ラノベの感想) 終物語(下) (講談社BOX)


概略:
臥煙さんに輪切りにされて死んだ暦は阿鼻地獄に落ちます。
気付いたら目の前に成仏した筈の八九寺真宵が居て驚きます。
成仏した八九寺は地獄に落とされて賽の河原で石積をしていたそうです。
彼女はある人物に頼まれて暦を迎えにきたそうです。
北白蛇神社の境内で殺された暦は地獄の浪白公園で気が付きました。
浪白公園と北白蛇神社には因縁があり出現場所がずれたそうです。
正しい出現場所である北白蛇神社まで八九寺が案内する事になります。

レーベル講談社BOX
発行日2014/4/1
著者西尾維新
イラストVOFAN
ISBN
雰囲気再会、移動、説明、拉致、デートの誘い、校則違反、夢、勝負、名前呼び、同盟の誘い、クリケット、説明、対決、南極からの直行便、姪認定、今後の予定、


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第五話 まよいヘル
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暦が気付くと目の前に八九寺真宵が居ました。
成仏して二度と会う事が無い筈の彼女との再会に暦は混乱します。
彼女と別れてからの半年で自分は成長を遂げている。
以前までのようにいきなり飛び掛かったりはしないと主張しています。
主張は立派だったんですがやっぱり暦です、変化なし。
八九寺に飛びかかって抱き着きました。
八九寺はぎゃーって悲鳴をあげています。
八九寺からここが地獄であると説明されます。
暦は八九寺は成仏して天国に行っていると思っていたので衝撃を受けました。
ここは地獄の最下層阿鼻地獄だそうです。
暦はなんで八九寺が阿鼻地獄に落とされなければいけないんだと憤ります。
八九寺から意外な事実が語られます。
彼女が落とされたのは別の地獄で暦を迎える為に出張してきたと言われました。
親よりも先に死んだ八九寺は普段は賽の河原で石積をしているそうです。
暦は臥煙さんに輪切りにされて殺された北白蛇神社に居ると思ってたのですが違いました。
八九寺は場所がずれているので正しい場所に案内すると言っています。
二人が再会したのは浪白公園でした。
浪白公園を出て北白蛇神社に向かう事にします。
そこで八九寺に暦の迎えを頼んだ人物が待っているそうです。
浪白公園から出ると道の様子が変化します。
地獄に来ているので周囲の風景は状況に応じて変化しています。
移動中にこれまで暦が関わった女の子が出てきました。
キスショット、羽川、戦場ヶ原、千石、それぞれの出会いを見る事になります。
暦は神原とのシーンが無い事に気付きます。
八九寺から神原との出会いは他の女の子とは違うと指摘されます。
彼女の場合は彼女の方から暦に近付いてきましたから。
暦は忍たちを助ける為に行動したのは間違っていたかもと考えています。
自分が何もしなくても彼女達は勝手に助かっていたのかも?と悩んでいます。
彼女達に関わらなければ吸血鬼になる事もありませんでした。
羽川には何度も助けれてますが何度も酷い目に遭わされています。
落ちてくる戦場ヶ原を助けなくても当時の彼女は体重が無いので大した怪我をしなかった可能性があります。
暦が戦場ヶ原を助けなければ貝木と戦場ヶ原の関係が変化した可能性もあります。
暦は自分の行動が間違っていたのかもと弱気になります。
北白蛇神社に到着します。
そこで待っていたのは手折正弦でした。
八九寺に向かえを頼んだのは手折だそうです。
手折は斧乃木ちゃんによって木っ端微塵に吹き飛び死んでいます。
地獄に居るのは納得なんですが何でこの場に居るのかが不明でした。
手折から臥煙さんを手伝う為にこの場に来ていると教えられます。
臥煙さんは暦から吸血鬼性を抜き取る為に一度殺してから生き返らせようとしています。
手折はその手伝いをする為にこの場に来ているそうです。
手折は臥煙さんの後輩なんですが斧乃木ちゃんの所有権を影縫余弦と争い離反しました。
本来ならば臥煙さんと関わる事は無いんですが忍野メメが保険として彼に声を掛けたそうです。
暦は間接的に手折の死に関わっていると思っています。
彼に対して後ろめたさを持っているんですがそれは必要ないと言われます。
斧乃木ちゃんに吹き飛ばされて時点で既に手折は死んでいたんだそうです。
死んで天国で悠々自適の生活をしていて人形を通して現世に干渉していたんだそうです。
斧乃木ちゃんに吹き飛ばされ死を偽装して今日に備えていたんだそうです。
影縫さんと斧乃木ちゃんは手折が既に死んでして人形を操っていたとは知らないそうです。
本当に気にしなくてもいいみたいだね。
手折は忍野メメから吸血鬼退治の依頼が来るから受けたふりをして欲しいとお願いされていました。
依頼を出したのは臥煙さんと敵対している存在です。
暦は浪白公園の読み方を八九寺に質問しています。
手折が答えてくれます。
浪白公園は「しろへびこうえん」と読むそうです。
元々は「白沱公園」と書いていたそうです、「沱」が「浪」に変ってしまったので難読になりました。
そうです、浪白公園のある場所に、白蛇神社がありました。
浪白公園から山の上に引っ越しして北白蛇神社になりました。
成程ね、場所がずれているとはそういうわけね。
臥煙さんが夢渡を使ったようです。
暦を生き返らせる為に必要な糸が垂れてきました。
糸の様に見えて白蛇でしたよ、尻尾側を掴む事になり暦は安堵しています。
千石を助ける戦いで白蛇には散々噛まれているのでトラウマになっています。
暦は自分が八九寺を差し置いて生き返っても良いのだろうか?と考えてしまいます。
それを聞いた八九寺が顔面にパンチを入れてきました。
自分を卑下して弱気になっている暦に怒りを示しています。
戦場ヶ原さんに聞かれたら文房具で攻撃されますよ。
羽川さんなら例によっておっぱいを揉ませてでも鼓舞なさった事でしょうが私はそこまで甘やかしません。
阿良々木さんには生き返る資格がありますと力説します。
少女が好き、幼女が好き、童女が好き、スカートの裏地が好き、女子の腰つきが好き、大きなおっぱいが好き、雑に扱われるのが好き、大きな妹が好き、小さな妹が好き、熟女が好き、上半身裸が好き、ブルマが好き、スクール水着が好き、包帯少女が好き、パンツが好き、眼球を舐めるのが好き、土下座して踏まれるのが好き、エロ本が好き、肩車するのとされるのが好き、恋人に虐げられるのが好き、後輩の部屋を片付けるのが好き、女子の髪を切るのが好き、一緒にお風呂に入るのが好き。
八九寺が暦の特徴を上げていくんですが暦は心が折れそうだと止めに入ります。
色々とヤベー特性が暴露されてんな。
最後に生きるのが大好きな人じゃないですかと言われて鼓舞されます。
生き返る覚悟が出来た暦は手折にお礼を伝えます。
正弦さんと呼んでいます。
手折は畏まるな、君がキスショット・アセロラオリオン・ハードアンダーブレードを保護しようとし続ける限り君は私の敵だよと言ってきます。
暦はそれでも世話になった事は事実であり手折とゆっくり話したいと伝えます。
手折は殺し合いながらでよければと答えます。
うーん手折としては友達認定は恥ずかしいって感じなのか?
