ラノベの感想) 大伝説の勇者の伝説 第2巻 明日をも知れぬ大合戦 (富士見ファンタジア文庫)

レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2007/11/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:978-4-8291-1981-5
雰囲気:決意、判明、化物達の闘争

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第一章 虚と闇の天秤
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フロワードの影狼に全身を喰われたイリスは死にそうです。
フェリスは影狼に拘束されています。
フェリスはイリスが殺されてしまうと泣き叫んでいました。
動けない彼女の目の前でイリスが影狼の中に投げ込まれます。
そこにルシルがやって来てフロワードの影狼を消してしまいます。
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イリスを助け出してフェリスを拘束する影狼を消してくれました。
ルシルはイリスは大丈夫だ安心しろと言っています。
見ると全身喰われて死にかけていたイリスの体には傷が残っていませんでした。
ルシルは倒れかけたフェリスを抱きしめています。
フェリスはルシルに抱き締められた事で昔の事を思い出したようです。
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幼い頃に両親の課す過酷な訓練を受けて死にかけていたフェリスをルシルが抱き締めてくれた事がありました。
フェリスはルシルが両親を殺した時の事を思い出します。
その時にルシルは呪いを一人で引き受けると言っていました。
フェリスにはそれが何のことなのか分かりません。
ルシルがフェリスを救う為に何をしたのか問おうとすると「寝ろ」と言われて意識が飛んでしまいました。
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「我が生を移せ」
ルシルが呟くと金色の剣が生まれます。
それフェリスに刺しました。
すると千切れかけていた彼女の両手両足が繋がり傷が塞がっていきました。
フロワードは傍らでルシルの行為を注視しています。
彼の眼にはルシルがフェリスに命を分けている様に見えました。
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フロワードは恐々ルシルに語り掛けます。
フロワードは影をルシルに向かって放ちました。
先制攻撃ですね、しかしルシルは腕を振るうだけで影狼を消してしまいます。
さらに見えない攻撃によりフロワードの右腕を切り落としてしまいました。
それは指輪を嵌めている方の腕です。
フロワードにはルシルの攻撃手段がなんであるのか理解できませんでした。
忘却欠片では無いようです。
フロワードはルシルの力は神か悪魔の様だと感じています。
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彼がフェリスとイリスを襲ったのにはライナへの人質にする事とルシルの弱点を探る意図がありました。
フロワードはルシルが留守にしている王宮に彼の配下の刺客を用意していました。
刺客にシオンを殺すように命じて影を地面に寝かされているフェリスの頭の横に出現させます。
これによりルシルがフェリスとシオンのどちらを守るのか試そうとします。
ルシルは平然としていますね、フロワードの行為を無駄な事だと言っています。
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ルシルはフロワードの態度に感心していました。
ここまでルシルに真っ直ぐに接してきた人間は居ないそうです。
ルシルはサービスだと言ってシオンに向けて放たれた刺客を細切れにしたと告げます。
同時にフェリスに向けられて影狼も撃退しました。
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ルシルはフロワードに自分の存在の在り方を教える事にします。
ルシルには既に殆ど実体は残っていないそうです。
虚になっている彼は何処にもいないけど何処にでも居るそうです。
フロワードはフェリスをライナへの人質に使うと言い出します。
フェリスを傷付けるつもりは無いと告げたのでルシルは王宮に戻って行きました。
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ルシルが消えてからフロワードはルシルが饒舌だった理由を考えます。
ルシルがどこにでも現れる事ができるのにフェリスとイリスが死にかけるまで出てこなかったのは何故か?
フロワードは一つの結論に達しました。
ルシルにとってイリスの命には価値が無く大切なのはフェリスだけなんだとの結論に至りました。
ルシルはフェリスを助けに来たと考えれば到着が遅れたとは言えなくなります。
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更にエリス家がローランド国内に限定して国王を守っている事実からルシルは国外に出られ無い。
ローランドの中央から離れれば離れる程ルシルの力が弱まるのではないかと推測します。
これを踏まえてフェリスの利用方法を検討しています。
このままライナへの人質にする方が良いのか?ルシルの弱点と思われるフェリスを彼の手が届かない国外に出した方が良いのか?
