ラノベの感想) 魔弾の王と極夜の輝姫 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
概略:
父親のウルスに同行してティグルはジスタートのイルフィングって町にやって来ました。
従者の目を盗んで一人で宿から抜け出し海を見に行きます。
途中の川で小舟に転がされている少女を発見しました。
助け出すと彼女を攫った一味の仲間と疑われます。
ティグルが名乗り疑いが晴れるとソフィと名乗り助けてくれた事に対してお礼を言ってきます。
彼女が困っているみたいなのでティグルは手助けしたいと申し出ます。
自分よりも年下と思われるティグルを危険に巻き込めないと考えたソフィは帰るように説得してきます。
そこにソフィを攫った一味が戻ってきてしまい二人は連れだって逃げ出します。
レーベル | ダッシュエックス文庫 |
発行日 | 2024/08/31 |
著者 | 川口 士 |
イラスト | 植田 亮 |
ISBN | |
雰囲気 | 国外旅行、王都、出会い、見捨てられない、果敢、秘密、勝負、協力、狙撃、水没、上陸 |
ブリューヌ王国のアルサス領主であるウルスがブリューヌ王の命でジスタートに遣わされます。
母親のディアーナを亡くして気落ちしているだろうと思われる息子のティグルを同行させる事にします。
一緒に行くかと問うと行きたいとティグルが答えたからです。
ティグルは跡取りなので本来であれば危険を伴う他国への旅に同行はさせないんだけどね。
気落ちしているだろうと思っているので元気づけたかったみたいだ。
ティグルは初めての外国に興味津々な様子でした。
ウルスはジスタートの王都で国王に謁見して役目は終わると考えていました。
ところがジスタート王は北の端にあるイルフィングって町に使者として向かって欲しいとお願いしてきました。
イルフィングに不穏な動きがあるそうで実情を見てきてねと頼まれてしまいます。
断れないウルスは向かうしかないんですがティグルをどうするかが問題となります。
ジスタートには信頼できる知己も居ないので連れて行く事にしました。
イルフィングでは極夜と呼ばれる太陽が見えなくなり夜が続く現象が始まろうとしています。
ウルスはティグルを配下に任せて町の様子を確認しに行きました。
ティグルは大人しく留守番している子供ではなかったね。
従者の目を盗んで勝手に宿を出て町の探索を行っています。
内陸地であるアルサス育の彼は海を見た事がありませんでした。
イルフィングは海に面した町なので見に行く事にします。
川沿いに歩いているティグルが小舟の中に縛られ転がされている少女を発見しました。
助けてあげると彼女を攫った一味の仲間だと疑われますよ。
あいつらの仲間なの?と問うとティグルが首を傾げます、誤解だった分かり信じてくれました。
ティグルが名乗るとソフィーヤ、ソフィと呼んで、助けてくれてありがとう、と返してくれました。
ティグルはソフィが言った「あいつら」って言葉に不信感を抱きます。
困っている様子なので協力を申し出ました。
ソフィは年下に見えるティグルを自分の事情に巻き込みたくないと考えます。
危ない目にあう前に帰りなさいと諭してくるね。
そこにソフィを拉致した一味が戻ってきてしまいます。
二人は連れだって逃げ出す事になりました。
二人は風と嵐の女神エリスを祀った神殿に逃げ込みます。
隠れて追手をやり過ごそうと考えました。
隠れている間に互いの事情を話し合います。
ティグルはブリューヌにあるアルサスって町からやって来た事を教えます。
ソフィは母親のマーシャがイルフィングの統治者ヴェトールに攫われたと教えました。
ソフィの父親は騎士をしていてジスタートの王都に向かう仕事があったそうです。
ソフィは父親に同行して王都に行ったそうです。
王都で父親が母親が攫われたとの報告を受けているのを立ち聞きしてしまいます。
父親はソフィを王都に残してマーシャを助けに向かうと考えられました。
ソフィは父とマーシャの無事を祈るだけになるのは嫌と考えます。
父親の目を盗んで一人で王都を飛び出しイルフィングに向かったそうです。
ティグルはソフィの行動力の高さに驚きます。
追手がやってきて神殿内を探しています。
此処には隠れてないと判断して立ち去りました。
追手を巻けたと考えた二人は神殿から出て行こうとしますが待ち構えられていました。
神殿の二階に駆け上がり隣の家の屋根に飛び移ります!!
