ラノベの感想) 双神のエルヴィナ (ガガガ文庫)


概略:
女神と出会い再会を願って6年間努力を続けた創条照魔が天界に召喚されます。そこで憧れていた女神が戦闘狂だと知る事になりました。消滅の危機に瀕する女神を助けようとして呪文に巻き込まれて一度死んでしまいます。不思議な現象が発生し助けようとした女神と命を分け合う関係になってしまいます。人間である照魔が天界に居続ける事はできません。命を共有する事になった戦闘狂の女神エルヴィナを連れて人間界に戻る事になります。エルヴィナの所属していた組織が彼女を天界に連れ戻そうと動き始めます。

レーベル:ガガガ文庫
発行日:2021/2/23
著者:水沢 夢
イラスト:春日 歩
ISBN:978-4-09-451889
雰囲気:初恋、努力、天界、女神大戦、追放、恋人宣言、同居、買い物、刺客、激闘、別れ、勝利、目標
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創条照魔という少年が6年前に女神と出会います。
照魔は女神に恋をしてしまいました。
女神はやさしい雰囲気を持っていたそうです。
女神は人間界の文化を知りたがっていました。
大きくなったら再会できると言った女神の言葉を信じて照魔は6年間努力を続ける事になります。
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照魔の住んでいる世界は人間のヤル気が無くなり滅亡の危機に瀕した過去を持っています。
照魔の母親である創条猶夏がELEMという新エネルギーを発見して世界を救いました。
猶夏の指揮の元ELEMを使い世界は活力を取り戻しました。
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照魔は世界を救った猶夏の息子として生まれた創条家の跡取りです。
創条家には12歳になったら親元を離れて独立するって仕来りがありました。
12歳となった照魔は執事の斑鳩燐、メイドの恵雲詩亜を連れて独立する事になります。
照魔の教育係だった麻井里茶も生活が落ち着くまで同行する事になります。
照魔は里茶の事をばあちゃんと呼んで慕っています。
創条家の別宅に引っ越す事になりました。
新居に到着した照魔がトイレに行く事になります。
トイレに向かった照魔は待ち望んでいた女神との再会を果たす事になります。
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照魔は天界に転移して女神と再会する事になりました。
記憶に残っている女神は背中に6枚の翼を持っていました。
照魔は初恋の女神に違いないと思ったのですが期待を裏切られる事になります。
顔や声は覚えていませんが、思い出の中の女神は優しく美しい存在でした。
天界で再会した女神は女神同士で死闘を繰り広げている最中でした!!
雄叫びを上げて戦う姿を見てしまった照魔は女神に対して抱いていた憧れが破壊されかけています。
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女神の戦闘能力は桁外れです。
大破壊をまき散らしながら戦っています。
照魔は戦闘の余波で死にそうになっています。
照魔のピンチを救ったのは4枚の翼を持つ女神でした。
トイレを借りようとしたのですが天界には存在しないと言われてしまいます!!
照魔はお漏らしのピンチに陥っています。
そこに6枚の翼を持つ女神がやって来ました。
4枚の翼を持つ女神の事をマザリィと呼んでいます。
マザリィは6枚の翼を持つ女神の事をエルヴィナと呼んでいます。
二人は創造神の座を巡り争っていました。
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女神は翼の数が多い方が戦闘力が高く強いそうです。
翼の少ないマザリィは封印呪文を使いエルヴィナを封印しようとしてきました。
エルヴィナが封印呪文に抗い消滅の危機に直面します。
彼女の事を初恋の女神だと思い込んでいる照魔はエルヴィナを消滅させたくないと思い彼女を抱きしめてしまいます。
照魔の行動により予想外の結果が生じる事になりました。
消滅する筈だったエルヴィナは生き残る事になります。
呪文に巻き込まれた照魔は一度死んで生き返る事になりました。
照魔とエルヴィナは命を共有する事になってしまいます。
二人の物理的な距離が離れ過ぎると死んでしまう関係になりました。
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目覚めた照魔はマザリィによってパンツを脱がされかけていました。
天界には女神しか存在しないそうで、男性の照魔に興味津々のようですよ・・・12歳ですよ照魔は・・・
女神ってやべーよ。
照魔が目覚めたのでマザリィはパンツを下す事を断念しました。
周囲にマザリィの仲間の女神が集まっています。
彼女達は残念そうにしています。
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マザリィは最長老と名乗ります・・・偉い立場のようです。
マザリィからエルヴィナと争っていた理由を教えられます。
女神はマザリィの属する神聖女神(セイヴァリド)とエルヴィナの属する邪悪女神(ゾディアクス)に別れて抗争を続けていました。
人間が神に祈る行為をしなくなったので女神力が枯渇して天界はバランスを崩しているそうです。