国外に出してルシルの手の届かない場所で殺害しようとしたらルシルはどうするのか?
フロワードはフェリスとイリスをライナに合流させる事に決めました。
気絶している二人を街道に放り出してローランド帝国の中心に戻って行きました。
不味いですねー、フロワードにルシルがシスコンだとバレたようです。
フロワードはこれを上手く利用する事になるのでしょうか?
シオンへの言い訳はどうするんでしょうね?
フロワードは危険な存在ですね、かなり出来る男のようですよ。
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第二章 恋と愛の天秤
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アソールド茶屋でフェリスを待っていたライナはキファと再会する事になりました。
いきなりキファに抱き着かれたライナは彼女の肩を優しく抱いています。
ライナの対応にキファが驚いています。
自分が居なかった間に女の扱いが上手くなったのではないか?と揶揄われてしまいます。
キファが、キスした時はもっと緊張していた、と告げるとライナが狼狽え始めました。
キファはライナが変わっていないと満足そうにしています。
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キファが最後に交わした言葉を覚えているか、と聞いてきました。
ライナはキファが泣きながらライナの事を化物じゃないと言って手を伸ばしてくれた事を思い出しています。
ライナはキファがシオンやフェリスと同じ様に自分の事を大切に思ってくれいたんだと今さらながらに気が付きました。
しかしキファが思い出して欲しかったのは別なセリフでした。
彼女は自分がライナの事を好きだと告白した事を思い出して欲しかったようです。
キファはライナの瞳を見つめてきますよ。
二人で見つめ合っていると「野獣くーん」との叫び声が聞こえてきました。
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声の主はイリスでした。
彼女は助けろーと叫んで元来た道を戻って行きます。
彼女はフェリスを引っ張っていました。
それを見たライナは駆けだします。
フェリスは死んだような姿で倒れていました。
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ライナが脈を確認すると生きているようです。
イリスはフェリスは一度死んだが生き返ったと訳の分からない事を言っていました。
キファが追いついてきます。
フェリスの姿を見て緊急事態だと判断した彼女はテキパキと指示を出してフェリスを茶屋に運び込みます。
ライナはフェリスの姿を見て動転していた自分を叱咤する事になりました。
キファが茶屋の主人を呼び出して休ませて貰えることになります。
主人はフェリスと顔見しりのようです。
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ライナはキファにフェリスを任せて周囲の警戒を行います。
しかし周囲に追手の気配はありませんでした。
ライナはイリスを泣き止ませて彼女から話を聞こうと考えます。
フェリスが目覚めたら彼女からも事情を聞こうと考え茶屋に戻る事にします。
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ミルクが忌破り追撃部隊の官舎の屋上にある給水塔の上に登っています。
そこからローランドの町並みを眺めていました。
彼女の目には急激に変化してしまったローランドの国が映っていました。
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現在のローランド帝国は英雄王に統治される軍事国家となっています。
狂った時代には平和を望んでいた国民は英雄王の元、他国を侵略して更に幸せになろうと熱狂しています。
国民は英雄王は間違えない、彼に付いて行けば間違いは起こらない、何も考えずに英雄王に付いて行こうと考えています。
かなり危ない状態に陥っていますね。
ミルクはそんな事はあり得ないと冷静な瞳でローランド帝国の行く末を案じています。
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ミルクはライナと再会したら、お礼を言おうと考えていました。
しかし再会は彼女の思っていた展開にはならず、お礼を言えないままでした。
ライナの隣にフェリスが居て、彼女と居るとライナが笑顔になっている事を思い出します。
ミルクはライナの隣に居て彼を幸せにするんだと思い頑張って生き抜いてきました。
しかしその席はフェリスに取られてしまいます。
ミルクは悲しくなっていますがライナが幸せならば良いかと自分を納得させようとしています。
とっても健気ですねー。
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ミルクの元にルーク達がやって来ました。
もうすぐ雨が降り出しますよ、と教えてくれます。
ミルクがもう少しだけ給水塔の上に残る事にするとルークが登ってきました。
ルークはミルクに何を見ていたのか問いかけてきました。
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ミルクはルークが自分よりも優秀だと知っています。
