ラノベの感想) 魔弾の王と戦姫<ヴァナディース> 第14巻 (MF文庫J)
ムオジネルのクレイシュ=シャヒーン=バラミールが15万の軍勢を率いてブリューヌに侵攻してきました。
迎え撃つブリューヌ軍の総指揮官にティグルが任命されました。
ティグルは味方を2つに分ける事にしました。
これには味方の指揮官たちも驚いていました。
ティグルは自身が2万の別動隊を率いて王都を立ち敵の指揮官であるクレイシュを狙う事にしました。
連れて行く指揮官と王都に残り防衛戦を行う指揮官を指名しました。
別動隊にはエレンとブルレック伯爵が指名されました。
エレンは突破力を期待されています。
ブルレックはこれから向かう西方の地理に明るい事が指名理由でした。
王都に残るのはマスハス、ミラ、リム、ルーリック、オリビエでした。
ミラは攻城戦での守りに適した能力を持っているので王都に残る事になりました。
リムとルーリックは王都に残していくジスタート兵をまとめる為にエレンとは別行動になりました。
ティグルは王都を離れる前にマスハスの元に相談に行きました。
今回の戦は生きて帰ってこられるか分からない状況だったのでティッタの今後をマスハスにお願いする目的がありました。
しかしマスハスはティグルの意図していたティッタの後見人になって欲しいとの考えとは別の方向からの解決策を示唆してきました。
マスハスはティグルにティッタの事をどう思っているのか問いますよ。
ティグルはティッタの事を好きだと白状しますが、他にも好きな娘がいるとも言いました。
マスハスは愛妾にしては言ってたね。
ティグルは領主なので世継ぎは必要なので好きになった娘と結ばれればいいってものでもないんだよね。
マスハスも領主なのでティグルに愛妾を持つことを推奨しているふうでもあったぞ。
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ジスタートに戻ったヴァレンティナは途中でレグニーツァに新たな戦姫が誕生したとの知らせを受けました。
ヴァレンティナはフォグネリア=アルシャーヴィンに使者を送り会談を申し入れます。
ヴァレンティナからの申し出を受けたフィグネリアは同じ日にエリザヴェータ=フォミナとの会談が行われるので別な日にしてねと返答を返します。
ヴァレンティナはエリザヴェータが承諾すれば一緒に会談を行いたいと言ってきました。
エリザヴェータが認めたので3人の戦姫が揃う事になりました。
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新たに戦姫となったフィグネリアは名君でした。
彼女は先代のサーシャが行っていた統治を大きく変える事はしませんでした。
現状に合わなくなってきた部分だけを調整したそうです。
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フィグネリアはエリザヴェータとヴァレンティナに率直な意見を求めました。
自分の印象はどうだと聞いてきます。
エリザヴェータとヴァレンティナの返答からどちらも有能な人物なのだなと判断していました。
ヴァレンティナはフィグネリアの問いに答えるのですが、フィグネリアにヴァレンティナの事をどう思うかと問いました。
フィグネリアはヴァレンティナの事を面の皮が厚いと評してますよ。
見事な観察眼ですね、ヴァレンティナは確かに面の皮が厚いよな!!
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フィグネリアはエリザヴェータとヴァレンティナに自分が竜具に選ばれた理由を思い当たるかと聞いていました。
フォグネリアなりに答えを持っているのですがイマイチ納得ができていなかったので先輩戦姫に意見を求めました。
二人は竜具は己の目的を叶える為に現れたと言っていました。
まるで性格の違うヴァレンティナとエリザヴェータが概ね同じ答えをした事でフィグネリアは納得ができたようです。
彼女も同じような答えに行きついていました。
フィグネリアはヴァレンティナとエリザヴェータを食事に誘いました。
二人は快諾して仲良く食事をしたようです。
この3人は意外と仲良くやっていきそうです。
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ティグルがティッタを呼び出して彼女に重大な告白を行いました。
ティグルはティッタに愛妾になって欲しいとお願いしますよ。
他にも好きな娘がいると正直に伝えていました。
ティッタは泣き出しますよ、しかもティグルの二股に怒っている訳だはありませんでした。
ティッタは随分と前からティグルの事が好きだったので彼の恋人的存在になれたらなーと思っていました。
しかし立場が違い過ぎるのでティグルの傍に居られるだけで満足だと自分を納得させていたようです、健気ですね。
そこにティグルから愛している発言をされて、嬉しくて泣いてしまったようです、可愛い!!
