ラノベの感想) 転生少女の履歴書 第6巻 (ヒーロー文庫)

概略:
農地が荒れて困っている農民を救う為に白カラス商会で雇う事になります。ウ・ヨーリ教のお陰で農民が読み書きを覚えていた事が幸いしました。リョウは存在を否定したいようですがウ・ヨーリ教の教義は人々に知識を流布する事に適しています。国に対して意見できる立場になる為に商人ギルドの十柱入りを目指す事になりました。非魔法使いなのに人々の関心を集めているリョウはある人物の恨みを買う事になります。利害が一致した商人ギルドのギルド長とこの問題を解決する事になります。

レーベル:ヒーロー文庫
発行日:2018/7/10
著者:唐澤和希
イラスト:桑島黎音
ISBN:978-4-07-432627-3
雰囲気:優秀な農民、英雄の噂、サロン、商人ギルド、反乱の兆し
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領内に入り込んだ魔物を退治したリョウは領主の館に戻りバッシュと再会します。
ここでアレク親分から預かった神殺しの剣を渡します。
受け取ったバッシュの顔つきが怖い感じになっていました。
リョウは自分が生物魔法を使えるようになった事をバッシュに教えようとします。
しかしコウキに止められました。
バッシュとの付き合いが長いコウキはバッシュの態度に危機感を抱いたようです。
コウキはバッシュがルビーフォルンの為にリョウを利用しようとする可能性を懸念していました。
コウキに指摘された事でリョウはバッシュを全面的に信頼できなくなったようです。
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領内を回っている間に嵐で農地が荒れてしまい収穫を得られない地域が多い事が判明しました。
リョウは困っている農民を救う為に自分の商会に出稼ぎに来てもらう事を決めます。
これはタゴサクが広めたウ・ヨーリ教のお陰で読み書きのできる農民が増えたので実現しました。
リョウはウ・ヨーリ教が予想よりも広く浸透している事実に気が付く事になりました。
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魔法使いを重用する国で非魔法使いの自分が信仰の対象になっていると発覚すると不味いと考えたリョウはバッシュに頼んでタゴサクを僻地で療養させる事にしました。
一見するとタゴサクが領主の館から離れたのでウ・ヨーリ教の浸透が抑え込めると思われます。
しかし目の届かない場所に行ったタゴサクが何をするのか分からないのは怖いですね。
彼の事だから諦めずに何らかの布教活動をしていそうです。
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リョウは自分の白カラス商会の紋章が勝利の女神の紋章と言われている事を聞きました。
比較的早い段階でルビーフォルンの魔物退治が終わったリョウは各地に支援物資としてマッチを提供しました。
これがそれぞれの領地に戻った学園の生徒の耳に入りリョウを称える噂話を広げたようです。
リョウは自分が女神として崇められていると知り青くなっています。
王国に睨まれると思ったようですが、そうは成りませんでした。
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リョウの騎士になる為に実家に死んだと伝えて欲しいと言っているアズールさんの兄が彼女を訪ねてきました。
エメルドという人でアズールの事を大変可愛がっています。
再会を喜びアズールを抱きしめようとしていましたが、避けられてしまいます。
エメルドさんは父親に言われてリョウに結婚を申し込んできました。
エメルドはリョウが若いとは聞いていたようですが子供だとは思っていませんでした。
白カラス商会を手伝ているカナリアさんアリーシャさん親子にそれぞれプロポーズしています。
カナリアさんはちょっと喜んでいるぞ!!
二人とも違うと知り子供のリョウに目を止めます。
ロリコンではないエメルドさんはリョウが子供だと知り残念がっています。
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エメルドさんからクロイツタヌーキー商会の会長である父親がリョウと縁を結びたいと考えている事を聞きました。
理由はリョウが今王都で一番話題の商人だからだそうです。
王都で約束された勝利の女神として噂になっているそうです。
これだけでも驚きなんですが更なる驚愕が待っていました。
商人ギルドが国政に対して意見を言える権利を得たそうです。
リョウはウ・ヨーリ教を認めて貰う為に商人ギルドに入り権力を持つ十柱になろうと考えました。
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リョウは王都に戻る前にレインフォレスト領に向かい製作を依頼した蒸留器を受け取る事になります。
ここでアランとカインに再会しました。
アランはリョウに会えて嬉しそうにしています。
蒸留器を製作したのがアランだと聞いてリョウは驚いていました。
リョウはアランを子分扱いしていますが彼は彼女の予想を超えた凄い魔法使いの様です。
アランの方はリョウに好意を抱いているのですが、上手くアピールできていないようです。
リョウが鈍感過ぎてちょっと可哀想になります。
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王都に到着したリョウは民衆の大歓迎を受けました。
集まった民衆の間を馬車で通るパレードの様になってしまいます。
約束された勝利の女神の噂が本当なんだと確認する事になってしまいました。
この段階では王国に睨まれてしまうと怖がっていますが、事態は彼女の予想を超えていました。
魔物が出現した時の対応を誤った王国側はリョウの名声を利用したいと考えていました。
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リョウはアズールの実家であるクロイツタヌーキ商会に彼女を連れて行く事にします。
アズールは再度まで行きたくないとごねていました。
父親のシルバさんと再会した時にアズールが嫌がっていた理由が分かりました。
