ラノベの感想) 終物語(上)(講談社BOX)


概略:
羽川と戦場ヶ原が仲良くなってしまい一緒にお弁当を食べてくれなくなりました。
一人でお弁当を食べている阿良々木暦の元に神原駿河がやってきました。
紹介したい子が居ると言っています。
忍野の姪で神原の左手と暦の血についても知っていると言われます。
怪異絡みの相談があるので会って欲しいとお願いされました。
暦の元にやってきた姪っ子は忍野扇と名乗ります。
転校してきたばかりで直江津高校の見取り図を作ったそうです。
見取り図を作ると不可解な場所が存在すると分かりました。
一緒に確認に行って欲しいとお願いされます。
暦と扇は存在しない筈の部屋に閉じ込められる事になります。

レーベル講談社BOX
発行日2013/10/21
著者西尾維新
イラストVOFAN
ISBN
雰囲気カンニング疑惑、犯人選別、謎を求めて中学校へ、廃屋での思い出、勘違い、老倉の狙い、期待外れ、お宅訪問、どっちと行くか、おっぱい触らせてあげる、煽り、滝行、真相、


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第一話 おうぎフォーミュラ
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教室で阿良々木暦が一人でお弁当を食べていると神原駿河がやってきました。
戦場ヶ原ひたぎと羽川翼が仲良くなったので二人でお弁当を食べる事が増えています。
暦はそこに入れて貰えないので一人で食べる機会が増えています。
神原は戦場ヶ原と羽川が居ない時に見計らってやってきた疑いがありますね。
暦にベタベタすると二人に睨まれるみたいです。
神原があって欲しい子が居るんだと言ってきました?
どうも暦に紹介して欲しいと頼まれたみたいです。
神原の変態性も相変わらずでちゃんと下着は外させてあると言いだしています。
外させてあるといってもパンツの方だけだ、阿良々木先輩はブラは手ずから外したい派だったよな?と聞いてきました。
暦は自分を守るためにそんな派ではないと言い返します。
暦は彼女が居るので断ろうとしたみたいですがちょっとワクワクしているような?
神原が忍野メメの姪なので断れなかった。
彼女は神原と暦に巣くっている怪異について知っているようだと言っています。
暦は会う事になります。
忍野扇という女の子と対面しました。
暦の席までやってきて自己紹介してきました。
立ったまではあれなんで空いている席に座るように勧めます。
扇は潔癖症だから誰が座っているのか分からない席に座りたくないと断ります。
扇が気に成る事があるんですと言って説明を始めます。
転校してきたばかりの彼女は学校の建物を歩き回り図面に起こしていました?
とても変な行動を取る子なんですが羽川と戦場ヶ原も似たような事をしていたので暦は納得します。
ちょっと見せてねと断って図面の書かれたノートを見せてもらおうとします。
扇からパンツをですか?と問われる事になりました。
神原のパンツは脱がせてあるって発言は嘘だったようです。
まあ確認してないので扇がパンツを穿いているかは未確定です。
図面を見ていると扇が間取りが変なんだ。
ある筈の無い空きスペースが存在するんだと教えてくれます。
何かの怪異現象だった場合被害が出る前に調査しておいた方が良いんじゃないかと思いましてと言われます。
忍野の姪なので怪異についても知っているようですね。
放課後二人で確認しに行く事が決まりました。
扇に誘導されているような?
暦は迂闊すぎるように思えるね知り合ったばかりの忍野の姪について行く事になっています。
放課後二人で問題の場所に行ってみると確かに不思議な空き教室が存在しました。
迂闊な暦は教室に入ってしまいます。
羽川に相談する為に一度戻れば良かったと思うんですが扇にいい所を見せたかったみたい。
扇も一緒に教室に入ってきたら閉じ込められる事になりました。
教室の扉や窓は接着剤で固められているみたいで開かなくなっていました。
通常のやり方では出られないと分かっると扇が大胆な行動にでます。
彼女は机を持ち上げて窓に向かって投げつけました!!
窓は割れる事無く机を弾き返します。
机には教科書やノートが入っていたので床にぶちまけられる結果となりました。
教室にある時計が五時五十八分で止まっていました。
時間に流れが止まっている可能性が出てきましたね。
長期戦になりそうだったので暦は椅子に座る事にします。
そこで奇妙な行動を取ります。
立ってる場所に側にも椅子はあるんですが少し移動してからとある席に座りました?
