ラノベの感想) ネクストライフ 第1巻 (ヒーロー文庫)


概略:
雪山で遭難し亡くなった山田隆司がプレイしていたMMORPGにそっくりな世界に転生しました。森の中で魔法の効果を試していると謎の美少女と出会います。隆司が困っていると察した少女は彼を助けようとしてくれます。気さくに話しかけてくるのですが彼女の話す言葉が理解できませんでした。彼女は森の中の洞窟に住んでいました。訳アリのようです。オークとコボルトが現れます。二人が少女の友達だと分かります。隆司は彼らと暮らすようになりオークから言葉を教わる事になります。少女はアネット、オークがディラン、コボルトがベンという名前です。アネットは領主に追われていました。理由を探る為に隆司はマリウスと名乗り領主に雇われる事にします。そこでペドラと名乗る妖宴な美女と出会いました。ペドラが誘惑してきましたよ・・・

レーベル:ヒーロー文庫
発行日:2013/6/30
著者:相野仁
イラスト:鵜飼沙樹
ISBN:978-4-07-290392-6
雰囲気:転生、会話不能、美少女とオークとコボルト、言語学習、威力調整、領主、謎の美女、魔人
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高校の山岳部の合宿で雪山に行った山田隆司が遭難しました。
一緒に遭難した友人と救助を待っていたのですが亡くなってしまいます。
友人は助かったみたいだね。
死んだ隆司がプレイしていたMMORPG(ファンタジー・アドベンチャー・オンライン)にそっくりな世界で目覚めました。
森の中で目覚めたのですが着ている衣服がゲーム内で自分が装備していたアイテムにそっくりでした。
魔法が使えるゲームだったので試してみる事にします。
ゲームの世界と比べて威力が強すぎる事が分かりました。
森の中で魔法を試していた隆司が謎の美少女と出会います。
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隆司が困っていると察した少女は彼を助けようとしてくれます。
親しげに話しかけてくるのですが言葉が分かりませんでした。
隆司はゲームとの違いを痛感しています。
少女は自分の住処に隆司を案内してくれました。
そこは森の中にある洞窟でした。
隆司は少女が森の中の洞窟で暮らしていると知り訳アリなのではないかと予想します。
危険な人物ではないようだと判断し彼女の好意に甘える事にします。
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住処に少女の仲間が戻ってきました。
現れたのはオークとコボルトです。
オークは男性しか存在せず他の二足歩行の生物に子供を産ませる習性を持っています。
隆司はアネットがオークに襲われると思いスタンという魔法を使い撃退しようとします。
少女が親しげに話しかけているので殺さない程度に威力を弱めたのは好判断でした。
少女がオークとコボルトを庇うので彼らが友達だと理解できました。
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隆司は謝罪し三人と一緒に暮らし始める事になります。
モンスターと一緒に森の中で暮らす少女を不思議に思っているのですが他に頼れる者もいません。
オークとコボルトに敵意が無い事が分かったので隆司は共同生活を受け入れています。
オークから言葉を教わる事になります。
少女の名前はアネット、オークがディラン、コボルトがベン、ということが分かりました。
隆司は本名を教えました。
アネットが領主に追われている事を教えられます。
彼らには理由が分からないそうですよ。
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領主の私兵がアネットを捕まえにやって来ました。
隆司の魔法ならば撃退する事は可能なのですが追っている理由を知る為に利用する事にします。
隆司は目くらましの魔法を使いアネット、デュラン、ベンを逃がす事にします。
デュランとベンは自分たちから離れる事で隆司の安全は確保されると言っています。
二人はアネットを連れて逃げ出しました。
隆司は私兵が彼らを追えなくする為にスタンの魔法を使い彼らを行動不能にしました。
ドジな魔法使いの演技をして誤射してしまったと言い訳しています。
私兵団を率いていたグスタフという人物に名前を聞かれてマリウスと答えました。
鏡が無いので隆司は現在の容姿を見たことが無かったのですが山田隆司と本名を名乗るのは不味いと考えます。
装備から考えて容姿もゲーム内のモノになっているのではと予想しゲーム内のキャラ名マリウスと名乗ります。
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マリウスが凄腕の魔法使いではないか?と考えたグスタフは自分の雇い主に紹介する事にします。
