ラノベの感想) ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで 10 (オーバーラップ文庫)
概略:
トーカと狂美帝は着々とヴィシス攻略の準備を進めています。
失敗続きの原因を考えていたヴィシスが三森灯河の生存に気付きます。
大魔帝を倒した桐原がヴィシスとの会談を要求してきました。
桐原はセラスを傍らに置きたいとヴィシスに伝えます。
三森灯河を邪魔に感じているヴィシスは桐原を煽って彼の怒りを灯河に向けます。
大魔帝と戦う必要が無くなったので鬱陶しいミラ対策に十河綾香を使う事にします。
ベルゼギアと狂美帝の危険性を煽って綾香を炊きつけます。
綾香は人間同士の戦争を止める為にヴィシスの願いを聞き入れます。
レーベル | オーバーラップ文庫 |
発行日 | 2022/12/25 |
著者 | 篠崎 芳 |
イラスト | KWKM |
ISBN | |
雰囲気 | 調印式、ドレス、ご奉仕、気付き、密談、交渉、策謀、対決、介入、再会、密偵 |
蠅王ノ戦団は狂美帝に連れられて大宝物庫に向かいます。
ムニンが綺麗な首飾りを見てうっとりしています。
妄想力が逞しい彼女は全裸のセラスに首飾りを付けさせればさぞかし映えるでしょうと言っています。
素晴らしい妄想力ですねー
トーカはピギ丸の最後のパワーアップに必要な紫甲虫と転移石を貰いました。
セラスが精式霊装をパワーアップできる起源涙という宝物を発見しました。
既にこの世に存在しないだろうと思っていたようです。
セラスを戦力と考えている狂美帝は彼女がパワーアップするならとプレゼントしてくれました。
狂美帝は自陣営が強くなるならなりふり構わないようですね・・・太っ腹です。
最果ての国とミラ帝国の同盟に関する調印式が行われました。
トーカ、セラス、ムニンが出席してムニンが調印を行います。
セラスとムニンはドレスを着ているんですが来席者がセラスにエロイ熱視線を送ってきます。
トーカはセラスは自分のモノだぞ手を出すなと示す為に彼女の腰を抱き寄せました。
トーカは所有物扱いした事に気が咎めているようですがセラスは嬉しそうですね。
以降は邪な視線は無くなりました。
ミラの三人の有力者と出会います。
その中の一人がセラスが着ているドレスの制作者でした。
物凄く似合っていると感激してセラスにプレゼントしてくれます。
調印式後のパーティで鹿島小鳩がベゼルギアに接触してきました。
浅葱に不信感を抱かれないように注意しているようですね。
小鳩も色々と考えるようになっているなー苦労しているのね・・・
狂美帝に用意して貰った小部屋でベルゼギアと小鳩が話す事になります。
会話が始まるとトーカは小鳩が何か言い出しにくい話題を抱えている事に気付きます。
ベルゼギアの正体が三森灯河だと気付かれいる可能性があるかもと少し疑っています。
意を決し勇気を振り絞った様子で小鳩が三森君でしょ?と質問してきました。
彼女から他の勇者のステータスが見える特殊スキルを会得したと明かされます。
ステータスを見られていると分かったのでトーカは誤魔化すのを止めて正体を明かしました。
小鳩は三森灯河が生きていてくれたと確認できた嬉しさから泣き出してしまいます。
泣きながらヴィシスに廃棄する時に反対の声をあげられなかった事を謝罪されます。
トーカは小鳩が前と変わってないと分かり嬉しそうです。
嬉しいんですがトーカは変っちゃたよねー
小鳩が綾香と仲が良いと分かっているので彼女を介して綾香の説得ができないか?と考えます。
綾香のヴィシスへの信用度を下げる為に安に起こった事を教えます。
小鳩は安を助けたって事実を認識してくれました。
トーカは小鳩が必要だと思った時にベルゼギアの正体を明かしても良い。
綾香を説得する為に語った事実を彼女に伝えて欲しいとお願いします。
狂美帝は対女神の戦力を欲しています。
S級勇者の綾香を味方に引き入れる事が出来れば大きく戦況を有利にできますからね。
今後の小鳩の行動は重要な意味を持つ事になるな。
頼りにしていたS級勇者はヴィシスの言う事を聞いてくれません。
大魔帝と共に姿を消した桐原は死んだと考えています。
高雄聖には敵対され残っているS級勇者は憎々しい十河綾香しかいませんよ。
ミラの侵攻に押され気味なので先に大魔帝を片付けてしまおうと考えました。
ヴィシスはアライオンに残っている勇者を連れて大魔帝を倒すべく北に向かいます。
進軍中にヴィシスはここまで事が上手く運ばない原因はどこにあったのか考えます。
頼りにしていた彼女の戦力がことごとく倒されてしまっています。
色々と思い当たりますがどれも理由としてはしっくりきませんでした。
報告書を流し読みしながら考えていたようですがその中の一枚に重要情報が含まれていました。
廃棄遺跡から何者かが出ていった事実が判明しました。
