ラノベの感想) 未踏召喚://ブラッドサイン 第8巻 (電撃文庫)


白き女王が倒された事で世界は混乱していました。
まあ、それだけ白き女王への信仰心が大きかったって事だね。
白き女王を倒した事で世界が平和になると思っていた恭介は思ぬ苦難に直面していました。
女王を倒す時に契約していたオリヴィアを依代にしたまま世界を廻り問題の解決に当たっていました。
オリヴィアは凄く不満が溜まっているようですよ。
恭介は嫌がる彼女を連れ回し仕事が終わったら遊んであげると約束していました。
しかし恭介は自宅に突着するとベッドで寝てしまいます。
可哀想なオリヴィアは膨れています。

白き女王を信奉していた各勢力は女王が死んだ事を認められず独自に行動を起こしていました。
新たな信仰を作り出して新たなる統治形態を作ろうとしていました。
それが真面な方法ならば良かったのですが恭介が邪魔に入らざろう得ない程酷いモノばかりでした。
白き女王の死は経済面にも大きな影響を与えていました。
緑娘藍(リュウ・ニャウラン)は株の投資に失敗して死にかけていました。
愛歌のマンションの風呂場に水死体のような有様で浮かんでいます。
勿論全裸だったようですが余りに酷い有様なのであんまりご褒美ショットには見えないね。
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世界の動きは恭介の予想を超えて悪い方向に進んでしまいました。
愛歌の実家であるトイドリーム社が新たな映像を作り勝てる戦争を始めようとしていました。
これを白銀資源戦争と呼んでいます。
恭介はオリヴィアを連れてそれの妨害に出向く事になります。
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トイドリーム社は戦争賛同動画をつくり世間の意識を操り戦争を始めようとしています。
東欧枢軸と呼ばれる仮想敵国を作り出して戦争を始める計画でした。
オリヴィアの故国であるF国が仮想敵国にされてしまう事が判明しました。
恭介はオリヴィアの願いを聞いてトイドリーム社の野望を打ち砕く為に動き始めます。
立ち直りの早い緑娘藍はトイドリーム社の仕掛けた戦争を使い一儲けする事を画策します。
恭介は彼女に装備を準備して貰いオリヴィアと共にトイドリーム社が映像を制作していると思われる豪華客船に向かいました。
豪華客船はミッシングプリンセス号と呼ばれています・・・これは愛歌の事だよね。
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豪華客船の中にVFXを駆使した撮影スタジオとスーパーコンピュータが搭載されていると思われていました。
システムアトランティスと呼ばれるスーパーコンピュータを破壊して動画の拡散を防ぐことが目的となります。
恭介は豪華客船の中を探索する事になりました。
探索中にオリヴィアの母親であるF国の女王シンセアリアに遭遇する事になりました。
彼女の護衛役で召喚師の女騎士レイチェルから恭介が咎められる事になってしまいます。
レイチェルは行動の結果が王家の為になる恭介が羨ましいようです。
彼女は女王の愛人も兼ねているようですよ。
恭介に辛辣な言葉を浴びせているレイチェルをシンセアリアが咎めています。
その時にベッドの中で可愛がってやるぞ的な事を言っていました。
恭介は間違って子供が出来てしまうと王位継承問題が噴出するので同性の愛人を持っているのか?と邪推しています。
シンセアリアの事だから意外と恭介の推理は当たっていそうです。
彼女は国家と結婚したと呼ばれている統治者ですからね。
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恭介とオリヴィアは水中から豪華客船に乗り込みました。
オリヴィアはスクール水着のような衣装を着ていました。
海水に濡れて冷えたようですね、おしっこを我慢している様子です。
オリヴィアが探索中に室内になるモノを動かした事で侵入がバレてしまいました。
恭介とオリヴィア、シンセアリアとレイチェルのペアが召喚儀礼を使いトイドリーム社の兵隊と戦う事になってしまいます。
この戦闘でシンセアリアが囮役を引き受けてくれたようです。
恭介は豪華客船の中にシステムアトランティスが存在しない事を掴みました。
豪華客船から海中に向けて大量の通信が行われている事が判明します。
恭介はシステムアトランティスが豪華客船の遥か下の海中を航行する潜水艦に搭載されていると考えました。
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オリヴィアを連れて緑娘藍に用意して貰った小型の潜水艇で潜水艦に乗り込む事になりました。
ここで恭介は常識外れな手段を使ってきました。
魚雷発射管を破壊して内部に乗り込む事になりました。
潜水艦は浸水が始まり短時間でシステムアトランティスを破壊しなければならなくなってしまいます。