扇が指摘するので机の中身を確認すると「一年三組 阿良々木」と記名された教科書が出てきました。
扇から暦がそこに座ったのは自分の席だったからだと言われます。
黒板を見ると日付と日直の名前が書かれていました。
七月十五日、木曜日、小馬・鞠角。
暦と扇は二年前の七月十五日の教室に囚われてしまったようです。
扇はその日に何かがあって心残りになっているので怪異現象が発生しているんだと指摘されます。
暦が苦い記憶を思い出します。
暦が二年前の七月十五日に行われた学級会の内容を説明する事になります。
戦場ヶ原とは同じクラスだったんですが接点はありません。
彼女の本性も知らなかったので暦は自分とは住む世界が違う高嶺の花と認識しています。
羽川とは違うクラスだったようで接点は無かったみたいよ。
二年前の一学期の期末テストでカンニングが行われたとの疑惑が発生しました。
一時限目が保険、二時限目が数学のテストが行われました。
数学のテストでカンニングが行われた疑いが発生しました。
犯人として疑われた老倉育(おいくら そだち)が自分の疑いを晴らす為に臨時学級会を招集しました。
老倉は数学のテストが行われる前日にテスト対策の勉強会を開きました。
任意参加の会で知ってた生徒は参加しました。
カンニングが疑われた理由は勉強会に参加した生徒の平均点が不参加だった生徒に比べてニ十点も高かったからです。
テストの問題を入手してさり気なく勉強会で周知したのでは?って疑いが掛けられました。
老倉は自分の疑いを晴らす為にクラス委員長として学級会を取集しました。
数学の点数が100点満点中100点で勉強会にも参加していない暦が議長に指名されて学級会が始まります。
暦って数学が得意なのね。
最初は可能性の追求が行われていたんですが徐々に紛糾し始めました。
勝手な事を言い合うだけになり犯人の特定は無理そうでした。
暦は主催者の老倉に学級会の継続は無理だからこの辺で終わりにしようと訴えます。
直江津高校は午後六時に下校しなくてはいけないルールがあるようでした。
老倉は暦から議長を引き継ぎます。
暦は老倉が解散を宣言するだろうと期待しましたがそうはなりません。
老倉は何が何でも犯人を決めたいようでした。
多数決で犯人を決めると言い出します。
しかも無記名投票ではなく挙手によっての投票を行う事にしました。
順番に名前を呼んでその人物が犯人だと思う生徒が手を挙げる形式を取ります。
暦の名前で挙手したのは老倉だけでした。
老倉はここで暦が犯人だと思う生徒が沢山居ると期待していたようです。
暦自身もクラス内で孤立しがちな自分に票が集まると思っていた節がありました。
自分が犯人ではないと知っているので濡れ衣を着せられても仕方ないと思っていたみたいです。
反論して争う意思はありませんでした。
老倉にとって想定外の事態が発生しました。
老倉の名前が呼ばれると学級会に参加しているクラスの過半数の生徒が挙手しました!!
以降の投票の必要が無いくらい明確に犯人が決まってしまったぞ。
犯人が決まったので閉じ込められた教室から出て行けるかと思ったら扇ちゃんが許してくれません。
まだ真犯人の特定が終わっていない。
暦のトラウマになった事実を解き明かすと言ってきます。
扇が探偵役となり真相の究明を行うことになります。
暦には真犯人が誰なのか分かっていました。
それが彼のトラウマになり友達なんて必要ないって考える理由になっています。
暦はわざと真犯人を特定されないように記憶を語ってたみたいです。
扇ちゃんは暦の話をよく聞いていましたね。
学級会の説明をする時に暦が二人組、三人組、四人組を作る時にいつも一人余る。
暦は誰とも組めなかったと言っていたのに着目しました。
学級会の参加者全員の人数が三十八人だった事から担任教師が参加していると気付きます。
一年三組の担任教師鉄条径(てつじょう こみち)が学級会に参加していました。
彼女は数学教師で試験問題の作成を担当していました。
勉強会が行われたのはテストの前日でした。
テスト当日の日直が登校してきた時に勉強会の片付けがされてなくて黒板に数学の板書が残っていました。
日直は鉄条と数名の生徒に手伝ってもらい片付けを行いました。
この時に鉄条は板書から生徒達がどんな問題を勉強したのか知ります。
テストが行われるのは二時間目だったので鉄条はテスト問題を修正しました。
勉強会に参加した生徒は学習したばかりの問題が出題されたので解けたようです。
試験問題が漏洩したのではなく予想した箇所が出題されました。
暦がトラウマを抱えた理由は鉄条が老倉が犯人だと思う人と言われてしれっと挙手していたからです。
教師が生徒を貶める事に加担している姿を見て暦は絶望したようです。
彼が鉄条を教師として紹介しなかったのにはその辺も関係しているようです。
しれっと挙手する姿を見た暦は彼女を教師とは思えなくなりました。
鉄条がこのような事をしたのは自分の指導力は高いと示す為でした。
担当しているクラスの生徒の成績が良ければ鉄条の教え方が良かったって事になるからね。
投票結果に絶望した老倉は不登校になりました。
暦が過去の後悔と向き合ったので閉じ込められていた教室から出られるようになりました。
暦は彼女を犯人にしてしまった投票を回避できなかった事に後ろめたさを感じています。
老倉は登校しなくても進級はさせて貰えています。
扇ちゃんは鉄条が償いとして老倉の進級を後押ししていると予想します。
暦は償いではく自分がマシな人間だと思いたくてやってるだけだろと否定しました。
鉄条は直江津高校で教師を続けていて産休で暫く学校を離れる事になります。
まあ本当に良い性格をしているわな。
翌日暦が登校すると教室から出てきた羽川に押し出されます。
「よいうしょつと」と言って両手のひらで暦を教室から押し出します。
暦はえらく可愛い突っ張りだなと感じています・・・確かに偉く可愛いね。
羽川から暦は教室に入らない方が良いと言われます?
