ラノベの感想) 大伝説の勇者の伝説 第7巻 初恋と死神 (富士見ファンタジア文庫)
レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2010/1/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:978-4-8291-3479-5
雰囲気:リューラの決意、シオンの葛藤、ライナの真実、パパとの再会、ティーア強襲
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PROLOGUE 初恋と死神
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幼い頃から魔法の才能を示し、魔法に魅了されて魔法にしか関心のなかったリューラが恋をします。
相手は父親の領地に住んでいた平民の女の子のイルナちゃんです。
彼女に一目惚れしてしまったリューラは彼女の父親から口説く事になりました。
畑仕事を手伝い気に入られてイルナに口添えして貰えるようになります。
当初は困惑してリューラに会ってくれなかったイルナも彼の真摯さに惚れちゃったようです。
二人は結婚する事になりました。
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リューラの父親は良い為政者のようです。
領民は彼に感謝していました。
しかしローランド帝国の他の領地には貴族たちが横暴な振る舞いをしている地域も多かったようです。
リューラは若干親馬鹿で善良な両親により育てられたようです。
リューラはローランド帝国が狂っていると知る事になりましたが、彼の興味はイルナに移っていました。
リューラは物事にのめり込む人の様です。
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しかし貴族と平民の結婚だったのでイルナは周囲から嫌がらせを受けていたようです。
彼女が悲しい思いをしないで済むようにリューラは頑張りました。
最年少で王立魔導研究所の主になります。
イルナが馬鹿にされる事は無くなり、二人の間に子供が生まれました。
リューラは息子に勇気と愛を表す言葉を合わせてフェルナと名付けました。
リューラとイルナは幸せの絶頂にあったのですが、突然崩壊する事になります。
フェルナの瞳に複写眼が浮かんでいる事に気が付いてしまいます。
ローランド帝国では複写眼を持つ子供を発見した場合、軍に報告する義務がありました。
複写眼を持っている子供は実験材料にされるか殺される運命です。
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イルナが自分の事を非難しています。
貴族の血筋にはこれまで複写眼保持者は生まれた事はありません。
彼女は自分の血の中に複写眼が潜んでいた、自分の所為でリュートルー家が取り潰されてしまう。
リューラを不幸にしてしまうと嘆いています。
思い悩んだ彼女はフェルナを殺して自分も死ぬと言い出します。
リューラはイルナにはフェルナを殺せない、と言って彼女の凶行を止めます。
二人を守る為にリューラは魔導研究に邁進する事になりました。
.
元々才能のあったリューラは世界の外側で暗躍している「司祭」「女神」「悪魔」「勇者」の存在に気が付いてしまいます。
契機となったのは複写眼の研究でした。
リューラは司祭を裏切り、女神を騙し、悪魔を壊し、勇者を利用してフェルナを助ける方法を編み出します。
その方法にはイルナを犠牲にする必要がありました。
彼女は息子を守れると言って嬉しそうに犠牲になる事を選びます。
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世界の理から外れたリューラの存在は希薄化していきます。
リューラはフェルナに「寂しがりの悪魔(ライナ・エリス・リード)」の「寂しがり(ライナ)」の名前を受け継がせる事で守ったようです。
これによりフェルナは名前を失いました。
彼はライナが目覚めるまでは存在を保たねばと決意していました。
そしてライナが目覚める事で彼を守っていた魔法が消えイルナが消えた事を知りました。
リューラは動き出すようです。
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第一章 人殺しの見る夢
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ライナは睡魔に襲われて眠り続ける事になります。
途中で何度か目覚めるのですが、すぐに眠りにつく事になります。
キファが来てくれています。
その時彼女からガスタークとの戦争は終わったと聞かされます。
ライナは突然気絶したそうです。
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次に目を覚ました時にはフェリスがキファの事を心配してやって来た場面でした。
フェリスはライナが寝たふりをしていると考え殴ります。
しかしライナは覚醒しませんでした。
彼女はライナの顔に落書きしたようです、それを見たキファが笑っていました。
フェリスはキファを気絶させてライナの傍に居るのを交代します。
フェリスはライナの事を心配してくれています。
ライナは声を掛けたいのですが意識がはっきりしません。
彼女に声を掛かる事なく眠りにつきました。
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次に目覚めるとトアレが隣に居ました。
彼は一生懸命に本を読んでいます。
ライナがエロ本か?と問うと、そうだと答えてくれます。
ライナの意識が短期間覚醒しました。
ライナはトアレから現状を聞く事になります。
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トアレはライナの事をモテモテで羨ましいと言ってきます。
彼はキファの事が気になるそうですが、戦場での彼女の熱烈な告白を聞いて諦める事にしたそうです。
ライナはトアレがキファの事を好きになったって事にも気が付いていませんでした。
そんな鈍感なライナの事を彼は好きだと言っています。
トアレはキファの気持ちに応えるのか?と追及してきます。
現在はヴォイスの指示で移動中だそうです。
ライナは「魔」と伝えようとしたところで意識が無くなりました。
医者も疲労による昏睡だと言っているのでトアレはライナを寝かせておく事にします。
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次に目覚めた時は移動が止まっていました。
