ラノベの感想) 魔法使い黎明期 第2巻 魔力屋さんと恋の予感 (講談社ラノベ文庫)


概略:
セブ、ホルト、クドーがそれぞれの仕事に勤しんでいます。ホルトとクドーは村に溶け込み活動的に過ごしています。魔力屋を始めたセブは寮に引き籠り村に馴染んでいません。ロスはセブが成長していないと感じゼロの元に向かわせる事にします。ホルトとクドーが仕事で失敗し努力の方向を修正する事になります。アルバスに視察を命じられたホルデムが暴虐を連れて村に現れました。ホルデムの到着と同時期に森の中に魔物が出現しました。ゼロ達は対処に動きだします。ゼロの村から戦力が分散したのでホルデムも動きだします。

レーベル:講談社ラノベ文庫
発行日:2019/2/27
著者:虎走かける
イラスト:いわさきたかし
ISBN:978-4-06-515377-2
雰囲気:試験官派遣、目的無し、失敗、課題、森の魔物、兵力問題、魔物退治、新たな戦力、恋
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アルバスがゼロの村にホルデムを派遣しようとしています。
十三番に恨みを抱いている彼が息子のセブを殺さないか心配しています。
ホルデムは父親の存在を知らないセブに危害を加えるつもりは無い信じてくれと言ってますね。
アルバスはホルデムを信じたのね送りだす事になります。
ホルデムの同行者が暴虐なのが気がかりです。
絶対に何かするよね?
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ロスはセブがホルトの衣服を洗濯していると知り驚愕しています。
ロスはホルトがセブに惚れていると知っているので彼女の苦悩を理解して同情していますね。
セブからホルトの様子を聞くと彼女が衣服を洗濯してくれるセブへの対応に苦慮している事が判明しました。
セブに親切にされるのは嬉しいようなのですが下着まで洗われるのは恥ずかしいようなんですよ。
困ったホルトは衣類をベッドの下に隠すのですがセブが発見して洗濯しています。
可哀想なホルトは愛しのセブに下着の染みを落としたと報告されてますよ。
セブはクドーの洗濯までしてあげています。
ロスは自分の時間を彼らの為に使って平気な顔をしているセブが心配になったようです。
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セブは魔法学校の課題として魔力屋を始めました。
他人に魔力を供給する事のできる稀有な才能を活かした商売です。
その需要は凄まじく遠い地域から魔力不足に陥った魔女が客としてやって来る状況です。
セブは毎日のようにホルトとクドーに魔力を供給しています。
ホルトとクドーもセブから魔力を供給して貰うのが当たり前になっています。
ロスは危機感を募らせます。
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セブは魔力屋として村に貢献できていると感じて安心しています。
お客がいつ来るのか分からないので魔力屋として使っている自宅(寮)から出なくなりました。
引きこもりですね。
セブが寮から出ないで魔法の修行をストップしている間もホルトとクドーは努力を重ねています。
二人との差が広がっていっています。
ロスはセブを寮から出す事が先決だと考えお茶の葉を採取する為に森に向かわせる事にしました。
ゼロの家の近くに生えています。
ロスはセブをゼロの家に向かわせたかったようですよ。
しかしセブは森と聞いただけで具体的な場所を聞かずに出掛けました。
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ロスはセブが村人から必要な情報を聞き出すと期待したようですがセブは途方に暮れています。
森のどこを探せば良いのか分かりません。
困っているセブに村の子供ライオスが話しかけます。
ライオスは木こりのウルスの息子です。
ライオスはウルスに連れられて森に出入りしているのでセブの目的の葉がある場所を知っていると言っています。
案内すると言われてセブはライオスに付いて行く事にします。
しかし場所を知っているって話は嘘でした。
ウルスはライオスを森に連れて行く事はありません。
ライオスは一人で森に入るのが怖いのでセブを騙して同行させました。
森の中で迷子になっているとセブに感づかれて騙した事を謝ってきました。
セブはライオスの強かさを学ぼうかなとか考えています。
困っている二人をリーリの操るネズミが発見しました。
リーリに使役されるネズミに連れられて村に戻る事ができました。
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リーリは日常的に森で迷った人間の捜索を行っているようです。