ずっと自宅学習してたらしい老倉が登校してきたので心配してくれます。
羽川は暦と老倉が不仲だと知っていました。
鉄条先生と入れ替わるみたいに登校してきたのと不思議そうにしています。
老倉は鉄条が真犯人だと気付いているのだろうか?
老倉は数学が大好きで暦に負けているのが許せないようです。
自分が99点だったテストで暦が100点だったので彼をカンニング犯に仕立てたかった可能性があるね。
学級会ではっきり暦が嫌いと言ってました。
老倉が無理矢理クラスメートを招集したので彼女へのヘイトが溜まっていました。
それを加味しないのは杜撰と言えますよね。
自分が指名される可能性を考慮できなかったのは若さゆえか?
暦は気付いていたみたいですが老倉は鉄条が犯人だと予想できていたんだろうか?
扇ちゃんは老倉の自爆と言ってますが恨みを買ってそうですね。

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第二話 そだちリドル
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羽川が暦と老倉の再会を危ぶんでいます。
老倉の復学の件で職員室に行くと言っています。
暦が心配な羽川は一緒に行くと言ってくれますが暦は断ります。
戦場ヶ原がまだ登校してきてないので彼女が来る前に老倉との再会を済ませてしまおうと考えます。
老倉との再会が罵り合いになると予想され暦がそんな姿を見られたくないのは戦場ヶ原と羽川だけです。
二人が居ない隙に終わらせてしまおうと企みます。
まずは自分の席について老倉の様子を観察してから話しかけようと考えました。
甘かった・・・老倉は暦の席に座って彼を待っていました。
対策を練る時間を失った暦はなるべく穏当な再会になるように気さくに話しかけました。
対して老倉は最初からヒートアップしています。
暦に対する暴言を繰り返しています。
今の自分が何で作られているのか忘れている事が許せないと言っています。
暦は疑問を感じていますね。
暦は言い返したいって衝動に駆られますが老倉から解く脆い印象を受けます。
彼女に反論を伝えると砕けてしまうのでは?と考えて反論できません。
落ち着かせようとして老倉の肩に触れると机に置かれていたボールペンで刺されそうになります。
吸血鬼化の後遺症ある暦には簡単に避けられそうでしたが避けると老倉の肩にボールペンが刺さりそうでした。
避けずに手の甲を刺される事になります。
ほっといても傷は塞がるんですが吸血鬼化の影響を知られてしまいます。
暦は教室から出て行こうとしますが戦場ヶ原が登校してきてしまいます。
彼女の腰には疲弊した羽川が引っ付いていました・・・
羽川から老倉が登校してきたと聞いて戦場ヶ原は暦が心配になったみたい。
急いで教室に駆けだす彼女に危うさを感じて羽川は止めようとしたみたいだね。
元陸上部の戦場ヶ原は羽川を引きずりながら教室まで来てしまったようです。
そして老倉が文房具で暦を傷付ける場面を見てしまいました。
それが戦場ヶ原を激怒させる事になります。
更生した筈なので「ぶっ殺す」と言って凄んでいます。
凄みながら怒っている理由を語るね。
暦を文房具で攻撃して良いのは自分だけだ許さないと怒っています。
暦は彼氏を攻撃されたところに怒れよと文句を挟みますが聞いちゃくれません。
老倉が戦場ヶ原が暦と交際を始めた件を煽ってきました。
老倉の姿を見た戦場ヶ原は彼女が弱っている酷く脆い存在と気付いたみたいね。
冷静さを取り戻して暦に無償で勉強を教えていると教えます。
無償って部分に老倉が反応します。
戦場ヶ原の事を平手で叩こうとしてきましたが相手が悪いです。
戦場ヶ原は当然の様に反撃してグーパンチで老倉を殴り倒しました。
グーがパーに勝った稀有な光景を目にする事になります。
流石にヤバいと思った戦場ヶ原は対策を打ちます、意思決定が速いな。
暦にあとは任せると言い残して気絶しました。
