ラノベの感想) 修道女エミリー 鉄球姫エミリー第ニ幕 (鉄球姫エミリーシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)


概略:
仇敵と思われるノーフォーク公爵が三男を護衛騎士として送り込んできました。 エイリーは怒りに燃えて撃退しようとします。 エミリーは再度の襲撃に備えて女子修道院を改装しています。 それが一人の修道女の恨みを買い暗殺計画が密かに進行する事になってしまいます。 地味な作戦で気の長い計画が進行中です。 当初の計画が失敗に終わると亡霊騎士が襲撃してきました。 ノーフォーク公爵の三男はエミリーを守る事を決めます。 親友と戦う事になり欲張りな結果を導き出します。

レーベル:スーパーダッシュ文庫
発行日:2007/12/25
著者:八薙玉造(やなぎ たまぞう)
イラスト:瀬之本久史(せのもと ひさし)
ISBN:978-4-08-630397-2
雰囲気:憧れ、現実、陰謀、試験、水浴び、毒殺計画、襲撃、助っ人、配下

ノーフォーク公爵の三男グレンは父や兄の護衛騎士になる事を夢見ています。
訓練に明け暮れているのですが生まれつき身体能力に恵まれていません。
護衛騎士になるには屈強な肉体が必要だと考えている彼は諦めかけていました。
そんな時にマティアスと出会う事になりました。
マティアスが自分よりも体格に優れた重騎士を手玉に取る姿を見て憧れます。
短期間マティアスに教えを受ける事になり彼を師匠と仰ぐようになりました。
マティアスが自分にはエミリー姫という守るべき人物がいると言われます。
エミリーの素晴らしさを語ったのでグレンはエミリーを神聖視するようになりました。
頭の中で姫とはこうあるべきと理想像としてのエミリーを作り上げます。
それが行き過ぎてしまい姫教育なる教育方針を作りだしたようですよ。
そこまでならばまだ常識人の範疇に収まったかもしれんけど彼は妹アンジェリカに姫教育を施してしまったようです。

ノーフォーク公爵は王となったエミリーの弟ガスパールを補佐する立場にあります。
エミリーを要してクーデターを企てて居る一派に打撃を与える為にエミリーの暗殺を企て失敗しました。
エミリーを邪魔に感じているんですが病弱なガスパールが死んでしまう可能性も考えられます。
彼亡きあとはエミリーを王に据える事になりそうなんですよね。
抜け目のないノーフォーク公爵は次の手を打っています。
「狼」と呼ぶ一派を差し向けてエミリーの暗殺計画を進行しているようなんですよ。
それなのにグレンをエミリーの護衛騎士として派遣する事を決めました。
エミリー暗殺計画の噂が流れたようで、それを払拭する為にエミリーに護衛騎士の派遣を申し出たみたいです。
証拠は無いのですがエミリーはノーフォーク公爵を疑っています。
当然の様に断りました。
ノーフォーク公爵はそこで折れなかったんだよね。
三男のグレンを護衛騎士としてエミリーの元に派遣する事にします。
エミリーを理想の姫として崇拝しているグレンは大喜びでエミリーの元に向かう事になります。
グレンは父の陰謀を全く知らないみたいです。
グレンにはリカードという召使が同行する事になりました。
こいつがグレンの事を全く敬わない奴でした、友達感覚で会話しています。
グレンはそれを認めているんだよね。
貴族にしては気さくな性格しているのかも知れないな。

エミリーは女子修道院の院長に就任してから守りを固める事にしました。
代行礼拝なる商売を始めて資金を集めたみたい。
集めた資金で敷地内に高い見張り塔と背後を守る池を作りました。
重騎士は泳げないので背後に池を作る侵入を阻む狙いがありました。
エミリーの施策は修道女達の反感を買う事になります。
エミリーの食事を用意しているロッティって修道女が買収されてしまいます。
エミリーを毒殺する為に食事に毒を混ぜる役目を引き受けました。
彼女は代行礼拝が増えた事で修道女としてのこれまでの仕事が無くなった事に不満を持っていました。
途中で自分のしている事は悪い事だと気が付き食事に毒を混ぜる事を辞めたいと伝えます。
そうしたらロッティの友人の修道女が池で溺れ死ぬ事件が発生しました。
事件に見せかけて依頼主(恐らく狼でしょ)が殺したようです。
再び逆らったら友人のヘーゼルを殺すと脅されロッティは毒を混ぜる行為を続ける事になります。

