ラノベの感想) 大伝説の勇者の伝説 第11巻 ニンゲン総代 (富士見ファンタジア文庫)

レーベル:富士見ファンタジア文庫
発行日:2012/2/25
著者:鏡貴也
イラスト:とよた瑣織
ISBN:978-4-8291-3727-7
雰囲気:ミルク捕食、レムルスが語る世界、説得失敗、計画成就

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PROLOGUE 『神』の世界
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ミルク・カラードが自分の体を返せと要求しています。
彼女の体を乗っ取ている存在はミルクの在り様を凄いと評価しています。
ミルクはライナの事だけを想って存在しているようです。
彼女を乗っ取ている存在(円命の女神だよね?)はミルクの愛の大きさを誉めています。
彼女はミルクの事を誘惑してきました。
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ミルクはライナへの恋心とフェリスへの嫉妬心を指摘されて恥ずかしがっています。
醜い自分の心をライナに知られると嫌われてしまうと怖れています。
そんなミルクに円命の女神はライナを手に入れられる誰にも負けない力を与えると誘惑してきました。
自分の事を食べればシオンやフェリスに負けない存在になれると言ってきます。
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円命の女神はニンゲンの持つ『愛』という術式がニンゲンを狂わせる。
それには世界を壊しかねない力があると言っています。
さらにローラント帝国のニンゲンには強い『愛』を持っているニンゲンが多い気がする、と言っていました。
何者かの介入があったのかも知れない、と疑っています。
彼女には『愛』という術式が理解できないそうですよ。
しかしそれを面白いと感じているようです。
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ミルクは既に円命の女神の心を食べ始めているからなのか、誘惑に負けてしまいます。
円命の女神を食べ始めてしまいました。
ミルクの中に大きな力が入ってきて彼女は何でもできそうな全能感に浸っています。
円命の女神はレムルスのやろうとしている事を見届けるつもりの様です。
ミルクと円命の女神の視覚が重なったようですね。
融合が随分と進んだようです。
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第一章 『女神』の恋心
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円命の女神とレムルスが交渉しています。
円命の女神は人質になっているラッハ、リーレ、ムーを見捨てて良いかミルクに聞いてきます。
ミルクはダメだと答えたようです。
円命の女神はレムルスを止める為に三人を見捨てる事を決めます。
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円命の女神が攻撃するとラッハ、リーレ、ムーの胸から生えた腕が消えました。
レムルスは三人は死んではいないと返答しています。
殺してしまうとミルクが復讐に来ると怖れたようです。
これで円命の女神を止める人質は居なくなってしまいました。
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レムルスは円命の女神の前に出てきて、自分の計画が終わるまで待っていて欲しいとお願いしてきました。
円命の女神はレムルスの計画を聞き出そうとしますが答えてはくれません。
円命の女神はレムルスを倒す事にします。
円命の女神はミルクよりも口調が荒いようです「殺すぞ?」と言ってレムルスの命の核に触れます。
レムルスはしょせんこれは幻術ですから、と余裕を崩しませんでした。
円命の女神はレムルスの核を破壊してしまいます。
そしてレムルスの呪いを受けてしまいました。
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レムルスの呪いとはシオンが搭に到着するまでの間、円命の女神の視覚からシオンの存在を隠すってモノでした。
シオンが搭に入ったのでレムルスは搭を結界で包んでしまいます。
円命の女神は全力を乗せた拳を結界に打ち付けます。
しかし結界は破壊できず、ミルクの腕がもげてしまいます。
レムルスはそんなに体を粗雑に扱うと宿主に怒られるよ、と揶揄ってきます。
ミルクの腕は円命の女神が彼女に力を喰わせる事で再生しました。
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レムルスは計画を見届けて欲しいと言い残して搭に戻って行きます。
円命の女神は結界の破壊を諦めてレムルスの計画が終わるのを待つ事にしました。
レムルスは円命の女神の出番も用意してあると言っていました。
円命の女神はラッハ、リーレ、ムーの傍らで膝を抱えて待つ事になります。
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第二章 『這い神』の夢
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ライナは待たされていました。
世界について話すと言ったレムルスは塔の外に来ているミルク(円命の女神)の対処に急がしいようです。
塔の外ではミルクと真面目な感じのやり取りをしていたのですが、中にいるライナとはお茶らけた感じで対話しています。
ちょっと待ってちょっと待って、いま、大事なところだから。
すっごいヤバイ奴を足止めしているから。
よしよしよしよし、こい。
勇者こい。
彼女が動かないうちに、勇者はこっちに・・・きた!
