ラノベの感想) 魔法科高校の劣等生 司波達也暗殺計画 第2巻 (電撃文庫)

概略:
『恒星炉』実験を成功させた達也を疎ましく思う中堅電力会社の暗部担当社員が連合して達也の暗殺を計画します。それを知っても魔夜さんは心配していませんが達也を心配する黒羽文弥に事態解決を命じます。簡単な仕事になると考えた魔夜さんは暗殺者にしようと考えている調整体の試験の場にする事にします。桜崎奈穂という調整体が榛有希と同居する事になります。奈穂は有希の家で家政婦をしながら暗殺任務を行う事になりました。奈穂のお陰で有希の生活環境が向上する事になっています。

レーベル:電撃文庫
発行日:2019/2/9
著者:佐藤 勤
イラスト:石田加奈
ISBN:978-4-04-912265-7
雰囲気:達也を狙う刺客、有希は達也が怖い、新人教育、愚かな行為
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達也が『恒星炉』実験を成功させた事で中堅電力会社が危機感を募らせました。
彼らは同業者者間の非合法活動ネット―ワークを持っていました。
7社の後ろ暗い仕事を担う部署が連合して達也の暗殺を計画します。
達也は世間的に四葉家との関係を知られていないので安易に暗殺を考えたようですね。
知らないって事は怖い事ですね。
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達也に暗殺の危機が迫っていると知った魔夜さんは黒羽文弥に達也の警護と暗殺の首謀者の抹殺を命じました。
魔夜さんは誰であろうと達也を害せる者など居ないと思っています。
達也の事を信奉している文弥の慌てぶりを見て笑っていました。
暗殺者に狙われていると聞いても笑ってられる四葉家の人々はおっかないですね。
魔夜さんは今回の件で桜崎奈穂のテストをする事にしました。
奈穂は有希のマンションで家政婦兼殺し屋見習いを始める事になりました。
有希は奈穂の同居を断りたかったようですが雇い主の文弥には逆らえませんでした。
達也の恐ろしさを体験している有希は四葉家に逆らう気は失せています。
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達也の周囲を警備しはじめた有希は複雑な心境でした。
彼女は達也に必要以上に接近したくないと思っています。
達也と対峙した時に次に顔を見せれば消すと言われているので彼の事を恐れています。
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家政婦として奈穂が同居するようになり有希の生活が真人間に近づく事になりました。
甘いものを好む彼女が栄養バランスの整った食事を採るようになりました。
朝も午前中のうちに起きるように矯正されています。
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達也の暗殺を周公瑾が仲介する事になっています。
達也が自分を破滅させる存在になると感じているようですがこの段階では高校生としてしか認識してません。
彼は達也暗殺を企てている7人に小西蘭という女性を紹介しました。
蘭は壊滅した無頭竜の現地協力員でした。
無頭竜が潰れてからはグ・ジーの後ろ盾を得ています。
間接的に達也と関わってますねー、ある意味不幸な人かもです。
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小西蘭は反魔法師団体を運営していました。
蘭は団体の構成員を何らかの方法で洗脳して自爆テロを行わせています。
有希が団体に潜入して蘭の洗脳方法を探る事になります。
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奈穂はガーディアンとして育成された桜シリーズなのですが魔法特性が護衛に向いていませんでした。
暗殺者として再教育された過去を持っています。
奈穂は自分が無能と判断されて処分されないか心配しています。
一刻も早く暗殺者として成果を上げたいと考えていました。
奈穂は電力会社の暗部担当社員を殺して回る事になります。
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彼女は中距離からの狙撃が得意なので標的の行動パターンを確かめる目的で近づきます。
標的がロリコンではないとの調査結果を得ていたので子供っぽい雰囲気に化けてエロ行為を行う女性を斡旋するお店に潜り込みました。
しかし予想外な事に標的から指名されてしまい一緒にホテルに向かう事になってしまいます。
暗殺予定では無かったので武器を所持していませんでした。
絶体絶命のピンチの様に思われましたが奈穂は余裕で暗殺を完了してしまいます。
彼女はCAD無しで魔法を放つ事ができました。
しかも魔法の威力が小さすぎて魔法を検出する装置に捕捉されないおまけまでついています。
奈穂は一滴の水滴を魔法で固めて標的の耳に撃ち込んだようですね。
標的は大脳を破壊されて死にました。
シャワー室に奈穂が入って来たのでエロ行為に至ろうと期待していたのが哀れです。
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死体が発見されたので警察の捜査が始まったのですがどうやって殺したのか警察は掴めませんでした。