エミリーは完全武装でグレンと会う事にします。
グレンからエミリーの護衛騎士になりたいと伝えられます。
ノーフォーク公爵の三男のくせにエミリーの護衛をしたいと言われてブチ切れます。
マティアスに代わってエミリーを守りたいと言われて暗い笑みを浮かべています。
エミリーはマティアスの事を大切に思っているのでふざけんな!って感じだね。
グレンの事を口汚く罵ります。
下品な下ネタを披露したのでグレンのエミリー像が破壊されました。
こんなのお姫様じゃないって感じですね。
エミリーに勝てたら護衛騎士にしてやると伝えます。
半ば断られているのでリカードは帰ろうと進言しますがグレンはエミリーの挑戦に乗ります。
セリーナが投げるコインが地面に落ちたら戦闘開始との条件で対決が始まります。
エミリーがずるをして奇襲します。
コインが地面に当たる前に飛び出し地面を蹴り上げてグレンに目つぶしを仕掛けます。
グレンは馬鹿正直にルールを守ろうとしていたので負けました。
卑怯だと文句を言うのですが殺し合いの場面で卑怯と罵るのかと言われ追及できなくなりました。
エミリーはグレンとノーフォーク公爵の狙いを掴みかねています。
彼に悪意はないのかも?と思わせるほどグレンは阿保でした。
再度の勝負を認めグレンが女子修道院に残る事を認めます。
リカードは女の園に残れると大喜びしていますよ。
周囲の匂いをクンカクンカして感激しています。
二人には小さな小屋があてがわれる事になりました。
修道女が生活している本館への立ち入りは禁じられます。
入り口近くにある礼拝堂への入室は許可されました。

お腹が空いたグレンは修道女を探して食事を要求しようと考えます。
実直で真面目な彼は本館に無断で入るのは不味いと考えます。
周辺に修道女が居ないか調べる事にします。
敷地内に流れ込んでいる川で二人の修道女を見つけるのですが彼女達は全裸で水浴びしていました。
ロッティとヘーゼルの全裸を拝む好機に恵まれました。
驚きで三人は暫し硬直してしまいました。
ロッティは小柄なので三点(左右の乳首と股間)を隠せたようですがヘーゼルは無理でした。
グレンは変態認定されてしまいます。
キャロライン副院長がやって来て食事係としてロッティを指名しました。

ロッティがエミリーの部屋に食事を運んできました。
セリーナが毒見をしてからエミリーが食べています。
毒入りなので二人は体調を崩しています。
エミリーは体調不良を自覚しているのですが疲れからくる不調だろうと考えます。
セリーナも体調不良に陥っているのですが症状が軽かったのでエミリーに隠しています。
夜になると二人は交代で見張に立っています。
新設した見張塔に登り前方を監視しています。
エミリーは自分の暗殺計画が続いている可能性を疑っています。
女子修道院の人々も彼女の身内と考えています。
近しい者が殺されるのは二度と御免だと強い気持ちで警戒に当たっています。

翌日エミリーとグレンが戦う事になりました。
エミリーへの憧れを捨てたグレンは本気でエミリーを倒しに行きます。
グレンの腕前はエミリーの予想を越えていました。
しかしエミリーが途中で倒れてしまい決着は付きませんでした。
グレンの逗留は伸びる事になります。

夕刻礼拝堂に入ったグレンは祈りを捧げているエミリーを目撃しました。
エミリーは亡霊騎士の襲撃で亡くなったマティアス、ジョディ、アルバート、その他の臣下への祈りを捧げていました。
彼らの死にざまを思い出して忘れないように努めています。
泣いているエミリーを見てグレンは彼女のへの評価を改めています。
下劣なだけの人ではないと考えるようになります。
それでも理想像とはかけ離れているんだけどね。

グレンが夜中に見張塔に立つエミリーを発見しました。
声を掛けるも返事がありません。
無視されたのか?と訝しむんですがエミリーが気絶している事が分かります。
グレンは決まりを無視して本館に飛び込みます。
自分の大甲冑を返して欲しいとお願いしています。
夜中に男性が押しかけてきたので騒然となっています。
グレンは冷静さを欠いているので説得に失敗しています。
リカードが花瓶を割って大きな音を出し周囲を沈めます。
セリーナがやって来て理由を聞いてきました。
彼女にエミリーが見張塔の上で気絶している事を教えます。
セリーナは自分が助けに行こうとしますがグレンに止められます。
セリーナは右腕を動かせない状態です。
グレンは自分がエミリーを助けると伝えます。
セリーナはグレンを信じることにします。
グレンがエミリーを抱えて見張塔から救出しました。
エミリーが大甲冑を着込んでいた事が悔やまれますね。
彼女の巨乳ちゃんが背中に当たる機会を逸しました。