自分の感じているローランドの危うさをとっくにルークは知っていると思いながらも説明しています。
ルークはミルクの家族である事は嬉しい事だと言っています。
ルークはミルクの姿に光を見出していました。
汚れてしまった自分たちがもう一度夢を見てもいいのではないか、と考えています。
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ミルクはライナが無事に逃げられたのか確認しています。
ルークがライナに渡した資料はミルクが命じて作らせたものでした。
ミルクはライナに付いて行く事を諦めたそうです。
彼女はライナがローランドに帰ってくるときの為に彼の守ろうとしていたモノを守っていく決意を固めます。
ミルクがライナを愛していると知っているルークは付いて行かないで良いのですか?と問いかけてきました。
優しいルークはミルクがライナに同行したいと言えば手配してくれそうな気配です。
しかしミルクはそれを断りますね。
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ミルクは変貌してしまった危いシオンを監視する為にローランドに残る事を決断しました。
彼女にはシオンの弱さが分かっているようです。
シオンを監視する事がライナの為になると考えていました。
これからシオンに会いに行くようです。
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第三章 女神と勇者の天秤
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キファは眠り続けるフェリスをみて綺麗な人だな、と感嘆しています。
彼女は焦り始めていました。
折角ライナに会いに帰ってきたのに彼の隣には物凄い美人が居ましたよ。
キファはフェリスの事を人間だとは思えないようです。
フェリスの横で彼女の寝顔を心配そうに見つめるライナの姿もキファの心配を加速させています。
キファはフェリスに嫉妬している事を認めます。
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キファがフェリスの事をお姫様みたいと形容するとライナは見た目に騙されるな中身は悪魔なんだと告げてきます。
気安げにフェリスの事を語るライナにキファは泣きたくなっています。
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キファはライナから彼女がローランドを留守にしていた間の出来事を教えて貰います。
王に成ったシオンがライナが調べ上げた勇者の遺物を探しに行かせたそうです。
その相棒としてシオンがフェリスをライナに付けたそうです。
これを聞いたキファはシオンめ余計な事をしやがって、と思っています。
まあ確かにライナとフェリスを引き合わせたのはシオンだからね・・・キファがシオンを罵るのも頷けます。
その後ローランドに戻ったライナはシオンの仕事を手伝っていたそうです。
しかしシオンが豹変してライナを殺そうとしてきたけど殺せなかった。
ライナは投獄されたがフェリスが助け出してくれて逃げてきた。
逃げる途中でフェリスが襲われて今に至ると聞かされました。
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この話を聞いたキファはガスタークを出発する時にレファル・エディアに教えられたお伽噺を思い出します。
それは『女神』と『狂った黒い勇者』と『寂しがりの悪魔』が出てくる話でした。
世界を管理している女神が狂った黒い勇者を南に封印したそうです。
封印には人間という魔法を使ったそうです。
南に封印された悪魔は狂っているので世界を壊すと叫び続けていました。
ここで女神にも気づけなかった出来事が発生してしまいます。
南には悪魔が既に潜んでいました。
悪魔は誰にも見えない存在でたった一人だったので寂しいと叫んでいました。
しかし悪魔の声は誰にも届きませんでした。
そこに狂った勇者が現れます。
悪魔は友達が出来たと大喜びします。
狂った勇者は寂しがりの悪魔を利用する事にします。
彼の半身を食べさせて欲しいとお願いしてきました。
寂しがりの悪魔は初めてできた友達の頼みなので快諾します。
自身を『すべての式を編む者』と『すべての式を解く者』に分割しました。
そして『すべての式を編む者』を『狂った黒い勇者』に食べさせてあげました。
狂った黒い勇者は取り込んで『すべての式を編む者」の力を使い女神の張った結界である人間を破る為の術を生み出します。
『人間α』を生み出して『人間』を殺し始めました。
狂った黒い勇者は世界の中心に辿り着き女神の守っていた『何か』を食べてしまいます。
しかし『何か』はとても強大で狂った黒い勇者の手に負えるモノではありませんでした。
苦しんでいる狂った黒い勇者をすべての式を解く者が救う事になります。
すべての式を解く者は狂った黒い勇者から『何か』を引き取りました。
すべての式を解く者は『何か』によって永遠に苦しみ続ける事になってしまいます。
それでもすべての式を解く者はひと時でも友達の為に生きられたと満足していました。
狂った黒い勇者は狂ったように笑い出し世界を台無しにしました。
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うーんこの話からするとルシルが『すべての式を編む者』なんだろうか?