ソフィが考えた脱出方法です・・・ティグルが驚いています。
彼女見た目は美少女なんですが活動的で無鉄砲ですよ。
グンヴァルトという追手が石礫で攻撃してきました。
ソフィは隣の家の屋根に飛び移ります。
そこから届く距離にあった木に飛び移りするすると地面に降りました。
ティグルはジスタートの女の子は皆、こんなに活発なのかな?って疑問を持ちます。
きっとソフィは珍しい存在だろ思われます。
ティグルも続き二人は逃げ出します。
ティグルは父親のウルスが居ると思われる宿に向かいます。
ソフィを助ける事に同意してくれると考えています。
ウルスはジスタート王の使者としてヴェトールに会っていました。
丁寧な応対をして貰いましたがウルスはヴェトールに嫌な感じを抱いています。
ティグルとソフィはウルスが泊っている高級宿(白熊小屋)までやってきました。
がヴェトールの一味の鉄仮面が待ち構えていました。
ティグルは大声を出すぞと脅しますが効果はありませんでした。
イルフィングの統治者であるヴェトールの絶大な権力を持っています。
叫んでもティグルとソフィが捕まるだけだと言われてしまいます。
ティグルの訛りと白熊小屋に行こうとしていた事からブリューヌ貴族の関係者と露見します。
ソフィが母親のマーシャを攫った目的を問いかけます。
鉄仮面はソフィが理由を知らない事に驚いています。
ティグルは鉄仮面の目が気になっていました。
ティグルの視線に気づいた鉄仮面が精霊の力を借りていると教えてくれます。
精霊の力を借りていると言っている人間を初めて見たティグルとソフィは驚愕していますね。
精霊がティグルに興味を持っているので彼も一緒に連れて行こうとしてきます。
ティグルは「ひとさらいだっ!」と大声で叫びました。
鉄仮面が驚き隙を見せたのでソフィと二人で逃げ出しました。
ウルスの助力を得られなかったんですがソフィは諦めません。
むしろ行動が果敢になっていきます。
彼女を見捨てられないティグルは彼女を助ける為に付いて行きます。
ソフィはヴェトールの屋敷に忍び込むと言い出します。
裏口から忍び込む事になりました。
台所に潜入した二人は人の気配が無くなるのを待ってマーシャが閉じ込められていると思われる二階の端にある部屋を目指します。
移動中に灯りが灯っている部屋から話し声が聞こえてきました。
そこはヴェトールの部屋で鉄仮面(エフゲーニア)が報告を行っていました。
ソフィとティグルを逃がした事を報告しています。
ティグルがウルスの息子だと予想しています。
ヴェトールはウィクターというソフィの父親を捕まえようとしていました。
まだ捕まってないと聞いてソフィは安堵しています。
マーシャが既に屋敷から移動されている事も判明しました。
ヴェトールとエフゲーニアはマーシャを使って何らかの儀式を行おうとしています。
儀式が行われるイルフィング島にマーシャを送ったとエフゲーニアが報告していました。
ヴェトールとエフゲーニアにはティグルが何の目的てソフィを手助けしているのかが分かりません。
ウルス達は殺す事にするとヴェトールが言っています。
立ち聞きしていたソフィとティグルの存在にエフゲーニアが気付きました。
二人は囲まれてしまいます。
そこに所在が不明だったソフィの父ウィクターが飛び込んできました。
彼は配下を連れていて乗り込んできました。
ソフィが居る事に驚いています。
ウィクターは自分を囮にしてソフィとティグルを逃がしてくれます。
逃げ出したソフィとティグルはソフィの叔母ラリッサの家に向かう事にします。
ラリッサは嫌そうにソフィを迎え入れてくれました。
ラリッサはソフィがウィクターと一緒にイルフィングにやって来たと思ってたようです。
王都シレジアから一人で旅してきたと教えると驚かれます。
一緒に居るティグルに向かってソフィに惚れたのかい?と揶揄ってきました。
ソフィは赤くなって違うと反論しています。
ソフィは母親が蛮族と呼ばれている闇の緑星って部族出身だと知りませんでした。
ラリッサから儀式に付いて教えられます。
マーシャは儀式の生贄にされるそうです。
極夜の間に儀式を行うと夜の精霊の加護が与えられるそうですよ。
儀式が行われるイルフィング島へ行きたいと伝えると「氷の舟」という部族を頼れと教えてくれました。