よし!
結界よ、動け!
レムルスは一人で興奮しています。
ライナは呆れていましたよ。
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ミルクの介入を退けシオンが搭に入ったのでレムルスはライナとの会話を再会しました。
シオンが最上階まで登ってくるまでに話し終えたいようですが、ライナが横槍を入れるので何度も脱線していました。
時間が無いくせにレムルスは終始呑気で陽気な感じで語り続けます。
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レムルスの話は荒唐無稽でライナには理解が難しかったのですが聞いている内に魔法に似ていると気が付きました。
魔法だと考えればライナには容易に理解できる話しでした。
レムルスに魔法に似ていると告げるとレムルスはライナが理解していると分かり嬉しそうにしています。
ライナの理解度があがったので話はスムーズに進み始めました。
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この世界は司祭って存在が作り出した魔法なんだそうです。
最初に司祭が何らかの目的を叶える為に女神って魔法を作ったそうです。
しかし途中で女神が暴走して、何もかもを喰い始めて増殖を始めたそうです。
それに困った司祭は女神を駆逐する為に勇者って魔法を作ったそうです。
司祭は勇者を作る時に女神の機能も残したいと考えたそうです。
そこで勇者に一定数の女神を殺すと自壊(女神に殺される)する機能を付けたそうです。
勇者は予定通りに機能して女神を一定数殺して消えて行っていたそうです。
女神に殺されるか封印されるかしていたそうです。
封印した勇者を閉じ込めておく為に女神はニンゲンという魔法を作ったそうです。
そして1000年単位で世界が全て書き換わっていたそうですよ。
しかしある時、女神が勇者を封印した先に想定外の悪魔が住んでいたそうです。
悪魔はずっと一人ぼっちだったので勇者と会えたのが嬉しかったそうです。
勇者はこの世界を破壊する事しか考えていなかったそうですが悪魔は勇者に協力する事にしたそうです。
勇者の願いを叶える為には力が足りないと言われたので悪魔は自分を食べさせたそうです。
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悪魔と出会った勇者が閉じ込められたのが南大陸だったそうです。
勇者と悪魔は女神の施した勇者を閉じ込めるニンゲンという魔法を無効化する為にニンゲンαという魔法を作り出しました。
勇者に心酔したニンゲンがニンゲンαに書き換えられて行くそうです。
勇者が南大陸の全てのニンゲンをニンゲンαに書き換えた時に勇者の力は女神を越えるそうです。
勇者はシオンという名前になってニンゲンをニンゲンαに書き換えるそうです。
シオンには人々を引き付ける魅力があるそうですよ。
確かに彼の周りには彼に心酔している人間が集まっていました。
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女神は勇者と悪魔が出会えないようにする為に悪魔に成る予定のニンゲンに複写眼を与えたそうです。
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レムルスは1000年単位で繰り返されるやり直しを壊したいと思ったそうです。
そこで彼は魔法の才能に秀でていて司祭や女神や勇者の存在を感じ取れる人物の登場を待ったそうです。
レムルスのお眼鏡に叶ったのはリューラでした。
彼とイルナの息子に複写眼を持たせて誕生させる事にしたそうです。
リューラはレムルスの期待通りにライナの複写眼の暴走を防いで悪魔に成れるまでに成長させてくれたそうです。
この話を聞いてライナは激高しています。
ライナは自分の事を護ってくれたのはリューラとイルナだと思っていたのですがレムルスが仕掛けた計略による結果でした。
ライナはレムルスの所為でリューラとイルナが人生を壊されたと感じました。
しかしレムルスは後10年で世界の全てが終わるんだよ?と言い返してきます。
レムルスは結果は同じ悲劇だから問題ないだろ、と言いたいようです。
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塔の中に入り込んだシオンの動きはレムルスの予想を超えて速かったようです。
慌てて話しの核心を語ります。
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1代前の勇者が司祭によって1000年単位でやり直している世界を変えようと考えたそうです。
そこで勇者は魔法を開発したそうです。
レムルスはニンゲンが魔法を開発した事に驚いたそうです。
魔法の元になるのは空間に漂う精霊だと考えられていました。
レムルスは精霊の正体は勇者に喰われてニンゲンだと語りました。
勇者に喰われたニンゲンは死ぬことも消える事も無く1000年単位のやり直しでも変化する事無くこの世界に留まり続けるそうです。
永遠に悲鳴を上げ続ける事になるそうです。
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1世代前のシオンはそれを覚悟の上で魔法を作り出し、1000年単位のサイクルをやり直す事になったそうです。