シルバはアズールの事を可愛がり過ぎですね。
アズールは激甘なシルバを他人に見られるのが恥ずかしかったようです。
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シルバはリョウの事を高く評価していました。
十柱に成れるように後押ししてくれる事になりました。
これは派閥争いにおいて自分の陣営を増やしたいとの考えもあったようです。
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リョウが王都を留守にしている間、学園の生徒がリョウの酒場を手伝ってくれていました。
エリーゼとマリーゼという双子の姉妹なのですが彼女たちはリョウが名前を知っていてくれた事に感激しています。
リョウは常に友達を募集しているので学園の生徒の名前を殆ど覚えているそうですよ。
彼女たちの父親も商会を営んでいて十柱の一人でした。
しかしシルバとは違う派閥に属しているようです。
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リョウは王都でサロンに学園の生徒を呼ぶ事が流行っていると聞かされます。
サロンで学園の生徒がリョウの活躍を話す事で噂が広まっている事が判明しました。
学園の生徒の中にタゴサクさんの様な人物が居る事が予想されます。
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シルバに連れられてリョウは十柱の会合に参加する事になりました。
ここでリョウを十柱として認めるか話し合われる事になりました。
商人ギルドのギルド長をしているエロコス装備のヴィクトリアさんに反対されてしまいます。
十柱の会議は多数決で行われます。
ヴィクトリアさんの派閥の方が人数が多いのでリョウの十柱入りは却下されてしまいました。
ヴィクトリアさんの服装がエロ過ぎますね。
彼女おっぱいが巨大なのに胸元が大きく開いた服を着ています。
腕を組む度におっぱいが零れそうになっていますよ。
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ヴィクトリアにはパトロンが居て彼がリョウを目の敵にしているので彼女はリョウの邪魔をしていました。
パトロンは土魔法使いギルドの副会長をしているオリガンです。
彼は魔法使いは非魔法使いよりも優れている尊い存在だと考える人でした。
非魔法使いのリョウが名声を得ている事が気に入らないようです。
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オリガンはこらえ性が無く実力行使に出てきました。
人を雇って道行くリョウの頭上から瓶を落としてきました。
護衛役のアズールがリョウを庇いリョウに怪我はありませんでしたがアズールが軽傷を負ってしまいます。
オリガンは白カラス商会の倉庫を襲撃させていました。
商品が売れ過ぎて倉庫には何も残っていなかったので被害は無かったそうです。
リョウは警備を強化していました。
関係者に被害が出ない様に配慮しているリョウは優しい経営者だよね。
だから人を惹き付けるんだね。
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リョウは王都の近くでも酒を造ろうと考え腐死精霊使いを雇おうと考えました。
元々数が少ないそうですが、既にリョウが専属契約を交わしてルビーフォルンに転居して貰っている人が多い状況です。
ギルドに残っている腐死精霊使いはギルド長を含めて二人だけだそうです。
ランベルトというギルド長はリョウの申し出を快く引き受けてくれました。
しかしオリガンからの脅迫状が届く事になりました。
リョウは安全を考え専属契約を待って貰う事を決めます。
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リョウはオリガンの蛮行を止める為にアラン経由で土魔法使いギルドのギルド長に会いたいと伝えて貰う事にします。
しかしアランは色よい返事が返ってこないと言っています。
ヴィクトリアはオリガンのやり方に嫌気が刺していて彼と縁を切りたいと考えていました。
ヴィクトリアは土魔法使いギルドのギルド長からリョウに会わせて欲しと依頼されました。
リョウはヴィクトリアに呼び出されて土魔法使いギルドのギルド長に会う事になります。
会ってみると驚くことになりました。
土魔法使いギルドのギルド長はアランの祖父アルベールでした。
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アルベールからリョウの事はアイリーンさんやクロードさんから聞いて知っていたと教えられます。
アランはリョウの事を恋人を紹介するように手紙に書いていたそうです。
ヴィクトリアはアルベールがリョウを孫のように感じていると知りチャンスだと考えました。
ヴィクトリアはアルベールを新たな後ろ盾にしようと決めました。
リョウからオリガンの蛮行を聞いたアルベールが協力してくれる事になります。
ここでヴィクトリアがオリガンを破滅させるための作戦を思い付きました。
ヴィクトリアはオリガンがサロンを開催する日を知っているので同じ日にリョウにサロンを開かせます。
誰も自分のサロンにやって来ないって状況を作り出してオリガンのプライドを粉々にしようとの作戦です。
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リョウのサロンは活気に溢れていました。
学園の生徒にも参加を呼びかけると多くの生徒が参加してくれました。
ここでリョウは学園側のタゴサクを発見しました。
ドッジボールで解説を担当していたローランくんがリョウの噂を捏造している事が確認されました。
話し上手なローランはあちこちのサロンに呼ばれてリョウの創作話を語っていました。
今回は何とリョウとヘンリー王子が恋仲であるって話をしようとしていました。
ヘンリー王子が下種だと知っているリョウは必死に止めていましたが無駄でした。
ローランの話を聞いたアランが信じてしまい焦っています。
それだけローランの話には説得力があるようです。