目覚めたエミリーにグレンが毒殺の可能性を伝えます。
勉強家のグレンは時間を掛けて相手を毒殺する手法がある事を知っていました。
大甲冑を着ている時間が長いだけでこのような体調不良に陥る話は聞いたことが無いとも伝えます。
エミリーは食事係のロッティを疑います。
考えなしなグレンは毒殺を示唆すればロッティが疑われるとは思っていなかったようです。
ロッティの事を擁護する為にエミリーの胸倉を掴んでいます。
そこでどさくさ紛れにエミリーの乳を揉めばいいモノを!!揉まないんだよなー阿保め。
エミリーとグレンが掴み合いの喧嘩を始めたのでロッティはいたたまれなくなったようです。
自供しました。
エミリーが苛烈な反応を示します。
泣きながら謝罪するロッティの顔にグーパンチを入れています。
エミリーが許せなかったのはエリーゼが毒見をすると分かっているのに毒を混ぜた事でした。
エミリーに不満があるなら何故直接文句を言ってこなかったんだと怒っています。
ロッティは経緯を説明します。
女子修道院にやってくる出入りの商人にエミリーの食事に毒を混ぜる事を依頼されたそうです。

エミリーはやって来た商人を捕まえました。
大事な物を二つ壊してやろうと脅しています・・・多分股間の玉の事だよね。
下品だねーしかも怖いよ。
商人から黒幕を聞き出したかったんですが彼はそこまで知りませんでした。
潰してしまっても良かったんですが役人に突き出す事にします。
エミリーは第一王女ですから彼女の暗殺を企んだなんて重罪です。
ノーフォーク公爵が黒幕である可能性が高いのでグレンにも退去を言い渡しました。
毒殺の可能性も示唆してくれたのは事実ですがエミリーはグレンを信用できませんでした。

グレンはエミリーに認められないまま家に帰りたくないと考えています。
帰還の準備を始めねばならないんですが動けません。
リカードが先行して近くの町に行き帰りの馬車を手配する事になります。
別行動を取る事になりました。
夕方に町でリカードと合流する事になってたんですがグレンは行動を起こせませんでした。

エミリーは毒殺計画が露呈したので亡霊騎士の襲撃を予想します。
夜になるとセリーナと二人で見張塔に登り襲撃に備えます。
予想通りに四人組の亡霊騎士が襲撃してきました・・・狼の連中だね。
周囲の草地に稚拙な罠を張ってありました。
草を輪っか状に縛った簡易な罠なんですが高速走行する亡霊騎士には有効でした。
一人の亡霊騎士が足を取られて転倒します。
エミリーは巨大な弓矢を放ち仕留めました。
敷地内に入る前に亡霊騎士を一人減らせました。
地上に降りて三人の亡霊騎士の相手をする事になります。
二対三の戦いでセリーナは右腕を動かす事ができません。
不利は分かっていたのですが大ピンチに陥ります。

グレンがそれを見ていました。
実戦経験が無い彼は恐ろしさに震えていたんですがエミリーが死ぬのを許せません。
エミリーを助ける目的で飛び出しました。
グレンの戦い方はマティアスのそれに似ていました。
敵の攻撃をいなして懐に飛び込み急所を鎧遠しで突きます。
グレンの介入により敵を始末する事ができました。
エミリーが助けた理由を聞いてきますがグレンには明確な答えがありません。
答えを探しているとエミリーを攻撃する五人目が現れました。
声を聞いてグレンが驚いています。
攻撃してきたのはリカードでした!!