何でもラリッサは氷の舟に貸しがあるそうです。
ラリッサはソフィにマーシャが使っていた服を与えてくれました。
着替えたソフィを見たティグルは見惚れてしまいます。
ソフィとティグルは「氷の舟」の集落を目指して極夜の中を旅する事になりました。
ティグルは出発する前に白熊小屋に戻ります。
宿の外からウルス達が泊っている部屋に無事を知らせる手紙を括りつけた矢を放ちました。
ティグルからの手紙には旅に出る事とウルス達をヴェトールが殺そうとしていると記されていました。
ティグルの無事を確認できたウルスは宿を引き払い町から逃げる事を決めます。
小舟を奪って町を脱出して戦姫が収めている隣の公国に助けを求めると決めました。
舟を物色している時に傷を負い倒れているウィクターの部下を見つけました。
ウルスは彼を連れて行く事にします。
ヴェトールの屋敷に一人の戦姫がやって来ました。
イリーナ=タムという名で二丁の小振りの斧を腰の左右に吊るしています。
彼女はジスタート王に反感を持っているヴェトールの協力者です。
ヴェトールはイルフィングの町を大きくしたいと考えていました。
しかしジスタート王はイルフィングに蛮族への盾としての役割以上を求めていません。
イルフィングは攻めてきた蛮族の攻撃を受け止め戦姫や諸侯の援軍がやって来るまで持ちこたえるのが役割です。
現状それで蛮族を抑え込めているのでジスタート王は蛮族を滅ぼそうとは考えていませんでした。
ジスタート王は蛮族を滅ぼしても得るモノは無い、それよりも周囲を囲む他国の侵略に備えたいと考えています。
国王には逆らえないので従うしかないんですがヴェトールは不満でした。
そんな折に闇の緑星が協力を求めてきました。
彼らは極夜の間に儀式を行い夜の精霊の加護を受け蛮族を統一したいと言っています。
蛮族を統一してヴェトールの配下に入ると言っています。
ヴェトールは蛮族の力を得られればジスタートからの独立が叶うと考え闇の緑星に協力すると決めました。
ジスタートに侵攻したいアスヴァールからもヴェトールに力添えするとの話が来ています。
ヴェトールは自分の野望が叶うと思い始めているようです。
極夜の最中なので昼間になっても周囲は暗いままです。
ティグルとソフィは道に迷わないように慎重に移動を続けていました。
途中で見つけた洞窟で休憩する事になります。
ソフィは15歳、ティグルは11歳なので彼女はお姉さんです。
先にティグルを寝かせる事にしました。
ティグルが寝るとソフィが体を拭き始めました。
案外ティグルの事を意識していて匂いなどが気になっているのかも?
ティグルは途中で一度起きてソフィの全裸を見る事になりましたが夢だと勘違いします。
ソフィもティグルの視線に気づいたんですが寝ぼけていると分かったのでそのままにしました。
目覚めたティグルからソフィが体を拭ている夢を見たと告げられます。
ソフィは夢だったと強調する事にします。
これは悪手だったね、ティグルに見たのは裸ソフィの夢では無かったと思わせました。
ラリッサから氷の舟の集落の近くに狼の森と呼ばれる場所があると教えられていました。
ソフィとティグルは狼の群れに襲われます。
二人は木に登ってやり過ごそうとしますが群れを率いるボスが中々に狡猾でした。
地面から飛び上がった仲間の背を蹴って跳躍距離を伸ばしてきます。
攻撃がティグルに届きそうになりますがソフィが咄嗟に手近な枝を折り投げつけます。
枝がボスに当たり隙ができました。
そこをティグルが射殺しました。
ボスが倒されると狼の群れは逃げて行きました。
保存食だけで移動を続けていたので狼をさばいて食べたかったんですが時間がありませんでした。
さばいている間に他の獣に襲われる可能性があったので二人は移動します。
森の中で襲われている親子に遭遇しました。
襲っている一味が氷の舟と名乗っています。
協力を求めたい相手が非道な行いをしていました。
ここは難しい判断です。
協力を求めるなら彼らに敵対しない方が良いんですが非道を見逃す事もできかねます。
ソフィとティグルは親子を助ける事にします。
ちょっと氷の舟にガッカリしていますね。
彼らは森の中の戦いに慣れているようでした。
木を盾にして接近し攻撃してきます。
ティグルは殺してソフィに良からぬ事をしようと企んでします・・・このスケベ!!