ティッタはティグルの申し出を快諾したね、ティッタは幸せそうでした、良かったね。
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ティグルはエレンにティッタを愛妾にしたと告げます。
ティグルは自分がどうしょうもない女好きだと自覚したようですよ。
エレンは愛妾がティッタならば問題ないと認めてました。
エレン自身がティグルに愛妾を持つようにと命じたので咎めるような事はしませんでした。
エレンは男気があるよなー。
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ティグルが別動隊を率いて王都を出発しました。
数日を置いてムオジネルの本体が王都に現れました。
大軍なので王都を包囲する陣形を敷きます。
ブリューヌ軍は王都の城壁の周りに堀を掘っていました。
ムオジネル軍は堀を埋める作業から始めました。
大軍なので作業中にブリューヌの攻撃で死傷者が出る事を厭わない作戦を取ってきました。
最初こそブリューヌ軍が優位でしたが攻城戦が長引くにつれてブリューヌ軍に疲れが見え始めます。
.
別動隊を率いるティグルは南下してセヴェラック砦を包囲しているムオジネル軍の攻略に向かいました。
ティグルは率いる2万の軍勢のうち8000を率いて姿を現しました。
これは陽動でした。
セヴェラック砦を包囲しているアヴシャール将軍はこれに乗ってしまいました。
ティグルたちを討ち取ろうとして動き出しました。
戦闘が始まり後から現れたティグルの隠していた部隊に挟撃される事になりました。
砦に引きこもっていたセヴェラック騎士団まで出てきてしまい倒される事になりました。
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砦を守っていたコーヴァンはティグルに文句を言ってきましたよ。
コーヴァンは砦に籠る事で王都に進軍するムオジネル軍を足止めして王都に貢献しようと考えて命令無視をしていました。
レギン王女は砦を捨てて王都に集まるように命じたんだよね。
このコーヴァンの理不尽な物言いにエレンが怒りましたよ。
エレンの剣幕でコーヴァンは己の非に気がついたようですね、協力的になりました。
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ティグルには別動隊がムオジネルの補給線を絶とうとしていると敵に思わせる必要がありました。
これを実現する為にコーヴァンが大きな貢献をする事になりました。
かれは配下の騎士団を率いてムオジネル軍に占領された港町に停泊している船を焼くことにしました。
彼の取った作戦が大胆でした。
筏を作って海上から接近して船を焼きました。
王都と港町の間にある砦を包囲していたムオジネル軍は南下して港町に向かう事になりました。
ムオジネル軍が南下してくれたのでティグルたちは後方を心配する事なく王都を包囲しているクレイシュの元に向かう事ができるようになりました。
.
王都での攻城戦はムオジネル側が優位に進めていました。
ムオジネル軍は夜になると城壁の周囲を太鼓を叩いて周回するようになりました。
これは王都に籠って抵抗を続けるブリューヌ軍に安眠させないようにとの意図がありました。
このイヤガラセ攻撃が効果的でしたブリューヌ軍は満足な睡眠が取れずに疲弊していきました。
開戦当初にクレイシュは45日間で王都を陥落させると言ったものでした。
それが早まりそうな情勢でした。
追い詰められているブリューヌ軍はレギン王女が毎日城壁に現れて士気を高めることで気力で抵抗を続ける状況でした。
.
ミラから手紙でブリューヌに向かう事を知らされたソフィーヤ=オベルタスがアニエスに来ていました。
そこをブリューヌ王都に向かい急ぐムオジネル軍の一団と遭遇しました。
この集団をソフィーは襲撃して倒します。
アニエスはジスタート領になっているので当然の措置でした。
ソフィーは倒したムオジネル兵から重要な意味のある書簡を入手しました。
ソフィーはムオジネル語が読めた事が幸いしました。
その内容がとても重要なものでした。
ムオジネルの国王が病床に伏したとありました。
ソフィーはブリューヌに向かう事にしました。
.
ムオジネル軍が王都を包囲して40日が経過しました。
ブリューヌ軍には遠距離攻撃に使う矢と落石をして敵を追い落とす石が枯渇しました。
梯子を掛けて城壁を登っているムオジネル兵を盾で押し返すから切り倒す事しかできなくなっていました。
レギン王子も城壁に姿を現して兵を鼓舞していました。
いよいよ王都が陥落するのかと思われたときに待望の援軍がやってきました。
レギン王女がムオジネル軍の背後に出現したティグルの率いる別動隊の姿を見つけました。
「ティグル・・・!」
レギン嬉しそうです。
.