グレンはリカードの事を自分の召使と考えていました。
しかし事実は違いました。
リカードはノーフォーク公爵が抱える亡霊騎士でしたよ。
彼の真の目的は狼の監視だったんだそうです。
あえなく撃退されてしまったので彼が出てきたんだそうですよ。
エミリー、セリーナ共に大きなダメージを受けているのでチャンスではあるね。
グレンはショックのあまり動けなくなります。
リカードがエミリーとセリーナへの攻撃を始めました。
彼はこれまで相対した亡霊騎士と比べても強いようです。
セリーナは頭に衝撃を受けてしまい動けなくなります。
エミリーも左腕を折られてしまい脇腹を刺されました。
動けなくなったエミリーに止めを刺そうとしています。
エミリーが殺されると分かるとグレンはリカードと戦う決心をします。
グレンはリカードの攻撃をいなしながら接近します。
グレンの強さは本物でした。
欲張りな彼はエミリーを守りリカードを生かしたままで捉える事に成功しました。
阿保な行動が目につくんですが実力はマティアスに迫るものがあるね。

騒ぎを聞きつけてえ修道女達が見に来てしまいます。
亡霊騎士の正体がリカードだとバレるとノーフォーク公爵がエミリーの暗殺を企んだとバレます。
女子修道院にいる修道女の多くは貴族の娘です。
結婚前の娘に箔を付ける為に女子修道院に入れるみたいだね。
知識を得ているって事と初物である事を保証する為に入れるみたい。
ここでグレンが機転を利かせました。
ロッティとヘーゼルだけを呼び出します。
ロッティにはエミリーを運ぶのを手伝って貰います。
ヘーゼルにはリカードへの応急処置と身柄を隠す事を頼みました。
ヘーゼルの家はグレンの家よりも爵位は低いみたいです。
常々貸しを作りたいと思っていたようですので快諾してくれます。
セリーナは馬を走らせ町に医者を迎えに行く事にしました。
グレンを信じてエミリーを託します。

エミリーが目覚めるとセリーナとグレンが見守っていました。
居眠りしているグレンに良いご身分だなと憎まれ口をきいています。
グレンを護衛騎士にする事を決めました。
礼は言わんぞ、貴様は妾の護衛騎士だろ?当然のことに礼はいらんよな?と言ってグレンの護衛騎士就任を認めます。
素直じゃないよねー。
グレンも時々エミリーって呼び捨てにするんだよね。
エミリーの下品な物言いに姫とは認めたくないと思っているようです。
ヘーゼルが上手くやったのでリカードが亡霊騎士だとバレずに済みました。
知っているのはロッティ、ヘーゼル、キャロラインだけです。
エミリーはリカードを処刑した事にすると決めます。
大甲冑を処分して趣味を含めた厳しい拷問はすると言ってます。
何をするんだ?全裸に剥いて修道女に下半身に息を吹きかけさせたりか?
出入りの業者が見ている前で息を吹きかけるだけで射精させるとかやりそうだな。
世間的に二度と復帰できないほどに酷く殺してやる、だが命は奪わんと言ってるのでこれくらいはやりそうだな。
グレンを通じてノーフォーク公爵に暗殺計画が失敗したと伝えて貰います。
リカードが死んだ事にするのは彼を守る為だよね。
合わせてエミリーがノーフォーク公爵に対して敵対の意思が無いとも伝えて貰う事にします。
お腹が空いているエミリーはロッティに食事の用意を命じます。
毒殺計画がバレたときにロッティは食事係をクビになったのですが許すそうです。
ロッティは戸惑っているようでしたが精神的充足を求めると言われ慌てて部屋を飛び出していきました。
ロッティはエミリーに抱き着かれて乳を揉まれたり匂いを嗅がれたりしていました。
ロッティはエミリーのおもちゃになる事確定だな。
暗殺の罪を許されたばかりか修道院に留まる事もできたので・・・恩義があるので迫られたら拒めんよね。
エミリーのグへへと笑う顔が見えるぜ。
グレンはエミリーの優しさを知り嬉しそうに微笑んでいます。
ただのろくでなしじゃなくて優しい人だって分かって嬉しいと言われエミリーが照れます。
この馬鹿を全裸で、と言い出しますが傷に響いたのね、痛くて言葉が続きません。
何て言おうとしたんだろうね・・・興味深いよ。
エミリーはセリーナとグレンに見張を任せて眠る事にしました。
認められて良かったなグレン。
グレンはエミリーに姫教育を施そうと画策しているんだけど実行に移せるんだろうか?
妹には尻を叩いて姫教育をしたようですがエミリーの場合は乳を揉み揉みして姫教育する方がいいと思います。
下品な発言をする度に揉み揉みしてしまえ。
エミリーは頼りになる護衛騎士を手に入れました。
しかも敵の首領の息子です。
グレンの存在をどう使うのかが生き残る事に大きな影響を与えそうだね。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
猥談3
忠誠5
戦闘5
打撃5
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