八九寺にこれからの行動を問います。
八九寺は賽の河原に戻って石積を再開すると答えました。
暦は八九寺の地獄落ちに納得しかねるようですが八九寺は気にしないでと言っています。
暦と戦場ヶ原の子供として転生する事になるかもしれないと言ってきました。
暦はそれは重いなと真面目な返答しますが八九寺は茶化します。
重いですか、具体的に5000グラムくらいですか、と言って新生児の体重みたく答えています。
八九寺は本当はチューで見送りたいけどこの場に斧乃木さんが居ないので身長が足りませんと言ってきます。
八九寺は斧乃木ちゃんを崇拝しているんですがそれは以前暦と別れた時にキスする為に肩車してくれたからです。
カウントダウンが始まりました。
カウントがゼロになり白蛇を掴んでいる暦の体が地獄から離れます。
八九寺の横を通過する瞬間に彼女と別れたくない、地獄に置いていけないと思っちゃったようです。
足を使って八九寺の体を固定して一緒に天に向かって吹き飛んで行く事になります。
八九寺が盛大に悲鳴をあげて気絶します。
手折が最期に暦とキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの退治を依頼して来た人物の名を教えてくれます。
忍野扇。
暦は白蛇に掴まって八九寺と一緒に現世(北白蛇神社)に戻ってきました・・・生き返ります。
八九寺は生き返ってなくて幽霊状態になっているようです。
臥煙さんは夢渡で暦を斬って蘇らせてくれました。
賽銭箱の上に座っている臥煙さんの首にキスショットの爪が掛かっています。
暦から吸血鬼性を抜き出せたのでキスショットは完全体に戻れたようです。
暦の蘇生に失敗した場合は臥煙さんの首をかき切るつもりだったようです。
臥煙さんが暦にキスショットをなんとかしてとお願いしてきます。
暦はペアリングが切れている状態で言う事きいてくれるのか?とちょっと心配になっています。
キスショットは気さくに「よう。お前様」と声を掛けてきました。
言う事を聞いてくれそうです。
キスショットは暦に歩み寄り頭を撫でてきました、今は彼女の方が背が高いのか?
「阿呆が。心配させおって」と言ってますね。
これはペアリングが切れても暦との関係性は続けたいって意思表示ね。
心配させた結果、少女をひとり地獄からかどわかしてくるとは、無茶苦茶じゃのう、と呆れています。
暦は思わず手が出たと言い訳しますが華麗に潰されます。
「この世で一番、思わず手を出しちゃ駄目な存在じゃろう、少女は」
ここだけ聞くと暦が飛んでもない変質者に見えるんだよなー。
キスショットは出頭するなら一人で行けよと冷たい態度を取っています。
暦は八九寺が「くらやみ」の発動条件を満たしてしまったのでは?と心配になります。
臥煙さんがファインプレーだと言ってくるね。
八九寺の事を欲しかった駒と言っています。
これから行う反撃に必要なようですよ。
キスショットと八九寺には協力を要請しました。
暦には受験に向かって貰おうと言ってきます。
暦には明日から動いてもらう事にする。
反撃開始だよん、と宣言しました。
臥煙さんは真面目な場面でも言い方が軽い。

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第六話 ひたぎランデブー
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暦は何とか回答欄を全て埋めて入試を終えました。
この説明からすると合格しているか心配になりますね。
自宅まで戻ってきた暦を戦場ヶ原が待ち伏せていました!!
お疲れ様と労わってくれる感じではなく勝負を挑んできそうな険しい表情をしています。
暦が恐々目的を聞いてみると「デートをします」と命令してきました。
お誘いって感じでは無いんだよね。
理由を聞いてみると一学期に恋人関係になったけどこれまで高校生らしいデートをした事が無い。
高校時代に楽しいデートをした事がないなんて娘に教えられないと言われます。
戦場ヶ原は娘を生む事は既定路線で既に名前も考えていました。
聞いていると「翼」と教えられます。
暦は重い重い重いとビビっています。
羽川に対する思い入れが強すぎますね。
暦の高校三年生時代は弁当と怪異関係で埋め尽くされています。
戦場ヶ原と恋人になってから彼女と同じ大学に行きたいと思うようになります。
それまでは卒業できればイイやと思っていたので大きな軌道修正ですね。
羽川と戦場ヶ原が暦の家庭教師をする事になりました。
家庭教師をして貰っていたので戦場ヶ原の自宅で二人きりで過ごした時間は長かったんですがデートはしていません。
暦は戦場ヶ原の命令口調の誘いに乗る事にします。
時間は翌日の三月十四日で彼女を自宅まで迎えに行く事が決まります。
自分の部屋に戻ると斧乃木ちゃんがベッドに寝転がり暦が未読のマンガを読んでいました。
斧乃木ちゃんは戦場ヶ原の存在に気付いてたんですが無視する事にしたそうです。
影縫さんは斧乃木ちゃんを暦のボディーガードとして送り込んでいるようなので職務怠慢ですね。
暦は言いたくないなと思いつつ入試に向かう前に地獄で手折正弦に会った事を教えます。
正弦がよろしく言っていたと伝えても斧乃木ちゃんは淡白な反応しか示しませんでした。
制作者だろうと自分には正弦をどうこう思う感情は無いと言われます。
自分が殺害した正弦が実は既に死んでいて破壊したのが人形だったと教えられても態度を変えません。
影縫さんが依然として行方不明なんですが斧乃木ちゃんは至ってマイペースです。
修行の旅に行ったんじゃないの?と呑気に構えています。
臥煙さんに輪切りにされて地獄めぐりをした事で忍と分離された事も教えました。
それは忍の完全復活を意味しました。
これまで吸血鬼の搾りかす状態の忍に対して斧乃木ちゃんは悪態を吐いてきました。
完全復活した事で力関係も変化しました。
斧乃木ちゃんが下になったので敬語を使い始めたいので教えて欲しいとお願いしてきます。
暦は態度を改めてビビっている斧乃木ちゃんの姿に心躍るモノがあると感じています。
斧乃木ちゃんは戦場ヶ原とのデートに付いてくる気でした。
こっちにも予定があるので事前に相談して欲しかったと文句を言ってきます。
暦が同行を拒否ると他人の恋愛を見る事ほど面白いモノはないと言われます。
斧乃木ちゃんを説得する為に四苦八苦してたんですが突如人形の様に動かなくなりました。
斧乃木ちゃんは人形として阿良々木家に潜入しています。
現在の持ち主の月火が部屋に突撃してきました。
斧乃木ちゃんが自由に動けると知らない月火は暦が勝手に部屋に入り斧乃木ちゃんを持ち去ったと思っています。
勝手に部屋に入らないでと怒っています。
月火は暦の受験を心配してくれていました。
合格すると信じているらしく今日は地元の中佐学生を集めてパーティを開くと意気込んでいます。
入試終了イコール受験終了と考えていますね。
思いの外妹の信頼が厚いので暦は嬉しくなっています。
明日は火憐の卒業祝いを兼ねて遊びに行こうと提案されました。
春までの暦なら妹の誘いに対してはパンチだったそうですが快諾します。
月火から成長したねと言われています。
明日は戦場ヶ原とのデートがあるので先約があるので別の日にして欲しいと伝えます。
翌日の三月十四日、暦は戦場ヶ原の住んでいる民倉荘にやってきました。
駐車場に一代のレンタカーがとめられています?