1世代前のシオンはこの世代のニンゲン(ライナたちね)に司祭の管理からの脱却を願っていたそうです。
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話しがシオンの抱えている問題に移ります。
勇者であるシオンが悪魔であるライナを喰らうと全ての精霊を閉じ込めている扉を開ける事ができるかもしれないそうです。
その扉を開ければニンゲンの世界に穴が開き女神たちの棲む世界や司祭の棲む世界との境が無くなり、向こう側の世界の神々を全て呪う事ができるかもしれないそうです。
しかしシオンはライナの事を喰えなかったし殺せなかったそうです。
ライナはシオンに喰われると未来永劫苦痛と絶望に悲鳴をあげるだけの存在になるそうです。
ライナを殺した場合は悪魔は次の候補者に乗り移るそうです。
しかしシオンはどちらも出来なかったでそうですよ。
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レムルスがシオンの事を無能な王だ、と罵倒しているとシオンがやって来てしまいました。
シオンは黒い剣を出して塔内の結界を破壊して進んで来たようです。
シオンは黒い剣でレムルスを殺そうとしますが、ここはレムルスの作った結界内なので簡単に無効化されてしまいます。
シオンはライナと目を合わせようとしてくれません。
レムルスはライナとシオンを二人だけにしてあげる、と言って消えてしまいます。
ライナはシオンと対峙する事になってしまいました。
シオンはライナとは会話したくなさそうですが、どうなるのでしょうか?
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レムルスの話を聞いても悪魔が何なのかは謎なんだよね。
司祭が何の目的で女神を作ったのかも分かりません。
レムルスは司祭って存在が居るって事しか知らないので司祭が何者なのか?も分かっていません。
勇者とニンゲンとニンゲンαの事が分かっただけでした。
1000年単位で世界がやり直されていたのは意外だったね。
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第三章 『人』の代表
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塔の外壁に張り付いて中を観察していたルークの元にレムルスがやって来ます。
レムルスの語った世界の事実とシオンの存在と彼の弱さを聞かされたルークに選択権を与えてきました。
ルークに与えられたのは4つの選択肢です。
1.シオンを殺す。
2.ライナを殺す。
3.レムルスを殺す。
4.何もしない。
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1を選ぶと悪魔を喰えないシオンに代わり新たな勇者が登場して悪魔を喰う事になります。
シオンは勇者の重責から解放される事になります。
2を選ぶとライナの事を殺せなかったシオンの前に新たな悪魔が現れる事になります。
そうなるとシオンは悪魔を喰う事ができる可能性が出てきます。
ライナはシオンに喰われて永劫の苦しみを受ける必要が無くなります。
3を選ぶとシオンとライナが残り、10年後に世界は終わる事になります。
4を選んだ場合はレムルスの邪魔をする者は誰も居なくなり彼は用意しておいた一番のトリックを発動するつもりだそうです。
意地悪なレムルスはルークにトリックの内容を教えてくれませんでした。
レムルスはルークがどれを選んでも良い、と言っています。
どれを選んだとしても何らかの変化が起こると考えているようです。
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ルークはレムルスが決定者に自分を選んだ理由を聞いています。
レムルスはルークが脳内に魔方陣を転写されて感情を失っている事を知っていました。
ルークはリューラがレムルスの手駒だったことからリューラから得た情報なのかと思いましたが違いました。
レムルスはルークの事を知っていたと言っています。
レムルスはルークの事を高評価していました。
これまで見てきた人間の中で決定者に一番ふさわしいと思ったそうです。
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その理由が自分に似ているからだそうです。
感情が無いルークが、愛だ友情だとくだらないことで騒ぎまわる事ができるニンゲンに憧れているからだそうです。
ルークは「そこですか」と言ってレムルスの言う事に納得してしまったようです。
言いたい事を言い終えて消えていくレムルスに「・・・選択の結果が悪くても、文句言わないでくださいね」と告げました。
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レムルスはルークの事を決定者の一人と言っていました。
レムルスは人間に未来を決めさせたいと言っていたので他の決定者も人間のようです。
ルークは他の決定者が誰なのか考えています。
塔の扉が開きます・・・ルークに中に入れと促しているようです。
ルークは搭の最上階へと進みました。
彼はどのような選択をするんだろうね?