ティグルとエレンはクレイシュの本陣を目指して突撃を慣行しました。
エレンが敵兵を蹴散らしながらティグルを守ります。
ティグルは弓矢で敵の指揮官を射倒していきました。
ティグルたちの突進力が凄まじく指揮官を失ったムオジネルの小集団はブリューヌ軍に飲み込まれていきます。
しかしクレイシュは名将でした。
ティグルたちが押し込んで近づくと同じ距離だけ離れる事で距離を一定に保っていました。
攻めても攻めてもクレイシュとの距離が縮まりませんでした。
クレイシュは400アンシルの距離を保っていました。
人間が矢を届かせる事が可能な最大距離は300アンシルといわれています。
安全圏に身を置く事でティグルに射殺される事を防ぎながら前線で指揮をとる算段でした。
.
ティグルとエレンの突進を止める者が現れました。
ティグルが記憶を失ってウルスになっていた時に一緒に旅をしたダーマードでした。
ティグルは彼の登場に驚いてます。
ダーマードは偵察を行ったときにエレンの凄まじい戦闘能力を目撃していたので彼女への対策を用意していました。
特殊な薬を飲んで己の筋力を強化していました。
凄まじい剛力を発揮してエレンと互角に斬り合っていました。
エレンは若干押されていましたが最後は持っている剣の差が勝敗を分けました。
アリファールと何度となく打ち合っていたダーマードの使う大剣は折れてしまいました。
エレンに斬られてダーマードは落馬していきました。
この時点でダーマードの生死は不明でした。
.
一向にクレイシュとの距離が縮まらないのでティグルはもう駄目かもと諦めそうになっていました。
ここでティグルは己の最大飛距離が本当に300アンシルなのかと考え始めます。
ルーリックは己の飛距離を伸ばす事に成功していました。
ティグルは400アンシル先に居るクレイシュを狙い矢を撃ち始めました。
何度か矢を撃っていると徐々に着弾地点がクレイシュに近づいて行きますよ。
クレイシュもティグルが自分を狙ってきている事に気がつきましたがまさか届くまいと最初は思っていましたよ。
しかしクレイシュは嫌な予感を覚えました、まさか届くのか?と疑問に思い始めます。
疑問を持った事が彼にとっては幸いでした。
矢が届くかもしれないと予想できていたのでティグルの矢を避ける事ができました。
クレイシュを狙ったティグルの矢は彼のこめかみを掠めました。
クレイシュの被弾を知った側近たちが彼の前で盾になりました。
ティグルの矢が数人を射倒しました。
側近たちは400アンシル先の目標に矢を当てるティグルの事を怪魔(マルテイカ)と呼んで恐れていました。
ティグルの矢がクレイシュの胸元に突き刺さりました。
クレイシュは気を失いました。
.
クレイシュが気を失ったのでムオジネル軍は体制を整える為に一旦後退しました。
ブリューヌ軍は危機一髪のところで王都陥落を阻止しました。
ティグルの率いていた別動隊は疲弊していたので逃走する余力はなかったのですが、ここにソフィーの率いるポリーシャ軍が現れて加勢してくれました。
彼女たちのお陰でティグルたち別動隊は逃げ切る事ができました。
.
気絶していたクレイシュは天幕で目覚めました。
クレイシュは丸1日眠っていたと知らされます。
それから今後の王都攻略方法を考えますが急報が届きました。
ムオジネル国王が亡くなったとの報告がもたらされました。
クレイシュは一瞬だけブリューヌ攻略を続けるかムオジネルに戻るか悩みます。
クレイシュは撤退する事にしました。
.
ムオジネル国王はクレイシュの兄だったのですが彼の子供はまだ幼少なんだよ。
最も年長な第一王子でさえ12歳です。
子供が4人いるのですが、それぞれの後見人になり貴族たちが王位を争う事になりそうです。
クレイシュもうかうかしてはいられなくなりました。
絶大なる戦功をあげているクレイシュを邪魔に感じる貴族も多いそうです。
国内が荒れる事を予感したクレイシュは国に帰る事にしました。
.
ムオジネル軍が撤退したと確認できてから、ティグルは王都を守っていたミラたちと再会しました。
お互いボロボロでしたが無事でよかったと再会を喜びました。
援軍に来てくれたソフィーとも再会を果たしました。
.
ソフィーはティグルに抱き着いてきましたよ。
ソフィーの豊かね胸がティグルに押し付けられていました。
ティグル羨ましいぞ!!