『すべての式を編む者』は『狂った黒い勇者』に取り込まれているよね、そしてルシルはシオンを守っている。
ルシルがローランドから出国しないところも、それっぽく思わせるよね?
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レファルはこの話に出てくる『狂った黒い勇者』がシオンで『すべての式を解く者』がライナだと言っていました。
話を聞いた時、キファは信じられませんでしたがライナの話を聞いた今となってはお伽噺にそっくりだと感じています。
キファは自分が何とかしなくちゃと考えています。
キファはレファルにライナを救う為にガスタークに連れてきて欲しいとお願いされています。
キファがガスタークの話をしようとしている時にフェリスが目覚めました。
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起き抜けの彼女はライナが言っていた中身は悪魔だって話は嘘なんだと思える程可愛らしかったようです。
ライナがお姫様を労わるようにフェリスに接している事がキファの心を痛ませます。
フェリスは「痛い思いをした」と言って甘えた声をだしています。
キファはライナとフェリスが甘え合う関係ではないかと心配に成っています。
彼女の見ている前で信じられない光景が展開される事になりました。
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フェリスがライナに殴り掛かります。
ライナもフェリスが攻撃してくる事が分かっていたように反応して攻撃を防ぎます。
最後にフェリスの膝蹴りが決まってライナは天井に突き刺さる事になりました。
キファには信じられない光景でした。
彼女の認識ではライナはローランド最高の魔術師です。
そのライナがフェリスには全く適いませんでした。
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フェリスは部屋の隅に置いてあった剣を手に取り振り回し始めます。
キファには何が起っているのか理解不能でした。
フェリスは部屋にある家具などを細切れにしていきます。
中には鉄製の物体も含まれていたのですがフェリスは苦も無く斬ってしまいます。
フェリスの剣の腕にキファは驚嘆する事になっていました。
フェリスが行ったのは自身の体が問題なく動くのかの確認作業でした。
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フェリスは自分に何があったのか説明を始めます。
彼女は手足の腱を千切られてもげそうになったと教えてくれます。
しかしフェリスの体には傷跡は残っていません。
ライナは幻覚魔法でも掛けられたのか?と聞くと相手は魔法など使ってこなかったと返答します。
ライナはイリスの説明から襲ったのはフロワードだと予想していました。
イリスは黒いお化けをいっぱい出してガブーとしてきたと説明していました。
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フェリスはフロワードと初めて会った時の事を忘れています。
トアレの事も忘れていると知ったライナはそこは忘れるなと突っ込んでいました。
トアレの名前が出たのでキファが会話に加わります。
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フェリスがキファの事を見つめてきます。
キファはライナの王立軍事特殊学園時代の友人でキファ・ノールズです、と自己紹介しました。
ライナからシオンとも同級生だと教えられるとフェリスの創作話が始まります。
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フェリスからライナが噂していたと聞かされてキファは慌てています。
しかしフェリスの語る創作話は出鱈目でした。
フェリスはキファの事をライナが無理矢理妊娠させてしまったミルク・カラードに続く第二の犠牲者だろ?と言ってきます。
キファはフェリスと初めて会話するので彼女の言った事を信じてしまったようです。
ライナに子供が居ると思ったようです。
ライナはフェリスの創作だと反論しますがフェリスは無視して語り続けます。
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学生時代のライナとシオンはキファを襲おうと計画していたと語ります。
キファは「そ、そうなの!?」と驚いています。
勿論フェリスの創作ですよ。
反論するライナを殴り倒してフェリスの創作話は続きます。
最終的にキファを妊娠させたライナは責任取りたくないと言ってシオンを怒らせて追われる事になった。
そのとばっちりでフェリスは殺されかけたって話に落ち着きました。
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キファはフェリスのマイペースさに驚いています。
