
フェリスは覚えていないと言っていました。
彼女の発言からライナは世界の認識が書き換えられたんだと理解しました。
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これは殆ど神様のような力ですね。
ライナはシオンが自分を喰いたいと言った時の事を思い出していました。
シオンはライナを食べてシンになると言っていました。
シンとは何なのか・・・ヒントとなる情報は既に他国からもたらされていた事を思い出します。
ガスタークのリルがライナに向かって、裏切られないように気をつけろ、と言っていました。
ライナはフェリスと手分けして出国の準備を始める事にします。
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ライナはアルアも連れて行こうと考えます。
彼はライナとフェリスがルーナ帝国から助け出した複写眼保持者です。
フェリスはイリスにアルアを国外に連れ出して貰おうと提案します。
追われている自分たちと一緒に行動するよりも安全だと言っていました。
例え捕まったとしてもシオンの元に連れて行かれるだけだろう、と言っています。
且つてないフェリスのまともな提案にライナは瞠目しています。
フェリスは素直に褒めろと言ってきました。
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ライナとフェリスは無一文になっているので私腹を肥やしている貴族から金品を強奪して必要な装備を整える事にします。
二人が着ているのはローランド帝国の紋章が入った鎧なので服を調達する事になります。
フェリスが洋服店に飾られている可愛い服に目を止めます。
その服の腰の部分にだんごの様に見える小さいロゴが入っていました。
彼女はそれが気に入ったようです。
ライナは同じメーカーの男物の服を選んでいます。
フェリスは遂にライナがだんご教の信者になる日かきたか、と喜んでいました。
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ライナが情報収集を担当してフェリスが資金の調達と旅支度、イリスへの伝言を担当する事になります。
追われているので情報収集に一日費やすのがやっとのようなので明日、アソールドだんご茶屋で待ち合わせる事になりました。
この店はルーナ帝国とネルファ皇国に向かう分岐路にあります。
ライナはそれで選んだのですがフェリスはアソールドの茶だんごは美味いからな、やるなライナと言っていました。
彼女はライナと一緒だと楽しそうです。
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第三章 闇に切り変わる一瞬
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フロワードはシオンに心酔しています。
必要ならば敵国の民を皆殺しにできる彼の優秀さに震えています。
フロワードはシオンの元からライナが居なくなったことを喜んでいました。
ライナが居なくなってからのシオンは非情な王として振舞っていたようです。
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シオンはローランドを軍事大国に変貌させました。
その手法は悪辣だったよね。
私腹を肥やしていた貴族から財産を取り上げて資金源にしていました。
民はシオンの後ろ暗い姿を知りません。
これまで悪政を敷いていた王族が可愛く見える位の独裁政治を行っているのですが民からは英雄王と慕われています。
人体実験の被験者になる部下からもシオンの為に死ねるならば本望だと思われています。
全ての要素がシオンの味方をしているね。
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やって来たフロワードにシオンはライナの追跡を命じました。
生きたまま捕縛できれば一番いいが、無理なら殺しても良いと命じます。
フロワードはシオンがライナを大切に思っていると知っているので苦々しく思っています。
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フロワードがライナへの対策をどうしようか悩んでいるとルシルが出てきました。
フロワードは内心ルシルの事を怖がっていますが平静を装い会話する事にします。
ルシルはフロワード同様にライナの事をシオンに悪影響を及ぼす邪魔者と考えています。
フロワードはライナを生け捕りにして、どこかに幽閉してシオンが吸収するまで拘束しておこうと提案してます。
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フロワードはルシルの事を仲間だとは思っていません。
彼の事を化物だと考えています。
この世界に化物は必要ないのでいずれ殺そうと考えていましたが彼の考えは全てルシルに読まれていました。
ルシルはフロワードの事を警戒していると告げてきます。
フロワードは自分よりも強者であるルシルに油断が全くない事に愕然としています。
これでは彼を殺す事は出来なさそうです。
それでもフロワードはルシルはシオンに必要ないと考えているね。
どうにかしてルシルを殺す方法を探るようですよ。
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クラウはネルファの戦場で辟易しています。
今回の戦争はローランドの強さを他国に見せつける必要がありました。
シオンからは女も子供もすべて皆殺しにしろと命じられています。
嫌な命令ですがクラウはそれが必要な事だと理解していまいた。
ネルファを圧倒的な力の差を見せつけて攻略すれば、他の国はローランドに抵抗する事なく降伏するだろうと期待していました。
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作戦は順調に進んでいたのですが彼の部下であるシュスが最悪な報告を持ってきました。
ネルファの現王、グリード・ネルフィが降伏を決めた直後に暗殺されてしまいました。
これではネルファは降伏できません。
暗殺したのはグリードの息子のスターネルでした。
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グリードは自分の首とスターネルをローランドに差し出す事で戦争を終わらせようとしました。
