ラノベの感想) インフィニット・デンドログラム 13.バトル・オブ・ヴォーパルバニー (HJ文庫)

概略:
王国と皇国の間で講和会議が開かれる事になりました。レイは護衛としてアズライトに同行する事になります。交渉が決裂した場合は戦争に突入する可能性がありました。戦争にはランカーしか参加できないのでレイはクランを作る事になります。デス・ピリオドという禍々しい名前のクランを立ち上げオーナーになりました。シュウ、レイレイ、マリー、バルバロイ、ルークが加入する事になります。後からフィガロとハンニャも参加する事が決まっています。講和会議は和やかな雰囲気で推移し調印目前までいきます。アズライトが署名する寸前にレイが条約の抜け穴を見つけました!抜け目ない皇国は既に王都に刺客を放っていました。【盗賊王】ゼタが王都で破壊工作を開始します。トムが暴走し始めた同僚のクロノを止める為に戦う事になります。トムは負けるのですがカシミアが助けにきてクロノと戦う事になりました。

レーベル:HJ文庫
発行日:2020/6/1
著者:海道左近
イラスト:タイキ
ISBN:978-4-7986-2229-3
雰囲気:護衛、クラン探し、クラン創設、講和会議、陰謀看破、対決、最速対決
.
王国と皇国が講和会議を開く事になりました。
レイはアズライトから護衛を頼まれる事になります。
アズライトは皇国と講和して戦争を終わらせようと考えていました。
講和会議が問題なく終われば戦闘に発展する事はありません。
皇国の要求が分からない状態だったのでレイは交渉が決裂した場合に発生する戦争に備える事にします。
デンドロでは当事国同士が納得の上で時間の流れが加速する<戦争結界>コマンドがあります。
そのコマンドが発動されると戦争に参加できるプレイヤーはランカーに絞られます。
現在のレベルではレイはランカーになる事ができません。
そこでランカーになっているクランに一時的に所属して戦争に参加しようと考えました。
しかし所属する事を希望していたチェルシーの運営する<黄金海賊団>が痴情のもつれから解散してしまいました。
理由はメンバーの一人が二十股の浮気をしていたそうです。
チェルシーを落ち込ませたのはクランの解散だけではありませんでした。
二十股をしていた男に自分が誘われなかった事が酷くショックだったようです。
レイは同情していますが移籍先候補を失ってしまいました。
アズライトやリリアーナのファンが集まっているクラン<AETL連合>にも行ったのですが断られました。
理由が壮絶でしたよ。
彼らはリリアーナと親しく接するレイに嫉妬してクラン入りを拒否しました。
この話を聞いたエリザベート支持派はリリアーナ支持派の軽率な行動を非難します。
エリザベート派はレイを介してエリザベートとお近づきになる機会を失ったと嘆いたそうです。
仲が悪くなったリリアーナ派は<AETL連合>を脱会して新たなクランを設立したそうです。
レイに残された手段は月夜のクラン<月世の会>に入るしかありませんでした。
一度はいると抜けられなくなるとレイは躊躇しています。
悩んでいる時に迅羽と会う事になりました。
迅羽は自分で新たなクランを作ったらどうだ?シュウが入れば簡単にランク入りできるだろ?と教えてくれました。
レイは仲間を集めてクランを創設したいと提案しました。
シュウがレイの提案に後悔は無いか?と問いかけてきました。
デンドロを始めた当初のレイは独力でランカーになろうと志していましたから心配になったようです。
レイは友達であるアズライトが困っている時に助けられない方が後悔する事になると考えます。
レイに迷いが無いと知ったシュウはクランへの加入を快諾してくれました。
その場には珍しくレイレイも居たのですが彼女もレイのクランに加入すると言ってくれます。
フィガロは病気療養中でログインできていません。
ハンニャもフィガロの看病に行っているのでログインしていません。
ログインできるようになったら二人もレイのクランに加入する事になっています。
他にも仲間のマリー、ルーク、バルバロイ、は当然として、霞、ふじのん、イオが加入する事になります。
レイは超級を4人も抱えるクランのオーナーになる事になりました。
シュウはオーナーになったレイが狙われないか心配なようです。
クランの名前を決める事になりました。
バルバロイの提案でその場に居るメンバーが名前の前半と後半の単語を紙に書いて箱に入れレイに引かせる事にします。
レイが引いた前半部分は「デス」です。
不穏な感じの単語を引き当ててしまいました。
後半部分の単語は「ピリオド」でした。