レファルも強引に話を進めるタイプですがフェリスはそれ以上でした。
キファはライナの言っていたフェリスの中身は悪魔って話に納得しています。
そして、ものすごく美人で、かわいくて、すごい強敵だと思っていたけれど、恋のライバルには成りえないと感じています。
キファが元気になったのですが直ぐに考え直す事になってしまいます。
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フェリスがキファの事を詰問してきました。
シオンに追われていてローランドを出国しようってタイミングで現れたキファの事を不審に思っています。
シオンと知り合いだったと聞いたフェリスはキファの事をシオンの追手だと疑います。
これに対してキファは正直に答える事にします。
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キファはライナに逢うために帰ってきた。
昔からライナの事が好きだったんです、と告白しました。
それを聞いたライナは困った顔をしていますよ、キファはちょっと悲しくなっています。
キファはフェリスの変化を見てしまいました。
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キファがライナの事を好きだと告げた時にフェリスは狼狽えたようです。
フェリスは「・・・あ、私は・・・」としか言えませんでした。
キファはフェリスもライナの事が好きなんだと確信します。
しかしフェリスは「だ、だ、だ、だんごの匂いがするのは、なぜだ?」と言い出します。
フェリスは此処がアソールドだんご茶屋だと知りませんでした。
ライナが教えてあげると、なぜそれを早く言わないと叫んでライナを殴り倒します。
そして「ちょっといってくる!」と言い残して階下に降りて行きました。
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ライナはフェリスの行動に真剣に付き合うと死ぬことになると教えてくれます。
ライナからフェリスが無類のだんご好きだと教えられたキファは違和感を抱きます。
それ程だんごが好きならば目覚めて直ぐに匂いに気がついた筈だ。
まるでキファがライナに告白したのを聞いてから、慌てたような、狼狽えたような顔で、急にだんごの匂いがすると言い出した。
そして逃げるように部屋を飛び出した。
キファはフェリスの純粋なかわいらしさに、彼女は強敵かも、と感じてます。
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ライナはフェリスの心境を理解していないような能天気な顔をしています。
キファはライナに向かって、悪い奴なんだから!と告げています。
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キファはライナの腕を取って一緒に階下に降りようと考えますが、一瞬躊躇しています。
キファはライナと再会できた嬉しさから心臓がバクバクになっています。
ここでキファは頑張りました!!
昔のようにライナの腕に抱き着いています。
ライナは「ちょっと重いんだけど?」と返答していますね。
キファは緊張しながら懐かしいねと問いかけます。
キファはライナが彼女との思い出を忘れていないか心配に成っています。
とっても可愛い反応ですね。
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ライナはシオンとキファと三人で昔みたいに盛り上がりたかったな、と返答します。
そして「おかえり、キファ」と言ってキファの頭をポンポンとたたきました。
キファは感極まって泣いてしまうぞ、可愛すぎですよ!!
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ライナは泣き出したキファに慌てています。
キファがうれし泣きだと告げると困ってしまったようですよ。
ライナは、じゃあどうしよう、と聞いてきますね。
それに対してキファはライナの胸に顔をうずめて抱き着いてきました。
キファは「充電、完了しました!」と言ってライナから離れます。
すげー可愛いぞ、なんだこれ?
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キファは次にどう動くのか計画を立てましょう、と提案してきました。
ライナがめんどくさいと言おうとすると、めんどくさがらない、と言ってライナの背中を押して一階に降りて行きました。
キファは自分の立ち位置を決めた様だね?
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ミルクはライナの傍に居る事を諦めましたがキファが帰ってきましたね。
ライナはフェリスとキファに挟まれて行動する事になるのでしょうか?
キファはミルク程暴走していないので少しは平和に過ごせるのでしょうか?