他の決定者も居ると知っているので4を選びそうですよね。
残り時間は10年あるし。
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第四章 『司祭』の思惑
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塔の下で待っている円命の女神はレムルスの力が弱まっていくのを感じていました。
そろそろ塔の中に入っても良いのか迷っています。
レムルスに呼びかけても彼は返事をしませんでした。
そこに北から強大な赤い閃光が接近してくるのを感知しました。
円命の女神は司祭が勇者と悪魔を始末しようと攻撃してきたと理解します。
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迫ってくる力は円命の女神の力を全て使っても防ぎきる事は出来そうもありません。
ミルクが円命の女神に攻撃を防いで欲しい、ライナを護って欲しいとお願いしてきました。
円命の女神は自分が死んでしまってもライナを守ろうとするミルクに感動しています。
円命の女神は自分の存在は消し飛ぶけどミルクだけは守ろうと決めます。
レムルスに結界を一瞬だけ強化しろと命じます。
レムルスが話しかけてきて、円命の女神に別れを告げてきました。
円命の女神は転生するようですが、レムルスは今回の計略で精霊になるので転生はないと伝えてきます。
次に会う事は無いそうです。
レムルスが結界を強化して円命の女神が赤い閃光を防ぐことになりました。
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赤い閃光は中央大陸の北部にある山岳地帯からレファルが放ったグロウヴィルの光でした。
レフェルの頭の中に司祭の声が響き、この場所でグロウヴィルを使え、今回は代償は要らない、と伝えてきたそうです。
その場にはレファルとリーズが居るのですが二人にはどこに向かってグロウヴィルを撃ったのか分かっていませんでした。
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レファルとリーズの前にレファルと同じ桃色の髪を持つ少女が現れます。
二人には彼女が誰なのか分かりません。
レファルが人間なのか?と聞くと彼女は違うと答えます。
彼女は自分の事をレファルと交わる者だと言っています。
これを聞いたリーズはレファルの事をロリコン呼ばわりしています。
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レファルが、少女には欲情しないぞ、抱くのは無理だぞ、と告げます。
それに対して、彼女は既に何度もレファルと交わっている、と返答します。
彼女は自分はグロウヴィルだと言っています。
レファルがグロウヴィルを振るう事を交わると言っていたようです。
彼女はレファルの事を、司祭が望んだ『新しい勇者』と言っています。
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グロウヴィルは攻撃が防がれた事を知り、次を撃つことを要求してきました。
リーズはレファルを止めますがレファルはグロウヴィルを振るう事にします。
俺の体の、どこを持っていってもいいぞ、と返答してグロウヴィルを振るう事になります。
ここでグロウヴィルの思惑を外れる事が起きました。
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レファルたちは自分たちにグロウヴィルを使えと接触してきた司祭を信頼していた訳ではありませんでした。
彼らが姿を現すのを待っていたようです。
そして彼らに復讐する事を考えていたようです。
「じゃあ、神様に言われた通り、さっそくバケモノ退治をしようかね」
と言ってレファルがグロウヴィルを少女に向かって振り下ろしました!!
グロウヴィルの力をグロウヴィルに向けて放った事になるよね、どうなるんだ?
シオンとライナは知らぬ間にミルクとレファルに助けられていたんだね。
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第五章 『悪魔と勇者』の再会
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塔の中に残されたライナはシオンの説得を始めます。
ライナは以前の自分と同じような感じになるように気を付けながらシオンに話しかけます。
しかしシオンはライナと会話するつもりがないようです。
ライナとは会話したくない、と告げてきました。
ライナは成長したようです、シオンに拒絶されても自分の意思を貫く事を決めます。
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且つてシオンがしてくれたように、助けてやるから俺の手を取れ、と言って差し出します。
シオンはライナには何もできないと言って拒絶してきました。
ライナはシオンを殴って説得する事にします、熱血していますね。
ライナはシオンの腕を掴んで嫌がる彼を説得していました。
ライナに殴られたシオンは口の中を切ったようです。
傷口から金色の液体が流れだしました。
それを見てライナはシオンが人間ではなくなった事を知ります。
「おまえもついに、バケモノになったか。はは、仲間だな」と笑っていました。
戦闘力ではライナの方が明らかにシオンを上回っているのでシオンは殴られるだけでした。
シオンは、いくら拒絶しても諦めないライナのウザさに参ってしまったようです。
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ライナはシオンの相手をしていた自分はいつもウザさを味わっていたんだと教えていました。
シオンはライナを喰うか殺すかしないと世界を救えないと言い張ります。