集団は野営をしているようです・・・時刻は夜のようです。
ライナは広範囲に魔法が掛けられている事に気が付きます。
そして彼を呼ぶ声が聞こえてきました。
それは風に声を乗せて流す魔法でした。
ライナが魔法を解除すると声の主が現れます。
彼の姿を見てライナは困惑しています。
記憶の中にある姿とまったく変わっていません。
15年も前と同じ姿をしています。
ライナは震える声で「・・・と、父さん?」と問いかけます。
声の主は「やぁ。やっと会えたね・・・僕の愛しい息子よ」と答えました。
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第二章 立国の悪魔
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ヴォイスは寝る間も無く仕事に勤しんでいます。
今は馬を走らせて移動中のようです。
疲れているヴォイスはレイルカにセクハラ質問をして遊んでいます。
長い事、馬に乗り過ぎてお又が痛い、レイルカは痛くない?と問いかけています。
レイルカは赤面しながら鍛えていますから、と返答しています。
ヴォイスは追撃を掛けて、お又を鍛えているの?と聞き返しています。
レイルカは馬術です、と返答していました・・・律儀に返答を返すレイルカが可愛いです。
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もう一人の美人な部下ハーミットは、少し痛いです、と返答します。
しかし平然と答えた彼女の回答はエロくないので20点だそうです。
ヴォイスは疲れているようですね。
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ヴォイスはゲイルフィックラント帝国の領地を襲撃していました。
グラフド陛下に捕まったのは用意していた兵の一部でした。
彼は縦に長いゲイルフィックラント帝国を上下に分断しようとしています。
北は分断されたゲイルフィックラント帝国北部、ガスターク帝国、エルトリア共和国の三竦みにしようと考えています。
南は分断されたゲイルフィックラント帝国南部、ローランド帝国、レムルス帝国の三竦みを狙っています。
その間にゲイルフィックラント帝国から奪い取った領地を使い自分たちの国を建国させようとしています。
凄い電撃作戦を用意していましたね・・・ヴォイスはタダの変態ではないね。
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更に世界に向けてライナを悪魔に仕立てた噂を流していました。
100万以上の軍勢を一瞬で消し去る事の出来る非情な悪魔として噂を流しています。
噂に信憑性を持たせる為に、素直に降伏勧告に応じず一度でも抵抗した都市は皆殺しにするように命じています。
彼の部下のレイルカは不満そうですが、ヴォイスを言い負かす事は出来ません。
ヴォイスは人間は誰も平和を望んでいないと考えています。
レイルカはヴォイスが平和を望んでいると考えています。
商売をしたいだけなら、誰の下に付いても成功できたのに、わざわざライナを王にした事からそう考えたようです。
ヴォイスからは明確な回答は得られませんでした。
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ヴォイスは忘却欠片の使用禁止を訴える話を有力国に持って行く事にします。
南から進軍してくるローランド帝国とレムルス帝国は既におかしくなっているので殺されても惜しくない者を向かわせろと命じます。
死んで欲しくないレイルカにはガスタークかエルトリアに向かえと命じています。
レイルカはガスタークに向かう事にしました。
ヴォイスから生きて戻れと心配して貰えた事が嬉しいようです。
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ヴォイスはライナを手に入れたので、もう女神は必要ない、早々に始末しなければ、と考えています。
忘却欠片を禁止する条約が締結されると表立って使えなくなので、急いだ方が良いな、と考えています。
ヴォイスはゲイルフィックラント帝国から奪った、同国で4番目に大きい都市を中心に建国する事を決めます。
ライナを呼ぶことにしました。
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ヴォイスは国名を考えています。
最初に出てきたアイディアはパンティ大好き王国です。
自分の出身地から名前を取ってイエット王国、とかどうかな?と考えています。
どんな名前になるんでしょうね?昼寝王国だったりしたら面白いのですが・・・
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第三章 平和とカルマ
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ローランド帝国はレムルス帝国の反撃に合い北上するのを止めざろう得なくなっています。
人間ではないレムルスがシオンの元にやって来てルシルに呪いをかけてしまいました。
ルシルはそれの解除に時間を取られています。
今レムルスが襲ってくるとシオンは単身で対抗しなければなりません。
ですので部下たちがレムルス帝国の侵攻部隊を撃破しても北上を続ける事ができなくなっています。
直ぐにでも中央大陸に入りたいシオンは困っていました。
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ヴォイスが放った噂や情報が嵐のように世界中をかき乱します。
ローランド帝国のシオンの元にもヴォイスの使いがやって来ました。
彼女は自分の事を最近建国された小国スフェルイエット民国の使者だと言っています。
彼女は自分たちの王はライナ・リュートだと主張します。
そして忘却欠片を戦争で使わないようにしよう、との平和協定への参加を促してきました。
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スフェルイエット民国は前身である反ローランド連合軍時代に既に忘却欠片を使っています。
シオンは彼らが忘却欠片を使ってゲイルフィックラント帝国から領土を奪い取った事を知っていました。
シオンは忘却欠片の存在を世界に知らせてから使用を禁止する平和協定を作ろうとした手腕を批判しています。
彼は強力な武器の存在を知ってしまった人間がそれを使わずにいられる筈は無いと考えます。
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しかし彼女はシオンの選択を中央大陸の人々は見ていると主張します。