戦場ヶ原との初デートでは父親の運転する車で移動するっていう苦行を乗り越えました。
暦は嫌な予感を覚えています。
部屋をノックすると髪型を昔の羽川に似せた戦場ヶ原がでてきました。
お下げの三つ編みです。
戦場ヶ原が阿良々木くん的にも私が羽川さんに寄せていったほうが嬉しいんじゃないかとも思ってと言ってきます。
暦はその発言は重いなって感想を述べています。
暦は羽川を尊敬する発言は繰り返していますが実は惚れているのか?
戦場ヶ原がハメを外してフリーダムでノーフューチャーを醸し出していきたいと言ってきます。
暦が僕たちは未来に向かって踏み出そうってときなんだからそういう言い方はやめてと文句を言うね。
戦場ヶ原が受験ジョークをかまします。
未来に向かえるのは暦が合格した場合だけでそうでなければ私達は過去に向かう可能性だってあると言ってきます。
これは意外と浮かれているとみるべきか?
続けて戦場ヶ原が夜はお父さんと食事に行くから夜七時までには戻ってこなければならない。
お父さんとの待ち合わせに遅れるわけにはいかないので気持ち巻いて行かないと一刻を争うわと言ってきます。
暦は戦場ヶ原とお父さんの関係が好転する事を嬉しく感じていますがデートをおまけ扱いされるのも面白くありません。
お父さんとのディナーをメインに据えても良いけど口には出さないでと文句を言うね。
戦場ヶ原はキスで黙らせてみなさいよと挑発してきました。
やっぱり浮かれていますよね。
暦は公共交通機関で使って移動するモノだと思ってたんですが予想が外れます。
戦場ヶ原が駐車場に止めてあったレンタカーの運転席に乗り込みます。
暦に助手席に座れてと言ってきました!!
暦には戦場ヶ原の意図が見えません?無免許運転って暴挙に出るのか?と疑っています。
戦場ヶ原が「じゃんじゃじゃじゃーん」って自前効果音と共に運転免許証を見せてくれます。
直江津高校では生徒の運転免許取得を禁じています。
推薦で大学に合格している彼女は問題行動がバレると推薦を取り消される可能性もあります。
暦は何て考えなしなんだと咎めますね。
抜かりない戦場ヶ原はバレた場合の言い訳も考えついていました。
苦しい家計を支える為に免許を取得したと言うつもりでした。
暦は戦場ヶ原に逞しさを感じています。
戦場ヶ原が免許取得を試みた理由を教えてくれます。
三年生は三学期は自由登校でした・・・推薦で大学に合格している彼女は暇でした。
時間があったので運転免許を取得したんだそうです。
羽川も卒業後の世界放浪の為のロケハンに行ってしまったからね。
戦場ヶ原は一発合格と自慢してきます。
運転免許があるならと暦は納得して助手席に乗り込みます。
戦場ヶ原が取得したのはマニュアル車も運転可能な免許でした。
レンタルしたのもマニュアル車だったよ。
運転技能も高く快適なドライブだったようです。
車中でデートプランが開示されます。
そこで戦場ヶ原から羽川から連絡があった事を知らされます。
暦は自分には連絡が無かった事を寂しく感じていますが戦場ヶ原が連絡を入れるのを断ったからでした。
暦には自分が伝えるからと言ったそうです。
戦場ヶ原も羽川を信奉しているんですが暦と彼女が接触するのを好ましく思ってはいないみたいだね。
デートプランは羽川の助言に従い建てたそうですよ。
戦場ヶ原は羽川が暦にラブって知らないんだっけ?
羽川の気持ちに気付いてないので無邪気に聞けているのか?
羽川の内心が気に成るところではあるね。
最初の目的地はプラネタリウムでした。
プラネタリウムの後は併設されている科学館に行く事になります。
戦場ヶ原は将来宇宙飛行士になりたいようです。
プラネタリウムで暦は寝落ちしてしまうって愚行を犯します。
夢に何故だか扇ちゃんが出てきて星座の説明をしてくれました。
解説の合間に合間に怪異関係の用語を挟んできます。
これから起こりそうな出来事を暗示しているような風ですね。
扇ちゃんから宿題を出されますよ。
次に会った時に正しさについてどう考えているのか聞きたいと言われます。
扇ちゃんに促されてプラネタリウムが終了すると同時に暦は目覚めます。
目覚めると扇ちゃんが出てきた夢の存在を忘れています?