それに対してライナは、知るか、と言って自分の考えを押し付けようとしていました。
司祭や女神や勇者や悪魔の思惑なんか知った事じゃない。
世界を変えるなら自分たちなりのやり方でやろうぜ、一人で背負えないなら、半分背負ってやる。
一緒に考えようぜ、と熱くシオンを口説いています。
シオンがグラグラ揺れ出したようです、ライナはあと少しでシオンを口説き落とせるぞ、と手ごたえを感じていました。
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そこにレムルスの配していた決定者が現れてしまいます。
最初に登場したのはルークでした。
ルークはシオンを殺そうとしてきましたよ。
彼は自分の手で筋書きを書き替えようとしているようでした。
あっさりシオンの首を落とそうとしてくるとは、流石ルーク非情です。
ライナがシオンの危機を救います。
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ライナはシオンをルークから守ろうとしていました。
苦手な相手であるルークにライナは苦戦してしまいます。
ルークは上手くフェイクを入れながら戦ってきました。
ライナはルークのフェイクに騙されてしまい首にナイフを突き立てられそうになります。
そこに第二の決定者がやって来ます。
やって来たのはクラウでした。
クラウはルークからシオンを護ろうとしてルークに攻撃を加えます。
そのお陰でライナは殺されずに済みました。
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ルークとクラウが戦闘を始めてしまいます。
やって来たクラウはレムルスの話は全く聞いていなかったようです。
自分がどんな役割を割り当てられたのか理解していませんでした。
ルークはクラウを決定者に選んだレムルスに辟易しています。
ルークはシオンを殺す事を止めてライナを殺す事に切り替えます。
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突然ルークとクラウの二人を相手にする事になりライナは追い込まれてしまいました。
困ったライナはシオンを人質にして逃げようと考えます。
しかしシオンはその場を動こうとはしてくれません。
ライナは追い込まれます。
ここで第三、第四の決定者が登場しました。
登場したのはゾーラとぺリアでした。
二人はライナの事を助けに来たそうです。
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ここにライナを殺したいルーク、クラウ組とライナを守りたいゾーラ、ぺリア組の対立構造が構築されます。
ルーク対ゾーラ、クラウ対ぺリアの戦闘が始まりました。
ゾーラとぺリアには余裕がありそうです。
ぺリアはゾーラの手助けとしてルークの使う糸の出現位置を教えたりしています。
クラウを攻撃すると見せかけてシオンを狙ったりしていました。
しかしクラウのパワーはぺリアの予想外だったようです。
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ここでレムルスが登場します。
レムルスは役者が全てそろったのでクライマックスを始めると宣言しました。
しかしルーク、クラウ、ゾーラ、ぺリアはレムルスの言葉を無視して戦闘を再開してしまいます。
レムルスは神と名乗る自分の言葉をまるで聞かない四人に満足しているようです。
レムルスは気にせずに話を進める事にしました。
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レムルスは集められた決定者の共通点を教えてきました。
全員がローランド帝国の出身です。
何故ローランド帝国に優れた人材が集まったのか?
それはレムルスがローランド帝国に優れた人材を輩出できる環境を作ったからだそうです。
人体実験が当たり前の世界を作り、貴族をそそのかして私兵団を作らせたりしたそうです。
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レムルスはシオンとライナの動きを封じます。
勇者と悪魔である化物二人はこの世界の主役になるべきではない、黙っていろ、と言い放ちます。
レムルスは世界を動かすのは人間だ、人類の命運を託しても大丈夫なくらい、頭のいい子たちに2つプレゼントがある、と言ってきます。
1つ目のプレゼントは『悪魔』と『勇者』の命と力を、自由にする権利。
2つ目のプレゼントはこの世界に一年間だけ、すべての神からの介入を防ぐ、結界を張る。
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ルーク、クラウ、シオンの《理性が前にくる人間たち》と、ゾーラ、ぺリア、ライナの《感情で動く人間たち》を選んだ。
自分は見られないけど、いったいどちらが世界を変えてくれるのかなぁ。
君たちがこの退屈な世界に、穴を開けてくれることを祈りながら、僕は消えよう。
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レムルスが用意していた魔法を発動しました。
全てが光に包まれてライナは意識を失います。
意識を失う前にライナは叫んでいました。
「シオン!」
「俺は、あきらめないからな!」
「俺は絶対、おまえを・・・」
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ルークはレムルスに抗う為に行動していましたが、結局レムルスの計画通りになったようです。
レムルスは司祭に反発したかったようです。
そして彼の目的は達成されたようだね。
結果に関して関知しないって態度は無責任にも思えますね。
世界はレムルスの行動により救われる事になるのでしょうか?