そこに本物の氷の舟が現れて助けてくれました。
フロールヴとベルゲと名乗る二人組です。
ソフィがラリッサの紹介で氷の舟に会いに来たと伝えました。
どうやらラリッサは氷の舟の族長と何やら因縁があるようですよ。
フロールヴがソフィの顔をさわさわしてラリッサの姪なのか確認してきます。
確認が取れると集落まで案内して貰える事になりました。
集落に到着すると族長に会うまで待たされます。
休憩する為の部屋を宛がわれました。
ティグルは話が上手く行くと考えていましたがソフィは違いました。
助けを得られない場合もあり得る、その場合は船だけでも借りなければと言ってくるね。
ティグルは考え方を切り替えて二人で向かう場合に備え眠って体力を回復させようと提案しました。
ここは敵地とも言えるんですが楽天的に考えているティグルの言葉を聞いたソフィは物語の勇者見たいと笑っていました。
族長からティグルが精霊に興味を持たれていると言われます。
ティグルの弓の腕を見たいのでベルゲと勝負しろと言われます。
ティグルが勝てたら二人に協力する、負けたら精霊への生贄にすると言ってきます。
協力を取り付けるには他に選択肢は無いのでティグルは勝負を受ける事にしました。
勝負の内容は森に住みつく「悪霊憑き」と呼ばれる巨大なトナカイを仕留める事でした。
森に入る前にソフィがティグルの勝利を祈り額に口づけしてくれました。
森の地形を熟知しているベルゲに有利な勝負です。
ティグルに勝算は無さそうですが彼は狩りの基本に忠実に行動して勝機を作り出そうとします。
やれる事を頑張るだけとソフィに伝えた通りの行動を取っています。
ティグルは高い場所に登って森の地形把握を目指します。
周囲の気配を探りながら慎重に行動してたんですが悪魔憑きが現れました。
近付かれるまで気配に気付けなかった事にティグルは驚いていますが攻撃に移ります。
何人も犠牲者が出ていると言われているだけに強かったです。
ティグルの放った矢を巨大な角で打ち払い突進してきました。
ティグルは雪の上を転がりながら攻撃をかわしてチャンスを待ちます。
次第に追い込まれて殺されそうになりますが頭上から矢が飛んできました。
ベルゲが放った矢は悪魔憑きの頭部に突き刺さります。
悪魔憑きが倒れたのでベルゲの勝利と思われました。
ベルゲは自分の勝利を喜んでたんですが悪魔憑きが起き上がりました。
警戒を解いていなかったティグルが避けろと叫んだのでベルゲは攻撃を避けられました。
二人で協力して悪魔憑きを仕留める事になります。
左右に分かれて時間差攻撃をしています。
ベルゲの放った矢が悪魔憑きの右目に刺さり今度こそ仕留める事ができました。
危機を助けられたベルゲはティグルの勝ちだと言ってきます。
協力しなければ勝てなかったので二人の勝利って事にしようとティグルが提案しベルゲが受け入れます。
ベルゲが仕留めた悪魔憑きを持ち帰ると言ってきたのでティグルは驚いています。
通常のトナカイの倍近い巨体なので二人で運ぶのは不可能に思われました。
ベルゲは橇を作って運ぶと言ってきます。
橇に悪魔憑きを乗せる段階でティグルが口元の白い粉に気付きました。
指摘するとベルゲが粉薬を食べたと教えてくれました。
危険な薬で飲むと痛みを感じなくなり本来見えないものが見えるようになるそうです。
食糧にする事はできませんが骨や皮は素材として使えるので持ち帰る事になります。
移動を始めようとしているところにグンヴァルトが現れ襲ってきました。
杖と投石紐を使い接近戦を挑んでくるグンヴァルトは強敵でした。
弓しか使えないティグルは近付かれると攻撃手段が無くなります。
離れて戦おうとしますが接近を許してしまいます。
ベルゲはティグルに加勢してくれますが分が悪いようです。
彼は近付かれても蹴りなどを繰り出して応戦していましたが蹴り飛ばされます。
ティグルはグンヴァルトに矢を当てるには隙を作るしかないと考えます。
逃げながら矢を放って誤射したと思わせます。
木の幹を背にする位置まで追い詰められたと見せかけてグンヴァルトを誘導します。
ティグルが放った矢が木の枝に当たり積もっていた雪が落ちてきてグンヴァルトの視界を遮ります。
ティグルが矢を放ちグンヴァルトの鎖骨の傍に刺さりました。