寝ていた事を戦場ヶ原にどう言い訳しようと案じていると彼女も隣で寝ていました。
寝息もたてずに死んでいる様に見えました。
暦は初めて戦場ヶ原の寝顔を見たようです普通は感激する場面だと思うんですが正直怖いぞと思っています。
声を掛けると戦場ヶ原は瞬時に覚醒しました。
そして寝てない目を閉じて考え事をしていただけだと言い訳してきます。
嘘を吐きとおす事は無理だ判断した彼女は寝落ちしていた事を謝ります。
暦は助かったと思ったんですが自分も少し寝てしまったと伝えるに留めます。
爆睡してたとは言えなかったみたいね。
科学館では楽しめたようです。
続いて車で移動して軽めの昼食を食べる事になります。
戦場ヶ原は昼に食べ過ぎるとディナーが入らなくなるので軽めにすると言っています。
暦は親子関係が良くなるなら嬉しいと思う事にします。
昼食の後はボーリングに行く事になりました。
午前中は学習要素が強かったので午後は遊ぶと言っています。
戦場ヶ原は中学時代に陸上部の打ち上げでよくボーリングに言っていた。
華麗なスコアを残していたと説明してきます。
暦はボーリングの経験は殆どないと正直に明かします。
勝てると判断した戦場ヶ原が勝負を挑んできます。
負けた方が何でも言う事を聞く事と言ってきました。
暦は乗るしかなくなります。
戦場ヶ原にどんな要求をされるのか怖がっています。
自信ありそうだったんですが勝負は暦の勝ちでした。
戦場ヶ原は五ゲーム目までは見事なスコアを連発してたんですが体力が尽きました。
六ゲーム目以降は全てガーターとなり着実に得点を重ねる暦に逆転を許します。
勝った暦は何かを要求する必要が出てきます。
戦場ヶ原に勝ったら何を要求するつもりだったのか聞くとエロい事を要求するつもりだったと言われます。
困った末にティータイムまで腕を組んで歩く事になりました。
凄く健全だと思う。
次に向かったのはアフタヌーンティーを楽しむ為の喫茶店です。
結構なお値段がしました・・・昼食よりも高かったそうです。
暦はここで試験に向かう前に臥煙さんに一度殺されて地獄巡りをしてきた事を教えます。
戦場ヶ原は「お疲れさまでした」と同情してきます。
暦はまだ全てが終わったわけではないと考えています。
戦場ヶ原もそこは理解していますね。
金髪のロリ奴隷(忍の事ね)や八九寺ちゃんの事を思うとそうなるでしょう。
八九寺ちゃんは臥煙さんに人質に取られているようなものだから。
阿良々木くんは臥煙さんに借りがある状態なのでお返しはしなければならいでしょう。
戦場ヶ原は臥煙さんと会った事がありません。
彼女が何を目的としているのかが気になると言ってきます。
暦は臥煙さんの目的がこの町の平定を目論んでいると知っています。
目的の分からない人間が一番怖いと言っています。
臥煙さんが何と戦っているか分からないけどひょっとしたら阿良々木くんを相手に戦っているのかもしれないわよ、と言ってきます。
良い勘しているよな。
臥煙さんが神様の居なくなった北白蛇神社に忍を神様として据えようとした時に暦は邪魔をしました。
暦は完全体に戻ったキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードをかの神社に据えようとしているなら同じように反旗を翻すことになるんだろうと考えています。
戦場ヶ原は阿良々木派なので味方はしてくれるそうです。
紅茶を飲み終えるとカラオケに向かう事になります。
言っておくけど料理の注文なんてしないでねお父さんとのデートに差し支えるからと釘を刺されます。
お父さんとのディナーがデートに昇格しましたね。
暦はダブルブッキングの様に思えると感じます。
戦場ヶ原にもはや良い繕う気は無いね、ダブルヘッダーと言いだした。
戦場ヶ原は暦が羽川とカラオケに行ってたと知っていました。
対抗心からカラオケを選択したようです。
羽川は歌も上手いそうです。
戦場ヶ原はカラオケでも勝負を挑んできました。
採点モードを選択して交互に歌う事になります。
合計点で競う事になりました。
戦場ヶ原の先行で勝負が始まりました。
戦場ヶ原は本気で勝ちにきています・・・歌いやすい曲を選曲して高得点を狙ってきました。
82点。
暦にはそれが高評価なのか低評価なのか判然としません。
戦場ヶ原が戦いています。
八十点台前半なんて低い点を初めて取ってしまったと嘆いています。
優等生の彼女には82点は赤点らしいね・・・
本当の赤点を何度も取った事がある暦は別な意味で戦慄しています。
暦も似たり寄ったりな得点となりました。
交互に歌ったんですが三点差で暦が勝ってしまいます。
戦場ヶ原は一日に暦に二度も負ける事になったと愕然としています。
暦は戦場ヶ原からの評価が低いんだと思い知りました。
戦場ヶ原は先行を選んで時間切れで暦の歌う回数を少なくしようと目論んでいました。
セコイ手ですが戦略家ではあるね。
姑息な手段で勝とうとしたので罰が当たったと反省しています。
勝敗が決したので暦は終わったと考えていました。
戦場ヶ原はまだ私を絶対服従されていないと言ってきます。
勝者の権利として命令していないと指摘されます。
結果を有耶無耶にしない戦場ヶ原の姿勢は評価できるね。
腕を組む以外に健全な命令って何がある?と考えている暦に戦場ヶ原が助言します。
駐車場までお姫さま抱っこっていうのはどうかしら?
私が阿良々木くんをお姫さま抱っこするのではなく阿良々木くんが私をお姫さま抱っこするのよ?
戦場ヶ原が「重いって言ったら殺すからね」と脅してきました。
体重を気にするようになったのね・・・
暦は快諾します・・・逆だった方が面白くはあったね。
戦場ヶ原はちょっと照れているのか?
普段から幼女を抱っこし慣れているだけのことはあるわね、と言ってきます。
忍ちゃんがぼいんぼいんサイズになったていうのであれば、これからは抱っこもおんぶも肩車も容易ではないわよね。
阿良々木くんも身体を鍛えておかないとと言ってきます。
暦は流石に完全体の忍をそのように運搬する事は無いと思うがと考えています。
意外と戦場ヶ原は忍の事を羨んでいる?
駐車場をお姫さま抱っこで運んだので注目を集める事になります。
戦場ヶ原は、恥ずかしかった、地獄を見たわ、って感想を述べています。
頑張た暦に対して言う事ではないような?