教室で女の子二人が気を失ってしまう事態で暦がボールペンで刺されてもヘッチャラな件は有耶無耶になりました。
クラス委員長の羽川が後始末に追われる事になりました。
暦は老倉に中学一年生のときの下駄箱の中身を覚えているのか?と問われました。
何があったのか忘れている暦は行ってみる事にします。
老倉との顛末を昨日のお礼を言いに来た扇にも話したのね。
興味を惹かれた扇は暦と一緒に彼の母校の七百一中学校に付いてきました。
暦は勝手に母校に入る事を躊躇っています。
不審者扱いされないか不安なようですが扇は気にしません。
躊躇無く校内に入っていき下駄箱に向かいます。
暦が中学一年生の時に使っていた下駄箱の前までやってきました。
プライバシーを気にして暦は開けるのを躊躇っています。
暦は現在の使用者が下校する時に頼み込んで中身を確認させてもらおうと考えていました。
ここでも扇は躊躇しないね勝手に下駄箱を開けて中身を確認してしまいます。
中には「a」「b」「c」と書かれた封筒が入っていました。
宛名は「1-3 阿良々木暦くんへ」となっていました?
それを見た暦が中学一年生だった頃の記憶を思い出します。
封筒は数学的な問題になっていて中学一年生の暦は激しく興味を惹かれます。
当時の暦は算数から数学に変って結果が出なくなり焦りを抱えていました。
元々算数は得意だったようですね。
「c」の封筒に地図が入っていたのでその場所まで行ってみる事にしました。
下駄箱から立ち去る前に扇ちゃんは千石と書かれている下駄箱を見つめていました。
千石は暦が通っていた中学に通っています。
妹の火憐と月日は私立中学に進学しているので千石とは違う学校だったのね。
地図の場所に向かう途中に暦が殊更に警察関係者を警戒している理由を扇が不思議がります。
暦はこれまで自分から明かす事が無かった両親の職業を扇に明かしてしまいます。
彼女が聞き上手だってのも関係しているのかも?
暦の両親が警察関係者だと聞かされて扇が感動しています。
地図に書かれていた場所に到着すると廃屋でした。
ここでも暦は入る事を躊躇しますが扇は止まりません。
玄関扉に鍵が掛かっていると分かるや体当たりで扉を開けてしまいます。
近隣住民に通報されると不味いので早く中に入ろうといって入って行きます。
廃屋の中に入ると暦の記憶が呼び覚まされます。
女の子と勉強していた部屋に向かいます。
そこで暦が思い出を語る事になります。
暦にとっては綺麗な思い出だったようです。
中学一年生の暦が廃屋に到着すると中から女の子が出てきましたよ?
女の子は七百一中学の制服を着ていましたが暦が知らない子でした。
女の子が封筒の問題を解けたのか聞いてきましたね。
暦は正直に解けたわけでは無いが興味を持った事を伝えます。
女の子は嬉しそうに説明してあげると言ってきます。
彼女の解説を聞いて暦は数学が面白いと感じるようになります。
女の子は暦に数学を好きになって欲しい賢くなるためにこれから一緒に勉強していこうと提案してきます。
数学を好きになった暦は女の子の提案に乗る事にします。
翌日から二人きりの勉強会を続ける事になりました。
女の子が勉強会を続ける為の条件を提示してきます。
勉強会はこの場所(廃屋)で行う。
勉強会をしている事は二人だけの秘密にしておく。
女の子の名前を訊かない事。
暦はこの約束を守って夏休みの間中勉強会に通い続ける事になりました。
二人だけの秘密って約束を忠実に守っていたので妹達にも言えませんでした。
何も言わずに毎日出かけていたので妹達は遊んでくれなくなったと言って暦と不仲になります。
暦は楽しく勉強会を続けていたんですが唐突に終わりが来ました。
夏休みの最終日に廃屋に到着すると普段は先に来ている筈の女の子は居ませんでした。
夜まで待っても女の子はやってきません。
暦は無断外泊して廃屋で夜明かしました。
それでも女の子はやってきませんでした。
暦は勉強に使っていた卓袱台の裏に張り付けられた封筒を発見します。
中身は空でした?