神聖女神は平和的な手段で人間の信仰対象になろうと努力する一派です。
邪悪女神は人間界を支配して崇拝を得ようと考えています。
戦いを好む邪悪女神は話し合いを受け入れなかったようです。
代表者を選んで戦い創造神を作り出そうとしていました。
勝てば創造神になれると考えていたようです。
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照魔が割り込んだ結果エルヴィナは消滅せず創造神は誕生しませんでした。
エルヴィナは照魔の命を共有する事で生き延びます・・・その結果、力を大幅に失いました。
人間である照魔が天界に居続けるのは不味いそうです。
彼と離れられない存在になったエルヴィナも一緒に人間界に行く事になります。
意外な事にエルヴィナは人間界行きに乗り気です。
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照魔とエルヴィナは天界と人間界を繋ぐ転送装置に向かいます。
そこで門番の巨大な鳥に出会いました。
エクストリーム・メサイアと名乗るのですが照魔はエクス鳥さんと呼んでいます。
照魔から敬意を感じたのでエクス鳥呼ばわりを認めてくれます。
門番をしていると聞いたので照魔は6年前に出会った女神が誰なのか質問しました。
そこで残念な答えを聞く事になります。
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人間界から戻った女神は人間界での記憶を消されてしまうそうです。
照魔が6年前に出会った女神本人にその時の記憶は残ってないそうです。
照魔はガッカリしているね。
マザリィは人間界に向かうエルヴィナに監視役をつける事にします。
選ばれたのはエクス鳥でした。
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転送装置を通って照魔とエルヴィナは照魔の住む町「神樹都(かみきど)」に戻ってきました。
照魔とエルヴィナは近くに居続ける必要があります。
照魔はエルヴィナと交際を始めたと従者の、燐、詩亜、里茶に嘘を吐く事にします。
エルヴィナは照魔の提案をクールに受け入れています。
内心はドキドキだったようですがカッコつけたがりの彼女は動揺を見せません。
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照魔との玉の輿を狙っている詩亜はエルヴィナに警戒心を抱きます。
エルヴィナの事を威嚇していますが効果はありませんでした。
照魔の為なら何でもすると考えている燐は照魔の言葉を疑いません。
エルヴィナの事を照魔の恋人として受け入れました。
里茶もエルヴィナの事を認めていますね、ちょっと意外です。
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エルヴィナの為に必需品を買いに行く事になりました。
スマホを買いに家電量販店に向かいます。
エルヴィナは人間界に存在する機械に興味津々のようですよ。
入口にある自動ドアに感激しています。
照魔の家には自動ドアが無かったと言っています。
照魔は自分が負けたと痛感して落ち込んでいます。
落ち込む照魔の姿を見た燐が燃えています。
照魔を喜ばせる為に別宅の改装計画を練り始めています。
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エルヴィナがエスカレーターを怖がっています。
その姿が可愛く見えたので詩亜が危機感を募らせています。
彼女は照魔の前で一番可愛い女の子でありたいようですよ。
エルヴィナを敵視する詩亜は男子高校生が使った色々な体液が付着している中古品を勧めます。
言動が凄く下品になっていますが照魔が気にしてないのが救いだね。
エルヴィナは照魔の勧めたスマホを選びました。
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エルヴィナは女神力で作ったセクシー過ぎる衣装を着ています。
背中がエロ過ぎてヤバいようですね。
詩亜は衣服を買いに行く事を勧めます。
エルヴィナは不要だと断っていますがエルヴィナのエロイ姿を照魔に見せ続けるのは不味いと考え強行します。
エルヴィナが下着を付けていないと知り先に下着を買いに行く事にしました。
照魔は照れてれになっています。
エルヴィナは照魔にも同行して欲しそうですね。
照魔は下着選びは詩亜に任せる事にします。
同行すれば凄いんだけど12歳にそこまで求めるのは酷だな。
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洋服を買うのには付き合わされる事になりました。
詩亜が一緒に試着室に入り着替えを手伝っています。
エルヴィナの裸体を見た詩亜が絶望感に苛まれています。
詩亜は美しいボディラインを維持する為に並々ならぬ努力をしているそうです。
しかしエルヴィナはそんな詩亜よりも素敵ボディも持っていました。
まあ女神なので当然なのかもな。
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買い物を済ませて別宅に戻ってきました。
エルヴィナが風呂に入りたいと言ってきます。
エルヴィナは照魔と一緒に入浴したがりましたが詩亜に止められました。
エルヴィナの入浴は短いようですね直ぐに戻ってきました。
パジャマを着ているのに照魔が感激しています。
ひょっとして照魔を喜ばせようとしている?