ヴィシスは最初に廃棄した三森灯河の生存を確信しました。
人類最強のシビトは呪術によって殺されたと報告されていました。
本当は三森灯河の使う状態異常スキルで殺されたんだと理解します。
ヴィシスは三森灯河をどうやって殺そうか考え始めています。
そこに桐原から大魔帝を倒したとの報告が届きました。
桐原はヴィシスとの一対一での対話を要求してきました。
ヴィシスは貴重なアイテムを使って本当に大魔帝が死んだのか確認してみました。
本当に死んでいる事が確認できてしまったね。
ヴィシスはS級勇者よりも自分の方が強いと認識しています。
勇者に頼るのは大魔帝の邪王素によって自身の能力が減衰させられるからです。
大魔帝が居なくなったので制御が効かない桐原はもはや邪魔な存在です。
ヴィシスは彼と二人きりで会い殺そうと考えます。
綾香たちには内緒で桐原に会いに行きました。
桐原は金眼の魔物を従えていました。
ヴィシスの殺意を感じて桐原が攻撃してきましたが思わぬ弱点があるな。
桐原のスキルは強力なんですがスキル名が長いんだよね。
ヴィシスは桐原がスキル名を言い終わる前に彼の口を塞いで殴り飛ばします。
再度桐原はスキルを放とうとしますがヴィシスに防がれます。
ヴィシスはやっぱり自分の方が強いと思ったようですが桐原には余裕がありました。
ヴィシスに効くか試しただけだと言っています。
スキルを封じられたも同然なんですが桐原は自分の方がヴィシスよりも格上だと認識しています。
ヴィシスは思考の読めない桐原に恐れを抱いたようですね。
桐原は大魔帝の心臓を隠したと言ってきました。
配下の魔物に隠すように命じただけで隠し場所は自分でも分からないと言っています。
定期的に桐原からの連絡が無いと心臓を破壊するように命じてあると言ってきます。
桐原も保険は掛けているのな。
王の器とか言ってる割りに自信過剰でもないのかも。
桐原がヴィシスに今後の方針を伝えてきました。
桐原は大魔帝を倒した自分こそが王に相応しいと考えています。
王妃に相応しいのはセラスしか居ないと言っています。
ヴィシスは綾香の名をあげますが桐原に冷たく不正解と言われてしまいます。
倒すのに苦労しそうな桐原がセラスを求めている。
そのセラスは殺したい蠅王と一緒に居ます。
ヴィシスは桐原を煽って三森灯河を殺させる事にしました。
流石悪辣女神様・・・やり方がえげつない。
ヴィシスはセラスが蠅王ベルゼギアと一緒に居る事を教えます。
蠅王の正体が三森灯河である事も教えました。
セラスはベルゼギアに助けられ彼に惚れてしまったのではないかと煽ります。
桐原は自分に相応しいと認めたセラスが既に灯河に手籠めにされていると理解して憤ります。
セラスは出会う順番を間違えただけ、灯河に騙されている彼女を救い出すと気合を入れています。
ヴィシスは桐原と灯河が相討ちになる事を望んているようだね。
桐原は魔族の領地に近いマグナルを自分の国にしようと考えます。
ヴィシスから行方不明のマグナル王に代わって弟のソギュードが代理を務めていると聞かされました。
桐原は自分が王であると認めさせる為にソギュードと会う事にします。
桐原の理論では優しく事実を伝えているつもりのようですがソギュードから見ると支離滅裂です。
桐原の王位を認められないと真っ当な返答を返したんですが呆れられます。
桐原は無感情にソギュードの首を跳ねました。
泣き叫ぶ側近にアートライト姉妹の所在を質問してきますね。
二人を側室にするからです。
側近から姉のディリアスがソギュードと将来を誓い合っていたと悔しそうに教えてくれます。
それを聞いた桐原は姉の方は価値が目減りしたなとの感想を述べて側近を怒らせます。
きっと処女じゃないから価値が低いと思ったようです。
おー桐原には処女信仰があるのね。
激昂した側近は桐原の抹殺を命じますが勝てるわけないね。
返り討ちに遭ってしまい全滅します。
桐原はヴィシスにお願いされていたのでニャンタンだけは攻撃しませんでした。
運が良いなと伝えてきます。
俺がヴィシスと協調路線を取っている事に感謝の念を抱くといいと言っていました。
一人だけ生き残ったニャンタンはアライオンに戻る事にします。
大魔帝の問題が片付いたので残りは反旗を翻したミラを討伐するだけです。
蠅王問題は桐原に任せて綾香を上手く使ってミラを討伐する事にします。
ヴィシスはやる事がえげつないよね。
綾香を呼び出してベルゼギアが狂美帝に騙されていると吹き込みます。
狂美帝に洗脳されたベルゼギアが安を殺したとか、命乞いするアライオンの兵士を平然と殺したとか吹き込もうとしますね。
綾香はベルゼギアに恩義を感じているので信じられないと言い返しますが心が揺れ始めています。
大魔帝が死んでいるのでヴィシスは綾香の心が壊れても問題無いと考え始めているのか?