繋げると「デス・ピリオド」です。
禍々しい名前ですが意味は正義の味方的な意味を持っています。
メンバー達には好評でした。
レイの周りに集まっているのは類友と言えますね。
ルークが「理不尽な死に終止符を打つ」レイさんのクランに相応しい名前だと言っています。
その言葉を聞いてレイは納得する事にしました。
アズライトはレイのクラン名を聞いて頭を抱えています。
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皇国側から講和会議に出席するティアンは皇女クラウディアだけです。
クラウディアとアズライトは親友と言える間柄です。
王国と皇国の関係が良好だった時代にアズライトは皇国に留学していました。
その時に仲良くなったようです。
クラウディアはアズライトとの再会を楽しみにしてるようです。
しかし何らかの陰謀を計画しているように思えます。
フランクリンはレイに対抗する手段が出来上がっていないので今回は留守番役です。
着々と戦争の準備を進めていますね。
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皇国に所属するPKクロノがアズライトの護衛を引き受けたプレイヤーをPKして回っています。
クロノは管理AIで戦争状態になると発動される<戦争結界>の発動を抑えたいとの私的理由で行動しています。
狼桜やジュリエットがPKされる事になりました。
レイに好意を抱いているジュリエットはレイが<死兵>ジョブを取ったとしり自分も取る事にしたようです。
これが効果を発揮する事になりました。
<死兵>は死んだ後も数秒間だけコマンドを発行する能力を持っています。
ジュリエットはクロノに殺されるのですが最後に呪いをかける事に成功しました。
クロノは装備の変更が出来なくなってしまいます。
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講和会議の直前にクラウディアが単身でアズライトの元にやって来ました。
皇女が護衛もつけずに単身でやってきた事にレイたちは驚いています。
アズライトはクラウディアらしいと思ったようです。
抱き合って再会を喜び合っていました。
クラウディアが皇国と王国の目指すものは同じと強調していた事にレイは違和感を覚えます。
講和会議が始まるとお互いの条件を提示する事になりました。
ここで驚くべき事が発覚します。
王国と皇国が提示した条件は殆どが同じ内容でした。
レイの違和感がますます強くなります。
アズライトは問題ないと判断してその条件で誓約書を作ろうとしています。
ここでシュウが問題点に気が付きました。
指名手配されている超級の手配を撤回するとの条件が提示されていました。
クラウディアは王国で指名手配されているフランクリンとローガンの事を指していると言ってましたが裏がありました。
シュウが王国で指名手配されて監獄に送られた【疫病王】と【犯罪王】が監獄から出てきてしまうと指摘しました。
クラウディアは即座に条件を修正してきました。
一同は問題点が無くなったと思っていますがレイは違和感をぬぐえませんでした。
クラウディアから先に誓約書に署名してアズライトに署名する事を促します。
アズライトも問題は無いと判断して署名しかけますがレイが待ったを掛けました。
レイが【盗賊王】の名前が条件に入っていない事を指摘します。
条約は締結後二国間で戦争行為をしないとうたっています。
レイは締結前に【盗賊王】に破壊工作を依頼しておけば条約締結後に動き出しても問題にならないと指摘しました。
クラウディアはレイの指摘を全部正解だと認めています。
クラウディアは王国に潜入している【盗賊王】ゼタにプランBの発動を知らせるスイッチを押しました。
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プランBは王国に残っている王族を誘拐または殺害する事です。
アズライトだけは生きたまま捉えると言っています。
護衛として会議に参加していた皇国の獣王がアズライトに襲い掛かります。
シュウが迎撃する事になりました。
ローガンはレイと戦えると意気込んでいましたが月夜が発動したスキルにより即死しました。
会場に残った皇国側のプレイヤーは獣王だけです。
アズライトはクラウディアの右腕を切り飛ばしゼタに指令を出せるスイッチを奪おうとします。
しかしクラウディアの右腕は義手でした。
クラウディアは切り飛ばされた右腕を動かしてスイッチを握りつぶしました。
これでゼタを止めるにはクラウディアを無力化する必要が出てきてしまいます。