マリウスはグスタフの雇い主シュナイダー公爵に紹介される事になりました。
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シュナイダー家の当主ミヒャエル・ヴォン・シュナイダーはマリウスの腕を試す事にします。
雇用している魔法使いの中で一番強いジュゼッペと戦わせる事にします。
グスタフはジュゼッペの事を嫌悪していました。
ジュゼッペは魔法使いとしての腕は確かなようですが魔法が使えない人間を馬鹿にしています。
事あるごとに馬鹿にしてくるので一般兵に嫌われているそうです。
マリウスが割と気さくに会話に応じるのでグスタフはマリウスに好感を持っています。
ジュゼッペを倒してしまえと応援してくれますね。
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マリウスは慎重な性格をしています。
全力を示すのは得策ではないと判断し弱い魔法で対処する事にします。
森の中で魔法を試した結果、ゲームで使っていた時よりも威力が増していると知っています。
下級の魔法で対応したのですがジュゼッペを圧倒する結果となりました。
二人の戦いを見ていた関係者はマリウスの強さに驚いています。
ミヒャエルも理解が及ばないらしく判断を決めかねています。
そこに拍手をしてマリウスを認める人物が現れます。
ミヒャエルに雇われている魔法使いのペドラが現れました。
ペドラは妖艶な美女です。
彼女はミヒャエルの愛人と周囲に疑われています。
ミヒャエルはペドラの言いなりなようですね・・・彼女が認めたのでマリウスはミヒャエルに雇用される事になりました。
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マリウスは魔法使いとして働き始めます。
領内に出現したモンスター討伐に向かいます。
兵士と一緒に討伐に向かったのですがマリウスが一人で片づけてしまいます。
活躍の機会が無かった兵士たちは喜んでいるのかな?
マリウスは彼らの仕事を奪ってしまった事を謝っています。
実力と殊勝な態度のギャップにマリウスの好感度が上がっています。
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グスタフの配下の者がモンスターに重症を負わされました。
ジュゼッペも一緒に討伐に向かったそうですが彼は死んだそうです。
アモスと言う兵士が左腕を失い帰還しました。
マリウスには彼の失われた腕を再生する魔法が使えるのですが強力過ぎるので使うのを躊躇いました。
傷を塞ぎ命を助ける魔法の行使に留めてしまいます。
片腕になったアモスはレイピアを使うので問題ないと言っています。
マリウスはこの発言を信じてしまいました。
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片腕を失ったアモスは自分が戦える事を証明する為に頑張り過ぎます。
片腕でも馬に乗れるようになる為に早朝から訓練を始めました。
そして事故が発生します・・・落馬して首の骨を折り即死しました。
知らせを聞いたマリウスは自分の判断が間違っていたのではないかと自責の念に囚われます。
そんなマリウスをグスタフが叱ってくれます。
マリウスに責任は無い、事項はアモスの選択の結果だと言っています。
何でも自分の責任と考えてしまうマリウスにお前は神じゃないと教えてくれました。
熱血な人のようですねマリウスを殴って諭しています。
マリウスはグスタフの行動に感謝しているようですよ。
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マリウスはグスタフと仲良くなり過ぎなのを危惧します。
元々アネットが追われる理由を調べる為にシュナイダー家にやって来ました。
グスタフ達と戦う事になった時に気持ちがぶれる事を危惧しています。
マリウスはアネットの味方をする事を決めています。
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グスタフ達はアネットを追う理由を知らされていませんでした。
魔法使いならば知っていると言っています。
アネットを負う理由を探す手立てが無く困っているマリウスにペドラが声を掛けてきます。
ペドラはマリウスが有用な魔法使いと判断し彼を自分の元で働かせる事にしました。
マリウスの宿にやってきて誘惑してきますね・・・
服を脱いでおっぱいを揉ませてくれます。
マリウスは女性経験が無いみたいで混乱しています。
そのまま楽しめれば良かったのですがペドラが魅了の魔法をかけている事を察知します。
マリウスの方がペドラよりも高位の魔法使いのようですね。
マリウスはここで抵抗するよりも魅了された振りをしてペドラの傍で情報を探る事にしました。
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ペドラの研究室に連れて行かれて彼女の研究を手伝う事になります。
