ラノベの感想) へヴィーオブジェクト 欺瞞迷彩クウェン子ちゃん (電撃文庫)

概略:
ウッドストックと云う武器商人を追う事になりました。クウェンサーはヘイヴィアと分断されて問題の解決に当たる事になります。正体を欺瞞する為に封印していたメイド姿を晒す事になってしまいます。且つてモニカと共に研究したクウェン子ちゃんとなり武器商人に挑む事になりました。クウェン子ちゃんの評判は凄まじく世界中から注目される事になってしまいます。共同作戦で再会したおほほまでクウェン子ちゃんをライバル視していました。一番不味いのはヘイヴィアがクウェン子ちゃんに異常な興味を持ってしまった事です。彼は自分家でクウェン子ちゃんを雇いたいと考え始めています。

レーベル:電撃文庫
発行日:2018/12/7
著者:鎌池和馬
イラスト:凪良
ISBN:978-4-04-912207-7
雰囲気:ゲロ爆弾、独立阻止、美少女、女武器商人、白バニー、砂漠、生首配達、露見
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フローレイティアさんが狙撃銃で訓練をしていると大佐が話しかけてきました。
二人は親しいようですね。
大佐はフローレイティアの事を孫娘の様に感じているようです。
大佐が厄介な仕事を押し付けてきました。
犯罪組織に誘拐されたパンダを取り戻して欲しいと言っています。
フローレイティアさんは呆れてしまったようですね。
しかし大佐には逆らえないらしく出撃する事になりました。
部下思いの彼女は作戦行動の全てを自分たちだけに任せて欲しいと言っています。
裏で勝手に動かれて見捨てられる事を防ぎたかったようですね。
大佐は階級社会である正統王国内で部下の為に行動するフローレイティアの事を眩しく感じているようです。
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潜入した先は住民投票によって独立を勝ち取ろうとしている地域でした。
東欧トランシルバニアにある観光地で他の地域との稼ぎの差が嫌になったようです。
自分たちだけの稼ぎで4大勢力の中でもやっていけると思ってしまったようです。
住民投票は世界でも大注目のイベントらしく戦場アイドルレポーターのモニカが取材に来ていました。
クウェンサーはモニカとの再会を避ける為に小さくなっていました。
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クウェンサーたちはパンダを確保しようと敵のアジトに乗り込みました。
そこで予想外のモノを発見してしまいました。
攫われたのはパンダではなく小熊でした。
お姫様は子熊が気に入ったようです、楽しそうにミルクを与えていました。
それだけならば問題無かったと言えるのですが武器商人からオブジェクトのパーツを購入して建造した可能性が出てきました。
独立派がオブジェクトを持っていると支配者層のオブジェクトとぶつかる事になってしまいます。
クウェンサーたちは独立宣言が行われるのを防ぐ事になりました。
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作戦目標はオブジェクトを破壊するまでの間、独立宣言を行わせない事です。
クウェンサーは独立宣言の阻止、ヘイヴィアはオブジェクトの破壊に向かいました。
しかしヘイヴィアたちとの交信が途絶えてしまいます。
健在なクウェンサーたちは独立宣言が行われるホテルに忍び込み邪魔をする事になります。
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取材に来ているテレビクルーを昏倒させ彼らの装備を奪います。
ここでモニカが使っているメイク道具を手に入れました。
これが伝説を呼び覚ます契機となります。
警備の目を欺きホテル内を移動する為に迷彩を施す事になりました。
ここでクウェンサーはホテルのメイドに化ける事にします。
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クウェンサーはメイクすると超絶美少女に変身するようです。
モニカにメイクを教えたのは彼のようですね。
伝説のメイドが降臨する事になりました。
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クウェンサーは独立派の責任者が独立宣言ができないようにゲロの匂いを作り出しました。
彼が安全国で通っていた学校の教師陣から作り方を学んだようです。
取材をしている取材陣はゲロを我慢して取材を続けていました。
独立派はテレビ中継を通して世界に独立を宣言したかったようです。
クウェンサーは全ての放送機器を破壊して映像や音声を残せない状況を作り出します。
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用意されていた独立派のオブジェクトは山の内部をくり抜いて建造されていたようです。
しかし山の周りに張り巡らされていたパイプが邪魔で出てくるときに潰れてしまったようです。
カメラの無い状況でクウェン子が出て行き彼らの企みが失敗した事を告げました。
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メイドに変装したクウェンサーの美少女ぶりは詰め掛けていた人々に衝撃を与えたようです。
SNSなどで謎のメイドとして話題になる事になってしまいました。
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独立派にオブジェクトを提供していた武器商人を追ってハワイに向かいました。
武器商人は4大勢力に個別に武器を供給しているようです。
クウェンサーたちは資本企業がサメの養殖を行っている施設を破壊する事になります。
資本企業のオブジェクトとお姫様のベイビーマグナムが戦う事になりました。
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事前に敵オブジェクトの性能を知らされていたのですが新しい機能を持っていました。
ヘイヴィアたちはフローレイティアの失態だと罵り彼女にバニースートでブリーフィングを行う事を要求しました。