ここで平和協定に入らないと南から侵攻してきた蛮族の王だと思われると主張します。
シオンが彼女に主は誰だ、と問うと、彼女はライナ・リュートだ、と返答します。
ライナの名前を出されてシオンは動揺してしまいます。
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シオンは彼女に向かって女神の手先なのか?と問いかけます。
ヴォイスはシオンが女神の名を出した時の回答を用意していました。
彼女はライナが言ったと思われるようなセリフを伝えてきました。
「悪いなシオン」
「おまえは、やりすぎたんだよ」
「俺の仲間を殺しすぎた。だから俺は、おまえをもう許せない。もしもおまえがここで『忘却欠片』を放棄しないのなら・・・おまえがそこまで狂ってるなら、『勇者』の呪いでそこまで狂っているなら、俺はもう、おまえの敵だと思ってくれ」
と伝えてきました・・・ライナが言ったようにも聞こえるんだよね。
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この発言はシオンに取って衝撃的だったようです動揺してフロワードに咎められる事になっています。
シオンは渋々、参加を表明します、そして彼女を解放しようとしました。
フロワードの強靭が彼女を襲います、哀れなメッセンジャーは首をナイフで貫かれて死にました。
シオンが咎めるもフロワードは平然としています。
彼は動揺したシオンの姿を見てしまったので殺した、と言っています。
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フロワードには打開策がありました。
彼自身も今回の提案がライナの考えたモノだとは思えないようです。
直接ライナに会いに行く事になります。
その時にヴォイスが仕掛けた搦め手と似たような作戦を取ると言っています。
ライナのシオンへの愛を利用してヴォイスかライナのどちらかを殺してくると言っています。
ヴォイスを殺す為にライナの心を壊すと言っていますね。
止めても無駄だとフロワードは言い残して出て行きました。
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入れ替わりにエスリナが入ってきました。
彼女はカルネがレムルス帝国に負けたとの噂を聞いて心配でやって来てしまいました。
エスリナはカルネの無事を確かめてきます。
シオンは動揺を見せまいとして英雄王の演技をしています。
カルネはレムルス帝国に捕まってしまったけど、救出するから任せておけ、僕を信じて、とエスリナに微笑みました。
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シオンはルーク達とミルクをレムルス帝国に潜入させていました。
ミルク・カラードの意識は円命の女神に乗っ取られていました。
ミルクの身体は円命の女神が自分で使おうと考えて作り出したそうです。
ミルク(円命の女神)はレムルス帝国を見回しています。
彼女は今世界で起こっている出来事の行く末を面白がっています。
彼女が何でこうなったのかを推測していました。
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最初、何者かが女神を作ったそうです。
それが手に負えなくなったので、女神を減らす為に勇者を作ったそうです。
その勇者も狂ってしまい、狂った勇者を止める為にニンゲンを作ったそうです。
今度はニンゲンが狂ってしまい、新しい筋書きを描き始めたそうですよ。
結局は全てが狂ってしまい勝手な行動を始めてしまうって事のようです。
彼女自身も愛に狂っているそうですよ。
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円命の女神の中にミルクの意識は残っていて円命の女神を喰い殺そうとしているそうです。
円命の女神はミルクのライナが好きだという感情を素敵なものだと考えています。
既に円命の女神の3割はミルクの意識に喰われたそうです。
それでも円命の女神は、おもしろそうだ、と満足そうにしています。
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円命の女神はライナが自分を手に入れれば彼が全てを手に入れる事になると言っていました。
そうなると『寂しがり(ライナ)』と「悪魔(エリス)』は一つには戻らないと言っているぞ。
自分がライナのモノになり筋書きを書き変えるの?と自問しています。
そして自分も狂っているからそうするんだな、と納得しています。
円命の女神はもう少しライナに有利になるように動いてくれるようです。
まずはカルネを救出して、レムルスを八つ裂きにするそうです。
彼女はヤル気に満ちています。
円命の女神をその気にさせてしまうミルクの愛は相当に大きいんだね。
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第四章 生まれてきた理由
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父親と再会したライナは戸惑っています。
嬉しいのにどうやってそれを表現して良いのか分からないみたい・・・照れているようです。
リューラは15年ぶりの再会だ、抱き着いてきても良いんだぞ、と歓迎しています。
ライナは恥ずかしくて素直に抱き着く事ができませんでした。
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ライナは戸惑っていますがリューラは至って軽い調子で恋人はいるのか?と聞いてます。
綺麗なフェリスと可愛いキファのどちらが本命なんだ?と聞いてきます。
ライナは他に話す事があるだろ、と怒っています。
リューラはライナと再会できて浮かれているようです、終始ノリノリでした。
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リューラは母親を犠牲にしてしまった事に関して責任を感じる必要は無い。
ライナがやってしまった大量虐殺も仲間を守る為にした事だろ、仕方ないさ、と慰めてくれます。
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最近ライナが寝てばかりだったのはリューラの魔法の効果でした。
更にリューラはライナと二人だけで話したかったそうです。
独力で大規模魔法を使っていました。
リューラの放った睡魔を発生させる魔法により集団は全て眠っています。
ライナがリューラの魔法が凄い事を誉めると物凄く喜んでいます。