車に乗り込み戦場ヶ原の自宅に向かい出発します。
暦は言おう言おうと思って言えなかった大事な話を始めます。
大事な話があると切り込まれて戦場ヶ原は結婚の申し込みならOKよと答えます。
戦場ヶ原は暦と結婚する気になってるんだ。
暦はそこまで大事な話じゃない、二つ返事過ぎる、と苦言を呈します。
暦はバレンタインデーのお返しを用意していない事を打ち明けました。
何にすか考えているうちに考え過ぎてしまい間に合わなかったと伝えます。
これは嬉しいんじゃないか?
戦場ヶ原は期待してなかったと言えば言い方が悪いけど何かあると思ってたわけじゃない。
今日一日デートしてくれただけで十分よ。
気が向いたら何かくれるくらいでいいわよ。
お返しを期待してチョコレートを作ったわけではないわ、と言ってきます。
暦がアニバーサリーを嫌いだからこそ今の関係が築けた。
付き合うようになったのは母の日のことでしょう?と問いかけてきます。
その日の暦は母の日を祝うか祝わないかで妹と喧嘩して家を飛び出しました。
それで戦場ヶ原と出会い告白されました。
暦がそうだったなーと思い出していると戦場ヶ原がウザイ絡みを始めます。
私は彼氏にアニバーサーリーを強要するようなウザ女にはならない。
記念日なんて私が一人で憶えていればいいのだから。
阿良々木くんに受け止められたのが五月八日だったこととか。
告白して付き合うようになったのが五月十四日だったこととか。
初デートと初キスが六月十三日だったこととか。
初めてべろちゅーしたのが・・・と続けてきます。
暦は十分ウザいだろ!と文句を言いました。
戦場ヶ原は一年生のときから同じクラスだった割りに暦の第一印象が薄い事を嘆きます。
老倉とよく喧嘩していたってことしか憶えてません。
何とか記憶を改変して当時から暦に一途だったことにしたいんだけど。
うまい方法は無いかしら?日記を偽造しようかしら、と言っています。
戦場ヶ原が意外に乙女チックだな。
想い続けた暦と念願かなって付き合い始めたと思い込みたいようです。
暦は一年生の頃の戦場ヶ原を深層の令嬢っぽいと憶えていると伝えます。
戦場ヶ原が一途に私のことを好きだったと言うの?と問うてきまっす。
暦は正直にそこまでは言わないと答えます。
信頼関係は醸成されているのね。
戦場ヶ原はホワイトデーの贈り物はお父さんからもらうから大丈夫よ、と締めます。
問題無くプレゼント問題が解決したと思ったんですが戦場ヶ原が閃きます。
「ん」と言って車を路肩に止めました。
戦場ヶ原はプレゼントを用意していない暦が許せないと非難してきました。
恋人達の三大イベントのひとるであるホワイトデーにラバーに対して何も用意してないなんて私への愛情を疑わざろう得なわ。
落胆を禁じ得ないわ、クルーザーの一台くらいプレゼントされると思ってたのに。
暦は期待がメガサイズ過ぎないかい?と聞き返します。
戦場ヶ原は「あーあ、自殺しよっかなー」と言って小芝居を続けてきます。
暦は付き合うしか無くなり、できる限りの事をする、と言ってしまいます。
「できる限りのことをするって言った?今」戦場ヶ原が食いつきます。
「絶対服従って言った?」
暦が言ってませんけれど、と答えると戦場ヶ原は泣きそうな顔をしてきます。
暦は言いましたと認めるしかなくなります。
戦場ヶ原は嬉しそうに暦を褒め称えます。
さすが阿良々木くん、その度量の広さ、私が惚れた男ね、惚れ直したわ。
何を要求されるかもわからないのに、一生、私のお願いに絶対服従してくれるだなんて。
話が強大化していくね。
暦は一抹の不安を感じていますね。
戦場ヶ原が更生したと信じて、分かった何をすればいい、と伝えます。
ここまで話を大きくしたんですが戦場ヶ原の要求は可愛すぎました。
真っ赤な顔で「名前で呼んで」一生とお願いしてきます。
暦が戦場ヶ原と名前で呼んでるじゃんと答えると下の名前で呼んで呼び捨てにしてとお願いされます。
暦は「ひたぎ」と呼びました。
戦場ヶ原は、ありがとう、暦、と答えました。
戦場ヶ原は高校生のうちに下の名前で呼び合う仲になりたかったようです。
暦も一生名前で呼び続ける覚悟があるので名前で呼び合う夫婦になるのね。
戦場ヶ原の運転で彼女の自宅に到着しました。
暦は歩いて自宅に戻ってきます。
ひたぎは予定通りにお父さんとのデートに向かうのね。
自宅の近くまで来た暦がデジャブに襲われます。
家の前で扇ちゃんが待ち構えていました。
何故だか扇ちゃんは暦がひたぎとデートしてたと知っています。
戦場ヶ原先輩との最後のデートは楽しめましたか?と質問してくるね。
暦が最後のデートって言い方は誤解を招く、あくまでも高校生活、最後のデートだ、と訂正を要求します。
扇ちゃんは二人に未来があればいいですよね、と意味深な発言をしてきます。
扇ちゃんが続けて、これからどうするんですか?と質問してきました。
暦が意図を掴みかねていると延長戦ですと言ってくるね。
暦は地獄で再会した正弦から扇ちゃんが暦と忍を退治しようとして正弦に依頼したと聞かされました。
それを確認してみる事にします。
扇ちゃんはそれはデマです、阿良々木先輩を害するような事をするわけないじゃありませんか、と言ってきます。
臥煙さんの口車に乗ることなく退いてくれる事を期待していると言ったじゃないですかと続けます。
暦は忍や八九寺を見捨てるって選択肢は無いと答えます。
扇ちゃんは暦の勘違いを訂正したいと言ってきます。
私は「くらやみ」ではありませんよ、と言ってきました。
彼女を疑っていた暦は驚きを隠しきったと考えますが平常心は保てません。
扇ちゃんはマイペースで話し続けます。
バレンタインデーに高価なチョコを贈ったのでお返しを要求してきます。
暦に貰った記憶は無いんですが扇ちゃんが言うと貰った気がしてきます。
用意が無いと分かると扇ちゃんはお返しの代わりにお願いをひとつ聞いて貰いたいと要求してきます。
あくまでも暦が主体的に選んだ風を装ってますが強要しているのと同じだね。
扇ちゃんはやり残したことがある。
それを達成できれば死んでもいいと思える目標がある。
何をおいてもそれをしなければならないんだが臥煙さんが罠を張っている可能性が高い。
罠と分かっていながらそれに乗るしかない。
これから正面切って臥煙さんと戦う事になるんですけど、その時に味方をしてくれませんか?
