ラノベの感想) 掟上今日子の色見本
今日子さんが誘拐されてしまいます。犯人は今日子さんの観察日記を付けて彼女の情報を集めていました。誘拐の目的は今日子さんが解決した事件の解決手法を引き出す事にありました。今日子さんに近しい唯一の存在である住み込みの警備員、親切守が今日子さん奪還の為に頑張る事になります。頭脳労働を得意としない守が今日子さんの言葉を思い出しながら周囲の協力を得て事件解決に挑みます。今日子さん否定派の日怠井警部が意外なほど協力してくれます。監禁されている今日子さんが守を信じてある暗号を託す事になりました。
レーベル：講談社BOX
発行日：2018/1/17
著者：西尾維新
イラスト：VOFAN
ISBN：978-4-06-220875-8
雰囲気：誘拐、脅迫電話、上得意、ライバル、駆け引き、信頼度アップ
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今日子さんが誘拐されてしまいました。
誘拐犯は今日子さんの事を詳しく調べていて彼女の趣向を利用しました。
今日子さんが大ファンである小説家の作品に登場するクラッシックカーを利用しました。
休日で遊んでいた今日子さんは嬉しくて助手席に乗り込んでしまい眠らされたようです。
誘拐犯が女性だったので安心していた可能性が高いですね。
軽率な行動だったんじゃないか？と思います。
簡単に誘拐され過ぎだよね。
自分は事件を忘れるけど他の人は覚えているんだぞ。
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誘拐犯から置手紙探偵事務所に身代金を要求する電話が掛かってきました。
これを住み込みの警備員である親切守が受ける事になります。
１０億円の身代金を要求された守は金策を行う事になりました。
自分の事を低く見ている感があるのですが彼は優秀でした。
困った彼は今日子さんを良く知る人物に連絡を取る事にします。
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今日子さんの上得意の顧客である隠館厄介に連絡しています。
当初、守は厄介が誘拐犯なのではないか？と疑っていたようです。
しかし厄介は冤罪を掛けられて拘留されていました。
厄介から今日子さんならば隠し資金を用意してある可能性を指摘されます。
厄介から、今日子さんの寝室に入ると殺されるので入らない様に、とのアドバイスを受けています。
守は厄介から警察に届けるようにとの助言が貰いたかったようです。
まあ自分の行いたい行為に正当性を与える為の後押しが欲しかったようです。
しかし厄介は今日子さんなら自力で脱出するので守は時間稼ぎに徹しろとの助言をくれました。
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守は今日子さんが自分を雇い入れる時に発した言葉を思い出します。
今日子さんは自分の家の様に寛いで暮らして下さいと言っていました。
そこでシャワーを強調していた事を思い出します。
シャワーヘッドを捻ると防水仕様の紙にヒントが隠されていました。
ヒントに従い家探しを行い守は２億円を発見してしまいます。
守銭奴である今日子さんはお金を貯める事が得意な様ですね、羨ましいです。
しかし要求された１０億円には届いていません。
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犯人から再びの電話が掛かってきました。
そこで守は身代金の減額を要求しています。
これには犯人も驚いていました。
犯人は守るが短時間で２億円を用意した事に驚いたようです。
犯人は居場所を特定されない為に公衆電話で電話を掛けてきました。
犯罪に慣れていないようで小銭が電話機に落ちる音が守るに聞こえてしまいました。
警察には連絡するなと厳命されたのですが守は悩む事になります。
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守は探偵が誘拐された事実を公表する事で今日子さんの信用が落ちる事を危惧しています。
しかし警察内に今日子さんのファンが居る事を思い出しました。
今日子さんのファンに取り次いでもらう為に今日子さんをライバル視している日怠井警部に連絡する事にします。
守としては取り次いでもらうだけで良かったのですが日怠井警部が助力してくれる事になります。
普段は今日子さんに対して反対の立場を取っているのですが彼は今日子さんの評判が落ちないように事件化しませんでした。
秘密裏に協力してくれる事になります。
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守は今日子さんが持ち出した蔵書からクラッシックカーの存在を知りました。
所有者は３人しか居ない事が分かりました。
日怠井警部に連絡してナンバープレートからクラッシックカーの所有者を特定して貰いました。
個人情報をこっそり守に教えてしまう不良警官なんですが良い人だね。
彼も今日子さんのファンなんじゃないだろうか？
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誘拐犯は今日子さんと対峙する事になっています。
誘拐犯の目的は今日子さんが過去に解決した事件の解決方法を聞き出す事でした。
誘拐犯自信が事件について調べ上げていて今日子さんに問題集として渡しています。
それを今日子さんに解いてもらう事で解決方法を入手しようと考えたようです。
しかし今日子さんは寝落ちしていました。
まあこれは寝たふりだったんだけどね。
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誘拐犯は寝ている今日子さんを着替えさせて自分も一緒に誘拐された被害者を装う事にします。
目覚めた今日子さんは自分が着ている服のセンスに文句を言っています。
これは自分が選んだ服では無いので誰かが着替えさせた筈だと言っていました。
誘拐犯は今日子さんがファッションに煩い事も調べ上げていて渾身のコーディネートをしたつもりでした。
しかし６７点との評価を受けてしまい落ち込んでいます。