ヴィシスは桐原が大魔帝を倒した事を綾香に伝えます。
綾香はこれで故郷に帰れると思ったようですがヴィシスに問題が起こったと言われます。
桐原が大魔帝の心臓を隠してしまった事と共闘を望んでいる事を伝えます。
桐原がセラスを欲していて対ミラ戦で協力する事になったと教えます。
ミラが女神の力を封じる禁呪を持っている事も教えます。
ミラはヴィシスを殺そうとしている、自分が死んだら元の世界に帰す儀式は行えなくなる。
寿命が短い人間は次の時代の事を考えていない。
次の大魔帝が生まれた時に異世界の勇者が呼び出せなくなる事までは考えていない。
ヴィシスは綾香の心を揺すってくるね。
綾香が人間同士の戦いを憂いていると分かると其処を突いてきます。
セラスを求める桐原は蠅王憎しでミラを滅ぼすだろう。
止められるのは綾香しか居ないと訴えます。
人間同士の不要な戦争を止めなければとの使命感から綾香はヴィシスの願いをきく事にします。
勇者綾香立つ!!ってカッコイイ場面なんですけどねー、なーんかヴィシスに操られている様にも見えるんだよね。
戦うに際して綾香は呆れた条件を出してきます。
戦うのは自分一人だけにして欲しいとお願いしてきました。
綾香はできるだけ人死にを出さない方向でミラを倒そうと考えます。
このやり方がミラの現場指揮官を恐怖させる事になるよ。
ミラに押されまくっているアライオン軍を助ける為にバクオスとネーアが派兵しました。
ネーアを率いているのはカトレア王女です。
アライオン軍を率いているポラリー公の元に向かっている途中で金眼の魔物に襲われます。
人面種まで居るので撤退を決めますが逃げきれそうにありません。
全滅の危機に瀕していたバクオスとネーア混成軍を綾香が助けます。
綾香は固有スキルを使って銀色の兵団を作り出して突撃してきました。
圧倒的な強さで金眼の魔物を蹂躙します。
狂美帝の元に大魔帝の死が観測された可能性が高いとの報が届きます。
同じ情報をトーカもエリカから使い魔を通して知らされていました。
事実である可能性が高いと判断して大宝物庫の開かない扉の開封を急ぎます。
ムニンが扉に書かれている文言を読み上げると扉が開きました。
扉の先の部屋には三つの宝箱が安置されていました。
そのうち二つは開封されていました。
禁呪は入ってないね。
部屋の壁に禁呪の効果が記されていました。
神族の描いた魔法陣が必要になるんですが異世界から勇者を召喚する呪文と異世界に勇者を送り返す呪文だと分かります。
残りの一つは女神の能力を減衰させる呪文でした。
狂美帝はヴィシスを倒す事を目指しています。
女神を倒してしまうと異世界から勇者を召喚できなくなる事を心配していました。
その問題が解決した事になりますね。
女神の能力を減衰する禁呪書は既に持ち出されていてそこには存在しませんでした。
トーカが持っているのですがこの場では狂美帝に教えないぞ。
狂美帝は浅葱の能力に期待しようと言っています。
ヴィシスへの対抗策が手に入り喜んでいる狂美帝の元に桐原からの宣戦布告が届きました。
桐原はミラに降伏を勧告してきました。
助かりたければベルゼギアの首とセラスの身柄を引き渡せと要求してきました。
蠅王ノ戦団を対ヴィシスの戦力と考えている狂美帝には条件を呑む気はありませんでした。
狂美帝を信奉しているミラの高官たちにも条件に従う意思はありませんでした。
大魔帝を倒してレベルアップしている桐原にどう対処するか考えているところにミラ軍が敗走を始めたとの報が届きます。
S級勇者の十河綾香が単騎掛けで突撃してきて指揮官を人質にしていると言っています。
綾香はミラ兵を殺さないで無力化しているそうです。
知らせを受けとった高官たちはこれは戦争なんだぞ、と言って人死にを出さずに勝とうとする綾香の凄さに恐怖しています。
トーカは厄介な相手が出てきたと考えています。
ミラは二つの難問に同時に対処しなければならなくなりました。
浅葱の固有スキルは桐原に対しては相性が悪いそうですよ。