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ライナの右腕が失われている事に気が付いたリューラが信じられない行動にでます。
自分の右腕を斬り落としてそれをライナに移植してしまいました。
ライナはくっ付いた右腕が自分の意思通りに動く事に驚きます。
更にリューラの右腕はライナの右腕よりも魔法を素早く構築できました。
リューラはライナの腕よりも魔法を作り易くなってるよ、と嬉しそうです。
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ライナが、父さんの腕はどうするんだよ?と尋ねるとリューラは狂喜乱舞しています。
父さんと呼ばれた事が嬉しかったそうですよ。
ライナが世界のどこを探しても他人の腕を一瞬で移植する魔法なんて無いぞ?と問うと意外な答えが返ってきました。
リューラは軽い調子で創ったんだよ、と言っています。
ライナはリューラの天才ぶりに呆れる事になっています。
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リューラが彼の通り名を教えてくれます。
「すっごく親馬鹿な、優しい父親」だそうです。
リューラが要求を言ってきます。
「息子に甘えられたい」「あと褒められたい」
ライナが適当な感じで褒めると、喜んでいますよ。
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リューラが真面目な話を始めます。
聞けば衝撃を受けるから覚悟をしておくようにと警告してきます。
ライナの悪魔の力はリューラが移植したそうです。
ライナが複写眼の暴走で死なない為に「寂しがりの悪魔(ライナ・エリス・リード)』を二つに切り裂いて「寂しがり(ライナ)』を移植したそうです。
悪魔を移植すると複写眼は暴走しなくなるそうですが、詳しい説明は後回しになります。
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リューラはライナが悪魔の力を使うと発動する魔法をかけていたそうです。
大量殺戮を行ってしまったライナが自殺しないように眠らせる魔法。
悪魔の力を使う時に生け贄に捧げるモノが何なのか見えなくする魔法。
ライナが悪魔に喰われないようにする為に悪魔の力を減退させる魔法も掛けられていたそうですが、それだけは発動しなかったそうです。
ライナは悪魔が自分に好意的だったことを思い出します。
リューラは悪魔が自らライナに意識を喰わせたと解説してくれます。
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ライナが使った悪魔の力は強大過ぎてコントロールができませんでした。
発動するのにグロウヴィルと同じ様に生け贄を必要とするんだと告げます。
ライナは寿命がごっそり減ったのか?と問うと、それよりも悪いと言われてしまいます。
生け贄とは発動する度にライナが大切に思っている人の命を捧げる事でした!!
リューラが今回は母さんだと教えてくれました。
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ライナは取り乱してしまいます。
頼んでいないぞ、勝手な事をするなと震えだしてしまいます。
リューラがライナを殴ってきました!!
ライナが反撃できない程の速攻でした、ライナはボコボコにされて背中に座られてしまいます。
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リューラが落ち着いたか?と聞いてきました。
子供の為に命ぐらい懸けさせてくれよ、親の権利だろ?と言ってきます。
ライナは自分が子供だから理解できないのか?と問いますよ。
リューラはだから恋をしろって言ってるだろ?で、子供でも生めよ、と言ってきました。
ライナが複写眼が遺伝する事を気にしていると察して、複写眼は遺伝しないよ、と教えてくれます。
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リューラはライナが後ろ向きに生きている事を叱りつけてきます。
「ちょっとおまえ、いい加減にしろよ。くだらないことを怖がって、人生を台無しにするんじゃないよ。」
命を懸けて必死になってる僕らが・・・馬鹿みたいだろ?と言われてしまいます。
流石のライナも自分が駄目駄目だった事を理解できたようです。
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リューラは伝えるべき重要事項を伝えられて満足そうです。
もう少しだけライナと一緒に居るよと言ってくれますね。
ライナは安心したようです。
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皆を眠らせている魔法を解く事になるのですが、魔法は既に解かれていました。
二人の元にリューラの魔法を解いた人物がやって来ます。
それは『殲滅眼(イーノ・ドウーエ)』を持っているティーア・ルミブルでした。
殲滅眼は魔法を喰います、その力を使いリューラの魔法『睡魔』を解除したようです。
ティーアはリューラの事を知っているようです。
ライナは自分の父親なんだと言ってティーアを止めようとしますが、彼は止まりませんでした。
彼の主はリューラが一番ヤバイと言っていたそうです。
リューラが一番狂っている、僕らの大切なライナが誘惑されてしまう、と言って襲い掛かってきました。
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ティーアの腕がリューラの背中から胸に突き抜け心臓を抉り出します!!
ライナは悲鳴を上げそうになっていますが、リューラは死にません。
この程度では死なないよ、と告げています。
ライナは死なないのかよ!と全力で突っ込んでいます。
ティーアは殲滅眼が司祭によって作られた目的はリューラを殺すためだと語ります。
リューラのお陰で人生を狂わされたと憤りを示しています。
今のリューラは人間をやめていて、自分を魔法化しています・・・これは不味い事になりそうです。
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ティーアに密着されているのは不味いようです。
慌ててティーアの腕を抜こうとしていましたが、その前にティーアが殲滅眼でリューラを喰らってしまいます。
リューラは地面に倒れてしまいました・・・ライナの悲鳴が上がります。
「睡魔』が切れたので周囲では人々が起きだしているようです。
どうなってしまうのでしょうか?