ソフィーはこれはお祝いよと言ってますね、ティグルが無事だったことに対するお祝いのようです。
見ていたエレンとミラは不機嫌そうにしていましたが、ソフィーはエレンとミラも抱きしめました。
二人にも生き残れたお祝いをしているようです。
エレンとミラが照れてますよ。
.
ソフィーはムオジネル軍が撤退した理由をティグルに教えました。
彼女が入手したムオジネル国王が病床に伏したとの書簡を読んだ事を伝えました。
ティグルは今回もクレイシュが引いてくれたので負けなかっただけだと口惜しそうでした。
エレンが王都を守れたのでこれは勝利だとティグルに言ってますね。
ティグルも考えを改めて勝利を祝う気分になったようです。
.
レギン王女に謁見したときにこの事を伝えました。
彼女がムオジネルの内情を調べてくれる事になりました。
.
戦後処理で忙しい王都でソフィーとミラは比較的暇でした。
二人で話す機会が増えます。
ここでソフィーがミラにエレンとティグルに関係の変化があったのかとミラに問いました。
隠し事は無駄だと悟ったミラはエレンとティグルが結ばれた事を伝えました。
ソフィーは「あらあらまあ」と驚いた様子です。
ミラはソフィーにエレンとティグルが公式に結ばれる事は可能なのかと疑問を呈します。
ソフィーは不可能じゃないと言ってますが、ジスタート貴族からの反発が大きそうです。
ソフィーはミラはどうするのかと問いかけてきました。
.
ミラはティグルと結ばれる事は考えられないと言ってますがソフィーは異を唱えますね。
ミラは愛が無ければ結ばれても意味が無いと言ってますがソフィーは結ばれてから愛を育む事も可能ではと言ってました。
ソフィーはミラにチャンスをくれますよ。
ミラが先にティグルに告白する事を認めました。
ソフィーはミラが告白するのを待つ事にしましたよ。
ソフィーはミラの姉の様ですね。
ミラはティグルに思いを告げる事ができるのでしょうか?
.
エレンとの戦いに負けたダーマードは生きていました。
彼は落馬したあとブリューヌ兵の馬にしがみついて生き残ったそうです。
そして捕虜となりました。
当初はムオジネル兵なので殺そうとの意見が出ましたが、エレンが自分が倒した敵なので自分の捕虜にすると宣言しました。
そしてエレンがダーマードをティグルに譲渡したことでダーマードはティグルの捕虜となりました。
王宮の一室に軟禁される事になりました。
ティグルとダーマードは話し合ってますね。
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ダーマードはどうすれば解放してくれると問いました。
ティグルはこれに対して法外な保釈金を要求したようです、これって且つてティグルがエレンにやられた事ですね。
ダーマードはティグルに楽しんでいるだろと問いますね。
ティグルはダーマードを揶揄って楽しんでいると認めますね。
この二人の関係も面白いですね、敵だったのですが、互いに憎しみは抱いていない様子です。
ダーマードはティグルに仕事の斡旋をお願いしていました。
彼は働いて保釈金を工面するつもりですね。
ダーマードはどこまでも前向きですね。
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ジスタート王国の王都シレジアでヴァレンティナが暗躍していました。
王都に留まっている事を悟られない為に別人名義で宿を取っています。
宿泊費が高いのですが身元の詮索を一切しない宿でした。
怪し過ぎますね。
ヴァレンティナは人目を避ける為に夜になってから行動していました、徹底してますね。
彼女の向かったのはジスタート国王ヴィクトールの息子ルスラン王子が幽閉されている小さな神殿でした。
ルスランは数年前に心を病んでしまい、ここに幽閉されていました。
ヴァレンティナはルスランの元に通い毎日、怪しげな薬を彼に飲ませていました。
効果があるらしく、ルスランが反応を示すようになっています。
ヴァレンティナは眠たくなって寝てしまったルスランを見下ろしてこう言いました。
「殿下、よい夢を。いずれ、ともに夢を見ましょう」と。
ヴァレンティナの瞳には野心が見えます。
彼女はルスランを使って何かをしようとしていますね。
.
ムオジネルは当分の間、国内で争いが続きそうなので、やっとブリューヌに平和が来るのでしょうか。
ヴァレンティナがジスタートで何らかの問題を引き起こすのでしょうか?
仲良くなったように見えたフィグネリアはヴァレンティナに加勢するのかな?
ティグルに対するミラとソフィーの行動にも注目ですね。
ミラはソフィーのくれたチャンスを活かす事ができるのでしょうか?