戦場で襲われている時に言った文句だったので要求した兵士たちは忘れてしまいます。
しかし真面目なフローレイティアは自分の不手際に責任を感じてしまいやってくれる事になります。
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死にそうになっているヘイヴィアは伝説のメイドに会うまでは死ねないと言っています。
ヘイヴィアは伝説のメイドを自分の家に雇い入れたいそうです。
クウェンサーは正体がバレないかヒヤヒヤしていました。
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資本企業は海水に大量の酸素を吸収させる事で養殖場を作っていました。
クウェンサー達は海岸線にある研究所を急襲する事になりました。
そこでヒナ=リキュールボールという学生研究員と出会いました。
ヘイヴィアたちは殺戮者の様な凶暴性を示して破壊活動をしていたので怖がられてしまいます。
相対的に優しそうなクウェンサーはヒナに懐かれる事になってしまいました。
本来ならばヒナは途中で逃がすべきだったのですが彼女は付いてきてしまいます。
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クウェンサーたちは武器商人が居ると思われる建物に侵入しました。
ここでクウェンサーとヒナはヘイヴィア達と分断されてしまいます。
クウェンサーの前に武器商人が現れました。
彼女は裸の上にリボンを巻いていて背中に2枚の羽を生やした美女でした。
ナイスボディの美女はドーラ=ブルーハワイと名乗ります。
彼女は、クウェンサーが彼女が開発した武器の秘密に気付きそうだと警戒していました。
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背中の周辺に浮いている羽を飛ばして攻撃してきました。
彼女の開発した武器は匂いを使ってコントロールしているようです。
クウェンサーはドーラが使っている羽の秘密を解き明かして彼女を倒しました。
時限式に設定したハンドアックスを投げつけて彼女の胸に大穴をあけています。
クウェンサーも容赦しなくなっていますね。
ドーラはヒナと同じ苦学生でした。
資本企業では奨学金を貰っている学生には足に鉄球を付けるようですよ。
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クウェンサーが敵オブジェクトの設計図を入手して弱点を特定しました。
敵オブジェクトの下で水蒸気爆発を起こして動きを阻害しました。
お姫様が敵オブジェクトを撃ち抜き勝敗が決しました。
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敵オブジェクトを改装した武器商人を追い詰める事になります。
ウッドストックと呼ばれる犯罪組織です。
4大勢力が結集してウッドストックを包囲殲滅する共同作戦が行われる事になりました。
この作戦のブリーフィング時にフローレイティアがバニースーツで現れました。
彼女は白バニーになっています。
彼女は前回の作戦での失態を償う為に要求に応じただけなのですが要求した側はそれを忘れていました。
彼女の奇行について憶測が流れます。
クウェンサーは想像妊娠したのか?と酷い事を言っています。
ヘイヴィアはバニーの色は下着に通ずる法則を持ち出し似合わないと言っています。
ケバケバ爆乳ちゃんとか言ってますね・・・
うーん、赤、黒、紫あたりが似合いそうではあるよね、勿論レースだよ。
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4大勢力による共同作戦「南十字の死神作戦」が実施される事になりました。
フローレイティアは敵オブジェクトにギャングスタ―との仮名を付けました。
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再会したラッシュのおほほから通信が入りました。
おほほはSNSで話題になっている伝説のメイドに危機感を抱いていました。
クウェンサーは嫌な汗をだらだら流しています。
バレたらまずい事になりそうですね。
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向かった先は高地にある砂漠地帯でした。
敵の設置した地雷を回避する為にシェパードのローザ(雌)を連れて行く事になります。
クウェンサーはローザと仲良くなっています。
ヘイヴィアはお姫様が嫉妬するので注意しろと苦言を呈しています。
流石にそれは心配し過ぎだと思うんだよね・・・彼女も犬に嫉妬はしないだろ。
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今回もクウェンサーはヘイヴィアとは別行動となりました。
砂漠を渡り武器商人の本拠地に潜入する事になります。
4大勢力の複数のオブジェクトに囲まれてギャングスタ―は苦戦を強いられる事が予想されました。
しかし彼らは予想外の方法で危機を回避しようとしてきました。
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ギャングスタ―の操縦士エリートから自分たちの技術を売りつけるとの交渉がもたらされました。
正統王国軍を指揮するフローレイティアは突っぱねますが他の勢力は違いました。
武器商人との交渉権を得ようと考えベイビーマグナムを破壊しようとしてきました。
お姫様は不利な状況に追い込まれてしまい回避行動に終始する事になります。
お姫様が破壊される前に敵のボスを拘束する必要が出てきました。
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クウェンサーはまたしてもメイドに変装して敵のボスが居る建物に忍び込む事になります。
クウェンサーのメイドぶりが露見しないのには理由がありました。
彼は男女差が現れる手を握らせたりは絶対にしません。
クウェンサーは細部に注意してメイドを演じていました。
メイドのクウェン子になると彼は強気になるようです。