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AmazonLink: 大伝説の勇者の伝説7 初恋と死神 (富士見ファンタジア文庫)
発行日:2010/1/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:978-4-8291-3479-5
雰囲気:リューラの決意、シオンの葛藤、ライナの真実、パパとの再会、ティーア強襲
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PROLOGUE 初恋と死神
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幼い頃から魔法の才能を示し、魔法に魅了されて魔法にしか関心のなかったリューラが恋をします。
相手は父親の領地に住んでいた平民の女の子のイルナちゃんです。
彼女に一目惚れしてしまったリューラは彼女の父親から口説く事になりました。
畑仕事を手伝い気に入られてイルナに口添えして貰えるようになります。
当初は困惑してリューラに会ってくれなかったイルナも彼の真摯さに惚れちゃったようです。
二人は結婚する事になりました。
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リューラの父親は良い為政者のようです。
領民は彼に感謝していました。
しかしローランド帝国の他の領地には貴族たちが横暴な振る舞いをしている地域も多かったようです。
リューラは若干親馬鹿で善良な両親により育てられたようです。
リューラはローランド帝国が狂っていると知る事になりましたが、彼の興味はイルナに移っていました。
リューラは物事にのめり込む人の様です。
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しかし貴族と平民の結婚だったのでイルナは周囲から嫌がらせを受けていたようです。
彼女が悲しい思いをしないで済むようにリューラは頑張りました。
最年少で王立魔導研究所の主になります。
イルナが馬鹿にされる事は無くなり、二人の間に子供が生まれました。
リューラは息子に勇気と愛を表す言葉を合わせてフェルナと名付けました。
リューラとイルナは幸せの絶頂にあったのですが、突然崩壊する事になります。
フェルナの瞳に複写眼が浮かんでいる事に気が付いてしまいます。
ローランド帝国では複写眼を持つ子供を発見した場合、軍に報告する義務がありました。
複写眼を持っている子供は実験材料にされるか殺される運命です。
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イルナが自分の事を非難しています。
貴族の血筋にはこれまで複写眼保持者は生まれた事はありません。
彼女は自分の血の中に複写眼が潜んでいた、自分の所為でリュートルー家が取り潰されてしまう。
リューラを不幸にしてしまうと嘆いています。
思い悩んだ彼女はフェルナを殺して自分も死ぬと言い出します。
リューラはイルナにはフェルナを殺せない、と言って彼女の凶行を止めます。
二人を守る為にリューラは魔導研究に邁進する事になりました。
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元々才能のあったリューラは世界の外側で暗躍している「司祭」「女神」「悪魔」「勇者」の存在に気が付いてしまいます。
契機となったのは複写眼の研究でした。
リューラは司祭を裏切り、女神を騙し、悪魔を壊し、勇者を利用してフェルナを助ける方法を編み出します。
その方法にはイルナを犠牲にする必要がありました。
彼女は息子を守れると言って嬉しそうに犠牲になる事を選びます。
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世界の理から外れたリューラの存在は希薄化していきます。
リューラはフェルナに「寂しがりの悪魔(ライナ・エリス・リード)」の「寂しがり(ライナ)」の名前を受け継がせる事で守ったようです。
これによりフェルナは名前を失いました。
彼はライナが目覚めるまでは存在を保たねばと決意していました。
そしてライナが目覚める事で彼を守っていた魔法が消えイルナが消えた事を知りました。
リューラは動き出すようです。
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第一章 人殺しの見る夢
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ライナは睡魔に襲われて眠り続ける事になります。
途中で何度か目覚めるのですが、すぐに眠りにつく事になります。
キファが来てくれています。
その時彼女からガスタークとの戦争は終わったと聞かされます。
ライナは突然気絶したそうです。
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次に目を覚ました時にはフェリスがキファの事を心配してやって来た場面でした。
フェリスはライナが寝たふりをしていると考え殴ります。
しかしライナは覚醒しませんでした。
彼女はライナの顔に落書きしたようです、それを見たキファが笑っていました。
フェリスはキファを気絶させてライナの傍に居るのを交代します。
フェリスはライナの事を心配してくれています。
ライナは声を掛けたいのですが意識がはっきりしません。
彼女に声を掛かる事なく眠りにつきました。
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次に目覚めるとトアレが隣に居ました。
彼は一生懸命に本を読んでいます。
ライナがエロ本か?と問うと、そうだと答えてくれます。
ライナの意識が短期間覚醒しました。
ライナはトアレから現状を聞く事になります。
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トアレはライナの事をモテモテで羨ましいと言ってきます。
彼はキファの事が気になるそうですが、戦場での彼女の熱烈な告白を聞いて諦める事にしたそうです。
ライナはトアレがキファの事を好きになったって事にも気が付いていませんでした。
そんな鈍感なライナの事を彼は好きだと言っています。
トアレはキファの気持ちに応えるのか?と追及してきます。
現在はヴォイスの指示で移動中だそうです。
ライナは「魔」と伝えようとしたところで意識が無くなりました。
医者も疲労による昏睡だと言っているのでトアレはライナを寝かせておく事にします。
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次に目覚めた時は移動が止まっていました。