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レーベル:MF文庫J
発行日:2016/3/31
著者:川口士
イラスト:片桐雛太
ISBN:978-4-04-068180-1
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AmazonLink: 魔弾の王と戦姫(ヴァナディース) (14) (MF文庫J)
迎え撃つブリューヌ軍の総指揮官にティグルが任命されました。
ティグルは味方を2つに分ける事にしました。
これには味方の指揮官たちも驚いていました。
ティグルは自身が2万の別動隊を率いて王都を立ち敵の指揮官であるクレイシュを狙う事にしました。
連れて行く指揮官と王都に残り防衛戦を行う指揮官を指名しました。
別動隊にはエレンとブルレック伯爵が指名されました。
エレンは突破力を期待されています。
ブルレックはこれから向かう西方の地理に明るい事が指名理由でした。
王都に残るのはマスハス、ミラ、リム、ルーリック、オリビエでした。
ミラは攻城戦での守りに適した能力を持っているので王都に残る事になりました。
リムとルーリックは王都に残していくジスタート兵をまとめる為にエレンとは別行動になりました。
ティグルは王都を離れる前にマスハスの元に相談に行きました。
今回の戦は生きて帰ってこられるか分からない状況だったのでティッタの今後をマスハスにお願いする目的がありました。
しかしマスハスはティグルの意図していたティッタの後見人になって欲しいとの考えとは別の方向からの解決策を示唆してきました。
マスハスはティグルにティッタの事をどう思っているのか問いますよ。
ティグルはティッタの事を好きだと白状しますが、他にも好きな娘がいるとも言いました。
マスハスは愛妾にしては言ってたね。
ティグルは領主なので世継ぎは必要なので好きになった娘と結ばれればいいってものでもないんだよね。
マスハスも領主なのでティグルに愛妾を持つことを推奨しているふうでもあったぞ。
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ジスタートに戻ったヴァレンティナは途中でレグニーツァに新たな戦姫が誕生したとの知らせを受けました。
ヴァレンティナはフォグネリア=アルシャーヴィンに使者を送り会談を申し入れます。
ヴァレンティナからの申し出を受けたフィグネリアは同じ日にエリザヴェータ=フォミナとの会談が行われるので別な日にしてねと返答を返します。
ヴァレンティナはエリザヴェータが承諾すれば一緒に会談を行いたいと言ってきました。
エリザヴェータが認めたので3人の戦姫が揃う事になりました。
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新たに戦姫となったフィグネリアは名君でした。
彼女は先代のサーシャが行っていた統治を大きく変える事はしませんでした。
現状に合わなくなってきた部分だけを調整したそうです。
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フィグネリアはエリザヴェータとヴァレンティナに率直な意見を求めました。
自分の印象はどうだと聞いてきます。
エリザヴェータとヴァレンティナの返答からどちらも有能な人物なのだなと判断していました。
ヴァレンティナはフィグネリアの問いに答えるのですが、フィグネリアにヴァレンティナの事をどう思うかと問いました。
フィグネリアはヴァレンティナの事を面の皮が厚いと評してますよ。
見事な観察眼ですね、ヴァレンティナは確かに面の皮が厚いよな!!
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フィグネリアはエリザヴェータとヴァレンティナに自分が竜具に選ばれた理由を思い当たるかと聞いていました。
フォグネリアなりに答えを持っているのですがイマイチ納得ができていなかったので先輩戦姫に意見を求めました。
二人は竜具は己の目的を叶える為に現れたと言っていました。
まるで性格の違うヴァレンティナとエリザヴェータが概ね同じ答えをした事でフィグネリアは納得ができたようです。
彼女も同じような答えに行きついていました。
フィグネリアはヴァレンティナとエリザヴェータを食事に誘いました。
二人は快諾して仲良く食事をしたようです。
この3人は意外と仲良くやっていきそうです。
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ティグルがティッタを呼び出して彼女に重大な告白を行いました。
ティグルはティッタに愛妾になって欲しいとお願いしますよ。
他にも好きな娘がいると正直に伝えていました。
ティッタは泣き出しますよ、しかもティグルの二股に怒っている訳だはありませんでした。
ティッタは随分と前からティグルの事が好きだったので彼の恋人的存在になれたらなーと思っていました。
しかし立場が違い過ぎるのでティグルの傍に居られるだけで満足だと自分を納得させていたようです、健気ですね。
そこにティグルから愛している発言をされて、嬉しくて泣いてしまったようです、可愛い!!