グンヴァルトが「狙ったのか?」と聞いてきたのでティグルは頷きます。
グンヴァルトは笑みを浮かべて改めて名乗りを上げました。
自分を倒した者の名を知りたいと言ってきたのでティグルヴルムド=ヴォルンと教えました。
グンヴァルトは精霊がティグルの武勇を永く見守らんことを、と言って立ち去ります。
どうも死ぬ姿を他人に見られたく無いって風習があるようです。
戻って来たベルゲに教えると彼はグンヴァルトを追いませんでした。
移動中にベルゲがソフィとの関係を聞いてきました。
ティグルの女なら諦めるが違うなら自分の嫁にしたいと言ってきました。
ベルゲはティグルがソフィに惚れているので彼女を助けていると考えているようですね。
ティグルはソフィとは恋人関係ではないがほっとけないので助けていると答えます。
ベルゲはティグルがお人好しだと分かり好感を抱いたようです。
相手の決まっていない女は口説いても問題無いのが部族のルールだと教えてくれます。
ソフィに手を出されたくなければティグルの女って事にしておく方が良いぞと教えてくれました。
ティグルは後でソフィと相談しようと考えます。
集落に戻ったベルゲは勝負の様子を正確に誇張なく語ります。
闇の緑星の刺客に襲われ二人で撃退した事も教えます。
二人で協力して悪魔憑きを倒したと分かるとティグルの技量が認められました。
ソフィとティグルは客人として迎えられ宴が開かれます。
宴では強い酒が振舞われティグルは酔ってしまいます。
氷の舟の人々が獲物の生肉を食べると知り興味を持ちます。
族長に生で食べると美味しいのか聞いてみると美味くはないが生で食べると獲物の力を手に入れられると教えられます。
強く成れると考えられていると知ったティグルは試してみようと考えます。
隣に座っているソフィが怖い笑顔で絶対にダメと止めてきました。
彼女の笑顔が怖かったのでティグルは故郷の狩人も生肉は絶対に食べなかった事を思い出しました。
ティグルは部族の男達に囲まれて勝負の様子を質問されています。
ベルゲを呼んで一緒に説明する事になっています。
その間ソフィは女性陣からティグルの事を色々と聞かれていたようです。
宴が終わってからティグルとソフィは散歩をする事にします。
ソフィからティグルを恋人と紹介してしまったと明かされます。
氷の舟の女性陣はティグルの弓の腕が良いと知り興味深々だったそうです。
決まった相手が居ないならアプローチしたいと言われてソフィは思わず恋人だと言ってしまったそうです。
ティグルが貴族だと知っているので故郷に許嫁か恋人が居たら申し訳ないと謝ってきます。
ティグルもベルゲから聞かされた相手の決まってない女性には声を掛けても良いよルールを教えます。
ソフィとティグルはお互いを意識し始めているようですが惚れていると認めては居ないみたい。
恋人関係と思われている方が此処ではやり易と判断してマーシャを助け出すまでは恋人関係を装おうと決めました。
ティグルは母の為に自分で作った櫛をソフィにプレゼントしようとします。
事情を聞いたソフィはこれはあなたのお母さんのモノなので受け取れないと断ってきました。
意外ソフィは思慮深さも持っています。
翌朝族長に呼び出されて出発時期を聞かれます。
ソフィは準備が整い次第出発したいと答えます。
族長は即座に行動したがるソフィに喝采を送ります。
戦力差から氷の舟としては表立って闇の緑星とやり合う事はできません。
フロールヴとベルゲが島まで二人を送り届けてくれる事になりました。
フロールヴが行く手の様子を観察して進路を決定しています。
ティグルが何を基準にしているんだと質問すると全てを見ていると言われて驚きます。
ベルゲが一人で漕ぎ手を勤める事になっています。
ティグルとソフィが漕ぎ手を代わると申し出ると船から落ちる心配があるから大人しく座っていろと言われました。
水は冷たく落ちたら溺れる前に凍えて死ぬと教えられ二人は大人しく従い船から落ちないようにしていました。
目的地のイルフィング島が見えてきましたがティグルとフロールヴは誰かに見られている嫌な感覚を持ちます。
島まで400アルシン(400メートル)の距離に差し掛かったところで矢が飛んできました!!