教会の裏に出てきたセブとライオスは神父とリーリとライオスの母親に迎えられます。
ライオスは怒っている母親に引き取られて帰宅しました。
セブは神父に怒られると恐れていましたが神父は食事に誘ってきます。
リーリが作った料理を振舞われる事になりました。
リーリはネズミの獣堕ちなのでセブが食べるのを嫌がると心配していますがセブは全く気にしていません。
神父はリーリを気にしないセブに好感を抱いたようです。
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リーリの口から神父が料理下手な事が明かされます。
神父の料理には味が無いそうですよ。
セブはリーリが作った美味しい料理を堪能する事になります。
食事中に神父から無知を放置するのは問題だと指摘される事になります。
セブは神父が懸念している理由がイマイチ理解できないようですね。
かろうじてライオスを危険に晒したと自覚して知識を得なければと思ったようです。
セブは神父から必要な葉っぱがゼロの家の近くに生えている事を教えられます。
ゼロの家に向かう事になります。
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教会を出るとホルトと出くわしました。
ホルトは傭兵の店に常駐して便利屋として活動しています。
ホルトから傭兵と一緒に近隣の村に魔物退治に出掛けて失敗した事を告げられます。
ホルトの放った魔法が傭兵に当たってしまい傭兵が負傷したそうです。
動揺したホルトは戦力として使い物にならなくなったので帰されました。
ホルトは傭兵が腕を使えなくなったので酒場の料理をリーリにお願いする為に教会にやって来たそうです。
リーリが飛び出してきて落ち込むホルトを慰めています。
リーリに手を引かれてホルトは酒場に向かいました。
セブにロスが声を掛けてきました。
負傷した傭兵を治療する為にゼロが魔力を必要としているそうです。
セブはゼロの店に向かう事になります。
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到着したセブはゼロに魔力を吸われる事になります。
ゼロに手を握られたセブは魔力を供給しようとしたのですが流れません。
ゼロには理由が分かっているようですね。
確実に魔力を供給してもらう為にゼロがセブにキスしてきました。
結構な量の魔力がゼロに流れ込んだようです。
セブは魔力を吸われる事に恐怖を感じてゼロから飛びのいています。
傭兵の傷は塞がり治療が終わりました。
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治療を終えた傭兵がキスする必要あったのか?と問いかけてきます。
ゼロは傭兵が嫉妬したと理解して嬉しそうにしています。
傭兵は純真な少年の心を弄ぶなと言いたかったんだと弁明しています。
セブがロスともキスした事があると知らされて自分の過去を思い出し落ち込んでいます。
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ロスとゼロが二人きりになり話し始めます。
ロスはゼロがセブから魔力を必要な量しか吸わなかった理由を問うてきました。
ゼロは自分とセブが肉親であり自分ならばセブの魔力を吸い尽くせる事を教えます。
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クドーも出掛けた先で失敗する事になりました。
流行り病を魔法で治療する事になったのですが途中で魔力不足に陥り気絶しました。
一緒に出掛けた診療所の所長に背負われて帰って来ました。
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失敗した三人に課題が課される事になります。
三人でゼロの店に向かいます。
ホルトは魔法を制御する術をゼロから学ぶことになります。
クドーは魔法治療を施すか判断する為に人間の人体について学ぶことにします。
セブは薬草学の本に興味を持ち地図と一緒に借りる事にします。
ゼロはクドーとセブに自分の蔵書を貸し出してくれました。
新たな知識を得られる二人をホルトが羨ましそうに見ています。
この姿がロスやゼロが考える魔女の理想的な姿なのかもね。
ゼロは魔法の制御が出来ていないうちに強力な魔法を覚えたら死人がでると言ってホルトを止めます。
代わりに<禁書館>について話してあげる事にします。
ホルトは大喜びしています。
ホルトはセブとクドーの三人でいずれ禁書館に行きたいと言っています。
クドーとセブは反対のようですよ。
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セブはゼロに魔力屋になりたいのか魔法使いに成りたいのか質問されます。