ティッタはティグルの申し出を快諾したね、ティッタは幸せそうでした、良かったね。
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ティグルはエレンにティッタを愛妾にしたと告げます。
ティグルは自分がどうしょうもない女好きだと自覚したようですよ。
エレンは愛妾がティッタならば問題ないと認めてました。
エレン自身がティグルに愛妾を持つようにと命じたので咎めるような事はしませんでした。
エレンは男気があるよなー。
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ティグルが別動隊を率いて王都を出発しました。
数日を置いてムオジネルの本体が王都に現れました。
大軍なので王都を包囲する陣形を敷きます。
ブリューヌ軍は王都の城壁の周りに堀を掘っていました。
ムオジネル軍は堀を埋める作業から始めました。
大軍なので作業中にブリューヌの攻撃で死傷者が出る事を厭わない作戦を取ってきました。
最初こそブリューヌ軍が優位でしたが攻城戦が長引くにつれてブリューヌ軍に疲れが見え始めます。
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別動隊を率いるティグルは南下してセヴェラック砦を包囲しているムオジネル軍の攻略に向かいました。
ティグルは率いる2万の軍勢のうち8000を率いて姿を現しました。
これは陽動でした。
セヴェラック砦を包囲しているアヴシャール将軍はこれに乗ってしまいました。
ティグルたちを討ち取ろうとして動き出しました。
戦闘が始まり後から現れたティグルの隠していた部隊に挟撃される事になりました。
砦に引きこもっていたセヴェラック騎士団まで出てきてしまい倒される事になりました。
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砦を守っていたコーヴァンはティグルに文句を言ってきましたよ。
コーヴァンは砦に籠る事で王都に進軍するムオジネル軍を足止めして王都に貢献しようと考えて命令無視をしていました。
レギン王女は砦を捨てて王都に集まるように命じたんだよね。
このコーヴァンの理不尽な物言いにエレンが怒りましたよ。
エレンの剣幕でコーヴァンは己の非に気がついたようですね、協力的になりました。
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ティグルには別動隊がムオジネルの補給線を絶とうとしていると敵に思わせる必要がありました。
これを実現する為にコーヴァンが大きな貢献をする事になりました。
かれは配下の騎士団を率いてムオジネル軍に占領された港町に停泊している船を焼くことにしました。
彼の取った作戦が大胆でした。
筏を作って海上から接近して船を焼きました。
王都と港町の間にある砦を包囲していたムオジネル軍は南下して港町に向かう事になりました。
ムオジネル軍が南下してくれたのでティグルたちは後方を心配する事なく王都を包囲しているクレイシュの元に向かう事ができるようになりました。
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王都での攻城戦はムオジネル側が優位に進めていました。
ムオジネル軍は夜になると城壁の周囲を太鼓を叩いて周回するようになりました。
これは王都に籠って抵抗を続けるブリューヌ軍に安眠させないようにとの意図がありました。
このイヤガラセ攻撃が効果的でしたブリューヌ軍は満足な睡眠が取れずに疲弊していきました。
開戦当初にクレイシュは45日間で王都を陥落させると言ったものでした。
それが早まりそうな情勢でした。
追い詰められているブリューヌ軍はレギン王女が毎日城壁に現れて士気を高めることで気力で抵抗を続ける状況でした。
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ミラから手紙でブリューヌに向かう事を知らされたソフィーヤ=オベルタスがアニエスに来ていました。
そこをブリューヌ王都に向かい急ぐムオジネル軍の一団と遭遇しました。
この集団をソフィーは襲撃して倒します。
アニエスはジスタート領になっているので当然の措置でした。
ソフィーは倒したムオジネル兵から重要な意味のある書簡を入手しました。
ソフィーはムオジネル語が読めた事が幸いしました。
その内容がとても重要なものでした。
ムオジネルの国王が病床に伏したとありました。
ソフィーはブリューヌに向かう事にしました。
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ムオジネル軍が王都を包囲して40日が経過しました。
ブリューヌ軍には遠距離攻撃に使う矢と落石をして敵を追い落とす石が枯渇しました。
梯子を掛けて城壁を登っているムオジネル兵を盾で押し返すから切り倒す事しかできなくなっていました。
レギン王子も城壁に姿を現して兵を鼓舞していました。
いよいよ王都が陥落するのかと思われたときに待望の援軍がやってきました。
レギン王女がムオジネル軍の背後に出現したティグルの率いる別動隊の姿を見つけました。
「ティグル・・・!」