私を助けてください、扇ちゃんは澄ました笑顔でそう言ってきました。

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第七話 おうぎダーク
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ひたぎとのデートから帰ってきた暦は斧乃木ちゃんを連れて浪白公園に向かいます。
そこで信じられないシュールな光景を見る事になりました。
臥煙伊豆湖がピッチャー、忍野忍がバッター、八九寺真宵がキャッチャー、三人で野球もどきをしていました。
キャッチャーの八九寺はピッチャーである臥煙さんの味方の筈なのにピッチャービビってると野次を飛ばしています。
しかもキャッチャーとしてしゃがんているのでパンツが丸見えになっています。
暦はあんまり嬉しくない光景だと感じています。
関わり合いに成りたくないので見なかったふりして戻ろっかなーと考えますが忍に気付かれます。
忍が持ってたバットをブンブン振って暦に声を掛けてきます。
よく見るとバットと思ってたのは妖刀「心渡」でした。
臥煙さんが投げようとしているボールだと思っていた物体は手ごろなサイズの石でした!!
忍からクリケットをしていたと教えられます。
忍が暦をあやし始めます。
ジャイアントスイングを始めています。
完全体になっている忍はハイテンションでした。
暦は地獄から連れて来た八九寺の状態を確認する為に彼女の乳を揉もうとしますね。
実体があるのか確認しようとしたようですが拒まれます。
臥煙さんから現在の八九寺は幽体だと教えられました。
暦が合流したので臥煙さんが今夜の予定を説明し始めます。
臥煙さんが斧乃木ちゃんを膝の上に乗せています。
忍も暦を膝の上に乗せていますね。
暦は八九寺を自分の膝の上に乗せたいと考えますが警戒されています。
八九寺は暦の手が届かない位置に腰掛けます。
臥煙さんの目的は神様が居なくなって良くないモノを呼び寄せている町の平定です。
その為には北白蛇神社に新たな神様を配置する必要があります。
暦が八九寺を地獄から連れてきてしまった事を好判断だったと評価しています。
当初は完全復活した忍を北白蛇神社の新たな神様に据える予定でした。
忍は暦の決定に従うと言っています。
そこに暦が八九寺を地獄から連れてきました。
臥煙さんは八九寺を北白蛇神社の新たな神様に据える事にします。
八九寺とは話が付いていて彼女は乗り気になっています。
二階級特進ですよ、アガリます、と興奮気味です。
幽霊状態なので彼女には三つの選択肢が存在します。
臥煙さんに地獄に戻して貰い石積みに戻る。
暦に拉致されて現世に戻ってしまったので逃亡の罪が加算される可能性あり。
存在してはならないモノとしてくらやみに吸い込まれる。
北白蛇神社の新たな神様になる。
八九寺は神様になれば暦と遊ぶ事を続けられると喜んでいます。
八九寺を新たな神様に据えれば彼女が現世に存在する正当な理由を得る事になります。
臥煙さんからくらやみは八九寺を消す理由を失い消えると説明されます。
一番いい方法の様に思えますが暦は八九寺が神様になるのが正しいと納得できません。
八九寺に事の重大さが分かっているのか?と問いかけます。
迷子だった八九寺は自分の居場所と言える家が出来るので喜んでいました。
臥煙さんがそれだけでは解決とはならないと言ってきます。
問題となるのは忍野扇の存在だと言っています。
彼女の事をハッキリ敵と言っています。
暦は扇の事を敵呼ばわりする臥煙さんに反感を抱きます。
扇ちゃんが教えてくれた情報を開示して彼女の擁護を試みます。
暦は扇ちゃんはくらやみではないと明かします。
臥煙さんは当然の様に知っていると答えました。
臥煙さんは扇ちゃんに対して敵意を抱けない暦の説得を試みます。
扇ちゃんが正体不明の怪異であると教えます。
正体が明らかになれば存在理由が無くなりくらやみに喰われる事になると教えます。
忍野扇って偽名に関しても説明されます。
意外な事に八九寺から説明されます。
八九寺は暦にしては勘が鈍いと言われてしまいます。
八九寺が暦の事を勘が鋭いと評価していると分かりました。
暦はちょっと嬉しくなっています。
扇ちゃんは神原のファンとして神原から紹介されました。
ファン、つまり扇でしょうと説明されます。
他愛無さ過ぎて暦が驚いています。
ユーザーIDに「1234」と付けるみたいに適当に名乗っただけって事ですね。
暦は忍野と名乗った理由を問います。
臥煙さんが忍野メメに姪なんて居ない筈だ。
忍野メメは天涯孤独の身の上だよと教えてくれます。
暦の擁護が難しくなってきました。
暦は心渡で扇を斬るんですか?と臥煙さんを非難します。
臥煙さんはきみはどっちの味方だい?と問いながら説得を続けます。
臥煙さんは扇の登場を予期していました。
扇が結界を張って邪魔な専門家をこの町から追い出すと予想していました。
この町から居なくなったメメと影縫さんと貝木に関しては心配する必要は無いと言っています。
臥煙さんは扇の張った結界を破る為に死屍塁生死郎の甲冑から心渡を新造しました。
忍がどうりで喰いでは無かった筈だって感想を述べます。
専門家の臥煙さんがこの町に帰ってこられたのは心渡で結界を斬ったからでした。
心渡を使うのは結界を斬る為であり扇を斬る為では無いと言っています。
役目を終えた心渡は夢渡と一緒に忍に渡してあります。
臥煙さんは扇との決着を付けるのは暦でなくてはならないと言っています。
扇の正体を明かしてくれます。
これまでに起こった事象から暦も薄々は気付いていたみたいですよ。
阿良々木月火は千石撫子の家に通っています。
周囲には復学できていない彼女を見舞うって事にしてあります。
千石の自宅にやってきた月火は彼女の部屋に通されマンガ制作の手伝いを始めます。
千石は色々と吹っ切れたようです。
趣味のマンガに打ち込む事にしました。
新人賞に応募するらしく月火はそのアシスタントをしています。
髪をバッサリ切ったのはマンガを描くのに邪魔だからでした。
千石はインクで汚れても良いようにジャージでマンガを描いています。
月火は失恋も理由の一旦では無いかと考えています。
新人賞に応募する作品が完成するまでは手伝う事になっているので次の予定を決めて帰る事になります。
千石の家を出ると扇が待っていました。
昨日も会ったね、こんにちは、と挨拶されます。
会話から扇が暦の知り合いらしいと判断した月火は失礼があってはならないと考えます。
扇の目的は不死鳥の怪異である月火をどうにかする事のようですね。
自転車に乗っている扇は家まで送るよと誘ってきます。
断るのも悪いと思って月火は送ってもらう事にします。
相手が女子高生なのであんまり警戒していません。
会話しながら阿良々木家に向かう事になりますが月火は道を間違っていると気付きます。
扇はわざと間違えたんだよね?