突然女の子が居なくなってしまったので暦は彼女の存在が怖くなります。
勉強会は怖い思い出となり暦はその記憶を忘れてしまいます。
暦の回想は終わったんですが扇は納得しません。
彼女が暦の思い出に隠されている真実を暴く事になります。
暦の回想では女の子の正体は分からない事になってましたが女の子は老倉です。
直江津高校で再会した時に暦は初対面だと思ってたみたいですが再会だったのね。
中学一年時の老倉は勉強会の事を誰にも言わないでとお願いしてきました。
暦はそれを忠実に守ったんですが彼女の期待とはかけ離れた行動でした。
期待外れと言ってもイイかもね。
扇が毎回老倉の方が廃屋に先に来ていた理由を教えてくれます。
暦の壮大な勘違いを指摘する事になるんだよね。
まず暦が廃屋だと思い込んでいた場所は老倉の自宅だったと解説してくれます。
暦が廃屋と勘違いする程に荒れ果てた状態だった。
これがポイントですね。
家庭内暴力が行われていたと推察されます。
扇に指摘されて暦はあり得る勘違いだと考えます。
更に老倉が暦から警察官の両親に老倉家の惨状が報告されるのを期待されていたと言われます!!
暦は予想外の展開に驚愕していますが状況から考えて妥当な予想だと納得しています。
自分の迂闊さに嫌気がさしていますね。
扇ちゃんは老倉が戦場ヶ原の無欲で勉強を教えているって返答に激昂したのはこの辺りに原因があると指摘します。
老倉は数学のお陰で今の暦があると言ってましたが過去を振り返るとそう言える事に気が付きます。
老倉に数学の楽しさを教えてもらい数学が好きになりました。
そのお陰で直江津高校に入学でき羽川や戦場ヶ原と知り合い仲良くなれました。
老倉が自分のお陰で今の暦があると言っているのは過言ではなかったのね。
暦が幸せな自分が嫌いになってしまいそうだって感想を述べます。
扇ちゃんが暦を慰めています。
数学を嫌いにならなくて良かったじゃないですか。
暦は違いないと答えました。
翌日登校した暦が疲れて猫背になっている羽川を発見しました。
彼女はいつも背中がぴんとしているのですが老倉と戦場ヶ原の問題で疲弊しているようでした。
暦は扇ちゃんのお陰で老倉に嫌われている原因が分かったと経緯を説明します。
老倉との確執を知られてしまったので今さら彼女に隠す理由はありませんからね。
説明を聞いて羽川に老倉の事を忘れていた事実を叱られると思っていると意外な反応が返ってきます。
羽川は最初に指摘してきたのは扇ちゃんの存在でした。
暦が忍野メメの姪っ子と説明しても「?」と思っています。
扇ちゃんの身元が確かなのか?と質問してきました。
暦は神原の紹介だから間違い無いと答えはしますがそれで身元が確かって事には成らないかと気付きます。
扇ちゃんの事を受け入れていますが登場の仕方が不信ではあるね。
次に羽川が着目したのは老倉がどうやって暦の両親が警察官だと知ったんだろうか?って事です。
羽川は暦が両親が警察官だと知られる事を嫌がっていると知っています。
確かに不思議ではありますね。
羽川はまだ暦が忘れている事が残されているのではないか?と言ってきます。
暦と老倉の初対面は中学一年よりも前であった可能性が出てきましたね・・・

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第三話 そだちロスト
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中学一年生よりも前に老倉と知り合っていた可能性について羽川が対応策を示します。
暦の両親は暦の事をちゃんと見ている親だと分かっているので彼らに聞いてみれば良いと言われます。
羽川は阿良々木家で生活した事があり暦の両親を知っています。
暦が両親に質問してみると老倉を保護していた事があると教えられました。
警察官の両親は家庭内暴力から老倉を守る為に自宅で保護していました。
その時に暦は老倉と知り合ったようです。
老倉が暦の両親が警察官と知ったのは警察官の彼らと会っていたからでした。
暦は老倉との出会いを完全に忘れていたんですが当時から一緒に遊んでいた千石撫子に聞いてみると彼女が覚えていました。
部屋の隅に座っていてジーっと睨んでくるだけの口数が少ない子って印象を教えてくれました。
千石にそう言われるって事は殆ど会話をしなかったんだろうね。
暦の記憶に残らないのも頷けるような?