レギン嬉しそうです。
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ティグルとエレンはクレイシュの本陣を目指して突撃を慣行しました。
エレンが敵兵を蹴散らしながらティグルを守ります。
ティグルは弓矢で敵の指揮官を射倒していきました。
ティグルたちの突進力が凄まじく指揮官を失ったムオジネルの小集団はブリューヌ軍に飲み込まれていきます。
しかしクレイシュは名将でした。
ティグルたちが押し込んで近づくと同じ距離だけ離れる事で距離を一定に保っていました。
攻めても攻めてもクレイシュとの距離が縮まりませんでした。
クレイシュは400アンシルの距離を保っていました。
人間が矢を届かせる事が可能な最大距離は300アンシルといわれています。
安全圏に身を置く事でティグルに射殺される事を防ぎながら前線で指揮をとる算段でした。
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ティグルとエレンの突進を止める者が現れました。
ティグルが記憶を失ってウルスになっていた時に一緒に旅をしたダーマードでした。
ティグルは彼の登場に驚いてます。
ダーマードは偵察を行ったときにエレンの凄まじい戦闘能力を目撃していたので彼女への対策を用意していました。
特殊な薬を飲んで己の筋力を強化していました。
凄まじい剛力を発揮してエレンと互角に斬り合っていました。
エレンは若干押されていましたが最後は持っている剣の差が勝敗を分けました。
アリファールと何度となく打ち合っていたダーマードの使う大剣は折れてしまいました。
エレンに斬られてダーマードは落馬していきました。
この時点でダーマードの生死は不明でした。
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一向にクレイシュとの距離が縮まらないのでティグルはもう駄目かもと諦めそうになっていました。
ここでティグルは己の最大飛距離が本当に300アンシルなのかと考え始めます。
ルーリックは己の飛距離を伸ばす事に成功していました。
ティグルは400アンシル先に居るクレイシュを狙い矢を撃ち始めました。
何度か矢を撃っていると徐々に着弾地点がクレイシュに近づいて行きますよ。
クレイシュもティグルが自分を狙ってきている事に気がつきましたがまさか届くまいと最初は思っていましたよ。
しかしクレイシュは嫌な予感を覚えました、まさか届くのか?と疑問に思い始めます。
疑問を持った事が彼にとっては幸いでした。
矢が届くかもしれないと予想できていたのでティグルの矢を避ける事ができました。
クレイシュを狙ったティグルの矢は彼のこめかみを掠めました。
クレイシュの被弾を知った側近たちが彼の前で盾になりました。
ティグルの矢が数人を射倒しました。
側近たちは400アンシル先の目標に矢を当てるティグルの事を怪魔(マルテイカ)と呼んで恐れていました。
ティグルの矢がクレイシュの胸元に突き刺さりました。
クレイシュは気を失いました。
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クレイシュが気を失ったのでムオジネル軍は体制を整える為に一旦後退しました。
ブリューヌ軍は危機一髪のところで王都陥落を阻止しました。
ティグルの率いていた別動隊は疲弊していたので逃走する余力はなかったのですが、ここにソフィーの率いるポリーシャ軍が現れて加勢してくれました。
彼女たちのお陰でティグルたち別動隊は逃げ切る事ができました。
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気絶していたクレイシュは天幕で目覚めました。
クレイシュは丸1日眠っていたと知らされます。
それから今後の王都攻略方法を考えますが急報が届きました。
ムオジネル国王が亡くなったとの報告がもたらされました。
クレイシュは一瞬だけブリューヌ攻略を続けるかムオジネルに戻るか悩みます。
クレイシュは撤退する事にしました。
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ムオジネル国王はクレイシュの兄だったのですが彼の子供はまだ幼少なんだよ。
最も年長な第一王子でさえ12歳です。
子供が4人いるのですが、それぞれの後見人になり貴族たちが王位を争う事になりそうです。
クレイシュもうかうかしてはいられなくなりました。
絶大なる戦功をあげているクレイシュを邪魔に感じる貴族も多いそうです。
国内が荒れる事を予感したクレイシュは国に帰る事にしました。
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ムオジネル軍が撤退したと確認できてから、ティグルは王都を守っていたミラたちと再会しました。
お互いボロボロでしたが無事でよかったと再会を喜びました。
援軍に来てくれたソフィーとも再会を果たしました。
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ソフィーはティグルに抱き着いてきましたよ。
ソフィーの豊かね胸がティグルに押し付けられていました。
ティグル羨ましいぞ!!