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EPILOGUE しかしここは、『人』の世界
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ルークが青空を見上げています。
レムルスの魔法が発動した事で搭は消えレムルス帝国も消えてしまいました。
彼が魔法の発動に使った背中から腕を生やしたニンゲンも消えてしまいました。
ルークはレムルスが本気だったんだ、と言って薄く笑っています。
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ルークはレムルスのプレゼントに付いて考え始めます。
『勇者』と『悪魔』の命と力を自由にする権利について考えはじめます。
シオンとライナは気絶していました。
二人を手に入れる大きなチャンスが転がっています。
ルークはシオンを解剖して中に勇者という化物が入っているのか確かめるのも面白いと思っています。
ライナについても研究したいな、と考えています。
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クラウにゾーラとぺリアを相手にしてライナを奪い返せるか聞いていました。
クラウは無傷では厳しいなと返答します。
ルークはレムルスが自分に、彼の話した世界の真実を人間に伝える役割を課した、と気が付きました。
ルークは死ねなくなってしまったので全力でゾーラとぺリアの相手をする事ができなくなります。
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ルークはゾーラたちに休戦したい、話し合いがしたい、と申し出ます。
ゾーラとぺリアはそれを拒否しました。
ぺリアはローランド帝国が蒼の公主の軍門に下るならば話し合いに応じても良いと言い返してきました。
当然受け入れられないので両者はそこで別れる事になります。
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ルークは近くでミルクが倒れているのを発見します。
彼女の中には女神が居たのでレムルスの魔法に巻き込まれたようです。
ルークはミルクに洗脳されているので彼女の存在を忘れていたのを不思議に思います。
レムルスが自分に魔法を掛けていてミルクの事を忘れさせていたんだと気が付きました。
ルークはミルクの生存を確認して安堵しています。
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目覚めたミルクは自分の中に女神が居た事を思い出します。
そして今は女神の力が弱まっていると教えてくれました。
この彼女の発言でルークはレムルスが神の影響力を排除する結界を張ってくれた事を確信しました。
シオンとライナは其々の陣営に戻る事になりました。
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ライナは数日間目を覚ましませんでした。
レムルスに彼の力を大きく使われたのでそれを修復するのに時間が掛かったそうです。
ライナは広い部屋に置かれたベッドの上で目覚めます。
フェリスが「ライナ!」と声を掛けてきます。
キファが「目が、覚めたの!?」と言って抱き着いてきました。
ヴォイスが「んもー、ライナってばー♡」と言って抱き着いて来ようとします。
それをピアがあきれ顔で見ていました。
「なーんか・・・なーんかモテモテすぎない?ライナのくせに」
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ピアの隣にはぺリアとゾーラが立っています。
二人を見てライナは二人が自分を助け出してくれたと理解しました。
「し、シオンは・・・」と問うと、ピアが「いまも、ローランドに」と答えてくれます。
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ライナが、俺は失敗した、と言うとフェリスが、失敗していない、お前は悪くない、と言い返してきました。
フェリスはライナが戻って良かったと言って涙が溢れています。
フェリスがシオンが何て言っていたのか聞いてきました。
ライナは助けはいらない、と言われた事を伝えます。
フェリスは嫌がらせに助けにいこう、と言ってくれました。
ライナは泣いているようです。
フェリスが「泣くな馬鹿。またチャンスはある」と言ってくれます。
ライナは顔を涙でぐちゃぐちゃにしながら「・・・ああ、そうだな」と呟きました。
フェリスは大分感情を表に表すようになってきましたね。
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ライナはシオンを説得できそうだったのでガックリ来たようです。
二人はシオンの事を諦めないようです。
神の干渉が無い一年間にシオン側とライナ側が何をして来るのか楽しみですね。
司祭の使いを攻撃してしまったガスタークがどうなるのかも気になります。
彼らはレムルスの張った結界の存在を知らない筈なんだよね。
ローランド帝国かスフェルイエット民国、あるいは両国から使者を派遣して今後の世界に付いて相談するのだろうか?
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他の神の干渉が無くなるって事なのでガスタークはグロウヴィルを使えないのか?
シオンとライナも力を封じられる事になるのだろうか?
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成分美女魔法恋愛英雄変態
評価AAAAAABAAC
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