トーカは桐原に名指しされたので蠅王ノ戦団で対処すると答えます。
狂美帝に協力してもらい桐原に罠を仕掛ける事にします。
まあ正面からやり合っても当然勝てませんからね。
桐原が受け渡し場所と日時を好きに指定しても良いと言っていたので先回りして罠を張る事にしました。
狂美帝にはセラスとベルゼギアの偽物を用意してもらう事にします。
ミラ兵に二人を連れて待ち合わせ場所まで移動して貰います。
浅葱グループが綾香の説得を担当する事になりました。
浅葱は小鳩がキープレイヤーになると考えていました。
グループ内から綾香を相手にする事への忌避感が湧きます。
綾香を殺すのは無理と言ってますね。
浅葱は無力化するだけで殺しはしないよと言い含めています。
グループメンバーは浅葱に言い包められてますが小鳩は危機感を抱きます。
いざとなれば浅葱なら綾香を殺すかもしれないって危機感を抱きますね・・・これは正しい感覚ですね。
綾香は頭上に水銀みたいな塊を浮かべて単騎掛けをしてきました。
銀色の兵団が生み出されて綾香を先頭に突撃してきました。
浅葱は一緒に居たミラの部隊を後退させて明るい声で綾香に呼びかけます。
綾香はヴィシスから浅葱グループが狂美帝に捉えられていると教えられていたので驚いています。
洗脳されているのかも?と疑っています。
小鳩からも声を掛けられて嬉しそうにしていますが隙は生まれません。
浅葱は綾香の信用を得ようとフレンドリーに話しかけますが綾香の警戒心を薄めさせる事はできませんでした。
会話しながら観察した結果、綾香が自分たちを敵として認識している。
仲間に取り込むのは無理だとの判断を下します。
綾香を弱体化させて殺そうと考えたようですね。
浅葱の心境の変化を小鳩が敏感に察します。
殺し合いが始まってしまうと考えた小鳩は綾香を説得する意図でベルゼギアの正体を明かします。
三森灯河が生きていてベルゼギアを演じている事を教えました。
浅葱も驚いているので彼女も知らなかったようですね。
綾香がベルゼギアを信用できないと言っていたんですが正体を知れば信じて貰えると小鳩は期待しました。
あー善人の発想だわ・・・
事はそう単純ではなかったぞ。
ヴィシスに色々言われて綾香は誰の言葉も信じられない状態に陥っていました。
ベルゼギアが三森灯河と分かれば味方になってくれると小鳩は考えたんですが裏切られます。
泣きながら協力を訴えるんですが綾香の心を動かす事はできません。
この場での説得は無理だし弱体化させようにも隙が無い。
攻撃の意思を見せれば綾香に無力化されてしまうと判断した浅葱は綾香を追い返す方向に作戦を変更します。
浅葱は桐原がセラスの身柄とベルゼギアの身印を要求している事を伝えます。
蠅王ノ戦団が桐原を倒す為に動いていると知った綾香は自分が二人を止めなければと考えます。
浅葱はトーカと桐原が待ち合わせている場所を知っているので綾香に教えています。
綾香は二人を止めなければ、これ以上だれもクラスメートを死なせない、との考えから待ち合わせ場所に向かいます。
浅葱が小鳩がベルゼギアの正体を隠したいた事を咎めてきました。
少なくとも浅葱もベルゼギアが三森灯河かも?と疑ってはいたようですね。
二人だけで話した時に正体を探ろうとしていたみたいです。
嘘を見破られなかった三森灯河を褒めています。
桐原が集合時間よりも早く待ち合わせ場所に到着しました。
雨が降って来たので近くにある廃墟で雨宿りする事にします。
が灯河を卑怯者と考えている桐原は罠の可能性を考えます。
桐原の読みは当たってましたね。
トーカは廃墟に罠を張って待ち構えていました。
桐原が射程距離に入ったのでパラライズを使いますが効果を打ち消されました。
ヴィシスが女神の解呪を桐原に与えている可能性はありました。
効果が打ち消されているので最悪な展開ですがトーカはそれを予想していました。
ムニンを潜ませていて桐原の隙を作る事に注力します。
桐原の斬撃は起源霊装を纏ったセラスに防いでもらいます。
起源霊装はセラスの身体能力を高める効果があるようです。