ソフィーはこれはお祝いよと言ってますね、ティグルが無事だったことに対するお祝いのようです。
見ていたエレンとミラは不機嫌そうにしていましたが、ソフィーはエレンとミラも抱きしめました。
二人にも生き残れたお祝いをしているようです。
エレンとミラが照れてますよ。
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ソフィーはムオジネル軍が撤退した理由をティグルに教えました。
彼女が入手したムオジネル国王が病床に伏したとの書簡を読んだ事を伝えました。
ティグルは今回もクレイシュが引いてくれたので負けなかっただけだと口惜しそうでした。
エレンが王都を守れたのでこれは勝利だとティグルに言ってますね。
ティグルも考えを改めて勝利を祝う気分になったようです。
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レギン王女に謁見したときにこの事を伝えました。
彼女がムオジネルの内情を調べてくれる事になりました。
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戦後処理で忙しい王都でソフィーとミラは比較的暇でした。
二人で話す機会が増えます。
ここでソフィーがミラにエレンとティグルに関係の変化があったのかとミラに問いました。
隠し事は無駄だと悟ったミラはエレンとティグルが結ばれた事を伝えました。
ソフィーは「あらあらまあ」と驚いた様子です。
ミラはソフィーにエレンとティグルが公式に結ばれる事は可能なのかと疑問を呈します。
ソフィーは不可能じゃないと言ってますが、ジスタート貴族からの反発が大きそうです。
ソフィーはミラはどうするのかと問いかけてきました。
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ミラはティグルと結ばれる事は考えられないと言ってますがソフィーは異を唱えますね。
ミラは愛が無ければ結ばれても意味が無いと言ってますがソフィーは結ばれてから愛を育む事も可能ではと言ってました。
ソフィーはミラにチャンスをくれますよ。
ミラが先にティグルに告白する事を認めました。
ソフィーはミラが告白するのを待つ事にしましたよ。
ソフィーはミラの姉の様ですね。
ミラはティグルに思いを告げる事ができるのでしょうか?
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エレンとの戦いに負けたダーマードは生きていました。
彼は落馬したあとブリューヌ兵の馬にしがみついて生き残ったそうです。
そして捕虜となりました。
当初はムオジネル兵なので殺そうとの意見が出ましたが、エレンが自分が倒した敵なので自分の捕虜にすると宣言しました。
そしてエレンがダーマードをティグルに譲渡したことでダーマードはティグルの捕虜となりました。
王宮の一室に軟禁される事になりました。
ティグルとダーマードは話し合ってますね。
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ダーマードはどうすれば解放してくれると問いました。
ティグルはこれに対して法外な保釈金を要求したようです、これって且つてティグルがエレンにやられた事ですね。
ダーマードはティグルに楽しんでいるだろと問いますね。
ティグルはダーマードを揶揄って楽しんでいると認めますね。
この二人の関係も面白いですね、敵だったのですが、互いに憎しみは抱いていない様子です。
ダーマードはティグルに仕事の斡旋をお願いしていました。
彼は働いて保釈金を工面するつもりですね。
ダーマードはどこまでも前向きですね。
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ジスタート王国の王都シレジアでヴァレンティナが暗躍していました。
王都に留まっている事を悟られない為に別人名義で宿を取っています。
宿泊費が高いのですが身元の詮索を一切しない宿でした。
怪し過ぎますね。
ヴァレンティナは人目を避ける為に夜になってから行動していました、徹底してますね。
彼女の向かったのはジスタート国王ヴィクトールの息子ルスラン王子が幽閉されている小さな神殿でした。
ルスランは数年前に心を病んでしまい、ここに幽閉されていました。
ヴァレンティナはルスランの元に通い毎日、怪しげな薬を彼に飲ませていました。
効果があるらしく、ルスランが反応を示すようになっています。
ヴァレンティナは眠たくなって寝てしまったルスランを見下ろしてこう言いました。
「殿下、よい夢を。いずれ、ともに夢を見ましょう」と。
ヴァレンティナの瞳には野心が見えます。
彼女はルスランを使って何かをしようとしていますね。
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ムオジネルは当分の間、国内で争いが続きそうなので、やっとブリューヌに平和が来るのでしょうか。
ヴァレンティナがジスタートで何らかの問題を引き起こすのでしょうか?
仲良くなったように見えたフィグネリアはヴァレンティナに加勢するのかな?
ティグルに対するミラとソフィーの行動にも注目ですね。
ミラはソフィーのくれたチャンスを活かす事ができるのでしょうか?
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レーベル:MF文庫J
発行日:2016/3/31
著者:川口士
イラスト:片桐雛太
ISBN:978-4-04-068180-1
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成分 | 美少女 | ラッキースケベ | ハーレム | 恋愛 | 戦闘 | 作戦 |
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