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猶夏は親元を離れる事になる照魔に神樹都を任せる事にしました。
照魔は自分の会社を作り猶夏に負けない成果を目指す事になります。
エルヴィナは照魔の会社に入社する事になりました。
どんな活動をするのか考える事になりますが決めかねています。
社名を何にするか悩んでいます。
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エルヴィナが照魔(男)と駆け落ちしたと知った邪悪女神が憤りを感じています。
天界の恋愛博士を自称するシェアメルトが先を越されたと怒っています。
女神大戦の結果に不満がありメルヴィナを天界に連れ戻す事にします。
メルヴィナを連れ帰り新たな女神大戦を始めようと考えています。
シェアメルトの部下にエルヴィナの行き先を捉える事ができる女神が居ました。
この世界には沢山の異世界が存在し、天界からそれら全てに行けるようですよ。
シェアメルトは部下をメルヴィナが向かった世界に行かせる事にします。
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メルヴィナが女神の存在を感知し戦闘態勢を取ります。
神樹都にやって来たのは蜘蛛女神(蜘蛛型)でした。
メルヴィナが拳銃を取り出し戦闘を開始します。
拳銃はディーアムドと呼ばれる女神力を使って作り出した武器です。
ルシハーデスって名前です。
エルヴィナと共生状態になった照魔もディーアムドを取り出せる事が判明しました。
照魔は大剣型のディーアムド、オーバージェネシスを取り出しました。
エルヴィナの背中に3枚の翼が出現しました。
照魔の背中にも3枚の翼が出現します。
命を分けた結果、翼も半分になったようです。
エルヴィナと照魔が共闘して蜘蛛女神を倒しました。
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エルヴィナが木に引っかかっている風船を発見します。
それはエルヴィナの監視役として人間界にやってきたエクス鳥でした。
エルヴィナの勧めでエクス鳥を照魔の会社の受付嬢にする事が決まりました。
門番なので会社の玄関に配置する事にしたのね。
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エルヴィナは蜘蛛女神を邪悪女神の手先だと言っていました。
次の襲撃を予想しています。
エルヴィナの予想通りに蜘蛛女神の飼い主が攻めてきました。
アロガディスという女神です・・・エルヴィナとは知り合いですね。
握手をして戦闘が始まります。
天界では握手とは戦いを始める時の合図です。
照魔はカルチャーショックを受けています。
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アロガディスは野心に溢れていました。
上司のシェアメルトはエルヴィナを天界に連れ帰れと命じたのですが勝手に戦闘を始めます。
エルヴィナの事を裏切り者と断じています。
邪悪女神は6枚の翼を持つ女神12人が集まり作られた組織です。
エルヴィナが人間界に追放されたので席が1つ空いています。
アロガディスはそこに座りたいようですね。
エルヴィナを殺そうとしてきました。
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エルヴィナの戦闘力が半減していると知っている彼女は優位に戦闘を進められると確信していたようです。
しかしエルヴィナは余裕の態度を崩しません。
アロガディスは4枚の翼を持っています。
エルヴィナに言わせると未熟な存在だそうですよ。
彼女の使うディーアムドをエルヴィナは赤ん坊の歩行器と説明します。
図星のようですねアロガディスは真っ赤になって怒っています。
照魔が独自のディーアムドを顕現させた事にも憤りを示しています。
照魔は無意識でアロガディスが到達できない境地に達しているようです。
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戦いの中で照魔とエルヴィナのコンビネーションが進化しました。
アロガディスは勝てないと判断します。
やられた振りをして逃げ出します。
逃げ出したアロガディスは禁忌の技を使う事にします。
かつて天界を滅ぼしかけた女神の最終形態(ディーギアス)に変身してしまいます。
アロカディスの最終形態は巨大なリンクス(山猫座)でした。
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ELEMを集める巨大なタワー(セフィロト・シャフト)を目にしたアロガディスは人間が女神に敵対する気だと考えます。
セフィロト・タワーを見たエルヴィナも馬鹿な事をしたと言っていました。
人間の心をエネルギーに変換するので女神に敵対する行為と捉えられます。