大魔帝を倒してレベルアップした桐原の攻撃を防いでいます。
桐原はセラスに守ってもらって恥ずかしくないのか?とトーカを挑発してきますが効果はないね。
トーカは性別によって差別しない人みたいです、適材適所だよと答えています。
トーカはエリカの使い魔を通じて聖と連絡を取り合っていました。
聖は桐原の近くで彼の行動をつぶさに観察していました。
だから今の彼の状態を正確に把握できていたようです。
聖は今の桐原を承認要求のお化けと言っていまいた。
トーカは其処を突いて桐原を激昂させ周囲への警戒心を薄れさせる事にします。
トーカはセラスと激しく戦っている桐原が息切れしているのに気付きます。
それを指摘して状態異常スキルの効果が出始めていると嘯きます。
桐原はヴィシスに制限付きの加護を与えられたと思い込みヴィシスに毒を吐いています。
トーカはパラライズを連発し続ければ桐原を追い込めると嘘情報を伝えます。
桐原は固有スキルに必要なMPが尽きるだろと反論します。
トーカは必要なMPは10だから問題無いと答えました。
これは桐原にとって意外だったようです。
S級勇者の桐原は固有スキルを打つのにもっと多くのMPを必要とするようだな。
桐原が息を切らせているのは状態異常スキルの効果ではないんですが彼を焦らせる事はできました。
ヴィシスが彼に与えた女神の解呪はキチンと状態異常スキルを無効化しています。
桐原が騙されたのはスキルへの理解度が低いからかもな。
トーカは桐原を挑発しますよ。
誰にも自身の価値を認めて貰えず喚き散らしている子供だと言われて桐原が激怒します。
桐原の目にはトーカとセラスしか映らなくなりました。
隙だらけの桐原の背後からムニンが近付き女神の解呪を無効化する禁呪を放ちます。
「縛呪、解放」
桐原を守っていた女神の解呪が無効化されてトーカのパラライズに捉えられます。
拘束された桐原は無理に動こうとして出血しています。
セラスに向かって今こそ自分を助けろと命じてきますね。
桐原はセラスが自分に味方するのが正しい姿だと本気で信じているようです。
相手の嘘が分かるセラスは心の底からそう信じている桐原に戦慄しています。
トーカは桐原を黙らせる為にスリープを唱えました。
眠った桐原を殺そうとしているところに綾香が飛び込んできました。
放たれた綾香の斬撃をセラスが受け止めます。
綾香はトーカが桐原を殺そうとした事実を咎めてきました。
トーカは自分を殺そうとした桐原の危険性を訴え殺す事の正統性を主張します。
綾香はそれでも殺していい理由にはならないと反論してきます。
優等生で善人な綾香は話し合えばわかり合える筈だと訴えます。
トーカがこれまで桐原に話し合いは通じたのか?と問います。
綾香は痛いところを突かれたね・・・効果が無かった事を認めるしかないんだよね。
それでもトーカが桐原を殺す事は認められないらしく今の自分は力を付けたので説得できるかも知れないと抵抗してきます。
トーカは綾香に隙ができれば桐原を殺すつもりだったみたいですが隙は無いんだよね。
殺せないなら拘束し続けるしかないのでフリーズで300日間凍らせる事を提案します。
300日経過すれば氷は溶けるんですが綾香は信じられないと言っています。
綾香が魔防の白城で共闘した時にトーカが正体を明かさなかった事を咎めてきます。
三森灯河の事を信じたいけど信じられないと言っています。
一緒に過ごした時間が短すぎて信用できるか判断できないと言い出したぞ。
安を助けたのは事実ですけど小山田の事は殺してますからね・・・
この事実を綾香が知ったらどうなっちゃうんだろうね・・・綾香の反応が怖いよな。
綾香は小山田は治療中とヴィシスに教えられているのでそこは言及してこないよ。
助かったよなー珍しくヴィシスの行動がトーカを助けてくれたよな。
綾香は泣きながらこれまでの出来事を語り誰も信用できなくなってしまったと訴えてきます。
そこに綾香を救う救世主が登場します。
それなりの時間を一緒に過ごした私なら信じてもらえたり、するのかしら?