スターネルはローランドに捕まったら殺されると半狂乱になりグリードを暗殺したそうです。
ローランドは第二親等までの王族を皆殺しにするつもりだったので保身を考えるとスターネルの行動は正しかったとも言えます。
クラウは汚れ役を引き受けてシオンを守ろうとしているようです。
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スターネルは民の虐殺を始め北に逃げる算段を始めました。
彼はローランド軍を足止めする為に1万の兵を差し向けたそうです。
しかしローランド軍に向けて進軍してくる様子はありません。
1万の兵はトアレ・ネルフィに率いられて東に動いたそうです。
ローランド軍が居るのは南です。
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クラウはフロワードからトアレに注意するようにとの忠告を受けていました。
クラウはトアレのお陰で犠牲を少なくしてネルファを降伏させる可能性が出てきたと喜びます。
トアレを国王にして彼に降伏させようとの考えです。
それでもトアレは殺される事になってしまいますが・・・
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クラウに新たな通り名が付きました。
彼の黒い義手になぞらえて『黒手の死神』と呼ばれるようになりました。
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第四章 その闇を切り裂くための一瞬
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ライナはローランドで何が起っているのか調べています。
情報を収集するために二級情報部に潜入しました。
まだローランドの兵士を殺す覚悟が出来ていない彼は相手を殺さないように無力化していきます。
これが思いのほか時間が掛かり四時間もかかってしまいました。
現在の時刻は午前三時ですよ、徹夜仕事になっているねー。
やっとの事で二級情報部の兵士を全て気絶させて情報収集を始めます。
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ライナが書類を読んでいるとルークが現れます。
彼は気配を消して資料室に隠れていました。
ライナはルークとの戦闘になると警戒しています。
ルークの仕掛けた罠が無いか確認しますが分かりませんでした。
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ルークが意地悪をしてきますね。
罠が仕掛けてあるような事を呟きます。
ライナは警戒しますがルークは罠を仕掛けていませんでした。
ルークは人を信じすぎるライナを教育しようとしたようです。
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ルークがここに来た目的を教えてくれました。
彼はライナを出国させようと考えていました。
旅立つライナの為に必要な情報をまとめた資料を用意してくれていました。
作ったのはリーレだそうです。
その資料のタイトルは『旅立つライナ君のための、レポート』でした。
親切心に溢れるタイトルですが、少し嫌味だよねー。
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ルークはミラーを含めた自分たちはシオンの事を良い王様だと思っているが信じていないと告げます。
彼らはライナにシオンが間違えた時に彼を止められる存在になって欲しいと願っています。
ルークたちはシオンが間違えた場合にはシオンを殺す事で事態の収拾を図るつもりだと言ってます。
シオンの傍で彼を守っているルシルの存在も知っていて、今は無理だがいずれ彼を殺す手段も見つかるだろうと言っていました。
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ルーク達はシオンを殺す事でしか止められないが、ライナならばシオンを殺さずに間違えた道から引き戻せるだろうと期待しています。
ルークはシオンがライナを殺そうとした雨の日の現場を見ていました。
そこでライナが言った「絶対にあきらめてやらない」「おまえがどこにいても、引き戻す」って強い言葉に期待したそうです。
ルークはシオンの事が好きだから殺すのは避けたいと言っていました。
シオンの事を信じてはいないけど彼の人間性は好きなようです。
まあルークはシオンの一人で苦しみを抱え込もうとする性格を知っているようですから、そう思うのも理解できます。
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ルークは言うだけ言うと立ち去ります。
これは立ち去った振りでした。
ライナは一人に成ったと思い恥ずかしいセリフを吐いてしまいます。
ライナはルークが渡してくれたレーポートを読み始めます。
そこにはライナが二年前に書いた昼寝だけしていればいいような世界のレポートが含まれていました。
ライナは自分がなにもしてこなかったよなーと後悔を口にします。
これをルークに聞かれてしまいました。
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戻ってきたルークはネルファに抜けるならセネル国境は避けた方が良いと教えてくれます。
そこはライナが使おうと考えていた国境でした。
他の国境にも待ち伏せが用意されていると教えてくれます。
ライナにこれくらいは切り抜けてくださいと言って立ち去りました。
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ルークが本当に帰った事を確認してからライナは資料を読み進めます。
そこにはネルファの現状が記されていました。
現在のネルファは国王のグリードが息子のスターネルに暗殺されて国王不在になっています。
スターネルは王位を継ぐことなく逃げてしまったそうです。
逃げる時間を稼ぐ為に1万の兵をローランド軍に差し向けました。
その1万の軍をトアレが掌握してローランドとの激突を回避したと書いてあります。
ライナはルークがやらせようとしている事を理解しました。
トアレに助力して被害者を少なくする事を求められています。
ライナは大変な事になったと嘆きます。
トアレはローランドに降伏するつもりの様ですが見せしめのために殺される事になりそうです。
ライナはトアレを殺させない為に彼を助ける決意を固めています。