ペドラはアネットを捜索する為の魔法薬(合成薬って呼んでるね)を作っていました。
ペドラから重罪人を追っていると教えられます。
アネットの事だね・・・モンスターを言いなりにしてしまう化物と言っています。
ペドラはアネットを危険視していますがマリウスは彼女達が人間に危害を加えようとしているようには見えませんでした。
誤解ならば自分が解こうと考えています・・・意外と呑気なんだよね。
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ペドラの配下には他の魔法使いも居るのですが彼らはペドラに魅了されているようでした。
配下の魔法使いがグスタフ達と疎遠なのでマリウスもそれに習う事にします。
急に素っ気なくなったマリウスにグスタフは失望感を抱きます。
それでも少しペドラに何かされたのではないか?と疑っています。
マリウスを信じようとしているので彼もお人好しと言えるかもね。
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ペドラはマリウスを警戒していたのですが思いのほか大人しくしているので興味を失います。
ペドラの配下がアネットの居場所を特定しました。
合成薬に反応があったようです。
平原の近くの森に隠れている事が判明しました。
隠れる場所の無い平原に追い込めれば捕まえる事が出来ると判断したペドラは大兵力を動員する事にします。
ミヒャエルはペドラに魅了されているので彼女の言いなりです、兵を動員するのに同意しています。
マリウスは自分も連れて行かれると思っていたのですが留守番を言い渡されました。
これはペドラの罠でしたよ。
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アネット達はペドラの軍勢に囲まれてしまいます。
ディランが察知し平原に逃げ出しました。
グスタフは自分たちの包囲を察知され慌てています。
馬が使える自分たちは圧倒的優位に立っているのですが予定外の事態に慌てているグスタフにペドラが呆れています。
馬で追い詰めれば問題無いと指示し追走が始まります。
アネット達は追いつかれてしまい包囲されます。
絶体絶命のピンチにアネットがスキルを使って対抗しました。
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アネットは周囲のモンスターを呼び寄せて対抗します。
それを見たペドラが喜んでいます。
アネットの事をモンスターマスターと呼んでいますね。
彼女の本当の主ルーベンスが喜ぶと言っています。
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形成逆転と思われたのですがペドラがスキルを使いました。
桃色の霧を散布してモンスターを自分の支配下に置いてしまいます。
モンスターを魅了してアネットから支配権を奪ってしまいます。
そこにマリウスが現れました。
隆司の登場にアネットは喜びの声を上げています。
彼女は隆司がどうなったのか心配していましたからね。
助けに来てくれたと疑っていません。
ディランとベンはもう少し警戒しています。
隆司が貴族の私兵になった事に疑いの目を向けます。
敵になったと思っているようですね。
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ペドラが私兵を魅了して攻撃しようとしてきます。
これを見たマリウスは彼女が魔人でった事を見破りました。
ペドラがルーベンスという魔人に仕えている事を教えてくれます。
魔人が組織的に行動していると知ったアネット、ディラン、ベンが驚いています。
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マリウスはグスタフ達をどう扱う悩んでいたのですがアネットを守る事を決めます。
彼らを昏倒させました。
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ペドラは自分の持っている最強のスキルを使いマリウスを攻撃してきました。
声を聞かせて即死させるスキルだったのですがマリウスが簡単に無力化しました。
マリウスは真空状態を作り出す魔法を発動してペドラの周囲を囲みます。
声が聞こえなくなったので即死攻撃が無力化されました。
ペドラは自分を囲むマリウスの魔法障壁を破壊しようと巨大な火球を放ちますが障壁に阻まれました。
魔法は発動すると障壁を発生させるのですが時間経過と共に消滅するそうです。
しかしマリウスの魔力量が桁外れなので存在し続ける事になっています。
ペドラは障壁を破壊する為に攻撃魔法を連発するのですが破れませんでした。
最後は窒息してしまい消滅しました。