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一緒に誘拐された被害者を装う事にしたので今日子さんの拘束を解いてしまったのも不味かったです。
今日子さんに蹴り倒されて監禁部屋から逃げ出されてしまいます。
しかし今日子さんは誘拐犯の元から逃げ出す事はできませんでした。
彼女が監禁されていたのは洋上に停泊している船の上でした。
抜け目のない今日子さんは夜空に浮かぶ星の位置を確認していたようです。
これが脱出への第一歩となりました。
誘拐犯は最初から今日子さんとの駆け引きで負けていたようですね。
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誘拐犯は今日子さんを監禁部屋に戻し守に電話を掛ける事にします。
誘拐犯は最初から時間稼ぎが目的なので身代金を受け取る気はありません。
自分の素性がバレなければ一日で記憶がリセットされる今日子さんの特性を利用すれば誘拐事件は無かった事になると考えています。
電話に出た守は誘拐犯に向かって「高中たか子さんですね？」と問いかけてきました。
たか子は守に素性がバレてしまい焦っています。
今日子さんを誘拐するのに希少なクラッシックカーを利用したのが仇となりました。
所有者が少なかったからねー。
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守は今日子さんの無事を確認させて欲しいと要求してきました。
携帯電話をスピーカーモードにして守と今日子さんが会話する事になりました。
自分が無事である事を伝えた今日子さんは服を選んで届けて欲しいとお願いしてきました。
守にはクローゼットへのアクセス権があると言っています。
ファッショに疎い守は難解な色調の服を指定されて混乱しています。
色が分からないならば色見本を参考にしろと命じられています。
３時間後にたか子が置手紙探偵事務所に服を取りに行く事で話がまとまります。
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たか子は自分が今日子さんの指定した服を買いそろえて渡す事にします。
これで自分が捕まる可能性を消せたと思っていたようです。
しかし今日子さんの脱出作戦はたか子の予想を超えるものでした。
指定の品を買い揃えたたか子はコーディネートがダサイ事に気が付きます。
疑問を持ったのですが今日子さんの意図には気が付けませんでした。
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守はパソコンの中で色見本を発見しました。
それは現実世界で生地を撮影した代物でした。
色見本に従い指定された服をクローゼットから選び出した守もダサさに気が付きました。
ここで今日子さんに別の意図がある事に気が付いた守は優秀ですね。
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守は写真に記録されている位置情報を世界地図にプロットしました。
指定された３色の位置をプロットすると地図上に三角形ができあがりました。
場所を特定するなら１色で可能ではないか？との疑問から今日子さんが海上に囚われていると気が付きます。
後は特定した座標を日怠井警部に教えるだけでした。
日怠井警部が巡視艇を派遣してくれて今日子さんは救出される事になりました。
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船に戻ろうとしているたか子は巡視艇が自分の船に向かっている様子を眺める事になりました。
呆然としているたか子の背後から今日子さんが登場しました。
今日子さんはたか子に脱出成功の理由を教えています。
たか子が買ってきたダサイ服は部屋着として貰う事になりました。
今日子さんはたか子を逃がす事にしました。
お金にならない仕事はしない主義を貫いたようです。
たか子がいずれ事件を起こして自分に依頼が来ることを期待したみたいです。
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帰って来た今日子さんが守に抱き着いてきました！！
守は自分と今日子さんはそのような関係では無いと説明しています。
この辺りの誠実さが今日子さんに気に入られている理由でしょうかね？
守は今日子さんに昇級を要求するつもりでした。
しかし今日子さんからボーナス査定の話は聞かないと言われてしまいます。
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徹夜明けの守は眠る前に今日子さんに色見本の事を覚えている理由を聞く事にします。
今日子さんは自分の記憶がリセットされるのは７，８年前までだと教えます。
色見本は１０代の頃に作成したものなので覚えていたそうです。
今日子さんが１０代の頃に紛争地帯を含めて世界中を回っていた事を知り守は驚いています。
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写真には日付情報も付与されています。
守は今日子さんが世界を回っていた当時の情報を得られるのではないか？
彼女の失われた記憶の手掛かりになるのではないか？と考えます。
また忘却探偵の弱点になりはしないか？と危惧もしていました。
守の危惧は今日子さんにより払拭される事になりました。
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守が寝ている間に今日子さんは色見本を完全消去しました。
隠し資金の在処を記したシャワーヘッドの中の紙も廃棄されています。
資金の隠し場所も変更したようです。
今日子さんは自分の過去を探る事よりも忘却探偵としてあり続ける事を選びました。
今日子さんには忘却探偵であり続けなければならない理由があるのだろうか？
まあ１日で記憶がリセットされるので過去を知っても翌日には忘れるので徒労と考えたんだろうか？
自分の秘密を１つ教えたので守への信頼度は上がったようですね。
苦労した甲斐があったね。
守は今日子さんの事を雇用主として見ているだけなんだよね・・・
守銭奴である今日子さんが昇給してくれる事を祈っています。
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