400アルシンを飛ばす弓の存在を聞かれてティグルはアスヴァールに伝わる長弓の存在を教えます。
弦を引くのに強い力を必要とするんですが非力な女性と思わるエフゲーニアが射ていると分かります。
フロールヴは精霊の力を借りていると予想しています。
ここで引返す選択もあったんですがフロールヴは島への上陸を目指すと決めます。
400アルシンの距離から狙撃してきたって事は迎撃に人数は掛けていないと判断したからです。
ティグルは200アルシンまで矢を届かせる事ができると教えます。
フロールヴが距離を測りティグルが狙撃するタイミングを教えてくれます。
ティグルはエフゲーニアを怯ませるだけの矢は放たなければと考え狙いを定めて矢を放ちますが彼女に当てる事はできません。
反撃の矢が飛んできてティグルを射貫こうとしていました。
フロールヴが咄嗟にティグルを庇ってくれて矢は彼の腹に刺さります。
フロールヴは海に落ちてしまいます。
咄嗟に手を伸ばしたティグルも海に落ちてしまいます。
ティグルは必死に泳ごうとしてますが着衣のうえ水温も低いので溺れかけます。
ソフィはティグルを助ける為に海に飛び込みました。
ティグルは気絶する前にソフィの姿を視認したようです。
舟に残っているベルゲはソフィとティグルが浮かび上がるのを待っていました。
浮かんできたのはフロールヴの死体だけでした。
ベルゲはフロールヴの死体を回収して逃げ帰ります。
復讐を決意しているようだね。
海に飛び込んだソフィはティグルを連れて泳ぎきり島への上陸を果たしました。
ティグルが黒弓を握りしめている事に苦笑しています。
ティグルを抱きしめたままソフィも気を失いました。
抱き合って倒れている二人の前に現れた人物は軽い驚きを湛えた瞳で二人を見つめています。
うん?誰が来たんだ?
>>
断章 極夜の下で
>>
ティグルとソフィがイルフィングの町を出て氷の舟の集落に向かっている時の話しです。
用足しの方法を巡って二人の意見が対立しました。
ソフィは見えない場所まで一人で移動しての用足しを主張しました。
極夜の中を移動しているのでティグルは体の一部が見えている範囲での用足しを主張します。
一度姿が見えなくなると再度合流できるか不安だったからです。
互いに主張を変えなかったので長い紐を片方ずつ持って姿が見えない場所まで移動して用足しする事が決まりました。
ソフィは音とか匂いを気にしたのかも?
ティグルに助けられてばかりだと考えているソフィは弓を教えて欲しいとお願いしてきました。
手持ちの弓は奇妙に感じられる家宝の黒弓しかありません。
矢にも限りがあるのでティグルは難色を示します。
何としても攻撃手段を得たいソフィは石の投げ方を教えてとお願いしてきました。
試しに投げてもらうと石はあらぬ方向に飛んで行きました。
口で説明してもうまく行かないのでソフィは体の使い方を教えて欲しいと言ってきます。
ティグルはソフィと密着する事になり照れています。
ソフィはあんまり意識してないみたいですね。
ティグルが体の使い方を手取足取り教えるとソフィの投石は少しマシになりました。
ティグルはソフィから杖術を教えてもらいます。
ソフィの動きを見て動きを真似ますが杖を左右の手で掴みかえる動きができませんでした。
ティグルは剣と槍の扱いが上手くできない事を教えます。
ソフィはティグルの手を取り密着しながら体の動かし方を教える事にします。
それでもうまく行かずにティグルはソフィを押し倒してしまいます。
慌てて彼女の上からどきますがソフィはあんまり気にしてないようです。
ティグルにも苦手がモノがあると分かって安心したと言っています。
二人は洞窟を見つけて休憩しています。
ティグルが自分たちは運が良いと言っています。
ソフィの意見は違いました。
これまでにもこの道を行き来する人々が居たんだろう。
彼らが洞窟を掘った可能性を指摘します。
ティグルはソフィの発想に感心していました。
その可能性に気付けるソフィを「すごいよ」と称えます。
ソフィは「ありがとう」と言ってはにかむような笑みを浮かべました。
ソフィは帰りの目印として洞窟の壁に絵を描きます。
弓矢を持った子供と杖を持った子供の絵を描きました。
二人の親密度は順調に上がっているようです。
成分表
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
美少女 | 5 |
戦闘 | 5 |
作戦 | 3 |
恋愛 | 3 |
正義 | 5 |
ラッキースケベ | 3 |
AmazonLink: 魔弾の王と極夜の輝姫 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
コメント
コメントを投稿