魔法で殺したと考えたいようですが魔力を検出する装置に何も記録されていなかったので出来ないようです。
奈穂の能力は思いの外暗殺に向いているようですね。
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初めての暗殺を成功させた奈穂の元に黒羽亜夜子がやって来ました。
有希が留守にしていたので奈穂は亜夜子と二人だけで話す事になります。
亜夜子は四葉家の関係者に魔夜のお気に入りと認識されています。
奈穂は亜夜子の不興を買って魔夜のご機嫌を損ねる事を怖がっています。
暗殺者として不合格となると処分されると思っていた奈穂を亜夜子が優しく導いています。
亜夜子から貴重な魔法師を簡単に処分する筈ない、四葉家は身内には甘い、と教えられて驚いています。
調整体の自分の事を身内と言ってもらえて嬉しかったようですね。
亜夜子は奈穂の性格が暗殺者に向いていないのではないか?と心配していました。
奈穂は今のところは暗殺者を続けていけると答えます。
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小西蘭の内偵をしている有希は彼女に気に入られてしまい暗示に掛けられてしまいます。
魔法師を殺さなければならない、司波達也を殺さなければならない、と暗示に掛けられてしまいます。
自宅に戻った有希は奈穂と亜夜子を視認しました。
魔法師だと分かったので蘭の暗示が発動してしまいます。
有希は亜夜子と奈穂に襲い掛かる事になりました。
亜夜子が余裕の対応を見せて奈穂を連れて屋上から瞬間移動で隣のビルに逃げて行きました。
標的を見失った有希は達也を暗殺に向かう事になってしまいます。
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達也の自宅にやって来た有希は達也を恐れる本能と蘭の暗示の間で動けなくなっています。
有希の殺気に気が付いた達也、美雪、水波が玄関から出てきました。
達也は有希の姿を見て殺そうとしてきます。
深雪が達也の凶行を止めてくれました。
この時に有希は深雪の怖さも体験したようです。
深雪が、有希は文弥の部下なので殺すのは不味い、と言ってくれました。
逃げ出した有希はヤミの制裁を受ける事になりました。
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達也に牙を向くという大失態をやらかした有希を殺そうとしてきます。
正気に戻った有希はヤミに事情の説明を行う事になりました。
有希から蘭がイビルアイを使い洗脳を行っていると聞いたヤミは有希を許してくれます。
蘭がイビルアイを使って洗脳していると判明したので蘭の本拠地を強襲する事になりました。
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有希と奈穂が動いている間に文弥は蘭の経済力と武器を奪う作戦を実施していました。
蘭は警備を固めていたのですが相手が黒羽家では無意味な行為でした。
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蘭は構成員に暗示をかけて自分を守る肉の盾を作り出します。
それだけで自分の安全は確保されたと思ってしまったのが運の尽きでした。
洗脳された一般女性を殺す事を躊躇うだろうとの思惑があったのですが黒羽家の人々は甘くなかったぞ。
唯一甘い文弥だけはダイレクトペインを使い殺さないで女性を無力化していました。
盾が無くなった蘭は文弥の尋問を受ける事になりました。
傷を与えずに痛みだけを与えるダイレクトペインを使い尋問していたようです。
しかし自分が依頼した事実が漏れると察した周公瑾によって呪殺されてしまいます。
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無力化した女性の中に有希を団体に引き入れてくれたハナと名乗るフィリピン人女性がいました。
暗示が解けて正気に戻ったハナが有希に牙をむいてきました。
彼女はフィリピンのスラム育ちで日本人とのハーフだそうです。
父親が死んでしまい血筋が証明できないので帰化する事が叶わなかったそうです。
一緒に日本にやってきた友達のアンナは魔法使いになる素質が認められたので帰化がかなったそうです。
ハナはそれが不満で反魔法師活動をしていたそうです。
魔法使いがいない世界に行きたい、私を殺して、との願いを有希は叶えてあげます。
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蘭が殺されて焦った中堅電力会社の暗部担当達は亜貿社に達也暗殺の依頼をだしてきました。
世間的には亜貿社が黒羽家の傘下に入った事は知られていません。
そこで依頼を受ける振りをして一緒に暗殺される事にします。
鰐塚が暗殺された振りをする事になりました。
依頼人と会っているところを奈穂に狙撃して貰う事にします。
依頼人は配下の者を周囲に配して密会を観察していました。
そいつらに亜貿社の社員も一緒に殺されたと見せるのが目的です。
奈穂が見事に依頼者を暗殺してそれを観察者に目撃させる事に成功しました。
中堅電力会社の暗部担当達は被害が大きくなったので達也暗殺を諦める事になりました。
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文弥がハナを殺した事を気にしている有希を気遣っています。