潜水艦の乗組員は浸水が始まっているので恐慌状態になっていました。
恭介は乗組員を脅して潜水艦のどこにシステムアトランティスが搭載されているのか聞き出す事にします。
ここで恐ろしい事実を教えられる事になってしまいました。
苦労してここまで来たのに潜水艦にはシステムアトランティスは搭載されていないそうです。
潜水艦は中継装置としての機能しか持っていないそうです。
問題のシステムアトランティスは衛星軌道に打ち上げられているトイドリームop-01という宇宙ステーションに搭載されていすそうです。
潜水艦はシステムアトランティスの所在を隠すためのダミーを兼ねているそうです。
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潜水艦の中ではイリーガルのボスが待ち構えていました。
『戦争虐殺者』と呼ばれている少年Aがイリーガルのボスでした。
彼は特徴を消してどこにでもいる少年を演出しているようです。
彼は依代の文学少女風の少女を引き連れていました。
彼女は少年Aの幼馴染だそうです。
流石イリーガルのボスですね、幼馴染の少女に対して非情な改造を施していました。
体を改造して強化してあるみたいです。
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恭介と少年Aはこれまでにも何度か戦った事があるようです。
今度こそ決着を付けようと死闘がはじまりました。
少年Aはシステムアトランティスを守る事を目的としているようです。
潜水艦の中で恭介の予想を超える大惨事が発生してしまいました。
恭介を助ける為に白き女王を殺した『色彩なき童女』が異界から出てきてしまいました。
彼女は恭介の事を「にーさま」と呼んでいます。
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恭介とオリヴィアは恐怖に震える事になっています。
色彩なき童女は誰かが召喚したわけではありません。
依代が誰なのかも分からない状態です。
彼女は恭介の事を助けようとしているのですが制御が効かないので恭介にも死の危険が迫ってきています。
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恭介は色彩なき童女を上手く誘導して少年Aを吹き飛ばして彼の攻撃から逃れています。
潜水艦に搭載されているミサイルに張り付いて宇宙ステーション・トイドリームopー01に乗り込む事になりました。
恭介はオリヴィアと二人だけで宇宙ステーションに乗り込めたと思ったのですが少年Aと彼の依代が付いてきてしまいました。
恭介とオリヴィアは召喚に使う人工霊場の中に入り宇宙空間を渡り切ったようです。
少年Aは人工霊場の外に居たようです。
依代の少女が己に付いている翼を使い少年Aを守っていたようですが無理がありました。
少年Aは気絶してしまいました。
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気絶している少年Aに対して依代の少女が復讐を果たす事になります。
彼女は自分を改造した少年Aを恨んでいたそうです。
彼の依代になり安全を確保した上で復讐する機会を狙っていたそうですよ。
少女は恭介の見ている目の前で少年Aに口づけして毒を流し込み毒殺してしまいました。
不殺を貫く恭介が止める間もありませんでした。
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恭介はオリヴィアを連れて当初の目的だったシステムアトランティスの破壊を始めます。
システムアトランティスの破壊に成功してF国を救えたと喜んだのですが世界は恭介の予想を超えて混乱しているようです。
白銀資源戦争の実働部隊である展開中のアメリカ軍が軍事行動を始めてしまいました。
オリヴィアはF国が蹂躙されてしまうと焦っています。
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そこに色彩なき童女が出現してしまいます。
恭介は色彩なき童女をコントロールできるか確かめる為に簡単な命令を出しています。
お座り、お手、などと命じると色彩なき童女は命令通りに動いてくれます。
オリヴィアが恭介の声を真似て命令を出したのですが、色彩なき童女は言う事を聞いてくれませんでした。
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ここで恭介は少年Aが生きている事に気が付きます。
色彩なき童女は恭介を守ろうとしているので自分に敵対する存在が居る事を察します。
少年Aは死んだふりをして恭介の隙を突こうとしていました。
恭介は色彩なき童女を少年Aに押し付けてF国に向かう事にします。
恭介は宇宙ステーション・トイドリームop-01をF国に落下させる事でF国に向かう事にします。