王都でエイリザベートが狙われていると知ったマリーは会場を飛び出そうとしますがシュウに止められました。
隙を見せれば獣王に殺されかねない場面なので会場を抜け出せないと判断したからです。
シュウが獣王のエンブリオレヴィアタンの相手をする事になりました。
その場を離れて戦う必要がありシュウは獣王の相手をレイに任せる事にします。
獣王は格上の自分を相手にしても怯えを見せず挑んでくるレイに感嘆しています。
アズライトがクラウディアの相手をする事になりそうです。
レイ、マリー、ルークが獣王と戦う事になるようです・・・厳しい戦いになりそうだね。
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ゼタは王都に【真像改竄 イデア】というエンブリオを使って作り出した改人を放ちました。
モンスターに近い形状をしているようです。
エイリザベートとテレジアを誘拐か殺害したいようです。
シュウがテレジアの正体について何か知っているようです。
テレジアを奪われる事を危惧しています。
リリアーナ達が応戦する事になったようですが劣勢のようです。
ゼタは王都にも改人を放ち破壊活動を始めています。
こちらは王都に残っていた有力クランのプレイヤーが対処に当たっています。
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トムはクロノの暴走を止める為に彼に挑む事にしました。
トムは状況が変わったと言ってクラウディアの護衛として同行していました。
トムはクロノを罠を仕掛けた場所に誘き出し戦い始めます。
トムの分身攻撃をクロノは神速の速さで爆破していきました。
クロノはAGIを極端に早くしたビルドでした。
ですので物理攻撃を仕掛ける時は速度を落とす必要があります。
優位性であるスピードを維持したまま攻撃するには爆弾を使う必要がありました。
アバターを得てデンドロ内で活動する経験はトムの方が長いです。
トムはかつて自分が制作者を殺して回収した兵器を使ってクロノを倒す事にします。
抜け目のないトムは、トムを殺す前にクロノが誰かを殺したらアバターを凍結してもらう取り決めをしてきたと教えます。
管理AIのアバターを運用しているAIにお願いしてきたのね。
その話を聞いたクロノはトムを殺すしかなくなりました。
トムの使った兵器はクロノを殺したように見えたのですがクロノが一枚上でした。
クロノはジェムの中で飼っていた小鳥を囮にしてトムの攻撃を逃れました。
クロノもトムの特性を熟知しているので腕と足が無い状態で生かしておきます。
これからトムが増殖しても腕と足が無い状態で増える事になります。
戦闘能力を失ったトムは自分の敗北を覚悟しました。
がここでカシミアがやって来てトムを助ける事になりました。
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カシミアがPKした桜狼の仲間だと知ったクロノは敵討ちに来たのか?と問いかけます。
しかしカシミアは敵討ちでも王国を守る為でも無いと答えます。
カシミアは自分よりもAGIが上のクロノを殺したいからやって来たと答えました。
クロノはカシミアの異常性を理解したようです。
戦いが始まるとクロノはカシミアの動きに驚かされっぱなしになります。
最初カシミアの抜刀術は二発で終わりだと思っていたようですが継続出来る事が判明しました!!
カシミアのエンブリオが抜刀術を補佐するように進化している事に驚いています。
クロノは自分の予想を超えた存在が居る世界に感動しながらカシミアに斬られる事になりました。
クロノは亡きマスターに世界の素晴らしさを報告したいと思っていたので満足して消滅したようです。
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アズライトの願いは叶わなかったね。
王国と皇国は戦争に突入するようです。
今のところ皇国が優勢なようですがレイたちは挽回できるでしょうか?
獣王を倒すのに<死兵>のスキルが活きそうな気がしますね。
レイの事だから何らかの新技を開発してるんじゃないかな?
ネメシスも新形態に進化したそうですから彼女の活躍が楽しみです。
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成分美少女仲間バトル武具・防具ハーレム
評価AAAAAAAAABB
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