セブはこれまで己の意志で目標を決めた事がありません。
他に選択肢が無いと考えて魔法を学んでいたようです。
魔力屋を営むのに魔法の知識は必要ありません。
魔法学校を辞めて魔力屋を営む事もできます。
魔法学校を辞めるとセブはホルトやクドーやロスと過ごした記憶を失います。
それは嫌だと感じていますね。
セブは将来の展望を考えてみる事にします。
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セブはライオスと森に行く約束をしていたので果たす事にします。
今回は地図を持ってきているので迷子には成りませんでした。
森の植物についても確認ができています。
探していた葉っぱが生えている湖まで辿り着く事ができました。
結果は上々だったのですが魔物に襲われる事に成ります。
球体の魔物で爆発すると動物の死骸に変化します。
爆発時にとげを周囲にまき散らします。
セブは足にライオスは腹に喰らってしまいます。
爆発したので魔物は動かなくなりました。
セブは死にそうなライオスを抱えて村に戻る事になります。
途中で魔物を撃退できる魔法を学ばなかった事を後悔しています。
ライオスの心臓が止まりセブが絶望しているとロスの使い魔が飛んできました。
諦めるなゼロが向かっていると言っています。
セブはライオスを抱えて走り出しゼロと傭兵に合流します。
ゼロとロスの協力でライオスは助かりました。
ゼロは魔力不足、ロスは貧血で倒れます。
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ホルデムが村にやって来て彼から魔物は魔女を嫌う教会の一派によって放たれたと教えられます。
魔物は災厄の残滓です。
ゼロを恨む一派が彼女の村を全滅させる為に放ったようですよ。
ゼロの村を守るだけなら戦力は十分です。
魔女と一般人の融和を願うゼロ達は近隣の村や町を救う事にします。
戦力を分散する事になりました。
神父とリーリは町に向かい襲撃を企てている犯人を探す事にします。
ゼロと傭兵は近隣の村に危機を知らせる為に向かう事にします。
ゼロの村の守りをロスとホルデムに任せる事にします。
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ホルデムがロスに森に巣くう魔物退治を依頼しました。
報酬としてゼロの書の閲覧権を持ち出すとロスが乗ってきます。
ロスは森に向かい魔物退治を始めます。
ロスが村を出たのでホルデムが動きだす事になります。
ホルデムはゼロの村の防衛能力を試す為に暴虐を使う事にしました。
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ホルデムは暴虐を自分が制御して安全に試験を行う積もりだったのですが目論見が瓦解します。
ホルデムに襲われた経験を有しているホルトとクドーは警戒していました。
ホルデムの行動を怪しんだ二人はホルデムを魔法で眠らせてしまいます。
制御する者が居なくなった暴虐がセブを拉致してアルバスの元に連れて行く事になります。
暴虐は仕事の報酬としてセブをアルバスの元まで連れて行けば死刑を免れる事が出来ます。
セブが連れ去られたと知ったホルトとクドーが暴虐を追いかける事になります。
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森の中に入ったロスはルーデンスの魔杖を使い魔物退治を始めます。
簡単に退治出来てしまい楽な仕事だと笑っています。
森の中で魔物を放った刺客が蜜蜂に刺されて倒れているのを発見しました。
魔物の出現数が少なかったのは刺客が蜜蜂に刺されてダウンしたからでした。
ロスは襲撃者を村に連れて行く事にします。
セブが攫われたと知り慌てて村に戻ると気絶したホルデムを発見しました。
ホルデムから彼の計画を聞き出し杜撰さを馬鹿にしています。
セブ、ホルト、クドーが危ういと知り追いかける事になります。
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ホルトとクドーは暴虐と対峙する事になりました。
正面から暴虐に挑んだのですが撃退されてしまいます。
セブも過去の記憶を思い出して相手に過剰な魔力を流し込む事で人を殺せる事を思い出します。
暴虐を殺そうとしたのですが出来ませんでした。
暴虐は意図せず人を殺してしまった人間でも自分の意志で人を殺す事は難しいと言っていました。
その通りになりセブは膝を潰されてしまいました。
生かしたままで届ける約束なので半殺しにしたようです。
暴虐の前に神父が現れて彼の腕を切り落としました。