集団は野営をしているようです・・・時刻は夜のようです。
ライナは広範囲に魔法が掛けられている事に気が付きます。
そして彼を呼ぶ声が聞こえてきました。
それは風に声を乗せて流す魔法でした。
ライナが魔法を解除すると声の主が現れます。
彼の姿を見てライナは困惑しています。
記憶の中にある姿とまったく変わっていません。
15年も前と同じ姿をしています。
ライナは震える声で「・・・と、父さん?」と問いかけます。
声の主は「やぁ。やっと会えたね・・・僕の愛しい息子よ」と答えました。
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第二章 立国の悪魔
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ヴォイスは寝る間も無く仕事に勤しんでいます。
今は馬を走らせて移動中のようです。
疲れているヴォイスはレイルカにセクハラ質問をして遊んでいます。
長い事、馬に乗り過ぎてお又が痛い、レイルカは痛くない?と問いかけています。
レイルカは赤面しながら鍛えていますから、と返答しています。
ヴォイスは追撃を掛けて、お又を鍛えているの?と聞き返しています。
レイルカは馬術です、と返答していました・・・律儀に返答を返すレイルカが可愛いです。
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もう一人の美人な部下ハーミットは、少し痛いです、と返答します。
しかし平然と答えた彼女の回答はエロくないので20点だそうです。
ヴォイスは疲れているようですね。
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ヴォイスはゲイルフィックラント帝国の領地を襲撃していました。
グラフド陛下に捕まったのは用意していた兵の一部でした。
彼は縦に長いゲイルフィックラント帝国を上下に分断しようとしています。
北は分断されたゲイルフィックラント帝国北部、ガスターク帝国、エルトリア共和国の三竦みにしようと考えています。
南は分断されたゲイルフィックラント帝国南部、ローランド帝国、レムルス帝国の三竦みを狙っています。
その間にゲイルフィックラント帝国から奪い取った領地を使い自分たちの国を建国させようとしています。
凄い電撃作戦を用意していましたね・・・ヴォイスはタダの変態ではないね。
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更に世界に向けてライナを悪魔に仕立てた噂を流していました。
100万以上の軍勢を一瞬で消し去る事の出来る非情な悪魔として噂を流しています。
噂に信憑性を持たせる為に、素直に降伏勧告に応じず一度でも抵抗した都市は皆殺しにするように命じています。
彼の部下のレイルカは不満そうですが、ヴォイスを言い負かす事は出来ません。
ヴォイスは人間は誰も平和を望んでいないと考えています。
レイルカはヴォイスが平和を望んでいると考えています。
商売をしたいだけなら、誰の下に付いても成功できたのに、わざわざライナを王にした事からそう考えたようです。
ヴォイスからは明確な回答は得られませんでした。
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ヴォイスは忘却欠片の使用禁止を訴える話を有力国に持って行く事にします。
南から進軍してくるローランド帝国とレムルス帝国は既におかしくなっているので殺されても惜しくない者を向かわせろと命じます。
死んで欲しくないレイルカにはガスタークかエルトリアに向かえと命じています。
レイルカはガスタークに向かう事にしました。
ヴォイスから生きて戻れと心配して貰えた事が嬉しいようです。
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ヴォイスはライナを手に入れたので、もう女神は必要ない、早々に始末しなければ、と考えています。
忘却欠片を禁止する条約が締結されると表立って使えなくなので、急いだ方が良いな、と考えています。
ヴォイスはゲイルフィックラント帝国から奪った、同国で4番目に大きい都市を中心に建国する事を決めます。
ライナを呼ぶことにしました。
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ヴォイスは国名を考えています。
最初に出てきたアイディアはパンティ大好き王国です。
自分の出身地から名前を取ってイエット王国、とかどうかな?と考えています。
どんな名前になるんでしょうね?昼寝王国だったりしたら面白いのですが・・・
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第三章 平和とカルマ
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ローランド帝国はレムルス帝国の反撃に合い北上するのを止めざろう得なくなっています。
人間ではないレムルスがシオンの元にやって来てルシルに呪いをかけてしまいました。
ルシルはそれの解除に時間を取られています。
今レムルスが襲ってくるとシオンは単身で対抗しなければなりません。
ですので部下たちがレムルス帝国の侵攻部隊を撃破しても北上を続ける事ができなくなっています。
直ぐにでも中央大陸に入りたいシオンは困っていました。
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ヴォイスが放った噂や情報が嵐のように世界中をかき乱します。
ローランド帝国のシオンの元にもヴォイスの使いがやって来ました。
彼女は自分の事を最近建国された小国スフェルイエット民国の使者だと言っています。
彼女は自分たちの王はライナ・リュートだと主張します。
そして忘却欠片を戦争で使わないようにしよう、との平和協定への参加を促してきました。
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スフェルイエット民国は前身である反ローランド連合軍時代に既に忘却欠片を使っています。
シオンは彼らが忘却欠片を使ってゲイルフィックラント帝国から領土を奪い取った事を知っていました。
シオンは忘却欠片の存在を世界に知らせてから使用を禁止する平和協定を作ろうとした手腕を批判しています。
彼は強力な武器の存在を知ってしまった人間がそれを使わずにいられる筈は無いと考えます。
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しかし彼女はシオンの選択を中央大陸の人々は見ていると主張します。