両親が保護したのが老倉だけなら印象に残りそうなんですが火憐と月火から両親は何度も子供を保護していたとの証言を得ます。
火憐と月日は保護していた人数と回数が多いので老倉の事を覚えていませんでした。
老倉と殴り合ってしまった戦場ヶ原が窮地に立たされます。
彼女も出席日数がヤバめだったんですが老倉を殴った事を誤魔化す為に学校をサボっています。
出席日数が問題になり大学への推薦が取り消しになりかけています。
戦場ヶ原なら一般入試でも余裕で合格しそうなんですが推薦の取り消しは後輩に悪影響を残します。
羽川は解決に乗り出す事にします。
老倉と戦場ヶ原を仲直りさせて学校に登校させるのが勝利条件です。
暦は副委員長として羽川を手伝う事になります。
時間が無いので手分けする事になりました。
羽川は自分が老倉、暦が戦場ヶ原の所に向かう事にしようと提案してきます。
暦は自分では老倉をグーパンチで殴りやり過ぎてしまった戦場ヶ原を甘やかしてしまう。
老倉の事を途中で放り出すのは間違っている。
今度こそ彼女を助けなければと考え自分が老倉を担当すると答えます。
羽川が同意してくれたので放課後それぞれ行動に移る事になります。
暦が老倉の家に向か為に学校を出ようとすると校門で扇ちゃんが待っていました。
扇ちゃんは暦と待ち合わせしていたと言っていますね。
扇の入学祝いに回転しない寿司屋に連れて行く約束をしていると言っています?
暦はそんな約束をしていたかな?と不審に思うんですが扇が言うと約束していたと思い始めます。
扇は暦を思考誘導しているのか?
暦は老倉の自宅に向かう必要があり扇との約束を果たせないと謝ります。
それを聞いて扇ちゃんは一緒に行って手伝いたいと言い出します。
暦のお手伝いをしたいんだと言われて暦も連れて行く気になっています。
そこに焦った様子の羽川が駆け込んできます。
部外者をクラスの内輪揉めに巻き込んではダメと言っています。
羽川が扇を警戒しています。
扇が知り合ったばかりの暦に固執する理由が分からないと牽制しています。
自分なら扇よりもうまく問題を解決できたと言ってますね。
珍しく相手を威嚇しているようだ。
暦には羽川が何ぜそこまで扇を警戒しているのかが分かっていません。
二人が仲良くなってくれればと考えています。
扇と羽川はどちらを選ぶか暦に選択を委ねます。
暦が扇を同行させようと考えていると察した羽川は非常手段にでました。
私と一緒に行ってくれれば、「おっぱいを触らせてあげる」
暦は羽川を選びました。
老倉の現住所に到着すると公団マンションでした。
羽川は老倉が公的機関から支援を受けている可能性を指摘します。
444号室が老倉の部屋でした。
呼び鈴にカメラ機能が無いと見て取った羽川が最初は自分だけで会いに行くと言ってきます。
理由を聞くと老倉がパジャマ姿だったらまずいでしょと言われました。
羽川が呼び鈴を押すと老倉が応対に出てくれます。
何やら激しい問答が続いているようです・・・羽川は根気強く懐柔をはかったようですが失敗しました。
疲れた様子で暦を迎えにきました。
交渉していたのは服装の事でしてた。
老倉はパジャマ姿だったそうです。
羽川は着替える事を促したそうですが暦相手に着替えるなんて嫌。
どうしてもって事なら全裸で迎えると言われて羽川は引き下がりました。
どうして羽川は全裸を要求しないんだ、やれるモノならやってみろくらい煽ってはしかったぞ。
暦はパジャマ老倉と対面する事になりました。
羽川の努力不足によって老倉全裸は無くなった・・・
老倉は一応紅茶を淹れてくれました・・・二人分・・・暦の分が無いね・・・地味な嫌がらせをしているな。
老倉の部屋は物が少なく片付いている印象を受けましたがバランスを欠いていました。
ゴミ屋敷化を避ける為に物の数を減らしたと言っています。
暦との会話が始まると老倉が激高して紅茶を投げつけてきました。
浴びると火傷を負ってしまいそれが瞬時に治ってしまう場面を見られる事になります。
羽川がスーパーな動きを見せてくれました。
いつの間にか移動を終えていてティーカップの持ち手を掴んで受け止めています。
暦と老倉が驚きで目を丸くしていると備えていたので動けたと言われます。
羽川は老倉が紅茶を投げつけると危ないなと警戒していたそうです。
羽川の絶技を見せられて老倉は落ち着きました。
小学生の頃に阿良々木家から自宅に戻ってからの出来事を教えてくれました。
暦の両親によって阿良々木家に保護され平和な家庭を見せられました。