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忍び込んだ本拠地をメイドの振りをして動き回っています。
執務室で敵のボス、グリノフ=クォーターデッキを拘束する事に成功しました。
ローザを先に部屋に入れてグリノフを押し倒させます。
そこに電気ショックを浴びせて行動不能に追い込みました。
グリノフはクウェンサーに侵入された時点で負けを認めたようですね。
首を切り自殺を図りました。
クウェンサーは止血してから彼を拘束しました。
傷が浅かったようでグリノフは生きていました。
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クウェンサーは執務室を探しギャングスタ―の弱点を探します。
ウッドストックは全ての作戦の決済にグリノフの承認が必要です。
クウェンサーはグリノフを正統王国軍の基地まで連れて行く事にしました。
自動運転の車を奪いグリノフを連れ出す事になりました。
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オブジェクト同士が激突している戦場を抜ける必要がありました。
クウェンサーは共通チャンネルに向けてグリノフを拘束した事を告げます。
それからグリノフの承認が無ければウッドストックとの交渉は無効になるとも告げます。
更にこの戦闘が経費に見合うものにはならないと告げました。
赤字になると知った4大勢力は戦闘目的の修正を図る事になりました。
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共通チャンネルに姿を晒したクウェンサーの姿を見たおほほは信じられないようです。
声紋分析では伝説のメイドがクウェンサーであると示しています。
彼女は混乱していました。
おほほの指揮官レンディは伝説のメイドの事を「できる」と評価していました。
これはおほほには聞かれてはならない発言ですね。
クウェン子をライバル視しているので機嫌を損ねる可能性大です。
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グリノフがギャングスタ―のエリートに向けて自分を殺す様に命じました。
自分の存在を跡形もなく破壊すれば交渉を継続できると考えたようです。
しかしギャングスタ―の武器が散弾銃形式だったのでグリノフの頭部が残りました。
クウェンサーはグリノフの生首を抱えてフローレイティアの元に走る事になりました。
彼も逞しくなったよね、戦場慣れしたって事なのかな?
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撃破寸前のお姫様がクウェンサーを援護してくれます。
彼女は砂漠に砲撃を行い道を作ってくれました。
クウェンサーはお姫様の事を、イイ女過ぎるけど無茶し過ぎだ、と評していました。
お姫様はギャングスタ―の砲撃を浴びる事になりましたが被害を受けませんでした。
空中に飛び散った砂塵が散弾の威力を減衰させたようです。
ギャングスタ―の弱点を暴いたクウェンサーは技術を入手しても赤字になると訴えます。
4大勢力は方針転換してギャングスタ―を袋叩きにしました。
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戻って来たクウェンサーを見てフローレイティアは目を丸くしています。
彼のメイド姿に驚いているようです。
この段階でフローレイティアはクウェンサーが伝説のメイドクウェン子だったと理解しました。
ヘイヴィアたちが医務室に収容されていると聞かされます。
衛星兵の制服をリニューアルしたと聞いてクウェンサーは興味を持ったようです。
クウェン子の格好で医務室に向かおうとしています。
優しいフローレイティアはそれを止めていました。
彼女に止められてクウェンサーは自分がクウェン子に変装したままなのに気が付きました。
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過労死寸前のヘイヴィアたちはクウェン子だけが最後の希望だそうです。
伝説のメイド捜索隊が編成されそうになっているそうです。
正体が露見するとヘイヴィア達に袋叩きに遭うので秘密にして欲しいと懇願しています。
クウェンサーの弱みを握ったフローレイティアはカードの切り方が思い浮かばないようですね。
しかし絶大な効果を持つカードを入手したので色々と難題を要求してきそうですね。
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作戦行動中にフローレイティアは情報同盟の将校を狙撃しようとしていたようです。
レンディを狙っていたのだろうか?
クウェンサーに向かって、早く戦争を終わらせ過ぎよ、と文句を言っています。
4大勢力の上層部は今回の赤字分を取り戻す為に動き出すそうです。
4大勢力は今回捕まえたウッドストックの関係者を南極に作る4大勢力共同の刑務所に収監する予定です。
フローレイティアは東欧の森で誤射しまくった操縦士エリートと軍関係者をそこに収監するそうです。
彼らは不正に利益を得ようとしていたようですよ、不正に厳しいフローレイティアに露見したのが運の尽きですね・・・収監先で袋叩き確定なようです。
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今回クウェンサーは可能性として起こり得る自分の行く末を垣間見る事になりました。
裏技を使い階級社会の正統王国で地位を築く事を狙うクウェンサーは自分とグリノフを重ねています。
4大勢力の外に出ると危険度が増すようです。
しかし中に留まれば為政者の歯車として生きるしか無いようです。
フローレイティアに幻滅したと聞かれてどう感じているんだろうか。
悩めるクウェンサーにフローレイティアは立ち止まれば置いて行かれるだけだと言っています。
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成分美少女オブジェクト作戦戦闘ラッキースケベ
評価AAAAAAAAAAB
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