自転車を止めてスマホで地図を確認する事にします。
止めた場所は先日燃えてしまった潰れた塾の跡地ですがビルが復活していました?
廃ビルを見て月火が興味を持ちます。
扇は廃ビルに興味があると装い中に入ってみようと提案します。
月火は躊躇する事無く扇の後を追いました。
扇は月火の考え方を聞き出そうとしてきます。
扇ちゃんが「将来を気にせず、未来にとらわれず、今を生きていらるかな?」と問います。
月火は「まあ、たぶん」と答えました。
月火は自分が怪異だとは知らんないんですが彼女の考え方は扇の好みだったようです。
それが言えるのは、素晴らしいことだ、羨ましいよ、って感想を述べています。
教室の扉を開けると暦が待っていました。
扇ちゃんは月火を人質に取る事はしません。
暦と話があると言って月火を帰してくれます。
自転車は月火に貸し出される事になります。
暦と扇の対決は始まりました。
対決と言っても暴力的な行為は起こりません。
暦は扇の正体を伝えるだけで彼女を無力化する事が可能です。
正体不明って事で存在を許されている扇ちゃんの正体を暴く事になります。
暦は扇ちゃんに向かって「きみの正体は、僕だ」と告げました。
扇ちゃんは暦の過去を詳しくしっていたのは彼女が暦が生み出した怪異だからでした。
自分が取った行動は正しかったのか?って疑う心が生み出した怪異でした。
臥煙さんは扇ちゃんの事を暦の自己批判精神と評していました。
北白蛇神社の新たな神様になる事で八九寺は「くらやみ」の消去対象から外れました。
しかし暦の自己批判精神から生まれた扇ちゃんは「くらやみ」もどきとしての活動を止められません。
八九寺を消そうとして活動をしてしまいます。
八九寺を守る為には扇ちゃんを消滅させるしかありませんでした。
暦が正体を見破ったので扇ちゃんは存在する根拠を失います。
扇ちゃんを消滅させる為に「くらやみ」が出現しました。
扇ちゃんは消滅の危機にあるのですがジタバタ足掻いたりしません。
消滅を受け入れています。
扇ちゃんは「お疲れ様でした。さようなら、阿良々木先輩」と別れを告げてきます。
暦は「さよなら、扇ちゃん」と言って彼女を見守ります。
暦はこの決定に納得ができていませんでした。
扇ちゃんが消滅するのを認められない暦は自分の気持ちに従います。
やっぱり無理!と叫んで扇ちゃんを押し倒して「くらやみ」に呑み込まれるのを防ぎました。
扇ちゃんは何で助けたんだ、愚かですね、と罵倒してきますが顔は笑っています。
暦は自分で自分を助けただけだと強がっています。
が、そこから逃げる手立てがありませんでした。
扇ちゃんと心中するしかなくなります。
暦が「僕は、間違えてない」と伝えます。
扇が「まったく、愚かですねえ」と答えます。
そこに「そうでもないさ」って声が届きました!!
絶体絶命のピンチに忍野メメが現れます。
暦は幻かも?と思いますが忍野メメの後ろからヘロヘロ状態の羽川が現れたので現実だと認識します。
羽川への信頼が強い。
羽川が十日連続の徹夜はキツいや、と呟きます。
羽川が扇ちゃんに向かって「私の勝ち」と宣言してぶっ倒れました。
睡魔と疲労で限界だったようです寝てしまいました。
扇ちゃんは「嘘みたい、羽川先輩、本当に連れて来たんだ・・・南極大陸から」と呟きます。
暦は羽川が逆アプローチと言っていた理由に気付きました。
南極には怪異は居ません、ですので専門家の忍野メメが行くはずの無い場所です。
候補は二か所と言っていたので南極大陸と北極だったのね。
で南極大陸で忍野メメを発見したんだね。
扇ちゃんは羽川を「頭おかしいよ、あの人」と評します。
連れてこられた忍野メメが事態を終息させてくれます。
メメは暦に向かって、僕の可愛い姪っ子を乱暴に押し倒して、何をするつもりだよ、と言ってくれます。
メメが扇の事を姪っ子と認めたので扇ちゃんが存在する理由が出来ました。
「くらやみ」が消滅して二人は助かりました。
卒業式の朝、暦は火憐と月火に叩き起こされます。
朝食の席で火憐が際どい事を言ってきます。
来月から高校生になるので今までみたいにいちゃいちゃできなくなるから最後に口移しで食事しようぜと誘ってきます。
そしてお互い、歯を磨き合おうぜ!と付け足します。
暦はお前が磨くべきは知性だと嘆きます。
高校生になっても正義の味方としての活動を続けるのか問いかけます。
火憐は「是非もなし!」と答えました。
暦は正しくは「是が非でも!」と言いたかったんだよなと考えます。
正しさとは何か問うと火憐は人助けと答えました。
暦は「そっか」と答えて椅子に乗って火憐の頭を撫でます。
月火が扇ちゃんから借りた自転車に乗って学校に向かいます。
途中で向こうから歩いてくる八九寺と行き会います。
彼女から見えているので抱き着く事はできませんでした。
彼女が神様になっても暦の態度は変わっていませんね。
八九寺の方は神様になって増長していました。
声を掛けるなら賽銭をしてからにしろと言ってきます。
八九寺は迷子になっているのではなく神様として町の人々の様子を見に来たそうです。
卒業式に出席してお祝いして差し上げたいところなんですが神が行くと凡俗を騒がせてしまうので気を遣っておきますと言ってきます。
暦はお前の神社誰も参拝しないよ、また神不在の町になっちゃうよと揶揄います。
八九寺は北白蛇神社は自由参拝ですのでいつでも遊びにきてくださいと言ってきます。
暦はいつでも遊びに行くと答えます。
八九寺は嬉しそうに、私の家に、と答えました。
学校に到着して駐輪場に向かいます。
そこで羽川が待っていました。
昨晩の様子から卒業式には出られないのでは?と考えていたんですが外面だけは完全に回復しているみたいです。
暦は優等生は体力においても優等生なのか?と考えます。
羽川が駐輪場で待っていたのは暦と話す機会が此処しかないからでした。
卒業式が終わったらその足で出発するそうです。
暦は世界放浪に向かう為の飛行機の予約の都合と予想しますが違いました。
すっ飛んだ答えを披露されます。
南極大陸で忍野を発見した羽川は彼を南極から連れ帰るにあたってちょっと頭脳を売ったそうです!!