老倉には理解できなかったんだそうです。
自分の家は此処ではないと思って自分の家に帰ってしまったそうです。
それが間違いだったと知り暦に頼る事にしたそうです。
中学一年生の夏休みに行われた数学の勉強会の事だね。
暦の思い出では女の子に数学の楽しさを教えて貰った楽しい思いでですが老倉視点では違ったね。
勉強会での老倉はいつもニコニコしていたそうですがそれが暦に媚びる為だったのね。
早く両親に老倉の窮状を報告してくれと願っていたそうです。
間抜けな暦はそうとは気付かずに老倉の厚意に甘えるだけ甘えました。
そりゃ嫌われるわな。
夏休みの最終日に居なくなったので両親が離婚したからでした。
離婚を切り出したのは家庭内暴力を振るっていた父親です。
母親は父親の暴力に耐えかねて憂さ晴らしで時々老倉に暴力を振るってたそうです。
老倉は男親と言っているので父親の事は憎んでいるみたいです。
母親と呼んでいるのでこっちの方がそれ程憎んでいないみたい。
憂さ晴らしで殴られるのは仕方ないとか思ってる?救いが無いな。
離婚後引っ越し先で母親と二人で暮らす事になりました。
老倉は問題の根幹である男親が居なくなったので母親と幸せに暮らせると期待したそうです。
不幸な彼女にはそんな事は起こりません。
母親は離婚したって事実が受け入れられませんでした。
男親を愛していたからって訳ではなく離婚して捨てられたって事実を受け入れられなかったみたい。
まあ暴力男と結婚しちゃうような女なので見る目は無いんだよね。
自分から不幸になろうとしているよな。
色々と足りない人だったようですが人に迷惑を掛けるのは大得意。
母親は部屋から出なくなりました・・・引きこもりになりました。
老倉は母親の面倒を見る羽目になります。
母親は部屋の窓に板を打ち付けて開閉できないようします。
部屋にも鍵を掛けて出てきません。
老倉は健気にも母親を死なせない為に食事を届け続けたそうです。
しかしある日、老倉が留守にしていた間に、母親が居なくなってしまったそうです。
老倉は自分が幸せになる事を怖がっていました。
それを聞いて暦が熱くなります。
老倉の中にある嫌いを全部受け止めてやるから自分を嫌いになるな自分を好きになれと吠えます。
羽川が「よく言った」と賛意を示してくれました。
老倉も暦の言葉に心を動かされたのか?反論はしてきません。
もうすぐ老倉がちゃんと生活しているかチェックする為に役場の人がやってくる。
帰って欲しいと言い出します。
羽川は明日も来ると答えて帰る事にします。
老倉と羽川は少し打ち解けたようですね。
老倉が戦場ヶ原と仲直りして学校に登校する条件として失踪した母親を探して欲しいと言ってきました。
暦は家に持ち帰りそれぞれ対策を練ろうと考えますが羽川は違います。
その場で老倉の母親について話し合う事にします。
母親が自分の意思で家を出た。
自分の意思で家を出たが途中で事件に巻き込まれた。
どちらにして失踪するのに玄関の鍵と部屋の鍵をかけていった理由が不明でした。
暦と羽川が分からないと頭を悩ませていると扇ちゃんが割り込んできました。
こんな事も分からないんですかーと羽川を煽ってきます。
扇ちゃんは羽川の巨乳に負けて同行を許されなかった事を恨んでいます。
胸部の肉塊で阿良々木先輩を誘惑したのに、分からないの?と煽ってます。
よっぽど胸部の戦力差で負けたのが悔しいみたいです。
おっぱいに全部栄養を回してしまいました、阿良々木くんを横取りしません。
とお願いすれば模範解答を教えても良いと言ってきます。
暦に対しても羽川を選んだ事を詫び、パートナーには扇ちゃんが相応しいと言ってくれれば模範解答を教えると迫ります。
妥協は許さないので「羽川の巨乳より扇ちゃんのちょうどいい胸のほうが好きです」では駄目だと言ってるぞ。
老倉を助ける為には真相を知る必要があります。
必死な暦は扇ちゃんの申し出を受け入れようとしますが羽川が止めます。
十秒待ってと言って水場に走ります。
蛇口をひねって水を出し頭からかぶりはじめました。
扇ちゃんはカウントを行い煽ってくるな。
扇ちゃんがぜろと言う前に羽川が勝利宣言を行います。
羽川の頭は白髪交じりになっていて黒く染めていたようです。
染めている部分を水で洗い落とすと本調子に戻るみたいだね。
本調子になった羽川には真相が分かったようですが驚愕しています。
これを真っ先に思いついた扇ちゃんの精神性に驚いているようです。
こんなのを最初に思いつくなんて正気の沙汰じゃないと呆れているのか?