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恭介とオリヴィアが正攻法で白銀資源戦争を止めようとしている間、愛歌はトイドリーム家の家族間ネットワークを使い戦争を止めようとしていました。
愛歌が飛ばしたメッセージを見たトイドリーム社を操っていると思われる白髪の老人は彼女の事を認識できなかったようです。
白銀資源戦争が自分の手を離れて独り歩きを始めてしまったと理解した会長は愛歌の言葉を受けて後悔しているようでした。
愛歌はガバメントの権力を駆使して白銀資源戦争を阻止しようと動き出しました。
戦争を止める為に戦争を始めるようです。
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オリヴィアとシンセアリアは国民に愛されているようです。
F国は国民皆兵性を取っているので彼女たちの帰る場所を守る為に国民は武器を取って立ち上がります。
オリヴィアは国民がアメリカ軍に蹂躙されてしまうと心配していましたがそうはなりませんでした。
アメリカ軍は勝てる戦争をしているので敵国の国民を虐殺する事を好みませんでした。
味方の損害を最小にしてF国を支配下に置こうと考えていました。
F国のインフラを破壊して抵抗力を奪う計画を建てていました。
そこが恭介が付け入る隙となりました。
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宇宙ステーションが空から降ってきてアメリカ軍は混乱状態に陥ってしまいます。
恭介とオリヴィアは召喚儀礼を使い戦闘を始めます。
召喚師と依代は一般人が直接視認しないと存在が消えます。
このルールを上手く使いアメリカ軍に混乱を起こす事に成功しました。
召喚儀礼で使う人工霊場に入っている恭介とオリヴィアには通常兵器は効果がありません。
恭介は反則とも思える一歩的な蹂躙を開始しました。
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アメリカ軍は二つの大部隊に分かれていたので攻撃を受けていない部隊が戦況を観測していました。
観測結果に恭介とオリヴィアは含まれていないので混乱した自軍が暴走している様に見えていました。
困ってしまったのは攻撃を受けていない部隊の司令官でした。
自分たちも混乱してしまったと思われては自分のキャリアが台無しになると判断した彼は撤退する事を決めました。
暴走しているとしか見えない部隊を救出しつつ撤退する事になりました。
彼が恐れたのは本国のお茶の間でテレビを見ている一般大衆でした。
味方に多くの被害を出すと自分が作戦失敗の責任を取らされると怖れたようです。
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恭介とオリヴィアの側にも問題が発生していました。
彼らは最後のインセンスグレネードを使い人工霊場を作り出していました。
チェインが切れてしまうと無敵状態が解除されてしまいます。
一方の部隊を片づけた恭介は着陸できなくて低空飛行をしている輸送機を足場にして人工霊場を展開して残った部隊に向かいました。
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恭介は事前にビョンデッタを雇っていたようです。
インセンスグレネードが足りなくなる事を見越して彼女を使って新たなインセンスグレネードを作らせる計画を展開していました。
ビョンデッタがアメリカ軍に雇われていた『ガバメント』アワード501『完全勝利』の前に現れます。
召喚士のマックス=レイヤードを倒してから依代のエリ=スライドに交渉を迫っています。
ビョンデッタはエリに新たなインセンスグレネードを作らせる事に成功して恭介を助けに向かいました。
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恭介は自分の作戦が上手くいっていると確信していました。
残りのアメリカ軍も無力化しつつある状況でした。
そこに色彩なき童女が到着してしまいます。
人工霊場が切れかけて大ピンチになりますがビョンデッタが間に合いました。
ビョンデッタがエリに作らせたのは色彩なき童女にも破壊されない人工霊場を発生させるインセンスグレネードだったようです。
恭介は色彩なき童女との決着を付けるつもりです。
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恭介は大三角と呼ばれる未踏級を始めとする未踏級を次々と呼び出して対抗しました。
しかし色彩なき童女の圧倒的な力の前では無力でした。
白き女王を呼び出せば良いだろう?と誰もが思ったのですが恭介は最後まで白き女王に頼ろうとしませんでした。
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恭介は色彩なき童女に向かって彼女を助けると言いますが色彩なき童女はそれを断ります。
恭介は白き女王を倒す為に生み出した色彩なき童女が歪んでしまった事に責任を感じているようです。