その対価として戦闘機をチャーターして南極大陸から飛んできたそうですよ。
比較的良心的な機関に販売したから心配はいらないそうです。
羽川の凄さを改めて知った暦は制服姿の羽川は見納めだろうからジロジロと見ておくことにします。
羽川は「張っ倒すよ」と威嚇してきました。
羽川が戦えるようになっちゃたらそれはもう完璧じゃんと暦は感じます。
暦は影縫さんが北極にいるらしいと分かったと伝えます。
忍野の所在を知った臥煙さんが五分で調べてくれました。
斧乃木ちゃんが迎えに行こうしたんですが影縫さんはホッキョクグマと戦う武者修行をしているので迎えを断りました。
斧乃木ちゃんの予想が当たってましたね。
影縫さんは斧乃木ちゃんに阿良々木家に留まるように命じました。
羽川は微妙な表情をしています。
八九寺を北白蛇神社の神様にして忍と暦のペアリングを復活させると臥煙さんは町から去りました。
完全体になっている忍が幼女に戻って暦の影に縛られる事を望みました。
それが臥煙さんには不思議でした。
ペアリングが切れいるので忍と暦に主従関係はありません。
それでも忍は暦を主さまと呼んでいます。
戦いに飽きて自殺を選んだ忍にとって暦の影の中は居心地が良いようです。
忍野もいつの間にか居なくなっていました。
暦は自分の為に正弦を説得してくれた礼を言えなかったと文句を言っています。
大人は忙しいみたいだって感想を述べると羽川から明日から私達もそうなるんでしょ?と言われます。
暦は大人になるのは羽川だけで自分とひたぎはまだ学生だと答えます。
失言でした・・・戦場ヶ原をひらぎと呼ぶようになったとバレます。
羽川は私が居ない間にそんなことが、と嬉しそうに納得顔をしています。
暦は羽川が思っているほどのことは起こってないかもしれないぞ判断を慌てるなと伝えます。
羽川は、よかったよかった、これで心置きなく、出発できるや、と言って歩き出します。
二人きりで話したかったのはひたぎの事だったのか?気苦労の多い奴だと考えます。
校舎の入り口で戦場ヶ原が待っていました。
暦が羽川と一緒なのを見とがめて「くっ」と悔しそうにしています。
羽川にコンプレックスを抱いているひらぎが心配になります。
羽川は自分たちでは及びもつかない領域に飛翔してしまっているので対抗意識は持たない方が良いと思っています。
ひたぎが「おはよう、阿良々木くん」と声を掛けてきました。
羽川がすかさず揶揄います。
「え?暦って呼ばないの?」
暦は世界に揉まれてちょっと性格が悪くなっていると感じます。
ひたぎは抵抗は無駄と判断してちょっと照れたように頬を染めて「おはよう暦」と言い直します。
「そしてお帰りなさい、翼」と続けました。
羽川は名前で呼ばれて驚いたようですが流石の貫禄で余裕の対応をみせます。
「ただいま、ひたぎちゃん」
暦は「ひたぎちゃん」を可愛らしい呼びかただと感じます。
が名前で呼ぶと誓わされているので呼べないよな。
意外と戦場ヶ原は「ひたぎちゃん」呼びを喜ぶのか?
三人で教室に向かう事になります。
ひたぎが神原が卒業祝いにプレゼントを用意してくれていると教えてくれます。
暦は神原のプレゼントだけに不安を煽られるなって答えます。
ひたぎも心配だったらしく何を贈られるのか調べてありました。
普通に花束を用意してくれているらしいと教えてくれました。
羽川が入学試験の結果を質問してきますよ。
独特な聞き方で満点までどれくらい足りなかったと聞いてきました。
暦は扇ちゃんから数学の回答欄を一個ずつズレていたと言われていると答えます。
過保護な羽川は暦が受けた試験問題をリサーチ済みでした。
同じ大学の数学科を受けた、おい・・・受験生の伝手を辿って、暦の受けた試験問題がどんなのだったか把握済みでした。
まさか「おい」とは老倉さんと言おうとしたのか?
解答欄はズレるタイプの解答用紙じゃなかったと教えてくれます。
扇ちゃんはなんであんなことを言ったんだ?と不思議がる暦にひたぎは「扇さんらしい、ただの意地悪でしょ」と言ってきます。
羽川は「阿良々木くんだったら、絶対に言いそうもない冗談だけどね」と言ってきます。
羽川は扇ちゃんが暦が生み出した怪異と知っているのね。
暦が扇ちゃんを生み出す遠因となった神原の今後を考えます。
臥煙さんから神原の母親である遠江が暦と似た気質で怪異を生み出したと聞いています。
怪異を生み出す資質は臥煙家に代々受け継がれてきたものだろう。
神原にとっての忍野扇が現れるかもしれない。
そのとき羽川のように力になってやることができるだろうか?と自問します。
自分にできることをするしかないなと考えます。
忍野のようにでもなく、羽川のようにでもなく、僕のように、誰かの力になろう。
誰かが一人で助かるための力になろう、と決意します。
一人の一年生女子とすれ違いました。
どうして一年生が三年生の教室があるエリアを歩いている?と不思議に思って見てみると扇ちゃんでした。
青ざめた顔をしてふらふらとした足取りでした。
暦が振り返って彼女を追いかけようとするとひたぎと羽川はシンクロした動きで肩を竦めます。
「いってらっしゃい」とシンクロで見送ってくれます。
暦は卒業証書は代わりに受け取っといてくれ、行ってきます、と言って扇ちゃんを追いかけます。
暦は卒業式でも他者を優先してしまうのね。
追いつくと扇ちゃんが、変わりませんね、阿良々木先輩、と言ってきました。
暦の影から「昔々あるところに、阿良々木暦という変な奴がおったそうじゃ そしてそやつは、今もおる」て朗読が聞こえてきました。
忍が暦の行動を面白がっているようだね。

成分表
成分含有量(5:多い、1:少ない)
美少女5
戦闘2
怪異4
ラッキースケベ4
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