女神の視点では人間の心は天界に捧げられるべき供物だそうですよ。
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アロガディスがセフィロト・シャフトを攻撃したので神樹都に不具合が生じました。
ELEMの供給が不安定になってしまいます。
大病を患った里茶はELEMの技術で作られた人工臓器を使っています。
照魔は里茶が心配になり彼女が居るセフィロト・シャフトに向かおうとします。
しかしエルヴィナはアロガディスとの戦いを選択して別行動を取る事になりました。
照魔は戦闘に固執するエルヴィナに嫌いだと告げてしまいます。
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照魔はアロガディスが放った蜘蛛女神を斬り伏せながら里茶の元に向かいます。
焦る照魔の前にエクス鳥が現れて援護してくれました。
一時的に天界で出会った時と同じ巨大な鳥に戻っています。
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照魔が到着した時、里茶は瀕死状態でした。
ELEMが乱れた事で人工臓器の動力が止まってしまいます。
詩亜が助けようと手を尽くしたそうですが助ける事は出来ませんでした。
死なないでと懇願する照魔を里茶が優しく諭します。
本来なら自分はとっくの昔に死んでいた、ELEMのお陰で照魔が成長する姿を見られたと言っています。
照魔は泣くのを我慢して里茶を看取る事にします。
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里茶に自分の信じる道を進めと諭された照魔はエルヴィナの元に戻りアロガディスを倒す事を決めます。
エルヴィナもディーギアスに変身する事が可能です。
変身するには視界を金色に染める必要がありました。
照魔とエルヴィナは右目だけが金色に変化しています。
そのままでは視界を金色に染める事ができません。
照魔はエルヴィナにキスする位に顔を近づけます。
焦ったエルヴィナは目を閉じてしまうのですが目を開けろと言われます。
至近距離で見つめ合う事で視界を金色に染める事ができました。
照魔とエルヴィナは巨大な人型のディーギアス(乙女座、ディーギアス=ヴァルゴ)に変身しました。
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二人の意識が一つの巨大な体に宿っているようですよ。
照魔はロボットを操縦する事になると思っていたようですが違いました。
エルヴィナはディーギアスを少し丈が大きい戦闘服と言っています。
自分の身体を動かす感覚で動かせるようですよ。
二人のディーギアスなので大剣と銃を持っています。
エルヴィナがディーアムドの有効な使い方を教えてくれます。
想像する事で力が増すそうです。
照魔は斬撃の軌跡が空間に残存すると考えました。
斬撃の軌跡が壁となりエルヴィナの銃弾を跳弾させます。
アロガディスは四方八方からの跳弾を浴びて負けました。
消滅する前にアロガディスがこの世界が女神への反逆を企てていると天界に報告したと告げてきました。
照魔の世界は邪悪女神に敵として認識されるようです。
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エルヴィナが里茶を失い泣くのを我慢している照魔を抱きしめてくれます。
泣くのを我慢している照魔を泣かせてくれました。
この辺りは女神らしいね。
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後日、照魔は記者会見を開いて女神の襲来を発表しました。
ELEMを狙い女神が攻めてくることを発表します。
女神への憧れは捨て去っていないようですね、全ての女神が敵では無いと付け足しています。
マザリィ達は照魔の世界を認めてくれるよね?
自分の作った会社「デュアルライブス」が女神の脅威から世界を守ると宣言しました。
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エルヴィナが心境を語っています。
照魔は戦闘狂のエルヴィナを嫌いだと言っていました。
エルヴィナはそれがショックだったようです。
彼女は照魔に出逢った瞬間に彼を好きになっていました。
照魔はそれに気が付いていません。
エルヴィナは自分が照魔の初恋の女神であって欲しいと願ったそうです。
何度も言うけど照魔は12歳ね・・・女神やべーよ。
エルヴィナは照魔の初恋の女神を演じている事になっています。
これは辛いですね。
エルヴィナは演技を続ける事ができるのでしょうか?
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評価AABAAAA
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