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ライナはトアレの事を思い出した事に関連してフロワードの事も思い出しました。
フロワードは多くの人間を救う為に少数の人間を殺す事は正しいと言っていました。
ライナはフロワードが軍事大国ストオルの所属だと聞いていたので彼の考えは間違っていたと結論付けています。
ストオルはガスタークに滅ぼされてしまいました。
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ネルファの軍を指揮しているのはクラウだと書いてありました。
ライナはクラウと戦うのは困難だなと嫌になります。
しかしルークが指揮を取っていなくて良かったとも感じています。
今のライナではルークに勝てる気がしないそうです。
ライナは主に個人戦の訓練ばかりをしてきました。
これからはルークを越えるような戦略も勉強する必要があるのかと嫌になっています。
それでもライナはやるしかないんだよなと決意していますよ。
ライナがヤル気になっていますねー。
フェリスとの待ち合わせに遅れない為にライナは駆けだしました。
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フェリスはライナとの合流場所に向かっていました。
彼女はお気に入りのだんごのロゴが入った服を購入して着こんでいます。
ライナの分の服も用意しました。
フェリスはライナを辱める為に変態的な服を大量に用意していました。
ライナが泣いて頼んできたらまともな服を出してやろうと考えています。
フェリスはライナとの旅立ちに浮かれていたようです。
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彼女はライナとの待ち合わせ場所に向かう前にイリスからだんごを受け取る事にします。
イリスとの待ち合わせ場所に向かいました。
そこでは血だらけのイリスを逆さにして足を掴んでいるフロワードが待っていました。
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死にそうなイリスの姿を見てフェリスは激高してしまいます。
フロワードに飛び掛かって行きました。
イリスはフロワードの危険性を理解したようです、フェリスに逃げて―、と叫んできました。
フェリスはイリスを救出する為に必死でした。
フェリスは以前フロワードと戦った時よりも剣の腕を上げている自信がありました。
彼の使う影の化物を生み出しているのが指に嵌めた指輪だと知っています。
腕を斬り飛ばそうと考えていました。
しかしフロワードが次々と出して来る影の化物を捌ききれなくなり拘束されてしまいます。
腕と脚を狼と蛇に拘束されてしまいます。
フェリスは腕がもげてもフロワードを斬ろうとしていますが、拘束を逃れる事はできませんでした。
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動けないフェリスの目に集合場所に向かい掛けてくるライナの姿が飛び込んできます。
フェリスは自分が困っている時に現れるライナにヒーロー性を感じていますね。
ライナの名を叫んで助けを乞おうとしますがフロワードに口を塞がれてしまいました。
フェリスは草むらの中でフロワードと戦っていたのでライナは気付かないで走り去ってしまいます。
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ライナの姿が見えなくなるとフロワードが最後の仕上げを始めます。
彼はフェリスをライナに対する人質にすると言っています。
ライナの事を仲間が捕まったくらいで心がぐらつく弱い人間と罵ります。
そんな弱い人間であるライナに自分の主シオン・アスタールの友を名乗って欲しくない、と告げました。
これを聞いてフェリスは愕然としています。
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フェリスはフロワードがシオンの部下だと理解しました。
フロワードがシオンの命令で行動していると教えられて絶望しています。
フロワードはイリスを影の中に落しました。
フェリスは世界のすべてが余りに酷い・・・強烈な孤独感を感じています。
「助けてくれ、ライナ!!」と叫ぶフェリスはフロワードの影に飲み込まれたようです。
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ライナはフェリスとの待ち合わせ場所のアソールドだんご茶屋に約束の五分前に到着しました。
しかしフェリスは約束の八時を回ってもやって来ません。
時刻は八時半を回ってしまいます。
ライナはフェリスを待っているのですが雨が降り出してしまいます。
フェリスがやって来たら、今日旅立つのは止めてどこかに宿でも取ろうと相談しよう、と考えています。
ライナはこれからやって来るフェリスが雨に濡れていると可哀想だなと考えたいました。
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雨音が強くなります。
ライナに声を掛ける者が現れました。
最初はフェリスが到着したんだと思ったようです。
しかし声はフェリスが来るはずの南からではなく北からしてきます。
ライナが振り向くとそこにはキファが立っていました!!
キファは笑っているのに泣きそうな顔をしてライナに抱き着いてきましたよ!!
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キファのことだから思いっきり、ヒシっと抱き着いたに違いない。
この場にフェリスが居なかったのが悔やまれます。
彼女が居たらどうなっていたんでしょうね?
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ライナはフェリスと旅立つ事は出来ませんでしたがキファと感動の再会を果たしました。
フェリスが捕まった事をまだ知りません。
キファが何をしに来たのかも気になります。
キファは巻き込んでフェリスの救出に向かう事になるのでしょうか?
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成分美女魔法恋愛英雄変態
評価AABBAABC
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