ハナの身辺調査を行い教えてくれました。
ハナの母親が横浜事変で犠牲になったそうです。
それが彼女を反魔法師活動に駆りたてた直接の原因だったようです。
ハナの友達のアンナは仲間杏奈の名を得て国防軍に入隊したそうです。
訓練中に事故で殉職した事にして魔法師研究施設で実験台になっているそうです。
無理強いされたか志願したかは掴めなかったようです。
有希は実験台となっている杏奈と平和な大学生生活を送れたハナのどちらが幸せだったのだろうか、と呟いています。
強くない魔法師は意外と不遇なのかも知れませんね。
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幕間『ある愚か者の消失』
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達也がレオの知り合いの女の子を助ける事になりました。
宇佐美夕姫という女の子です。
宇佐美はバーチャルアイドルの中の人らしいです。
彼女を捕まえようとしている黒服が達也を威嚇してきましたが効果なしでした。
まあ当然ですね。
達也が通報すると襲い掛かって来ましたが相手にもなりません。
激高した相手が短刀を抜いたので正当防衛として殴り倒す事にします。
やって来た警察は達也が魔法師だと知り良い顔はしなかったのですが宇佐美が状況を説明してくれたので達也は解放されました。
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文弥が有希を呼び出して達也が絡まれた真相を説明しています。
宇佐美は失敗した調整体魔法師だそうです。
彼女は魔法が使えませんが魔法因子を持っているそうです。
それが狙われた原因でした。
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魔法因子を持つ女の子と魔法師の男が子供を作ると魔法師が生まれるそうです。
調整体魔法師を作る設備を作れない貧乏国は他国から魔法因子を持つ女の子を拉致して手軽に魔法師を作ろうとしているそうです。
文弥と有希が女の子を他国に出荷している密売ルートを摘発する事になります。
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密売組織、出多興業(でるたこうぎょう)の社長三角健三に取引先のフィリピン人(ドン・カスティーヨ)から電話が入ります。
受け取った商品に目的の人物が含まれていなかったと怒っています。
船の上から電話してきて日本に受け取りに向かうと言って電話を切ってしまいます。
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三角は仕事の邪魔をした達也の事を調べていました。
達也が九重八雲と関わりがあると知り手を引く気でいました。
そこに取引先から電話を貰ったようです。
引くに引けない状況になった三角は港でカスティーヨを迎える事になりました。
これは有希の仕事を楽にします。
当初は要塞のような出多興業を襲撃しようと思っていたのでラッキーだったと言えます。
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有希は拉致されている女の子の中に潜り込んでチャンスを待つ事になります。
女の子たちは裸の上に浴衣の様な衣装を着せられていました。
有希もそれを身に着けていました。
カスティーヨが到着して商品の受け渡しが行われる事になります。
有希は浴衣を脱ぎ捨てて三角に襲い掛かります。
有希が全裸で襲って来たと思ったようですが違いました。
彼女は肌色のレオタードのようなボディースーツを身に着けていました。
三角の側近の首を刺して殺し三角に襲い掛かります。
三角の首にナイフを刺す寸前に文弥から待ったがかかりました。
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黒羽家に外務省から三角を捕まえて欲しいと依頼が入ったそうです。
文弥と三角の交渉が始まりました。
文弥は知っている事を全て話せば命は助けると命じます。
三角は仲間の事は売れないと拒否してきました。
三角は自分が助かる為に掛けていた保険を使う事にします。
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彼は部下を使って達也の家をグレネードで狙わせていると告げます。
達也の事を重要視している文弥が取引に応じて自分を解放すると期待したようです。
しかし文弥と有希は馬鹿な事をしたと沈痛な面持ちになっています。
文弥に達也を害する事は出来ないと言われた三角はグレネードを発射するように命じてしまいます。
次の瞬間、三角は達也の分解魔法による人体消失を受けて消滅してしまいました。
文弥と有希は深雪が居る自宅を狙った三角の愚かさに言及しています。
二人には達也の行為を咎める気はありませんでした。
外務省には三角の持っている資料だけで我慢して貰う事にしました。
有希は達也への畏怖を深めています・・・触らぬ神に祟り無し。
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成分美少女戦闘恋愛コスプレ
評価AAAAACAA
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