高雄聖が登場して綾香を驚愕させています。
「ようやく会えたわね、十河さん」と言ってきた聖の胸に綾香が飛び込みました。
綾香は聖の胸に顔を埋めてワンワン泣いています。
聖を呼び寄せたのはトーカでした。
トーカは綾香が簡単には他人に騙されない人と認識している聖を呼び寄せて保険を掛けていました。
三森灯河、ピギ丸、セラス・アシュレイン、スレイ、ムニン、十河綾香、桐原拓斗、高雄聖、高雄樹。
強力な面々が揃いましたね・・・
トーカは話は合いを始める事にします。
綾香との協力体制を築いたヴィシスはマグナルに戻ってきました。
大魔帝が滅んで邪王素に怯えなくてよくなり浮かれています。
そこに桐原を裏切った魔族から大魔帝の心臓について話したい事があるとの手紙が届きます。
交渉したいと書いてあったのでヴィシスは会いに行く事にしました。
桐原を裏切ったのは大魔帝の近くで仕えていたゾクハと名乗る魔族でした。
大魔帝の近くに居たので桐原の影響を受けにくく主である大魔帝を殺した桐原への殺意を抱き続けていました。
桐原が心臓を隠させた側近級を尾行したので心臓の隠し場所を知っていると言っています。
心臓は大誓壁の調理場にある穀物の詰まった箱に隠されていました。
ゾクハが桐原の抹殺を約束して欲しいと言ってきます。
ヴィシスは大魔帝に誓い約束を果たしましょうと請け負います。
ゾクハは桐原の獲得した魔族を使役するスキルの影響で自我が消えかけています。
自我が消える前に殺して欲しいとお願いしようとしたみたいです。
ヴィシスはゾクハが願いを言っている途中で切り殺しました。
「はい、ご苦労さまでした♪」とご機嫌です。
ご機嫌でアライオンに戻って来たヴィシスは先に戻っていたニャンタンを傍に控えさせています。
大魔帝の心臓を使ってヴィシスは何かをしようと企んでいるようですね。
ヴィシスは短命種のニャンタンを半神族にして自分の世話係にしようと考えています。
以前は長命種のエリカを世話係にしようと考えていたそうですが生意気だったので追放したんだそうです。
どこかで野垂れ死んでいる事を願っています。
今度は失敗しない為にニャンタンに優しくしてあげようと考えています。
人質にしているニャンタンの妹と近々会わせてあげると言っています。
ヴィシスはニャンタンが大きく反応した事を可愛いらしいと愛でています。
ご機嫌なヴィシスはニャンタンの質問に気軽に答えています。
ニャンタンは今後の方針を質問してきます。
ヴィシスは勇者達を元の世界に戻さないと明かします。
今後は素材として使ってあげるつもりだがどう使おうか悩んでいます。
ニャンタンが何をなさろうとしているのですか?と問いかけますが「ヒ、ミ、ツ、です♪」と言われました。
非常にご機嫌なようです。
自室に戻って来たニャンタンがスマホを操作しています。
聖がニャンタンを協力者にしていて操作方法を教えたのね。
スマホは既に死んでしまった勇者の私物で聖が入手しました。
ニャンタンはスマホを操作してヴィシスとの会話を録音してありましたよ。
聖はヴィシスの隠し事を録音して有力者に聞かせようとしているのかもな。
録音機能の使い方次第でヴィシスはこの世界に住むすべての者を敵に回すことになると言っていたそうです。
聖はエリカ、イヴ、リズに助けられました。
恩人である彼女達はトーカを支持しています。
聖はトーカと共闘路線を取りそうだよね。
トーカはヴィシス攻略に向けて有力な味方を得たよな。
綾香は聖を信頼しているようなので結果としてトーカに協力する事になるのかも?
問題は桐原をどうするかなのかもな。
成分表
成分 | 含有量(5:多い、1:少ない) |
美少女 | 5 |
魔法 | 5 |
蹂躙 | 5 |
鬼畜 | 5 |
外道 | 5 |
復讐 | 3 |
成長 | 5 |
清廉 | 3 |
高潔 | 5 |
AmazonLink: ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで 10 (オーバーラップ文庫)
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