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第四章 そして悪魔が使う天秤
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シオンが玉座の間でルシルの戦いを観戦しています。
ルシルは『狂った黒い勇者』を殺しに来た女神の刺客と戦っていました。
ルシルが簡単に女神の刺客を倒したと思ったら逆襲されてしまいます。
ルシルがダメージを受ける姿をシオンは珍しそうに見ていました。
女神が自分の一部を刺客の中に混ぜていたのでルシルはダメージを受けたようです。
攻撃からシオンを守る為に左半身を消し飛ばされていました。
しかし直ぐに左半身が復元されて元の姿に戻っていました。
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ルシルが女神を捕まえてシオンに見せてくれました。
それは首から下は人間形態で、顔が醜い化物でした。
目は空洞になっていて中から蛇の様なモノが出入りしています。
口は縦に開くようですね、口の中には小さい牙が沢山生えています。
ルシルは余りにブスだからガッカリするぞと警告していましたがその通りだったね。
女神は人間とは美的感覚が違うのかもしれないね。
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女神は語り始めます。
なぜ自分たちの救世を受け入れないのか?
ωに騙されて、αに騙されて、悪魔に騙されて再び世界を売るのか?と言っています。
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これを聞いたシオンはルシルに見せて貰ったお伽噺を思い出していました。
シオンが見たのは女神が世界の全てを喰らってしまう物語でした。
女神は自分を生み出した親まで喰ってしまったそうですよ。
シオンは世界には三系統のお伽噺が存在していると言っていました。
勇者が世界を滅ぼす話、悪魔が世界を滅ぼす話、女神が世界を滅ぼす話、があるそうです。
全て世界が滅ぼされるようですね。
それぞれの話には嘘が含まれているそうです。
誰が書いたのかが分からないところが怖いですよね。
書かれた目的も分からないんだよなー。
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女神はルシルに殺される事になります。
殺される瞬間に女神は驚いています。
ωに、剣聖エリス・リードの血族にそんな力があるはずない、と言おうとしたようです。
ルシルがωだって事ですね。
ルシルは女神を喰らう事になりました。
女神を喰らうのはルシルにも負担がかかるようです。
暫く苦しんでいましたがルシルは女神を吸収できたようです。
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シオンとルシルは随分と危険な事をしているようです。
ルシルが『女神』『神』『神追い』を食べるときに力を吸収するのに相応しい存在か試されるそうです。
力が足りないと判断されると死ぬそうです。
これまでも何度もこの行為を繰り返してきたようです。
目的を達成するまで、続けるつもりのようです。
ルシルとシオンが人間を辞めているのが確定したね。
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ミラーがシオンの元に呼ばれていたので、彼はシオンとルシルが女神と戦う場面を目撃しました。
信じられないようですよ。
ミラーはシオンに全てを話す事を要求しました。
この二人の関係も奇妙と言えば奇妙だよね。
国王はシオンなんだけど、シオンが王位を簒奪できたのはミラーの計画のお陰です。
これまではミラーの方が立場は上だったようですね。
しかしシオンが人間を辞めてしまったので逆転したような?
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フェリス、イリス、キファがだんごを食べている姿を見ながらライナは考えていました。
キファが、アソールドのだんごを誉めるとフェリスが嬉しそうにしています。
違いが分かるのか!!と嬉しそうです、店主にだんごを三十本追加して貰っています。
キファは確かに美味しいけど、だんごばかり三十本も食べられない、と告げるとフェリスとイリスは悲しそうな顔をしています。
キファは慌てて、嘘です、おだんご食べたいなー、と弁明する事になっています。
キファは早々にフェリスに振り回されています。
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ライナはシオンを救う為に彼と対決しようと決心したのですが不安に押し潰されそうになっています。
フェリスが襲われて死にかけた事で不安に駆られました。
フェリスはローランドの中でも屈指の強さを持っています。
そんな彼女を簡単に殺せる相手がシオンの手駒には居るわけです。
今回はルシルが助けてくれましたが、次も助かる保証はありません。
ライナは自分の所為で仲間が死んでしまう可能性に思い至り苦悩しています。
仲間の命を背負うという重圧に耐えられそうもありませんでした。
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今のネルファ皇国の状況を鑑みても事態を収取するのは困難そうです。
トアレが自分を犠牲にしてローランドの虐殺を辞めさせようとするだろうとの予想はできました。
ライナはトアレを救いたいと思っていますが難しそうです。
ライナの弱い心が語り掛けてきます。
もう無理だから、辞めてしまえと誘惑してきました。
ライナは「うるさい」と呟いてしまいます。
これを聞いたフェリス、イリス、キファは驚いたようです。
キファは謝ってきます、イリスはうるさくしてないと文句を言ってきます。
フェリスは座っていた椅子を投げつけてきました!!