ここで平和協定に入らないと南から侵攻してきた蛮族の王だと思われると主張します。
シオンが彼女に主は誰だ、と問うと、彼女はライナ・リュートだ、と返答します。
ライナの名前を出されてシオンは動揺してしまいます。
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シオンは彼女に向かって女神の手先なのか?と問いかけます。
ヴォイスはシオンが女神の名を出した時の回答を用意していました。
彼女はライナが言ったと思われるようなセリフを伝えてきました。
「悪いなシオン」
「おまえは、やりすぎたんだよ」
「俺の仲間を殺しすぎた。だから俺は、おまえをもう許せない。もしもおまえがここで『忘却欠片』を放棄しないのなら・・・おまえがそこまで狂ってるなら、『勇者』の呪いでそこまで狂っているなら、俺はもう、おまえの敵だと思ってくれ」
と伝えてきました・・・ライナが言ったようにも聞こえるんだよね。
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この発言はシオンに取って衝撃的だったようです動揺してフロワードに咎められる事になっています。
シオンは渋々、参加を表明します、そして彼女を解放しようとしました。
フロワードの強靭が彼女を襲います、哀れなメッセンジャーは首をナイフで貫かれて死にました。
シオンが咎めるもフロワードは平然としています。
彼は動揺したシオンの姿を見てしまったので殺した、と言っています。
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フロワードには打開策がありました。
彼自身も今回の提案がライナの考えたモノだとは思えないようです。
直接ライナに会いに行く事になります。
その時にヴォイスが仕掛けた搦め手と似たような作戦を取ると言っています。
ライナのシオンへの愛を利用してヴォイスかライナのどちらかを殺してくると言っています。
ヴォイスを殺す為にライナの心を壊すと言っていますね。
止めても無駄だとフロワードは言い残して出て行きました。
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入れ替わりにエスリナが入ってきました。
彼女はカルネがレムルス帝国に負けたとの噂を聞いて心配でやって来てしまいました。
エスリナはカルネの無事を確かめてきます。
シオンは動揺を見せまいとして英雄王の演技をしています。
カルネはレムルス帝国に捕まってしまったけど、救出するから任せておけ、僕を信じて、とエスリナに微笑みました。
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シオンはルーク達とミルクをレムルス帝国に潜入させていました。
ミルク・カラードの意識は円命の女神に乗っ取られていました。
ミルクの身体は円命の女神が自分で使おうと考えて作り出したそうです。
ミルク(円命の女神)はレムルス帝国を見回しています。
彼女は今世界で起こっている出来事の行く末を面白がっています。
彼女が何でこうなったのかを推測していました。
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最初、何者かが女神を作ったそうです。
それが手に負えなくなったので、女神を減らす為に勇者を作ったそうです。
その勇者も狂ってしまい、狂った勇者を止める為にニンゲンを作ったそうです。
今度はニンゲンが狂ってしまい、新しい筋書きを描き始めたそうですよ。
結局は全てが狂ってしまい勝手な行動を始めてしまうって事のようです。
彼女自身も愛に狂っているそうですよ。
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円命の女神の中にミルクの意識は残っていて円命の女神を喰い殺そうとしているそうです。
円命の女神はミルクのライナが好きだという感情を素敵なものだと考えています。
既に円命の女神の3割はミルクの意識に喰われたそうです。
それでも円命の女神は、おもしろそうだ、と満足そうにしています。
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円命の女神はライナが自分を手に入れれば彼が全てを手に入れる事になると言っていました。
そうなると『寂しがり(ライナ)』と「悪魔(エリス)』は一つには戻らないと言っているぞ。
自分がライナのモノになり筋書きを書き変えるの?と自問しています。
そして自分も狂っているからそうするんだな、と納得しています。
円命の女神はもう少しライナに有利になるように動いてくれるようです。
まずはカルネを救出して、レムルスを八つ裂きにするそうです。
彼女はヤル気に満ちています。
円命の女神をその気にさせてしまうミルクの愛は相当に大きいんだね。
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第四章 生まれてきた理由
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父親と再会したライナは戸惑っています。
嬉しいのにどうやってそれを表現して良いのか分からないみたい・・・照れているようです。
リューラは15年ぶりの再会だ、抱き着いてきても良いんだぞ、と歓迎しています。
ライナは恥ずかしくて素直に抱き着く事ができませんでした。
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ライナは戸惑っていますがリューラは至って軽い調子で恋人はいるのか?と聞いてます。
綺麗なフェリスと可愛いキファのどちらが本命なんだ?と聞いてきます。
ライナは他に話す事があるだろ、と怒っています。
リューラはライナと再会できて浮かれているようです、終始ノリノリでした。
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リューラは母親を犠牲にしてしまった事に関して責任を感じる必要は無い。
ライナがやってしまった大量虐殺も仲間を守る為にした事だろ、仕方ないさ、と慰めてくれます。
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最近ライナが寝てばかりだったのはリューラの魔法の効果でした。
更にリューラはライナと二人だけで話したかったそうです。
独力で大規模魔法を使っていました。
リューラの放った睡魔を発生させる魔法により集団は全て眠っています。
ライナがリューラの魔法が凄い事を誉めると物凄く喜んでいます。