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消滅したペドラがドロップアイテムを残しました。
手に取り鑑定すると「惑妖花の球魂」と出てきました。
マリウスが知らないアイテムですね。
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戦いが終わり再会を喜び合う事にします。
アネットは隆司と呼びかけてきました。
隆司は今はマリウスと名乗っていると教えます。
アネットは疑問に思っているのですが、成り行きで、と説明すると納得したぞ。
敵になったと疑っているディランとベンにアネット達の居場所を知るには他に方法が無かったと説明します。
ディランとベンは信じてくれました・・・再会できた事を喜んでくれます。
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結局シュナイダー公爵の領地の広さは分かりませんでした。
アネットに聞いてみても彼女も知らないそうです。
逃げ出すにしても情報が不足していました。
これまでのように森の中に隠れ住むのは限界です。
シュナイダー公爵の領地を出るのも視野に入れる必要があります。
マリウスは情報不足を補うために近くの街で情報収取する事を提案しました。
これを聞いたアネット達は難色を示します。
モンスターであるディランとベンは街に入れません。
アネットはディランとベンと別れる事は出来ないと反対します。
マリウスは幻覚魔法でディランとベンを人間に見せかけるので一緒に行こうと提案しました。
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幻覚魔法は幻覚を見せている間は魔法をかけ続ける必要があります。
ディランはマリウスの魔力量を心配しています。
途中で魔力切れになり姿が露見する事を恐れています。
マリウスの魔力量なら街にいる間魔力切りが起きないと判明したのでマリウスの提案を受け入れました。
4人で近くの街に潜り込み情報収集する事が決まりました。
大丈夫かな?
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>>
付録
モンスターマスターの少女
>>
幼かったアネットが仲良しのレイアと森で遊んでいました。
アネットが弱っているスライムを発見しました。
レイアがやってきてスライムの危険性を訴え石を投げて攻撃します。
この時アネットにスライムの泣き叫ぶ声が聞こえました。
レイアにスライムの声が聞こえたのか確認するとスライムが喋る筈ないと言われてしまいます。
子供だけでスライムを撃退した事を叱られる事になりました。
アネットは自分がスライムを発見した事がスライムを死に追いやったと後悔します。
アネットが森の中で怪我をしているオークを発見しました。
アネットはオークを治療する事にします。
このオークがディランです。
ディランは自分の治療をするアネットに警戒感を強めます。
彼女が善意から助けてくれたと理解し困惑しています。
名前を教え合っています。
ディランはアネットにモンスターと関わると不味い事になると諭します。
アネットには理解できていません。
ディランとは仲良くしている姿をレイアに見られていました。
レイアが村の中でそれを吹聴します。
アネットの父親が不満を述べてアネットが咎められる事はありませんでした。
数日後、アネットが父親に髪を捕まれ村長の元に連れて来られます。
アネットは怪我したコボルトにご飯を上げていました。
これがベンだね。
村長に理由を聞かれたアネットは怪我をしていてお腹を空かせていたから助けてあげたと教えます。
悪い子じゃないと思うと言ってしまいます。
何故それが分かる?アネットの決めつけではないか?と問われて話せば分かると教えてしまいます。
アネットがモンスターと会話できると知った村長の態度が急変しました。
これまではアネットを擁護しようとしていたのですが敵視してきます。
モンスターマスターの存在を知らない村人はアネットを悪魔の子と呼び村から追放する事を決めます。
村人たちは直ぐにアネットを殺せと過激な事を言ってましたが村長が追放を決めました。
村長の恩情だったと言えるね。
アネットは村から追放される事になりました。
餓死しかけているところをディランに救われました。
恩返しに来たベンが合流して各地をさまよう事になりました。
人間の方が邪悪で恐ろしいですね。
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成分美少女戦闘友情ラッキースケベ恋愛
評価ABAAAAC
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ネクストライフ 1 (ヒーロー文庫)

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