扇は老倉本人がぶっちぎりで正気の沙汰じゃないと言い返します。
羽川は駄目だ、これは老倉には教えられないと言い出します。
この内容を聞けば暦も気が変わると言っています。
扇ちゃんはあくまでも暦に気付かせたいみたいです。
自分で考えさせてあげないといつまでも愚かなままです。
扇はヒントを出して暦に真相を解き明かさせる事にしました。
扇と羽川が交互にヒントを出す事になります。
ヒントが50に達したところで暦が真相に到達しました。
老倉は、死体が腐り果てて消えてなくなるまで、それと気付かずに、母親の死体の面倒をみてきた。
老倉が母親が食事を採らないと言ってたからね。
家はゴミ屋敷で死体の腐敗臭を隠したようです。
水分が蒸発して小さく縮んだと予想しています。
しかし骨は残ると思うんですがそれもゴミと一緒に処分されたと予想します。
確かにゴミに埋まっているなら一々中を確かめない可能性はあるよね。
ゴミ自体の匂いもあるだろうし殊更死体が隠れているとは考えないかも。
羽川は老倉に真実を伝える事を否定しますが暦は伝ると言い張ります。
扇も真実を伝えるのは反対のようでした。
暦は一人で老倉の部屋に戻りました。
二人きりだと老倉は激昂しません。
中一の夏に行われた勉強会での彼女と似た態度で接してくれます。
第三者の目がある場所では自己保身の為に強気な態度を取っていたようです。
暦が真実を伝えると老倉は「そう-やっぱり、そうだよね」とあっさり受け入れました。
薄々は気付いていたけど認めたくは無かったってところね。
暦は老倉からここで一人暮らしを続ける事ができなくなったと教えられます。
補助の額が半分くらいになるからここに住み続ける事が出来なくなった。
もう少し小さな公営マンションが見つかったって話だから引っ越す事になる。
と伝えられました。
翌日登校中の暦が自転車に乗った扇と出会います。
扇は迷子を探していると言っています。
暦は昨日羽川と扇が先に帰ってしまった事を咎めます。
扇が昨日は自分の負けですと言ってきました。
扇は暦が幼馴染の老倉相手にどんな風に振る舞うか見たかったと言っています。
扇の目的は暦の観察になるのか?
続いて羽川と出合います。
羽川に老倉が引っ越すと教えると残念がっています。
仲良くなれると思ってたそうですよ。
羽川から卒業後の放浪旅行のロケハンとして軽く世界一周してくるから休学すると言われます。
一ヵ月ほど留守にするけどよろしくとお願いされました。
暦はどこかで忍野に会ったら姪っ子に会ったって言ってやれよと助言します。
羽川は「うん。そう言いにいくようなものだよ」と答えました?
戦場ヶ原からカタカナで書かれたメールが届きました。
暦の事を「コヨコヨ」と呼んでいるのね。
老倉をグーパンチした手の指が骨折していたので病院に行くので午後から登校すると書いてありました。
今朝老倉が謝りに来てくれたので許してあげました。
暦は老倉が約束を果たしてくれたと知ります。
戦場ヶ原が心配を掛けた事を詫びています。
今度のデートでベロチュー一杯してあげるから許してねとお願いしています。
そうかそうか暦と戦場ヶ原はベロチューする仲には成っているね。
老倉からの伝言を伝えてくれます。
今回の老倉は黙って暦の前から消えませんでした。
誰も居ない早朝に登校して暦の机に手紙を残していきました。
中身を読んだ暦が笑っています。
明るい話題だったようで何よりですね。
最大の謎は羽川が暦におっぱいを触らせたかだよね・・・揉ませるじゃなくて触らせるがポイントだね。
羽川は恥じらいから揉ませてあげるとは言えなかったのか?
触らせるだから指先で突かせるだけでもOKって事だよね。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
戦闘1
怪異4
ラッキースケベ4
恋愛3


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