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ライナの右腕が失われている事に気が付いたリューラが信じられない行動にでます。
自分の右腕を斬り落としてそれをライナに移植してしまいました。
ライナはくっ付いた右腕が自分の意思通りに動く事に驚きます。
更にリューラの右腕はライナの右腕よりも魔法を素早く構築できました。
リューラはライナの腕よりも魔法を作り易くなってるよ、と嬉しそうです。
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ライナが、父さんの腕はどうするんだよ?と尋ねるとリューラは狂喜乱舞しています。
父さんと呼ばれた事が嬉しかったそうですよ。
ライナが世界のどこを探しても他人の腕を一瞬で移植する魔法なんて無いぞ?と問うと意外な答えが返ってきました。
リューラは軽い調子で創ったんだよ、と言っています。
ライナはリューラの天才ぶりに呆れる事になっています。
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リューラが彼の通り名を教えてくれます。
「すっごく親馬鹿な、優しい父親」だそうです。
リューラが要求を言ってきます。
「息子に甘えられたい」「あと褒められたい」
ライナが適当な感じで褒めると、喜んでいますよ。
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リューラが真面目な話を始めます。
聞けば衝撃を受けるから覚悟をしておくようにと警告してきます。
ライナの悪魔の力はリューラが移植したそうです。
ライナが複写眼の暴走で死なない為に「寂しがりの悪魔(ライナ・エリス・リード)』を二つに切り裂いて「寂しがり(ライナ)』を移植したそうです。
悪魔を移植すると複写眼は暴走しなくなるそうですが、詳しい説明は後回しになります。
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リューラはライナが悪魔の力を使うと発動する魔法をかけていたそうです。
大量殺戮を行ってしまったライナが自殺しないように眠らせる魔法。
悪魔の力を使う時に生け贄に捧げるモノが何なのか見えなくする魔法。
ライナが悪魔に喰われないようにする為に悪魔の力を減退させる魔法も掛けられていたそうですが、それだけは発動しなかったそうです。
ライナは悪魔が自分に好意的だったことを思い出します。
リューラは悪魔が自らライナに意識を喰わせたと解説してくれます。
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ライナが使った悪魔の力は強大過ぎてコントロールができませんでした。
発動するのにグロウヴィルと同じ様に生け贄を必要とするんだと告げます。
ライナは寿命がごっそり減ったのか?と問うと、それよりも悪いと言われてしまいます。
生け贄とは発動する度にライナが大切に思っている人の命を捧げる事でした!!
リューラが今回は母さんだと教えてくれました。
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ライナは取り乱してしまいます。
頼んでいないぞ、勝手な事をするなと震えだしてしまいます。
リューラがライナを殴ってきました!!
ライナが反撃できない程の速攻でした、ライナはボコボコにされて背中に座られてしまいます。
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リューラが落ち着いたか?と聞いてきました。
子供の為に命ぐらい懸けさせてくれよ、親の権利だろ?と言ってきます。
ライナは自分が子供だから理解できないのか?と問いますよ。
リューラはだから恋をしろって言ってるだろ?で、子供でも生めよ、と言ってきました。
ライナが複写眼が遺伝する事を気にしていると察して、複写眼は遺伝しないよ、と教えてくれます。
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リューラはライナが後ろ向きに生きている事を叱りつけてきます。
「ちょっとおまえ、いい加減にしろよ。くだらないことを怖がって、人生を台無しにするんじゃないよ。」
命を懸けて必死になってる僕らが・・・馬鹿みたいだろ?と言われてしまいます。
流石のライナも自分が駄目駄目だった事を理解できたようです。
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リューラは伝えるべき重要事項を伝えられて満足そうです。
もう少しだけライナと一緒に居るよと言ってくれますね。
ライナは安心したようです。
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皆を眠らせている魔法を解く事になるのですが、魔法は既に解かれていました。
二人の元にリューラの魔法を解いた人物がやって来ます。
それは『殲滅眼(イーノ・ドウーエ)』を持っているティーア・ルミブルでした。
殲滅眼は魔法を喰います、その力を使いリューラの魔法『睡魔』を解除したようです。
ティーアはリューラの事を知っているようです。
ライナは自分の父親なんだと言ってティーアを止めようとしますが、彼は止まりませんでした。
彼の主はリューラが一番ヤバイと言っていたそうです。
リューラが一番狂っている、僕らの大切なライナが誘惑されてしまう、と言って襲い掛かってきました。
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ティーアの腕がリューラの背中から胸に突き抜け心臓を抉り出します!!
ライナは悲鳴を上げそうになっていますが、リューラは死にません。
この程度では死なないよ、と告げています。
ライナは死なないのかよ!と全力で突っ込んでいます。
ティーアは殲滅眼が司祭によって作られた目的はリューラを殺すためだと語ります。
リューラのお陰で人生を狂わされたと憤りを示しています。
今のリューラは人間をやめていて、自分を魔法化しています・・・これは不味い事になりそうです。
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ティーアに密着されているのは不味いようです。
慌ててティーアの腕を抜こうとしていましたが、その前にティーアが殲滅眼でリューラを喰らってしまいます。
リューラは地面に倒れてしまいました・・・ライナの悲鳴が上がります。
「睡魔』が切れたので周囲では人々が起きだしているようです。
どうなってしまうのでしょうか?
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