色彩なき童女は恭介を助ける事だけが存在理由のようです。
自分を助ける事が恭介の枷となるならば助けは望まないと言っています。
恭介は最悪の中の最悪が起こってしまったと思ったようです。
彼は決定的な一言を言ってしまいました。
「だったら、僕が自分でやる。ルールに違反しようが魂が腐り果てようが、僕があなたをたすけてやるッッッ!!!!!!」
不味いです、とても不味いです。
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この一言を聞いて嫉妬に狂った白き女王が出てきてしまいました
「ずるい・・・」
「ずるい・・・」
「わたくしの時は、そのような事は言ってくれなかったのに・・・ッッッ!!!!!!」
白き女王は色彩なき童女の依代をしていたようですよ。
色彩なき童女の胸元が開いて中から白き女王が出てきてしまいます。
怒りマックスな白き女王の右腕が恭介の心臓に突き刺さりました。
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恭介を殺してしまったと思っている白き女王は狂乱状態になっています。
泣き叫んでいるようですが、彼女の前に恭介を抱えたお姉さんが出てきました。
彼女は女王の箱庭で死んだと思われていた信楽真沙美でした。
ビョンデッタが驚いていますね。
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真沙美は『教授御前』とか『フリーダム』アワード3000『世界の果て』と呼ばれています。
『ガバメント』『イリーガル』『フリーダム』それぞれ1000ずつ割り振られたアワードを全て蒐集した存在です。
アワードが1000を超えた者は現世と異界の所属を入れ替えられるそうです。
彼女は所属を異界に入れ替えて女王の箱庭の壊滅から逃げたそうですよ。
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真沙美は白き女王にダメ出しをしています。
彼女は白き女王が恭介に素直に「助けて」と言えなかったのが間違いだ、と指摘しています。
真沙美が女王の心情を分析していますね。
白き女王は恥ずかしくて素直になれなかったようです。
白き女王は羞恥に震えて怒鳴っているようです。
「今すぐっ、黙れェェェええええ!!!!!」
凄く可愛い反応を示していますね。
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真沙美の所見では恭介は朴念仁だそうですよ。
最後に白き女王にエールを送っています。
《大丈夫、いつの時代も恋する乙女は最強です。あなたさえその気になれば、こんなのはハードルにもなりませんから☆》
今までの恐ろし過ぎな体験があるので白き女王がデレデレになって迫ってきても怖いモノがあるよね。
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恭介が気が付きます。
彼は真沙美に助けられたと認識して、やるべき事を再確認する事になります。
恭介は真沙美に向かって、白き女王との決着を着ける、色彩なき童女を助け出す、と宣言しました。
しかし不正解だったようです。
《全然違うわばかもん、誰が望んだそんな事》と怒鳴られてしまいました。
真沙美は恭介にゲンコツを落としているので先生と生徒って関係に変化は無いようです。
ゲンコツが当たっているので真沙美に実体はあるよだね。
恭介には正しい行動が思いつけるのでしょうか?
何となく無理っぽく思えるよね。
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白き女王がどんな行動に出てくるのかも気になります。
色彩なき童女は頑ななようですので彼女の同行にも注目ですね。
恭介が困った状況に陥ると自動的に出てくる事になるのでしょうか?
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オリヴィアがスクール水着で体を張ったのですが、真沙美に美味しいところを持っていかれた印象です。
F国は救えたようですので、それでも良かったのかな?
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レーベル:電撃文庫
発行日:2018/2/10
著者:鎌池和馬
イラスト:依河和希
ISBN:978-4-04-893678-1
雰囲気:白き女王が居ない世界、後始末、F国の為に、色彩なき童女の行動原理、美人先生の再登場
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成分美少女戦闘エロコスラッキースケベハーレム巨乳並乳貧乳
評価AAAAAAAAAACBCA
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