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リーリのネズミがセブ達の危機を察知したので神父は戻ってきましたよ。
予定外の行動を取らせた暴虐に怒っています。
ゼロもセブの存在を感知して傭兵と共に暴虐の前にやって来ました。
暴虐は殺されそうになっていますね。
そこにホルデムを連れたロスが現れてホルデムの企みを教えます。
暴虐は生き延びます。
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村に戻って詳しい話がなされます。
そこでホルデムの杜撰な計画を教えられて呆れています。
暴虐の処遇を話し合う事になりました。
今回の件でゼロは自分たちの戦力不足を痛感しています。
ホルデムが戦力として暴虐を提供すると言い出しました。
暴虐は約束が違うと喚きますが無視されます。
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ホルデムの提案をホルト以外の面々は肯定的に受け入れます。
ホルトはセブを襲った暴虐が許せないようです。
人殺しを村に置いておくのは危険と主張しました。
傭兵と神父が自分たちも人を殺した事があると反論してきます。
ホルトは感情を殺して村の利益に成る方法を選ぶことになります。
悔しそうに泣いているホルトをロスが優しく慰めています。
ロスはホルトの決断を褒めています。
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ホルトは譲歩する代わりに暴虐を傭兵の酒場に住まわせる事を決めました。
教会に住まわせるとリーリが人質に取られて神父が役立たずになると主張します。
神父は自分とリーリはそれ程迂闊ではないと主張しますが教会に暴虐を住まわせるのが嫌でホルトの主張を認めます。
傭兵に押し付ける事にしたのね。
ホルトの剣幕に傭兵が折れる事になります。
暴虐は傭兵の酒場に住む事になりました。
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ホルデムがゼロの書の閲覧権を獲得したロスを誘いウィニアスに帰ろうとします。
それを聞いたホルトがロスに見限られると勘違いして泣き出してしまいます。
ロスがセブ、ホルト、クドーの成長を見守ると約束していると知らなかったので善意からの発言だったのですがね。
ホルデムは空気の読めない人として嫌味を言われる事になりました。
ロスは成長著しい三人から少しも目を離せないと主張してゼロの村に留まる事にします。
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ロスが寮に戻るとセブとホルトが話していました。
セブが記憶の一部が戻った事を教えています。
セブがあまり良い記憶では無かったと教えると心配したホルトが記憶の隠滅を図ります。
鈍器を手にして記憶を消すと言ってきます。
セブが記憶を整理する時間が欲しいと言うとホルトが話し相手になると言ってくれます。
セブがホルトの優しさに感謝すると「セブ君の事だし」と照れています。
恋バナになると感じたロスは二人の話を立ち聞きする事にします。
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セブがホルトに誰かを好きになる気持ちを質問しています。
ロスがホルトがセブに恋していると教えてくれたと暴露します。
ホント―に分かっていないな。
ホルトが勇気を出して「ロス先生が言った通りだよと言ったらどうする?」と問いかけます。
セブは分からないと答えました。
ホルトは誠実に説明しようとしていますね。
相手を特別だって思う感じだと教えています。
それを聞いたセブはホルトは特別だと思うと答えています。
それって恋なのかな?と聞かれてホルトは違うと思うと答えました。
彼女は誠実です。
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十年たっても二十年たっても一緒に居たいと思える人が居ないのか?それが恋ではないかと答えます。
セブはそれだとホルトとクドーが該当すると答えます。
ホルトはセブに家族と思われていると知って喜んでいます。
説明が違ったかと思ったホルトは死んじゃうかもしれない時に頭に浮かんだ人が好きな人だと言い直します。
それを聞いたセブはロスの事が好きなのかもしれないと答えました。
ロスはこの会話を聞いてたのよね・・・どうするんだろうか?
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成分美少女ラッキースケベ魔法友情恋愛
評価AAAAAAAAABB
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