ライナは避けられなくて顔面で椅子を受け止める事になりました。
フェリスの攻撃は続きます。
彼女は短いスカートをはいているのですが飛び蹴りをライナの顔面に放ってきました。
ライナはスカートの中が見えちゃう、と警告を発してから蹴られました。
ライナはフェリスのパンツが見えたのだろうか?
見えたのならば蹴られても収支はプラスだよね・・・
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ライナは茶屋の窓から外に飛んで行ってしまいます。
フェリスが追いかけてきて「頭は冷えたか?」と聞いてきました。
ライナはフェリスの表情をみて驚く事になります。
フェリスは泣きそうな顔でライナの首を絞めてきます。
彼女はライナがシオンの様な深刻な顔をしていたと泣きそうな顔で訴えてきます。
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フェリスの表情の変化を見てライナは反省する事になりました。
ライナはシオンに対して困った事があったら相談しろと言っていました。
シオンが相談してくれなくて悲しい気分になったのに自分も一人で全てを抱え込もうとしていました。
フェリスは、周りで気を遣う者の気持ちも考えろ!と指摘してくれます。
彼女は本当に良い相棒ですね、強くて、綺麗で、可愛くて、気配りまでできます。
もう最高!!
ライナはフェリス、イリス、キファに相談しようと決意します。
勇気を振り絞って「俺に、ついてきてくれるかな?」と問いかけました。
ちょっと弱腰なセリフがライナらしいですね。
「うん!」
「やだ!」
との力強い返答が響きました。
.
ライナは三人の女の子を仲間としてネルファ皇国に向かう事になりました。
ライナはフェリスに殴られた瞬間に素晴らしいアイディアが浮かんだそうです。
自分の事をマゾなのか?と不安になっていました。
幼い頃から美人に痛めつけられてきたので、既にマゾだと思うけど・・・
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クラウはネルファの街を焼いて虐殺を続けていました。
スターネルが王位を継がないで逃げ出したのでローランドは虐殺を辞める事が出来なくなりました。
この戦争はローランドの残虐性を他国にアピールする事も目的です。
ここで虐殺を辞めると他国に舐められてローランドを滅ぼす為に南大陸で連合を作られる危険性があります。
クラウは嫌な気分で街を見ていました。
すべては犠牲を少なくする為の方針なんですが身勝手な理論と言えますね。
ネルファ皇国から見ればいい迷惑ですよね。
クラウは意外と偽善者なんだよね、彼の心が壊れないか心配だよ。
フロワードが最も今の現状を楽しんでいる様に思えるよね。
彼は色々と割り切っているからさ。
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彼の元に刺客がやって来ます。
刺客は見事に実力を隠していました。
クラウに接近してナイフを使って巧みな攻撃をしてきました。
クラウはネルファに来て初めて出会った強敵だと嬉しくなっています。
刺客はクラウの予想を超えた手練れでした。
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クラウがパンチで刺客のキックを弾き返したようです。
これに対して刺客が、この馬鹿力が、と言い捨てます。
クラウは刺客の声に聞き覚えがありました。
刺客はライナでしたね。
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クラウはライナを殺すと決めます。
ライナに向かって、どういう理由でここに来たんだ?と問いかけました。
ライナは答えようと考え始めます、しかしこれはクラウのフェイクで彼は答えを期待していません。
クラウは右腕の呪いを解放しました。
二人の対戦の結果はどうなるのでしょうね?
クラウは自信がありそうに思えます。
ライナは負けてしまうのでしょうか?
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成分美女魔法恋愛英雄変態
評価AABAAAACC
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AmazonLink: 大伝説の勇者の伝説2 明日をも知れぬ大合戦 (富士見ファンタジア文庫)

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