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オリガンは参加者が次々に断りの連絡を入れてくるので不機嫌に成って行きます。
リョウがサロンを開催していると知り乗り込んできました。
そこでオリガンは自分のサロンに参加予定だった人達がリョウのサロンに来ている事をしります。
ヴィクトリアを見つけたオリガンは実力行使に出てきました。
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魔法使いが非魔法使いを害しても裁くための法律は存在しません。
オリガンはヴィクトリアを殺そうとしてナイフを取り出します。
そこにカインを伴ったヘンリーがやって来ました。
ヘンリーはカインが行きたそうにしていたのでやって来たと言っています。
ヘンリーは勇者的な存在として認識されているので彼がオリガンの蛮行を止めてくれると期待します。
しかしヘンリーはオリガンの行為を咎める為の法は無いよね、と言っています。
リョウはヘンリーが下種の本性を現しやがったと思ったようです。
ここでヘンリーが意外な行動にでました。
ヘンリーは刃の部分を持ってオリガンにナイフを渡そうとします。
オリガンがナイフを受け取った時点でナイフの刃がヘンリーの指を切る様に刃を握ります。
これでオリガンがヘンリーを傷付けた事になってしまいました。
魔法使いでも王族を傷付けると罪に問われるそうでオリガンは重い罪に問われる事になりました。
ヘンリーはリョウを助けてくれたみたいです。
この事実がヘンリーとリョウが恋仲であるとのローランの作り話に説得力を与える事になりました。
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ヘンリーはリョウに手当して貰う事を希望しました。
ヘンリーはリョウが生物魔法を使えるか確認しようとしていたようです。
しかしリョウは普通に治療するだけに留めます。
ヘンリーはリョウが生物魔法を使える可能性を疑っているようですね。
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今回の剣でヴィクトリアさんはアルベールの後ろ盾を得る事になりました。
アルベールとの間を取り持つ事になったリョウを気に入り彼女の味方になります。
ヴィクトリアの一声でリョウの十柱入りが決定しました。
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十柱の会議で不満を持つ領主たちのご機嫌取りをする方法を考える事になります。
問題となっているのはグエンナーシス領が王国からの支援を断った事でした。
グエンナーシス領は魔物の出現率が高く困っていた筈なのですが支援を拒絶しました。
これを反乱の可能性があるのではないかと考えます。
グエンナーシスが反乱を起こすと他の領主も呼応する可能性が出てきます。
領主の不満を沈める為には報奨金を出すしかないのですが国庫は空です。
財務を担当する事になった商人ギルドが負担する事になるようですが、そこまでの財源がありません。
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リョウは領主を呼び出し報奨金を与えるのと同時期に大きな祭りを開いたらどうか?と提案しました。
領主が移動する事になると大勢の人が大移動する事になります。
そこに祭りを開けば売り上げで報奨金を賄えてお釣りが出ると提案します。
十柱はリョウの意見に実現性があると考え王国に提案する事になりました。
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王国側は全てを商人ギルドに任せる事にします。
丸投げですねー。
ヴィクトリアは学園の生徒に演劇をして欲しいと言ってきました。
ヘンリー王子を主人公にした劇で彼が学園を救う物語です。
この劇で国の威信を回復させようと考えているようです。
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リョウはヴィクトリアにグエンナーシス領の態度をどう考えているのか聞いています。
ヴィクトリアは反乱が起こっても国王側に付くそうですよ。
ヴィクトリアの方もリョウが王国側か反乱側に付くのか聞いてきました。
リョウは王国側に付くと意思を表明しています。
同じ側に付くと知りヴィクトリアは安心したようです。
自分の商会に入らないか?と誘ってきました。
リョウは返答を先延ばしにする事にしました。
ヴィクトリアは油断ならない人物の様ですが仲間として考えると心強そうです。
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学園にグエンナーシス領の生徒が戻って来ました。
リョウはシャルとカテリーナと再会する事になりました。
ここでサロメが学園に戻らない事を知らされます。
彼女の父親は騎士爵の準貴族です。
その父親が魔物との戦闘で死んでしまったそうです。
準貴族ではなくなったサロメは学園に戻れなくなったそうです。
彼女が学園に戻らない事は悲しいですが無事だと聞いてリョウは安心しました。
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カテリーナは自分の力不足により領民を守れなかったと落ち込んでいます。
そんな彼女をリョウは、一人でできることは限られている、と言って励ましています。
グエンナーシス領を救ったのは最近できた騎士団だそうです。
カテリーナの護衛として騎士団が付いてきていました。
シャルから騎士団を作った人がグエンナーシスの英雄と呼ばれていると聞かされます。
英雄の名はアレクサンダーでした・・・これはアレク親分の本名です。
アレク親分はグエンナーシスに居るようです。
しかも魔物を倒して英雄になっています。
これは反乱を画策していると考えるべきか?
だとするとバッシュの動向も気になってくるね、彼はアレクに味方するのだろうか?
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成分美少女魔法異世界知識恋愛イケメンウ・ヨーリ教
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